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ウルトラマンメビウス・ファン感想掲示板

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ウルトラマンジード 第9話 誓いの剣 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:三浦有為子、監督:冨田卓

 リクとライハは、レイトから、娘マユが瞬間移動を発症したと相談を受けて、手が熱くなり、ライハはリトルスターがあり、怪獣に狙われると、リクとレイトが怪獣を倒すというが、ライハはそれだけでは解決にならないと、秘密基地に保護しようとする。他方AIBでは、モアとゼナが、ケイが経歴を明らかにしておらず、捜索を開始し、レイトはケイをおびき出して、黒幕のベリアルを探るために、ケイを活かしたままで確保すると言う。しかし、秘密基地でペガにあったマユは突然テレポーテーションして、ライハはマユを秘密基地に戻し、マユもペガに懐く。
 レムが、天文台の近くに怪獣の出現を告げて、タイラントであり、地下に潜ろうとしており、マユを狙っているのだ。
 モアは、6年前の怪獣災害で、ライハが両親をなくしたことを知る。
 タイラントに、リクはウルトラマンジード、プリミティブにフュージョンライズして立ち向かい、決めるぜ、覚悟とタイラントに立ち向かい、レイトは近くにケイのいるのをライハに調べさせて、光線で圧倒するタイラント、さらに、スカルゴモラが別の場所に出現、レイトはゼロになり、マユには指一本触れさせないと戦い、タイラントはゼロが戦い、スカルゴモラはジードが立ち向かう。レイトは、ケイがどちらにいるかと聞いて、ゼロは目の前の敵を倒すと言い、そして、マユはライハのもとにテレポーテーションする。
 ゼロはゼロビヨンドにフュージョンライズして、俺に限界はないと言い、ゼロスラッガーでタイラントを圧倒して、ワイドビヨンドショットでタイラントを倒す。 俺の娘に手を出そうなんて2万年早いと言い、レイトは自分の娘だと言い、ゼロは同じようなものと語る。
 ジードはソリッドバーニングにフュージョンライズして、ライハのところにマユが来て、それにリクは驚き、ジードはジードクローを使い、ライハは、ここがずっと待っていたチャンスとマユを説得、ジードはコークスクリュージャミングでスカルゴモラを倒す。
 ライハは、いつかマユにもわかると言い、マユの元にレイトが来ると、リトルスターがジードのもとに行き、ゼロのものであった。マユは、ライハが昔怪獣に襲われて両親をなくしたことを告げられていた。ライハは、マユに同じ思いをさせないと(ジード、プリミティブのBGMのスローアレンジ)、ケイは怪獣が人間に変身していると語る。6年前の事を、レイトはリクに告げる。リトルスターを持っていたライハは、スカルゴモラに襲われて、両親は殺されて、リトルスターはスカルゴモラに奪われて、スカルゴモラがケイになるのを、ライハは見ていた。
 つり橋に、ライハはケイを追い、日本刀をふるい、ケイと対決、ケイはこういう展開は嫌いでないと嘯き、杖でライハと戦うケイ、しかしライハが追い詰められて、この6年の苦しみ、悔しさをライハは語り、止めを刺そうとして、レイトはマユを遮り、しかしライハは止めをさせず、ケイは逃げて、追いかけるレイトにバリアーを貼り、ゼロはストルム星人かとつぶやく。
 リクは、こんなライハの表情を見たのは初めてで、この光景をモアとゼナが見ていた。
 ライハにはリトルスターはないとレムは分析して、リクは、なぜケイに止めを刺さなかったかと聞くと、ライハは、声が聞こえた、ライハがやるべきことではないと、そして剣を下ろさざるを得なかったと言うと、それでライハが止まったことを良かったとリクはいい、それが誰の声か分からないが、自分の力を超えた不思議なものに導かれることもある、リクがウルトラマンであるのもそのためとつぶやいた。
No.11722 - 2017/09/02(Sat) 12:01:48

ウルトラマンジード 第9話 誓いの剣 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ヒロインの過去とリトルスターのこと
 今回、ライハの過去、6年前にリトルスターを狙うケイのフュージョンライズしたスカルゴモラに襲われて、両親を殺されて、このように家族を怪獣に殺されたものの復讐は過去にもあったものの、それにマユの持つリトルスターを絡めたストーリーであり、ライハの戦う理由は登場時から気づくものもありましたが、今回、特捜チームの設定なしで、主人公の周囲で怪獣に立ち向かう展開の中で、ライハの持つ悲劇、昨年の大ヒット映画「君の名は。」を思わせる展開もあり、ライハは目の前で両親を殺されて、そして怪獣の正体がケイと知り、戦うようになった、こういう悲劇を背負ったヒロインは、ウルトラシリーズではレギュラーとしては異例、むしろ東映ヒーローによくある設定ですが、日本刀を常時携帯するヒロインの宿命と、それをあからさまでない様子で描き、今回の冨田監督はマックスの際の助監督さんで、長谷部瞳さんもよくご存じの方であり、今回はヒロインの紹介編で、さらに、AIBがケイのことを調べ始めて、自宅住所を教えていない、経歴不詳と怪しさ満点のものが出て、ケイは悪役として存在感があり、この重いドラマを支えています。
 そして、マユにもリトルスターがあり、最初秘密基地に連れてきて、ペガに驚いて瞬間移動するなどの展開があり、そのマユの持っていたリトルスターのカプセルがゼロ=レイトに憑依しているもの、というのも因縁です。
 この、レイトにゼロが一体化して、時々ゼロの性格の出る点は、仮面ライダー電王で、主人公野上良太郎にイマジンという異形のものが憑依して性格が変わり、強くなるのが原点かと思います。
(2) タイラント出現!
 今回の怪獣、タイラントは暴君怪獣、タロウで、ウルトラ戦士に倒された怪獣の怨念が集まったもので、ゾフィー〜エースを倒して、地球に飛来して、こちらではタロウに敗れたものの、平成シリーズに再登場して、ギンガ劇場スペシャルでは構成する怪獣のスパークドールズ7つを集めて再構成するものであり、ウルトラシリーズでの合成怪獣の走り(エース最終回のジャンボキングに次ぐもの)で、宇宙でウルトラ戦士を圧倒して、しかし地球でタロウ一人に倒されたのは、それまでの戦士を弱く見せると、昭和の特撮ファンには不評でした(というより、タロウが特撮ファンに評価されたのは、メビウスに出て以来)、今回は強敵として出て、最初ジードと戦い、結局ゼロが倒すものの、このような昭和怪獣の再登場、怪獣の考察がうまくなされており、そしてゼロがゼロビヨンドになり(前回のゼロビヨンドになる変身バンクはウルトラ史上最長とネットで指摘されていました)、タイラントには光線は通じず、これは腹部を構成するベムスターの能力ですが、しかしワイドビヨンドショットでタイラントを倒し、これは大変に威力のある光線で、ベムスターに吸収された帰マンのスペシウム光線や、メビウスのメビュームシュートよりはるかに威力のあるものと分かります。
No.11723 - 2017/09/02(Sat) 12:02:26

ウルトラマンジード 第9話 誓いの剣 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) ウルトラヒーローと一体化している人間の関係
 ゼロが、俺の娘に手を出そうとするなんて2万年早いと口走り、レイトが自分の娘と言うあたり、ゼロがレイトと一心同体になっているもので、これは昭和だと、ウルトラヒーローと人間の意識はどちらにあるのかはあいまいで、ハヤタは初代ウルトラマンの意識が支配して(そのために、最終回でハヤタはそれまでの記憶なし)、しかしここまで明確ではなく、帰マンでは郷と帰マンの意識のどちらが支配しているのか明確ではありませんでしたが、ウルトラヒーローと人間の一体化による意識は、コスモスやマックスでは変身前の人間と対話する展開が定着し、その前のティガ、ダイナ、ガイアでは逆にウルトラマン側の意識がない設定でしたが、ゼロとレイトの関係は過去に例がなく、これはゼロが一体化する人間が3人目であり、様々な展開を経たゼロの意味があります。
(4) ケイの背景とスカルゴモラ
 スカルゴモラは1話、2話に続いての登場であり、これはウルトラヒーローに倒されても、まだ予備のカプセルがあるのか(ダークロプスゼロやギャラクトロンは複数体召還している)、しかし、ライハを襲ったのがスカルゴモラであり、レッドキングとゴモラのベリアル融合獣、大怪獣バトル以来、主人公の怪獣として定着したゴモラは、エックスでも主人公の味方であったものの、今回はベリアルの手先として、オーブでのゼットンのような位置を持っています。
 そのスカルゴモラを、ジードはソリッドバーニングになり、ジードクローで、コークスクリュージャミングで倒すもの、この技は第7話で、ギャラクトロン相手にプリミティブで使ったものの大打撃は与えられず、この、高速回転して自らドリルのようになって相手を撃破するタイプ、このルーツはロボットアニメのコンバトラーVの超電磁スピンがルーツで、ウルトラでは、ダイナが怪獣メノーファ相手に、ストロングタイプになり、高速回転して穴を開けて倒すものがあり、これに似たものは、円谷作品でマイナーなものですが、アステカイザーの必殺技、しかし当時はCGがなく、決戦シーンはアニメでやるものもありました。
 この様子だと、スカルゴモラはこれからも出てくる模様です。
(5) ライハとケイの決戦!
 そして、ライハの過去が明らかになり、ケイが怪獣から人間になるのを見て、これは第2話の展開の伏線であり、日本刀でのケイとライハの対決、ケイは不敵な悪役であり、今回、ライハが追い詰めて、止めを刺そうとして、何者かに止めるようにささやかれて止められる展開、レイトはマユに惨状を見せまいと覆うあたりは驚きましたが(こういうシーンは、昭和だと多くありましたが、平成の今では放送コードの関係で描写はダメでしょう)、しかしライハに止めを刺させず、これは誰の意図か、そして、ゼロが逃げたケイのことをストルム星人と語り、これは過去のシリーズに出たことのないもので、またベリアル関係にもなかった存在であり、ケイはどうやら、ライハが自分に止めをさせないのを知りつつの行動の模様で、ライハの重い宿命、6年前のライハも山本千尋さんが演じた模様ですが、目の前で怪獣に両親を殺される展開、様々なヒーローもので描かれたものの、これは重きのある展開でした。
 また、AIBのモアがケイの正体に気付いて、調べて行く展開、オーブ同様に特捜チームがメビウス以前のようなものではないものの、悪役のケイ中心の展開もあり、重みを見せています。さらに、モアの見ていた、6年前の怪獣災害の犠牲者の中に、薩摩次郎の名前もあり、これはセブンがダンの姿のモデルとした人間のことで、こんなところに出てくるとは驚きです。
(6) 主人公たちの存在意義
 今回、リク、ジードがゼロやライハに隠れてやや影が薄かったものの、自分を超えたものに導かれるものと語り、ベリアルが悪として定着しているこの世界、リク、ジードがベリアルの息子とわかると疎外される展開も予想されて、メビウスのヒルカワみたいなものが出るとも予想されて、今後のジードが楽しみです。
(7) 番外編:芦屋777プロジェクト、ウルトラセブン芦屋へ
 そして、8月27日、芦屋の精道小学校にて、ウルトラセブン芦屋へ、という芦屋の方が企画した大イベントがあり、メインはオリジナルショーで、小学校の体育会に2回のイベントで2000人!も来て、神戸新聞の記事があり、https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201708/0010500351.shtml 私の参加したウルトラ関係のイベントでは圧倒的な多数、50年前に、セブンに倒されたペダン星人の亡霊が、マグマ星人を介して、部品をフック星人に探させて、キングジョーを復活させて、エレキングも加わり地球侵略、これをセブンとゼロが迎え撃つものであり、ビックリしたのは、ゼロの声はもちろん宮野真守さんであり、そしてセブンの声を、何と森次晃嗣さんが当てており大感激!阪神・淡路大震災に被災した町に円谷さんからのメッセージもあり、キングジョーがセブンを押さえつけてマグマ星人がサーベルを振るう、レオ第1話のオマージュもあり、そして子供たちの声援で、セブンとゼロが悪の怪獣を倒す展開は素晴らしく、小学校では地元のNPOの方も協力して、素晴らしいイベントでした。
https://www.instagram.com/p/BYXp5ignOWp/
 ウルトラセブン、みんなの声はいつだって私たちの力になる、この街は、かつて困難に負けず立ち上がった素晴らしい街だ。これからもみんなの力でこの街の平和と笑顔を守っていってほしい、私達はいつまでも君たちを見守っている、というメッセージを残し、ウルトラヒーローは不滅です!
No.11724 - 2017/09/02(Sat) 12:03:03

ウルトラマンジード 第10話 ココロヨメマス あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:森江美咲、監督:冨田卓

 だだっ子怪獣ザンドリアスが地球に来て、ザンドリアスの心を読むために、AIBは心を読む力を持つゾペタイ星人サトコを呼び、モアが相手をする。そしてだだをこねるザンドリアスを心を読んでもらおうとするが、サトコは光のようなものを飛ばして心を読むものの、今回は距離が遠く読めず、ザンドリアスは地下に潜り、その間サトコはモアとともに街に出て、サトコは彼氏?を作ろうとして、町の男性に声をかけるが、相手がいるのに嘘をつく男性などを見て呆れて、モアは宇宙人だとばれたら困ると言うと、なぜそんなことを、とサトコは疑問に思い、サトコはモアが片思い?を知り、モアの好きな人に会いに行こうと、銀河マーケットに来て、ハルヲがモアの彼氏と勘違いしたサトコ、モアはこれを否定、ハルヲをオジサンと言い、ゾペタイ星人と自己紹介する始末、そしてサトコはリクのことを宇宙人と見抜いてしまう。そこにライハ登場、サトコはライハをモアのライバルと言ってしまい、ライハがリクと一緒に住んでいると知り、なぜと聞くと、リクは運命というもの、そこにレイトとマユが来て、チョコレートを食べたいとして、だだをこねるマユに、だだをこねたら王子様が迎えに来てくれるとレイトは言うが、サトコはそれが嘘と言い、なぜそんなことを言うのかと、主題歌スローアレンジBGMに乗って、モアは嘘を言う必要もあると語り、リクはモアの仕事、保健所ではないのかと突っ込むと、モアのところにザンドリアス出現の一報が来る。
 ザンドリアス出現に、リクは秘密基地経由で現地に行き、サトコとモアが心を読むのだが、それをリクは知り、ゾペタイ星のこと、そしてAIBが宇宙人探索組織で、ジードの事を敵視している可能性をレムはさとし、するとザンドリアスのためにモアとサトコは吹き上げられてしまい、二人を助けるために、リクはジードに変身する。リクは、変身するところをモアに見られてしまい、ジードは勝手の違うザンドリアスに手を焼いて、アクロススマッシャーにフュージョンライズして、ザンドリアスを空に追い、スマッシュムーンヒーリングを放つが利かない。
 ジードのピンチに、ゼロが何を昼寝しているんだと駆けつけて。するとサトコは、ザンドリアスが彼女に振られて宇宙に帰りたくないと知り、モアは、ザンドリアスは悪さをするのではないと二人のウルトラマンにいい、落ち着かせてほしいとすると、泣き出すザンドリアス、レイトは、マユがだだをこねるのと同じと言い、モアは、恋なんてつらいことばかりと、主題歌スローアレンジBGMに乗ってザンドリアスに、絶対に離れてはいけない、好きなら会いに行け、こんなところでジーとしててもどうにもならないと叫び、失恋したザンドリアスと知ったゼロはゼロビヨンドにネオフュージョンライズ、俺に限界はないとつぶやき、ゼロクアトロスラッガーで威嚇した後、男だろ、かわいいあの子が待っていると言うと、ザンドリアスはホルストの惑星の木星のメロディーに乗って宇宙に行き、彼女と再開した。
 モアの前にリクが戻り、自分がジードだと言わなかったのは、巻き込みたくなかったと釈明するが、モアは、ジードを知らない、何も見ていない、リクはリクだと語り、プリミティブのアレンジBGMに乗って、リクは、モアの仕事は大変と返し、サトコは、そういう嘘ならありと語る。リクは、ジードを正義のヒーローと思わない人はまだ多いが、モアの理解を得たことをうれしく思う。
 銀河マーケットにレイトが戻り、しかしゼナは、レイトの正体がゼロと知るのである。
No.11725 - 2017/09/09(Sat) 11:40:05

ウルトラマンジード 第10話 ココロヨメマス 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ギャグ話の中に、伏線
 今回はギャグ、番外編の中に重要な、モアがリクの正体を知る展開もあり、まず、今回ゾペタイ星人サトコを呼ぶ展開、こういうキャラクターはウルトラシリーズだとギャグキャラクターで、心を読むキャラクターは宇宙人としても異例、ギャグキャラクターの宇宙人が地球で騒動を起こすのは、今回ザンドリアスが最初に出た80の第10話、宇宙からの来訪者、M78星雲の王女アルマが来てのドタバタ劇があり、しかし今回は心を読んで、地球人が嘘をつく、建前と本音の展開を見せて、さらに、リクが宇宙人と言ってしまう展開も、似たようなものが80にもありましたが、このようなギャグもの、ウルトラシリーズではもちろんよくありますが、サトコの展開は吉本新喜劇みたいなものの、サトコが町を歩いて男性に声をかけまくり、本心と違うものを読んでしまう展開、まさにサブタイトルのココロヨメマスそのもので、モアとのコンビは漫才みたいなものがあり、これは前作のオーブでシリアスとギャグを両立させて成功して、今回のようなドタバタ劇は平成のヒーローものには珍しく、むしろ昭和テイストの世界で、70年代に大ヒットしたドラマの時間ですよ、みたいなものがありました。監督の富田卓さんはオーブのニセモノのブルースを演出されて、それと通じるテーマもありました。
(2) 80から登場のザンドリアス
 今回の怪獣、ザンドリアスは80の第4話に出てきたもので、親子の怪獣、子供が母親に反発して地球でだだをこねて、それで80は母親のザンドリアスに華を持たせるべく、自らは悪役のような役を演じるもので、ウルトラ怪獣擬人化計画に登場して、ファンのクラウドファンディングで着ぐるみが作られて、ジードに登場であり、80の怪獣ではサラマンドラとホーがメビウスに再登場して、ホーはオーブにも出たものの、ザンドリアスは平成になりジードで初の再登場、それも80の初登場時の設定を踏まえてのもので、これはエックスの、ミケ再登場の話の要素もあり、80は昭和ウルトラの中では、かつては幻の作品、私も実は本放送をちゃんと見ておらず、いずれ再放送されると思いきや、80は地上波の再放送はTBSで一度行われたのみ、関西では一度も地上波再放送なし、2010年にファミリー劇場で再放送、DVDになるまで私もちゃんと見ておらず、LDは比較的初期に出たものの、ともかく、80の後16年新作シリーズがなく、80はウルトラシリーズを衰退させた戦犯のような扱いでありましたし、シリーズで何度も路線変更したためにファンから批判を浴びたものの、メビウスの、思い出の先生で80が再登場して、さらに長谷川初範さんも本人役で出られて、あれは素晴らしい作品で、80の再評価に大きく貢献しましたが、80では怪獣を倒さない話も多く、話数ではタロウとともに怪獣をむやみに倒さないものがあり、これも昭和の特撮ファンに批判された理由ですが(昭和の特撮ファンは第1次ウルトラシリーズを高く評価した半面、大2次シリーズ以降はかなりけなしていたものがあり、レオや80はメビウスに出てようやく再評価され、さらにウルトラヒーローの共演、ウルトラ兄弟という言葉もメビウスでファンに認知されました)、このようなギャグの中でうまく生きて、素晴らしいことであり、ウルトラマンは日本の文化で、ウルフェスも大人気であり、ファンにはうれしいものです。長谷川初範さんは、昨年映画「真白の恋」で主人公の父親役の自転車屋さんを演じて、渋い役どころで、ウルトラシリーズに出た役者さんは大成しないと陰口を30年前は叩かれましたが、今となっては、ウルトラシリーズの存在の意味を50年のシリーズを経て見せてくれて、一昨日の朝日新聞の夕刊にも、脚本家の三谷幸喜さんが息子さんとウルトラマンに親子で夢中の模様が載り、51年来のファンとして嬉しかったです
No.11726 - 2017/09/09(Sat) 11:40:46

ウルトラマンジード 第10話 ココロヨメマス 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) ウルトラシリーズ初の、本格的な三角関係?
 今回、ジードにはヒロインが二人いて、しかしウルトラシリーズだと女性のレギュラーキャラクターが複数いるのは、特に平成ウルトラだと常識ですが、しかしライハとモアがどちらもリクとただならぬ?関係なのは、このような三角関係とまでは行かないものの、こういう展開はシリーズ初、ダイナだと、アスカとリョウ、マイの間での三角関係はなく、三角関係とSFヒーローものでは、マクロスのシリーズで初めて描かれて、特撮ヒーローものだとスーパー戦隊のジェットマンが、これを深く描いて、戦うトレンディドラマと言われたほどですが、ウルトラシリーズでは三角関係は御法度であり、しかし、モアはリクの幼馴染、ライハは共に戦う仲であり、そして、今回サトコが絡み、これはバブル期のトレンディドラマより、ドタバタ劇の様相の中に面白いものを見せてくれました。

(4) 主人公の正体ばれる
 そして、モアとサトコを助けるために、リクはモアの前で変身せざるを得なくなり、ウルトラシリーズでは、主人公の正体は最終回、あるいはその少し前まで誰も知らない例が大半(ただし、ティガ、ダイナ、ガイアでは隊長がその前に正体に感づく展開はあり)、それがメビウスでは途中で知られるようになり、今回、伏線としてサトコがリクのことを宇宙人と呼ぶ展開があり、基本的にウルトラヒーローの正体は知られてはならないものであり(それ故にセブンの最終回の意味がある)、さらに、AIBが宇宙人を監視する組織で、レムから、AIBがジードを敵視していると告げられて、しかし、モアはリクの正体を知っても、組織には報告しない展開であり、それが、リクの理解を得た意味は大きいです。
 そして、リクのことをサトコが宇宙人と言い、しかし、ジードはウルトラヒーローが直接人間に変身(セブン、レオ、80、メビウス)ではなく、前作のオーブでも、ウルトラマンが人間と一体化するのではなかったものの、セブン〜メビウスと異なるもので、そして、ジードのことは正義のヒーローとして十分に認知されず、ヒーローなのに悪と見られるのは、スパイダーマンが、新聞社の編集長が悪役としてずっと見ている例はあるものの、日本のヒーローだと、初登場の際には敵と見られても、すぐにヒーローとして認知される(ウルトラではグレート、パワード、ネオス、仮面ライダーではクウガ)のに、10話になっても悪と見なされるのは、それだけベリアルのやった事がえげつないものなのですが、今のところ、ゼロと比べてやや影の薄い感もあるリク、次回は背景が一気にわかるものですが、今後が楽しみです。
(5) ギャグバトル!
 ザンドリアス相手にジードが苦戦?して、これは80にて視聴者はザンドリアスが悪の怪獣ではないと分かつている点もあるものの、その後ゼロも参戦して、何を昼寝しているんだと出てきて、しかし、レイトの、マユがだだをこねるのと似ていると聞かされて、ゼロスラッガーを何とメガホン?にして、宇宙に帰って彼女と向き合えと言うのは、何とも愉快で、ゼロはバリバリの体育会系のキャラ、これまで、ゼロと並ぶとジードが脇役みたいになりますが、愉快なものであり、最後、ホルストのジュピターのメロディーでザンドリアスが彼女と再開というのは面白かったです。
(6) 宇宙人と、地球人の関係
 そして、モアがリクの正体を知りつつ受け入れる、そこに主題歌スローアレンジBGMの使われるのは、ティガの、もっと高く、のラストシーンを思わせるものであり、モアがリク、ジードを信じてくれて、それこそヒーローの力ではあり、他方、ゼナがラスト、レイトの正体を知り、ウルトラシリーズでは宇宙人=悪という固定概念が、特に昭和ではあり、それを逆手に取ったのが帰マンの怪獣使いと少年の展開、ウルトラシリーズを通して、善良な宇宙人もたくさんいて、マックスの、遥かなる友人ではこの設定をうまく使ったものですが、次回はどうやらレイトがAIBに拘束されるなど、緊迫した展開で、さらに次回の監督は田口清隆さん、エックス、オーブ大成功の立役者、これは期待できます。
(7) 追悼 土屋嘉男さん
 今週、東宝特撮の名バイプレーヤーであり、ウルトラシリーズにも度々出られた土屋嘉男さんが、2月に89歳で亡くなっていたと報じられました。土屋さんは平田昭彦さんほど東宝特撮映画には出ておられないものの、地球防衛軍で日本初の宇宙人役を演じられて、ガス人間第1号の主役(この作品は音楽が宮内國郎さんで、BGMはウルトラQ、ウルトラマンでも重要な役どころを担った)、ウルトラでは遊星から来た兄弟と、何よりセブンのウルトラ警備隊西へ、の土田博士、そして帰マンの伊吹隊長も当初は土屋さんが予定されていて、黒澤明監督作品でも重要な役を演じられて、そして神戸だと、サンテレビの人気番組「ビッグフィッシング」の初代司会者であり、私の亡くなった父が神戸の釣りクラブの幹事であった関係で、少しお会いしたこともあり、神戸に縁の方で、先月ウルトラセブン芦屋へ、でウルトラ警備隊西へ、の大きく取り上げられた後で、奇遇であり、日本の特撮映画の発展に貢献された土屋さんのご冥福をお祈りいたします。
No.11727 - 2017/09/09(Sat) 11:41:36

ウルトラマンジード 第11話 ジードアイデンティティ あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:安達寛高、監督:田口清隆

 ケイは編集者と次回作の構想を話していたが、実はこれをAIBのメンバーが監視しており、ケイの背景の黒幕を掴もうとしていた。そのケイは、ベリアルと対話して、ベリアルは息子が良くやっており、集めるカプセルもあと一人と報告する。ところが、もう少しのところでケイに、編集者が持っていたセンサーに気付かれてしまい、周りを監視していた宇宙人たちは正体もばれて、モアは撤退を命じ、ケイは編集者にこれまでと捨て台詞を吐いて去る。
 レイトは出勤の途中に、モアとゼナに拘束されて、ケイの正体はストルム星人で、つかまえるのは困難で、超高速思念体通信ができると把握して、そこに黒幕がいて、その正体をウルトラマンゼロとして探ってほしいと依頼されて、会議に行きたいレイトは抵抗するが、ジードに頼まないのかとゼロは言うが、ゼナはジードの見解はAIBでも割れていて、信頼できるゼロに頼むことになり、ゼロはウルトラゼロアイNEOを着眼してウルトラマンゼロになり、宇宙に向かう。
 秘密基地では、リクに買い物をさせていて、掃除機を買いに行かせるが、レムはゲーム機を買ってくる可能性ありとライハにいい、実際リクはゲーム機を買っており、ライハは返品を言い渡す。リクは、ゼロが自分のことを知っているかとライハに問い、ところが、ライハが何者かに狙われており、リクはそこにいたケイと対峙することになり、ケイは、ライハが逃げたら狙撃者に一般人を殺させると脅す。ペガはリクとライハをサポート、19年前、天文台に赤ん坊のリクを置いたのはケイであり、唖然とするリクをケイは嘲笑い、ケイの目的はウルトラカプセルを起動した状態で集めること、しかし自らリトルスターを集められないために、実験室でリク=ウルトラマンジードを作り集めさせた、ジードは正義のヒーローではない、カプセルを集めるためにケイが戦ってあげたと語り、ライハを人質にウルトラカプセルの引き渡しを要求、AIBの活動でカプセルが至急に必要になったと脅し、しかし狙撃者のバド星人はペガが押さえて、ライハは戦えるようになり、すると、おとなしく渡した方が町が廃墟にならずに済む、リクと戦うのは宿命になったとケイは捨て台詞を吐いて、キングジョーとゼットンのカプセルでベリアル融合獣、ペダニウムゼットンに自らなり、これでエンドマークとつぶやき、リクはこの町は僕が守ると、ウルトラマンジードになり立ち向かう。レムはベリアルの作った物だが、リクはレムが敵かと問うと、今はリクのために働くと言い、ペガとライハがバド星人と対決して、ペダニウムゼットンとジードの戦いで飛んできた破片に当たり、バド星人は倒れた。しかし、ペダニウムゼットンは圧倒的に強く、ジードクローも効かず、ソリッドバーニングになり、ケイは次々と捨て台詞を吐いて、ベリアルの恩寵を受けるのはリクではなくケイだと吐き捨てて、双方光線を放ち、ジードはストライクブーストを放ち、ケイは、ジードは救世主ではなく、リクのために怪獣が出ると吐き捨てて、双方ダメージで、ジードは倒れて、町は廃墟となった。
 倒れたリクから、ケイはウルトラカプセルを奪い、さらに止めを刺そうとするが、ライハが間一髪間に合い、ケイはゼロのウルトラカプセルを落として、逃げた。
 そして、ゼロは、地球に戻りたいレイトの意図もあるものの、ゼナたちから教えられたストルム星人のところに突入する。天文台に、手紙がいるとレムは報告、何者かに天文台のことが知られたものである。
 ケイは、ベリアルから、失態を責められて、リクから奪ったウルトラカプセルを全部自らに差して体を解き放てと命じられて、再びペダニウムゼットンになり町を蹂躙する。先の編集者は死亡して、かし、ゼロのカプセルしか持たないリクは作られた模造品で、カプセルが2つないとジードにフュージョンライズできず、戦えなかった。
No.11728 - 2017/09/17(Sun) 06:51:09

ウルトラマンジード 第11話 ジードアイデンティティ 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) リク、ジードの背景判明
 今回は、ギンガS以降の立役者、田口清隆さんがジードに監督として初登板、今回は前半のクライマックス、ケイの正体は今までの経過でほぼ判明していたものの、ベリアルが初めて具体的に登場して、しかし、ケイをAIBが監視して、そして宇宙人たちを動員しての監視で、編集者もAIBの背景があり探っていたとは驚きではあり、これ、前作のオーブもそうですが、謎解きに、視聴者、ファンにも把握できる展開にしておいて、そして意表を突く展開、AIBがケイを監視して、その正体を探ろうとする展開など予想も出来ず、さらにケイの周りに宇宙人たちがいたなど驚きではあり、そして、リク、ジードは、ケイとベリアルがリトルスター、ウルトラカプセルを自ら集められないために作った物という展開も、予想されたものの、ジードはウルトラマンとして人工的に作られたもので、それもイーヴィルティガやテラノイドとは異なり、悪が目的を達成するためにヒーローを作るというのは、仮面ライダー1号がそうであるものの、これは衝撃的な展開で、ともかく、ケイの悪辣さは、設定としてここまでやるか、というもので、リクを挑発して、キザというより、リクをバカにして嘲笑して、これだけの捨て台詞を吐いたヒーローものの悪役キャラクターは前代未聞、帰マンのナックル星人のような卑怯なやり方とは異なるものの、ライハを狙わせて挑発、ウルトラカプセルを渡せと迫るあたり、これだけ大変な悪役も類例はなく(帰マン第38話の、ナックル星人がMATを嘲笑して、いつもウルトラマンに助けてもらっているくせに、という痛いセリフに近いすごい嫌味)、ともかく、視聴者に悪役としての存在を見せつけて、そして今回はゼロ、レイトが宇宙に行っているために、リク単独で対峙、リクは純真な存在であり、前作オーブのガイがベテランの味のキャラクターであった物の、リクは猪突猛進型、さらには掃除機を買うように言われてゲーム機を買うとか、おっちょこちょいなものもあり、他方、ヒーローとしての存在意義を問われたラストシーンは、ドンシャインのポスターがはがれかける=リクの心の支えを失ったもので、ウルトラカプセルを奪われて変身不可能は、オーブの第11話で、フュージョンカードをジャグラーに奪われる展開とも共通しています。
 また、今回、リクの名前は漢字で陸というのが。手紙にて判明、レイトも礼人であり、ウルトラシリーズには名前が漢字で全部表現されるものと、カタカナのみのものがあり、カタカナで通るものに、漢字の正式名がテレビシリーズで描かれるのは初めてです。これ、ウルトラシリーズの主人公の名前は、第1次シリーズではカタカナで、第2次シリーズは基本的に漢字、平成だと双方ありますが、併用されるのは初です。
 また、リクの背景は、ネクサスで第3のデュナミスト、憐が人工的に作られた背景があるとされたものも思わせて、ウルトラシリーズの過去の設定も生かしていいものです。
(2) ケイとベリアルの関係
 ケイがベリアルと関係あるのは、過去の話でも大体想像はついたものの、ギンガ第1期のバルキー星人やナックル星人、ギンガSのチブル星人のような敵の幹部であり、しかしこれは東映ヒーローと異なり、ベリアルとストルム星人ケイの関係はラスボスと幹部というより、抽象的な存在で、これはウルトラシリーズ初のレギュラーの悪役、ヤプール人が極めて抽象的な存在であったのと共通しているもので、そしてケイはリクのカプセルを全部奪えず、それを失態としてベリアルにとがめられる展開は、ベリアルが、ウルトラゼロファイト第2部以来の小野友樹さんの声で、悪の幹部がラスボスから叱責される例は東映ヒーローで数多くあるものの、ケイも捨てコマの一つと見るようなラストシーンは衝撃的であり、そして、編集者がAIBの配下で、そして命を落とす展開も衝撃的であり、すでにライハの良心がスカルゴモラ、ケイにより殺されているものの、このような展開は、規制の多い地上波でのヒーローものでは衝撃的です。
No.11729 - 2017/09/17(Sun) 06:51:56

ウルトラマンジード 第11話 ジードアイデンティティ 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) ペダニウムゼットン=キングジョー+ゼットン
 今回のベリアル融合獣はペダニウムゼットン、オーブでゼッパンドンとして、ゼットン+パンドンがあったものの、今回は最強怪獣同士のフュージョンライズであり、これでゼットンはマックス以降の全シリーズに出たことになり、昭和の3大最強怪獣、ゼットン、キングジョー、ベムスターのうち、前2者の融合であり、まさに、前半のクライマックスを飾るにふさわしく、ソフビ人形も出て、ゼットンやキングジョー単体より大きく設定されて、田口さんはキングジョーをウルトラゾーンで演出されていましたが、今回は強敵、それも、ウルトラマンのおかげで町が破壊されるというケイの嘲笑、過去に、SFヒーローものでは、ザンボット3で、主人公たちは地球を守るヒーローではなく、主人公たちのために地球が攻撃されるという設定がちょうど40年前にあり、これに準じる展開(主人公ウルトラマンのために攻撃されるという展開は、メビウスの最終回3部作の、皇帝の降臨、ヒルカワにより正体をばらされたミライの危機にも匹敵)それでも戦うリクの意志、これはまだ未熟なヒーローの焦りを見せてくれました。
(4) 田口特撮が冴える!
 今回、エックス、オーブのメイン監督、田口清隆さん、田口さんの活躍で我々ウルトラファンは安心して見ていられるものもあり、ジードはパイロットが坂本浩一さん、前半のクライマックスが田口さんはギンガSと同じではあり、怪獣の危着ぐるみとミニチュアを駆使して、これは平成ウルトラの初期や、平成ゴジラを思わせるものもあり、CGも使っていると思われるものの、やはり、特撮は着ぐるみやミニチュアのアナログ技術が基本にあるべきで、さらに、ジードとペダニウムゼットンの戦いと、ライハとバド星人の戦いを並行して描くのも意欲的であり、田口さんはウルトラマンのVR作品や、ネオスとバルタン星人のバトル作品など、今年はテレビシリーズのメイン監督ではないですが、ギンガS以降の充実を見せてくれるものであり、さらに、怪獣とのバトルの迫力など、CGではない、アナログ、円谷英二監督以来の伝統に基づく特撮で、やはり、ウルトラシリーズはCGより着ぐるみとミニチュアを使った物が冴えますし、オーブの11,12話や、最終回前後編を思わせるものもあり、素晴らしかったです。
(5) セブンの宇宙人たちが登場
 まず、ライハを狙うスナイパーとしてバド星人が登場、そしてケイを見張る役で様々な宇宙人たちが出て、ペガはもともと、セブンに出たペガッサ星人の子供であり、そのペガが初めてバトルに参加して、非力ながらライハとの協力で戦い、ペガの位置にいるキャラクターは、プリキュアの妖精たちを思わせるものもありますが、ライハと協力してバド星人を追い詰めており、バトルでは、田口さんは着ぐるみの巨大化バトルだけでなく、等身大のバトルも、ギンガS第8話のものなども素晴らしく、これら、既存の着ぐるみを使ってのものは、使い回しは良くないと否定するのではなく、面白いものを作るために尽力していると見るべきで、エックス、オーブのいい傾向を引き継いでいるのは貴重です。
(6) 悪がルーツでも正義に変わりはない!
 これで、リク、ジードの背景が分かって、そして秘密基地、青雲荘、天文台はベリアルの作った物ですが、それでリクがレムに敵かと聞いたら、リクがマスターと語るあたり、例え悪により作られたとしても、正義の心は変わらないわけで、ケイの言い分の通りなら仮面ライダー1号は悪の戦士になりますがもちろん違うし、ジャイアントロボ、サイボーグ009も同様、問題は出自ではなく、正義の心にあるもので、リクは、自分の出自から悩む展開もあった物の、ともかく、正義のために闘うという意思は歴代のウルトラヒーローと変わらず、正義の心が大事だと思わせました。他方、AIBではジードの評価は分かれている当たり、ジード、リクのしんどいものもあり、これを乗り越えて欲しいものです。
(7) 次回、特撮レジェンド、寺田農さん登場!
 次回予告で、リクの名づけの親朝倉錘役で寺田農さんが登場、昭和、平成を通して実相寺昭雄監督作品の常連、ガマクジラの話でトラックの運転手役で出て以来、実相寺監督の最後のウルトラ、狙われない町では、メトロン星人の人間体を演じて、こういう配役は平成ライダーやスーパー戦隊にはなかなかなく、円谷さんの意欲を見て(ウルトラセブン芦屋へ、のイベントを見たら、今後のウルトラシリーズに不安はありません)、そして、ゼロがストルム星人を探索する展開、前半の
クライマックスの、完結編である次回に期待が高まります。
No.11730 - 2017/09/17(Sun) 06:52:54

ウルトラマンジード 第12話 僕の名前 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:安達寛高、監督:田口清隆

 再起動したペダニウムゼットン、しかしウルトラカプセルを奪われてリクは変身できず、レムはキングジョーとゼットンが融合したもので、ウルトラカプセルを体内に持つといい、ライハの問いに、レムはゼロは地球にいないと語り、ペダニウムゼットンは自らの攻撃でダメージを受けて自己修復中になり活動を停止する。リクは、手紙を書いた主、朝倉錘に会いに行くことにした。ライハは、そんなリクに行ってらっしゃいと見送る。ペガがついて行き、敵の陰謀かも知れないというが、ジーとしててもどうにもならないとリクは行く。そして、朝倉錘がリクを迎えて、リクの欲しかったゲーム機があり、錘とともにゲームをして、リトルスターを持ちリクのことが見えて、リクの暮らしている施設も知り、ベッドの下に隠しているものも知っているという。19年前、リクの赤ん坊の際に保護して、夫婦で育てようとしたが、奥さんが亡くなり、天文台に預けたというものだ。病気で余命数か月という。
 一方、宇宙にストルム星人の探索に出たウルトラマンゼロ、宇宙空間のある場所に突入して、様々な触手が襲ってくるのと戦っている。
 錘はリクの出自を語り、すると、ペダニウムゼットンが再起動して襲ってくる。この3か月、バリアーで隠していたものが見つかってしまい、リクは錘をリヤカー!に乗せて避難させる、リクは、父ベリアルがどこにいるかと問い、錘は君の知り合いが近くにいる、ラスボスといい、近いうちにリクは父と会い、戦って負けたら世界は終わるというが、ペダニウムゼットンの攻撃を受けてリヤカーは大破、ペガは代わりを見つけるというが、錘はリクに陸に立ったどんな困難にも立ち向かうものになってほしいと付けた名前(BGMはプリミティブのテーマのスローアレンジ曲)、自分を置いて逃げろというが、もちろんリクは錘を置いて逃げない、と、錘からリトルスター、それはウルトラの父のウルトラカプセルであり、リクは、ゼロとウルトラの父のカプセルでフュージョンライズ、ウルトラマンジード、マグニフィセントになる。そんなリクに、ライハはお帰りなさいと告げる。
 ジード・マグニフィセントとペダニウムゼットンの戦い、レムは強大な力を持っていると語り、ペダニウムゼットンの攻撃を交わし、リクは伏井出ケイが変身しているのかと問うと、それであり、精神が暴走しており、ケイはリクのような子供に何ができると嘲笑するが、リクは自分は模造品ではない、僕の名前は朝倉リクと叫び、仲間のために戦うと叫び、ケイには人の幸せは分からない、リクには仲間も帰る場所もある、生きる価値はあると叫ぶ、ケイの嘲笑に、かわいそうな人、あなたには何もないとさけび、必殺光線のビッグバスタウェイという光線でペダニウムゼットンを倒した。
 ゼロは宇宙で、ストルム星人のことを知り、出入口は一つしかなく、嫌がらせ完了をするとして、それを封じて、出てこれないようにした。しかし、ベリアルは、間もなく巨大な力を手に入れて、ゼロの本当の絶望はこれからだとつぶやく。
 ペダニウムゼットンが倒されて、ケイに奪われたウルトラカプセルが飛び散り、一晩かけてリクとライハは回収した。洗濯物を干してというライハに、リクは勉強中といい、ゲームの攻略本を読んでいたら、それを切られた。そして、また錘の家に行き、元気な間はゲームを一緒にするのである。
 ジードに敗れたケイは、ベリアルから、眠りに着けといわれるのだが…
No.11731 - 2017/09/23(Sat) 15:48:58

