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ウルトラマンメビウス・ファン感想掲示板

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ウルトラマンオーブ 第1話 夕陽の風来坊 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本 中野貴雄 監督 田口清隆

 異世界で、光の巨人と怪獣(魔王獣、この場合ゼットン)が戦うのを少女が見て、光の巨人は魔王獣を倒すものの、回りは火になり、人間となった光の巨人は絶叫する。
 そして、日本、東京、超常現象を調べるサークル、SSPはキャップのナオミ、メンバーのジェッタ、シンとともに怪奇現象を追い、シンの発明で探すことにしたが、そこへ大家がSSPの家賃を取りに来て、3人は裏口から出動する。他方、冷凍の宅配車に、謎の男、クレナイ・ガイがいて、何と零下20度とのところに5時間いて、平気であった。
 SSPのメンバーは、ナオミの叔父でビートル隊の渋川に呼び止められて、すると怪奇現象発生で、追いかけるSSPの車は巻き込まれて、するとガイが逃げろと言い、そして巻き込まれた車は、光の巨人に助けられる。
 そして、再び怪奇現象を追うSSPの3人、コーヒーを買いに行ったナオミは、謎の男、ジャグラス・ジャグラーとぶつかり、するとまた怪奇現象であり、低気圧に巻き込まれたナオミは、ガイに助けられて、そしてガイは渋川にナオミを託して、そこに魔王獣、マガバッサーが出現、証明写真の機械に入り、ウルトラマンと、ティガのカードをフュージョンアップして、ウルトラマンオーブに変身して、名乗りを上げて、マガバッサーに立ち向かう。驚くSSPのメンバーの前に、ジャグラス・ジャグラーが現れて、あれはウルトラマンオーブだと語り、そして去る。 
 戦うオーブは、タイムリミットが近づき、カラータイマーが点滅し、するとウルトらスラッシュを放ち、逃げるマガバッサーを追ってこれを当てて、そしてスペリオン光線で、マガバッサーを倒した。
 そして、写真の機械に、何とガイの変身するところが映っており、ガイは倒したマガバッサーからカードを回収、マガバッサーを封印していたのは、メビウスであった。そのガイに、ナオミはオーブニカを返し、それをガイは吹いて去るが、そのメロディーをナオミは知っていた。
No.11607 - 2016/07/09(Sat) 15:43:08

ウルトラマンオーブ 第1話 夕陽の風来坊 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 42年ぶり、4年連続新しいウルトラマンの登場
 今回のウルトラマンオーブは、ウルトラマン50年の作品ですが、30年のティガ、40年のメビウスのように記念作品ではなく、新作シリーズとて捉えられて、ティガ、メビウスが王道の作品であったのに、今回は特捜チームの設定をなくすなど、新規の展開があり、そして1〜2クールの作品ながら、4年連続新しいウルトラマンのテレビシリーズが制作されるのは第2次ウルトラシリーズ以来42年ぶりであり、これは当時の第2次怪獣ブームや変身ブーム(毎日ゴールデンタイムに特撮ヒーロー番組が放映されていた)とは異なり、特に今テレビは厳しく、視聴率やおもちゃの売り上げなどで定常的に高い数字を上げないと存続できない中、これは大変なことであり、確かに、仮面ライダーとスーパー戦隊シリーズは長く続いているものの、これは東映とテレビ朝日の緊密な連携があるためで、根本的に弱小の会社である円谷さんが、このしんどい時期に、これだけのシリーズを続けるのはものすごいことです。
 監督の田口さんも、ギンガ以来、1〜2クール作ってまた休み、というのはしんどいところもあると、おそらくライダー、戦隊との意識もあるのでしょうが、しかしこれだけの水準なら、1年に2クールでも文句はありません。
(2) ウルトラマンが直接人間に変身
 ウルトラシリーズでは、ウルトラマンが地球人と一体化している設定の方がはるかに多く、ウルトラマンが直接人間に変身しているのは、テレビの主役ではセブン、レオ、80、メビウスのみですが、しかし他の巨大ヒーローだと、圧倒的に直接人間に変身が多く、一体型はグリッドマンくらいで、ミラーマン、ファイヤーマン、他社でスペクトルマン、ゾーンファイターなど、ほとんどは直接変身で、しかし巨大ヒーローではウルトラマンが圧倒的に多い(第2次怪獣ブームの後では、巨大ヒーローはメガロマンとグリッドマンのみ)ので、このような形になっています。
 また、今回もガイの一人称は「俺」であり、しかし過去の直接変身の4人は僕を主体としていたので、異色であり、さらに、ギンガ以降、4人の主人公は全て一人称が俺であり、ウルトラだと僕を一人称とする例が多い(仮面ライダーは平成になり大半が俺)のですが、これはポケモンや妖怪ウオッチの主人公が俺を一人称としているのも大きいのかも知れません。
(3) 主題歌、水木一郎アニキ!
 今回のオーブの主題歌を歌うはアニメソングの帝王、水木一郎アニキであり、水木さん、ウルトラでは昭和の劇場版の主題歌や、アンドロメロス、あるいは平成に入り、円谷30周年で帰マンやエースのNG版主題歌を録音されたものの、特撮のテレビシリーズの主題歌は初であり、しかしウルトラだと、いわゆるアニメ歌手の方が主題歌を歌ったのは、ささきいさおさんがザ・ウルトラマンや平成セブンを歌っていたくらいで、また子門真人さんは、円谷音楽出版の社員のために、セブンの英語版やファイヤーマン、ジャンボーグAを歌われたものの、オリジナルのウルトラでの主題歌はなし(カヴァー版のタロウ、レオは子門さん)で、意外にもアニメ歌手のスターの方が特撮のテレビシリーズの主題歌を歌うのは初です。
 水木さんは、特撮ソングも多数歌われて、特に昭和の石ノ森作品で多く歌われて、特撮ソングを歌った数は多分一番多く、水木さんもアニメ歌手45年で、もう大御所、海外にもファンのあるいわばリビング・レジェンド、そんな方の主題歌はぐっと来ました。
(4) あえて、特捜チームを設定しない
 今回、メイン監督の田口さんは、ウルトラマンエックスが王道の作品であり、それで今回はいわゆる差別化のために、特捜チームを設定せず、ウルトラシリーズで特捜チームがないのは、レオの円盤生物シリーズと、ギンガの1期のみですが、その代わりに設定されたSSPはサークルであり、そして家賃を払うのも大変で、家賃の催促と言うのは、昭和の様々なドラマであったものの、平成の作品では珍しく、また電気代も困っているなど、ユニークな設定であり、田口さん、迷ったら遊べと指摘されていて、そしてビートル隊という設定もあるものの、これは挑戦的であり、過去に個性的な設定を取ったウルトラシリーズは大抵路線変更でオーソドックスなものに戻ったので、過去のウルトラシリーズを研究して、いいものをやってくれる、オーブのスタッフに敬意を表します。また、渋川を演じられる柳沢慎吾さんは、グレートで声を当てられて、今回26年ぶりにウルトラにレギュラー出演です。
No.11608 - 2016/07/09(Sat) 15:43:40

