脚本:柳井??緒、監督:辻本貴則
(1) 追悼:矢島信男特撮監督 レイゴさん、藤子さん、皆さんこんばんは。寒くなりましたがお元気ですか。 まず、ウルトラシリーズでもタロウ、レオで特撮監督を担当された矢島信男さんが亡くなられました、91歳でした、https://www.asahi.com/articles/ASMCZ3D08MCZUTFL001.html 矢島さんは円谷英二監督の愛弟子の一人、東映で活躍されて、特撮研究所を創設されて、第1次怪獣ブームの際に東映でキャプテンウルトラ、ジャイアントロボを担当されて、第2次怪獣ブームではまずピープロのスペクトルマンをされた後、円谷プロでミラーマン後半のメインの特撮、ジャンボーグAを経て、タロウ末期からウルトラシリーズに参加、レオではメインの特撮で、その後は東映でスーパー戦隊シリーズ、メタルヒーローシリーズをされて、昭和の特撮に大いに貢献されました。平成になり、東映特撮は弟子の佛田洋さんに任せられていたものですが、矢島さん、本当にありがとうございました。 (2) マイナーな昭和怪獣再登場 今回は、タッコングは謎だ、というサブタイトル、冒頭で親子がたこ焼きを食べていると、今回のメインキャラ、シンジが出てきて、BGMは帰マンのもので、タッコングは帰マン第1,2話に登場したものの、その後はメビウス以降も再登場はなく、忘れられたキャラクターですが、今回は善玉?(ただし、ギーストロンにも正義はあり)としての登場で、次々と帰マンのBGMの出るもので、昭和リアタイ世代は燃えました。そして、見ていくとタッコングの必然性はあり、納得です。 (3) 宇宙人への偏見・排斥 テレビにて、市民に宇宙人について聞いても好意的な反応はなく、しかしこれは日本でも外国人へのヘイトスピーチがまかり通り、さらに世界では移民・難民排斥の動き、トランプ大統領はメキシコ国境に壁など、これは宇宙人を移民・難民・外国人に置き換えたら同じことが現実世界にあり、もちろん、ウルトラシリーズでは宇宙人排斥は批判されて、エースの最後の願い、どんな国の人たちとも仲良くなろうとする気持ちを失わないでくれ、これは市川森一さんの思いですが、現実社会は市川さんの願いと逆に行くものであり、その中で、E.G.I.S.はホマレが宇宙人であり、今回昭和テイストの作品で、今週は三谷幸喜さん、市川さんの業績を朝日新聞のコラムで説かれていましたが、市川さんの書かれたエースの願いを無視したら、世界は滅びるでしょう。 (4) タッコングの実態 そして、タッコングを最初、ヒロユキは敵怪獣と思うものの、カナは、明確な敵意なしに攻撃できないと語り、これは初代マンの幻の雪山で、怪獣=悪ではない、というものですが、ヒロユキは放置できないと、タイガに変身、出かけるヒロユキの意味、ホマレとカナはヒロユキがウルトラマンだと気付いているでしょう、しかしタッコングは倒せず、タイタスの力もオイルで退けられて、フーマのウルトラソナーを使うものの、タイムリミットで退却、このような3分経っておしまい、という展開はウルトラシリーズでは珍しく、しかし、タッコングは悪の存在ではないので納得です。 さらに、タッコング、鼻提灯を出して眠り、寝る無害?な怪獣は初代マンのガヴァドンとスカイドン、いずれも実相寺作品でしたが、今回は暢気なものでした。 |
No.11912 - 2019/11/30(Sat) 19:05:54
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