ウルトラマンジード 第12話 僕の名前 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 特撮レジェンド 寺田農さんの存在感!
 今回は謎解き編で、リクが11話で掃除機を買うように言われてゲーム機を買った意味、伏線が張られていたわけで、そのリクの名付け親が錘、演じるは実相寺監督の常連、寺田農さん、これは、宇宙刑事ギャバンの第43話「再会」で、千葉真一さんがギャバンの父、ボイサーを演じたものも思わせて、このような大御所俳優さんの登場は特撮ヒーローものでは燃えるものではあり、ともかく、寺田さん、素晴らしい存在感であり、実相寺監督最後のウルトラ作品での狙われない街での、メトロン星人人間体は人を食ったような感じであり、今回もともかく、昭和の名作ドラマを思わせて、錘の家も昭和テイストであり、錘とリクのやり取り、ベッドに下に隠しているものがあるとか、これも昭和テイストの展開であり、何より、錘はリクを大切にして、錘がリクに一人で逃げるようにとするシーンなど、特撮ヒーロー、SFヒーローものの定番、そしてリクが錘を置いて逃げられないというのも、このようなシーンはSFヒーローもので何度も見て、そしてピンチになり、錘のリトルスターが出てきて、リクが変身可能になる展開も、これもSFヒーロー、特撮ヒーローものの定番ですが、寺田さんの熱演で、こういう何度も見たシーンが感動をもたらし、さらに、プリミティブのスローアレンジBGMが意味を持ち、これはティガやダイナで劇中にて、主題歌スローアレンジBGMが重要な意味を持っていたのと同じであり、今回は若い濱田さんと、大ベテランの寺田さんのドラマ、実に素晴らしいものでした。
 BGMと言うと、今回の音楽は川井憲次さん、今月開始の仮面ライダービルドの音楽も担当されて、川井憲次さんは佐橋俊彦さん、?`島邦明さんに続いてウルトラシリーズと仮面ライダーシリーズ両方の音楽を担当されたことになり、今日の名作曲家、川井憲次さんの名曲が作品を彩っています。
(2) ヒーロー復活
 ライハが、錘のもとに向かうリクに行ってらっしゃいと語りかけて、そしてマグニフィセントになったリク、ジードにお帰りなさいと語るのは、ダイナの最終回、最終決戦に向かうアスカにリョウが行ってらっしゃいというシーンを思わせて、変身アイテムを失い変身不能になる→新たなアイテムを得て変身可能になるのは前作オーブの第12話と同じですが、今回のマグニフィセントはウルトラの父とゼロ、ベリアルにとって天敵であり、オーブのサンダーブレスターが、破壊の限りをして、ネットでは平成のレッドマンと呼ばれたものの、これは新たな力を錘から得たリクの、仲間を守りたい意志ゆえの結末であり、過去のウルトラシリーズ、昭和平成を問わずオマージュのあるのは素晴らしいです。
 そして、リクは今回たくましくなり、初期の未熟なヒーローから、一人で地球を守るヒーローになり、濱田さん、若くして存在感を見せてくれて立派です。
No.11732 - 2017/09/23(Sat) 15:49:47

ウルトラマンジード 第12話 僕の名前 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 昭和テイスト リヤカー登場
 今回、一人で避難できない錘を避難させるために、リヤカーを使用するのはビックリ!リヤカーはまさに昭和の産物であり、もちろん今も使われているものですが、特撮、SFヒーローものに平成になり出てくるのは初と思われて、ウルトラシリーズだと、ジャミラの回で住民が避難する際に出てきたものの、このような昭和テイストのアイテムが出てくるのは、これも田口さんの意図もあるでしょうが、乗せているのが寺田農さんで、何とも様になり、昭和テイストのものは他のヒーローものには出てこないので、かえって、2017年にこういう映像を見たら新鮮です。さらに、ペダニウムゼットンの攻撃で破壊されて、ペガが別のものを探すとかのやり取りも定番ですが、ともかく、命を守るための戦いで、命を大切にするものがヒーローである意味がよく分かります。
(4) 変身前の人間体での対峙
 今回、ジードに、マグニフィセントとペダニウムゼットンの戦いで、それぞれ変身前のリクとケイの様子で対峙するシーンは新鮮、ギンガ以来、主人公がウルトラヒーローをロボットアニメみたいに操縦する描写が定着しましたが、今回はペダニウムゼットンになっているケイの、こちらも操縦するような姿も描かれて、怪獣に人間がなり、こちらも操縦するような描写はギンガとギンガSでもありましたが、こちらはケイが常軌を逸して、それも上半身裸、ペダニウムゼットンは暴走してそのために休止の時間を要する展開、これもオーブ第12話のマガオロチのシーンもあり、そしてリクをまさに誹謗中傷に近い語り口で追い詰めるケイと、対抗するリクはヒーローの定番、これは仮面ライダークウガの、第48話で、クウガがアルティメットフォームになり、敵のラスボス、ン・ダグバ・ゼバとの戦い、主人公五代雄介は泣きながら暴力をふるい、ダグバは笑いながら暴力を振るうシーンも想起させて、これは、邪悪な意図で活動しているケイと、正義の心を持つリクの違いであり、ジードはベリアルの邪悪な意志により生まれたものの、正義の心を持つリクが強いわけで、ジャイアントロボ、殺人兵器カラミティ、某国がロボットにて日本が世界一なのを気に入らず、ジャイアントロボの模造品カラミティは、スペックではジャイアントロボを上回るものの、正義の心を持たないのでジャイアントロボに倒されたのと同じであり、ケイは邪悪な意志で、リクを嘲笑するものの、正義と、仲間を、地球を守りたい意志をもつリクが勝つもので、これは田口清隆監督の演出、ともかくミニチュアセットと着ぐるみを駆使しての、CGもうまく使っての大規模な特撮、マグニフィセントは巨大なヒーローであり、これは暴走するサンダーブレスターとは異なり、誰かを守りたいリクの意志が強く出て、それで勝ったものであり、邪悪なものは滅びるべきという、月光仮面以来の日本のヒーローものの真髄を見せてくれました。そして、ゼロの登場以来、やや影の薄いともネットでは語られたジードが本当のヒーローになったもので、大上段な正義を振りかざすのではなく、仲間を守りたい、命を守りたいという意思が圧倒的なもので、もちろんこのようにして未熟なヒーローが成熟した例は無数にありますが、見慣れた光景でこれだけ燃えさせてくれるのも素晴らしいものです。
 また、ペダニウムゼットンの音は、キングジョー、ゼットンのオリジナルの音が使われて、このような凝ったものは歓迎です。
(5) ゼロvsベリアル、ストルム星人の意味
 前編で、AIBの依頼により宇宙にストルム星人、ベリアルを探りに行ったゼロ、宇宙空間で触手にからまれても、その意味をゼロが知り、出入口は一つしかないので塞いでしまう展開は痛快、それも嫌がらせ完了というのは痛快で、宮野真守さんがゼロの声をずっとされて、最近はアドリブらしきものもいろいろ入るようになり、今回、ゼロがレイトと一体化しているので、両者の対話がユニークではあり、そして、ベリアルが悪の意味を見せてくれて、このような強大なラスボスも特撮ヒーローものでは珍しく、仮面ライダーでは敵は抽象的な存在が定番、スーパー戦隊の敵もこれほど憎々しいものはないので、ベリアルは大怪獣バトル・ウルトラ銀河伝説以来登場してもう8年ですが、存在感のある悪役ではあります。
(6) 平安が戻って…
 ケイに奪われたウルトラカプセルがこのように回収されるのは予想されましたが、その後、ライハがリクに洗濯物を干してと、読んでいたゲーム雑誌を切るあたりはギャグもあり、何より、錘が無事で、またゲームをリクとやるラストシーンは感動的ではあり、他方、敗れたケイはなおもベリアルにすり寄り、不気味な様子を見せて、田口さんのジードでの演出は今回の2話のみの模様ですが、ギンガS以降活躍される田口さん、今後も期待しています。
 ウルトラシリーズは51年の歴史で、しんどい時代の方が長く、しかしギンガ以降、何とか毎年後半は新作シリーズがあり、ジードはおもちゃのおもちゃの売れ行きも好調らしく、新しい心も成功しており、今後のシリーズも楽しみです。
No.11733 - 2017/09/23(Sat) 15:50:30

ウルトラマンジード 第13話 レストア・メモリーズ あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:足立淳一郎、監督:池田遼

 冒頭、ベリアルとウルトラ戦士の戦い、クライシスインパクトのこと、伝説の超人キングにより宇宙は救われて、宇宙を癒しながらのものとレムが回想して、リクは秘密基地、青雲荘にて、ペガと野球をしており、レムに室内での球技は危険だと警告されるが、リクとペガはドンシャインの様子でボールをやり取りしたら、レムに当たり、ところが、それでレムはシステムをそれで初期化、あなた方は誰と問う。
 レイト=ゼロはモアに報告、ゼロはベリアルのところに行き、倒したわけではないと報告、モアはそれでは、というものの、ゼロはこういうことはジードに頼め、ジードの正体をモアは知っているのだろうというが、AIBではジードの評価は分かれても、ゼロはモアに信じてやれというと、もちろんとモアは返す。
 記憶を失ったレムのために、最初から情報を入力することであり、リクは、レムが自分はウルトラマンだと教えてくれたと語り、レムのおかげで運命を知ったと告げで、最初の戦いの追想、そして、戦ってウルトラカプセルを手に入れたものの、データ不足とレムは返して、ジードには様々なタイプがあること、ジードクローのことなど、しかしインプットは前途多難である。
 そして、レイトが青雲荘に来て、ゼロは自分のデータも入れろと、レイトを助けるために一体化した、win-winの関係になり、自分を無敵の戦士とゼロが言うのにライハは疑問、ゼロは、ゼロビヨンドのことなど告げるが、レムはゼロのことを自信過剰と揶揄する。
 そして、リトルスターの由来をゼロは語り、マユのことを、どちらの娘かとゼロとレイトは言い争い、カプセルを起動する力を、ケイが狙っていた、ケイはゼロやウルティメイトフォースゼロを悪役として小説を書いており、ライハにとって、ケイは両親を殺した仇であり、リクも、ケイには運命を握られたと語り、ベリアルのために実験所でリク、ジードを作ったわけであり、しかし、錘の由来によるウルトラの父のカプセルでリクはマグニフィセントになり、ペダニウムゼットンを倒した。
 ケイは、リクをベリアルの遺伝子をもった模造品と言った意味があり、そして、レムが急に反応しなくなったが、リクは自分のせいだと思い込み、ところが、レムはこれに懲りたら、室内での球技はやめるように、と言い、最初から死んでいない、リクはおっちょこちょいで子供っぽいものの、自らの運命に立ち向かうレムのマスターと語り、言うことを聞かない二人にはこういうトラブルも使ったものであり、少しやりすぎ、元はというと、あんたが悪いとライハは突っ込んで、そしてレイトはモアに会い、AIBのエージェントと言ってしまい、ライハとペガはどういうことかと突っ込んでくるものであった。レムは、人間は触れ合うことで広がる、自分にも体があればとつぶやいた。
No.11734 - 2017/09/30(Sat) 15:36:28

ウルトラマンジード 第13話 レストア・メモリーズ 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 昨年に続いて、前半クライマックスの後で総集編
 今回は総集編、オーブも、前半のクライマックスのサンダーブレスター登場編の後で、新人監督さんによる総集編であり、レムがボールをぶつけられてメモリーを失い、それを補填するという展開、しかし、実際には壊れておらず、リクとペガに反省をさせるためのお芝居というのは、ギャグアニメ、コメディドラマによくあったもので、冒頭、リクとペガがボールをやり取りする際に、ドンシャインのことが取り上げられて、ヒーロー番組の中で劇中のヒーローものがあるというのは異例で、しかしドンシャインはリクの思い入れのあるものとの意味があり、また、ライハとリクのやり取りも面白い世界で、そしてモアのこともあり、前作のオーブではシリアスとギャグの両立をやって成功して(これは、ギャグのことを下手にやったら悪ふざけになりかねない、いやそうなった例も少なくない)、スタッフがギンガ以降5年連続で作品を作り続けて、様々な様式が出来るのは素晴らしいものです。
(2) ゼロとベリアル、AIBの関係
 そして、ゼロ(レイト)が前回の宇宙座標のことを報告、どうやら、AIBはゼロがベリアルを倒すと思ったらしく、しかしベリアルはゼロと何度も対峙して、倒れたはずなのに甦った相手、ゼロとAIBの、ベリアルに関する認識が異なるのは興味深いものです。だから、ゼロが嫌がらせ完了と言った意味があるのです。
 AIBは、第11話の様子だと、多くの宇宙人(異星人)を擁している模様で、ウルトラシリーズではウルトラQの宇宙指令774以来、地球に宇宙人(異星人)が日常にいる傾向が描かれて、そして、宇宙人(異星人)だから排斥は良くないというものは、帰マンの怪獣使いと少年以来多く描かれて、来週はゼナの背景も出るし、面白そうです。
 そして、レイトとゼロの使い分けは、やはり仮面ライダー電王で、主人公にイマジンという異形の存在が憑依すると強くなる、性格も変わるものの延長であり、もちろん電王の真似ではなく、レイトとゼロが漫才みたいなものもあり、面白いです。
(3) リクとライハの漫才?
 これ、ライハはリクと同じ青雲荘にいて、自転車を買いに行って失敗したリクのフォロー、掃除機を買いに行くはずがゲーム機を買ったリクのフォローと、これは漫才的な要素があり、全体にシリアス系のドラマで、二人の関係は面白く、そして、モアがリクの幼なじみであり、この三角関係的なもの、ウルトラだと、帰マンの第16話で、郷がゲストヒロインの由紀子との関係をアキに疑われる展開があった程度、しかしSFヒーローものでは、マクロスで三角関係が描かれて、ジェットマンなどもあったものの、ウルトラでは異例ではあり、いい意味で肩の凝らない(悪ふざけではない)ものがあり、楽しいです。
(4) 主人公がおっちょこちょい!
 最後、正常になったレムが、リクのことをおっちょこちょいで子供っぽいというものの、おっちょこちょいのキャラクターは、ウルトラシリーズでは初代マンのイデ、他には、ゴレンジャーのキレンジャーもあったものの、主役がおっちょこちょいと言われたのは、ヒーローものでは異例で、主人公=2枚目であり、3枚目キャラクターは重要な脇役ではあったものの、レムは、これ、関西の漫才でのツッコミ役であり、しかし、ちゃんとリクを運命に立ち向かうとフォローして、仲間の絆の強さを見せてくれて、レムは、体があったらという展開は何か今後を予想させて、ジードの撮影は、濱田龍臣さんのブログだとクランクアップしたみたいで、おそらく来年の春にはジードの劇場版もあると予想されて、ともかく、ジードを作る円谷さんも、俳優さんも応援しています!
No.11735 - 2017/09/30(Sat) 15:37:14
ウルトラマンジード 第5話 あいかた あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:三浦有為子、監督:市野龍一

 モアは、ゼナとともに遺棄されたサメクジラを保護した。地球に存在しない怪獣兵器、あちこちで遺棄されて、そしてモアのところに新たな遺棄された生物、7年前にエチオピアで捕獲できなかったものの情報を得る。
 リトルスターを持つ人物を探すリクとライハ、レムは過去の例から様々な能力を持ち、能力はリトルスターをジードに譲渡すると消えるといい、目立つからテレビに出てくるとリクがテレビをつけたら、ヒーリング芸人、新井タカシ、傷を治すものがリトルスターと思い、リクとライハは捜索を開始する。タカシに治してもらった女性はお金を払わずに行ってしまい、タカシはモコという生物と一緒であり、モアは保健所の職員を名乗り、モコを保護した。 
 リクとライハはタカシを探し、ライハは子供だけに発症すると思っていたと語り、レイトもタカシにゼロを直してほしいとすがり、そこにリクとライハも合流、ライハはリトルスターのことを問い詰めたら、モコを拾い、手を骨折していた時に拾い、パンをあげたらモコが相方になってくれたという。タカシはモコを犬の仲間か?と思い、骨折を直してくれて、リクはリトルスターが動物にも宿るといい、ライハに動物虐待と言われて、そしてモアに保護されたというので、ライハは怪獣の現れる前にモコを保護しようとしたら、アーストロン出現、モアはモコにリトルスターのあるのを知り、しかしモアがアーストロンに襲われて、リクはウルトラマンジード、プリミティブにフュージョンライズ、モアを救う。アーストロンはジードを吹き飛ばしてしまうほどの力であり、リク=ジードはレッキングバーストでアーストロンを倒そうとしたが、ペガが、近くにガスタンクがありタンクが爆発して大きな被害を出してしまうと止めた。
 モコはタカシが何とか保護して、タカシはモコを見捨てられないと語り、するとリトルスターがモコからジードに譲渡されて、ウルトラマンコスモスのカプセルであり、リクはウルトラマンヒカリのカプセルとともにアクロスマッシャーにフュージョンライズ、この姿にレイト、ペガ、ライズとともに驚く。ジードはコスモスの能力でアーストロンをガスタンクから遠ざけて、ウルトラマンヒカリの技でアーストロンを牽制し、スマッシュムーンヒーリングでアーストロンをおとなしくさせて、地底へ返させた。レイトは、コスモスの力を使ったのがらしいと語り、タカシはもうモコに傷を治す力はないものの、お笑い芸人でやるという。そこにモアが来て、保健所の人とタカシに言われて、保険のセールスとドタバタのものであり、リクはモアにモコをタカシに返してほしいと語り、モアはライハに大人の女性と言いいろいろあったが、モコはタカシと暮らせることになり、いくら保護してもタカシのところに逃げるモコ、モアは、いつか地球人と宇宙人の共存できる日が来てほしいと語り、ゼナはむつかしいと語る。
 世論調査で、ウルトラマンジードが好きというのが嫌いを上回り、リクは喜ぶが、ケイはエレキングとエースキラーのカプセルからサンダーキラーにフュージョンライズ、リクもウルトラマンジードとなり立ち向かった。
No.11710 - 2017/08/05(Sat) 11:29:21

ウルトラマンジード 第5話 あいかた 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) コスモスのテーマ、異なるものとの共存
 今回は第3の形態、アクロスマッシャーの登場とともに、リトルスターが人間だけでなく動物にもあり、それが宇宙生物であり、このような宇宙人、宇宙生物との共存は第1次ウルトラシリーズからあり、異なるものを排除する発想は、初代マンのジャミラでの、人類の失敗を隠蔽するものに始まり、セブンでのペガッサ星人とのこと、何よりノンマルトの使者と、帰マンの怪獣使いと少年があり、昭和だと異端者は結局排除されて、この他、戦え!マイティジャックの来訪者を守り抜け!では、地球に不時着した宇宙人を一人守ろうとした今井隊員の葛藤、宇宙人のペットが怪獣となり、宇宙人のことを侵略者と思う中で何とか宇宙に返してあげるものの、宇宙人からの平和の贈り物の鳩は軍隊に処刑されるショッキングな展開で、これは東条昭平監督の初の演出作品、怪獣使いと少年のルーツであり、今回はモコという基本的に無害な宇宙生物とのドタバタ劇の中に、宇宙から来たから排除するのではないという、ウルトラシリーズ黎明期からのテーマがあり、それが最後のモアのセリフにあり、今回はコスモスのテーマにもつながるものがあり、単に怪獣を倒すだけではなく、共存するテーマ、ウルトラマンエックスにもあったテーマが新鮮でした。
脚本の三浦有為子さんは、オーブでも2話執筆されて、今回はシリーズ構成協力、三浦さんの話はコスモス的な位置のものであり、またメイン脚本の乙一さんが専業の脚本家ではないための補佐なのでしょう。ウルトラシリーズでは多くの脚本家が参加するのが昭和からの流れで(他方、平成ライダーは一人の脚本家がほぼ全話執筆したれもあり、大抵1年分を2,3人で執筆)。これがバラエティを出すものになっています。
(2) リクとライハ、ドタバタコンビ
 リトルスターを探すために、レムがハイテク?で探査して過去の例を解析したものの、リトルスターを持つものは目立つからテレビに出るというリクの発想とともに、そのテレビが、画面こそ16:9の横長ですが、しかしスタイルは昭和のブラウン管テレビであり、このようなアナログな要素が出てきて、リクとライハは、秘密基地に一緒にいるものの、シリアスな相棒ではなく、まるで漫才のコンビみたいな例があり、意図してコミカルな要素でやっているのではないのでしょうが、最後の、モアが保健所の職員を名乗りモコをほごするというドタバタ劇は、吉本新喜劇みたいな要素があり、レイトの絡みも、リクがゼロ兄さんと言うとそれをばらすなというものなど、今回は市野監督の演出、コスモスの主力監督で、オーブでも重要な話を演出されて、ヒーロー演出の坂本さんと、市野さんの立ち位置がうまくシリーズを盛り上げています。
 ジードでは、オーブで成功した要素(過去のウルトラヒーローとのフュージョンライズ、昭和テイスト)も取り入れて、またオーブでギャグとシリアスをうまく融合させていた件も取り入れて、これはギャグとシリアスの共存は、下手したら悪ふざけとみられる面もあり、現に第2ウルトラシリーズはそれで批判された面もありましたが、ジードではうまくやっており、平成ウルトラでは昭和作品の研究をして、いいところを取り入れる傾向があるのは喜ばしいことです。
No.11711 - 2017/08/05(Sat) 11:30:08

ウルトラマンジード 第5話 あいかた 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 人間と異生物の共存
 今回、新井タカシとモコの件、このような異生物との共存は、オーブのラゴンの話でもあり(これも市野監督の演出)、孤独な人間と異生物のものは、タカシのキャラクターに好感が持てる展開であり、サブタイトルのあいかたはタカシとモコのことなものの、これは無害な怪獣をむやみに倒すのではないもの、コスモスのテーマながら、初代マンからあり、コスモス以外では怪獣を倒さない話はタロウが最多であり、生命の尊厳を描くウルトラシリーズのテーマに沿ったものです。
(4) 危険物があるので攻撃できない!
 一旦、ジード、プリミティブの必殺技、レッキングバーストで倒そうとしたら、ペガがガスタンクがあり被害が出ると指摘して攻撃できない例、。ウルトラシリーズでは、大ピンチ!エースを救え、でガスを飲み込んだ超獣ガスゲゴンにエースがメタリウム光線を撃てない例があり、この場合はエースがガスゲゴンを宇宙に運んでTACがとどめを刺す展開でしたが、こういう、危険物のために攻撃できない例も面白く、平成ウルトラでは逆に、ティガの怪獣の出てきた日、ゾンビ怪獣シーリザーにガスタンクを埋め込んで爆発させて始末するものですが、補償が大変だとムナカタリーダーが語るシーンがあり、これは阪神・淡路大震災や東日本大震災を経てのもので、このようなシーンが出てくるのが新世代のウルトラシリーズです。
(5) アクロスマッシャー、颯爽と
 モコからリトルスターを得て、これがコスモスのカプセルであり、ヒカリのカプセルとともにフュージョンライズ、アクロスマッシャー、青いウルトラヒーローであり、ソリッドバーニングが赤一色でパワー傾向、アクロスマッシャーは青でスピード系は、ティガ、ダイナのタイプチェンジと共通していますが、今回はコスモスの能力が使えるのがミソで、アーストロンはケイの操る怪獣ではなく、野生の怪獣の模様で、怪獣をやたらと倒すのではなく、共存できるならやるというのは、ウルトラシリーズの基本展開ではあり、レイト=ゼロがこれを見て感心するシーンも面白い世界があり、さらに、アーストロンを倒すのではなく、地中に返す展開も、コスモスの要素であり、むやみやたらに殺生するのではない結末が素晴らしいです。
(6) 宇宙人と地球人の共存
 最後、モコがタカシと一緒にいられる展開、ギンガSでの、君に会うために、メトロン星人ジェイスを無害だから放免する展開もあり、さらに、モアが地球人と宇宙人の共存を願う展開は、ウルトラシリーズの真髄であり、しかしそれは簡単なことではなく、このようなテーマを今でもウルトラシリーズで見られるのは素晴らしいことです。
 そして、ウルトラマンジードに関する世論調査の出るあたりも今風の展開ではあり、昭和テイストと最新の世情を見せるのは面白い展開です。
(7) 衝撃の結末
 今回、ケイの名前がオープニングに出て、そして最後、サンダーキラーをフュージョンライズして、それにリクがジードになり立ち向かうところで終わり、実質前後編作品の前編ではあったものの、ウルトラシリーズは基本1話完結ではあるものの、平成シリーズは大河ドラマの要素を入れて、今後のウルトラマンジード、ウルトラシリーズも応援します。
No.11712 - 2017/08/05(Sat) 11:30:43

ウルトラマンジード 第6話 僕が僕であること あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:三浦有為子、監督:市野龍一

 サンダーキラーとジードが激突、避難は完了して、ライハはリトルスターはないと語り、ジードはソリッドバーニングにフュージョンライズするが、ストライクブーストも跳ね返されて、これをテレビで見ていたレイトに、ゼロは手ごわいので助太刀に出て、ところが、ゼロが出現するや、サンダーキラーは消えてしまう。
 レイト=ゼロは秘密基地に行き、テレビではゼロはジードより人気である。ジードはベリアルに似た容姿が気に入られていない。しかし、リクは一人で戦えたといい、ウルトラマンだとバイトのシフトも入れないと言うと、レイト本人がウルトラマンをやるといい、サラリーマンは給料をもらえる、ウルトラマンは無給とリクは言いあい、ライハは、お互いに入れ替われといい、それはできるとレムが言ってビックリ。
 リクは、レイトのサラリーマン姿になり、ブローチをつけたらレイトに見えるというものであり、リクは、このブローチを使うとベリアルと違う姿に見えるのかとペガに聞き、そしてサラリーマン生活、レイトはゼロになっていたので、会社に来れなかったといい、ゼロは秘密基地をベリアルが作ったと語り、そしてレイトはライハとバイトに出て、レイトは銀河マーケットのバイトも大変、さらに、ライハに、トレーニングするように言われて、エライ腕立て伏せ、リクはサラリーマン生活で大変、体力の限界が来てもカラータイマーは鳴らないのであり、そして、リクとレイト本人、レイトはゼロの力を借りていたのみ、自分にはウルトラマンは無理といい、他方リクもレイトのサラリーマン生活も出来なかったといい、レイトは守りたい妻と娘がいるといい、リクには守りたいものはないが、見つかる、レイトは、身近な人を大切に思い、リクは世界を守り、自分の大切なものを見つけるといい、ルミナは自分をパートナーに選び、リクにも大切なものが見つかるといい、リクとレイトは分かりあえた。リクはブローチを捨てる、僕は僕でいるという。
 ライハは、サンダーキラーの目的はジードの抹殺と語り、これから予測のつかないことも起こり、どうするかはリクの決めることと語る。そしてサンダーキラーが出現して、ジーとしててもどうにもならないと、リクは戦うことを決意して、ウルトラマンジードにフュージョンライズし、サンダーキラーに立ち向かい、僕の名はジード、ウルトラマンジードと名乗り、お前の目的は僕だと戦い、しかし苦戦するが、レイトの助言を思い出して、自分の大切なものを見つけてみせると決意し、新兵器、ジードクローで威嚇、アクロスマッシャーにフュージョンライズして、サンダーキラーの攻撃を交わして、ジードクローでサンダーキラーを撃破した。
 リクはライハに日本刀の使い方を教わり、テレビでジードの支持率も上がり、ジードクローが与えられたのも何かのきっかけと言う。
 ケイは、何とベリアルに報告、自分はまたフュージョンライズできる、邪魔者には退場してもらうと語る。
No.11713 - 2017/08/12(Sat) 12:18:36

ウルトラマンジード 第6話 僕が僕であること 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 守りたいものは何か、ウルトラマンは大変!
 今回は、リク=ジードとレイト=ゼロの立ち位置の違い、リクはまだ未熟な面があり、そしてレイトに憑依したゼロの立場、レイトはゼロに初めて変身して戸惑う展開や、ゼロがジードより人気と言われてリクの反発すること、ジードの危機に助太刀したゼロへの反発、何より、ウルトラマンをやっているとバイトも大変という点、これは今までのシリーズになかった視点で、ウルトラヒーローは通常は特捜チームの隊員だからそれで収入があるものの、リク=ジードは無給という設定、これは、仮面ライダーで、平成だと無職の人が多く、どうやって生計を立てているのかという疑問がネットであり、このような生活に必要なものはどうやって稼いでいるのかというのはヒーローものでは一種タブーな面があり、ジードではそれに切り込み(前作のオーブではナオミがSSPの維持のためにバイトで大変とか、請求書が山のように来る、大家さんから家賃を請求されると、これは昭和のドタバタドラマの要素があったものの、ガイはどうやって生計を立てているのかと不問、これはズバットの要素によるもの)、今回はリクがナオミの立場になっています。
それでリクとレイトが生活を入れ替わる、というものの、昨年の大ヒット映画の、君の名は。ではなく、リクがレイトの姿を借りるもの、体と心が入れ替わるのは様々な作品(転校生)などにあるものの、互いの生活をしてみて大変という展開はユニークで、このような展開はSFヒーローものでは異例であり、その中で、リクには守りたいものはあるか?レイトがさとし、ウルトラヒーローが地球を守る理由はその美しさにある場合が多いものの、守りたいものがあるのか、とは、初代ガンダムのクライマックスでララアがアムロに、あなたには守るべきものはないと語ったものの、最後はアムロはホワイトベースの仲間たちを守るために行動する展開があり、そしてレイトもリクの生活をして大変と分かる意味、シリーズで複数のウルトラヒーローがいた場合、ガイアとアグルは最初対立、コスモスとジャスティスも映画の3作目で対立、ギンガとビクトリーは立場が異なり3話まで対立して、しかしこれら3作はこれらのシリーズで初めて登場したウルトラヒーローであり、今回初登場のジードと、映画からは8年目になるゼロでは、ゼロが先輩であり、セブンとレオの立場の変化球に当たるようなものです(他方、平成ライダーでは、ライダー同士がいがみ合う展開が定番で、平成ライダーの初期は対立する理由も明確にされていたのに、いつの間にか複数のライダーがいたらいがみあうようになり、日本特撮党の鈴木美潮さんも、昭和ライダーは仲が良かったと、暗に平成ライダーがいがみあってばかりなのを批判されていました)。
 リクにとってライハは姉のような立場であり、サブタイトルの僕が僕であること、の意味、地球を守るウルトラマンの立場の意味を見せてくれました。
(2) サラリーマンは大変!
 そして、リクがレイトの立場になるもので、仕事で大変なサラリーマン生活、ウルトラシリーズでは、基本的に主人公は特捜チームの一員で、それがサラリーマン的な描写もあり(初代マンで、フジ隊員のショッピングにイデが付き合わされる展開など)ましたが、今回は通常のサラリーマンであり、主人公がこのようなサラリーマンスタイルになるのは、エックスの第3話で大地がマスコミ関係者を装う、ダイナの27話でも同じ展開がありましたが、今回はハードなサラリーマン生活、それをまだ未熟なリクがするものも面白く、他方、レイトがリクのバイトをするのと、トレーニングでへたるなど、ウルトラマンはそれぞれ大変であり、ガイアとアグルではこんなことは考えもつかず、ユニークな展開に脱帽です。
No.11714 - 2017/08/12(Sat) 12:19:20

ウルトラマンジード 第6話 僕が僕であること 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 歓迎されざるヒーロー
 リクは、ジードの姿がベリアルに似ているのを気にしているものであり、当初人間たちもジードに拒否反応であり、これはウルトラヒーローがその世界で知られておらず当初敵と見なされている(グレート、パワード、ネオスの登場シーン)のではなく、これらの作品ではウルトラヒーローは第1話の展開でも正義の味方と認知されていて、しかしジードは6話の段階でもまだ敵視されている模様で、これは前作のオーブでのサンダーブレスターが一時、人間に脅威と見られた展開もあったものの、クライシスインパクトが人類にどれだけの脅威であったかを見せるもので、ジードだと、過去のウルトラシリーズになかった展開、設定があり、他の作品だと、仮面ライダー的なヒーローでゴキブリの姿でありヒーローと最初は認知されないコミック作品もあるとのことで、しかしウルトラシリーズではこのように敵視される展開は初めてであり、あえて悪の姿を持つキャラクターの意味も分かりました。
 そして、活躍の旅にジードは好かれていくものでも、ヒーローが最初敵視される展開は多数の特撮ヒーローもにありましたが、それだけベリアルの脅威が大変なものであったわけで、悪の力によるヒーローは多数いたものの、今回はユニークな存在意義を見せてくれています。
(4) 強敵、サンダーキラー
 今回のベリアル融合獣はサンダーキラー、エレキングとエースキラーの融合で、エレキングはマックス以降大半のシリーズに登場して、エースキラーはエースの第14話でウルトラ5兄弟抹殺のために、ウルトラヒーローの力を得たキャラクターでしたが、ウルトラ5兄弟の最後の切り札、スペースQにて撃破されて、そしてメビウスにはメビウスキラーとして出て、今回はかなりの強敵であり、しかし、ジードは前回、アーストロンにかなり苦戦したようにまだそれほど強くない(アーストロンは帰マンを苦戦させたものの、メビウスではそれほど強くなかった)もので、ベリアル融合獣という設定がおもしろい形で生きています。
(5) 新兵器、ジードクロー
 そして、守るものを見つけたリク=ジードに新しい武器がもたらされて、ウルトラヒーローにこのような武器が与えられるのは帰マンがセブンからウルトラブレスレットをもらって以来定番であり、安易にパワーアップするのではなく、試練を超えて力を得るというのはヒーローの(特撮、アニメを問わず)定番であり、強い力は安易に使ってはならないというのはウルトラシリーズでは特に強調されて、仮面ライダーなどでも同様であり、武力で相手を圧倒するのではなく、戦うには痛みも感じて、試練を乗り越えないといけないというのはヒーローの鉄則です。
(6) ベリアルとケイの関係
 ネットではケイがベリアルの変身した姿などの憶測もありましたが、しかしリクたちの秘密基地を作ったのがベリアルとゼロが見破る展開は緊迫させて、ベリアルはゼロとともに2009年にデビューして、ゼロとベリアルはライバルであり、ポジとネガ、次回はケイがゼロ抹殺の計画を立てる模様で、緊迫の度を増すウルトラマンジード、これからも応援しています。
 初代ゴジラのスーツアクター、中島春雄さんが88歳で亡くなられました。もはや伝説の初代ゴジラ、その後ゴジラシリーズ、さらにはウルトラシリーズでも活躍されて、日本の着ぐるみ怪獣特撮の基礎をつくられました、中島さんのご冥福をお祈りいたします。
No.11715 - 2017/08/12(Sat) 12:20:05

ウルトラマンジード 第7話 サクリファイス あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:柳井??緒、監督:武居正能

 ケイはチェスをして、予想外の一手としてゼロが来たと語る。ゼロ、面白くなってきたと嘯く。
 ハルヲは駄菓子屋をして不機嫌であり、ケイの講演会の抽選に外れたのだ。レイトが妻ルミナと娘マユを連れて駄菓子屋に来て、ルミナはケイの本のファンで、ルミナも抽選に外れたと言い、ところが、そこにケイが現れて、講演会にみんなを招待するというのだ。壮大な計画の一部、運命を言うのである。不敵な笑いを浮かべるケイに、ライハは不信を抱く。ルミナはケイのファンであり、レイトはケイの小説をどう思うか、ゼロと話す。ゼロはレイトにケイの小説を読むように言う。ハルヲは2万年早いぜと見得を切り、ペガはケイのことを怖いと語り、ゼロはケイがこの星の人間ではなく、小説に書かれているのはゼロとベリアルの戦いであり、ゼロとベリアルの戦いを知っているとしか考えられず、ゼロを悪役として書いていると語り、戦士の勘としてリクに警戒するように命じるが、リクはのんきなものだ。
 講演で、ケイの話について、ゼロはベリアルに都合のいいように書き換えられていると言い、ゼロに相当する役が死ぬのであり、観客をモデルにそれに代わる輝きの騎士を作ると言い、レイトを指名、ゼロは望むところだと言い、眼鏡を外したレイトとケイは握手して、やっと会えましたね、ウルトラマンゼロと嘯き、ケイはレイトに、観客を人質に取っている状態、動いてはいけない、目的はウルトラマンゼロの抹殺である。しかし観客は迫真の演技と見て、ケイはギャラクトロンのカプセルを出し、リクはケイがウルトラマンかと言い、ライハは違うとして、会場の外にギャラクトロンが出現する。破壊を繰り広げられるギャラクトロン、しかし、リクたちの動きは、講演会のためのカメラで撮られて、ケイに手立てできない。リクはゼロに戦えというが、ケイは今のゼロでは勝てないと嘯き、リクはジーとしててもどうにもならないと、ウルトラマンジードにフュージョンライズしてギャラクトロンと戦うも、苦戦する。
 ライハはケイが怪獣を操っている、誰が変身していると突っ込むと、ゼロに向けて光線を放つという。レイトはケイの挑戦を受けると言い、ケイはゼロの死を見るものはいない、一人で出ていけと突き放す。
 苦戦するジードを見て、ゼロはみんなを死なせないとレイトに語り、ギャラクトロンの光線をゼロアイでレイトは跳ね返し、ゼロはレイトによく耐えてくれたと語り、しかしゼロアイは石化、ケイはさようならウルトラマンゼロと嘯く。ジードはジードクローでスクリューの戦法で戦うものの、かなわず、リクは、ヒーローの条件は何か、まだわからない、考えられるのは、戦ってかっこよく勝つこと、大切なものを守るために命をかけられること、どちらも自分には出来ていないとリクは悔しがる。
No.11716 - 2017/08/19(Sat) 15:21:24

ウルトラマンジード 第7話 サクリファイス 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラヒーロー暗殺計画の異例の展開
 今回はケイがゼロを抹CENSOREDる作戦であり、セブン暗殺計画や帰マンのナックル星人・ブラックキング編とは異なり、今回は敵役としてケイがレギュラーであり、今までの活動でカプセルを集めて、ゼロ、ジードと対峙するのは、前作オーブの、マガオロチ編を思わせるものもあり、そしてケイはベリアルとの関係もあり、今回はウルトラヒーロー二人なものの、ゼロを戦えない状態に抑えて、ジードに戦わせて苦戦させる、このようなウルトラヒーロー抹殺の展開は初であり、ケイ、ベリアルの目的はゼロの抹殺、これはギャラクトロン相手にゼロとジードが戦って敗北する展開を予想していただけに、意外でした。
 サブタイトルのサクリファイスとは生贄の意味で、これは人質ではなくゼロのことであり、ベリアルがよほどゼロを憎んでおり、このような作戦を取ったわけであり、このジード、複雑な人間関係があり、今回初めてケイが地球人でないとゼロが示唆して、最初に示した様々な設定が、番組の進展とともに明かされて、もちろんまだ謎はあるものの、過去の作品のパターンの踏襲ではないのは面白いものです。
 脚本の柳井さんも、監督の武居さんもオーブからの登場で、平成ウルトラ初期は第1次ウルトラシリーズをリアルタイムで見た世代により作られて、ジードはおそらく、昭和のシリーズをリアルタイムではそれほど見ておらず、再放送やビデオで見てから平成ウルトラに接した世代の方も参加されて、昨年で50年にもなったウルトラシリーズの歴史を痛感させられます。
(2) SF作家を擬態した悪役
 ケイはSF作家が日時の姿であり、悪役がこのように作家として存在するヒーロー作品は珍しく、悪役=悪の組織の一員の展開と異なり、ケイは本当に不敵であり、ゼロとようやく会えましたね、というくだりは、宇宙戦艦ヤマトのデスラー総統の、会いたかったよヤマトの諸君を思わせて、しかしデスラーは途中でヤマトのメンバーと和解するものの、こちらは徹底した悪役、オーブのジャグラス・ジャグラーとは異なる展開で、演じている渡辺邦斗さんも気持ちよさそうにやっており、これは往年のSFロボットアニメの美形悪役の流れを汲んでいます。
 このようなユニークな展開は、ギンガ第1期以来5年続けて1〜2クールのシリーズを続けているから出来るのであり、エックス以降の、1〜6月は再放送で枠をつないで、7〜12月に新作シリーズを作るのは妥当であり、ネットを見たら半年しか作られていないと罵詈雑言もありますが、無理して1年のシリーズを作りそれで行き詰まるより、再放送を半年入れて、半年の新作シリーズを長く続けるべきです。
(3) ギャラクトロン、3度目の強敵
 ギャラクトロンはオーブの14,15話に登場して、人類の文明を否定し破壊する役どころ(グレート最終回の2大伝説怪獣に相当)、オーブ劇場版にも出て、今回はケイ=ベリアルの尖兵であり、ともかく、オーブに出た際にも強く、サンダーブレスターの暴走でやっと倒したものの、今回は前回出たジードクローも全く歯が立たず、そして、1〜6話を見たらジードはやはりまだ未熟な戦士であり、実際、ゼロが本気ならひとたまりもないダークロプスゼロに苦戦、また第6話ではアーストロンにも苦戦して、しかしケイはジードを抹CENSOREDることはしておらず、もちろんジードがベリアルの息子であるためですが、このような強敵、ゼットンはマックス以降10数回出て、すっかり定着キャラですが、ギャラクトロンはオーブ以降の新しい敵の意味を見るものもあります。
 オーブはサンダーブレスターでギャラクトロンを圧倒しており、しかし同じベリアルの力を使ってもジードは敵わず、単にヒーローの力は基礎とするキャラクターによるものではない(オーブのガイは歴戦の勇士、ジードのリクはまだデビュー間もない)のを見せています。
No.11717 - 2017/08/19(Sat) 15:22:08