ウルトラマンオーブ 第1話 夕陽の風来坊 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(5) 主人公は風来坊
 この、ガイが風来坊という設定は、セブンのダンを意識したものもあるものの、設定としては快傑ズバットの早川健を思わせるものもあり、特に風貌と楽器を奏でるものであり、また冷凍車に乗っていたとか、型破りな設定であり、また変身する際に、証明写真の機械に入ると言うのも珍しく、アメリカのスーパーマンは公衆電話のボックスのなかで変身したものでしたが、そして、証明写真の機械に入ると、変身する際の写真が写っていたと言う、ギャグ的な面もあり、これは第1話の脚本が中野貴雄さん、田口監督とガンQの涙や、XIO24時を書かれた、変化球の路線によるものです。
 他方、過去のウルトラマンに対して、ウルトラマンさん、ティガさんと敬称を付けるのも面白く、ともかく、昨年のエックスから、ウルトラのスタッフに余裕も出来た模様で、面白いものをやってくれて、感服ものです。
 なお、石黒さんは仮面ライダー電王でもレギュラー出演されて、過去に、ウルトラマンのレギュラーから仮面ライダーのレギュラー出演をされたのは故・小林昭二さん以来たくさんおられますが、逆にライダーのレギュラー出演からウルトラにレギュラー出演したのは少なく、これはウルトラマンが5年先行しているためでしょうが、面白い展開です。
(6) 敵は魔王獣
 今回は、怪獣と表記されず、魔王獣と呼称されて、ウルトラだと怪獣と呼ばれないのは、エースで超獣、ネクサスでスペースビーストのみであり、しかし他のヒーローものだと、流星人間ゾーンで恐獣、そしてマジンガーZに始まる巨大ロボットアニメでは、○○獣という呼称が多数使われており、これを操るジャグラス・ジャグラー、このような敵幹部と思われる存在は、近年のギンガ、ギンガSにあります。ともかく、エックスと大きく作風を変えており、新たな挑戦のウルトラマンは素晴らしいものです。
(7) 田口特撮はオーブでも健在!
 そして、ウルトラマンの真骨頂、特撮は、どうやらCGとミニチュアの組み合わせであり、低気圧に巻き込まれた模様はおそらくCGであり、他方、怪獣やヒーローは着ぐるみで、これはさすがのものです。
 また、カラータイマーが鳴るとウルトラマン、ティガが弱ったような描写があるなど、独自のユニークなやり方があり、そしてウルトらスラッシュをマガバッサーが交わした(実際、オリジナルのウルトらスラッシュはよく交わされている)と思ったら魔王獣を追って当てるなど、意表を突いた展開も素晴らしいものでした。
 田口さんは、GWに兵庫・尼崎三和市場でイベントをされて、三和市場のオリジナル怪獣ガサキングαの自主製作映画(
 )を撮られて、もちろん大規模な予算も、さらにセットなどもないのに、素晴らしい特撮シーンが撮られて、特撮は莫大なお金がいると思われていましたが、創意工夫で、比較的低予算でもいいものを作れるものであり、田口さんの手腕に脱帽です。
(8) そして、ウルトラマン50年
 今回のオーブはウルトラマン50年の記念作とは謳われていないものの、内容は期待以上であり、円谷さん、ウルトラマン共にしんどい時期もあったものの、こういう作品を見せてくれて、そしてオーブにはテレビ東京も制作に加わり、昨日のおはスタに石黒さんも出られて、まさに、ウルトラマンは不滅のヒーローであり、今後も応援します。
No.11609 - 2016/07/09(Sat) 15:44:13
ウルトラマン50周年 作品 ウルトラマンオーブ登場! / 棺桶のジョー [近畿]
 皆様こんばんは、2016年、ウルトラマン50周年記念作品、ウルトラマンオーブのことが発表されました。http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0425/blnews_160425_8950102636.html
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1604/25/news102.html
http://www.asahi.com/and_w/interest/entertainment/CORI2070696.html
http://www.cinematoday.jp/page/N0082285
http://news.mynavi.jp/news/2016/04/25/222/
 テレビ東京系で7月9日から放映、主役は石黒英雄さん、様々なウルトラマンの力を借りて戦う様式であり、メイン監督は田口清隆さん、他アベユーイチさん、市野龍一さん、冨田卓さん、武井正能さんが演出、シリーズ構成は中野貴雄さんと小林雄次さん、ギンガS、エックスのスタッフが続投して、今回は全25話ということで、また制作にテレビ東京と電通が加わります。おそらく、今の新ウルトラマン列伝の枠で、ギンガ、ギンガS、エックスの延長ですが、これは楽しみです。

 なお、このオーブ、と言うより、ギンガ以降、1年ないのは寂しいという声も多々ありますが、しかし、これは今のテレビの状況を見たら、オーブの25話はテレビのドラマとしては平均以上であり、多くの声が、仮面ライダーやスーパー戦隊は1年やっているのに、あるいは、過去のウルトラシリーズは1年だったという声がありますが、しかし、考えてください、過去のウルトラはともかく、今テレビの実写のドラマで1年続くのはライダー、戦隊の他はNHK大河ドラマのみであり、今のドラマはほとんどが1クール基本で、あの大人気ドラマ「相棒」でも、1年の放映は無理、半年放映して、半年は別の番組でしか出来ず、かつての、太陽にほえろのような長寿番組の時代は30年前に終わり、あの大人気ドラマの踊る大捜査線ですら、テレビシリーズは1クールしか出来ず、ギンガ以降の、1〜2クール新作、残りは再放送や総集編と言うのは、長くシリーズを続けるには妥当なやり方であり、テレビを巡る状況は、昭和時代はおろか、平成ウルトラの初期より厳しく、その中で、エックスは22話ながら、あれだけの水準を出来たことを評価すべきであり、1年続くシリーズとか、もっと全国ネットなどの希望が出るのは分かりますが、しかしテレビの状況は厳しく、今、新ウルトラマン列伝を続けているのも、円谷さんの規模ならやっとであり、ともかく、50周年で1年新作を見るより、半年の新作を何年も続ける、細く長く、が妥当なのです。
 また、ギンガ以降、おもちゃを売るために作品を作っていると言う批判も多々ありますが、しかし、テレビシリーズはお金がないと作れず、おもちゃのマーチャンダイジングが成立してこそできるものであり、そもそも、テレビで無料で見られる作品を作るのに、おもちゃのマーチャンダイジング無視は、昭和ならともかく、今は無理で、そして仮面ライダー、スーパー戦隊ともにおもちゃが売れているから長く続いている(スーパー戦隊に巨大ロボットが出るのも同じ)のであり、シリーズの長さや、おもちゃ展開よりも、作品の水準を重視すべきなのです。
 昨年のエックスの水準は素晴らしく、あれだけのものを今の厳しいテレビの時代に見せてくれた円谷さんと、田口さん他のスタッフに、敬意を表します。ウルトラマンは、不滅です!
No.11603 - 2016/04/25(Mon) 19:21:30

