| レイゴさん、ばーなーおんさん、みなさん、こんばんは。
いよいよ、いろいろな謎の解決編です。 前回のタイトルは「虚空の呼び声」でしたね。 虚空はウルトラゾーン、呼び声はアランダスの救難信号だったわけですが、アランダスが火星から地球への航路で遭難してから半年たった時期にそれが届いた必然について思いをはせたいと思います。 バンヒロト君は結局、遺体はなかったわけですが、生存も確認されなかった。付近にいた怪獣がレッサーボガールだという事実から考えられることは限られてきます。ですから、あれほど「助けに行きましょう」と言ったミライ君も残されて時が止まった懐中時計を手にして、その現実をうけいれざるを得ない。その上での号泣だと思いました。
ヒロト君はどこに行ってしまったのか。 影膳を供えるという風習もありますし、死んだ子の年を数える、という言葉もあります。 どんなに帰ってきて欲しくても帰ってこない人。残された者はその人を、その哀しみを忘れる必要はなく、一緒に生きていくということしかできないのではないだろうか。
宇宙警備隊でどのような事を学んできたのかはわかりませんが、よかれと思ってした、ヒロトの姿になりバン船長を訪問するという行為は受け入れてもらうことができなかった。これは彼が宇宙人だからではなく、同じ地球人だって日本人だって似たような行為をしてしまわないとは限らない。メビウスの行為が悪いだけでなく、バン船長にまだ余裕がないからでもあると思うのです。
半年たって、すこしづつ事実を受け入れる事ができるようになった2人の為にヒロト君その人が、この時計をミライ君の手からバン船長に渡して欲しいと願ったのではないだろうか。 2人の未来のために。 そんなことを考えたりしました。
そう思うとやはり、もう一度バン船長との話を見たかったなあ、とか、いろいろ思ったりしました。
初放送時の録画をみて書いておりますので、当時いよいよ公開が迫った「ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟」のCMが入るのです。ばーなーおんさんの「再挑戦」の話を読んで思い出しました、この映画で印象的だった言葉に、ハヤタがミライ君に言った「ウルトラマンは決して神ではない。救える命もあれば、救えない命もある」がありました。そして、後を続けたダンが「大切なのは諦めない事だ。」と、助言します。この2つの言葉はまさに今回のメビウスの状況をあらわしているように思えます。以前、ヒカリとリュウさんは 「守れなかった想い」を抱いて戦っていて、実はもうひとりその想いを胸に戦っている、と書いたのですが、そうです、メビウスがそのひとりなのです。はじめて出会った、自分をメビウスと呼んだ地球人を守ることができなかった、彼はそこからはじめたのです。ずいぶんと辛いはじまり方だと思います、でも諦めることはしなかった、ルーキー。ヒーロー道を歩んでいるのだと思いました。
もう1点。 前回、今回とシリアスなシーンが続きますが、トリマルコンビがその緊張感をやわらげてくれる、初放映時にレイゴさんが小さいお友だちの為にそうしてくれているのだ、という解説をして下さって、おお、まさにそうだな、すごいな、と、感心した事を覚えています。 そばで見ているのでよくわかりますが、小さいお友だちは、まだまだ、怖がりだったり、緊張が続くのは辛かったりするのです、そういうお友だちへの配慮がちゃんとなされている、誰がみても、まさにエンターティーメントなのです!、だから小さいお友だちはメビウスが好き、なんだよなあ、と改めて思う今日この頃です。
ずいぶん長くなってしまいましたが今回もありがとうございました。 |
No.10531 - 2009/03/15(Sun) 00:42:42 |