ウルトラマンジード 第7話 サクリファイス 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(4) 講演会でのバトル
 ケイが講演会をして、そこにヒーロー側の人間を招待する展開は、ヒーローものでは異例であり、これはケイが悪の組織の一員ではなく、世間的には人気作家であるからできた展開で、そして講演会の観客を人質に取る展開、通例なら卑怯なやり方ですが、これはケイの地位を使ってのものであり、そして、ケイがレイト、ゼロを指名して、変身前のやり取り、このような心理戦のようなものも珍しく、また講演会に記録用のカメラがあり、ライハにも手が出せない展開などユニークであり、昭和テイストを入れてきたオーブ、ジードと来て、今回は今風の展開であり、そして講演会の抽選に外れたとハルヲやルミナが悔しがる展開、現実に講演会がこれほど人気の作家は現在はいませんが、かつては村上春樹さんなどこのようなこともあり、ジードのスタッフが面白いものを見せてくれるのに脱帽です。
(5) ゼロの敗北
 ゼロは、今回レイトたちを守るために盾となり、ウルトラゼロアイが石化してしまう展開、石化は、ティガがガタノゾーアに敗北して石に戻される展開もありましたが、ゼロは今のところ無敗であり、ウルトラゼロファイト第2部でベリアルに乗っ取られてゼロダークネスになったことはあるものの、ウルトラヒーローでは、父のセブンがガッツ星人の計略で敗北するような展開は初であり、しかしゼロはクライシスインパクトで傷ついて前線には積極的には出ず、レオの際のダンのような役どころであり、ベリアルに乗っ取られた際にはシャイニングゼロとなって復活したものの、このようなピンチを超えてゼロが次回どうなるのか、楽しみです。
(6) ヒーローの条件
 今回はラスト、苦戦するリク=ジードが、ヒーローの条件として、まだわからないもののかっこよく戦うことと、誰かを守ることだが、どちらも出来ていないこと、これはジードがまだ未熟であり、これから成長するヒーローであり、前作のオーブが成熟した戦士、ヒーローであったのと対照的であり、このような様々な路線をやってくれて、ウルトラファンとしてうれしく、こちらでは兵庫県芦屋市で、ウルトラセブン50年のイベントもあり、特撮ヒーローものが軽蔑されていた時代は30年以上前のこと(特撮ヒーローものに出たら有名になれないと蔑まれたことも80年代にはあったのです)、ウルトラヒーローは不滅です。
No.11718 - 2017/08/19(Sat) 15:23:03

ウルトラマンジード 第8話 運命を超えて行け あらすじ / 棺桶のジョー
脚本:柳井??緒、監督:武居正能

 ゼロが消えて、レイトは恐怖にかられる。ジード、リクはギャラクトロンに無我夢中で戦うものの、ケイはジードを若いと嘲笑して、ギャラクトロンをケイは停止、そしてジードも活動時間が来て消失した。リクはどうしてこんなことに、と嘆く・ケイは、ヒーローには強い悪役が必要だと嘯く。
 基地で、レイトからゼロの反応は見られず、検知できないほどエネルギーが低下していると言うことであり、テレビで、ケイはウルトラマンのために助かった、ウルトラマンは彼こそヒーローだと嘯き、リクはぶっ飛ばしてくると言うが、ライハは圧倒的な力の差のあるギャラクトロンにかなわないのにどうすると諭し、ライハは目の前で知っている人が怪獣に襲われたと言い、しかしレイトはルミナとマユを守りたい、戦いが怖いと、石化したウルトラゼロアイNEOを置いて逃げてしまう(主題歌ピアノ版スローアレンジBGM)、リクは、ゼロが復活したら戦うのはレイトだと語るが、レイトは、怪獣に見逃してもらったと語り、自分にどうしろと言うのか、レイトはこの町を出る、ルミナとマユがいる、無駄死にしたくないと言うとライハは平手打ちだが、家族が心配と出ていく。リクは、レイトが死んだらマユの父親はなくなり、これ以上無理は言えないとするのである。しかし、レイトは、ゼロが自分を犠牲にして守ってくれたことに行き詰る。
 リクは、次の変身が出来るまで14時間、リクは、ゼロは必ず戻ってくる、それまでリクは自分一人で戦うと言い、食事して、ライハは作戦はあるのかと問い、リクは、レムとシミュレーションして、戦い方は17通り、失敗する可能性があるのは17通り、つまり全滅というものである。
 ケイは逆転の舞をジードに踊れと、ギャラクトロンを再起動させて、リクは、自分はウルトラマンだからと出撃する。ルミナはマユに避難しないのかと言うと、マユはウルトラマンが来てくれると言い、レイトは、ルミナとマユに先に逃げてくれ、ルミナとマユ、ルミナの好きなこの町を守りたい、として出撃する。
 ジードへの変身が可能になり、ジーとしていても、ドーにもならないと、リクは、ウルトラマンジード、プリミティブにフュージョンライズして立ち向かう。駆け付けたレイトに、ライハは石化したウルトラゼロアイNEOを差し出し、自分にウルトラマンの力はないが、ウルトラマンになったのは運命とレイトをさとし、あなたはウルトラマンの力で何をしたいと語り、レイトは、みんなを守りたい、2万年早いかと言う(主題歌スローアレンジBGM)と、石化したウルトラゼロアイNEOが復活、ゼロがお馴染みのテーマ曲ととともに復活、遅いというジードに、主役は遅れてくるとゼロが語り、ジード、ゼロのタッグに、何とケイはギャラクトロンのカプセルをもう一つ実体化して、2体ジードとゼロに立ち向かわせて、苦戦するゼロとジード、その時、ゼロめがけて光が現れて、そこにウルトラマンヒカリがいて、探したぞゼロ、ゼロ専用のパワーアップのカプセルを授けて、ギンガ、オーブ、ビクトリー、エックスの、ニュージェネレーションカプセルで、ジードライザーとウルトラゼロアイNEOを使って、ゼロはゼロビヨンドにネオフュージョンライズ、俺に限界はないと出て、ケイは戦慄し、4つのアイ・スラッガーでギャラクトロンを圧倒、ジード、もアクロスマッシャーにフュージョンライズして、光の剣でギャラクトロンを圧倒、ゼロビヨンドはパンチでギャラクトロンを攻撃、ジードはジードクロー、ディフュージョンシャワーで倒し、ゼロビヨンドはバルキーコーラスで倒す。ケイは、面白いと吐き捨てて去る。
 戦えたことにレイトは涙を流し、リクは、人には運命があり、大切なのは運命を超えていくこと、そうして景色が見えると語った。
No.11719 - 2017/08/26(Sat) 11:33:20

ウルトラマンジード 第8話 運命を超えて行け 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ヒーロー、パワーアップして復活
 今回は前後編、前編でヒーローが敗れて、後編でパワーアップして復活、これは昭和の時代からのパターンですが、前編でゼロは人質を取られて戦えず、レイトを守るためにギャラクトロンの攻撃を受けるだけしかなく、それで石化したウルトラゼロアイNEO、これはティガ最終回、ガタノゾーアに敗れて石化したティガを前に、人間たちが必死になり、それでもガタノゾーアに立ち向かう展開も思わせて、しかしレイトは、戦いが怖いと言い、それは、目の前でゼロが犠牲になったのを見たら当然であり、さらにレイトは、専門の戦士ではなく通常はサラリーマン、確かに、ゼロと一体化して強くなったとは言え、あまりの強敵にビビる展開は新鮮であり、強敵相手に、どうやって戦うか、ヒーローが敗れて、特捜チームがヒーローを復活させる展開(セブン暗殺計画や、移動要塞浮上せずなど)ではなく、ともかく、みんなが必死になって戦うことで何とかしようする、それも、勝ち目のない相手に、であり、悲壮感漂う展開で、今回主題歌スローアレンジBGMが2種、レイト関係で使われて、これはティガで主題歌スローアレンジBGMが効果的に使われており、悪魔の審判では、キリエロイド2に敗れたティガに、人々が光を持ってきて復活させるシーンなどがあり、今回は、ウルトラシリーズの昭和、平成の伝統を見せてくれています。
(2) 不敵なる伏井出ケイ
 敵役たるケイ、標的はゼロであり、大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説以来のベリアルのライバルであり、それの抹殺に成功したら、ウルトラマンが来てくれて、ヒーローだと嘯くあたり、ここまでふざけたセリフを吐いた悪役も珍しく、キザな悪役はガンダムのシャア大佐など多数あったものの、これほど主人公に頭に来させるセリフもなく、リクがぶっ飛ばしてやると言った理由も理解できるものであり、今回は強敵、ギャラクトロンを使ってヒーローを圧倒させて、そして講演会や、編集者との打ち合わせにはスーツ姿であるものの、フュージョンライズするときは戦闘服のようなものになり、ウルトラシリーズでは、平成だとレギュラー悪役が、東映ヒーローとは異なる形で存在していますが、今回のケイは、ジードの活動限界が来たらギャラクトロンをとめる、変身可能になったら再起動させると、これはベリアルと、そして深い関係にあるケイがジードのことを熟知して、ともかく、悪役としてもう喝采するしかない立派なものです。ジャグラス・ジャグラーのような存在と異なり、ウルトラシリーズのライバルの存在は面白いものです。
No.11720 - 2017/08/26(Sat) 11:34:10

ウルトラマンジード 第8話 運命を超えて行け 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) ゼロの存在意義
 ゼロは、クライシスインパクトで傷ついて、圧倒的な力を見せられない状態、そして前編では人質を取られて身動きができない状態で、そして一体化したレイトは、特捜チームの主人公ではなく、一見頼りない人間、しかし、レイトも、何かを守りたいと思う(実際、第3話でトオル少年を助けようとして、バナナの皮に躓いたものの、重症を負った)ものであり、ウルトラシリーズの主人公は、昭和は典型的な体育会系の強靭な人物か、あるいはそれに準ずるものでしたが、平成だと、1作目のティガの主人公、ダイゴは内面的な、ナイーブなものを持ち、ダイナのアスカは逆に典型的な体育会系なものの、その後のシリーズではこのようなタイプは少なく、しかし、ゼロはもちろん体育会系のキャラクターであり、レイトに力がないと、ゼロも力を発揮できない(このシチュエーションは昭和から、帰マンで、郷が慢心していたら変身できない、郷の心が揺れていたら実力を発揮できない点がルーツ)ものであり、今回は、レイトは一時逃げようとしても、マユがウルトラマンを信じている(これは、帰マン第5話の岸田長官のように、いざとなったらウルトラマンが来てくれるという他力本願ではなく、ティガ「悪魔の審判」で人々が最終的にウルトラマンを信じたものに由来)ことで立ち上がるものであり、ジードの主人公たちは歴戦の勇士ではなく、未熟な面もあり、これは宇宙刑事ギャバンがベテラン、続編のシャリバン、シャイダーが未熟のようなものがあったものの、このような展開では、未熟な主人公を導くベテランがレギュラーでいることが多い(昭和ライダーの、立花藤兵衛のような存在)のですが、あえて、それほどベテランはなく、未熟なものたちが道を探す展開は異色です。
(4) ゼロ&ジード、ダブルウルトラヒーロー参上!
 そして、ゼロは第3話で地球に来ていたものの、本格的なバトルは今回が初めてであり、石化したウルトラゼロアイNEOをライハがレイトに持ってきて、これ、石化からウルトラゼロアイNEOが復活するシーンは少し唐突ですが、しかしレイトの決意により、ゼロが復活したものであり、ゼロは過去にも、ウルトラゼロファイト第2部でベリアルに乗っ取られてゼロダークネスになったものの、復活して、ともかく、何度倒れても立ち上がるウルトラヒーローの伝統であり、レイトが、ゼロの決め台詞、2万年早いですが、と言ったらゼロ復活であり、二人のウルトラヒーローの共演は、ガイアとアグル、メビウスとヒカリ、ギンガとビクトリーとあるものの、これらは二人ともこのシリーズで初登場(ギンガSは続編であり、ビクトリーとともに新人の状態)でしたが、今回は新人のジードと、2009年にデビュー以来、テレビシリーズのレギュラーはなかったものの、ウルトラマン列伝のナビゲーター他ですっかりおなじみのゼロであり、これは、70年代に宮内洋さんが様々な東映ヒーローを演じて、特にジャッカー電撃隊の後半でビッグワンとして出て、実質主役をやったようなものであり、2009年にデビューした際にはゼロは鉄砲玉的な面がありましたが、登場を重ねて、まさに今や平成ウルトラの宮内洋さん的な地位になりました。
(5) まさかのウルトラマンヒカリ登場!
 今回びっくりしたのが、ゼロのピンチに、光の玉になってウルトラマンヒカリがやってきたこと、ヒカリはメビウスの準レギュラーで、今回は科学者としてウルトラカプセルを開発して、これ、ヒカリの声としてオリジナルキャストの難波圭一さんが当てられて、これはベムスターに敗れた帰マンにセブンがウルトラブレスレットを授ける、プレッシャー星人に小さくされたレオをキングが元に戻してウルトラマントを授ける展開と同じですが、オープニングに難波さんの名前があり、ヒカリの登場は分かっていたものの、意表を突く形で登場して、短い時間ですが見せてくれて、そして光の玉になってやってくるのは、初代ウルトラマンでゾフィーが赤い玉で来たのを思わせて、ともかく、ヒカリの登場はオーブの劇場版に森次晃嗣さんのダンが登場したものに通じる、ファンサービスに感服です。
(6) ゼロビヨンド登場!
 この、ゼロに、ヒカリが新しいウルトラカプセルを託して、ギンガ〜オーブの4人をニュージェネレーションと呼称して、ゼロビヨンドになり圧倒、アイ・スラッガーが4つであり、セブンでは1つ、ゼロで二つ、さらにニュージェネレーションの力を借りてパワーアップ、これでゼロはダークネスを除くと6つめの形態であり、このような展開だと、おもちゃを売るために新しい姿になったと陰口を叩かれることもあるものの、ウルトラシリーズのおもちゃの売れ行きは好調になり、ともかく、このような展開は、おもちゃを売るためではなく、もっとファンに楽しんでもらうためのものと解すべきであり、ゼロの、圧倒的な強さを示すもので、そしてジードも闘い、今回はジードよりゼロが主役でしたが、カッコよさにしびれました。必殺技はバルキーコーラス、ジードでは、円谷さんの公式youtubeで、ペガが各種アクションの指南をするアクションファイルがあり、このようなヒーローアクションの解説が動画サイトで行われるのは初、これ、スーパー戦隊ファンは毎年2月に新しい戦隊の決めポーズを会得しないといけないと言っていたのですが、このようなyoutubeを使用して、レッドマンなどの帯番組の配信、アクションファイルと、ともかく円谷さんが昨年のウルトラマン50周年以来、かなり攻めに行かれているのも頼もしいです。
(7) 運命を超えていく
 今回のサブタイトル、運命を超えて行け、前編ラストでのリクの、カッコよく戦う、大切なことを守る、どちらも出来ていないと言っていたのが、今回リクも目的を持ち、仲間たちとの戦い、前作のオーブのガイがややベテランの様子もあるヒーローであり、リクはまだ子供の様子もあり、今後、ゼロとジードの共闘が行われる模様で、前の枠のウルトラマンゼロ THE CHRONICLEは実質、ウルトラマンジードの前兆であったわけで、今後も期待できます。
 こちら、兵庫県芦屋市(神戸の東)では、ウルトラ警備隊西へ、キングジョーの際に、防衛センターの建物の一部として蘆屋市役所が使われて、さらに芦屋カトリック教会でもロケがあり、明日はウルトラセブン芦屋へ、芦屋市市政77年記念企画、精道小学校でセブン、ゼロ、キングジョーが来るので行ってきます。このところウルトラヒーローのイベントも相次いで、ウルトラマンゼロはVRも田口清隆さんの演出でされて、素晴らしいです。ウルトラシリーズを今後も応援します。
No.11721 - 2017/08/26(Sat) 11:35:08
ウルトラマンジード 第1話 秘密基地にようこそ あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:安達寛高(乙一) 監督:坂本浩一

 復活したウルトラマンベリアルが宇宙を破壊、対抗するためにウルトラマンヒカリはウルトラカプセルを開発、超時空消滅爆弾により、セブンは宇宙は持たないと言い、断層は地球からら宇宙に広がり、ライシスインパクトが発生する。
 主人公朝倉リクは、久米ハルヲの経営する駄菓子屋の2階に住んでおり、そこに原良子、エリの親子が来るが、アイスクリームが溶けている。リクはペガッサ星人ペガと住んでおり、ベガはウルトラマンは都市伝説と言う。そこに、怪獣スカルゴモラが出現して、町を破壊、リクも住むところを失ってしまう。怪獣を、刀剣を持つライハが追い、また秘密組織AIBのエージェント、モアとシャドー星人ゼナも追うが、スカルゴモラは一時消える。
 行き場所を失ったリクの前に、レムとリクの名付けたユニットが秘密基地に招き、リクは地球人ではないと、様々なアイテムを託す。スカルゴモラを操るケイは、冷却が終わり、再び出現させる。
 怪獣がエリの町を襲うことを見たリクは、ウルトラマンの力をフュージョンライズし、ウルトラマンジード、プリミティブにフュージョンライズ成功した。ハルヲは、ジードの目がベリアルに似ているのに気づく。
 リクは、ビルなどが柔らかくなっていると言い、そしてスカルゴモラと対決するが、劣勢、カラータイマーが点滅を初めて、レムは、ウルトラマンジードは地球では3分しか活動できず、次に変身できるのは20時間ごと語り、意を決したリクはスカルゴモラに、必殺光線レッキングバーストを放ち倒した。ケイは怪獣のカプセルを回収する。
 リクは、テレビに映った自分の姿に驚く。レムは、リクがベリアルの息子であると語り、ペガはショックを受ける。
No.11698 - 2017/07/08(Sat) 11:26:15

ウルトラマンジード 第1話 秘密基地にようこそ 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 史上初、5年連続ウルトラマン新作シリーズ放映
 今週から新作ウルトラマンジード、これは2013年のウルトラマンギンガ以来、5年連続新作シリーズが放映されたことになり、過去の記録は第2次ウルトラシリーズの4年ですから新記録、今のウルトラシリーズは半年の放映ではあるものの、この分だとこれからも7〜12月には新作シリーズを見られることになり、過去には、いつになったら新作を見られる、ということや、もう二度と新作は見られない暗黒時代ではなくなったというのは大きいのです。
 ギンガ以降のシリーズに、おもちゃを売るために作品を作っている、過去の遺産にしがみついた出涸らし商法などの批判もありますが、しかし、旧ウルトラマン列伝からこの枠は実に7年目!に入り、ウルトラシリーズの関連グッズの売れ行きも好調で、ともかく、継続は力なり、であり、過去に暗黒時代を何度も経験した、初代ウルトラマンからずっと見ているものとしては、今は、テレビと言うものが昭和とは比較にならないほど厳しく、現に好調と見られている仮面ライダー、スーパー戦隊も秋から時間帯変更で、その中で、少ない予算で新シリーズを作り続ける今の円谷さん、ウルトラシリーズのスタッフに、敬意を表したいです。
(2) 過去のシリーズとの差別化に成功
 今回、脚本、シリーズ後世に作家の乙一さん(脚本は安達寛高名義)を起用し、前作のオーブでそれまでのシリーズと差別化したものを作り成功して、今回も今までにない設定もあり、主人公朝倉リクは、過去にあった人間がウルトラマンと一体化、ウルトラマンが人間に変身しているのと異なり、過去に秘密があり、そしてベリアルの息子と言う設定で、乙さんも先週出たスポーツ報知の別冊のインタビューで意欲を語り、今まで新鮮な設定のウルトラシリーズは失敗する例も多かっただけに、これは歓迎です。
 また、今回も特捜チームは設定なしですが、これは特捜チームの戦闘機などのいわゆるライドメカがおもちゃとしてそれほど売れず、他方おもちゃ、グッズとして売れ行きで有力なのが変身アイテムであり、現に仮面ライダー、スーパー戦隊、さらにアニメですがプリキュアも変身アイテムの売れ行きが好調でシリーズが続いており、前作のオーブで二人のウルトラマンの力を借りての設定が好評で、今回はカプセルであり、これをおもちゃを売るために作っていると頭ごなしに批判するのではなく、シリーズの継続のために工夫していると見るべきです。
(3) 子役が主人公に
 主人公朝倉リクを演じる濱田龍臣さんは、2010年の映画「ウルトラマンゼロ」で子役にしてナオ(実質の主人公)を演じて、2012年の映画「ゴーカイジャーvsギャバン」ではギャバンに助けられるキャプテン・マーベラスの幼少期を演じて、ウルトラシリーズに限らす特撮ヒーロー番組では子役がたくさん出ましたが、その後成長して主役と言うのは初めてです。また、リクの一人称は久々に僕であり、ギンガ以降4作一人称が俺であったのですが、過去にウルトラシリーズでは一人称を俺にしていたのはエースとダイナくらいで(あとは間欠的に帰マンとレオが使用、平成ウルトラで常時俺はダイナのアスカだけ)、これは面白いものです。
 また、濱田さん、主題歌も歌っており、ウルトラシリーズでは主役俳優が主題歌を歌うのは帰マン、レオ、ティガ(これは主役の長野博さんがV6の一員であったため)にあり、仮面ライダーでは1号、V3、スーパー1が自ら主題歌を歌っているものの、平成になると主役俳優が歌う例は激減し(平成ライダーだと、挿入歌を出演者が歌う例はあり)、メビウスの主題歌を様々な俳優さんがコーラスしていた例があるくらいで、これはむしろ昭和の様式によるものです。
(4) オーブに続いて、昭和テイストの世界
 オーブでは、銭湯、ラムネなど昭和テイストのものがたくさん出ましたが、今回もリクが当初いたのは駄菓子屋とは、もちろん70年代まで下町にはたくさんあったもので、その後、コンビニの普及で廃れたものの、駄菓子屋という設定は昭和そのものであり、またリクの部屋にちゃぶ台があり、ペガッサ星人ペガと一緒にいるシーンは、セブンの狙われた町、メトロン星人とのシーンへのオマージュであり、そしてリクの部屋にあったテレビはおそらく14型の、昭和の、70年台まで家庭でたくさん使われていたもので、今の液晶テレビの大きいものと異なり、他方、ライジングインパクトをテレビで解説するシーンや、町に大型ディスプレイのあるところなど、これは21世紀のものですが、おそらく、監督の坂本浩一さんは、幼少期にこのような昭和テイストの世界におられたのでしょう(エックス、オーブを演出された田口清隆さんは、実家の隣が銭湯で、それでオーブの世界になったというのです)。
No.11699 - 2017/07/08(Sat) 11:26:53

ウルトラマンジード 第1話 秘密基地にようこそ 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(5) 特撮で大活躍、坂本浩一監督
 今回のメイン監督、坂本浩一さん、大怪獣バトル、ウルトラ銀河伝説でウルトラシリーズを初演出して、ウルトラマンギンガSのメイン監督をされて、それ以前に仮面ライダー、スーパー戦隊を多数演出されて、特撮ヒーローの歴史で、円谷・東映を股にかけて活躍される監督は珍しく(円谷出身の東條昭平さんは、その後スーパー戦隊シリーズの監督として、多数の作品を手掛けられました)、昨年は仮面ライダーゴースト、エグゼイドに参加されて、昨年暮れの映画、平成ジェネレーションでは、直近の平成ライダー5人が、オリジナルキャストにより活躍する作品で、これは坂本さん、ウルトラシリーズの経験を仮面ライダーに使ったもので、素晴らしい作品であり、今年は74年のタツノコプロの名作アニメ、破裏拳ポリマーの実写版、さらにスペース・スクワッド(宇宙刑事ギャバンと特捜戦隊デカレンジャーのコラボ作品)を手掛けられて、アクションの大家であり、そしてスポーツ報知の別冊だと田口清隆さんとの対談もあり、坂本さんは田口さんの影響も受けている模様で、この5年、ギンガの第1シリーズでは、少ない予算でウルトラマンを作るのに悪戦苦闘していたものが見受けられて(それで基盤を作ったアベユーイチさんは本当に偉いです)、その後、ギンガSで進化したものを見せてくれて、エックスは一転超正統派、そしてオーブで変化球を投げて、ともかく、10年前に円谷さんが買収されて大変なことになり、もう新作シリーズなど無理と思った頃から、本当に円谷プロとウルトラシリーズを立ち直らせた大岡新一さん他の皆さんには脱帽です。
 今回、第1話の戦闘は夜間であり、また水上戦など意欲的であり、また必殺技もレムのアドバイスで使うなど、これはミラーマンの第1話でミラーナイフの使い方を父親から教えてもらう展開などあり、平成の最新作と、昭和テイストの世界の融合が素晴らしいものです。
(6) タイムリミットなどの設定のユニークさ
 今回、ウルトラマンジードになり、カラータイマーが点滅すると、レムが、地球では3分しか活動できないというのは定番なものの、次の変身まで20時間かかるというのは、エネルギーを貯めるのに必要な時間で、この変身のインターバルが劇中で明示されたのは初(レオで、セブンに帰マンが届けたセブンガーが、1回使うと次まで50時間かかるのが明示されたくらい)、仮面ライダーでは、平成ライダー1作目のクウガで、エネルギーがなくなる、打撃を受けて変身解除すると、4時間変身できないという展開もありましたが、ウルトラでは珍しいもので、このようなもの次々と盛り込んできて、今のウルトラシリーズのスタッフに余裕が出てきたのは素晴らしいことです。
 また、敵役として、伏井出ケイが設定されて、特捜チームの代わりにAIBという組織を設定するなど、様々な模索があり、面白いものです。そして、第1話の怪獣はスカルゴモラ、ゴモラとレッドキングの融合で、ゴモラはマックス以降のシリーズ全てに出ていた(大怪獣バトルでは主役怪獣、エックスも同じ)ものの、オーブでは出てこなかったので、新記録をゴモラも作りました。
(7) 音楽に川井憲次さん
 今回は、ギンガ以降音楽を担当されていた小西貴雄さんに代わり、ネクサス、映画のゼロを担当された川井憲次さん、早速ジードの戦闘シーンにかっこいいBGMを作られて、また、劣勢になる→主題歌で反撃、逆転の、王道パターンを第1話から見せてくれて満足です。
(8) ベリアルの息子という設定など
 ジードはベリアルの息子の設定で、様々な伏線が用意されている模様であり(駄菓子屋のハルヲが、ジードの目がベリアルに似ているのに気づく当たり、芸が細かい)、意欲的に新しい路線を模索しており、これはギンガ以降5作続けているために出来ることで、特撮は昨年のシン・ゴジラの大ヒット以来活性化して、今後半年間は新作シリーズを存分に楽しめそうで、ウルトラシリーズは不滅です!
No.11700 - 2017/07/08(Sat) 11:27:25

ウルトラマンジード 第2話 怪獣を斬る少女 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:安達寛高、監督:坂本浩一

 前回、ジードがスカルゴモラを倒したものの、怪獣に蹂躙されて避難所が開設されて、ハルヲが火がいるというと、エリが火をつけて、それでエリたちは避難所から追い出されてしまい、それをライハが追い、つれなく対応した職員の椅子をライハは日本刀で斬る。
 秘密基地(のちに星雲荘と名付けられる)でリクはカップラーメンを食べて、しかしジードが出たら、ベリアルと同一視して、7割の人たちがおびえていると知り、リクはもうフュージョンライズしないと決意する。携帯電話で、ハルヲから連絡があり、エリの模様に、ハルヲも良子もエリを介抱するが、そこに謎の男が現れて、エリの抵抗に、男はダダの姿になり、エリをミクロ化してカプセルに入れて持ち去ろうとするが、そこにライハが現れて、ダダを追い、そこにリクとペガも遭遇、ライハにリクも加勢して、リクがカプセルを取り返してエリを解放した。ところが、逃げたダダは、ケイと遭遇、リトルスターは宿主からの分離が難しいと語り、ダダをケイが倒す。
 ライハは、エリにリトルスターがあり、ダダはそれを狙い、そして怪獣を引き寄せると語り、ケイはゴモラとレッドキングのカプセルでフュージョンライズし、再びスカルゴモラが出現する。
 ライハは、リクにあなたは誰と語り、リクはライハの日本刀を問い、ライハはこれで怪獣を斬ると語り、怪獣が人間に戻つたときに斬ると言い、そしてスカルゴモラの出現、ライハは怪獣がエリを狙っていると語り、リクはエリを連れて逃げるが、エリは母とハルヲと再開、リクは、足が動かなくなり、ペガは、ベリアルの血を引いても、君は君だと語り、主題歌のアレンジBGMに乗り、リクは再びフュージョンライズすることを決意して、ウルトラマンジード、プリミティブに変身する。再び、スカルゴモラに対峙して、熱線と振動波で攻撃するスカルゴモラにジードは苦戦して、スカルゴモラはエリのリトルスターを狙っていると、レムが教えて、エリを守るためにリク、ジードは立ち上がり(主題歌がBGM)、ハルヲも、ジードが自分たちを守ってくれていると認識、スカルゴモラを押さえつけながら、レッキングバーストを放ち、スカルゴモラを倒した。今回はジードの活躍に、ハルヲたち大人も喜び、そしてエリのリトルスターはジード、リクに、新しいカプセル、ウルトラマンレオが届けられた。
 ケイは、ゴモラとレッドキングのカプセルはオーバーヒートなものの、目的は達したと語る。そして、ライハは、リクがウルトラマンになるところを見て、しかしライハはこれを誰にも言わないというと、話が聞きたいと、リクはライハを地下基地に招く。リトルスターの情報へのアクセスをレムは禁止されて、エリはもう怪獣、異星人襲われないと語り、ライハは、基地にシャワー室はあるかと聞いて、シャンプーとコンディショナーはあるかと聞いてないとのこと、ライハは、リクに髪をどうやって洗っていたかと聞いて、セッケンであり、箸で人を指すのは良くないと語る。
 ハルヲ、妹の家に世話になることとなり、リクはケイの本を買い、ケイと会い、サインをもらうが、ケイは何か不思議そうにほくそ笑んでいた。
No.11701 - 2017/07/15(Sat) 12:20:43

ウルトラマンジード 第2話 怪獣を斬る少女 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 歓迎されざるヒーロー
 第1話で、ジードが戦うものの、クライシスインパクトを知る大人には歓迎されず、ウルトラシリーズで、最初は歓迎されない、ベリアルのためというのは初であり、前作のオーブで、サンダーブレスターがビートル隊に敵とみなされて、市民にも敵視される展開もあるものの、最初の戦いで歓迎されないのは初で(ただし、グレート、パワード、ネオスでは最初ウルトラマンは敵と見なされて、ネオスでは実際に特捜チームに攻撃されている)、こライハヒーローものだと、ザンボット3で、主人公たちがいるために攻撃されると、主人公神ファミリーが最初敵視される展開もあり、また仮面ライダークウガでは、当初警察が仮面ライダーを敵の怪人と同一視しており、そのためにクウガに助けられた刑事が、クウガが味方と知り驚く展開もあり、ジードの場合はこのクウガに近く、そして、リクは敵視されているのでフュージョンライズしないと決意する展開も、リクはかなりナイーブな性格で、ギンガ以降、エックスの大地はおとなしい(理系男子)である以外は体育会系の雰囲気であったので、そしてそれらの設定が生きており、こういう設定は素晴らしいものです。そして、ジードがエリたちを守り、ようやく大人にも歓迎される展開は定番ですが見事でした。
 そして、災害で避難所が設営される展開、現実に阪神・淡路大震災、東日本大震災で見せつけらたれものではあり、今も九州北部豪雨で避難所が設営されて、私も阪神・淡路大震災では被災し、避難所に行くまでは至らなかったものの、現実的な展開、設定に感服です。
(2) 昭和テイストの主人公の設定
 なお、主人公朝倉リクの名前はSF作家のアーサー・C・クラークをもじっており、これはスペクトルマンの主人公、蒲生譲二がジョージ・ガモフをもじったものなど、こういう昭和的な観点で、宇宙の騎士テッカマンでは、主人公南城二は南十字星、アンドロー梅田はアンドロメダをもじったなど、昭和のヒーローものではこういうもじりがたくさんあり、ウルトラシリーズでは怪獣の名前、スカイドンは、空からドンと落ちてくるなど無数にあったものの、平成になるとこの手のもじりによる命名は珍しいです。
 そして、リクはカップラーメンをいつも食べており、駄菓子屋の二階でも、秘密基地でも、であり、このような食べ物と特撮ヒーローでは、ハヤタがスカイドンの落ちてくるときにカレーを食べていて、ベーターカプセルとスプーンを間違えるのに始まり、ゴレンジャーでキレンジャーが変身前にカレーをいつも食べていたなど、昭和テイストの雰囲気、平成ヒーローでは、仮面ライダーカブトが、料理をテーマにした話が多かったですが、カブトの場合は平成風の洗練されたもので、今回のリクのものは、藤子不二雄先生のオバケのQ太郎に出てきた小池さんがいつもラーメンを食べていた展開を思わせて、オーブで昭和テイストを取り入れて好評だったためか、これは面白いです。
 また、リクは特撮ヒーロー、ドンシャインのファンで、この劇中でドンシャインが放映されている展開、このようなものは特撮ヒーローでは異例であり、ドンシャインは東映ヒーローよりご当地ヒーローのようなチープさをあえて見せていて、ジードのブルーレイディスクには、このドンシャインが収録されるというもので、前作のオーブと、今回のジード、新しい要素を取り入れて、面白いものです。
(3) ヒロイン、ライハの設定
 今回のメインは日本刀を持つヒロイン、ライハ、エリが超能力を持ち避難所を追い出されたと知ると、追い出した職員の椅子を斬る、その他、ユニークなヒロインであり、戦うヒロインはもちろん特撮ヒーローでは、トリプルファイターのオレンジファイターが最初、そしてゴレンジャーのモモレンジャーで戦うヒロインが定着したのですが、ライハは変身するのではなく、日本刀を持つ設定で、平成ウルトラでは特捜チームのヒロインがエースパイロットなどの設定も多いのですが、このようなユニークな設定を展開するのは面白いものです。ライハのアクションはさすが坂本監督、このようなバトルはギンガSでもあり、そして、最後、秘密基地でシャンプーはあるかという、今風の女の子の設定も楽しいものでした。
 ライハを演じる山本千尋さんは、昨年暮れの仮面ライダー映画、平成ジェネレーションに登場、これも坂本監督のため、今回も出られたのでしょう、特撮ヒーローの面白さを見せてくれました。
No.11702 - 2017/07/15(Sat) 12:21:18

ウルトラマンジード 第2話 怪獣を斬る少女 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(4) リトルスターとウルトラカプセル
 今回、エリが超能力を持ち、第1話でアイスクリームが溶けていたのはその前提で、このような伏線を張って次回に具体化するのは、平成ライダーでアギトにて、伏線が張られてそれらが絡み合い、一つの謎が解けたらまた新しい謎、という展開があり、ウルトラではネクサスで別の形でやりましたが、今回はリトルスターという設定、ウルトラカプセルが今回はエリにあり、これは前作のオーブで、ウルトラマンのカードを集めて、それにより新しい形態になるものの新しい展開であり、戦いを終えて、今回はレオのカプセルを手に入れて、当然声はレオのオリジナルというのもうれしいものです。
(5) ライバル、ケイの設定
 ベリアル融合獣を操るケイ、スタイリッシュな悪役で、今回、ダダもエリのリトルスターを狙い、そしてケイとの対立、これはギンガ以降、敵側に悪のレギュラーキャラがいて(エックス以外)、それらで、敵の中でも対立がある(オーブでの、ジャグラス・ジャグラーと惑星侵略連合の関係もある)ようで、他方、ケイはSF作家の側面も持ち、これは脚本の乙一さんの発案かもしれませんが、ユニークな展開です。そして、第1話で倒されたスカルゴモラが再び登場、これは坂本監督の演習された仮面ライダーフォーゼでも、第1話では怪人を不完全に倒して第2話にも出てくる展開を思わせました。第2話では、ゴモラとレッドキングのカプセルはオーバーヒートしてしまい、これで完全に倒せた模様で、そしてスカルゴモラにはカラータイマーを思わせるものもあり、怪獣とカラータイマーはティガでイーヴィルティガを制したガーディーにありましたが、今後はレギュラーでカラータイマーのついた怪獣も出そうです。
(6) 主題歌が戦闘BGM
 ジードが戦う際に、劣勢を跳ね返して、最後決戦シーンに主題歌がそのまま歌入り(インストではなく)で使用されて、ウルトラでは主題歌がメインの戦闘BGMであるのはタロウとレオのみ、平成では主題歌が頻繫にかかる例は少なく、今回は劇伴の川井憲次さんが主題歌も作曲されて、ともかく燃えるものであり、また、ギンガ以降恒例となった、主人公がロボットアニメで操縦するような展開、今回はリクの顔とジードのシルエットが重なるなど、これらも、シリーズを5年続けて、新しいものを見せてくれるものは素晴らしく、また決戦時に、相手を押さえ込んでから必殺技を放つシーンも新鮮であり、坂本監督はこのところ特撮ヒーローで大活躍、選曲は専門のスタッフがやっているものの、昭和テイストの展開が新鮮です。
(7) 生活感のある主人公
 秘密基地を星雲荘(エックスで宇宙人たちのいた下宿と同じなまえ)としたものの、カップラーメンをリクが食べて、しかしライハにシャンプーとコンディショナーはあるかと聞かれてない、リクは髪の毛を石鹸で洗っていたところなど、これは70年代の雰囲気(松本零士さんの、男おいどんの世界)、またライハの前で変身してしまうなど、面白い展開もあり、今後に期待もあります。
 また、オープニングの最初にウルトラマンキングが出て、どうやらベリアルによる宇宙の破壊をキングが何とかした模様であり、ともかく、毎年後半はウルトラマンの新作シリーズを楽しめて、明日は大阪・梅田の阪急三番街によるウルトラM78ショップでジードと写真も撮る予定で、ウルトラヒーローも、特撮ヒーローも不滅です!
No.11703 - 2017/07/15(Sat) 12:22:01

ウルトラマンジード 第3話 サラリーマンゼロ あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:安達寛高、監督:坂本浩一

 ウルトラマンゼロはクライシスインパクトで傷つき、ウルティメイトイージスも不調で、地球にたどり着いた。キングのじいさん、俺の声が聞こえているかとつぶやく。
 地球では、ジードがダークロプスゼロ相手に苦戦し、そこにゼロが助太刀してダークロプスゼロを追い払うが、ジードの目を見てベリアルかと思い、リクに戻り、ペガ、ライハと仲間がいるのに驚く。そこに、サラリーマンのレイト、トオル少年を助けようとして、レイトは走るが、バナナの皮で転んで車にひかれてしまう。重症のレイトに、ゼロは少年を助けようとしたことに感激して、一体化する。
 基地では、ゼロやダークロプスゼロの解析をするが、リクは眠るのである。
 生き返った?レイトは、サラリーマン生活に戻り、ゼロと会話し、レイトの命を助けるために一体化して、ゼロも傷つき、地球に長くいられないのでwin-winの関係とゼロはいう。レイトは不良にからまれるが、それをゼロの力で一掃し、俺に喧嘩を売るのは2万年早いと啖呵を切るのである。
 基地では、ライハがトレーニングして、レムは、マスコミ相手にウルトラマンジードを紹介するメッセージを送り、クライシスインパクトについて、レムは語り、そしてペガは、トオル少年が不思議な力を持つのを見て、トオル少年を探すことにする。
 レイトは家に戻り、妻ルミナ(ウルトラマンマックスのミズキ隊員の長谷部瞳さん)と娘マユと過ごす。
 ケイは、編集者から著作の重版が決まったと告げられるが、気の合わない相手と久々に会うので不快と語り、他方、トオル少年は岩を割るが、ドンシャインのキーホルダーをどこで買ったとリクは問う。満員電車にゼロは戸惑い、宇宙はクライシスインパクトで崩壊しかけて、ウルトラマンキングのじいさんの力で救われて、キングは宇宙全体に拡散した、光の国のアイテム、ウルトラカプセルが宇宙に拡散したと語る。
 ケイはダークロプスゼロを召還して、これに対抗するために、リクはウルトラマンジードにフュージョンライズし立ち向かうが、固い装甲を持つダークロプスゼロには敵わない。ケイは、ゼロをおびき出すために、ダークロプスゼロをさらに2体、合計3体召還して、ジードは追い詰められて、レムは撤退を提案する。ゼロは様子を見るために今回は変身せず、ジードを見極めたいと言う。トオルは、ウルトラマンは必ず勝つ、立ってウルトラマンジードと叫ぶと、リクはトオルが自分を呼ぶ声を聴いて(主題歌スローアレンジのBGM)、リトルスター、セブンのカプセルをリクは得て、セブンとレオのカプセルでソリッドバーニングにフュージョンライズ、鎧のような姿のジードになり、これでダークロプスゼロに対抗出来て、レイト、ゼロは父と師匠のカプセルをジードが持っていると語り、新たな技を繰り出して、光線技、スラッガーとキックを組み合わせた技、ストライクブーストでダークロプスゼロを撃退した。トオルは、ヒーローは必ず勝つと語り、ライハの問いに、ジードはヒーローと語る。ケイは、カプセルは後4つと言う。
 リクはドンシャインのキーホルダーをGETできなかったが、リトルスターの力は不明、またゼロはどこで何をしているのかとつぶやき、先にレイトに因縁をつけた不良たちは、レイトを見ただけで退散した。
No.11704 - 2017/07/22(Sat) 13:19:03