田口清隆監督のトークショーに参加しました / 棺桶のジョー [近畿]
 こんばんは、昨日、兵庫県尼崎の三和市場にて、怪獣のイベントに、最近のウルトラマン映画の監督として活躍される田口清隆さんが来られて、トークイベントと、ファンとの怪獣映画の制作を行われて、私はトークイベントに参加しました、このイベント、神戸新聞と毎日新聞にも載っています。
http://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/201605/0009051600.shtml
http://mainichi.jp/articles/20160505/k00/00e/040/103000c
 殺到していたのは、我々第1次ウルトラシリーズのファンや初代ゴジラからのファンであり、子供たちは少なかったのですが、田口さんは80年生まれ、84ゴジラを祖父に連れて行ってもらい、そして怪獣の魅力に触れて、89年からの平成ゴジラには熱中されて、平成ゴジラ、vsシリーズは我々第1次ウルトラシリーズやゴジラのファンからは批判もあったのですが、しかし田口さんのような世代には大変に好評で(実際、平成ゴジラは毎年配給収入1位ないし2位を確保するほどヒット)、そして平成ガメラについて、大怪獣空中決戦は、要するに我々のような第1次ウルトラファンに絶賛されて、他方平成ゴジラは批判されていたのに田口さん戸惑われて、しかし平成ガメラ2は大変にはまって、当時中学生!で自主製作映画を製作され、一部上映されて、これは面白いものでした。
 その後、特撮スタッフになり、ウルトラゾーンを経て、ギンガSから監督になり、田口さんがウルトラマンの監督として評価された「ガンQの涙」で組まれた中野貴雄さんと名コンビで、エックスのXio24時も中野さんの脚本であり、エックス劇場版も中野さんがメインで書かれたそうです。
 田口さん、最近のウルトラマンの監督は、予算や時間の縛りが相当厳しく、エックスの劇場版もテレビの最終回と平行しての、かなり厳しい状態で撮られたそうですが、それでも、あれだけのものを作られたのには敬意を表さざるを得ません。
 そして、田口さん、最新作「ウルトラマンオーブ」のメイン監督も、エックスの盛り上がった昨年秋に打診されて、田口さん、ウルトラマンは終えてまた自主製作映画を、と思われても、日本の特撮のために尽力されて、さらに、より若い世代に特撮を教えておられるのです。
 ウルトラマンも、特撮もしんどい時代を何度も迎えては、乗り越えての連続でしたが、これからの田口さんの活躍を応援します。
No.11604 - 2016/05/05(Thu) 16:13:39

レッドマン 円谷チャンネル配信が話題に / 棺桶のジョー [近畿]
 こんばんは、72年に制作された、円谷作品のレッドマンが円谷チャンネルで公開されて、ちょっと、カルト的な人気になっています。
http://news.biglobe.ne.jp/trend/0420/nlb_160420_2990148935.html
http://getnews.jp/archives/1446080
http://getnews.jp/archives/1444633
http://top.tsite.jp/news/buzz/o/28890552/
http://www.fukuishimbun.co.jp/localnews/r25/94983.html
 レッドマンは、怪獣を一方的にやっつける?今見ると残酷な描写でカルトな人気がありますが、全作品がまだDVD化されず、LDのみの幻の作品であったのが、今回の円谷チャンネル配信で再び注目されることになりました。これはウルトラファイトの流れを汲むものですが、当時(72年)には表現規制はなく、自由に面白いものを、というものがユニークなものを生んだのです。
 今年は特撮の記念の年で、仮面ライダーもアマゾンズという、テレビとは別の配信による作品で、今ではテレビだと表現規制にかかるもので、大人向けの作品をやっており、特撮の進展はめざましいです。
 リバイバルブームについて、産経の記事もありました
http://www.sankei.com/premium/news/160507/prm1605070011-n1.html
 皆様、お元気で。
No.11605 - 2016/05/07(Sat) 19:07:07

ウルトラマンオーブ 直前スペシャル / 棺桶のジョー [近畿]
 皆様こんにちは、本日、ウルトラマンオーブ、来週から始まる作品の、直前スペシャルが放映されました。新ウルトラマン列伝は先週にて終わりで、オーブは新番組扱いであり、制作にテレビ東京さんも入り、ウルトラマン50年の本格的なシリーズになりそうです。
 このオーブは、先輩ヒーローの力をフュージョン(融合)するというもので、これは仮面ライダーディケイドや海賊戦隊ゴーカイジャーでも使われたものの、ディケイドとゴーカイジャーは過去の作品とのリンク(ウルトラだとメビウスやエックスで行った、過去のオリキャス登場ないしはそれに準ずるもの)ではなく、また、特捜チームは、防衛隊の様子ではなく、専門のサークルを自腹でメンバーが運営している模様で、そして、別途戦闘部隊があるのは、円谷作品ではミラーマンの前半にもあったものの、50周年で王道ではなく、メイン監督の田口さんも、迷ったら遊べと言われており、これは楽しみです。実際、主人公クレナイ・ガイは、ウルトラマンさん、ティガさん、光の力、お借りします、などユニークです。
 また、今回の直前スペシャルで、過去のヒーローの映像も使われたものの、中には新撮もあり、また太郎の声は篠田さんになっており、こういう編集の凝ったものは、旧列伝から行われているものの、今は円谷さんも、たいへんしんどい中で、いいウルトラマンを作ろうと尽力されるのに、敬意を表します。
 関西だと、兵庫県宝塚市にある手塚治虫記念館で、ウルトラマン50周年展があります。これは、50年前、ウルトラマンとともに、手塚先生のマグマ大使も放映されて、怪獣ブームを作ったことにちなむものであり、手塚先生は関西の出身で、第3次ウルトラブームは関西での大規模再放送がきっかけで起こり、また平成の鉄腕アトムは、平成ウルトラのスタッフが作ったもので、平成ウルトラは関西の方が視聴率も良く、関西はむしろウルトラマンのメッカであり、こういう企画は素晴らしいものです。
http://www.city.takarazuka.hyogo.jp/tezuka/4000020/4000134.html
 スポーツ報知の、ウルトラマン50周年記念号も出ました。
http://m-78.jp/news/n-3921/
 オーブ第1話放映の7月9日には、NHKのラジオでウルトラマン特番も放送され、杉浦太陽さんや、渋谷浩康さん、神谷和宏さん、坂本浩一さんが出られます。
http://m-78.jp/news/n-3922/
 今月の末から、シン・ゴジラも公開されて、8月には仮面ライダーとスーパー戦隊の映画も公開、また、ウルトラでは、海外制作のグレート、パワードがようやく再発売、ブルーレイでの発売であり、今年は特撮に期待できそうです、暑くなります、皆様お元気で。
No.11606 - 2016/07/02(Sat) 16:55:15
劇場版「ウルトラマンエックス」を観ました。 / 棺桶のジョー [近畿]
 皆様こんばんは、公開された劇場版「ウルトラマンエックス、きたぞわれらのウルトラマン」を観ました。尼崎のシネコンで観ましたが、素晴らしい映画であり、田口清隆監督による、まさに入魂の名作で、もちろんネタバレは避けますが、これは久々の日本製の「怪獣映画」であり、これは2004年に平成ゴジラが終わって以来、久しく映画での怪獣映画はなく、もちろんウルトラマンの映画はたくさんあったものの、いずれもヒーローが主役でしたが、これは特撮が大変に優れたセットと、着ぐるみによる特撮であり、大迫力の仕上がりで、田口さんにはいずれゴジラを撮ってほしいと思っているのですが、しかし、これほどの本格的な怪獣映画を見せてくれるとは大変なものでした。
 そして、エックスのテレビシリーズとの整合性もちゃんと取られて、さらに、過去のヒーローとの共闘も、まさに、きたぞ、われらのウルトラマンであり、ウルトラマンは、メビウス終了後しんどい状態が続いていましたが、それでも、円谷さんは必死に会社を再建して、そしていいものを作り、劇場版のウルトラマンは、ギンガ以降、水準が上がり、ウルトラマン50周年、創成期を支えた方々は、円谷英二、円谷一、金城哲夫さんなど鬼籍に入られましたが、おそらく、天国から「田口監督、これからのウルトラマンと怪獣映画は任せたぞ」と言っておられるでしょう。
 パンフはネタバレがあるので、見終わってから読まれることをお勧めします。
 3月13日の沖縄タイムスに、上原正三さんが1面トップで出られて、ウルトラマンと沖縄について語られています。帰マンの怪獣使いと少年を取り上げられて、沖縄とウルトラマンの思いに感激しました。
 ウルトラマン50周年、苦しい時代を経て、まさに、ウルトラマンは不滅です!
No.11594 - 2016/03/16(Wed) 19:59:44
明けましておめでとうございます。 / レイゴ管理人 [地球外]
みなさま

新年明けましておめでとうございます。

初日の出を見て、願い事をしてきました。
みなさま、どうぞ、
本年も宜しくお願いいたします。

>ジョーさん上からのレスで失礼いたします。
手術し、元気になりました。陰様で益々パワーアップしそうです。笑

ウルトラマンもさらに邁進して欲しいですね。

みなさん、今年1年、よい年にしていきましょう。!
No.11587 - 2016/01/01(Fri) 07:39:56

今年はウルトラマン50周年です / 棺桶のジョー [近畿]
 レイゴさん、皆さん、あけましておめでとうございます。
 レイゴさん、手術されたそうで、そして、お元気になられて幸いです。
 私は、昨年は歯が折れるなど大変でしたが、新年は元気に迎えられました。今日は初詣に行きました。
 昨年は、新作シリーズ「ウルトラマンエックス」が、田口清隆監督をメイン監督に迎えて、大変高い完成度であり、平成ヒーローのオリジナルキャストの出演、そして、50年前から続くシリーズのテーマを続けており、まさに、円谷英二監督の特撮の魂が、21世紀になり今も生きているのを感じました。
 そして、大岡新一さんからは、今年もテレビシリーズがあると語られて、エックスの水準を見たら、大いに期待できます。
 さらに、仮面ライダーは生誕45年、スーパー戦隊は40作目であり、ライダーと戦隊の記念映画も3月に公開されます。その上に、ゴジラもシン・ゴジラが夏に公開されて、特撮が久々に盛り上がる年になります。
 特撮は、ゴジラの登場、ウルトラシリーズ開始以降盛りあがり、しかしその後何回かの低迷期を経て、今、また興隆期を迎えていると信じたいです。
 ウルトラマンに、そして特撮に栄光あれ!皆様お元気で!
No.11588 - 2016/01/01(Fri) 17:02:23

Re: 明けましておめでとうございます。 / 藤子
 レイゴさん、ジョーさん、皆さん、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
 今年はいよいよウルトラマン五十周年ですね。どんな「ウルトラの奇跡」が起こるか楽しみです。夏にはゴジラもありますし。今度はパンフレット買うぞー!!
 では、またお便り致します。皆様、寒暖の差に負けないよう、お体には気をつけて下さいね。
No.11589 - 2016/01/01(Fri) 23:20:09

Re: 明けましておめでとうございます。 / レイゴ管理人 [地球外]
みなさんこんにちは

棺桶のジョーさん

特撮は永遠ですね。
スターウォーズの映画が公開されていますが、ウルトラマンは世界の作品に比しても劣ることのない壮大なスケールの作品だと思います。

藤子さん

お久しぶりです。時々掲示板の方にも感想などお寄せください。
確かにどんなウルトラの奇跡が起きるかみたいところです。

みなさん、今年もウルトラを楽しみましょう。
No.11590 - 2016/01/04(Mon) 16:17:37

Re: 明けましておめでとうございます。 / 棺桶のジョー [近畿]
レイゴさん、藤子さん、こんにちは。
 レイゴさん、スターウォーズの1作目(エピソード4)が78年に公開されると、日本の映画評論家たちはスターウォーズをもてはやして、日本の特撮を馬鹿にしたこともありましたが、それは40年近く前のことであり、その後平成の特撮キャラクターが発展し、そして今日のウルトラマンエックスを見ると、着ぐるみとミニチュアを使った特撮は日本のお家芸であり、特撮は何度も衰退の危機に瀕して、エヴァンゲリオンの庵野監督も特撮を助けてほしいと、2012年に言われましたが、しかし円谷さんはギンガ以降何とか復活し、そして常設の仮面ライダーとスーパー戦隊に合わせて、ご当地ヒーローたちもなかなかいいものがあり(名古屋のグランスピアーは、メビウスのメイン監督の佐野智樹さんが演出されて、松平健さんという大御所も出られたかなりのもの)、特撮は、日本の文化として、不滅です。
 藤子さん、今年のウルトラマン50周年、元旦の神戸新聞にも特集があり、そして大岡新一さんも新作シリーズを明言されており、まずは、3月の劇場版ウルトラマンエックスに期待したいです。
 寒い日が続きます、どうぞ皆様お元気で。
No.11591 - 2016/01/09(Sat) 10:36:38

朝日新聞「天声人語」にウルトラセブンが取り上げられました / 棺桶のジョー [近畿]
 おはようございます、今朝(1/10)の朝日新聞、天声人語に、ウルトラマン50周年として、セブンの、ノンマルトの使者について取り上げられています。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12152492.html?rm=150
 これは、まさにウルトラマンシリーズが続けてきたテーマそのものであり、テロに対する空爆も、される方から見たら蛮行だし、フランス革命は恐怖政治を生んだと、「正義」ということへの警鐘と、それに対する金城哲夫さん、上原正三さんの言葉もあり、これを見て感激しました。
 そして、朝日新聞には、ひし美ゆり子さんのインタビューもありました。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12151965.html?rm=150
 去年、神戸の灘大学にひし美ゆり子さんは古谷敏さん、豊浦美子さんと来られて、特撮秘宝にも記事になりましたが、こうして、新聞にウルトラマンが取り上げられるのはうれしいものです、皆様お元気で。
No.11592 - 2016/01/10(Sun) 06:36:56