ウルトラマンジード 第3話 サラリーマンゼロ 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラマンゼロ、地球で初のテレビシリーズのレギュラー
 今回、冒頭からウルトラマンゼロが登場、すでに第1話のオープニングで一連のウルトラ戦士とともに出ていたものの、ゼロは今回地球に滞在する模様で、ゼロは大怪獣バトル・ウルトラ銀河伝説でデビュー以来、映画では大半に出て、ウルトラマン列伝ではずっとナビゲーターをしていたものの、30分のテレビシリーズには、エックスの第4話で出たのみであり、今回はクライシスインパクトで傷ついて思うように戦えないものであり、そしてキングのじいさんと語るなど、面白い展開です。
 そして、地球でゼロと一体化するレイトは妻子持ちのサラリーマンであり、子供を助けようとして命を落とす…という昭和の展開かと思いきや、バナナの皮ですべって車にひかれて…で、助けようとした子供、トオルは、リトルスターの力で無事という展開は愉快で、これは昭和テイストの中に、新鮮な要素を見せており、そしてゼロがレイトと一体化するシーンは帰マンが第1話で少年を守り命を落とした郷に一体化するシーンへのオマージュであり、さらにウルトラヒーローと一体化すると超人的な力になると言うのも、帰マンの第2話、ダイナの第3話と同じ、しかし帰マンの郷とダイナのアスカはそれで慢心して変身できない展開であるのに、今回は全く異なり、過去のシリーズへのオマージュと、新しい展開があり、古参のファンにも楽しめるものでした。
 ゼロが人間と一体化するのは、ラン、タイガに続いて3人目で、命を落とした人間を助けるためにウルトラヒーローが一体化するのは、初代マン、帰マン、エース、タロウと昭和では定番ですが、平成になるとこのタイプはテレビシリーズでは初めてです。また、眼鏡をかけた人物とウルトラヒーローが一体化するのは初、もっとも、日本人は過半数が眼鏡をかけているのに、過去にウルトラシリーズで眼鏡をかけた登場人物はメビウスのコノミくらいで、このようなコミカルな展開は楽しい(ライハも基地では眼鏡をかけているものの、アクションシーンではなし)ものでした。
 さらに、ゼロはジードのことを知らない模様で、目を見てとベリアルとそっくりなのにたじろぐシーンは新鮮であり、特撮でもアニメでも、悪の力を使ったヒーローは仮面ライダー1号がそもそもですが、今回は仮面ライダーやサイボーグ009のように悪の組織を裏切ったのではなく、特異な展開であり、今後、ゼロとジードの協力が楽しみです。
また、キングがクライシスインパクトのあとの宇宙を救って、行方不明であり、キングはテレビシリーズだとレオに3回登場していずれもレオの窮地を救ったものの、その後は新世紀ウルトラマン伝説を除くと大怪獣バトル・ウルトラ銀河伝説のみにでて(声が小泉元総理も話題になりました)、キングはメビウスでもテレビシリーズには出ておらず、キングのテレビシリーズ登場はレオの50話以来実に42年ぶりです。
 そして、レイトの妻のルミナを演じるのは、ウルトラマンマックスのミズキ隊員の長谷部瞳さん、過去にウルトラシリーズのレギュラーであった方が後のシリーズに出るのは、桜井浩子さんと毒蝮三太夫さんがありましたが、平成では初であり、このように過去のレギュラーの方がまた出てくださるのはありがたいものです。
(2) ダークロプスゼロ、地球に初登場
 今回の怪獣はダークロプスゼロ、OV作品と、映画「ウルトラマンゼロ」に出たものの、地球に現れるのは初であり、これをケイが操る展開、SF作家という位置付けのケイ、不敵な悪役であり、どうやらベリアルと深い関係で、ベリアルの宿敵、ゼロを意識して、今回のダークロプスゼロは強く、冒頭の戦いでジードを実質敗退させるほどであり、装甲が固く、かなりの強敵であり、今回、ゼロがクライシスインパクトで傷つき、以前のように無敵ではないと言う点もあり、またジード、リクもまだ戦いに慣れていない点もあるものの、これは新鮮な展開です。そして、ジードとゼロの本格的な共闘は次回以降ですが、これを見たら、ダークロプスゼロの強さと、それと戦ったゼロが最盛期はどれだけ強いのかと言うのがわかります。
No.11705 - 2017/07/22(Sat) 13:21:10

ウルトラマンジード 第3話 サラリーマンゼロ 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) リトルスターを持つトオル
 今回、レイトがトオルを助けようとして命を落とすものですが、このトオルは、ドンシャインのキーホルダーを持ち、リクがこれをどこで手に入れたと聞く展開、この世界ではドンシャインが人気な模様で、しかしトオルはリトルスターの力で助かり、さらにそれをジードに託して、ジードをヒーローと思うという展開、燃えました。
 この世界では、ジードはまだヒーローと認識されていいないのは、仮面ライダークウガの初期、仮面ライダーが悪の怪人の一員と思われていた展開に類似しており、クウガでは主人公、五大雄介と一条刑事の尽力でヒーローと認識されるのですが、今回はレムにマスコミ向けのプレス?を送ってもらう展開など今風ではあり、そしてトオルが応援して、そしてリトルスターの力を得てジードがパワーアップする展開は素晴らしいものです。3体のダークロプスゼロに追い詰められて、レムから撤退を提案されると、リクが、トオルの応援を聞いて戦う意思を固めて、そこに主題歌のスローアレンジのBGMが流れる展開は、ティガ、ダイナと平成ウルトラの初期によくあった展開で、これは燃えました。この、ヒーローを応援するのは、ティガの「悪魔の審判」で、イルマ体長が人々をキリエロイドの洗脳から解いて、ティガに光を、という展開と、ティガの最終回、全世界の子供たちがティガとともにガタノゾーアを倒す展開があり、その後このような展開はプリキュアの劇場版によくあり、観客の子供たちに応援して、というもので、そして春に公開されたウルトラマンオーブの劇場版では、子供たちの応援が思いがけない展開をもたらすものになり、こういう展開は、平成ウルトラの真骨頂です。
(4) まるでロボットアニメ?ソリッドバーニングの威力
 トオルからセブンのカプセルを得て、前回得ていたレオと合わせて、ソリッドバーニングにリクはフュージョンライズ、このソリッドバーニングはまるでロボットアニメみたいと、直前スペシャルからネットでは語られていましたが、ダークロプスゼロにパンチを繰り出すのは、まるでマジンガーZのロケットパンチみたいであり、他方、アイ・スラッガーを足につけてのキック攻撃は、レオのキックが光線技的な要素を持っていた(そのルーツはミラーマン、円谷ヒーローの格闘技は東映ヒーローと異なり、光線技的な威力を持つものが多い)、今回もタイプ別のBGMをバックに戦い、アクションが素晴らしく、スーツアクターはプリミティブもソリッドバーニングも岩田栄慶さんの模様で、ティガやダイナだとタイプチェンジするとスーツアクターも変わり、オーブでもそうでしたが、今回は岩田さんのアクションで、ギンガ以降のウルトラヒーローを演じられる岩田さん、本当に大したものであり、今回も坂本監督の演出、パワーレンジャーなど日本の4大特撮ヒーロー(ウルトラ、ライダー、戦隊、メタルヒーロー)を演出されるテクニックは素晴らしいです。
(5) 昭和テイストとヒーローの世界
 今回、オーブで成功した要素が取り入れられて、オーブの、先輩ウルトラマンのカードを使った変身今回はカプセル、それがクライシスインパクトに関係あり、さらに、昭和テイストの世界、リクの見るドンシャインはDVDとVHSビデオもあり、さらに、ドンシャインのキーホルダーをガチャガチャでGETしようとして出ないなど、面白いものがあり、さらに、謎が残り、カプセルは後、コスモスとヒカリがあるものの、例によりパワーアップ形態に新しいカプセルも必要になると思われて、これからが楽しみです。そして、レイトに絡んだ不良が、最後はひれ伏すのは、昭和の刑事ドラマや青春ドラマによくあったもので、他方ゼロがレイトと満員電車に往生するなど、昭和テイストの世界も見られて楽しいです。
 ウルトラシリーズは、初代ウルトラマンとセブンの路線が大半で、差別化を試みた例は挫折も多かったもの、今回、オーブ、ジードと、今までにない要素を取り入れて成功しているのは頼もしいです。
 なお、先週ウルトラマンジード撮影会が大阪・梅田の阪急三番街のウルトラマンM78ショップであり、50人ほど参加して、おそらく参加者で私が多分最年長の模様で、6割が子供の撮影で、大人が一緒に撮影してもらう人も4割はいて、中には朝倉リクのスタイルで、オレンジのシャツと青いジャケットでジードライザーをもっていた人もあり、昨年のオーブは参加整理券がGETできなかったものの、今年は大阪にもM78ショップが出来て、大変な人気で、今後のウルトラマンジード、ウルトラシリーズが楽しみです。
No.11706 - 2017/07/22(Sat) 13:22:32

ウルトラマンジード 第4話 星人を追う仕事 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:安達寛高、監督:坂本浩一

 秘密基地では、ペガが花を作る内職をしており、リクはライハと、買い出し用の自転車を買うことになり、リクはモアのような仕事があったらという。そのモアは保険の外交員を装い、地球に侵入した宇宙人の取り締まりをシャドー星人ゼナととも組織AIBとして行い、フック星人のアジトから、宇宙植物ルルク、眠くなるものを押収するが、花粉で寝てしまう…宇宙人を拘束して、ゼナは真の姿になり、モアに慣れろと言い、フック星人を宇宙に追放し、AIBはウルトラマンジードも追い、ゼナはゼロも動いている、宇宙警備隊も動いている、ここはウルトラマンキングと融合した宇宙だからと語る。
 リクは自転車を買ったのに、買い出しのカゴなしであり、ライハは替えてくるようにと言い、モアのZ車に、ピット星人トリィ=ティブの情報が入り(科特隊の効果音)、追うように指令が入る。他方、リクとライハは買い出しはリク、お金は立て替えるというが、リクの自転車をピット星人が奪い逃走、そこにモアとゼナの車が来て、二人はドンシャインの話をするが、自転車を盗まれて、追ってほしいとリクは頼み、モアは、保険の勧誘と調査を、とごまかす。リクはレムに連絡する。
 ケイは宇宙のとある場所に心のかけらを置いて会話できると編集者に言い、ピット星人はリトルスターを持ち、他方レイトは小遣いが500円のみと言っていたらピット星人にぶつかり川に落としてしまう。すると、そこにエレキング出現、モアとゼナはピット星人を追い、ライハの知らせでエレキングの出現を知らされて、リクはウルトラマンジード、プリミティブにフュージョンライズして立ち向かうが、エレキングは電撃(オリジナルの効果音)で攻撃、エレキングの尻尾に巻き付かれて電撃をくらい、数十秒動けなくなる。ピット星人はエレキングを育てたが、エレキングに狙われて、周囲に被害の出ないところまできたわけであり、リトルスターをエレキングが狙っていると語り、モアはジードを助けるために、ルルクの花粉をエレキングに浴びせて動きを止めて、ジードは動けるようになり、ソリッドバーニングにフュージョンライズし、アイ・スラッガーとエメリウム光線で牽制し、ピット星人はエレキングを楽にしてあげてと、主題歌スローアレンジBGMで語り、ジードはスラッガーを腕につけてエレキングを撃破し、ピット星人のリトルスター、ウルトラマンヒカリをリクは得た。しかしケイはエレキングのカプセルを得た。
 ハルヲは銀河マーケットを車で再開、リクとモアの会話があり、ライハと一緒にいるというと、モアがラムネを吹いて、モアはリクとお風呂に入った事もあるとライハと言いあう。そして、レイトがリクに接触し、名刺を出すものの、離れたところで自分はウルトラマンゼロと名乗り、聞きたいことがいろいろあるが、今日のところはいいか、頑張れと語り、リクもまたお会いしましょうと別れた。
No.11707 - 2017/07/29(Sat) 11:43:45

ウルトラマンジード 第4話 星人を追う仕事 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラ初?主人公を巡る三角関係?
 ジードでは、最初の数話はレギュラーキャラクターが一人ずつ登場して増える形であり、1話でリクの東條と基本設定、2話でライハ、3話でレイト、そして4話はモア、であり、保険の外交員を装い宇宙人の捜査をするという設定、AIBの組織はウルトラセブンXに出てきた組織DEUSを思わせますが、今回、ジードはヒロイン二人の設定で、もちろん平成ウルトラでは全作に女性レギュラーキャラクターが複数いるのですが、このようにリクを巡りライハとモアが三角関係?みたいになるのは初めてであり、このような三角関係はマクロスがSFヒーローもので初めて取り入れたものの、その他のSFヒーローものでは珍しく、スーパー戦隊でジェットマンでは、当時大人気のトレンディドラマの要素を取り入れて、ユニークなドラマが描かれましたが、ウルトラシリーズではそこまで行かなくても、様々なキャラクターが織りなすドラマは面白いものがありました。
 ジードの世界では宇宙人、星人が地球にいて活動している設定で、オーブでも渋川が宇宙人の取り締まりをする設定がありましたが、今回も主人公リクはこういう組織のメンバーではなく、これはメビウスまでのウルトラシリーズにはなく、他方、円谷作品でミラーマンやジャンボーグAでは主人公は特捜チームの一員ではなく、ミラーマンではこの設定がウルトラシリーズとの差別化に成功しており、女性キャラクターは、昭和だと一人で、評論家の斎藤美奈子さんは紅一点と表現されていましたが、スーパー戦隊でもバイオマン以降女性戦士は二人の設定となり、広がりを持たせてくれて、ジードでは対照的な女性キャラクターを入れて幅を持たせています。
 AIBは保険のセールスに隠れて、という、秘密組織があるのは、謎の円盤UFOの組織シャドーが映画会社を装っていた前例があり、そしてゼナを演じるのは岩田栄慶さん、ジード、というよりギンガ以降のシリーズのウルトラヒーローを演じるスーツアクター、過去には、初代ウルトラマンのスーツアクターの古谷敏さんはセブンでアマギ隊員でレギュラーになり、また帰マンのスーツアクターのきくち英一さんは、他社ですが電人ザボーガーでレギュラーの刑事役(電人ザボーガーはピープロの作品ですが、出演者などにウルトラシリーズと共通するものが多い)になり、平成では、ゲスト出演を多くのシリーズでされていますが、平成のスーツアクターが素顔で出るのは異例、仮面ライダーだと、ほとんどの平成ライダーのスーツアクターを演じる高岩成二さんが仮面ライダーゴーストで敵のキャラクターを演じたことはありますが、スーツアクターという存在は、平成になり特撮ヒーローに必須のものとして認知されて、東映ヒーローではスーツアクターさんにインタビューした本も出て、特撮ヒーローものがすっかり社会に定着したものを感じました。
 また、ドンシャインはこの世界で大人気の模様で、特撮ヒーロー番組での、劇中ヒーローの出るのは異例、それもかなりストーリーに深くかかわつており、これは面白い展開です。
(2) 生活感?漂う世界の設定
 まず、ウルトラシリーズで、主人公が買い出し!のために自転車を買うという設定がすごく、そもそも特撮ヒーローでは、主人公が二輪車に乗ると言ったらバイクであり、これは月光仮面からしてバイクに乗り、もちろん仮面ライダー以降はバイクが必須のアイテムですが、まさかウルトラヒーローになる主人公が自転車に乗るとは、大変な生活感のあるものであり、ウルトラシリーズは未来の設定で、生活感のあるものは、ウルトラセブンの円盤が来た!のような話もあるものの、もちろんリクはバイクの免許を持っていない模様ですが、ともかく、今までにない設定の展開にビックリです。リクの設定、カップラーメンを食べるところとか、髪を石鹸で洗うとか、昭和の、それも60〜70年代の設定が使われているのにビックリで、これはオーブで昭和テイストの展開をして成功し、今回は、ラストの、ラムネを吹き出すシーン、オーブでもあったものの、こんなシーンは40年前の昭和のドラマで描かれたものであり、昭和テイストの展開は、ライダー、戦隊、あるいはプリキュアにはなく、ジブリアニメではあえて昭和テイストを取り入れることもありますが、特撮ヒーローもので昭和テイスト満載はビックリです。また、ペガが内職をするという設定も、内職をテレビドラマで取り入れること自体、NHKの朝ドラで昭和を描く例を除くとほとんどなく、まさに円盤が来た!の世界そのままの展開を、2010年代に見るとは驚きです。
 また、レイトが小遣いの500円玉を落としてしまう展開も、これは70年代までの昭和のドラマで見たものであり、オーブでも多々あった、昭和テイスト世界は私のようなオールドファンには楽しいですが、今の子供たちが見たら、インターネット、スマホ世代に、このような昭和テイストの世界はどう見えているのか、と思います。
No.11708 - 2017/07/29(Sat) 11:44:33

ウルトラマンジード 第4話 星人を追う仕事 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) エレキング、オリジナル設定を踏襲
 怪獣はエレキング、マックスに再登場以来キングジョー同様2作に1回のペースで出て、大怪獣バトルではレイの配下の怪獣でしたが、今回はピット星人との関係があり、ジードにはレギュラーのペガッサ星人だけでなく、ゼナの本体がシャドー星人、今回冒頭のキャラがフック星人と、セブン関係のキャラクターが取り入れられています
 そして、エレキング、口から光線を吐く際の効果音はオリジナルを使用して、このようなオリジナルにとことんこだわるのは、メビウス以降のウルトラシリーズの定番で、さらに尻尾を巻き付けて電撃を食らわせる展開はセブンに出た1作目以来、それも、今回のエレキングの電撃はジードを数十秒活動不能にしており、エレキングの最初のものは、ミクラスを撃退しても、セブンはビクともしなかったので、これはまだジードがセブンほどの戦力ではない模様であり、さらに、ソリッドバーニングになると、オリジナルのエレキングはエメリウム光線で角を破壊して、アイ・スラッガーで切断して倒しており、これに倣うもので、オリジナルにこだわるのは、今回坂本浩一さん、ウルトラファイトオーブでも、ゾフィーがバードンを、それもファイヤーヘッドを乗り越えて倒す、セブンがキングジョーをアイ・スラッガーで倒すなど、相当なこだわりであり、エレキングの尻尾の展開はCGの模様で、このようなオリジナルへのこだわりは、オタク的と批判されることもありますが、ウルトラシリーズでは、昭和では過去のキャラクターをオリジナルの要素を無視して使用して批判されたこともあり、このようなオリジナルへのこだわりは歓迎すべきです。
 また、ギンガ以降、特に昭和ウルトラの要素を使用して、これが過去の遺産に頼っているという批判もネットでは多々見ますが、しかし過去の要素を使ってでも単なるリメイクではなく、新しい要素も多々あって支持されて、それ故にギンガ以降5年連続、1年のシリーズではないものの、新作も続くのであり、ともかく、テレビを取り巻く環境は昭和はおろか、平成ウルトラの初期よりしんどく、今必要なのは続けることであり、細く長く続けるべきで、オーブ、ジードとユニークなものをやってくれているのは評価すべきです。
(4) モアも活躍する
 ジードが危機になり、トリィ=ティブが協力を申し出て、モアがルルクの花粉を利用してエレキングに立劇を与える展開は、武力だけでない人間の、ウルトラヒーローへの協力方法があり、またトリィ=ティブがジードにエレキングを楽にしてあげてと懇願するシーンに主題歌スローアレンジBGMが使用されて、主題歌スローアレンジBGMはティガとダイナで多用されたものの、21世紀になると少なくなり、ともかく、人間とウルトラヒーローの協力による展開は素晴らしいものです。そして、星人を追うと言っても敵視するだけではなく、共存できるものは認めるのは、もちろんウルトラシリーズでは昭和からあったものの、安心できる展開です。
 他方、ケイはオーブのジャグラス・ジャグラーの位置にいて、もちろんジャグラーと異なり、しかし初期にジャグラーは怪獣のカードを集めて、ケイはカプセルを集めて、これはオーブの成功の要素が取り入れられて、オーブの成功が大変に大きかったことを思わせられます。
(5) キングのこと、ゼロのこと
 クライシスインパクトは、エヴァンゲリオンのセカンドインパクトのウルトラ版のようなものがあり、ベリアルに破壊された宇宙をキングが救い、ゼナもここはキングの融合した世界と語り、ウルトラマンキングはあまりに万能のキャラクターであり、テレビシリーズにはレオ以降ほとんど出ておらず、さらに、ゼロのこともAIBは把握して、そして、レイトは最後、リクに挨拶して、今回、ゼロはクライシスインパクトで傷ついて本来の強さを見せられない模様ですが、ギンガ以降のシリーズでは、歴代のウルトラヒーローは、メビウスのようにウルトラ兄弟の設定を使った例はなく(オーブでは過去のヒーローの力は借りるものの、テレビシリーズには過去のヒーローは出ず、エックスでは客演は基本、平成ウルトラに限られていた)、このような展開も魅力的です。
(6) 坂本浩一監督、パイロットで4話演出
 1〜4話の監督、特撮界を股にかける坂本浩一さん、特撮ヒーロー番組だと基本、最初の2話をパイロットと呼んで、その後の路線を決定するので予算、時間もかけられるもので、ギンガSとエックス、オーブではパイロット監督が3話演出して、ジードは4話、坂本さん、仮面ライダーフォーゼと獣電戦隊キョウリュウジャーではパイロットは4話で、ヒーローとアクション重視の坂本さん、ウルトラシリーズでも大活躍、これからのシリーズも楽しみです。
No.11709 - 2017/07/29(Sat) 11:45:07
新シリーズ ウルトラマンジード放送開始 / 棺桶のジョー [近畿]
 皆様こんばんは、本日、7月からのウルトラマンシリーズの新作、ウルトラマンジードの情報が公開されました。スポーツ報知に速報が載り、
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170426-OHT1T50291.html
 円谷さんのHPにも載りました。
http://m-78.jp/news/n-4686/
 主役は濱田龍臣さん、映画「ウルトラマンゼロ」で少年、ナオ(実質の主役)を演じてから7年、今回は主役の朝倉リク、ウルトラマンベリアルの遺伝子を受け継ぐキャラクターであり、脚本は売れっ子作家の乙一さん、メイン監督はお馴染み坂本浩一さん、坂本さんはここ数年ウルトラ、ライダー、戦隊の演出をされて、特に仮面ライダーの昨年暮れの映画、平成ジェネレーションでは、明らかにウルトラマン映画のいいところを取り入れて、名作になっていましたし、ゼロとベリアルの生みの親、ギンガ以降、1年に1〜2クールの作品ですが、5年連続新しいテレビシリーズが続くのは第2次ウルトラシリーズの4年を超える新記録、当時と今ではテレビを取り巻く環境は全く異なり、今やテレビシリーズは1クール物すら作るのが大変であり(1年の作品が続く仮面ライダーとスーパー戦隊は、今のテレビ界では超の付く例外で、ライダーと戦隊は東映とテレビ朝日が確固たるタッグを組んでいて、売り上げも高いからできるのであり、今のウルトラシリーズの売り上げだとライダーと戦隊の真似は無理で、ともかく円谷さんは10年前に一度破綻しており、もう2度と無理はできないので、円谷さんに無理難題を言うのは、特撮ファンとして間違っています)、そのような中で、ギンガ以降、着実に新作を作り続けているのは素晴らしいことであり、私としては、ライダーと戦隊は、1年続くものの作品の出来には疑問もあり、特に春の映画はファンをバカにしているのかと言いたくなるものすらあり、その点、ウルトラシリーズは一昨年のエックスも昨年のオーブも半年、名作を集中してやってくれて、こちらの方が絶対にいいです。
 また、ギンガ以降のシリーズに、ネットで書かれる批判に、おもちゃを売るためにウルトラマンを作っているというものも多いですが、しかし、これはお門違いで、特撮番組は製作費もかかり、制作費の捻出にはおもちゃ、グッズの販売が必須であり、スーパー戦隊シリーズは、途中から巨大ロボットを出してそのマーチャンダイジングが成功して、今日まで続いているのであり、また今の円谷さんはバンダイの子会社であり、バンダイのために作品を作るのはビジネスとして当然であり、特撮番組はかすみを食べて作れるのではなく、ギンガ以降、おもちゃも売れて、黒字体制を続けられたので5年新作を続けられているのであり、マーチャンダイジングを無視してテレビ番組を作れないことは、特撮ファンはしっかり知るべきです(昭和のテレビとは、今は比較にならないほど厳しいのです)。
 こちらでは、京都の高島屋でウルトラセブン展があり(http://www.hochi.co.jp/entertainment/20170425-OHT1T50118.html )、森次晃嗣さんは今もダンと呼ばれて、これを故・渥美清さんが素晴らしいと評価されており、映画界最大のスター、寅さんからもダン、セブンはお墨付きをもらっているのです!また5月の神戸まつりにウルトラセブンも来ることが分かり、楽しみにしています。ウルトラシリーズは不滅です!
No.11697 - 2017/04/27(Thu) 19:27:10
明けましておめでとうございます / レイゴ管理人 [地球外]
みなさん、新年明けましておめでとうごさいます。

旧年中は大変お世話になりありがとうございました。

昨年はアメリカ大統領選挙やら、新ゴジラ、スマップの話題かありました。

今年はウルトラマンが、世界のウルトラマンとしてさらに飛躍していってくれるよう、応援したいと思います。

みなさん、今年も宜しくお願いいたします。


>棺桶のジョーさん、特にレポートの数々ありかとうこざいます。

本当にジョーさんには感謝いたしております。

今年も宜しくお願いいたします。
No.11689 - 2017/01/01(Sun) 09:39:08

Re: 明けましておめでとうございます / 棺桶のジョー [近畿]
 レイゴさん、藤子さん、あけましておめでとうございます。
 昨年の2016年は、ウルトラマン50周年にふさわしく、ウルトラマンオーブはSNSでこれだけ話題になったウルトラシリーズは初であり、それだけ充実した内容であったわけであり、本当に毎週、土曜日の放送が楽しかったです。これだけ充実した作品なら、1年に半年の放映でも問題はありません(刑事ドラマの、今の相棒、かつてのはぐれ刑事も1年に半年です)。
 さらに、ウルトラマンオーブは番組をyoutubeで公開したら、中国で大人気であり、また、マレーシアでは、ウルトラマンリブットという、円谷さんが公認のキャラクターが登場して(円谷さんの許可を得ていない海賊版ではない)、これはアニメらしいのですが、現地で大人気で、新ウルトラマン列伝の最終回にこのリブットが少しですが登場したのです。
 円谷さんも、今の大岡新一さんの社長になり、今年はいよいよ海外制作のグレート、パワードがブルーレイで20数年ぶりに再登場、そして、円谷チャンネルで、レッドマン、トリプルファイターと公開で話題であり、来週からウルトラマンゼロ ザ・クロニクルですが、今ウルトラマンオーブ・ジ・オリジン・サーガもアマゾンプライムで配信(私は見ていませんが)、おそらく7月から新シリーズもあると予想されて、神戸のハーバーランドのM78ショップも、2013年に1年限定の予定が、大人気で延長、どころか、お店に初代ウルトラマンの1/6胸像を設置して、観光名所になっているのです。
 昨年は、シン・ゴジラが爆発的なヒットで、特撮は活気づきました。今年もウルトラシリーズは続くし、本当に、ウルトラマンシリーズは不滅です!
No.11690 - 2017/01/01(Sun) 16:18:21

Re: 明けましておめでとうございます / 藤子
 レイゴさん、ジョーさん、皆さん、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 今年はセブン50周年、何か外伝か続編が出てくれないかなあと期待しております。なんだかんだ言いながらオヤジ大好きなゼロも何かしてくれると嬉しいんですが。私の妄想世界(以下、藤子界とします)では、メビウスの子達に出会ったゼロの一人息子が、散々振り回されながら成長しているのです。
 では、今夜はこれにて失礼いたします。
No.11691 - 2017/01/01(Sun) 22:10:15

ウルトラセブン50周年企画〜モロボシ・ダンの名を借りて、京都で / 棺桶のジョー [近畿]
 レイゴさん、藤子さん、こんにちは。
 昨年のウルトラマン50周年は、ウルトラファンも、特撮ファンもうれしいものでした。ウルトラマンオーブはSNSで大きな話題になり、各地でもイベントがあり、中でも、兵庫県宝塚市立手塚治虫記念館にて、ウルトラマン50周年展があり、初代マンとティガとの写真の抽選が当たり行きましたが、素晴らしいもので、手塚先生のアニメとウルトラシリーズは2度ほどテレビの表裏になったものの、それは過去の話で、2003年の平成アトムは平成ウルトラのスタッフ(小中和哉さんや長谷川圭一さん)が作り、記念館の玄関で、ウルトラマン、アトム、サファイアが並ぶものは感動しました。
 そして、今年はウルトラセブン50周年、今日円谷さんのHPを見たら、京都の高島屋で、ウルトラセブン50周年展、モロボシ・ダンの名を借りて、があり、これはぜひ行きます。
 2月には毎年、神戸空港にウルトラヒーローが来て、今年はおそらくセブンで、これも楽しみです。
 今、ウルトラマンオーブ、オリジンサーガを、アマゾンプライムで配信中、これを私は観ていないものの、おそらく、1年後に今のゼロクロニカルの枠で地上波放映すると思われる(仮面ライダーも、アマゾンズというアマゾンプライム配信の作品を、後日地上波放映している)ので、そして今年も7月からは新作があると思われて、本当に素晴らしいことです、ウルトラヒーローは不滅です!
No.11692 - 2017/01/07(Sat) 16:45:41

大阪・梅田にウルトラマンショップ登場! / 棺桶のジョー [近畿]
 皆様こんばんは、ウルトラマン公式ショップが、大阪・梅田の阪急三番街に3月オープンなのです。
https://netatopi.jp/article/1041697.html
http://news.mynavi.jp/news/2017/02/01/027/
 ここは大阪・梅田の繁華街で、近くにはプリキュアの専門店もあり、大阪なので、ゴモラにこだわるとのことで、すでに神戸のハーバーランドには2013年からウルトラマンの店があり、当初1年限定の予定が好評で継続して、そして大阪にもできるとは嬉しく、昨年のウルトラマン50周年で人気も盛り上がって、これはうれしいことです。
 グレートもブルーレイになり、ウルトラヒーローがますます盛り上がります、これからも期待しています。

 そして、3月公開の映画「ウルトラマンオーブ」、予告編公開です。
http://music-book.jp/video/news/news/134605
http://natalie.mu/eiga/news/218997
 森次晃嗣さん、セブン、ゼロも出るし、これは楽しみです。
 なお、映画「ウルトラマンコスモス」に出られた藤村俊二さんが、82歳で亡くなられました。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2017/02/01/kiji/20170201s00041000191000c.html
 藤村さん、昭和のテレビを盛り上げてくださり、バラエティ番組でも活躍されて、藤村さんのご冥福をお祈りいたします。
No.11693 - 2017/02/01(Wed) 19:02:20

セブン&キングジョーと神戸港 石ノ森章太郎先生の萬画館 in 姫路 / 棺桶のジョー [近畿]
 みなさまこんにちは。
 神戸新聞を見てビックリ、神戸とウルトラと言えばキングジョー、ウルトラセブンとキングジョーによる神戸港の観光のイベントがあるというのです。
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201702/0009889481.shtml
 この、灘百選の会は、2015年にひし美ゆり子さん、古谷敏さん、豊浦美子さんのイベント「灘大学」を企画、私も参加して、ウルトラ警備隊西へ前後編のロケが神戸市灘区(神戸の、東から2番目)に集中していることを突き止めて、2012年にはひし美ゆり子さんと満田さんを招いてイベント、そして、記事に、キングジョーの沈んだ位置も、特定して、確かに、DVDを見たら、ライトンR30爆弾を発射する後ろの建物に、神戸市章があり、この地図に載っているすぐ西がポートタワーで、キングジョーが沈んだのは、ポートライナーのポートターミナル駅のすぐ東の海であり、来週神戸空港にウルトラマンゼロが来るので、その際に見てきます。ゼロにこの記事を見せて、あなたの父親のことが神戸新聞に載ったというつもりです。
 ともかく、ウルトラセブンが新聞に大きく出て、うれしかったです。

 さらに、姫路で、石ノ森章太郎先生の展示会があり、行ってきました。これも、神戸新聞で知りました。
https://www.kobe-np.co.jp/news/himeji/201702/0009882657.shtml
 これは、姫路市と石巻市が提携している一環で、東日本大震災の際に姫路市は被災地に職員700人を派遣して、交流して、それでのイベントで、サイボーグ009、仮面ライダー、キカイダー、そしてシージェツター海斗(これは、厳密には石ノ森先生の没後の作品ですが)があり、中でも人気は、実物大の仮面ライダー1号の銅像がベンチにいて、横で一緒に写真を撮れるもの、私は朝一番に行き、写真を撮りましたが、その後、我々仮面ライダー1号2号時代からのファンから、未就学児と思われる子供たちまで、ひっきりなしに皆さん写真を撮っており、仮面ライダーの人気にびっくりしました。
 皆様、お元気で。
No.11694 - 2017/02/05(Sun) 16:30:05

Re: 明けましておめでとうございます / 藤子
 レイゴさん、ジョーさん、皆さん、こんにちは。
 オーブの感想は一月末と書いておきながら大変遅くなって申し訳ありません。では、第一話からです。
 北欧らしき夜の森で戦う巨人、冷凍車から出てくる風来坊ときて、今度のヒーローは寒さに強いタイプなのかと思いましたが、どうみても涼しくない服で夏の街を歩く…地球の温度差なんて大したことはないのかもと。
 一方、ナオミ率いるSSPは資金不足にあえぎながらも活動を続けるところが偉い、すごい、私だったら逃げてるかもと感心してしまいました。夢と意地と根性を持ち続ける若者達。いいなあ。車ごと偉い目にあっても懲りないし。丈夫すぎます、あの車。その後、追跡再開すると怪しいイケメン・ジャグラー登場。まあ、イサナさんといい勝負♡はっ、私ったら。
 またしても危険にさらされるナオミを助けて遂にガイの変身シーン、昭和と平成の初代同士にちゃんと挨拶してフュージョンアップ!!なんて巨大なウルトラスラッシュ、それを片手で掴んでって、光線技よりやることが派手かも。倒した後不気味な塊の中からメビウスのカードを回収するガイ、しかしジャグラーの手元には倒したはずの魔王獣のカードが…どうなってるのでしょう。
 そして立ち去るガイのセリフが「あばよ。」…や、柳沢さんのオハコがあぁぁぁ…!
No.11695 - 2017/03/13(Mon) 14:34:03

劇場版ウルトラマンオーブ観ました&大阪のウルトラマンM78ショップに行きました / 棺桶のジョー [近畿]
 レイゴさん、藤子さん、皆様こんにちは。
 先週、劇場版ウルトラマンオーブが公開されて、2日目に行きました。劇場用のグッズは売り切れ続出で、映画のネタバレは避けますが、田口清隆監督により、本当にウルトラマンシリーズを半世紀応援していてよかったと思いました。ヤフーのレビューでは評価1位を獲得し、この10年は、円谷さんも買収などの激動のもので、テレビシリーズも途絶えたこともありましたが、2013年のギンガ以降、おもちゃも売れて、人気も回復し、昨年のオーブ関係は関係商品の売り上げも前年を上回り、本当にうれしいことでした。
 藤子さん、オーブ、ゆっくり楽しんでください。おそらく、オリジンサーガは来年地上波の放映と思われて、また、ネットでは夏からの新作のウルトラマンの名前も特許庁の関係から話題になり、うれしいことです。

 さらに、大阪・梅田に、ウルトラマンM78ショップが開店、キングとオーブの来た3日目は整理券も売り切れて(神戸でも、ウルトラヒーローと写真の取れる整理券はあっという間になくなります)、昨日の4日目に行ったら、以前プリキュアの店のあったところ(プリキュアのお店は阿倍野に移転)、等身大の初代ウルトラマンのフィギュアもあり、店員さんも親切で、もともと、神戸のウルトラマンM78ショップも1年限定が売れ行き好調で今も続いています。
 ゴールデンウィークには、京都の高島屋で、ウルトラセブン50年展があり、これは行きます。
 ウルトラヒーローは、不滅です!
No.11696 - 2017/03/20(Mon) 11:56:44
ウルトラマンオーブ 第24話 逆襲の超大魔王獣 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:小林雄次、監督:田口清隆

 地球に異変、怪獣たち(ゴメス、テレスドン、デマーガ)が突然暴れだして、ウルトラマンオーブ(ハリケーンスラッシュ)が登場するものの、怪獣たちはすぐに倒れてしまう。
 ナオミは、オーブとマガゼットンの戦いを夢見て、ガイはこの世の終わりのようなひどい寝ぐせと語り、光の巨人の夢の続き、爆発に巻き込まれて、誰かが助けてくれたと語り、なぜこんな夢を見るのか、12月なのに真夏日、海の怪獣たちが姿を消し、シンは怪獣の資料の原本がこの町にあると、ジェッタとともに訪ねて、原千佐子さん演じる婦人、岸根秋恵に会い、岸根教授は主人は亡くなり、太平風土記を公開してほしいと語るが、禁断の書であると語る。
 ジャグラス・ジャグラーは、ビートル隊日本支部の長官の菅沼(佐野史郎さん演じる)が面会し、ジャグラーはまもなく最後の魔王獣が現れる、うまく手を打たないとこの星は滅ぶ、8つの地脈の交わる東京の聖地がポイントだ。
 東京タワーに雷撃、政府は首都圏に非常事態宣言、マガオロチは幼生で、菅沼はマガタノオロチの出現をテレビで宣言、地底に1万度の温度であり、ジャグラス・ジャグラーは、マガタノオロチがさなぎのうちに倒せと、スパイナーR1(セブン、帰マンに出たスパイナーと、セブンの超兵器R1号にちなむ)、実験段階のミサイルを、パリ本部は使用しろとなり、東京には全都民の避難命令が出て、親とはぐれる子供たちも出た。
 ビートル隊は、新型ミサイル、東京タワー半径5km圏を避難させて、秋恵は太平風土記をシンとジェッタに託した。しかるべき時に託して、夫人はSSPのサイトを見ていたのである。
 ガイは、渋川に、ジャグラーに会わせてくれ、ジャグラーは人類に手を貸すとは思えないと言い、そしてビートル隊はスパイナーR1の使用を決断、ガイはジャグラーに面会に行き、なぜビートル隊にオロチのことを教えたかと訊くと、ジャグラーは滅びゆく人間たちに教えたと嘯く。
 スパイナーR1が発射され、ジャグラーは恐怖にかられた人間ほどおぞましいものはない、この星を地獄に突き落とすと言い、ガイは飛び出し、スパイナーR1は目標に命中しても、エネルギーが1点に集中して、そしてマガタノオロチが復活した。
 ビルを食べるマガタノオロチ、東京を破壊して、ジャグラーは星の全てを喰いつくすと嘯き、ガイはウルトラマンオーブ、サンダーブレスターにフュージョンアップして、しかしマガタノオロチの攻撃に圧倒されて、オーブが立ち向かうものの、終始劣勢、シンは、マガタノオロチに接近して弱点を知ると決意し、ガイはオーブオリジンになり、オーブスプリームカリバーを放つものの、エネルギーを吸収される。
 とらわれていたジャグラス・ジャグラーはその間に脱獄、オーブはマガタノオロチの攻撃に圧倒されて、カラータイマー点滅、オーブは敗北、敗れたガイを救おうとして、そこにジャグラス・ジャグラーが現れて、実に勇気ある戦い(セブン第38話のサブタイトル)だったとつぶやき、ナオミはジャグラス・ジャグラーに斬られて、まだ終わりではない、本当の地獄はこんなものではないと、嘯いた。
No.11679 - 2016/12/17(Sat) 11:28:05

ウルトラマンオーブ 第24話 逆襲の超大魔王獣 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 田口版シン・ゴジラ
 いやはや、あまりに濃厚・濃密な世界に圧倒されて、最終回前後編は田口清隆さん、今回は、ビートル隊の菅沼長官と周囲のやり取りなど、予想されましたが、シン・ゴジラを意識しており、田口さんの演出されたマガオロチ編の11,12話でもシン・ゴジラを思わせるものがありましたが、時期的にシン・ゴジラを見てからではなく、ひょっとしてこの時点では試写会で田口さんシン・ゴジラを見られた可能性がありますが、今回は佐野史郎さんとシン・ゴジラのお話をされたとツイートされており、2016年の特撮最大の話題はシン・ゴジラで、これは田口さんなりのシン・ゴジラであり、巨大な怪獣パニックのスペクタクルで、マガタノオロチの描写と言い、田口特撮の真骨頂であり、あっという間の30分、これほどの怪獣映画をテレビで、それも2016年に見られるとは驚きでした。
(2) 特撮カルト俳優、佐野史郎さん、さすがの存在感
 そして、ビートル隊の上層部が現れて、菅沼長官を演じられるのは佐野史郎さん、特撮カルト俳優、ウルトラにはQザ・ムービーに出られて、その後92年のずっとあなたが好きだった、で冬彦さんを演じて大ブレイク、まさにカルト俳優の鏡であり、93年に私が愛したウルトラセブンで金城哲夫さんを演じられて、この時は、雑誌に、冬彦さんが金城哲夫さんを演じると話題になり、この、私が愛したウルトラセブンは、前年に山田輝子さんによる金城さんの評伝が大変な話題になったのを機に、NHKが市川森一さんに原作と脚本を依頼し、それまで、ウルトラマンや特撮が子供だましと思われて、当のNHKも80年代に特撮ファンをバカにする番組も作ったものの、この私が愛したウルトラセブンでそういう風潮は一掃されて、平成ウルトラ、そして様々な特撮の発展に大きく寄与しました。
 佐野さんは、ウルトラQダークファンタジーとマックスのナレーションをされたものの、30分のテレビシリーズに出演されるのは初めてで、佐野さんは先週公開の仮面ライダー映画、平成ジェネレーションに悪役で出演、医師の財前、白い巨塔にちなむ名前のキャラクターでカルト名演を見せられて、佐野さん、特撮イヤー2016年の締めくくりに活躍されて、この平成ジェネレーション、今まで仮面ライダー映画はファンの批判も高かったものの、ギンガSとエックスで活躍された坂本浩一監督が、エックスでの平成ヒーローの共演の要素を取り入れて、ヤフー映画レビューで何と1位になり、ともかく、特撮ファンには今年はうれしい年で、佐野さんの存在も、うれしかったです。
(3) 特撮レジェンド、原千佐子さん、圧倒的な位置
 今回、鍵を握る太平風土記を持っていた岸根秋恵を演じられたのは、原千佐子さん、実相寺監督の奥様で、ウルトラにはレオのマザラス星人と、ティガのマノン星人を演じられて、ギンガSの11話の大家さんもされて、ご主人が亡くなられたというのは、明らかに実相寺監督のことであり、2006年に亡くなられた実相寺監督の遺志を継いで、ウルトラへの出演、今回は和服での出演で、太平風土記をジェッタとシンに託す展開は素晴らしく、まさに、特撮レジェンドです。
No.11680 - 2016/12/17(Sat) 11:28:36