ウルトラマンゼロとセーラーマーズが結婚! / 棺桶のジョー [近畿]
 こんばんは、寒いですね。
 映画「ウルトラマンサーガ」でタイガ・ノゾムを演じて、ウルトラマンゼロの人間体を演じられたDAIGOさんと、女優の北川景子さんが結婚で、北川さんは実写版のセーラームーンでセーラーマーズを演じられた方であり、特撮キャラクターゆかりの結婚として話題になっています。
http://getnews.jp/archives/1343268
http://news.ameba.jp/20160111-748/
http://news.livedoor.com/article/detail/11051147/
 これ、今ではもちろん、ウルトラマンなどのヒーローを演じたことはプラスに評価されますが、そうなったのは、厳密にいうと平成ウルトラが始まって以来であり、日本特撮党の党首を辞任される鈴木美潮さんも、ヒーロー歴を隠す俳優のことを書かれていたので、ウルトラマンのことが評価されて、うれしいです。
 また、ウルトラマンスタンプラリーも開始です。
http://rocketnews24.com/2016/01/12/692188/
 福島(円谷英二監督の出身地)でも、スタンプラリーです。
http://mainichi.jp/articles/20160113/k00/00m/040/033000c
 皆様、お元気で。
No.11593 - 2016/01/12(Tue) 20:31:50
ウルトラマンエックス 第20話 絆−Unite− あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:小林弘利、監督:阿部雄一

*今回もネタバレ注意!本篇をご覧でない方はご遠慮ください(11日のネット配信をご覧でない方はご遠慮ください!)

 橘副隊長は、娘が怪獣に襲われる幻影を見ていた。そして、大地から、カナダにいる家族について聞かれて、娘のいるカナダには怪獣は出ないとみちる、かおるから連絡が来る。そして、大地にも謎の連絡が来るが、それを解析している間に、怪獣出現の報が入る。現場に大地、アスナ、ワタル、ハヤトと橘が向かい、大地は解析して、スペースビーストで、バグバズンブルードであり(体長2m)、共存は不可能で、大地は駆除を決意し、アスナたちがバグバズンブルードを倒していく。そして、橘が逃げ遅れた女性を助けると、バグバズンブルードが現れ、瓦礫の下敷きになる。さらに、カナダの娘のところに、怪獣ベムラーが現れ、かおるが傷ついた!助けを求める娘を前に、何もできない橘の前に、ネクサスの変身アイテム、エボルトラスターが現れて、橘はネクサス(ここでは単にウルトラマンとのみ、アンファンス体)に変身、傷ついた女性を病院に預けて、カナダに飛び、娘を襲っていたベムラーを倒した。そこへ、橘の夫、かおるとみちるの父、祥吾(川久保拓司さんの友情出演)が助けに来て、絆を確認する。
 橘は、ウルトラマンになり、戦列を離れ、娘を助けに行ったことで、神木隊長に処分を申し入れるが、しかし、橘のために、大地たちも助かったのであり、エックスは、大地に負担をかけたことを謝るが、しかし大地はエックスのおかげで、怪獣たちとの共存を見い出せたという。
 そこへ、生き残っていたバグバズンブルードが巨大化して新宿に出現、Xioが立ち向かい、大地もエックスにユナイトして立ち向かうが苦戦する。橘は、自分の判断で戦うとして、ネクサス(ジュネッス体)に変身し、助太刀し、メタフィールドを発生させて、エックスと共闘し、エックスはエクシードエックスになり、エクシードエクスラッシュと、ネクサスのオーバーレイ・シュトロームのダブル光線でバグバズンブルードを倒した。
 橘の手から、エボルトラスターは消えた。橘は、そのウルトラマンから、あきらめるな、と伝えるようにと言う。そのウルトラマン、橘は絆、ネクサスと語り、大地はウルトラマンネクサスと言うと、エクスデバイザーに、ネクサスのカードが宿るのであった。
 そして、冒頭で、来ていた声は、大地の母からのものであった・・・
No.11575 - 2015/12/08(Tue) 21:07:01

ウルトラマンエックス 第20話 絆−Unite− 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ネクサス第38話&ティガ「ウルトラの星」パート2
 今回は、ネクサスの登場と言うことで、監督の阿部雄一さん、ネクサス時の名義での演出であり、阿部監督は、同姓同名の監督がおられるので、その後アベユーイチ名義で演出されましたが、今回はネクサス時の阿部雄一を名乗った意味も良くわかりました。
 今回、ネクサスの最終回の後に続くべきものであり、新宿での戦いはネクサス最終回や、映画Ultramanを意識したもので、これ、エックスでは過去のヒーローの客演はゼロ、マックス、ギンガ&ビクトリーに続くもので、それらを、オリジナルを尊重して、これはメビウスで、昭和オリキャスが続々登場してワクワクしていたころを思い出しました。
 また、ネクサスとエックスの共闘は、平成初の過去ヒーロー客演の、ティガ「ウルトラの星」を思い出しました。ウルトラの星では、予告編を見て、これは昭和ウルトラのスタッフが作ると予感し、つまり本篇は満田さん、特撮は高野さんと予測して当たりで、そして本放送時、「脚本:上原正三」と出たのを見てばんざいをしたのを思い出しました。上原さん、円谷作品にはタロウの初期以降関わらず、その間は東映でスーパー戦隊シリーズ、メタルヒーローシリーズを支えられて、特撮の暗黒時代(ウルトラマン、仮面ライダー、ゴジラのレギュラーシリーズがなかった時代)に、特撮の火を絶やすまいと尽力されて、そして平成ウルトラに復帰され、それまで、第2次シリーズにて、ウルトラ兄弟の安易な客演が、ファンに批判を受けていたのを、一気に解消するものを作られました。今回の話で、オープニングに、川久保拓司さんが友情出演と出た時に、ウルトラの星での上原さんと出た時と同じ興奮でした。また、クライマックスのダブル光線も、ウルトラの星に始まるものでありました。
 過去のウルトラヒーローの客演は、第2次ウルトラシリーズでたくさんあったものの、過去のヒーローが最新ヒーローの引き立て役に終わるなどが多く、また、レオでは、ダン隊長の性格がセブンの際と全く異なるいやなものであり、それゆえ、ウルトラ兄弟という設定は、昭和ウルトラファンからは忌み嫌われていた時期もありました。これは、オリジナルを尊重しないで、その時々にご都合主義で過去のヒーローを出したことが批判されたのですが、しかし、ティガ「ウルトラの星」では、ウルトラマン創世記の雰囲気の中で、初代マンを、それまでの過去ヒーローの客演とは全く異なる形で出して、ヒーロー共演の本当の素晴らしさを描き、そしてメビウスにて、オリジナルキャストと設定を尊重して出して、この結果、第2次ウルトラシリーズ以降、特にタロウ、レオ、80の再評価につながりました。今、仮面ライダーでも春の映画で昭和のオリキャス登場をしているものの、例えば、昨年の映画にはせっかく藤岡弘、さんが出ながら、オリジナルの設定に沿わないものもあり、ファンの批判を受けました(ここ数年のライダーの春映画、スーパーヒーロー大戦は、第2次ウルトラシリーズが批判された要素を繰り返しているのは問題です)が、これはライダーのスタッフも、このウルトラのことをぜひ見習って、オリジナルへの尊重をしてほしいものです。
 今回は阿部雄一さん、ネクサスの後半でメインの監督を務められて、最終回も手掛けられて、その後はメビウス、大怪獣バトルを経て、ゼロの映画を演出され、そしてギンガ第1期、それまでのウルトラとは異なり、予算も時間も限定されている中で、おそらく相当苦労されて、何とかシリーズを軌道に乗せて、その後、ギンガS、エックスとウルトラが復活するきっかけを作られて、その中にこんな過去への素晴らしいオマージュ会を作られて、大感激です。まさに、メビウスの頃の、ウルトラファンで良かった、を9年ぶりに満喫しました。
(2) ネクサス、10年ぶりの再登場
 そして、エックスのシリーズで再登場したネクサス、2004年に開始され、ウルトラでの異色作として作られたものの、ご存知のように視聴率などで苦戦して、放送期間も短縮されましたが、それでもネクサスにスタッフの込めた思いは素晴らしく、テレビの最終回は素晴らしい盛り上がりでした。それを受けて、当時、てれびくんで椎名高志さんが手掛けられたコミカライズ版が今年単行本になり、それも、10年前に描けなかった最終回を素晴らしい形で再現し、ムック本にも匹敵する資料を入れて、さらにプロデューサーの渋谷さんと、主役の川久保さんの対談、担当編集の方のお話など、これほどのコミカライズ本はなかったと言えるもので、そのネクサス、本篇ではこの単語は最終回に主役の孤門が一言語るのみで、映像作品で、「ウルトラマンネクサス」と表現されたのはこれが初めてです。
 そして、主役の川久保さんは今回橘副隊長の夫、かおるとみちるの父役で友情出演ですが、これはネクサス世界の孤門が、エックス世界でこの形で存在したと思われるものであり(橘祥吾とネクサスのシーンで分かる)、またマックスで昭和のキャストが別の役で出られたのにも通じるもので、これにより、エックスでは過去ヒーローの客演時に、ゼロ、マックス、ギンガ、ビクトリーに続いてのオリキャス登場で、声では何度も登場しているゼロを除くと、マックス、ギンガ、ビクトリーとネクサスは後のシリーズへのオリキャス初登場であり(川久保さんは列伝のネクサス総集編のナレーションをされましたが)、そして映画・ギンガSにはダイナ、ガイア、コスモスがオリキャス登場(この3ヒーローは、映画へのオリキャス客演は3度以上あり)で、もちろんこれも平成ウルトラの最盛期を思わせるものです。また、橘副隊長の娘、かおるとみちると言うのは、ふたりはプリキュア・スプラッシュスターで、敵側の少女、ミチルとカオルが主人公に参加して、結果4人のプリキュアで活躍したことへのオマージュとも取れて、プリキュアは、ギンガ1期での、人間を利用して怪獣を実体化させる発想も生み出し、日曜朝の作品が、ウルトラに影響を与えて、またウルトラの影響を受けています。
No.11576 - 2015/12/09(Wed) 19:09:27