ウルトラマンオーブ 第24話 逆襲の超大魔王獣 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(4) スパイナーR1の登場
 今回、マガタノオロチを倒すために用意された新型ミサイル、スパイナーR1、これはセブンの700kmを突っ走れ、で使われた新型爆薬、これの輸送を阻止しようとするキル星人と恐竜戦車との攻防であり、R1はセブンの超兵器R1号に由来すると思われて、それより、帰マン6話で、グドン、ツインテール相手にウルトラマンも敗北、MN爆弾も通じず、特捜チームMATの上層部が使用を決断するものの、帰マンのスパイナーは水爆級の破壊力があり、東京を廃墟にしてしまい、そのために都民を避難させる展開になり、今回、スパイナーR1の使用で都民を避難させるのは、シン・ゴジラにも似たような描写があったものの、むしろ、帰マン6話に通じるもので(帰マン6話では、アキが怪獣のために重傷を負い、避難できず、兄の坂田健はともに残ると言い、これが郷とMATにスパイナーによらず怪獣を倒す決意をさせて、これは沖縄戦を体験された上原正三さんの思いのものです)、しかし、これはジャグラス・ジャグラーがマガタノオロチを復活させるために、わざとスパイナーR1をビートル隊に使わせた模様であり、この手の超兵器が、ウルトラシリーズで役に立った例はなく、超兵器R1号はギエロン星獣を生み出し、帰マン6話では、ウルトラマンとMATの死闘でグドンとツインテールを倒し(80年代のファンジンでは、グドンとツインテールはスパイナーで倒せたか疑問との考察もあり)、そしてダイナの劇場版と49話、ギンガS14話と、超兵器はウルトラシリーズではことごとく人類を危機に追い込んでおり、今回もスパイナーR1は結局、利用されただけであり、これはウルトラシリーズらしい展開でした。
(5) ガイの正体は、分かっているのでは?
 そして、ジャグラス・ジャグラーが拘束されて、これにガイがナオミとともに会わせてくれと渋川に頼み、実現する件、これは通常の作品だと、一民間人のガイが実質、軍隊の組織でこんなことができるわけはなく、これは、ナオミがガイの正体に気付いているのは今までの展開で理解できましたが、ひょっとしたら、渋川も気づいているのではないかと思われて、平成ウルトラでは、最終回の前にヒーローの正体が判明するのが定番ですが、しかし、前回の描写を見たら、ガイはウルトラマンオーブが人間に変身(セブン、レオ、80、メビウス型)ではなく、人間が何かのことでウルトラマンの力を得たとも見られて、その過程は、ウルトラマンオーブ・ジ・オリジン・サーガがオーブ最終回の後でアマゾンプライムビデオで配信されることになり、これは小中和哉さんとおかひできさんが監督、何とつるの剛士さんと杉浦太陽さんも出られて、お二人は映画にはオリキャスで何度も登場されていますが、このプライムビデオをテレビシリーズに準ずるものとしたら、初のことであり、このようなアマゾンプライムビデオでは、仮面ライダーが先行して、仮面ライダーアマゾンズという作品を制作し、その後、地上波放映されたので(ただし、アマゾンズでは配信版と地上波放映版は別ヴァージョンとのこと)、私の予想では、来年の7〜12月もオーブのような作品が制作されて(円谷さんの親会社、フィールズの資料では2018年まで新作シリーズを続けるとあり)、再来年の、この枠でオーブ・ジ・オリジン・サーガが地上波放映されるのではないかと見ています。
No.11681 - 2016/12/17(Sat) 11:29:09

ウルトラマンオーブ 第24話 逆襲の超大魔王獣 考察(続き2) / 棺桶のジョー [近畿]

(6) マガタノオロチ、圧倒的な破壊力
 最後の超大魔王獣、マガタノオロチ、体系はタッコングやブラックエンドのような丸っこいものの、大変な脅威であり、これは11,12話のマガオロチの描写もそうでしたが、田口さんによる超強敵の描写、エックス最終回のグリーザもそうですが、オーブの攻撃をものともせず、一方的に叩き潰す描写はあまりに絶望的であり、これは都会のセットとCGを使用して、見事な特撮でした。
冒頭、怪獣が現れて、すぐに死ぬのは、このような描写は初で、メビウスだとボガールが怪獣を捕食していましたが、それにも通じて、オーブが怪獣に脈のないのを知り、目を閉じてやるなどの描写はシリーズ初であり、オーブでは、過去のシリーズでやらなった描写をして成功しているのは素晴らしいことです。
また、前々回のノーバもありましたが、毒ガスのようなものを怪獣が使うシーンにはビックリ、オウム事件の影響で、特撮紹介もので毒ガスは禁じられていると、鈴木美潮さんの著書にあり、しかし、人間に毒ガスをばらまくのはダメでも、ウルトラマン相手にこのような描写なら許される模様です。
 また、マガタノオロチの復活するのは東京タワーであり、怪獣映画では、東京タワーは良く出てきて、今や東京スカイツリーもあるものの、やはり、怪獣映画の伝統は、東京タワーだと思いました。
(7) ジャグラス・ジャグラー、そこまでやるか!
 前回、渋川にジャグラス・ジャグラーが拘束されたものの、これはどうやらマガタノオロチの復活のために、ビートル隊を悪用するための仕業らしく、特殊な牢獄に拘束されても、いつでも逃げられる模様であり、今回、拘束されたジャグラス・ジャグラーの描写は、仮面ライダー龍騎で、悪のライダー、王蛇の朝倉猛の姿を思わせて、そして、ガイが面会に来て、ふてぶてしい姿を見せて、そして、マガタノオロチがオーブを倒すとともに、拘束を軽々と抜け出して、いつものスーツ姿になり、あのスーツ、どこに置いてあったか、何て野暮なことを言う必要もないほどの、徹底的な悪、最後、敗れたガイをあざ笑うために現れて、こんな存在の物凄さ、であり、最後、ナオミを斬りつけるあたりは、これは卑怯なやり方ですが、初代ナックルのような感じはなく、悪もここまで来れば立派としか言いようがなく、そして、ジャグラス・ジャグラーは人気で、DXダークリングも人気であり、ウルトラでこのようなライバルの悪役がレギュラーで出るのは初めてですが、まさに、悪を倒すのはその上の悪の、必殺仕置人の世界を地で行くジャグラス・ジャグラーには脱帽です。
(8) ガイ、敗れて、どうする!
 平成ウルトラの最終決戦では、ラスボスにウルトラヒーローが一旦敗れて、前作のエックスではカラータイマーを残して消えて、ティガだと石化されて、などの形が多く、しかしオーブでは敗れて変身解除であり、これはその後のジャグラス・ジャグラーとのやり取りには必要ですが、マガオロチ戦でも、ギャラクトロン戦でも変身解除であり、これはガイとオーブの存在(人間と一体化や、人間に変身ではない)を踏まえたものであり、そして、今回はウルトラヒーローの紹介や怪獣の紹介はなく、最終回、70年代のアニメを引用したサブタイトル、どのような結末を迎えるのか、オリジンサーガも、劇場版もあり、特撮に沸いた2016年の掉尾を飾るウルトラマンオーブ、ウルトラマンも、特撮も本当に不滅です!
No.11682 - 2016/12/17(Sat) 11:29:42

ウルトラマンオーブ 第25話(最終回) さすらいの太陽 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:中野貴雄、監督:田口清隆

 今回はオープニングなし、ジェッタとシンは車の中に閉じ込められて、焦げ臭く、ジェッタはあけてくれ(Q28話(再放送時)のサブタイトル)と叫ぶ。
 敗北した街、ガイはマトリョーシカを発見するが、ナオミを拉致したというジャグラス・ジャグラーのいたずらであり、第3埠頭にいるというメッセージをおいていた。ジェッタは最後の未来日記を残して、シンは、太平風土記が予言であり、つまり、その先がわかり、火に向かうもののことを読み取る。
 ナオミはジャグラーにとらわれて、弱い人間を守るために強くなるというガイの強さの秘密はナオミで、それがガイの弱点と言う。そして、シンは、マガタノオロチの邪気を払うものと、SSPのサイトを更新した。それを、科特隊の効果音で、渋川はスマホで知る。
 ガイは、ナオミをとらえているジャグラス・ジャグラーと対峙して、ジャグラーはガイの愛した地球はなくなると嘯き、ジャグラーはガイとともに様々なものを見てきたが、それらは消えて、唯一永遠のものは、何もない暗黒、闇、生まれない心の闇と言うが、ガイは、唯一永遠なのは愛、宇宙を回すのは希望の光と言う。ジャグラーは、愛、希望で何になると嘯くが、ナオミは、ガイと過ごせて幸せだった、ガイのことを忘れないと言い、ナオミは、ジャグラーに、自分の体は切れても、心は切れないという。そこに、ゼットビートルが突っ込んでくる。ナオミは、何者かに助けられる。
 何と、ナオミの夢の人は、ジャグラーであり、何と、ナターシャを助けたのは、ジャグラーであったのだ。それをガイに指摘されて、ジャグラーは、気が付いたらナターシャを必死に助けており、訳が分からず、尻尾を巻いて逃げて、そんなジャグラーをガイは殴り、そして、ありがとうと語る。
 閉じ込められたジェッタとシン、シンは、ジェッタが友達であり、賞を取ったら、互いに好きであったというと、そこに渋川が助けに来た。
 ガイは、ウルトラマンオーブ、スペシウムゼペリオンにフュージョンアップし、再びマガタノオロチに立ち向かい、バーンマイトにもなり、シンは、渋川に、マガタノオロチの聖なるエネルギーの届かなかった部分があると指摘し、あごに弱点があるとジェッタは気づく。オーブは戦い、ジャグラス・ジャグラーは自暴自棄、しかし、ナオミにジャグラーは怒鳴られて、今戦わないと、二度と夜明けは来ない、ジャグラーがいなかったら、自分は生きていなかったという。
 ガイはオーブオリジンとなり、マガタノオロチと死闘を繰り広げて、危機に陥ったオーブを、ジャグラス・ジャグラーの魔人態が巨大化して救い、二人でマガタノオロチに立ち向かう。
 渋川は、菅沼にマガタノオロチの弱点を伝えて、ジェッタとシンは渋川(情報特務隊隊長)が偉い地位にあるのに驚き、そしてゼットビートルがマガタノオロチの弱点を攻撃、ジェッタとシンは、オーブにマガタノオロチの弱点を教えて、マガタノオロチはジャグラス・ジャグラーを取り込み、ジャグラーは俺とともに撃てと言い、ガイは諸先輩方、光の力をお借りしますと、全カードを使用して、マガタノオロチを攻撃、撃破した。菅沼は作戦終了、お疲れさまとして、笑った。
 ナオミは、ガイが星から来た人と気が付いていたが、それを言ったら、ガイがいなくなると恐れて、しかし、ガイは、海の向こうでも大変なことが起こっていると、旅立つことになり、ナオミは、連れて行ってくれと言うが、夕陽の中、ガイは旅立ち、ナオミは、最後に、あの曲を聴かせてと言い、ガイはオーブニカを吹き、夕陽の中に、旅立っていった。それを、ジャグラーも見届けて、渋川、ジェッタ、シンも駆けつけて、SSPのサイトは世界で2億4000万回閲覧されて、しかし、ガイは行ってしまい、渋川は、あばよと言い、ナオミは、また会える、だって地球は丸いのだから、と言って、締めくくった。
No.11683 - 2016/12/24(Sat) 11:03:58

ウルトラマンオーブ 第25話(最終回) さすらいの太陽 考察  / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 永遠なのは闇ではなく愛
 今回のキーポイント、ジャグラス・ジャグラーが、永遠なのは闇だと嘯いたら、予想通り、ガイは、永遠なのは闇ではなく愛だと語ったこと、これはウルトラシリーズ、そして日本のヒーローが月光仮面以来約60年間訴え続けてきたことであり、この一言にすべてが込められて、そして、ジャグラス・ジャグラーが最後、味方する展開、中でも、ナターシャを助けていたのが、実はジャグラーだったこと、これは今までの展開から予想できたことですが、この展開、燃えるものであり、最強の敵に一旦敗れたヒーローが反撃する展開は、平成ウルトラの定番で、ティガ、ガイア、マックス、ギンガS、エックスと続いて、このジャグラス・ジャグラー、悪であり、そしてガイの味方にもなるという位置は面白いもので、これは特撮ヒーローの定番と言うより、ガンダムの、アムロとシャアの関係を思わせて、この二人はシリーズで対立も協力もして、そして、愛や希望とは、結局未来を拓くものであり、結局ジャグラーは悪でも、ナターシャやナオミを助けており、そのジャグラーをガイが殴って、そして抱き着いて感謝する展開は素晴らしい、結局、命を尊ぶものが、未来を拓くというものであり、そして、マガタノオロチにオーブとジャグラス・ジャグラーがともに戦う展開は素晴らしいものでした。
(2) さすらいの太陽の意味
 最終回のサブタイトル、さすらいの太陽は、70年代に歌手の藤圭子さん(宇多田ヒカルさんの母親)をモデルにした歌手を主役とするアニメの題で、ウルトラ、円谷作品も手掛けた藤川圭介さんの脚本による作品、私もちゃんと覚えていませんが、虫プロの制作によるアニメで、これはオーブの昭和テイストの味を見せてくれました。ラストシーンに意味があり、このところ昭和テイストを取り入れたSFヒーローものは皆無で、本当に楽しめました。また、SSPのサイトが更新されたら、渋川のスマホに科特隊の効果音など、昭和以来のファンにも楽しめる要素が一杯でした。
 そして、前回の24話、シン・ゴジラを思わせる部分がありましたが、田口さんのツイートによると、24,25話の脚本完成時にはまだシン・ゴジラは見ておられず、これは前回の脚本の小林雄次さんもツイートされて、しかし、シン・ゴジラより、ウルトラシリーズの本領で、特に帰マンの5,6話のようなものを感じさせてくれました。私には、シン・ゴジラは精密な映像ではあるものの、政治的なプロバガンダも感じていました(日本のヒーローの伝統とは異なる)が、オーブでは全くの文句なし、ヒューマニズムが最高の正義を見せてくれました。
No.11684 - 2016/12/24(Sat) 11:04:37

ウルトラマンオーブ 第25話(最終回) さすらいの太陽 考察(続き)  / 棺桶のジョー [近畿]

(3) ジェッタとシンの活躍
 閉じ込められたジェッタとシン、これはティガのラスト2話で、海底に潜水艦で閉じ込められたホリイとシンジョウのシーンを思わせて、そして前回、岸根明恵を演じられた原知佐子さんの、夫の遺影として使われたのは、田口監督の祖父の写真とのことです。これは、原知佐子さんが実相寺監督の奥様で、遺影に実相寺監督や大岡新一さんと言う声もあったものの、田口さんに84ゴジラを見せて、田口さんに特撮を開眼させたおじいさんのものなのです。
 その、ジェッタとシンが、マガタノオロチの弱点を知って逆転の鍵になる展開、車に閉じ込められて、二人はいいチームであったと語り、そこに渋川の姿の天使が現れる展開、この極限状態の中で笑わせてくれました。
 そして、二人が、マガオロチのエネルギーが照射されなかった、あごのみ不完全であり、ここを攻撃したら倒せるとする展開、最強の敵の弱点を見つけて逆転する展開もヒーローものによくあり、今までそれほどでなかったビートル隊、渋川がかなりの地位にあるのは前回の展開からわかっていたものの、渋川が菅沼に伝えるシーンも、この手のSFものとして大変に素晴らしいものです。
(4) 最終決戦
 ガイの最後の変身、初代ウルトラマンとティガがともに飛んで、戦うのは燃えて、さらに、ジャグラス・ジャグラーが協力するのも燃えて、ジャグラーが、俺と一緒に撃てというのは、ネクサスで、ダークメフィストが、ダークメフィスト・ツヴァイを押さえて、ネクサスがとどめを刺すシーンを思わせて、内山まもるさんのコミック版のタロウで、ゾフィーがバードンを押さえて、そして太郎がストリウム光線を通シーンなどありました。
 ともかく、主題歌アレンジのBGMの中、先輩たちのヒーローと光線を撃つのは素晴らしい展開で、これだけ燃えたのはものすごいことです。
No.11685 - 2016/12/24(Sat) 11:05:21

ウルトラマンオーブ 第25話(最終回) さすらいの太陽考察(続き2)  / 棺桶のジョー [近畿]

(5) 最後に、ギャグで決めた佐野史郎さん
 佐野史郎さんの菅沼長官は、軍人ではなく政府の関係者ということで、最後に、シリアス一本の中にギャグがあり、佐野さん、それほど出番はなかったものの、特撮カルト俳優の存在感を見せつけてくれてました。
 また、オーブの隠れネタ、サブタイトルを探せ、最終回のものはQの放映での最終回のあけてくれ、これは本放送の時には放映されず、ウルトラマン前夜祭に置き換えられたもので、再放送時にようやく放映されたものであり、しかしオーブ全25話に引用されたサブタイは初代ウルトラマンが6回、セブン7回(最多)、Q3回、帰マン4回と圧倒的ですが、エース、タロウ、80はなし、昭和はあとレオとザ・ウルトラマンが1回ずつ、海外作品でグレートが1回、平成のテレビシリーズはガイアとマックスが1回ずつの結果でした。ちょっと、平成ウルトラが少なかったのは残念でしたが、それでも、毎回、登場人物のセリフにサブタイトルを追ったのも、楽しい思い出になりました。
(6) 別れから始まる
 ラスト、ガイとナオミの別れ、ナオミはガイがウルトラマンであることを知っていた展開は予想通りで、しかしガイは風来坊、これは別離ではなく、また会うためのものだとわかり、そこに駆け付けるジェッタ、シンの模様、さらに渋川のあばよ、と言うのも納得であり、昭和ウルトラヒーローの別離は、ダンとアンヌのように悲劇でしたが、今回は、またきっと会えると、納得させてもらいました。本当に、素晴らしい結末であり、感動しました。
No.11686 - 2016/12/24(Sat) 11:06:18

ウルトラマンオーブ 総括 / 棺桶のジョー [近畿]
 この半年、ウルトラファンには素晴らしい時間でした。前作のエックスが正統派の作品であり、そして成功して、今年はウルトラマン50周年で、記念作として、しかしオーブの成功には、大きな意味がありました。
(1) SNSでの人気の拡大
 今回のオーブは、エクサイトニュースでレビューが連載されるなど、過去の平成ウルトラになかった要素があり、私もツイッター、フェイスブックで田口清隆さんたちの発信を追いましたが、このようなことは、ライダーや戦隊にはあまりなく、しかし、シン・ゴジラの大ヒットは、テレビ局の宣伝によるものではなく、SNSによる発信によるもので、君の名は。も同様で、このようなネット時代が、一歩進んでおり、そこに乗ったオーブの成功は、今後のウルトラに希望を与えてくれました。
(2) 今までのウルトラシリーズと差別化に成功
 今回のウルトラマンオーブは、ウルトラマン50周年作品として、オーソドックスにするのではなく、特捜チームの設定を無くす、シリアスとギャグの併存などを試みて、しかしウルトラシリーズだと、このような差別化戦略の成功例はほとんどなく、特に昭和の作品で、当初の設定で差別化を試みても、結局初代マンやセブンの路線に戻る展開ばかりでしたが(これは第1次ウルトラシリーズが、法外な予算や才能で作られて、法外な完成度のものになり、その後のシリーズにはかけられる予算などに限りがあり、差別化が困難なこともある)、今回は差別化戦略に成功して、ただし、ガイ、オーブの立ち位置は、守るべきもののために戦う、これ以上ないオーソドックスな設定で、それに様々な要素を入れて、ギンガ、ギンガS、エックスと続けて、このような戦略を取れたのは素晴らしいことです。
(3) ウルトラマン版ズバット
 今回のオーブが原典としたと思われるのは、東映ヒーローの快傑ズバット、ガイの位置、姿など、ズバットの早川健を思わせるものがあり、ズバットは今ではカルトヒーローと言われますし、実際に脚本を書かれた長坂秀佳さんも、高年齢層を意識して脚本を書かれたのですが、しかしズバットは当時、小さな子供たちにも大人気であり、これはズバットが、ヒーローとして理想的なカッコよさ、強さを見せつけていたためで、私もズバットは、ヒーローの鏡と思っており、ズバットの要素、ギンガS12話で、メトロン星人丹波の人間での姿は早川健そのものでしたが、ウルトラでも、ここまでできるとは感激です。
(4) 未来は無限だ!
 今回、旧ウルトラマン列伝以来、実に5年半、再放送を主体としつつも、特定の枠でウルトラシリーズが続いたのはウルトラマン50年の歴史で初であり、思えば、メビウスの最終回の半年後に円谷さんは買収されて、その後本当に苦しい展開であり、一時は、もう二度とテレビシリーズなどできないと思いました。しかし、旧ウルトラマン列伝を展開させて、おもちゃもうまく売って、ギンガ以来、短くともテレビシリーズを着実に続けて、メビウス以前より少ない予算でいい特撮を作れるようになり、今の円谷さんの体力では、1年に半年作品を作るのが限界の模様ですが、それでも、これだけ高度な作品を見せてくれるのは素晴らしく、神戸新聞に成田亨さんのことも、ウルトラマン50周年を記念に載り(http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201612/0009765357.shtml http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201612/0009768175.shtml )、成田さん、神戸に生まれて、いろりの火でやけど、手が不自由になり、尼崎に住まわれて、絵を手がけられて、そしてウルトラマンを生み出されたのです。読んで、感動しました。
来年も、ゼロクロニクルの後で新作シリーズは予想されて、ウルトラマン50周年、ウルトラマンは不滅であり、未来は無限です!
No.11687 - 2016/12/24(Sat) 11:06:52

Re: ウルトラマンオーブ 第24話 逆襲の超大魔王獣 あらすじ / 藤子
 レイゴさん、ジョーさん、皆さん、こんばんは、藤子です。
 まさか一年もご無沙汰してしまうとは、申し訳ありません。私はBSジャパンで見ているのでどうしても二週間遅れてしまい、一度締め切ったレスに返信するのは二度とするまいと誓っていたので、この半年間、一緒に盛り上がれない淋しさと悔しさに悶々としておりました。でも書きたい…。という訳で、こちらでの最終回を見てから少しづつ書こうかなと思います。早くても一月下旬からになりますが。来年はセブン50周年でエメマン10周年ですね。そして干支は酉ですが、セブンで鳥系怪獣といえばパンドン。しかしより鶏に近いのはタロウ本編のバードン…ああっ、ゾ兄様が危ないっっっ!!
 では、よいお年を。お体には気をつけて下さいね。
No.11688 - 2016/12/31(Sat) 23:10:25
ウルトラマンオーブ 第18話 ハードボイルドリバー あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:瀬戸大希、監督:武居正能

 ビートル隊、渋川一徹の朝は早く(ゼラン星人を追うシーンあり、これは70年代の刑事ドラマの定番シーンの再現)、唯一の弱点は一人娘のテツコであり、テツコがロクに口をきいてくれない、テツコはまだ中学生と、SSPに相談して、ナオミが事情を聞くことになる。ところが、テツコは父親のことをボロクソにいうものであり、何と、男性(噂のタカヒロとテツコはいう)と接触するだけで一徹はやっかみである。タカヒロはヤセルトニウムの石をテツコに渡し、テツコは、自分をキャサリンと呼べと言い、そしてナオミは父の仕事を見ようとして、ナオミはガイに興味である。そして、ジェッタはオーブの正体が渋川であり、尾行したら変身するところが見られると言い、5人で渋川を尾行する。
 渋川は、女性からビンタされる、新聞に穴をあけての観察(70年代の刑事ドラマの定番シーン)にてテツコに愛想をつかされて、ガイはラムネを飲みながら話を聞いて、父はかっこいい人だと信じていたのにというテツコに、ガイは、太陽は沈んだら見えないが、ずっと輝いている、見えないところで輝くのがヒーローだと言い、テツコは分からないというものの、いつかわかると諭す。
 そのテツコに、ナオミが、一徹が廃工場に入ると知らせたが、相手はかつてテツコと付き合おうとした男性タカヒロで、テツコは呆れるが、この男はヤセルトニウムを回収すると言い(女性に渡していた)、この男の正体はシャプレー星人カタヒロで、ヤセルトニウム(これを付けたら痩せるというものでしょう)でテツコの生体エネルギーを吸い取り、この星は俺の人間牧場(ウルトラセブン第22話のサブタイトル)と嘯き、その生体エネルギーで強化ベムラーを生み出す。一徹はシャプレー星人を許さないと怒り、他方ガイはウルトラマンオーブ、スペシウムゼペリオンにフュージョンアップ、ジェッタは、一徹がいるのにオーブが現れて驚き、一徹はシャプレー星人と戦い、スペリオン光線を強化ベムラーは吸収して、それでもオーブも一徹も果敢に戦い、一徹はシャプレー星人に捕まるが、ガイの、見えないところで輝くヒーローがあると言葉がテツコに響き、テツコはお父さんがんばれと叫び、一徹は立ち上がり、他方オーブはオーブオリジンになり、一徹は太陽にほえろパロディのBGMをバックにシャプレー星人に立ち向かい、オーブはオーブカリバーで強化ベムラーの角を絶ち、オーブフレームカリバーで倒し、一徹は銃を取り戻してドラム缶を撃ち爆発させてシャプレー星人を撃退し、あばよとつぶやき、去るオーブにサムアップする。一徹はこんなことでへこたれないと言い、テツコは格好良かったという。
 渋川は、宇宙人のまいたヤセルトニウムを回収していたので女性とばかり接触していたとジェッタは語り、ならオーブはだれか、そして一徹とテツコは仲良くなり、ガイは信じられるものがいるのは素晴らしいという。
 命からがらのシャプレー星人は人間たちに覚えていろというのだが、何と、ジャグラス・ジャグラーに切り殺されてしまうのである。
No.11660 - 2016/11/05(Sat) 11:10:50

ウルトラマンオーブ 第18話 ハードボイルドリバー 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 前代未聞、隊長?と娘のギャグ
 今回は渋川一徹がメイン、娘との関係はウルトラでは帰マンの伊吹隊長、ダイナのヒビキ隊長、エックスの神木隊長とシリアスものであったのに、今回はギャグを入れており、しかし、今回は父を疎ましく思う娘に、父のことを尊敬させる内容であり、このような一見ダメオヤジと娘のドラマも、昭和の様々なドラマにあり、今回のサブタイトル、ハードボイルドリバーは渋川を英単語にしたものですが、今までギャグメーカーであった渋川が、活躍するものであり、またテツコの接触した男性タカヒロが、実は悪人だったという設定、これも昭和のドラマにあり、冒頭のシーンは70年代の刑事ドラマによくあった場面の再現であり、太陽にほえろや特捜最前線などにあったもので、このオーブの昭和テイストの展開は面白いものです。また、父親の尾行をするというものの、尾行という単語自体が昭和の刑事ドラマにあったもので、変装して尾行というのが、刑事ドラマや、あるいは探偵ものによくあったもので、懐かしいものです。
 また、廃工場という舞台、これも70年代の刑事ドラマの定番で(ジーパン刑事が殉職してなんじゃこりゃと叫んだのも廃工場)、新聞に穴をあけて監視するのも刑事ドラマであり、スタッフの皆さんは、このような昭和テイストの世界をリアルタイムでは体験しいないと思われるのに、面白いものであり、ギャグの中に真剣なテーマを添えるのはよく、過去に、ウルトラシリーズなどで、ギャグと悪ふざけを混同していると批判された例もあり、しかし今回はギャグの中に大真面目なものをやっており、エックスのXio24時にもあった要素を取り入れて、面白いものでした。
 さらに、ジェッタが、オーブの正体を一徹と思い、しかし外れたというのはユニークで、ヒーローの正体をテレビシリーズで誰かと論議するのはあまりなく、面白い展開でした。
(2) ヒーローは見えないところで輝く
 一徹を嫌うテツコに、ガイが、見えないところで輝くのがヒーローだと諭すシーンがあり、ガイはメビウスのミライのように若者そのものではなく、経験を積んだキャラとして描かれて、この、ヒーローは見えないところで輝くというもの、こういう教えは過去のウルトラマンだとベテランのキャラが言うものですが、ガイがいうところに意味があります。この時点でガイはテツコをキャサリンとして知っており、最後に本名が出てきて戸惑うあたりもユニークな展開であり、そして、一徹が、テツコの応援で逆転する展開は、ウルトラヒーローが応援で逆転する、ティガの悪魔の審判や、ダイナの、死闘!ダイナ対ダイナであり、今回は主題歌アレンジBGMに、一徹の活躍シーンに、例の太陽にほえろのパロディBGMが、今回は燃える形で流れて、楽しいものでした。
No.11661 - 2016/11/05(Sat) 11:11:27

ウルトラマンオーブ 第18話 ハードボイルドリバー 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) ベムラー、50年ぶりのテレビシリーズ主役怪獣
 今回、ベムラーが強化体として登場し、ベムラーは初代ウルトラマンの第1話の怪獣ですが、その後は大怪獣バトル・ウルトラ銀河伝説に出たのみで、その他はウルトラゾーンやギンガSにも出たものの、ウルトラヒーローと主役怪獣としてバトルするのは初代マンの1話以来、今回は角をつけての強化体であり、スペリオン光線を吸収するなどなかなか強いものを見せてくれて、面白い世界でした。
 ギンガ以降、過去の怪獣の着ぐるみを使いまわすのは問題との声もネットにはありますが、しかし今は過去のように、ウルトラマンを莫大なお金をかけて作れる時代ではなく、製作費を抑えているから、4年連続、短くとも新作シリーズが作れるものであり、単に着ぐるみの使いまわしを表面的に批判するのはおかしいです。
(4) 巨大戦と等身大バトルの平行
 今回は、オーブと強化ベムラーのバトルと、一徹とシャプレー星人のバトルが並行しており、第5話ではゼットンとゼットン星人に、オーブ、ガイが続けてのバトルですが、ウルトラヒーローの巨大化戦と、等身大のバトルの並行であり、ウルトラシリーズでは、怪獣を操る宇宙人を倒して、そして怪獣を倒す展開が多く、このようなバトルの並行は、スーパー戦隊シリーズで、等身大で怪人と戦い、他方メンバーの一部が巨大ロボットに乗って戦うものがよくありますが、円谷作品では異例です。ミラーマンだと、ミラーマンが怪獣と戦い、他方SGMは等身大のインベーダーと戦う展開もありましたが、二つのバトルがどちらも見せ場というのは着眼点として貴重です。
(5) 不気味なジャグラス・ジャグラー
 最後、爆発に巻き込まれたシャプレー星人が生きていたと思ったら、ジャグラス・ジャグラーに切り殺されるシーンは衝撃的であり、オープニングでジャグラス・ジャグラーが出るとあったのがこんなところとは、どうやらこれからの展開の伏線であり、このような意外な展開は驚きました。前回、オーブに惨敗してダークリングを破壊されたジャグラス・ジャグラーがこうもしぶといとは、驚きです。
(6) 武居監督、万全のデビュー
 今回の監督は武居さん、田口さんの専門学校の同期で、今までの田口作品を支えられた方であり、第13話の総集編を演出されましたが、今回初めてフルの新作を撮られて、それもも名作であり、エックス、オーブと、かなり予算や時間の制約のある中でいいものを作ろうとするスタッフの意欲と努力に感服ものです。
(7) トリプルファイターも話題
 円谷さんは、動画サイトで、レッドマンに続いて、トリプルファイターの無料配信を開始しており、これは10分間の帯番組(今のNHKの朝ドラマに似た形態)ですが、レッドマンに続いてネットでも話題騒然であり、トリプルファイターはそれまで知る人ぞ知る存在でしたが、円谷初の等身大ヒーロー、それも集団ヒーローが合体変身するもので、集団ヒーローものとしては、それまでは忍者部隊月光と仮面の忍者赤影があったくらいで、女性の変身する戦士はトリプルファイターが初、確かに、スーパー戦隊のルーツは赤影ですが、しかしトリプルファイターもユニークであり、ツイッターでは大きな話題になり、円谷さんもメビウス終了後買収など波乱万丈でしたが、今年はオーブが大変な話題になり、ウルトラマン50周年、関西では手塚治虫記念館でウルトラマン50年の記念展もあり、かつては手塚先生のアニメとウルトラシリーズが裏番組同士であったことも昭和ではあったものの、今はどちらも不滅のヒーローで、ウルトラファンであってよかったというのを実感しました。
No.11662 - 2016/11/05(Sat) 11:12:00

ウルトラマンオーブ 第19話 私の中の鬼 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:三浦有希子、監督:武居正能

 SSPの中では、不思議な石のことが話題になり、履物を添えると自分の思いをかなえてくれるというもので、これはナオミ、SSPのサイトには載せられないと言い、そしてナオミはバイトの後で友人、陽子の結婚式前日のパーティーに行くが、陽子の結婚相手は御曹司であり、陽子は見染められて、それで陽子はホテルの仕事を辞めるという。またナオミの口に何かついており、陽子の相手の朗にハンカチを渡される。ナオミと陽子は高校時代の同級生で、陽子は父に東京のホテルでの就職を反対されて、幸福になった陽子に嫉妬し、そして靴も壊れてしまう。すると、さっきの想い石を見つけて、しかしナオミは、自分は自分の力で幸せを見つけるという。
 すると、さっきの想い石には戀鬼(紅蓮騎)が封印されて、戦国時代に話された武士と恋人の怨霊であり、その後封印されて、自分の霊力を、人間の願いをかなえるようになり、カップルを狙っているとジェッタとシンが解析し、その戀鬼が出現、ナオミの靴がなく、それはジャグラス・ジャグラーの仕業であり、ナオミに、闇を抱えて悲劇を望んでいるというが、ガイは闇があるから光があると反論し、闇を抱えていない人間に世界は照らせないと言い、ジャグラス・ジャグラーは地獄からの誘い(帰マン50話のサブタイトル)と言い、ガイは、人生には思いもよらないことが起こる、ナオミが望めば、未来は変わるという。
 東京に現れた巨大な侍、戀鬼が結婚式場に来ている、避難すべきとナオミは進言し、陽子は、ナオミが自分の結婚式に反対なのかという。そして戀鬼が出現、ナオミの靴を履いており、陽子は逃げない。ガイは、ウルトラマンオーブ、ハリケーンスラッシュになり、オーブスラッガーランスで立ち向かい、しかし敵わず、オーブオリジンになり、オーブカリバーで戀鬼の剣と対決し、ナオミは、戀鬼を出したのは自分のせい、幸福そうなカップルを狙っていると言い、思い石に靴を備えてしまい、ナオミは自分で好きなことを選んだつもりが、うまく行かず、陽子の幸せそうな姿を見て、ナオミの妬みが怨霊をよみがえらせた、自分は最低というが、陽子は、ナオミの気持ちがわかるという。
 オーブのカラータイマーが点滅を始めて、戀鬼は結婚式場のホテルを狙い、ナオミが止めて、自分のちっぽけな思いに惑わされないでと、戀鬼に立ち向かい、ジェッタとシンは、想い石に感謝するカップルの動画を見せて、自分の幸せを決めるのは自分、自分の気持ちに耳を傾けてと訴えると、戀鬼はホテルを破壊するのを止め、オーブはオーブウォーターカリバーで戀鬼を浄化し、ナオミはごめんと放ち、戀鬼は封印された。
 陽子は、朗の親族が結婚に反対して、経営から外されて、それで陽子は辞めたと言い、それでも陽子にはこのホテルがあり、全財産を投資した、だから逃げなかったと言い、陽子は、ナオミに、素敵な仲間がいると言い、自分の幸せを決めるのは自分だといい、陽子とナオミは和解した。ナオミは、陽子におめでとうと送った。
No.11663 - 2016/11/12(Sat) 11:10:10

ウルトラマンオーブ 第19話 私の中の鬼 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 嫉妬をエネルギーにした怪獣
 今回はナオミが主役、嫉妬をエネルギーにした怪獣の設定は、80のマイナスエネルギーがあり、またギンガ第1期は人の心の闇を利用して怪獣にダークライブさせるものがありましたが、いつも明るいナオミが、友人の幸福に嫉妬して、闇を見せると言うもの、これはSSPを支えるためにバイトしてばかりの苦境と、結婚できる友人のこと、これは人間だと誰でも、幸福なものを見て嫉妬することはあり、しかしこれをジャグラス・ジャグラーが悪用したわけであり、それでも、ナオミは自分の責任を感じて、そして結局、戀鬼はナオミの説得に応じて、浄化されるものであり、戀鬼はコスモスに出てきた怪獣であり、今回もオーブに倒されるのではなく、浄化されるものであり、このような闇の心を使って怪物を作るのはプリキュアにもあり、このような結果は納得であり、また、ナオミと陽子の誤解があり、最後は納得させてくれるものであり、ウルトラシリーズのテーマを見せてくれました。
 このような恋愛トラブルは、バブル期に流行ったトレンディドラマにあり、スーパー戦隊では、ジェットマンが戦うトレンディドラマと言われましたが、それらとは異なり、シンプルな世界であり、バブル期のトレンディドラマだと、三角関係を描くことが多く、今回はもちろん異なり(平成ライダーだと三角関係は出てきたことはありますが、ウルトラではさすがにない)、ドラマ性の高いものであり、素晴らしい展開でした。
戀鬼は、コスモスに出てきたものとは全く異なるものであり、設定のみ流用したもので、これは過去の怪獣の使いまわしとは異なり、メビウスで第2次ウルトラシリーズの怪獣を出したものに似ています。
(2) 光があるから闇がある、また逆
 今回の、闇と光は、ウルトラシリーズのテーマであり、特に平成ウルトラでは、ウルトラマンは意思をもった光として描かれて、他方メビウスではウルトラマンも生物として描かれて、ガイとジャグラス・ジャグラーも光と闇であり、ティガではキリエロイドとの関係もあり、そして、この設定だと、ガイが少しベテランの風格を持っている意味があり、ウルトラだと主人公は若者、青年で暴走することもあるというもの(帰マンの第2話や、ダイナの第3話のように)なのに、落ち着いた風格のウルトラマンは面白いものです。
 ジャグラス・ジャグラーはダークリングを失った模様で、そのために今回の想い石のようなものを悪用しての悪行であり、このようなことをする悪役は、ナックル星人初代のような極悪なのが多いのに、面白い悪役として描かれて、過去にない挑戦には拍手です。
No.11664 - 2016/11/12(Sat) 11:10:41

ウルトラマンオーブ 第19話 私の中の鬼 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 長いバトルシーン
 ウルトラヒーローは、通例最後の数分に出てバトルですが、今回は物語の中盤に変身して、その後ずっとバトルであり、ウルトラヒーローはタイムリミットがあるために長いバトルは異例ですが、ミラーマンだと、シリーズの後半に、CM前に変身してその後ずっとバトルという展開が多く、ウルトラでは、コスモスのギギvsゴンでそれがあったくらいで(前半、後半とも変身する回を除くと)、今回はナオミとの絡みがあり、それで長いバトルを描いており、オーブでは、特撮シーンも凝ったものが多く、特撮ファンにはうれしいものです。
 そして、オーブオリジンにて、初のカラータイマー点滅であり、これは、強化形態が出ると他の形態が形骸化することがあり、エックスだとエクシードではとどめを刺さないように、坂本浩一さんが工夫されていましたが、オーブだと、様々なタイプチェンジを、これはおもちゃの宣伝もあるかも知れませんが、それでも、様々な工夫をして特撮を描いており、こういう展開をおもちゃの宣伝に過ぎないと安易に批判するのはおかしいです。
 また、オーブオリジンの戦闘BGMは、オーブニカの悲しげなメロディーであり、ウルトラヒーローのバトルテーマは、メジャー系が主体(もちろん、初代マンやティガのように例外も多い)で、マイナー系の多い仮面ライダーと対照的です。
 また、ジェッタとシンが、想い石のために幸福になったカップルの動画を戀鬼に見せて抑える展開、これもウルトラの定番ですが、これは武力を持たないSSPのメンバーが、軍事力にはない強い力を持っていることを見せており、これにてオーブも戀鬼を浄化できたものであり
(4) 最後はハッピーエンド
 陽子が、朗との結婚でも親族に反対されて、それで辞めるという展開、これは最初のナオミの嫉妬が誤解に基づくものであり、そして陽子もナオミに仲間がいるという展開や、最後は納得させてくれて、重いテーマの中に、最後は見るものを幸福にしてくれるものを見ました。
(5) ヒーロー紹介でエースに納谷さんボイス
 最後の、ウルトラヒーロー大研究、今回はエースであり、映像は新作なものの、エースの掛け声にオリジナルの納谷悟朗さんの声を使い、フュージョンアップ時にも、タロウの声にオリジナルの篠田三郎さんの声を使うなど、ともかくこれはファンの思いがわかっているものであり、ウルトラだと昭和でオリキャスを出しても、レオでのダンの性格が一変してファンの批判を浴びたことがあり、平成、メビウス以降はオリジナルの設定を極力尊重しており、これは大切であり、このようなことは今後のシリーズでも続けてほしいものです。
No.11665 - 2016/11/12(Sat) 11:11:18

ウルトラマンオーブ 第20話 復讐の引き金 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:内田裕基、監督:富田卓

 冒頭、メトロン星人タルデが、ラウンドランチャーを装備して、ジャグラス・ジャグラーに刀を向けたら、オーブニカと共にガイ登場、見逃せないというガイにも、タルデはこの星の行方を案じろという。そして、逃げ延びたジャグラス・ジャグラーはボロボロで、ナオミと会い、するとSSPは円盤を発見、シンは、ナオミが誘拐されたと慌てるが、ナオミは、ジャグラス・ジャグラーを手当てして、ケガしている人を放っておけないとナオミは言う。
 ガイとSSPのメンバーがナオミを探して、探している円盤をガイが見つけて、ジェッタは円盤が来た(セブン第45話のサブタイトル)と叫び、そして、タルデとガイ、タルデは忠告だ、おとなしくしていろと言い放つ(これはセブンでの初登場の再現)。
 ジャグラス・ジャグラーは、円盤から逃げて、落ちぶれて、ナオミに介抱されるのかと言い、ナオミは、ガイとの関係を問い、ジャグラス・ジャグラーは、ガイと同じ勢力にあり、腕を競い合い、実力は自分の方が上で、しかし光はガイを選び、気が付くと、闇こそが光に勝る力というが、ナオミはそれを否定、ガイの言葉を思い出して、誰の心にも、闇と光があると語り、そこへタルデ出現、しかし、ナオミはけがをしているジャグラス・ジャグラーを見捨てられないと言い、そしてガイが颯爽と登場して、一人でも守ると言い、タルデは巨大化し、ガイもウルトラマンオーブ、ハリケーンスラッシュにフュージョンアップして、タルデの攻撃をオーブスラッガーランスで跳ね返し、ゼロスラッガーで圧倒し、他方ジェッタ、シン、渋川はナオミを探して、そして円盤がオーブを攻撃(効果音はセブンのオリジナル)、オーブはオーブオリジンとなり、オーブカリバーで圧倒、オーブウインドカリバーで円盤を撃滅して、オーブスプリームカリバーでタルデを圧倒、タルデは、夕陽をバックに、この星は闇に飲まれると言い残して爆散した。
 ナオミは、オーブに感謝し、するとジャグラス・ジャグラーは、刀を取り返して、要するに改心したのではなく、悪のままであったわけで、ガイやオーブを利用したとナオミは言うが、ジャグラス・ジャグラーはケッサクと言い、最低と言うナオミの前から消えて行った。
 ジェッタたちはナオミを見つけて、しかしバイトのことを忘れており、ジェッタは円盤の撮影に成功したと言っても、途中でバッテリーが切れており、そしてガイも加わるが、ジャグラス・ジャグラーは、この星にまだ闇が眠っていたと嘯く。
No.11666 - 2016/11/19(Sat) 11:09:50

ウルトラマンオーブ 第20話 復讐の引き金 考察 / 棺桶のジョー [近畿]
 まず、ウルトラマンオーブの後に、ウルトラマンゼロ THE CHRONCLEという、ゼロを主役として、アジアで放映された番組を日本版にしたものが放映され、ウルトラファイトオーブもあり、これで、今後は7〜12月に新作シリーズ、1〜6月は再放送、総集編などで続ける体制が整った模様であり、ライダー、戦隊のように1年のシリーズは困難ですが、しかし今のテレビは厳しく、ライダーと戦隊は超のつく例外であり、ウルトラは半年の新作を、細く長く続けるのは懸命だと思います。

(1) 悪が反省すると思ったら…
 今回、ジャグラス・ジャグラーがメトロン星人タルデに追われて、ナオミに助けられて、これはギンガSで、ワンゼロ、マナが味方に付く展開と同じと思いきや、ジャグラス・ジャグラーは、ナオミやガイの善意を利用して復活を果たすわけであり、今までのヒーローもので、敵のキャラクターでもこうして主人公側に助けられたら、悪を止めるものなのに、最後の最後で悪に徹して、これには脱帽、このように、反省したと見せかけて、悪がより悪辣になるのは、ヒーローものではあまり覚えがなく、しかし時代劇の必殺シリーズで、このような展開はあり、必殺仕置人で、森次晃嗣さんが初めて悪役をやった回で、善人と思っていたものが実は大悪人という展開があり、これ、ガイやナオミを利用しての、ジャグラス・ジャグラーの悪辣ぶりには、怒りを越してもう脱帽であり、そして、当初の展開は、メトロン星人タルデを徹底的に悪役としていたものの、その上を行く悪がいたというのは、これも必殺シリーズの、それも初期の展開であり、しかし、メトロン星人が、ジャグラス・ジャグラーを助けずに、この星の行方を案じろ、ジャグラス・ジャグラーを助けて困る、そいつは極悪人というタルデのセリフは、全く正解であり、唖然です。これ、悪と思ったものが、その上にもっと悪がいる、必殺仕置人第1話の、中村主水の、悪を倒すには、その上を行く悪にならないといけない、を地で行ったジャグラス・ジャグラーは圧巻です。
 尤も、ウルトラシリーズでは他のヒーローものにない悪行を平気でやる悪がいて、初代ナックル星人のような卑劣なことをやった悪は東映にも、ピープロにもなく、またブラック指令のような大虐殺も他のヒーローものにはなく、ウルトラの悪には、特に第2次シリーズでの展開はエゲツナイ連中が多く、また、このような、主人公たちの善意を悪用するのは、エースの最終回、ヤプールが北斗や子供たちの優しさを悪用していたこともあり、その意味では、ジャグラス・ジャグラーはウルトラらしい悪の極致であり、初代ナックルには卑怯と思ったものの、ここまで悪をやられたら、ジャグラス・ジャグラーには脱帽するしかありませんし、これを演じる青柳さんも、実に気持ちよさそうであり、必殺シリーズの展開を思わせて、ジャグラス・ジャグラーはシャプレー星人を闇討ちにするなど、これだけすさまじい悪をやってくれて、もう唖然です。悪として、これだけ存在感のあるものは、平成になり初であり、見事です。
No.11667 - 2016/11/19(Sat) 11:10:25

ウルトラマンオーブ 第20話 復讐の引き金 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(2) メトロン星人のオリジナル設定を使用
 これ、メトロン星人に関して、円盤も初登場のオリジナルにより、またSSPにかかってくる電話の音もウルトラ警備隊のものであり、それで、メトロン星人なので、てっきりちゃぶ台が出ると思ったら出ず、しかし、最後、夕陽をバックにしての展開もオリジナルであり、メトロン星人はマックス以降ほぼ2作に1作の割合で出ていますが、メトロン星人が巨大化して戦ったのは、平成セブン以来、マックスでは戦わず、ギンガSでは味方であり、その他は等身大のみであり、そしてエースと平成セブンでは複数でウルトラヒーローと戦い、メトロン星人が巨大化して単独でウルトラヒーローと戦うのはセブンの初登場以来です。
 また、メトロン星人タルデが、これは忠告だ、おとなしくしていろと言うのも、セブンの、狙われた町でオリジナルのメトロン星人が言ったことと同じであり、そして、タルデのラウンドランチャーは、流星人間ゾーンのゾーンファイターの流星ミサイルマイトに似ており、流星人間ゾーンは東宝の制作ながら、特撮はウルトラマンエースと同じスタッフが作り、ゾーンファイターの声はエースと同じく納谷悟朗さんのものが使われていたのです。ともかく、昭和のオリジナル設定をうまく使い、そして単なるコピーではなく、新しいものも見せてくれて、満足です。

(3) 壮大な特撮シーン
 今回は、オーブとメトロン星人、円盤のバトルであり、今回も中盤で変身して、その後比較的長いバトルシーンがあり、市街地でのバトル、かなりの規模であり、ギンガS以降、かなり大規模な特撮を、うまくやっており、ウルトラシリーズでは特撮にお金がかかり過ぎて、それで何度も行き詰ったのですが、ギンガ以降、工夫をして、少ない予算でいい特撮ができるようになり、素晴らしいものです。今回の監督の富田卓さんは、9、10話以来の演出であり、エックスではキングジョーの回を演出されて、大規模な特撮も見事であり、今年は特撮にとって本当に収穫の多い年でした。
(4) SSPのギャグ
 ナオミが行方不明になり、さがすSSPの面々の、ギャグ的な展開は素晴らしく、メトロン星人の円盤をガイが見つけて、ジェッタが、円盤が来た、とセブンのサブタイトルを言うあたり、メトロン星人も円盤が来たも、実相寺監督の作品で、実相寺監督が亡くなられてほぼ10年、また円盤をビデオカメラに収めようとして電池切れとか、ギャグをうまくやっており、これ、ギャグは、悪ふさげとなってしまった前例も少なくないものですが、楽しい展開で、これは平成ウルトラでは、昭和作品が批判された点を徹底的に研究して、ファンを裏切らないようにしており、例えばメビウスでは、ウルトラ兄弟という、かつてウルトラファンに忌み嫌われていた設定が、実は魅力的であったことを立証するなど、ウルトラシリーズを続けるための努力が積み重ねられて、今回も、旧ウルトラマン列伝以来、地道に続けて、そして優れたテレビシリーズが続けられるのは素晴らしいことです。
 来年も新作シリーズが続くのは確実になり、ウルトラマンの歴史はまだまだ続きます!
No.11668 - 2016/11/19(Sat) 11:11:11

ウルトラマンオーブ 第21話 青いリボンの少女 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:柳井??緒、監督:富田卓

 SSPでは、ハイパーゼットンの登場と、青いリボンの少女のことが話題になり、まぼろしの少女(レオ第45話のサブタイトル)とジェッタが語り、怪獣と少女、老夫婦のことをSSPが調べようとしたら、ガイが茶飲み友達として先にいて、渋川がハイパーゼットン出現と駆けつけて、ナオミは青いリボンの少女を見て、ガイが接触、ガイと戦いになり、しかし少女は意識を失い、ハイパーゼットンは消失し、少女も消えた。
 その少女は、さっきの老夫婦(岩木家)のところにいて、渋川も、少女と怪獣の関係を調べて、少女マーヤは岩木渉、薫夫婦の孫のようになり、そこにガイがお菓子を持って現れて、しかし、少女はガイのことを覚えておらず、時々、自分が自分で無くなると言い、いつか、岩本夫婦のことを忘れて真っ黒に染まることを心配し、すると、マーヤは突然、ガイに襲い掛かり、ゼットン星人マドックのスペア、ガイ殲滅のための人工生命体が乗り移っていたのだ。ガイの攻撃できない姿になったものであり、ハイパーゼットンデスサイスを出現させる。ところが、少女は抵抗して、消失した。
 ガイは、オーブオリジンに変身して、ハイパーゼットンに立ち向かう。テレポート能力を持つハイパーゼットンに翻弄されるオーブ、少女を撃とうとする渋川に、岩木夫婦は押さえて、岩木夫婦の説得に、少女はエネルギーの源、ブレスレットを破壊し、倒れた。
 オーブは、サンダーブレスターになり、主題歌アレンジのBGMバックに戦い、ゼットシウム光線でハイパーゼットンを倒した。
 ハイパーゼットンが倒れて、マーヤは意識を取り戻して、しかしこれまでの記憶を失っており、旅立ち、ガイは、帰る場所があればもっといいと語った。
No.11669 - 2016/11/26(Sat) 11:38:59

ウルトラマンオーブ 第21話 青いリボンの少女 考察 / 棺桶のジョー [近畿]
 まず、ウルトラマンオーブ劇場版、来年3月11日に、正式決定です。
http://m-78.jp/orb/news/1659/
 前作から、ウルトラマンエックス、高橋健介さんが出るほか(エックス劇場版のラストシーンとの関連でしょう)、何と森次晃嗣さんが出られて、悪役は椿鬼奴さん、おそらく今年のエックスの劇場版と同規模の興行と思われて、これは楽しみです。

(1) ひとつの怪獣、シリーズ最多登場
 今回の怪獣はゼットンで、オーブには第1話冒頭のマガゼットン、第5話のハイパーゼットン、16,17話ではゼッパンドンも含めるとこれで4回目、ひとつの怪獣が、同じシリーズに再登場する例の最多は初代ウルトラマンにバルタン星人が3度であり、これを上回る新記録、昭和のシリーズに最多登場はバルタン星人ですが、しかし平成では、主役怪獣としてはパワードに2度、コスモス劇場版、マックスに出たのみであり、他方ゼットンは、平成だとパワードに出て、その後マックス以降の全てのシリーズに出ており、マックス、メビウス、大怪獣バトルとNEO、ウルトラマンサーガ、ギンガ番外編、ギンガS、エックスに続いて今回の4回と、実に平成で13回目の主役怪獣としての登場(マックス以降11回目)で、他方、マックス以降全シリーズに出ていたゴモラは、どうやらオーブには出ない模様であり、またレッドキング、エレキングも出てこない模様で、ただ、今回の展開は、ゼットンでなくても成り立つ設定であり、ゼットンは初代ウルトラマンを一方的に倒した、ある種特別な存在で、もちろん、帰マンに敗れて以降、その特殊性はなくなったものの、これほど平成になりたくさん出てくる怪獣も珍しく、ただし、ゴモラは大怪獣バトルシリーズの主人公で、昭和の段階では、バルタン星人何代目、ゼットン何代目とカウントしていましたが、平成になり、それが出来なくなった模様で、これは仮面ライダーが、平成になり、悪のキャラクターも仮面ライダーを名乗るなどして、区分が複雑になり、何人目とカウントできなくなったのと同じでしょう。
 そして、ゼットン星人も、今回は変身体は出ず、マーヤの姿のみで、これは第5話で女子高生に化けていた展開の延長で、しかしゼットン星人マドックの声は第5話と同じであり、うまい設定です。
(2) 主人公の攻撃できない姿での侵略
 今回、ゼットン星人マドックのスペアは、少女マーヤに取付いて、ガイが攻撃できない形であり、これは帰マンの、悪魔と天使の間に、でゼラン星人が伊吹隊長の娘、奈美子の友達、輝夫になっていた例があり、ゼラン星人もテレパシーで郷を挑発しており、今回は岩木夫婦に取り入り、そして操られたマーヤが、支配に抵抗する姿などは、80の美しい転校生にもあり、これは昭和ウルトラの伝統に基づくものもあり、悪の手先のものと、その呪縛から逃れようとする抵抗は、最後は容易に想像がつくものの、心打たれました。
 なお、マーヤという名は、ウルトラセブンの盗まれたウルトラ・アイに出てきた、ダンのウルトラ・アイを盗むマゼラン星人マヤや(前回、メトロン星人タルデが、ガイに他人の星と言ったのは、この回のシナリオタイトル)、ティガの、青い星の記憶に出てきたクルス・マヤにも通じて(この回は盗まれたウルトラ・アイへのオマージュ)、設定もこの二人と共通して、しかし、最後はハッピーエンドなのは、救われました。
 なお、マーヤと同居する夫婦の名前が岩木であり、これは初代ウルトラマンの岩本博士にちなんで岩本ではなく、こういうひねったものはユニークであります。
No.11670 - 2016/11/26(Sat) 11:39:36

ウルトラマンオーブ 第21話 青いリボンの少女 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 昭和テイストのお菓子持参
 ガイが岩木夫婦と、マーヤを訪ねるのに、茶菓子を持っていく点、これは平成のヒーローものだと珍しく、縁側で和風のお菓子と緑茶と言う展開も最近では珍しく(第7話では今風のケーキでした)、しかし昭和の作品には、こういうお菓子を持っての展開は、ヒーローものだけでなく、一般のドラマにもあり、銭湯、ラムネ、アイスクリームを売る自転車…と、オーブは昭和テイストのシーンのラッシュであり、また今回も、岩本夫婦の家の設定や、オーブとハイパーゼットンの戦う町並みは、下町(ミニカーを並べたような風景は、久しく見なかった)、それも昭和テイストであり、このところ、昭和テイストの展開の作品は、ヒーローものでも、一般のドラマでも見られなくなり、そもそもオーブのスタッフの皆さんは、昭和の世界はあまりご存じない方もあると思われて、それでも昭和作品を研究されて、昭和テイストの展開は面白いものです。
(4) オーブオリジンにいきなりの変身とマーチャンダイジング
 今回は、オーブオリジンにいきなり変身して、そして苦戦し、最後はサンダーブレスターになり、サンダーブレスターも制御できるようになった点、これはおもちゃをいろいろ売るための展開もあるでしょうが、しかし、このところウルトラマン関係のおもちゃは売れており、それの成果でこれだけ優れた特撮が見られるのであり、これは、特撮をおもちゃの宣伝にするなというのは、近年ネットでは様々に言われています(ウルトラだけでなく、ライダーも)が、しかしおもちゃが売れているから、特撮のテレビシリーズは成り立つものであり、スーパー戦隊シリーズも、バトルフィーバーJ以降、巨大ロボットのマーチャンダイジングに成功して、そして41年も続いているのであり、むしろ、ファンも喜ぶグッズ、おもちゃを開発して、うまくテレビシリーズを続けるというのは、有意義であり、ファンも、テレビシリーズを続けるにはこのようなマーチャンダイジングは不可欠であり、それなしに、テレビシリーズは続けられないと知るべきでしょう。
(5) 最後は希望で
 ラストシーン、マーヤが旅立つ展開であり、昭和だと、盗まれたウルトラ・アイのマヤの悲劇や、また悪魔と天使の間に、の最後のところなど、悲劇などになるのですが、昭和だと非業の死を遂げたピグモンも、平成だと生き残っており、これはドラマの価値観の違いや、表現規制の問題(日本特撮党党首を自認される鈴木美潮さんの著書によると、特撮ドラマで人が死ぬ展開はできなくなったらしい)もあるものの、最後は素直に感動しました。

 次回は、赤星昇一郎さんがゲスト、ティガの、オビコを見た以来、平成ウルトラの常連で、しかしウルトラへの登場は、メビウス以来であり、ウルトラシリーズ、盛り上がっています。
 日刊ゲンダイに、ミラーマンの主役、石田信之さんのインタビュー(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/194449 )があり、がんとの闘いの模様ですが、がんは石田さんにとって、インベーダー、まるでシリーズの中でエネルギー時限爆弾を仕掛けられたミラーマンのようですが、石田さんはがんと闘っておられて、いずれ、勝ってほしいと、エールを送ります。
No.11671 - 2016/11/26(Sat) 11:40:09

ウルトラマンオーブ 第22話 地図にないカフェ あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:勝治京子、監督:市野龍一

 衛星が何かと接触して墜落する事故が相次ぎ、宇宙のゴミとの衝突であり、謎の飛行物体との衝突、渋川はそれらの衝突に、地球にない植物によるコーヒー豆があったことを隊員から報告を受ける。
 そして、SSPでは、地図にないカフェ、カフェ・ブラックスターを調べていた。あまりにおいしく、しかし行った人はどこにあったか思い出せない店で、架空の住所であり、時空を超える店、これを調べるのに、シンは、人間には見えない光線を見るスペクトルバイザーを開発して、そして、カフェ・ブラックスターを発見する。店長(赤星昇一郎さんの怪演!)が迎えて、メニューはブラック珈琲のみ、それも1230円、ジェッタは調査だから経費で落ちないかと言うも、ナオミに拒否されて、そして、コーヒーはおいしく、ナオミに店長は夢を聞かれて、地球侵略と答えて、それは叶わない夢と言い、馬場先輩も来ていたのにジェッタは驚く(写真に、星空に愛をこめてとあり、帰マン44話のサブタイトル、これは公式サイトを見ないとわからなかった)。すると赤いてるてる坊主(ノーバ)が現れて、シンがこれを調べようとしたら、これで閉店だと店長に3人は追い出される。
 入れ代わりにガイが来て、ジャグラーは来ているかと問うと、最近来ていない、店長は、ガイとジャグラーは光と陰で交わらないと言い、そこに、ピット星人ミュー(人間体はみゆき)が割って入るが、店長は、戦いは外でやれという。ピット星人は、侵略を止めて宇宙に帰る、店長も乗っていくかというが、店長はこれを否定する。ダダの乗った船が墜落して、店長からもらった珈琲が落ちたという。ミューは、マシな星を選ぶべき、男選びと同じと語る。
 そして、店長は店をたたむことを決意するが、相棒のノーバは地球侵略の夢を捨てきれず、巨大化して暴れて、ナオミたちは店長を問い詰めると、店長はブラック指令になり、ノーバと一体化して、暴れる。
 ガイは、ウルトラマンオーブ、バーンマイトにフュージョンアップして戦い、しかし、毒ガスなどを使うノーバに苦戦し、ストビュームダイナマイトを交わされて、ガイはオーブオリジンになり、店長はやっと本気になったと言い、ガイはオーブスプリームカリバーでノーバを倒す。
 相棒のノーバを失い、店長はもう何もないと語るが、ガイは、あんたのコーヒーをおいしいと言ってくれた人たちがいると諭すと、店長は消えた。
 ナオミたちは、店長の淹れたコーヒーを再現しようとするが、うまくいかない。すると、渋川が、ナオミたちに協力を求めて、おいしいラーメン店があるのに思い出せないので、協力してほしいと言い、その名は、ラーメン・ブラックスターであった(=店長は地球でラーメン店を始めた)。
No.11673 - 2016/12/03(Sat) 21:38:56

ウルトラマンオーブ 第22話 地図にないカフェ 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 特撮カルト俳優、赤星昇一郎さんの怪演!
 今回は、予告で赤星昇一郎さんが出て、それもブラックスターの、コントロール水晶を持っていたことからも話題になり、これはコスモス「雪の扉」で天本英世さんが予告に出て話題になって以来であり、特撮カルト俳優、赤星昇一郎さん、平成ウルトラにはティガ「オビコを見た」で怪演を見せてくれて、その後メビウスまで平成ウルトラに定期的に出られて、ガイアでは末期にレギュラーであり、今回はレオのブラック指令の役で、しかしオリジナルのブラック指令は卑怯の限りを尽くすキャラなのに、今回は憎めないキャラで、これは赤星さんの怪演のなせる技もあり、コスモスのオヤジ星人では、今回同様市野監督とのコンビで、面白いものでした。
 特撮カルト俳優は、天本英世さん、平田昭彦さん、岸田森さんのトリオが有名で、皆さん昭和のウルトラシリーズ、ゴジラシリーズ、あるいは東映ヒーローで活躍されて、現在では、佐野史郎さんも特撮カルト俳優であり、来週公開の仮面ライダー映画に出られて、今年は特撮がシン・ゴジラの大ヒットに象徴されるように盛り上がっており、特撮カルト俳優は昭和のシリーズにはよく出ていたものが、このところウルトラ、ライダーともにあまり出なかったので、こういう展開は楽しいものです。
 そして、最近の怪獣はゴチャゴチャしていて、というのも、ノーバは昭和の特撮ファンからは手抜きデザイン、造形と酷評されていたのですが、しかしメビウスに再登場以来、再評価されて、そもそもウルトラ兄弟という設定や、タロウ、レオ、80はメビウスのおかげで特撮ファンに再評価された点もありますし、今回はメビウスの成果を経ての展開でした。
(2) 円盤生物登場
 今回は、レオの末期に出た円盤生物と、その出身地、ブラックスターが出て、円盤生物シリーズは、レオの第4クール、MACの設定を予算的に維持できなくなり、それでMACが円盤生物の襲撃により全滅して、一人ゲン、レオのみ生き残り、そしてトオルも妹を円盤生物に殺される惨劇の中、ゲンとトオルが孤独の中戦うものであり、円盤生物は、当初操演、着ぐるみではない演技で注目されましたが、その後、多くは従来の着ぐるみタイプになったものの、不気味な円盤生物の存在感と、ブラック指令の悪辣な計画を、ゲン、レオが必死に食い止めるドラマは充実しており、最終回で、ブラック指令は地球の子供たちに倒されるのですが、これが、ブラック指令がトオルを人質にとる卑怯さに、子供たちの怒りが爆発したものであり、円盤生物シリーズは個性的なものでした。
 この、円盤生物シリーズになったのは予算の関係もあり、ウルトラでは、これとか、帰マン37話での坂田兄妹惨殺のようなショックな展開は、このような、一種大人の事情(帰マンでは、榊原ルミさんが他の番組に出るため帰マンに出られなくなり、そのために殺されて退場の形を取った)によるもので、帰マン37話や、レオ40話のような展開は、今は地上波ではとても無理でしょうが、大人の事情が、ショッキングな展開になったものでした。この他、80の末期、石田えりさんが降板したのは、当時の石田さんの所属事務所が、ウルトラマンに出ていたら売れない俳優になってしまうと、円谷さんに圧力をかけて無理やり降板させられたものであり、これは80終了の翌年に石田さんが週刊誌で告白されて、そのコピーが当時のファンジンに載り、当時の特撮ファンは大ショックでした。昭和の特撮は、今のように、特に仮面ライダーが若手俳優の登竜門になっているのとは大違いであり、黒部進さんや森次晃嗣さんたちも時代劇や刑事ドラマの悪役が多く、当時は特撮ファンだと胸を張って言える時代ではなかったのです。平成ウルトラ、ライダーの普及で、時代は一転して、この前は神戸新聞に私と同世代の人がウルトラセブンを高く評価する投書を載せられており、感動しましたが、昭和の特撮はしんどいこともあったのです。
 そして、ティガのダイゴ役の長野博さんがご結婚で、我々昭和以来の特撮ファンは、ジャニーズのタレントさんがウルトラマン役をすると聞いたとき、このような経緯があるので、我が耳を疑いましたが、当時は、山田輝子さんの、金城哲夫さんの伝記が高い評価を受けて、ウルトラシリーズの再評価の進んでいた時期であり、長野さん、平成ウルトラの進歩に貢献されて、今回、ご結婚おめでとうございますと言いたいです。
No.11674 - 2016/12/03(Sat) 21:39:46

ウルトラマンオーブ 第22話 地図にないカフェ 考察(つづき) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) ハートフルストーリー
 今回は、大人の童話的な要素で、大田愛さんの脚本、原田昌樹さんの演出を思わせるものもあり、しかし今回の主役は大人で、これはカフェより、居酒屋のような雰囲気があり、ちょっと大人のストーリーであり、ピット星人ミューの展開も、大人のドラマであり、これは子供さんには理解できたのかと思いますが、他方、ブラック店長がブラック指令になるものの、憎めないキャラであり、オリジナルが悪行の限りであったのとは対照的で、これはバハルウ星人も同じ、レオの極悪宇宙人か、ハートフルなキャラクターになるのは面白いものでした。
(4) スペクトルバイザー、オリジナルはシルバー仮面
 今回、シンの発明、人間に見えない光をとらえるスペクトルバイザーの原点は、シルバー仮面で、春日光三(のちにウルトラマンタロウ、東光太郎になる篠田三郎さんが好演)の持つ、宇宙人の変身を見破るスペクトルグラスであり、これシルバー仮面の実質的な後番組、アイアンキングでも宇宙人の変身を見破るアイテムとして登場しており、古参の昭和特撮ファンには面白い展開です。そして、シンは発明王であり、これは初代マンのイデ以来の伝統であり、平成では、ティガのホリイ隊員、ダイナのナカジマ隊員と科学者ですが、シンのキャラクターは面白く、今回、特捜チームを設定せず、SSPの設定は成功しており、愉快な設定です。
 また、前回の、青いリボンの少女で、老婦人を演じた服部妙子さんは、帰マン16、17話で石橋正次さんの元相手を演じられた方で、帰マンの16,17話は優れたドラマであり、45年経ち今につながるのは素晴らしいことです。
(5) 大人のガイのキャラクター
 オーブでは、ガイが血気盛んな若者ではなく、落ち着いた、キャリアを積んだ存在として描かれており、今回もカフェ・ブラックスターでブラック店長との会話も、大人の世界であり、仮面ライダーだと、響鬼で当時30代の細川茂樹さんを主役にして面白い世界もあり(ただ、響鬼では、30話以降スタッフが一新されて大きな路線変更になりましたが)、このようなアダルトな世界は、ウルトラでは異例で、そして成功しているのがうれしいです。これはカフェと言うより、居酒屋であり、それも侵略に来た宇宙人たちが集い、まるでウルトラゾーンであり、大人の要素を見せてくれて、面白い仕上がりでした。
(6) そして、ブラック店長は…
 ラストシーン、渋川がラーメン・ブラックスターと言ったことにより、ブラック店長はラーメン店を開店した模様であり、何とも含蓄のある展開で、おそらく、ブラック店長はラーメンで腕を振るっているのでしょう、オーブも後3話、その後はアマゾンプライムビデオで外伝をやり、来年は劇場版、さらにオーブファイト、この分だと、来年も後半は新しいウルトラシリーズが見られそうで、特撮ファンには本当にうれしい2016年でした。
No.11675 - 2016/12/03(Sat) 21:40:37

ウルトラマンオーブ 第23話 闇の刃 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:幸修司、監督:市野龍一

 ジャグラス・ジャグラーは特訓していた。かつて、ガイとともに光を求めて、オーブカリバーはガイを選び、ジャグラス・ジャグラーは俺の方が上だ、ガイを切り裂く力を手に入れる、闇の力が満ちていくと、赤い月に向かう。
 公園で、ガイはオーブニカを吹くと、第7話に登場したハルカが現れて、また予知夢を見た、世界が闇に覆われる夢であり(次回登場するマガタノオロチのイラストあり)、ガイは、未来は真っ白、運命は変えられる、この地球は俺が何があっても守るという。
 SSPは、最近、様々な場所で建物に亀裂、かまいたち(怪奇大作戦第16話のサブタイトル)とシンは言い、真空を作り出す怪獣、カマイタドンが古文書にあるが、資料は切れており、そして切れ目は段々大きくなっている。怪獣が訓練しているとシンは見る。そして、建物の亀裂はだんだん大きくなり、三日月状である。
 これは、ジャグラス・ジャグラーの仕業であり、異変を察したガイは活動を開始し、シンは、建物の切れ目は自然現象でないとして、ガイも合流して、すると、ジャグラーが剣を持ち、魔人態になり、巨大化、ガイは、自分に用なら、人間を巻き込むなと語り、ジャグラーは闇が力を与えてくれたと嘯き、ガイは、サンダーブレスターにフュージョンアップ、ジャグラーはこの時を待っており、因縁の対決、ジャグラーは、ガイの存在が俺を強くすると言い。蛇心剣の猛攻にオーブは圧倒されて、渋川が発砲するも、全く動じず、ジャグラーに攻撃されて、シンが意識を失う。
 ガイは、オーブオリジンになり、オーブカリバーとジャグラーの剣の対決、オーブフレームカリバーを放つも通じず、ジャグラーの攻撃にオーブカリバー吹き飛ばされて、ナオミたちをかばうオーブ、カラータイマーが点滅を始めて、ジャグラーはこの一発で地獄へ行け(帰マン第27話のサブタイトル)と嘯き剣をふるい、オーブは攻撃の直撃を受けてしまう。ナオミは、もうやめてと叫び、人間をかばったから負けたとジャグラーは嘯き、ところが、ジャグラーの真後ろにオーブが立ち、誰かを守りたいというものが、限界を超えた力を与えてくれる、ジャグラーの捨てた力だとガイは誇り、主題歌アレンジBGMをバックに、オーブは素手でジャグラーを圧倒し、オーブカリバーを取り戻し、オーブスプリームカリバーでジャグラーを撃退した。
 シンは意識を取り戻し(負傷していなかった)、ガイも戻ると、渋川がいなくなり、ナオミは、ガイだから心配していないと語り、ジャグラーは、守りたいものがあるからかと言うが、ジャグラーは、渋川により身柄確保されて、連行された。
No.11676 - 2016/12/10(Sat) 11:44:41

ウルトラマンオーブ 第23話 闇の刃 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 誰かを守りたいから、強い
 今回のクライマックスは、ジャグラス・ジャグラーにボロボロにされたオーブが、ナオミたちを守るために立ち上がるところ、主題歌に、何度倒れても、立ち上がればいいのさ、とある通りであり、ヒーローは誰かを守るために戦うのであり、そのためにボロボロになっても立ち上がり、歯を食いしばって戦う、こういうヒーローの醍醐味、ボロボロになっても戦うのはセブンの最終回がルーツで、その後、ウルトラではヒーローがダメージを受けつつも立ち上がるものが何度も描かれて、この、守るもののために、というものはヒーローものでは普遍であり、初代ガンダムでは、ララアが、アムロに守るべきものはないと言うもので、実際にはアムロはホワイトベースの仲間たちのために戦い、最終回はホワイトベースの仲間たちのところがアムロの返る場所であり、ヒーローのヒロイズムをこれでもかと見せてくれて、このような姿は、ガイのような、キャリアを積んだキャラクターゆえに深みがあり、これは快傑ズバットの要素があり、ズバットの最終回、圧倒的な力を持ち悪の前に、ボロボロになりながら立ち上がり、ダッカーを倒したのにも通じて、オーブはオーソドックスなエックスと比べると、ギャグとシリアスの共存などの新路線を見せているものの、ヒーローとしての位置は、これ以上なくオーソドックスであり、オーブが強く支持されるのも、このようにヒーローとして、最適の位置にいるからでしょう。
 そして、シンが意識を失っても大事には至らず、オーブでは、第15話でナオミが重傷を負っても、何とか助かりましたが、このようなレギュラーのキャラクターが重態と言うのは最近のテレビだとできないものもある模様です。
(2) 悪の特訓
 そして、ジャグラス・ジャグラーがオーブに勝つために特訓をするところ、特訓とは、スポ根ブーム(60年代末〜70年代初頭)の際に、特に巨人の星で、魔球などを身に着けるために行われたのが最初で、これはスポ根ものの定番となり、あしたのジョーや、タイガーマスク、あるいは実写の柔道一直線にもあり、そして第2次怪獣ブーム、変身ブームの際に、帰マンの第4話で、郷がキングザウルス3世のバリアを破るために特訓したのが最初で、仮面ライダーでは第13話でトカゲロンを倒すために電光ライダーキックを編み出して、その後、ウルトラではレオの前半(アストラ登場まで)はほぼ毎回特訓があり、また仮面ライダーでも特訓は恒例化しましたが、しかし、悪がヒーローを倒すために特訓とは前代未聞であり、ウルトラでは例がなく、東映ヒーローだと、ハカイダーなどのライバルキャラがいたものの、このような特訓は異例です。
 ただし、ウルトラでは、特訓は不評で、レオも途中から特訓をやらなくなり、平成だと、坂本浩一さんがレオのファンで、レオ→ゼロ→ギンガとビクトリー→エックスと体育会系の連鎖をしたものの、ダイナの、あしなが隊長での、剣道を通してヒビキ隊長がアスカを諭すシーンなどに真価が出ています。
 なお、帰マンの第4話での特訓は、帰マンの前にやっていたのが「キックの鬼」、キックボクサー沢村忠さんを主役とした作品であったために、スポ根ものの要素が取り入れられたと思われて、その沢村さんが帰マンにゲスト出演されたのが、第27話のこの一発で地獄へ行け、であり、これは凝ったサブタイを探せ、の要素です。
No.11677 - 2016/12/10(Sat) 11:45:35

ウルトラマンオーブ 第23話 闇の刃 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) ジャグラス・ジャグラー、一種の偽ウルトラマン
 ジャグラス・ジャグラーは、渋川に宇宙人と呼ばれており、実際に魔人態は宇宙人そのものですが、しかし位置的には、ウルトラマンになれなかった存在で、平成ウルトラによく出てくる悪のウルトラマン、イーヴィルティガに始まり、ティガ・ファイナルオデッセイの闇のウルトラマンたち、それらに通じるもので、今回のバトルは、イーヴィルティガとティガの戦いを思わせるものもあり、そして、最初に、光に選ばれたのがガイで、外れたのがジャグラー、両者ともに、いつもと違う衣装で出てくるのは初めてであり、最後、渋川に拘束されるのは、イーヴィルティガになりティガに敗北したマサキ・ケイゴが拘束されるシーンを思わせてくれました。
 なお、日本特撮党の党首を名乗られる鈴木美潮さん、ヒーローたちの戦いは報われたか、で、ヒーローものの悪は汚い手を嫌うと書かれていても、これは第2次ウルトラシリーズには当てはまらず、初代ナックル星人のようにこれ以上できない卑怯なことを繰り返していますが、ジャグラス・ジャグラーの場合は、卑怯と言うより、不気味であり、それも嫌味ではなく、このような描写は、平成ウルトラが20年の歴史を持ち、様々な試みが成功しています。
(4) かまいたち、原点は怪奇大作戦
 今回の、サブタイを探せ、は当初このかまいたちかと思い、これは怪奇大作戦の、上原正三さんの脚本による名作で、無差別殺人を、真空状態でバラバラにすることで行うものを追ったもので、犯人は最後捕まるものの、なぜこんなエゲツナイことをやったか言わないという恐ろしい世界であり、しかし、怪奇大作戦の68年当時は、こんなことは空想の世界と思っていたら、その後このような無差別殺人が実際に横行するようになりました。怪奇大作戦は、数十年後を予言していたのです。
 そして、関西にはかまいたちの名前の漫才コンビもいるのです。時代は変わりました。
(5) 光る市野演出
 今回は市野龍一監督、7,8話、16,17話に続いての演出で、前回の22話、ノーバが暴れる中で、ビルで花束を渡される男性は市野さんのチョイ役(最近ではカメオ出演と言う)で、市野さんはガイアでユニークな作品を演出されて、コスモスでは主力監督であり、今回は、第16,17話に続く正統派のもので、ビル群での、オーブとジャグラーの対決など、凝った特撮であり、特撮にはお金がかかり、もうかつてのような精巧な特撮は見られないと思っていたら、円谷さんはギンガS以降、少ない予算でいい特撮を描くノウハウを得て、エックスにせよ、オーブにせよ、素晴らしい特撮です。
(6) 次回、クライマックスに佐野史郎さん!
 予告は、今までと異なり、最終回での破局を思わせて、そして特撮カルト俳優の佐野史郎さんが出られて、佐野さんはウルトラだとQダークファンタジーとマックスのナレーションをされて、そして本日公開の仮面ライダー映画にも出られて、最終回2話の雰囲気は、田口清隆監督も、シン・ゴジラをご覧になっての演出であり、シン・ゴジラの大ヒットに沸いた2016年の特撮界の締めくくりを、田口さんに期待します。

 なお、来年3月公開の劇場版ウルトラマンオーブは、歴代ヒーローの客演が多く、それもオリキャスの声もあり、またオーブはアマゾンプライムの配信作品もあり(これは仮面ライダーアマゾンズで東映さんが成功させて、円谷さんも続くもので、私の予想ですが、オーブのアマゾンプライム配信分も、いずれ旧ウルトラマン列伝枠の地上波放映があると思われますが)、ウルトラの歴史は本当に不滅です!
No.11678 - 2016/12/10(Sat) 11:46:12
ウルトラマンオーブ 第14話 暴走する正義 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:林壮太郎、監督:アベユーイチ

 ナオミたちは、SSPのCMを作り、キャッチフレーズはネバー・セイ・ネバーであるが、シンがおらずガイがカメラを回してうまく行かない。そのシンは、コフネ製作所で、ばねの制作を手伝っていた。シンが小学生の時にロボットコンクールに社長の小船惣一(木之元亮)と知り合い、ゼットビートルに納入するばねの制作の追い込みであり、そして完成後は、SSP全員を招いて焼きそばのパーティーである。ガイは焼きそばつくりに。熱い奴、頼みます、と燃える。すると、そこに異世界から、巨大なロボットのようなものが現れて、シンは空の贈り物(初代マン第34話のサブタイトル)とつぶやき、これを小船たちと、渋川らのビートル隊で検査、小船は、軍事用のものは作りたくなく、災害対策のものを作りたいという信念であり、そしてロボットはギャラクトロンと命名されて、ナオミと接触、ナオミは平和を守る意思があると語り、ジェッタはオーブとギャラクトロンが一緒になれば、平和が守れるという。そして、シンはギャラクトロンを調べようと、小船たちと、ビートル隊でギャラクトロンを監視する。すると、ギャラクトロンは地球の環境を調べている模様だ。シンたちはギャラクトロンとの接触を図るも、うまく行かない。
 ところが、ギャラクトロンは音が止まり、これは解析が完了したことを意味するものであり、そしてSSP専用車もろともナオミを取り込んで、ナオミの意識を支配して、この星の各地で起きている紛争、差別などをリセットすると語り、ギャラクトロンは、異次元から厄介者として地球に遺棄されたものであり、地球の文明を破壊すものである。ガイはオーブにフュージョンアップし、ジェッタから、ナオミが取り込まれていると知り、ナオミを取り戻そうとするが、歯が立たない、そしてオーブもギャラクトロンに解析されてしまい、オーブは被害を減らすために、ギャラクトロンを郊外に運ぶ。
 コフネ製作所の建物は破壊されてしまい、シンは、何か間違えたのかと問い、小船は、渋川に頼んで解析させてもらった責任がある、行き過ぎた正義を止めるために立ち上がろうという。
 オーブは、スペリオン光線を放つが全く効かず、ハリケーンスラッシュになるも通じず、ギャラクトロンに抑え込まれて、剣を立てられた…
No.11648 - 2016/10/08(Sat) 10:58:42

ウルトラマンオーブ 第14話 暴走する正義 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 人間が粛清される展開
 今回の展開に一番近いのは、マックスの最終回前後編であり、人間が悪であり粛正するという展開は、ヒーローものの黎明期にはなく、それが70年代、公害問題が大きくなると、人間の正義を疑問視する作品が登場し、新造人間キャシャーンでは、公害を作り出した人間を粛正するために、ロボットたちが反逆する展開であり、さらに大鉄人17では、敵が人間こそ地球のがんと判断する展開があり、今回の展開はこれらに準じるものであり、実際、マックスの最終回も人間の文明を否定するギガバーサークとの戦いであり、21世紀になり、公害問題の次に環境問題が大きくなり、また、怪獣(ロボット)がウルトラヒーローの力を解析して圧倒するのもマックスの最終回と同じであり、しかし、現実には人類は紛争や差別をやっており、もちろんそれゆえに一方的に粛清されるのは認められないものの、現実には戦争や原発事故を起こしている人類の罪深さが背景にあるもので、衝撃的な展開でした。これは、月光仮面が殺生をしなかったヒーローであり、忍者部隊月光が武器の使用を厳禁していたように、破壊はヒーローにはご法度であり、その背景に、人間への信頼があり、それも揺らぐものには、今という時代に深い意味を見るものがあります。
(2) 「正義」という言葉の危うさ
 そして、「正義」という言葉、これは日本初のヒーロー、月光仮面の主題歌にも出てくるものですが、しかし、現実には、正義という言葉の意味を無邪気に信用出来たのは60年代までであり、公害問題が顕著になると、正義という言葉の意味が危うくなり、そして21世紀、各地で起きている戦争のほとんどは、大国が正義の名のもとに虐殺を行っており、「正義」という言葉の意味は危うくなり、今回も、小船社長が、行き過ぎた正義を止めるために、と語っており、今中東のイラク、シリアなどでは、大国が「正義」の名のもとに虐殺を行い、今回、人類に問題があるからと、一方的に破壊を行うギャラクトロン、それもナオミを実質、人質にとってのものは、こういう大国の姿勢にも似ており、そして、ウルトラシリーズでは、故郷は地球、ノンマルトの使者、怪獣使いと少年などの名作を通して、人間の正義に疑問符をつけており、平成では、ティガのうたかたの、や、マックスの第三番惑星の奇跡などに引き継がれた精神があります。ギャラクトロンは地球をリセットする展開は、今中東で行われていることと類似しており、戦争の多発する21世紀に、考えさせられるものです。
 先週の10月1日、朝日新聞の夕刊に、ウルトラマンと沖縄を語る記事が載って、
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12587490.html?rm=150
 上原正三さんは、ノンマルトの使者などで、絶対の正義はないと言われており、沖縄では、今安倍政権が辺野古や高江でやっているのは、ノンマルトの使者でキリヤマ隊長がノンマルトを全滅させて喜んだ、怪獣使いと少年で群衆が金山さんを虐殺したのと同じであり、ウルトラマンが昭和から訴えた問題は、21世紀になり深刻になっています。
(3) 武力の危うさ
 また、小船社長が、軍事力のために技術提供を嫌い、災害救助だからゼットビートルに技術を提供しているというのも、しかし、現実には日本の大企業の多くが軍事用途に進出して儲けており、そのような展開を見ると、今の世の中に深いものがありました。
 これ、ティガの、GUTSよ宙へ、の後編では、強敵ゴブニュ・オグマを倒すために、アートデッセイ号に搭載沙たれマキシマオーバードライブを武器として使用することをホリイ隊員が決意して、開発したヤナ博士が了承するシーンがあり、もちろんこれはこれで正解ですが、この回の脚本を書かれた小中千昭さんには、ファンから、ゴジラ1作目の芹沢博士の悲劇を忘れたのかという抗議の手紙が来たそうです。もちろん、武器・道具は無暗に否定されるものではなく、使用するものの意図、意思にその価値はゆだねられるのですが、今回の展開を見て、この小中さんのエピソードを思い出しました。続編のダイナでは、最強の敵、グランスフィアを倒すために禁断の兵器、ネオ・マキシマ砲を使用するに当たって、武器も意志によるもの、それがウルトラマンダイナだとキサラギ博士が語ったものは、先の小中さんへの批判への回答であり、今、この意味は重くなっています。日本のヒーローは、無謀な戦争を始めて自滅したことへの自戒から生まれた意味があります。
 そして、シンが、小学生の頃にロボットを作り小船社長と出会うなどの過去の展開も見事な伏線であり、武力、武器、道具、技術というものの意味を考えさせられるものもありました。
No.11649 - 2016/10/08(Sat) 10:59:14