ウルトラマンエックス 第20話 絆−Unite− 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 家族を守ると言うこと
 今回、副隊長が、家族、娘を守るためにウルトラマンになり戦ったこと、橘副隊長は軽率な行為と言うものの、しかし、自分の家族を守れないものに、地球を守ることはできないと僕は思い、橘副隊長の行為は当然のものであり、それゆえ、ネクサスも力を貸したのだと思います。もちろん、橘副隊長の行動で、家族だけでなく、多くの人が助かったわけであり、何が正義かを考えさせられるものでした。海外作品の、謎の円盤UFOで、主人公ストレイカー司令官が、地球防衛の使命のために交通事故にあった息子を見殺しにする話があり、これは大変なショックで、そしてこの作品はエヴァンゲリオンのネルフの設定に影響を与えて、ストレイカーの設定は碇ゲンドウ司令の設定に影響したものの、やはり、家族を守れるものが、本当に平和を守れるのだと思います。
(4) 阿部雄一監督、サプライズ3度目
 今回はネクサスの阿部雄一(アベユーイチ)監督で、当然ネクサスのオリキャス登場と想像して、エックスでは、過去のゼロ、マックス、ギンガ、ビクトリーは公式ブログでもオリキャスのことが予告されていましたが、今回の川久保さんのことはサプライズであり、しかしアベユーイチさんは、ウルトラマン列伝以降サプライズをこれで3度目であり、まず、ウルトラゼロファイト第2部のゼロダークネス登場は公式サイト、ブログでも伏せられていたし、狙われたエックスでのスラン星人の登場も伏せられており、そして今回は3度目で、それも計算されたサプライズであり、メビウス以降の、オリジナルの尊重と、そしてファンサービスを考えたものに感服です。
(5) エイリアンを思わせる展開
 そして、ネクサスのスペースビースト登場で、エックスでは初の共存できない怪獣であり、バグバズンブルードは、ネクサスにも出ましたが、今回は等身大のシーンに、特に映画「エイリアン」の、暗いところで突然怪物が襲ってくる展開を思わせてくれました。リドリー・スコット監督のエイリアンは、それまでの日本のキャラクター、怪獣や怪人、妖怪と異なり、全く相互理解の不可能な凶悪な存在であり、公開された79年には日本でも大変な衝撃(SF映画として初の本格的なホラー描写)を与えました。共存できない存在として、エイリアンに近い描写をしたのもうなずけるもので、そして、ネクサスも、ホラーの要素を入れたものの、朝7時台には、2004年当時ではやや無理もあり、しかし、今見ると、納得であります。
(6) 巧みなシリーズ構成
 そして、今回の話は、シリーズのクライマックスを想定してもので、ラスト2話への伏線も張られている模様で、エックスではたくさんの脚本家の方が参加され、またシリーズ構成も4人の脚本家でされて、シリーズ構成は、ウルトラではガイアでは二人で担当されて、ギンガSもそうでしたが、4人でのシリーズ構成はウルトラだけでなく、アニメも含めて珍しいものであり、また女性の脚本家の方も多数参加され、ウルトラでは、昭和では女性スタッフは目立たなかったものの、平成では、脚本で大田愛さん、数はそれほど多くないものの、幾多の名作を書かれて、平成ウルトラは太田さん抜きには語れず、今回も、女性スタッフの尽力が効果を発揮しています。
(7) 絆は不滅
 ネクサスへのオマージュと、エックスのシリーズの中として成立し、そして、橘副隊長の「あきらめるな」は言うまでもなくネクサスの大テーマで、第1話と最終回に語られて、そして、今、再びネクサスの伝説が始まりました。
 そして、12/6の読売新聞に、ウルトラマン関係の記事がありました。
http://www.yomiuri.co.jp/fukayomi/ichiran/20151204-OYT8T50048.html
 後半に、大岡新一さんのインタビューがあり、最後で、大岡さん、来年もテレビシリーズをやる予定と明言され、つまり、ウルトラマン50周年作品が決定であり、ウルトラマンという財産を支えられると明言されています。
 本当に、2007年の円谷買収時のどん底から立ち上がり、大岡さんや阿部雄一さん、坂本浩一さん、田口清隆さんと多くの方の尽力でウルトラはよみがえりました、ウルトラマンこそ、永久に不滅です!
No.11577 - 2015/12/09(Wed) 19:09:58