ウルトラマンオーブ 第14話 暴走する正義 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(4) ロボット怪獣は強い!
 今回のギャラクトロン、強いですが、ウルトラシリーズでは、セブンにキングジョーが出て、セブンを圧倒したのを手始めに、クレージーゴン、ビルガモ(これは人質を取っていたこともある)、ガメロツト、メカギラスとロボット怪獣は強敵ぞろいであり、平成でもティガのゴブニュ・ギガ、オグマを筆頭に、コスモスでもロボット怪獣の強さが見せられて、ギャラクトロンは今回、人類の文明粛清のミッションがあったものの、かなりの強さで、そして都会での大破壊シーンは、アベユーイチ監督の演出も、ミニチュアセットとCGを使っての大迫力であり、着ぐるみとミニチュアによる展開は、CGのみの特撮とは異なる良さがあります。
(5) 焼きそばパーティー
 そして、食事シーン、小船社長が焼きそばを作るところは、このようなグルメシーン、ヒーローものでも珍しくなくなり、しかしウルトラシリーズで、みんなでパーティーは珍しく、そしてガイが焼きそばを焼くのも、ヒーローの変身前が食事を作るというのも面白いものであり、小船社長役の木之元亮さんは、ダイナのヒビキ隊長役であり、その後ウルトラ映画にはヒビキ隊長かそれに準ずる役で3回出たものの、それらでは出番が少なく、今回の準主役のようなものは初であり、ウルトラシリーズでは、隊長を演じた人が後のシリーズに出るのは、小林昭二さんがセブン、帰マン、エースに出られて、またゼアス1作目にも出られましたが、他には、ダン隊長の森次晃嗣さんが、本人役でその後多数出ておられるのを除くと異例です。
(6) ヒーローが圧倒される
 そして、ギャラクトロンは圧倒的な力を見せて、オーブの力を解析して知り尽くし、必殺技をはねのける展開は、マックスの最終回と類似し、そしてキングジョーがセブンの必殺技をはねのける展開にも通じて、あるいはティガがゴブニュ・ギガに圧倒される展開もそうであり、ヒーローのピンチで終わるのはオーブで初であり、恐ろしい絶望感もありました。
(7) 絶望の中、どうする!
 今回、冒頭に、ナオミの言った、ネバー・セイ・ネバー、これが次回の第15話のサブタイトルであり、あきらめない、は日本のヒーローの本質、日本特撮党の党首を自認される新聞記者の鈴木美潮さんも、あきらめないことを説くのがヒーローと言われて、一方的に正義を押し付けるものに、どう立ち向かうのか、次回はまたサンダーブレスターが登場する模様ですが、武力で圧するのではなく、ヒューマニズムを最大の力とする日本のヒーローの極致、ウルトラマンオーブに今後も期待です。
No.11650 - 2016/10/08(Sat) 10:59:44

ウルトラマンオーブ 第15話 ネバー・セイ・ネバー あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:小林弘利、監督:アベユーイチ

 シンは、シビルジャツジメンター、ギャラクトロンを永久なる勇者(ウルトラマングレート最終回のサブタイトル)と思ったと反省し、小船は、他の連中が疑うものを信じるものと、疑う者がいると説き、発明家にはそれが必要と語り、そしてギャラクトロンは、オーブに邪魔するなと排除し、自分の命を長らえさせるために他を犠牲にする地球の文明を否定し、シンは自分たちが低レベルかというと、耳が痛いかとギャラクトロンは語り、ジェッタはギャラクトロンこそナオミを利用していると追及し、資源を破壊尽くす人類の食物連鎖を破壊するとギャラクトロンは語る。
 ギャラクトロンを倒し、ナオミを救うために、ガイはベリアルのカードを見て、再びサンダーブレスターになることを決意し、タマユラ姫の警告を聞くものの、サンダーブレスターになるが、何とゼットビートルを破壊、撃墜してしまい、そしてギャラクトロンを圧倒、するとナオミはギャラクトロンの呪縛から目覚めて、ここはどこと語る。だが、サンダーブレスターはギャラクトロンを一方的に破壊し、シンにも、ジェッタにも何もできず、オーブのカラータイマーが点滅し、ジェッタの止めてくれにサンダーブレスターはいったん止まるが、結局ゼットシウム光線でギャラクトロンを撃破し、オーブは消えた。
 ギャラクトロンの中からナオミは救出されし、渋川は、ナオミに何かあったら兄や姉に何といえばいいかと語る。ガイは変身を解いてナオミを気遣い、医師もナオミの治療に当たり、後は本人の力と語る。シンは、命を奪い過ぎた世界はリセットされるのかと悩み、小船は、人は、人の思いの強さに共感できる、俺達にはハートがあり、奪い合うのではなく支え合う、ライオンもシマウマと共存する、争っているのではなく、命は支え合うと、頭でなくハートで考えろと諭す。
 そして、墜落したゼットビートルのパイロットは無事であり、小船たちの作った安全の装置が役に立ったのであり、ナオミを看病するジェッタは、ネバー・セイ・ネバーではなかったかと語り、ガイは、ナオミを気遣い、小船は、科学と、闇は力づくで消すのではなく、オーブも力の制御について言及して、自分で抱きしめてやるべきと語り、そしてナオミは、ガイに手を握られて、そして意識を取り戻した。しかし、ガイは、ナオミたちのそばにはいられないと去るのであった。
No.11651 - 2016/10/15(Sat) 11:17:32

ウルトラマンオーブ 第15話 ネバー・セイ・ネバー 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 正義と科学のこと
 今回のテーマは、武力による正義は正しいのかというのと、人類の科学、環境破壊であり、そしてゲストの、木之元亮さん演じる小船さんが重要なテーマを語り、僕も技術系の教育を受けて、シンのいうこと、小船さんの言うことは共感できて、科学は、使いようにより様々なものになり、エレクトロニクスも、世界の技術を進歩させて、しかし他方、この世の戦争のための兵器にも使われて、もちろん、ウルトラシリーズでは、科学技術への疑問は黎明期からあった、というより、ウルトラシリーズの歴史が科学文明批判そのものであり、そして、シンがギャラクトロンを当初信じて、これについて、小船さんが、疑うものと信じるものがあると説くこと、これは、レインボーマンで、登場人物の一人が、弱いものにできることは信じることだけと語る点があり、市川森一さんは、エースの最終回の意味、武力で平和は来ない、平和が欲しければ、何度裏切られようとも信じて赦すしかないと言われたことにも通じて、信じることと疑うことの意味を見せてくれました。
 また、今回はメインのバトルが物語の中間に描かれて、その後は傷ついたナオミのことを描き、バトルがクライマックスの、通常の形とは異なり、そしてそれでも納得できるものです。
(2) 正義のあり方
 このように、人間を悪とするものは、70年代後半以降、多くのヒーローもの(特撮、アニメを問わず)あり、そして悪に対抗するのが悪の力というのも、仮面ライダーの根本がそうですが、何と、サンダーブレスターはゼットビートルを破壊してしまい、こんなことをやったヒーローは前代未聞であり、サンダーブレスターの戦い、マガオロチに対しては、まだヒーローとしての存在があった(アニメ、タイガーマスクの最終回のように)のに、今回はエヴァンゲリオンで、3号機が使徒となり、それにシンジの友人トウジが乗っているのに、シンジの意図を無視してゲンドウの命令で、ダミープラグの力で暴走して破壊するものを思わせて、しかしサンダーブレスターの破壊が、ジェッタの叫びで一時止まるなど、ヒーローとしてのギリギリの線は守られて、これは、ギャラクトロンのやっていることは結局、暴力であり、正義ではないというものです。もちろん、サンダーブレスターも同じであり、暴力に対して、暴力で対抗しても、憎しみと悲劇しか残さないのは、人間の歴史が無数に証明しています。実際、今シリアやイラクで大国が「正義」の名のもとにやっているのは、ギャラクトロンのやっていることに等しいのです。また、ギンガSの最後に出てきたビクトリウムキャノンが、まさに理性のない武力で敵に悪用されて地球を危機に陥れる展開も同じであり、ウルトラシリーズの歴史が、科学文明の明るい未来を信じつつ、疑問も呈し続けて、そして21世紀の今、科学文明そのものが地球環境を破壊する展開になり、ウルトラシリーズの訴えたことは、半世紀を経て、今も生きています。
 ギャラクトロンのいうこと、やったことは、ダイナ最終回のグランスフィアに通じるものもあり、その主張を、木之元亮さん演じるヒビキ隊長が否定する展開があり、さらにグランスフィアに対して、禁断の力(ダイナではネオ・マキシマ砲)を使うのも共通していますが、ダイナ最終回では、グランスフィアを最後に倒したのは、ダイナのソルジェント光線であり、今回はサンダーブレスターの暴力が破壊する点は異なります。
 これについて、シンは人類の生態はリセットされるのか悲しみ、これについて、小船さんが、機械と同じではない、ハートがあると諭すのは、正義と科学の意味であり、小船さんは、木之元亮さん、ダイナでのヒビキ隊長はメンバーのお父さんであったと語られて、今回もシンやナオミ、ジェッタ、そしてガイの父親のような位置があり、これほどの存在感のあるゲストは珍しいです。
No.11652 - 2016/10/15(Sat) 11:18:08

ウルトラマンオーブ 第15話 ネバー・セイ・ネバー 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 人質に対するヒーローの責任
 このように、人質を取られた場合のヒーローの態度、人質はほとんど100%救出される(今回のように傷ついたとしても)のですが、今回は人質の救出と、強敵の撃破という難題を二つも課せられたガイ、オーブ、しかしサンダーブレスターはゼットビートルを撃墜してしまう展開はびっくりで、ヒーローの歴史でも、仲間を故意で破壊するものは前代未聞です(過失により味方を傷つける展開や、悪に操られて味方を攻撃するのはよくありますが)。それで、人質となったナオミ、救出されるものの傷つけてしまい、これは、鉄人タイガーセブンで、主人公がバイクで子供を轢いてしまいその責任を問われる展開にも通じます、ヒーローは大変なのです。
サンダーブレスターは一方的な破壊を行い、これは仮面ライダーやサイボーグ009のように、悪により作られた力を正義のために活用する展開ではなく、言わば、毒を以て毒を制する、ある意味、必殺シリーズの初期の(仕事人で、必殺の主人公がヒーロー化する前の、ダークな存在であった時期の事)展開を思わせるものでした(必殺シリーズは今でこそ時代劇のヒーローものとして認知されていますが、当初は、金をもらって悪人をCENSOREDとはとんでもないと大変な批判を受けて、2作目の必殺仕置人は大人気であったのに、ある殺人事件が必殺のために起こったと濡れ衣をかけられて、打ち切られることもあったのです)。
 そして、ジェッタが、オーブは味方と信じていたのに、として、小船さんが、科学と同じであると諭す展開、武力は正義ではなく、この小船さんの言葉は、一つ一つが月光仮面以来の、日本のヒーローの真髄であり、素晴らしいものです。これは、無敵超人ザンボット3にて、主人公たちがいるから敵が攻めてきたと非難される展開にも通じていて、ヒーローのしんどさを今回も見せてくれました。
(4) ヒューマニズムこそが正しい
 今回のクライマックス、サンダーブレスターに撃墜されたゼットビートルのパイロットが、小船さんたちの作ったばねによる緊急脱出装置が役に立ち、無事であったという展開、小船さんたちは、人の命のために科学、技術を使ってきたわけであり、もちろんこれはヒューマニズムに基づく展開で、今回のテーマに対する回答であり、これはティガ、影を継ぐもので、イーヴィルティガの暴走を止めるために子犬がガーディーとなって、しかしイーヴィルティガに倒されて、ティガはイーヴィルティガを倒した後、ガーディーを宇宙に運ぶものの、エンディングで、ガーディーになった子犬が生きていた展開があり、それにも似ており、今回の重いテーマへの回答になっていました。こういう教えがあるから、ウルトラシリーズは今も愛されているのです。
(5) 仲間を傷つけたトラウマ
 ガイがナオミを傷つけてしまって、これはナターシャの時と同じであり、しかし戦争は犠牲を出して、何の救いもないものであり、そして戦意を喪失する展開、デビルマンレディーで、主人公ジュンが戦いで犠牲を出してしまい、そして戦意を喪失する展開があり、このデビルマンレディーはダークな作品で、先に紹介した初期の必殺シリーズに近いのですが、しかしこの作品は平成ウルトラと同じスタッフで作られて(脚本は小中千昭さんがメインで、長谷川圭一さんが初めてアニメの脚本を書いた)おり、デビルマンレディーはある意味、平成ウルトラのネガであり、そして2003年の鉄腕アトムも平成ウルトラのスタッフにより作られて、こちらでも正義や戦いの意味を解く展開があり、これは2003年のアトムが平成ウルトラのポジであるわけですが、かなりハードな展開であり、これが次回にも尾を引く模様で、これからのウルトラマンオーブにも期待したいです。
No.11653 - 2016/10/15(Sat) 11:18:46

ウルトラマンオーブ 第16話 忘れられない場所 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:三浦有為子、監督:市野龍一

 ナオミを見舞うジェッタとシンは、ガイのことを話題にしないようにとする。そして、1908年にルサールカ大爆発、ツンドラ地帯でのもので、そこにもオーブがいて戦っていたと推察されるとシンの言葉に、ナオミはルサールカを聞いたことがあると言い、そこにナオミの母、圭子が来て、圭子のひいおばあさんのいたところと語る。そして、あのマトリョーシカはそのひいおばあちゃんのお守りで、その後日本で幸福に過ごし、このお守りでナオミが助かったというのである。
 そして、マスコミでは、オーブへの批判が高まり、それでマスコミがオーブを批判するコメントをナオミから取ろうとしているのだが(そのために圭子はマスコミを避けるためにスーツ姿に変装して入ってきた)、ナオミはオーブを憎くない、ナオミはギャラクトロンに意識を支配された、オーブも同じと言い、しかし世論のオーブ批判は強く、渋川は、ビートル隊はオーブを攻撃するかもというのだが、圭子は今までオーブに助けられた、過去にオーブに助けられたことを忘れないようにと言うものの、ガイのことは忘れろと言い、ナオミと言い合いになる。ナオミは、マトリョーシカを見て、ガイに、あなたはだあれ(セブン第47話のサブタイトル)とつぶやく。
 渋川は圭子に、ガイのことをあんなことで言ったことを批判し、圭子は、あれがナオミのため、マトリョーシカの最後の一つに隠れていたもの、パンドラの箱みたいなものと語り、そしてナオミはガイを気遣い、そのガイは、ルサールカにいた、あれから100年であり、ナターシャとの思い出を語り、オーブニカで、ここは自分の故郷と語り、マガゼットンの出現に、オーブニカをナターシャに託して、ガイはオーブとなって戦い、ナターシャを巻き添えにしてしまったことを後悔した。ところが、そこにジャグラス・ジャグラーが現れて、ガイに昔のお前に戻れない、ベリアルの引き出したものが本来の姿で、他の物を破壊すると、大事なものを壊したくないと、嘲笑して、ガイはジャグラス・ジャグラーとバトルになり、それも魔人態になり、マガオロチの尻尾(サンダーブレスターの切断したもの)をもとに、ダークリングにゼットンとバンドンのカードを使い、合体魔王獣、ゼッパンドンを送り出す。
 ガイはこれに対抗して、オーブ・スペシウムゼペリオンにフュージョンアップして立ち向かい、名乗りを上げて戦うものの、スペリオン光輪はかみ砕かれて、スペリオン光線も通じず、ハリケーンスラッシュになり、オーブスラッガーランスで立ち向かうものの、これを相手に吸い取られてしまい、ジャグラス・ジャグラーは闇の力を使えと言うものの、ガイにはベリアルの力を使うことはためらいがあり、バーンマイトで立ち向かい、ストビュームダイナマイトを使うもゼッパンドンは倒せず、オーブは消えて、ガイは、ナターシャのことを求めると、ナターシャではなく、ナオミが、自分のところに戻ってきて、私はありのままのあなたを受け入れると、新たなカードを託した。しかし、ガイにも何も見えない、自分の心も、守るべき未来もと言い、他方、ナオミは病床で、オーブニカのメロディーを口ずさむものの、そのナオミのところに、ジャグラス・ジャグラーの魔の手が迫っていた。
No.11654 - 2016/10/22(Sat) 11:15:38

ウルトラマンオーブ 第16話 忘れられない場所 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) トラウマを背負ったヒーロー
 今回、ナオミと圭子の話で、100年前の話が取り上げられて、そしてどうやら謎解きのネタはほぼ出揃いましたが(次回解明されるものの、謎をこのようにわからせるように伏線を貼るのもテクニックです)、その中で、前回、ギャラクトロンをサンダーブレスターで倒して、そしてナオミを傷つけて、それがトラウマになってしまい、ナオミたちの元を去るガイ、これは、エヴァンゲリオンで、トウジの乗った3号機(使徒)を破壊して(ゲンドウの指令でダミープラグにより破壊した)しまつたシンジが、もうエヴァンゲリオンに乗らないという展開を思わせて、ともかく、大切な仲間を傷つけてしまい、それでトラウマというのは、ネクサスで、姫屋がセラを助けられなかったことでのトラウマが前例としてあり、ガイの背負ったものは、他にネクサスで、孤門が、リコをダークファウストにされて、そして手にかけたこともあり、前回から、ネクサスを思わせる展開があり、ネクサスは完全に大人に向けてのものでしたが、今回のオーブでは、一見陽気なガイに過酷な宿命を背負わせるのは、大変なものです。ネクサスでも、姫屋や孤門にそんなことまでさせるのかと思わせる展開もありましたが、見ていて、ガイが何かかわいそうになり、こんなに追い詰められるヒーローは珍しい(鉄人タイガーセブンの末期の展開に似たものがありましたが)です。
(2) マスコミに批判されるヒーロー
 そして、圭子と渋川が変装して病院に来たのは、オーブがマスコミから批判されて、それでナオミにオーブ批判のコメントを取ろうとした、これはメビウスで、ヒルカワがミライの正体を知って週刊誌で暴露した点を思わせて、マスコミがオーブを批判する展開、これは偽ウルトラマンによりザラブ星人が人類の信用を無くさせようとするものがありましたが、ウルトラでは、ヒーローがマスコミに批判されるのは、先のヒルカワの悪意の他にはなく、帰マンのシーモンス、シーゴラス編で、岸田長官が、MATは何をしていた、都民にはMAT不要論も出ているというのに通じて、これはかなりリアルな展開であり、それで、圭子がオーブを擁護するのは救いであり、それでも、渋川が、オーブを敵として攻撃するかも知れないというのはショックで、過去には、敵の策謀でヒーローと特捜チームが対立した、あるいは特捜チームが敵に操られて、というものはあったものの、根源的に、こんなことが出るのは、ザンボット3で、主人公たちのために敵が攻めてきたと非難される、あるいは、マクロスで、地球から追放される展開を思わせましたが、ひーろが攻撃対象となるというのは、平成ガメラでは、ガメラは当初敵と思われていた展開、あるいは、ウルトラでも、初登場の際に敵と見なされた例(グレート、パワード、ネオス)があるものの、かなりのショックです。
 それで、本当にオーブが現実社会であのような破壊をしたら、マスコミに批判されるのは予想されるものであり、また、メビウスでのヒルカワの行為は、これ、80年代に本物のタイガーマスクがデビューした際に、正体がわかったら、週刊誌にしきりに取り上げられたことがあり、このような、現実社会のリアリティーを見せているのも面白いものです(ウルトラでは、帰マンが大変にリアリティーのある展開で、都会を怪獣が襲撃したら大変なことになるなどの要素を取り入れて、これは沖縄で戦争を体験された上原正三さんの視点です)
 これで、圭子と渋川が変装してやってきた点、これはギャグであり、しかしシリアスな展開で、こういうものを入れるというのも、オーブの面白いところです。
No.11655 - 2016/10/22(Sat) 11:16:19

ウルトラマンオーブ 第16話 忘れられない場所 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) ガイの原点
 ルサールカ、あれから100年というものは、ウルトラでは、ヒーローが直接人間に変身しているセブン、レオ、80、メビウスは第1話の時点で地球に来ていたものの、今回は100年以上前からいたのであり、そして、ナターシャを傷つけてしまい、そんなガイのトラウマにつけ込むジャグラス・ジャグラー、このキャラクターは特異であり、最後の展開など、卑怯なやり方ですが、それでも、例えばナックル星人(初代)とは異なり、このような悪のキャラクターは異例であり、ハカイダーやタイガージョーとも異なりますが、ヒーローの傷に塩を仕込むようなやり方、それで、悪の存在は大変なものがあります。このジャグラス・ジャグラー、ユニークな悪役で、演じる青柳さんも乗っている模様であり、これは映画「必殺4」で、真田広之さんが悪役を気持ちよさそうに演じられたのにも通じます。
(4) ゼッパンドンの脅威
 合成怪獣は、タロウのタイラント以来いくつかありましたが、これはゼットンとバンドン、初代マン、セブン、そして帰マン最終回の怪獣を合成したもので、さらにマガオロチの要素もあり、風貌はゼットンやバンドンの要素を感じないものの、スペリオン光輪を、跳ね返すのではなく嚙み砕くところなどすさまじく、全てのタイプの力が通じないのはマガオロチと同じですが、今回はサンダーブレスターを封じられてのものであり、トラウマの中で戦うヒーローの苦悩、こんなにガイを追い詰めるのかと思わせました。ともかく、強敵に次ぐ強敵で、エックスもウルトラヒーローを倒した怪獣との戦いが続いたものの、オーブの場合はトラウマ込みであり、さらに熾烈です。
(5) トラウマを超えるもの
 この、ナターシャとナオミの関係は、今回の話を見たらもうわかったも同然ですが、追い詰められて、しかし、ジャグラス・ジャグラーの魔手はナオミに及び、そして、ナターシャと思ったら、ナオミが新しいカードを渡して、勇気づける展開は、この中で唯一救いがあり、オーブは前回の15話から極めてハードな展開ですが、これ、オーブだと、特捜チームをあえて設定しないことや、悪の要素によるウルトラマンなど、今までのウルトラシリーズで取り入れられなかった要素を取り入れており、ウルトラでは、このような差別化の方針を取っても、結局初代マン、セブンの路線に回帰した例ばかり(特に昭和)ですが、今回は違った路線も成功させており、そして、円谷さんは、レッドマンの無料配信で話題を呼び、続いてトリプルファイターを無料配信、グレート、パワードのブルーレイ化も決まり、特撮ファンを喜ばせており、オーブを見ても、ウルトラファンを50年間続けてよかったと思いました。


No.11656 - 2016/10/22(Sat) 11:16:51

ウルトラマンオーブ 第17話 復活の聖剣 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:小林雄次 監督:市野龍一

 ジャグラス・ジャグラーは医師に化けてナオミを襲おうとしたが、オーブは敵ではないとナオミは主張し、なぜジャグラス・ジャグラーはオーブを憎むのかというと、日本刀を抜いてマトリョーシカを切り、しかし間一髪ガイが間に合い、ナオミを病室から避難させる。ガイはナオミを巻き込んだことを謝罪し、大切なものを傷つけたくなというのだが、ナオミは、ガイと一緒にいると決めた、ガイが誰かは分からないものの、ガイを信じていると言い、マトリョーシカの最後の一つをガイに託した、最後の一つに、希望が残っているという。
 渋川は、ビートル隊で、オーブを攻撃対象にしたとジェッタとシンに語り、何かを守るには、傷つける覚悟がいるというのだが、ジェッタはそれはオーブも同じだと答える。そして、ナオミが病室からいなくなり、そのナオミは、ガイにオーブのことを聞き、しかしナオミはオーブを信じている、ギャラクトロンを倒した際に傷ついたが、オーブのために助かった、世界が敵でも、自分はオーブを信じると語り、そして、マトリョーシカはルサールカ出身の祖母が残したと語り、最後の一つには、ナターシャとガイの写真が入っていたのである、ガイは、ナオミがナターシャの子孫であったと知る。つまり、ガイはナターシャが生きていたことを知り、ガイはナオミを抱擁して、感謝した。そして、ナオミの歌を、今度オーブが現れたら歌ってほしいとガイは託す。そして、ゼッパンドンが出現し、オーブニカをナオミに託し、ジャグラス・ジャグラーは、自分に立ち向かえるのは闇の力だけと嘯き、ガイはゾフィーとベリアルの力で、サンダーブレスターにフュージョンアップした。これを、ジャグラス・ジャグラーも待っており、ゼッパンドンを担いだサンダーブレスターにゼッパンドンは攻撃、オーブは暴走し、ビートル隊は出撃、ゼットシウム光線をゼットンのシールドで防ぎ、しかし、ナオミはオーブを、命を救ってくれたあなたを信じると語りかけて、ビートル隊はオーブを攻撃、ジャグラス・ジャグラーは、ガイに大切なものを守れなかった、さらばウルトラマン(初代マンとパワードの最終回のサブタイトル)といい攻撃するが、サンダーブレスターはナオミたちを、身を挺して救ったのである。
 そして、ナオミの歌が響くと、ジャグラス・ジャグラーは苦痛であり、これはオーブニカの響きと同じで、己を信じることが力になる、これが本当の自分だと、前回ナターシャ、ナオミに託されたカードで、オーブカリバーをゼッパンドンの尻尾から召喚して、オーブオリジンに変身した。ガイは、初めて自分をウルトラマンオーブと名乗り、オーブカリバーでゼッパンドンのシールドを破り、オーブスプリームカリバーでゼッパンドンを撃破した。ジャグラス・ジャグラーはダークリングを失い、オーブにナオミたちは感謝するが、礼を言いたいのはオーブの方だとガイは語り、渋川は、ジェッタたちの中継映像を見てオーブを攻撃対象から外したと語り、ナオミはオーブニカをガイに返して、ガイは、ナターシャの託した命を、これからも守る、この星に命の続く限り、と語った。
No.11657 - 2016/10/29(Sat) 12:07:28

ウルトラマンオーブ 第17話 復活の聖剣 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 謎解き 予想通り
 今回のポイント、ナオミがナターシャの子孫であることは、前回の展開で容易に想像がついたものの、今回、マトリョーシカの最後に入っていたのがガイとナターシャの写真とはびっくりであり、これでナターシャが生きていたとガイが知り、トラウマが解けるのは感動的であり、第1話から伏線を張って、それを解明するのは、謎を振りまいて行くのはエヴァンゲリオンがルーツなものの、エヴァンゲリオンでは謎はほとんど解明されずであり、平成ライダーでも、アギトで謎を振りまいて、一つ解明されたらまた謎、それらが終盤に解明される展開もあったものの、振りまいた謎をすべて解明したのはウルトラマンネクサスのみであり、これ、ウルトラシリーズがファンを裏切らない展開であるのに感動します。
 また、マトリョーシカなど、様々なアイテムが物語を構成する展開はユニークであり、緻密なシリーズ構成に脱帽です。
(2) 不敵なジャグラス・ジャグラーの存在
 冒頭、ジャグラス・ジャグラーが病室のナオミを襲うシーン、これはヒーローものでは異例で、やくざ映画だと、病院にいる抗争相手を襲うことはありますが、しかし、ジャグラス・ジャグラーはナオミを傷つけるのが目的ではなく、どうやらこうやったらガイが来ると計算しての行動であり、さらにナオミにオーブが敵だと言わせるものであり、ジャグラス・ジャグラーはガイのトラウマにつけ込んでの行動で、普通こういうことをやったら嫌味とか、あるいはナックル星人初代のようなものになるのに、そうならない、悪役の美学があり、これはハカイダーやタイガージョーのような存在とも異なり、面白い世界です。これ、ジャグラス・ジャグラーを演じる青柳さんは乗りに乗っての演技で、見ていてこちらも楽しいものでした。
(3) 防衛隊がヒーローを攻撃するも…
 ビートル隊がオーブ攻撃を決定ですが、渋川の、何かを守るのは、何かを傷つけると語る展開は、過去、ウルトラヒーロー登場時に敵と誤解されたことがあり(グレート、パワード、ネオス)、ネオスでは実際攻撃されているものの、これは初期の話であり、ヒーローが物語の途中で攻撃、あるいは排除の対象になる(敵に操られての展開(帰マンの、宇宙戦士その名はMATなど)を除くと)のは、ティガの悪魔の審判で、キリエロイド2の作戦で人々がティガを悪と信じる展開もありますが、今回はビートル隊の行動は、現実だとあり得て、しかし、それでも、ジェッタの中継映像を見て、オーブ攻撃を即座に止めるというのも、この世界が信頼により構築されていることを意味します。
No.11658 - 2016/10/29(Sat) 12:08:07

ウルトラマンオーブ 第17話 復活の聖剣 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(4) 信じることが武器
 ナオミが、ガイは何者か知らないが、信じているというのは、ダイナの、移動要塞浮上せず、でヒビキ隊長が氷漬けにされたダイナを救出する際に放った熱いセリフに通じて、そして、ナオミとガイの信頼により、物語が進むのは、市川森一さんが、エース最終回の意味、武力で平和は来ない、信じて赦すしかない、これを実践したものであり、ナオミが信じると言ってヒーローが優勢になるのは、ティガの、悪魔の予言での、イルマ隊長の言葉にも通じて、そしてサンダーブレスターがナオミたちを救うのは、ウルトラマンの展開の真骨頂です。信じるのは、何よりの武器であり、もちろん信じるためにはそれだけの実績が要り、これは、ガイ=オーブとナオミたちに固いきずながあり、信頼の絆の賜物であり、これは日本のヒーローの真骨頂です。
そしてナオミの歌によりオーブが力を得る展開、歌が武器になるのはマクロスシリーズの定番ですが、信じることは力であり、それにより、ナオミが夢に見た光の巨人、オーブオリジンとなり、BGMもマーチ調のものではなく、オーブニカのメロディーのものであり、哀愁のある曲をもとに、勝利を得るのは、ヒーローの背負う重みを見せてくれて、ウルトラヒーローだと、このような重い宿命を背負ったのは過去にはネクサスくらいでしたが、大変なものを感じました。
(5) 初めて、ウルトラマンと名乗る
 そのガイ、サンダーブレスターになり、またも暴走し、今回は鉄塔で攻撃、メビウスならリュウが怒る展開の連続ですが、サンダーブレスターがゼッパンドンを持ち上げると攻撃とは意外で、これは、毒を毒で制する展開であり、これは初期の必殺シリーズに通じて、藤田まことさんの中村主水というと、時代劇のヒーロー、必殺仕事人と皆さんは想像されるでしょうが、しかし初登場の必殺仕置人では、悪を倒すには、こちらはそれ以上の悪にならないといけないと語るシーンがあり、そんな毒を毒で制する展開から、真の正義とは何かを問うて、そして今までガイは自分をオーブとのみ名乗り、ウルトラマンと名乗らなかったのが、今回はウルトラマンオーブと名乗り、守るものがあるから戦う、という展開は素晴らしい世界であり、そしてオーブカリバーがゼッパンドンの尻尾から出るのも面白い展開であり、トラウマを克服したヒーローの活躍は大変なものがありました。
 今回は市野監督の演出で、市野さん、コスモスでは主力の監督で、おおらかな展開をして、オーブでも第7,8話にはその傾向があったものの、今回はハードな展開の中に救いがあり、暴力は何も解決しないというテーマはコスモスも、全てのウルトラシリーズも同じであり、納得しました。
(6) そして、未来へ
 今回、ジャグラス・ジャグラーはダークリングを失ったものの、面白い存在であり、次回はウルトラシリーズ定番のバラエティものの模様ですが、今回、うまくおもちゃのマーケティングも行い、この、ギンガ以降の、おもちゃの戦略は、おもちゃを売るために番組を作っているとも批判されるものの、しかし、製作費を回収するためにはおもちゃやDVDのマーケティングは必須であり、ギンガ以降、おもちゃのマーケティングの成功も、1〜2クールの作品が4年続いている理由であり、これからも、ウルトラシリーズは発展するものであり、未来に、希望の持てる展開でした。
No.11659 - 2016/10/29(Sat) 12:08:50
ウルトラマンオーブ 第11話 大変!ママが来た! あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:黒沢久子、監督:田口清隆

 銭湯で、ナオミはガイに恋人になってくれと言い、ジェッタとシンはびっくりするが、これはナオミの母親、圭子が上京してきて、婚約者がいるとのアリバイのためであり、ガイはスーツ姿で眼鏡をかけて、弁護士見習いとの触れ込みで、ホテルのレストランにて、ナオミ同伴で圭子に会う。ところが、そこにジャグラス・ジャグラーが現れて(魔人態も見える)、ガイに禍の現れるのを語り、ガイはジャグラス・ジャグラーを追い出そうとするが、ジャグラス・ジャグラーは、ガイ=オーブのおかげで魔王獣のカードが揃ったと、自分のために魔王獣を倒してくれたと感謝するのである。魔王獣カードを手に入れるために、ガイはジャグラス・ジャグラーの手の上で踊っているだけだと嘯く。その上に、ベリアルのカードもジャグラス・ジャグラーは持っていた。ところが、そこへ、ビルの外で、巨大なタマユラ姫が出現し、禍の起こることを警告する。
 タマユラ姫のことをシンたちが調べて、古文書から、禍のオロチにさらわれて、それを勇者により助けられ、オロチは勇者の力により封印したものであり、タマユラ姫の封印が決壊する危惧をシンは語り、ジェッタは、悪魔はふたたびと語る。
 圭子は、渋川とともに買い物を楽しみ、そして、ナオミたちがSSP出動と言うと、圭子は英語の発音がなっていない、ナオミに一人でいて欲しくない、こんな物騒なところからナオミを連れて帰ると言う。だが、ナオミは一人ではない、仲間と一緒だと語り、入らずの森のところに異変であり、ガイは飛び出す。そして、ジャグラス・ジャグラーは魔人態となり、ガイと肉弾戦、すると、ジャグラス・ジャグラーはダークリングに、6つの魔王獣のカードを使い、最強の魔王獣、マガオロチを召喚して、マガオロチを封印していたゾフィーのカードをベリアルで破り、マガオロチが復活し、町で暴れだした。ガイは、ジャグラス・ジャグラーの狙いは自分だと言うが、ジャグラス・ジャグラーはマガオロチを暴れさせて、ガイはウルトラマンオーブ、スペシウムゼペリオンにフュージョンアップするが、スペリオン光線は全く効かず、ハリケーンスラッシュになりオーブスラッガーランスを使うも、全く通じず、カラータイマーが点滅、ゼロと帰マンがはみ出し、バーンマイトになり、ストビュームダイナマイトでマガオロチを倒したかと思いきや、全く打撃を受けておらず、マガオロチの攻撃でオーブは敗退し、ガイは倒れて、ジャグラス・ジャグラーは勝ったと誇り、ガイの持つ、ウルトラマンたちのカードを奪ってしまった。ナオミたちがガイを探す中、マガオロチの脅威は続く。
No.11640 - 2016/09/17(Sat) 15:28:25

ウルトラマンオーブ 第11話 大変!ママが来た! 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 前代未聞、中盤クライマックスにギャグ
 今回は田口監督による前半のクライマックスであり、強力な怪獣(魔王獣)による脅威、ヒーローの敗退と復活、反撃はギンガS、エックスでもあったものの、今回はナオミの母、圭子によるギャグを入れて、これ、東京にいる娘を母親が連れて帰る展開は、昭和の様々なドラマ(ヒーローものだけでなく、刑事ドラマなどもある)にあるもので、ガイがスーツで正装?なのは、エックスの第3話や、ダイナの怪獣ゲームに例があり、その上に、圭子とガイ、ナオミの宴席にジャグラス・ジャグラーが現れると言うのも前代未聞であり、様々な試みがオーブにはあり、他方、SSPの本部は畳仕立ての部屋や、昭和の古いテレビが置いてあるなどの昭和テイストであり、そして、渋川が圭子の買い物につき合わされて、たくさんの荷物を持つ展開は、初代マンの、真珠貝防衛司令でイデがアキコの買い物に付き合う展開へのオマージュであり、昭和オマージュと、新鮮な展開の融合は面白いものでした。このような、シリアスな話にギャグの要素を取り入れるのはウルトラでは初であり(ギャグ回は、エックスのわれら星雲やXio24時のように独立している)、田口さん、迷ったら遊べと言われた意味も分かるものでした。
 そして、圭子を演じた田中美奈子さんは、トレンディドラマで美脚クイーンと言われた方で、このような方がウルトラに出るのは異例です。
(2) ジャグラス・ジャグラーの悪の魅力
 そして、圭子がナオミ、ガイとの宴席を設けて、そこに敵の幹部であるジャグラス・ジャグラーが現れる展開は衝撃的であり、圭子はジャグラス・ジャグラーの正体を知らず、このような行動を取った悪の幹部は、ウルトラでは例がなく、東映ヒーローでも珍しいものであり、このジャグラス・ジャグラー、前回、惑星侵略連合を壊滅させて、魔王獣とともに、ベリアルのカードも奪うなど、悪の上をいく悪の設定で、悪の上をいくと言う設定は、必殺シリーズの仕置人で、悪を倒すにはその上の悪になるという展開があり、また悪の間の仲たがいも、東映ヒーローにはよくあるものの、このジャグラス・ジャグラーの設定はユニークであり、ハカイダーやタイガージョーのような設定とは異なり、そしてノストラを倒してベリアルのカードを手に入れて、それでマガオロチの封印を解くという、悪のトップの封印を解くのはゲームによくある展開であり、他方、第6話に出てきたタマユラ姫が再登場して、巨大化して警告する、このような人間の巨大化は、初代マンの禁じられた言葉でフジ隊員が巨大化する展開もありましたが、今回は意表を突いた展開で、驚きました。
 さらに、ガイとジャグラス・ジャグラーの肉弾戦、これにジャグラス・ジャグラーは魔人態になってのものであり、このような肉弾戦もオーブではよくあり、新鮮な展開です。
No.11641 - 2016/09/17(Sat) 15:28:57

ウルトラマンオーブ 第11話 大変!ママが来た! 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) あらゆるタイプ(フォーム)で通じない!
 強敵に、ウルトラマンが敗北するのは、ウルトラでは終盤の展開の定番であり、ティガがガタノゾーアに敗れる、ガイアとアグルがゾグに敗れる展開がありましたが、これに近いのは、ウルトラより仮面ライダークウガの、強敵ガドルにすべてのフォーム(当時、クウガは4フォームがあり)が通じず、ガドルの攻撃で倒れる展開があり、これに通じるもので、しかし、今回はマガオロチの脅威はすさまじいものであり、まさに、ティガが最初、ガタノゾーアに圧倒された展開そのもの、あるいはエックスでグリーザとの最初の戦いで圧倒されたのにも似て、このような超・強敵は平成ウルトラの定番ですが、大変な脅威であり、田口監督の演出により、エックスの終盤や劇場版を思わせる展開で、このご時世に、このような怪獣特撮をテレビで見られるとはすごいことです。
 また、オーブがスペシウムゼペリオンで登場時に、ビルのガラスに姿の映るシーン、これはギンガSでビクトリーとムルチのシーンであり、劇場版エックスでのビクトリーのシーンにもあり、いずれも田口監督の演出で、怪獣映画の、それもCG主体ではなく、着ぐるみによる迫力に圧巻のものです。
(4) 変身アイテム盗難
 そして、倒れたガイは、ジャグラス・ジャグラーにウルトラマンのカードを奪われてしまい、すでに第3話で一時オーブリングを奪われる展開もあったものの、今回はもう一つの核であるウルトラマンのカードを奪われて、これはティガ「地の鮫」で、消耗したダイゴがマサキ・ケイゴにスパークレンスを奪われる展開を思わせるものでした。オーブ(ガイ)の場合、変身アイテムにはオーブリングとウルトラマンのカードがあり、後者がジャグラス・ジャグラーの目当てであり、ヒーローを痛めつけて目当てのものを奪う展開は壮絶です。
(5) 強敵に、どうする!
 今までの力で対抗できない敵に対抗するのは、ティガだと最終回でグリッター化、ガイアとアグルは地球怪獣のエネルギーでパワーアップ、その他、何らかのパワーアップがいるのですが、どうやらパワーアップにベリアルが関係している模様で、次回の展開は楽しみであり、これからもウルトラマンオーブは期待しています。
No.11642 - 2016/09/17(Sat) 15:29:38

ウルトラマンオーブ 第12話 黒き王の祝福 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:黒沢久子、監督:田口清隆

 オーブを圧倒したマガオロチはエネルギーを蓄える休止状態に入り、東京はパニック逃げる人も出て、ジェッタは怪獣無法地帯と語る。シンは怪獣の力を分析する装置を持ち、マガオロチはいつ復活してもおかしくないと言う。他方、前回惨敗したガイはナオミに助けられて、ナターシャとガイがうわごとを言っていた意味をナオミは問う。圭子は、自分は帰らないとして、ナオミはこれに夢中になっていると圭子に語り、ナオミたちと行動を共にして、そして、シンとジェッタは、解決の策がタマユラ姫にあるとして、入らずの森に行く。
 ガイは目覚めて、ジャグラス・ジャグラーからウルトラマンのフュージョンカードを取り戻そうとするが、無残に破れてしまう。他方ナオミたちと圭子は入らずの森で、タマユラ姫を探し、破壊されたタマユラ姫の石碑を復活させる。他方圭子は、入らずの森に花の種をまく、大地が生命を待っているからと語る。そして、ナオミたちは石碑を復元するが、それだけでは何も起こらない。だが、圭子が水を大地にまくと、花の芽が出て、そこからタマユラ姫が現れる。
 その頃、復元したマガオロチは破壊を再開するも、ガイには何もする手立てがない、ところがそこにタマユラ姫が現れて、2枚のフュージョンカードをガイに与える。マガオロチを封印していたゾフィーと、そしてなんとベリアルである、この危険な力が最後の希望だとタマユラ姫は語り、ガイは、ゾフィーのカードはフュージョンアップ出来ても、ベリアルのカードは拒否されてしまう。その間にマガオロチが迫り、タマユラ姫がこれを防ぎ、そして焼失した。意を決したガイは、ベリアルのカードをフュージョンアップし、ウルトラマンオーブ、サンダーブレスターになり、マガオロチに立ち向かう。今回は圧倒的な破壊力でマガオロチを制し、切断技でマガオロチの尻尾を切って圧倒し、最後はゼットシウム光線でマガオロチを撃破した。
 ジャグラス・ジャグラーは負けを認めて、ガイのウルトラマンのフュージョンカードを返した。そんなガイは、ナオミたちのところに行き、オーブニカを吹く、と、圭子はざわざわすると、何か惹かれるものがあった。
No.11643 - 2016/09/24(Sat) 11:17:46

ウルトラマンオーブ 第12話 黒き王の祝福 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラ史上初、悪の力を使ったウルトラヒーロー
 今回のポイントは、サンダーブレスターの元となるのが悪のウルトラマン、ベリアルであり、ウルトラシリーズでは、悪の力に準拠した戦いは初であり、しかしヒーローの世界では、仮面ライダーはもともと悪であるショッカーにより作られた力を正義のために使っているもので、そのルーツはサイボーグ009にあり、他にもデビルマンなど悪の力によるヒーローは多数あり、しかしウルトラだと、逆に地球防衛のためにと作ったものが敵に利用される(ダイナの劇場版や最終章)例が多く、これらは純粋な正義の意図ではなくかなり邪悪な意図によるものですが、こういう、悪の力を正義のために使えるのかというのは、鉄人28号が、リモコンが敵に渡ったら悪になってしまう展開、そしてジャイアントロボ、敵により作られたものが正義のために戦い、そのうちに、段々主人公、大作少年の正義の心が乗り移る展開など、これはヒーロー創世記に、太平洋戦争を体験した作り手が、正義と悪、そして力による正義はあってはならない(日本初のヒーロー、月光仮面が慈愛のヒーローであったように)という哲学の元にヒーローはあるのです。
 ベリアルは、今回ウルトラヒーローとしてガイが紹介していたものの、もちろんウルトラ一族ではなく怪獣の仲間に入る(イーヴィルティガやカオスウルトラマンなどの仲間)もので、しかしベリアルはM78星雲出身の存在であり、危険な力による存在であり、しかし、仮面ライダーはもともと、悪を倒すには悪の力に準拠していくという発想であり、今回は巨大な悪に立ち向かえるのは、悪の力を正義により制御して、という、日本のヒーローの哲学によるものです。
 今回の展開に近いのは、仮面ライダークウガ、最後の敵、ダグバを倒すために、主人公五代雄介はアルティメットフォームになることを決意し、しかしそれを闇をもたらす存在になりかねないのですが、これを雄介は正義のために使い、敵は笑いながら暴力をふるうのに、雄介は泣きながら暴力で応戦するシーンがあり、これにも通じて、正義と言うものの危うさと、それを貫く困難さを見せてくれるものでした。
(2) リアルな都会の破壊シーン
 そして、マガオロチが破壊の限りを尽くして東京が蹂躙される展開、シン・ゴジラにも似たようなシーンがありましたが、これのルーツは、帰マンのグドン、ツインテール編と、シーモンス、シーゴラス編であり(ちなみに、ギャレス・エドワーズ版ゴジラは、この二つのエピソードの、2大怪獣が大都会を襲撃する、夫婦怪獣が繁殖のために大都会を襲撃する展開へのオマージュだと思います)、そして初代ゴジラでも東京がリアルに蹂躙されており、これは太平洋戦争での東京大空襲のことを踏まえたものであり、逃げる人がいると言うのは、疎開のことを示します。これは帰マンのメインライターの上原正三さんの意図があり、沖縄戦(太平洋戦争唯一の地上戦)の体験が背景にある(上原さんは沖縄戦を直接体験していないものの、疎開する船で九死に一生を得たのです)のです。
 また、マガオロチの脅威は、怪獣として破格のものであり、怪獣特撮に意欲を見せる田口清隆さんの本領で、CGではない、着ぐるみとセットによる特撮の魅力を見せてくれています。今、シン・ゴジラがヒットしているものの、やはり怪獣は着ぐるみとセットでやるべきと思いました。
No.11644 - 2016/09/24(Sat) 11:18:43

ウルトラマンオーブ 第12話 黒き王の祝福 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 仲間によるヒーロー救出、ヒロインによる力の伝授
 ウルトラシリーズでは、ウルトラマンが敗北した場合、初代マンでは最終回で科特隊がゼットンを倒し、セブンではガッツ星人に磔にされたセブンをウルトラ警備隊が救出したものの。第2次シリーズでは、ウルトラマンが破れたらウルトラ兄弟、父、キングたちが助けることになり、これは最初受けたものの、いずれ陳腐化してしまい、そして平成ウルトラでは、人間がウルトラマンを助ける展開が出るもので、今回は戦力を持たないSSPのナオミたちがタマユラ姫を復元し、圭子もそれに参加して、そしてタマユラ姫がガイに新しいフュージョンカードを授ける展開は、ガンダムSEEDで敵ザフトの歌姫ラクスが、主人公キラにフリーダムガンダムを託すシーンを思わせて、タマユラ姫がマガオロチの攻撃に消えて、ガイが奮起する展開は、ガイアの決着の日で、自分が騙されていたと知った藤宮が、アグルの力を我夢に託して消えるシーンを思わせました。
 なお、タマユラ姫がなぜゾフィーとベリアルのカードを持っていたか、それは前回で、ジャグラス・ジャグラーがベリアルのカードによりゾフィーの封印を破って、その際のカードをタマユラ姫が持ったという解釈の模様であります。
(4) 掟破りの破格なバトルのサンダーブレスター
 そのサンダーブレスターの戦いはウルトラとしては掟破り、こんな粗野な戦いの例はなく、例えばビルをもってマガオロチに投げつけるなど、メビウスを知っている人なら、リュウが怒るぞと突っ込むところであり、いや、ウルトラ以外でも、こんな粗雑な破壊をやったヒーローは少なく(伝説巨神イデオンが法外な破壊力を見せて、敵のロボットや戦艦だけでなく、惑星すら破壊するシーンがあったくらい)、こんな戦いでいいのかと、思いました。
(5) 不敵なジャグラス・ジャグラー
 今回は宿敵、ジャグラス・ジャグラーが不気味であり、ガイのフュージョンカードを奪い圧倒したものの、サンダーブレスターの登場に、1度くらい勝たせろというあたりはユニークであり、そして負けを認めて、奪った変身アイテムを自ら返す悪役は前代未聞、しかし、それは闇の力を使ってしまったガイ(オーブ)への当てつけもあるのでしょう、このようなキャラクターはヒーローもので前例がなく、悪と言うものの魅力を見せつけてくれました。そして、ジャグラス・ジャグラーが、ガイに闇に近づいていると言うのは、これも仮面ライダークウガで、敵(グロンギ)の幹部、バラの女が一条刑事に、人間たち(リント)も自分たちに近づいていると語るのを思わせて、この前後編は、クウガの45話と46把を思わせるものもありました。
(6) 謎が生まれて
 そして、ガイが太古、異国の少女ナターシャを守れなかったことがトラウマになり、そしてナオミが巨人の夢を見て、さらに圭子もオーブニカの響きに意味があり、また圭子とガイの会話も面白く、様々な伏線が張られており、次回はどうやら総集編に近いものの模様ですが、ウルトラだと、ネクサスで、振りまいた謎を最終回ですべて解決した例があり、これはエヴァンゲリオンなど、謎を振りまいて、最後は解決せずに終わる例がほとんどな中で大変なことであり、これからのウルトラマンオーブも楽しみです。
 
No.11645 - 2016/09/24(Sat) 11:19:20

ウルトラマンオーブ 第13話 心の大掃除 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:足立淳一郎、監督:武居正能

 ナオミたちは、ちらかったSSPのオフィスを大掃除することになった。そして、ガイ、オーブとの出会いから、回想することになり、魔王獣マガバッサーの出現、ウルトラマンオーブの登場、ジャグラス・ジャグラーのことなどが回想される。そして、ガイも居候の関係で大掃除に参加、その中で、過去にマガゼットンとの戦いでナターシャを失い、今は他のウルトラマンの力を借りないと戦えないが、それでもガイは戦うと決意する。そこへ、渋川も登場、非番のはずが呼び出されてしまい遅れて、そして、ジェッタは、渋川が爆発などの後で生還しており、渋川がオーブの正体かと訝る。その後、様々な戦いが回想されて、マトリョーシカは、ナオミが母からお守りとして持たされたものだという。
 ガイはSSP専用車を洗い、その中でジャグラス・ジャグラーのことを回想し、他方、メトロン星人タルデは、円盤の中で、惑星侵略連合でただ一人生き残り、ジャグラス・ジャグラーの本性を見抜けなかったことを悔やみ、しかし、惑星侵略連合はまだ生きていると決意する。ガイは、マガオロチとの戦い、タマユラ姫のことを回想する。強すぎる力のことを思う。
 そして、大掃除が終わり、ナオミがバイトしなくていいようにSSPのHPのアクセスを増やす、CMを作るなど話し合われて、最後はみんなでシャワシャワコーヒーを楽しむのであった。
No.11646 - 2016/10/01(Sat) 10:57:58

ウルトラマンオーブ 第13話 心の大掃除 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 総集編に一工夫
 今回は総集編であり、ギンガ、ギンガS、エックスでもあったものの、それらでは既存の映像の総集編のみで、ナレーション以外は新作はなかったものの、今回はSSPのオフィスの大掃除の形をとって、その中に総集編、過去の名シーンを入れるものであり、中でも、ガイが他のウルトラマンの力を借りないと戦えない、それでも戦うなどのことがあり、また正義という言葉も使われて、これは次回のテーマでもあるのですが、正義という言葉は危うく、もちろん、日本初のヒーロー、月光仮面から正義の味方という表現が主題歌にあったものの、正義のために何をしてもいいのではない、というのはすべての日本のヒーローに共通する哲学であり、特にウルトラマンではそれが強く強調されて、これは太平洋戦争の体験を負った作り手たちの模索(もちろん、これは月光仮面から仮面ライダーも同じ)の結果です。
 その大掃除は、これも昭和の様々なドラマの定番のネタであり、誰が散らかした、などのネタは面白いものでした。
(2) 生きていたメトロン星人タルデ
 そして、第10話で壊滅したと思われていた惑星侵略連合、一人、メトロン星人タルデが生きており、首領のノストラがジャグラス・ジャグラーに殺されても、地球侵略をあきらめない模様が描かれて、この分だと、メトロン星人タルデはこれからも出てくる模様で、この手の悪の組織は、首領、総統などのいわゆるラスボスが倒されたら崩壊するのに、惑星侵略連合はこれからも残る模様で、悪の組織が複数あり、内紛などを繰り広げるのは、Zガンダムでティターンズとアクシズ・ネオジオンがエゥーゴと抗争する展開などあり、これは今後に、目が離せません。
(3) 強すぎる力
 そして、前回のサンダーブレスターの強すぎる力、ヒーローは暴力は許されず、しかしサンダーブレスターのものはそれに近く、そのような危険な力を使わざるを得ない展開は、仮面ライダークウガの終盤にあり、それは、力では平和は来ないという哲学であり、過去には、宇宙戦艦ヤマトの波動砲があまりに破壊力があり、これを使ったことへの意味を問う展開、中でも、ガミラスの本星を波動砲をきっかけに壊滅させて、古代も雪もそれでよかったのかと問うシーンは、日本のヒーロー哲学の根本で、今回のオーブにもそれに通じるものがあります。
(4) 中国で大人気のオーブ、サンダーブレスター
 ガイを演じる石黒英雄さんのツイッターによると、前回のサンダーブレスター登場の回は、you tubeで公開したら、中国で何と4億回再生されており、日本では50万回、日本と異なりテレビ放映のない中国ですが、ウルトラ銀河伝説や、ウルトラマンゼロの映画が中国で大ヒットしており、ウルトラマンはアジア圏では人気の模様ですが、心強いことであり、次回はダイナのヒビキ隊長役の木之元亮さんがゲスト出演、これからのウルトラマンオーブも楽しみです。
No.11647 - 2016/10/01(Sat) 10:58:34
ウルトラマンオーブ 第7話 霧の中の明日 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:小林雄次、監督:市野龍一

 シンは、過去に怪獣の出現した前日にこれを予知していたブログを発見し、その主、ハルカにナオミは接触する。ナオミは、自分が巨人の夢を見たことを語るものの、しかしハルカは引っ込み思案であり、ジェッタとシンのシフォンケーキも食べない。そんなハルカに、ガイは接触し、するとハルカはガイがウルトラマンオーブだと知っており、それを見て子供たちが集まり、ガイはラムネのお兄さんと交わすが、ハルカは過去にも予知夢で、初恋の男の子が転校してしまう、両親が喧嘩するなどが現実化し、そして怪獣の出現を予知しても何もできないと言うが、ガイは、過去は変えられないが、未来は変えられると語る。
 ハルカのブログを知ったナオミたちは渋川に連絡し、つばさぞう公園に怪獣が現れることを伝え、渋川はハルカの食べなかったシフォンケーキを食べて満足し、警戒すると言う。ナオミは、またバイトである。ハルカは、怪獣の出現を予知してブログを書いても、ネガティヴなコメントばかりであり、追い詰められる。
 そして、つばさぞう公園に、硫酸怪獣ホーが現れた。ハルカは、ウルトラマンオーブがホーに敗北する夢を観たとガイに伝えるが、ガイは未来を変えてみせると、ウルトラマンオーブにフュージョンアップ、バーンマイトで立ち向かうが、ホーは強く、そして、ハルカの絶望や悲しみをマイナスエネルギーとして吸収し、これがある限り、ホーは無敵である。しかし、未来を変えようと、ハルカはオーブを応援し、オーブはストビュームダイナマイトでホーを粉砕したと思ったが、まだマイナスエネルギーはあり、ホーは再生しオーブを狙う、ハルカの見た夢と同じであるが、ハルカの言葉でオーブはホーの攻撃を交わし、ハルカは未来が変わったと知り、ガイは俺も変わるぜと、スペシウムゼペリオンとなり、マイナスエネルギーを失ったホーを、スペリオン光線で消滅させた。
 ナオミのところに、請求書の山の中に、ハルカの手紙があり、未来は変えられると知ったとあり、ハルカは、ガイに、大変なことが起こる(ウルトラマンベリアルのカードが災いする)と言うが、それでも、ガイは乗り越えられると言い、ガイにウルトラマンオーブと告げて、分かれた。
No.11628 - 2016/08/20(Sat) 15:26:49

ウルトラマンオーブ 第7話 霧の中の明日 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 過去は変えられないが、未来は変えられる
 今回の、超能力のようなものを持つものとヒーローの関係は、ティガの拝啓ウルトラマン様にありましたが、テーマ的には、過去は変えられないが、未来は変えられる、これは様々なドラマで昭和の段階から使われたものであり、今まで、怪獣の出現を予知したという展開も、ミラーマンなどにあり、これは、終わったことをくよくよするより、未来を拓こうというもので、そして怪獣ホーの存在が効果的であり、マイナスエネルギーという設定は、オリジナルのウルトラマン80では、教師編が1クールで終わったためにあまり活かされたとは言えないものの、今回はうまく生かしており、ホーはマイナスエネルギーのある限り無敵であり、それで当初オーブを倒すと思われており、しかしマイナスエネルギーを絶つことで倒せる、これはウルトラマンネクサスのノスフェルが、喉の再生機関がある限り何度倒してもよみがえる設定がありましたが、今回は80の怪獣で、80にはあまり強い怪獣は出なかったのですが、これは強敵として設定され、これも、運命を変えることをテーマとした作品で有意義でした。また、オーブでは、第6話までは怪獣はジャグラス・ジャグラーらが操っていたのに、今回は黒幕は描かれずですが、何者かが背景にいると思われます。
(2) ヒーローの正体を知る
 これも、ティガの、拝啓ウルトラマン様、で、キリノ・マキオがダイゴがティガと知る設定があり、しかし、マキオは、ティガの強さが仲間に支えられているからと知る展開を思わせて、そして、オーブに出てくるキャラクターは皆、過去に傷があり、ガイも異国の少女を助けられず、それで本来の姿を失い、他のウルトラマンの力を借りて変身しているもので、またナオミにも何かある模様で、過去に傷を負ったものの痛みを知ることの大切さを、教えてくれます。
 そして、ホーのマイナスエネルギーは、ハルカの絶望であり、それがブログ炎上によるものという設定も現代的であり、ヒーローの正体を知ったキャラクターは死ぬことが昭和には多く(レオの、サタンモアの回や、スペクトルマンにも例がある)、しかし平成だと、キリノ・マキオや今回のように生き延びることになり、このハルカ、いずれまた再登場するかも知れません(メビウスの、ザムシャーのように)
No.11629 - 2016/08/20(Sat) 15:27:22

ウルトラマンオーブ 第7話 霧の中の明日 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 愉快な風来坊
 主人公、クレナイ・ガイの設定は、ウルトラよりも、快傑ズバットを思わせるものがあり、楽器を弾いて現れる、BGMがウエスタン調、また革ジャンのスタイルもそうですが、しかしラムネを愛飲するとか、過去にもアイスをちゃっかり食べてしまう、そして子供が正体を知り?集まるなど、お茶目な面が多く、キザなキャラクターとは一線を画すものもあり、もちろん、70年代のようなキザなキャラクターの描ける時代ではありませんが、クールを本来?としても抜けたところが多々あり、親しみやすいキャラクターのガイの様子は楽しい模様です。
 他方、渋川は、ハルカのために出されてシフォンケーキを食べていき、こちらもギャグ的な面があり、柳沢真吾さんのキャラクターの面目躍如であり、オーブでは正統派の作品とは一線を画して、しかし、人間のヒューマニズムこそが力という展開は、月光仮面以来の日本のヒーローの王道です。
(4) コスモス以来の市野龍一さん演出
 今回は、監督が市野龍一さん、ガイアでウルトラシリーズに参加し、コスモスでは主力の監督を務められて、今回はコスモス以来14年ぶりのウルトラ演出で、オーブの監督では最年長ですが、ガイア、コスモスでは本篇だけであったものの、今回は特技監督もやられて、ホーとオーブのバトルの演出も見事であり、着ぐるみとミニチュア、CGを加えた世界、田口さん、アベさんとともに、見ごたえのある世界であり、ホーが80の際とは全く異なる描写で、それに立ち向かうガイ、オーブの活躍も見ものであり、素晴らしい演出でした。
(5) 例により、昭和テイスト
 この、SSPの本部は、プレハブにいろいろ入れたもので、これは昭和テイストの世界、平成のウルトラ、あるいはほかのドラマでもあまり見られず、さらにナオミのもとに請求書の山という展開も昭和テイストであり、このような世界は70年代の青春ドラマによくあり、また、ガイがラムネが好物という設定も昭和的であり、ウルトラではティガ以来、未来の世界を志向して昭和テイストは排除されていたのに、今回昭和真っ盛りは面白い世界です。
 昭和と平成のうまく融合したウルトラマンオーブ、これからも楽しみです。
No.11630 - 2016/08/20(Sat) 15:27:59

ウルトラマンオーブ 第8話 都会の半魚人 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:小林弘利 監督:市野龍一

 魚屋、戸松源三郎は、海を追われた半魚人、ラゴンの親子に売れ残った魚を与えていた。子供のラゴンに、船のおもちゃをあげたら喜んでいた。
 ナオミは、夢の中でジャグラス・ジャグラーに蹂躙されて、そしてガイに助けられるものを見て飛び起き、シンは、ナオミが熟睡していないと語る。ラジオのニュースで、海から魚がいなくなったと聞き、シンはアンバランスゾーンと語る。
 そして、ラゴンの母親が、源三郎に、坊やが病気だと、店まで伝えに来て、源三郎は様子を、ラゴンの母親を隠して連れて行くのだが、その前に、客の、一般の主婦に見つかってしまい、源三郎はラゴンをかくまい連れて行くが、主婦によりビートル隊に通報される。渋川が駆け付けて(太陽にほえろのパロディBGMがかかる)、ナオミも、やってくるが、シンがUMA探知機でラゴンを見つけて、ジェッタがビデオに撮り、それをナオミに伝えて、SSPの3人はラゴンを追い、そして倉庫に行くと、ラゴンと源三郎を発見し、坊やの様子をシンが見て、シンは世界の平和を守るロボットの制作、タイムマシンの制作に次ぐ夢が獣医になることであり、坊やの様子を見て、足を温めたら治ると教える。そして、暴れるラゴンに、源三郎は音楽を聴くとおとなしくなると言い、ナオミが子守歌を口ずさむと、ラゴンの坊やはおとなしくなる。ところが、そこに怪獣グビラが現れて、ガイは逃げるように指示して、しかし坊やはおもちゃの船を取りに帰ったところをグビラにとらえられて、飲み込まれてしまう。
 ガイはウルトラマンオーブ、ハリケーンスラッシュにフュージョンアップし、グビラの腹を叩いて、グビラの潮のところから坊やを吐き出させる。そしてドリルで攻撃するグビラを、オーブスラッガーランスで退けて、そしてスペシウムゼペリオンにフュージョンアップし、シャットダウンプロテクトのシールドでグビラを包んで、海の彼方に返した、無害で、単に人間のいるところに出ただけの怪獣は、オーブは倒さないのだ。
 グビラが深海に封印されて、ラゴンの親子には海に帰れることになった。ビートル隊も、無害な怪獣は見逃すものであり、餞別にあの子守歌を、としてナオミが歌うと、ガイはナオミがこの曲を知っているのに驚き、先に帰る、夕食はピザでいいと語り、源三郎は魚も食べよと言う。
No.11631 - 2016/08/27(Sat) 19:13:32

ウルトラマンオーブ 第8話 都会の半魚人 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) オーブ初のファンタジーもの
 今回は、ラゴンの親子と魚屋の源三郎の交流であり、これは凶悪な怪獣を倒す正統派ではなく、ファンタジーものであり、またラゴンの登場はウルトラゾーンを思わせるものもあり、ラゴンは、オリジナルのウルトらQでは、これも繁殖のために陸に上がるものと、そして島が海に沈む、まさに日本沈没のルーツの要素があり、今回、ラゴンの顔が主婦やSSPのメンバーの前に突然アップになるのは、オリジナルのウルトラQでのホラー描写、野長瀬三摩地監督の見事なホラー演出を思わせるものですが、今回はラゴンの着ぐるみがユーモラスで、ラゴンはウルトラ怪獣散歩にも出て、このところユーモラスなキャラクターとして登場しており、今回はグビラにより魚がいなくなり都会に出てきた設定で、それを源三郎が受け入れて、このような異形のキャラクターを受け入れる人間もウルトラには多数あり、もちろん怪獣を恐れる市民の方がたくさんいて、このような構図は、とても愉快なものでした。
(2) アンバランスゾーン
 今回、SSPの本部で唱えられたアンバランスゾーン、これはもともと、ウルトラQの最初のタイトルがアンバランスであり、自然界のバランスが崩れたらという前提での設定で、それが後にTBSの意向により怪獣ものにとなり、ウルトラQとなったわけですが、今回はアンバランスにより、グビラが深海から現れて魚を食べてしまい、ラゴンの親子が海にいられなくなる設定で、これはウルトラシリーズでQからある、自然界の変化と人間の文明の関係を見せてくれるもので、面白い展開でした。
(3) 実害のない怪獣
 今回は、ラゴン親子が都会に出てきた設定で、怪獣と言っても実害のないものも多く(初代マンのガヴァドンやヒドラに始まり、タロウでは多くの怪獣を逃がしている)、このように実害のない怪獣は倒さず、共存という姿勢は初代マンからあり、そしてコスモスとエックスでは積極的に共存するものであり、また、グビラも、魚を食べていたものの、結局オーブはコスモスに似た方法で無害化して返すというものであり、これは納得できる結末でした。
 今回の源三郎、ラゴンの親子に魚を与えるなど、親密に接しており、このような異形の存在を拒否せず受け入れるのも、ウルトラでは多数あり、異色なところでは帰マンの怪獣使いと少年でのパン屋のお姉さんなどもあり、今回はほのぼのムードで、ギンガSでも、メトロン星人を受け入れるものもあり、人間と違うから排除というものとは対照的な展開は納得させられました。
No.11632 - 2016/08/27(Sat) 19:14:09

ウルトラマンオーブ 第8話 都会の半魚人 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(4) オリジナル設定の尊重
 さらに、ラゴンということで、オリジナルでの音楽が好きという設定を生かして、ナオミの子守歌で坊やの方が落ち着く展開、この子守歌にはガイも思い出があるという伏線も含めて、昭和のテレビシリーズとの設定をうまく生かしており、これはメビウスから行っていたことで、オリジナルの設定を尊重して生かすのは、長いシリーズでファンも増えている中、貴重なことです。
(5) 怪獣の食物連鎖と生命の尊厳
 そして、グビラが地上に現れて、これは魚を食べきり、ラゴンの親子を狙ってのものであり、坊やが源三郎からもらったおもちゃを持ってくるために逃げ遅れて一度食べられてしまい、それを救うためにガイがオーブに変身する展開も、これは生命の尊さを知っているためであり、そしてラゴンの坊やを救出して、グビラを倒さず、シャットダウンプロテクトで無害化して海に戻す、これはウルトラマンサーガでの描写を踏まえてのものであり、そしてコスモスの設定を踏まえたものであり、ヒーローものの鉄則を見事に展開しています。
(6) ヒューマニズムこそ本当の力
 ラスト、ラゴンの親子を海に帰してやる展開、ビートル隊もラゴンを逃がしてやるなど、無暗な殺生をせず、生命の尊厳を大切にする展開は、ヒーローものの鉄則ですが、この生命の尊厳は、特に平成のウルトラシリーズで大切にされて、正義という言葉には危ういものもありますが、ヒューマニズムは、真の正義のひとつであり、このところ、現実の社会では残酷な事件が相次いでおり、その中で、ウルトラシリーズが生命の尊厳、ヒューマニズムを訴えるのは素晴らしいことであり、また今後への伏線も張られている模様で、今後のウルトラマンオーブも楽しみです。
No.11633 - 2016/08/27(Sat) 19:14:45

ウルトラマンオーブ 第9話 ニセモノのブルース あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:中野貴雄、監督:富田卓

 惑星侵略連合で、ノストラはウルトラマンオーブの強みが人間との絆にあると思い、ジャグラス・ジャグラーはそれは弱点でもあり、そしてノストラは宇宙指令M774として、ババルウ星人ババリューを、にせウルトラマンオーブとして送り込む。
 SSPの4人はハンバーガーを食べており、そこへ、怪獣も現れていないのに、ウルトラマンオーブ、これはババリューの変身したものが現れて、子供たちを襲おうとしたら、突然テレスドンが現れて、ニセオーブは行きがかり上?戦わざるを得なくなる。ガイはオーブに変身しようとしたら、ジェッタに、おごったハンバーガーの分働けと言われて、そして、ニセオーブは結局テレスドンを撃退する。そのニセオーブをジェッタは追い、ババルウ星人の人間体、馬場竜次と名乗るのである。ジェッタはこれが本物のオーブの正体と思い込む。ジェッタは、ガイがオーブの正体と思っていたが、違っていたと言い、ガイは一安心、そして、竜次は、助けてもらった子供たちから、感謝の言葉や絵をもらい、惑星侵略連合に戻っても動揺する。
 竜次は、ビートル隊の基地を攻撃しようとして渋川に不審がられて、そこにジェッタが先輩と声を掛けられて、子供たちから、あきらめなかったら逆上がりが出来たなどの感謝の声をかけられて、しかしそこに惑星侵略連合の宇宙船(メトロン星人の円盤)が現れて、竜次に破壊を命令、そして竜次はニセオーブに変身(ミラーマンの光学効果が使われる)して、子供たちを殺せないと言うと、ノストラはジャグラス・ジャグラーにババリューの処刑を命じ、怪獣ケルビムが刺客として送られ、ニセオーブはは戦うものの圧倒されて、バハルウ星人の正体がわかっても、それでも子供たちのために立ち、これを見たガイはウルトラマンオーブにフュージョンアップ、スペシウムゼペリオンでケルビムを圧倒して、ハリケーンスラッシュのオーブスラッガーランスでケルビムを倒した。
 竜次は、ヒーローとなり、そしてジェッタの前から姿を消した。
 ジャグラス・ジャグラーは、人間の心につけ込む作戦は古いと語る。そしてジェッタは幼少期の父親(平成セブンを演じた山崎勝之さん)との思い出を語り、と、竜次は、ガイの前で、公園の清掃作業員として、人知れず存在していた。
No.11634 - 2016/09/03(Sat) 16:14:43

ウルトラマンオーブ 第9話 ニセモノのブルース 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 前代未聞、ニセヒーローのギャグもの、ほのぼのもの
 今回は、平成でも何度も出ているババルウ星人がニセヒーローとなり、過去のニセアストラ、ニセヒカリ同様、本物と見分けのつかない姿でしたが、しかし怪獣の出現に、結局本物のヒーローとしてふるまってしまい、子供たちの心に触れて改心する話であり、平成では、悪のウルトラマン、イーヴィルティガのマサキ・ケイゴが最終回でティガを助けようとする展開もあるものの、このような雰囲気はユニークであり、また今までSSPの3人の中であまり注目されていなかったジェッタが中心になり、脚本の中野さんは、ギンガSの、ガンQの涙や、エックスのXio24時のような要素もあり、ギャグものの中に真実があるもので、ババルウ星人はレオでは卑怯の限りを尽くし、メビウスでも汚いことをしていましたが、今回は子供たちの心により改心する役どころであり、このような、人を思いやる心がヒューマニズムとして、真の正義を作るものだとなっており、この展開は面白いものであり、平成のウルトラでは、悪と言うものも、いずれ分かり合えるという展開、これはコスモスで見られたものですが、これを体現しています。
 ギンガS以降、それまで極悪のキャラクターと思われていたものが善側に来ることが増えて、それも不自然ではなく、面白い世界です。今回、子供たちが、ニセオーブの正体を知りつつ応援するシーンは、まさにウルトラシリーズならではのものです。
(2) ジェッタの存在感
 ジェッタはSSPの中ではあまり主役になることはなかったものの、オーブの正体がガイと勘づくなど今までに伏線はあり、そして馬場竜次との触れ合いも、ジェッタのキャラクターならではのものであり、これは悪を一方的に叩き潰すのではなく、悪、敵の側にも事情があり、それを描くことで、暴力ではなく解決する展開は、ウルトラならではのものです。
 今回は、馬場竜次の変身シーンにミラーマンの光学効果(レオで、ダン隊長のウルトラ念力にも使用)を使う、ジェッタの父親に平成セブンの山崎さんを出すなど、ウルトラファンにはうれしいこだわりもあり、大変に楽しめました。
No.11635 - 2016/09/03(Sat) 16:15:20

ウルトラマンオーブ 第9話 ニセモノのブルース 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 子供たちをうまく見せる
 今回は子供たちがゲストでたくさん出て、当初ニセオーブに攻撃されるところを、テレスドンの攻撃から守り、それで子供たちに馬場竜次が感謝されるなど、子供たちがうまく出ており、これは、第2次ウルトラシリーズで子供たちをたくさん出して子供向きにしてしまったことで、子供が出る展開は特撮ファンから批判されて、80でも後半は子供向きにしてしまい、それでティガでは子供主体の話はなく(最終回で全世界の子供たちがティガを復活させる展開が平成初)、これを変えたのがダイナの「少年宇宙人」であり、これは宇宙人として覚醒する子供の成長を描いた名作で、これを機に子供を出す=子供向き、の図式は無くなり、これはコスモスなどにも受け継がれました。今回の監督、富田卓さんはエックスで怪獣は動かないを演出されて、その傾向もあるのでしょう。
(4) ヒーローはいつも颯爽と
 ジェッタの気持ち、子供たちの気持ちで、正義の側に回ったババルウ星人、しかし窮地に立ち、そこに颯爽と現れるオーブ、今回はガイの活躍はあまり描かれず、変身するところにジェッタに割り込まれるものもありましたが、クライマックスでは悪に立ち向かい、正義とは何かを見せており、これを見て、ジャグラス・ジャグラーが、人間の心を使う発想は古いと嘯くなど、面白い展開もあり、ウルトラマン50周年の中で変わらぬものと、時代の変わったものを感じさせてくれました。そして、ガイはハンバーガーをおごってもらう、以前にもアイスを勝手に食べるなどのお茶目な面もあり、愛すべきキャラクターであるのが楽しいものです。
(5) 最後に、安堵
 今回、馬場竜次はジェッタやガイの前から消えたものの、公園の中で働く姿が一瞬見られて、ガイが安堵し、ヒーローは身近にいるという展開、こういう最後にほっとさせてくれる展開は、ティガの「影を継ぐもの」で、イーヴィルティガを押えるためにガーディーになり死んだと思われていた子犬が最後、生きていた展開にも通じており、このシーンはウルトラマン列伝でも予告を削っても入るほどの重要なものがあり、今回も最後に安堵であり、ウルトラシリーズには生命の尊厳がしっかり描かれて、そしてヒーローも武力を振るうだけでなく、ヒューマニズムに裏打ちされた力でないと意味はないと描かれて、これだからウルトラシリーズは50年支持されるのだと感じました。
 昨年のウルトラマンエックスは正統派のものであり、平成オリキャスをたくさん出す、怪獣との立ち位置など、原点回帰の作品でしたが、オーブはかなりの変化球をやっているものの、それでもウルトラならではの位置はさすがであり、生命の尊厳、ヒューマニズムの大切さが描かれた素晴らしい作品であり、ウルトラマン50周年にふさわしいものです。
No.11636 - 2016/09/03(Sat) 16:15:59

ウルトラマンオーブ 第10話 ジャグラー死す あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

 脚本:小林雄次 監督:富田卓

 SSPでは、毎日ナオミがバイトして、そしてたこ焼きを買ってくるのに、残りのメンバーは食傷気味で、渋川とジェッタは焼き肉を食べに行くと、あばよ、と逃げられて、それでガイはたこ焼きを食べることになった。
惑星侵略連合では、ジャグラス・ジャグラーがカード占いで、エンマーゴのカードでナックル星人ナグスを占いナグスは怒り、そこに、オーブ抹殺の命が下り、ノストラはジャグラーにブラックキングのカードを託し、ジャグラーの目的はベリアルのカードを手に入れることと見抜き、ジャグラーは報酬にベリアルのカードを求めて、了承した。
 そして、事務所が片付かないとナオミが言うと、事務所にジャグラーが出現し、空は夜明け前が美しいと嘯き、決着をつけようと来て、ガイはジャグラーとは腐れ縁だと言い、決着をつけるために、必ず戻ると告げて、対決に行く。
 閉鎖された牧場で、ガイはジャグラーと死闘を繰り広げ、6つの魔王獣のカードでマガオロチを復活させようとしているとガイは指摘し、ジャグラーはなぜ人間を守ろうとするのかとガイを問い詰めて、少女一人にとらわれるガイをジャグラーは嘲笑し、どうして人間に執着するのか、だから本来の力を失ったと詰め寄るが、ガイは反撃し、するとジャグラーはブラックキングを出現させて、ガイはウルトラマンオーブ、ハリケーンスラッシュとなり、オーブスラッガーランスでブラックキングに対峙するが、苦戦する。バーンマイトにフュージョンアップして、しかしブラックキングに追い詰められて、ジャグラーはオーブにとどめを、としたときに、突然後ろから撃たれて、ナグスの仕業であり、暗殺宇宙人、ノストラの策謀は、オーブとジャグラーを共に抹CENSOREDることであり、オーブはストビュームバーストも効かず、カラータイマーが点滅、そしてジャグラーはナグスに撃たれて姿を消す。オーブはこれに衝撃を受け、ジャグラーのカードを手に入れるのがノストラとナグスの目的であり、オーブはストビュームダイナマイトでブラックキングを倒す。 
 SSP本部に、ジェッタとシンが来てタイムカードを押し、すると、ガイも戻ってきた。
 そして、惑星侵略連合、ナグスはジャグラーのカードを手に入れて、怪獣総進撃と口走ると…と言うと、突然後ろから斬られて、ジャグラーはベムスターのカードでナグスの攻撃を交わしており、そしてジャグラーは魔人態になり、ノストラを惨CENSORED、ベリアルのカードを手にしたのだった。
 
No.11637 - 2016/09/10(Sat) 15:25:52

ウルトラマンオーブ 第10話 ジャグラー死す 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラ初、宿敵との対峙と敵の設定
 今回、オーブではジャグラス・ジャグラーがレギュラーの宿敵として設定されて、特撮でのヒーローと宿敵とは、キカイダーとハカイダー、ライオン丸とタイガージョーがあり、しかしこのジャグラス・ジャグラーの展開は、敵の中でやられたと思ったら逆襲と、ガンダムのシャアが、ザビ家を倒すためにジオン軍に入った経過も思わせて、そしてこの惑星侵略連合は、メンバーが信頼でつながっているのではなく、互いを信じず、このようにも策略のためには、オーブと戦うものも暗CENSOREDるという展開、ウルトラでは、悪の側が信頼してやっている例はなく、ギンガ以降、悪の側が、東映ヒーローで、最後は内ゲバを起こして崩壊する(デンジマンでの展開に始まり、シャリバンなどあり)展開に似ており、そして、惑星侵略連合とジャグラス・ジャグラーは、どちらもやることが実に汚いと言うか、特にナックル星人は初代が帰マンでやった極悪のやり方にも通じるものであり、このような展開に対して、颯爽と、正々堂々と立ち向かうガイ、オーブのカッコよさが目立ち、これは、悪の側が、自分たちの目的が異なり、しかしオーブ打倒というのみで一致するのみで、いつ仲間割れするかわからない展開はスリリングで、最後、ジャグラス・ジャグラーの魔人態が出たときは驚きました。
(2) 強敵、ブラックキング
 今回は、実体化する怪獣はブラックキング、帰マン37話で帰マンを倒したものですが、しかしブラックキング自体はそれほど強力な怪獣ではなく、ナックル星人も帰マンの能力を調べて、ブラックキングで勝てる保証がなく、坂田兄妹惨殺のショックの中で、それもナックル星人とともに攻めて倒したのであり、しかし後編では初代マン、セブンの友情により本来の力を取り戻した帰マンに圧倒されて倒されましたが、今回出たブラックキングは、大怪獣バトル、ウルトラ銀河伝説以降最強で、オーブの様々な技を跳ね返し、まさに帰マン37話のようなものを見せてくれました。
 今回は、ナックル星人ナグスと、ノストラの目的はジャグラス・ジャグラーの持つ魔王獣のカードであり、オーブにはとどめを刺さなかったものの、これは、ジャグラス・ジャグラーが単なる悪役ではなく、ハカイダーやタイガージョーのようになる前兆かもしれません。
No.11638 - 2016/09/10(Sat) 15:26:26

ウルトラマンオーブ 第10話 ジャグラー死す 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 廃墟での肉弾戦
 ガイが、ジャグラーと決着をつけるのは、閉鎖された牧場であり、このような廃墟でのバトルは定番で、そしてガイはゼットン星人との戦いでも、肉弾戦の本格的なものを見せており、ウルトラでは、ギンガS以降、敵の幹部と、人間のアクションがよく描かれるものの、今回も、双方の駆け引きを見せてくれて、等身大でのバトルは東映ヒーローの本領ですが、オーブだと肉弾戦は最近のライダーや戦隊より激烈であり、そして、ガイ=オーブ、ジャグラーともにまだ明らかにされていないし背景があり、それを見せつつの展開は面白いものです。
(4) 愉快なSSPメンバー
 今回はSSPのメンバーはほとんど出てこずであり、しかし、ナオミのバイトではたこ焼きを、それも冷えたものしか買えず、食傷気味というのが面白いものであり、しかし、前回はハンバーガーをみんなで食べていたので、この辺りはユニークであり、そしてSSPにタイムカードがあるのも驚きで、これは通常の事業者であり、このようなものは過去のウルトラには出てこなかったので、今回はガイvsジャグラーの展開に、様々な仕掛けがあったのが意外です。
(5) 敵側の、次なる展開は?
 最後、ナグスが報告すると、ジャグラーに日本刀で斬られてしまい、そして魔人態にジャグラス・ジャグラーがなり、ノストラも殺害してベリアルのカードを奪う展開は衝撃で、敵側のこのような生々しい描写は近年のライダーや戦隊でもなく、そしてメフィラス星人はメビウスに続いて仲間?に殺されたことになり、驚くべき展開です。
 次回はギャグめいてかなり劇的な展開になりそうであり、今後もウルトラマンオーブから目が離せません!
No.11639 - 2016/09/10(Sat) 15:26:54
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