ウルトラマンエックス 第21話 美しき終焉 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:小林弘利、監督:田口清隆

*今回も、ネタバレあり、実際の映像をご覧になっていない方はご遠慮ください(列伝ブログでも、先週同様金曜まで伏せられています)
 大地は母からの声を聞き取り、父と母が15年前に消えたところで電波を探っていた。母は宇宙からの電波に未来からの声があるといい、父は古代遺跡を研究していた。他方、ワタルはマモルとともにスペースマスケィティ2号機に乗り、これは宇宙のエネルギーを感知できるのだが、強力な兵器のないことにワタルは失望するものの、マモルは、強力な武器で守るのは時代遅れ、やれるとしたら愛、地球に帰れないなら泣く、そういうものだと語る。そこへ、UNVERジュネーヴ支部より連絡があり、ダークサンダーエナジーが地球に接近していると言う。宇宙にいたワタルとマモルはこれを追尾するものの、5以下にならない宇宙のエネルギーが2以下、ゼロになり、そしてスペースマスケィティはレーダーから消えた。グルマン博士は、これが無であると解説する。神木隊長はダークサンダーエナジーが地球に迫っているとUNVER本部に報告した。
 そして、謎の物体は、地球に侵入して、UNVERネバダ基地を襲撃し消失させた。スパークドールズの世界最大の基地であるためで、そして、謎の物体は、第2のスパークドールズの保管基地、日本を目指していた。Xioの艦隊が太平洋上で謎の物体を攻撃するものの、逆に攻撃を受けて全滅である。
 危機を感じたエックスは、大地を通して、Xioの隊員に語り掛ける。神木隊長は、エックスが自ら語り掛けると言うことは、よほどの非常時と悟り、15年前、ダークサンダーエナジーを追っていたエックスは、その相手、グリーザを追って太陽系に来て、15年前、太陽に落として倒したのである。それが、ウルトラフレアであった。だが、グリーザは復活し、地球を襲撃しに来た。グリーザは、地球の生命全てを無に帰すつもりなのだ。グリーザがXio日本支部に迫り、グルマン博士とルイはバリアーをパワーアップさせて対抗する。
 そして、大地は最終決戦に向かい、アスナの前でエックスにユナイトして、立ち向かった。アスナは、大地がエックスであったと知り、そして、これを本部に伝えて、自分もサイバーゴモラを実体化させて、協力する。ハヤトには父から帰って来いとの電話があるが、ハヤトは正月に帰ると語り、スカイマスケッティで出撃する。しかし、グリーザは圧倒的に強く、エックスはエクシードエックスになり空中で迎撃するが、全く歯が立たず、サイバーゴモラとの連携攻撃も、無であるグリーザには無力であり、スカイマスケッティは撃墜されてしまう。エックスは、大地が勇敢であったと語り、大地はあきらめず、エクシードエックスで対抗するが、グリーザの圧倒的な攻撃を受けて、エックスは、カラータイマーを残して消失し、アスナは大地の名を叫ぶのみであった。
No.11578 - 2015/12/15(Tue) 20:54:49

ウルトラマンエックス 第21話 美しき終焉 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 超・強敵の出現・絶望
 最終回は前後編構成であり、ギンガSでは4話構成でしたが、今回は超・強敵との戦いで、監督の田口さんは、グリーザを初代ゼットンが与えた衝撃の再来を狙ったと言われて、平成ウルトラでは最終回にラスボスの超・強敵が出るものの、今回は設定が絶妙であり、田口さんは、このところ1回あたりの怪獣の数が多くてインフレ気味なので、1つのものをしっかり描くと映画秘宝で語られて、このグリーザはまさに数より質の超・強敵であり、存在そのものが無であり、そしてエネルギーがなく、感知できず、しかし破壊力は大変なものと言う描写は、こういう超・強敵、平成では最終回の定番で、ガタノゾーア(来年リアルフィギュアが出ます)やグランスフィア、ゾグ、エンペラ星人などあったものの、今回は圧倒的な力で、UNVERのネバダ基地を一瞬で破壊し、地球を蹂躙する描写はすさまじく、まさに怪獣パニック映画の真骨頂であり、そしてヒーローが全く歯が立たないのは、初代マンが初代ゼットンに一方的にやられ、またティガもガタノゾーアに一方的にやられると、最終回の定番であり、グリーザの力は大変なものであり、怪獣映画の真骨頂であり、まさに最終回に相応しい仕上がりでした。
 そして、グリーザは、極めて抽象的な存在であり、ゼットンやガタノゾーアのような存在感ではなく、恐怖を見せてくれるもので、それもエイリアンのようなものとも異なり、こういう描写はウルトラでは初めてで、他のヒーローものでもあまり例はありません。着ぐるみ、ミニチュアセット、CGの三位一体が、見事な成果を挙げています。
(2) ウルトラマンが直接呼びかける
 そして、グリーザの襲撃に、エックスが直接Xioの隊員に語り掛けるシーン、ウルトラマンと主人公が一体化して、相互に対話する例は、コスモスやマックスであったものの(昭和ではこれはあまり明確に描写されなかった)、一体化しているウルトラマンが特捜チームの隊員に呼びかけるシーンはこれが初めてで、エックスだと、大地とエックスがいわゆるバディ関係にあり、これを活用した展開であり、そして神木隊長が、エックスの直接の呼びかけに、ただならぬことと感じるなど、最終決戦に相応しいものでした。
(3) ヒーローの正体が明かされる
 これも最終回の定番、大地がアスナに正体を明かして目の前で変身、もちろんルーツはセブンの最終回で、昭和ではエース、レオも類似の展開(この3人は、正体を明かした後姿を消す)、平成では、隊長が主人公の正体に気づく展開が定番ですが、エックスではすでにギンガとビクトリー共演編、マックス編、ネクサス編で、人間がウルトラマンに変身していると特捜チームのメンバーが知り、そして前回、ネクサス客演編で、橘副隊長が大地の正体に気づき、さらにグルマン博士はゼロ登場の回で知るなどあり、それでも、主人公がヒロインの前で変身して最終決戦に行くのは、セブンやティガであり、セブンの場合は最終回でしたが、平成だとその前に明かされる例もあり、大地の、悲愴な決意もあり、これは燃えます。
No.11579 - 2015/12/16(Wed) 19:44:41

ウルトラマンエックス 第21話 美しき終焉 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(4) 武力で平和は来ない
 最初に、スペースマスケィティ内で、攻撃装置のないことに不満を漏らすワタルに対して、マモルは地球を愛する気持ちがと言うのは、もちろん日本のヒーローもので、ウルトラマンはおろか、初代ゴジラ以来、超兵器で敵を倒した例はなく、ウルトラでは過去たくさん例があるように、超兵器はかえって主人公の足を引っ張り(ギンガSのビクトリウムキャノンとダイナのネオ・マキシマ砲がいい例)、初代ゴジラで、芹沢博士が自分の命を引き換えにゴジラを倒したように、武力を振り回して正義も平和もないのです。
 今回のグリーザは、無をモチーフにした敵で、武力は無意味であり、艦隊で攻撃と言うシーンはウルトラでは珍しいですが、全く無意味で、これはガーゴルゴンの際のミサイル攻撃と言い、ああいう超兵器を振り回して敵は倒せないものであり、これは、市川森一さんの言われる、武力で平和は来ない、信じて赦すしか方法はないと言われたのも、またもや納得させられました。
(5) カラータイマーだけが残った…
 今回、ショックであったのが、ウルトラマンが敗北し、カラータイマーのみ残った展開で、これはウルトラでは初であり、初代マンはゼットンにカラータイマーを破壊されて敗れ、ティガやマックス、ギンガSなどは石化があるものの、敗れて、カラータイマーのみと言うのは衝撃的であり、逆のパターンだと、タロウの、ウルトラの命を盗めで、帰マンがドロボンにカラータイマーを取られたらしぼむシーンは、トリビアの泉でネタにされて以来様々な番組で取り上げられて、何とフィギュアにもなりましたが、これはヒーローの敗北をまざまざと見せつけるもので、絶句しました。
(6) ヒーローの復活へ
 最終決戦で、ヒーローが敗れて、その後復活し勝利するパターンはティガ以来定番ですが、今回はかなりの絶望であり、最終回、心して待ちたいです。

 なお、すでに報じられていますが、来年3月に、劇場版ウルトラマンエックス、きたぞ、われらのウルトラマンが公開されます。円谷さんのHPでも特報があり、ギンガとギンガSの映画は尼崎まで行かないといけませんでしたが、今回は神戸でもやってくれます。監督は田口清隆さん、おそらくテレビの最終回と並行しての制作と思われますが、来年はウルトラマン50年であり、ただしこれがウルトラマン50周年記念ではない模様で、いずれ、もっと大きな企画もあるのかも知れません、期待して、応援しています。
No.11580 - 2015/12/16(Wed) 19:45:10

ウルトラマンエックス 第22話 虹の大地 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:小林雄次、監督:田口清隆

*今回もネタバレあり!本篇をご覧でない方はご遠慮ください。

 エックスが倒され、Xioの隊員はエックスの正体が大地と知った。残ったカラータイマーにアスナが近づくと、鼓動を感じて、グルマン博士は、第12話で大地がエックスを助けた電脳空間を使えば大地を復活させる可能性がある、ただし危険だと言い、橘が行くと言うが、アスナが、自分が行くと宣言した。それも危険で、クリティカルになれば強制解除するとして、アスナは電脳空間に挑む。電脳空間で、アスナは大地を探す。その大地は、エックスとともに、グリーザに敗れ、すると、15年前、母が、15年後生命が滅ぶのを予知したものの、エクスラッガーを見つけて、これで希望が出来たといい、そして、ウルトラフレアの元、父と母は消息を絶った。
 すると、グリーザが再生し、Xio基地に向かい侵攻を始めた。ハヤトはサイバーゴモラを起動させ、大地がピンチだ、頼むとグリーザに立ち向かい、そして基地はバリアーを最大出力で張るものの、グリーザに侵攻され、アスナを連れて橘とルイは脱出し、グルマン博士は破壊に巻き込まれる。グリーザは、Xio基地のスパークドールズを取り込み、最強の第3形態になり侵攻を続けた。
 電脳空間で、アスナは、大地を守ろうとしたが、守られていた、あきらめないといい、そして、大地もエックスを探す。そして、神木隊長やラボチームも、ウルトライザーでグリーザに立ち向かうが、エネルギーを吸収され、危機に陥る。すると、突然現れたスペースマスケッティ2号機!エンジンの故障で地球の裏側にいたのだ、ワタルは、2号機本体をグリーザにぶつけて、これを牽制した。 
 電脳空間で、アスナはエクスラッガーを手にして、そして限界が来て、ルイは強制解除をしようとしたら、アスナの手で、それを拒否した。そして、アスナは大地と再会し、大地も、エックスと再会、再びユナイトし、グリーザに立ち向かう。
 エックスはエクシードエックスになり立ち向かうが、グリーザは取り込んだ怪獣たちの力でエックスを攻撃し、エックスは窮地に陥るが、しかし、大地はグリーザに取り込まれたゴモラたちに語り掛け、すると怪獣たちは大地とエックスに応えて、グリーザから離れて、エックスは、全ての怪獣たちの力を取り込んだアーマーをまとい、ウルティメイトザナディウム光線で、グリーザを倒した。母は、よくやったと、父は、素晴らしい仲間がいたと、大地に語った。
 グルマン博士は生きていた。そして、アスナたちのところに、大地は戻ってきた。大地のエクスデバイザーを、みんな自分とユナイトしたかったといい、しかし神木隊長と橘副隊長は、大地に勝手なことをした、エックスとの出会いのすべてを報告書にして出せというのである。エックスは、こんな大地をよろしくといい、そして、空には、虹がかかっていた。
No.11581 - 2015/12/22(Tue) 21:04:49

ウルトラマンエックス 第22話 虹の大地 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 人間がウルトラマンを助ける!
 ともかく、素晴らしい最終回であり、これだけのレベルのウルトラマンを、来年のウルトラマン50周年を前に見られたのは素晴らしいことでした。今回は、人間によるウルトラマン救出、あきらめない、がポイントで、まず、ウルトラマンが最強の敵に敗れて、それを人間が助けて、ウルトラマンが復活して最強の敵を倒す展開は、ティガ、ガイア、マックスとあり(全て小中千昭さんの脚本による)、類似した展開はコスモスやメビウス、ギンガSにもありました。今回は、第12話での、ツルギデマーガに敗れたエックスをグルマン博士と大地が救う展開を再びやるものであり、これはティガ最終回で、マサキ・ケイゴにより、石像になったティガを復活させる展開にも似ており、平成ウルトラの展開を忠実にたどり、今回はアスナが大地を助けに行くもので、そしてXioの隊員も全員活躍し、基地が襲撃され破壊されても、なおも立ち向かうのは、映画「ティガ&ダイナ」にもあり、総力で最強の敵に立ち向かう展開は、正義とは何かを感じさせてくれて、まず、橘副隊長が大地を助けに行くと言うと、アスナが、自分が行くと宣言し、そしてハヤトが傷つきながら、サイバーゴモラを駆使して立ち向かい、神木隊長やラボメンバーも立ち上がり、総力で立ち向かうのは、大変な説得力であり、超兵器で敵を圧倒するのではない、個人個人が最善を尽くして立ち向かう、日本のヒーローの真骨頂を見るものもありました。
 エックスでは、すでに第4話で、Xioがベムスターに飲み込まれたエックスを助けて、第7話ではガーゴルゴンに石化されたエックスを、テル、ルディアンと協力して助けており、これは、ウルトラマンのピンチに対して、第1次ウルトラでは、セブンがガッツ星人に負けた際はウルトラ警備隊が救出し、初代マンがゼットンに敗れた際は、岩本博士の無重力弾でゼットンを倒し、しかし第2次シリーズでは、ナックル星人、ブラックキングに帰マンが倒されても、初代マン、セブンに助けられて、その後人間がウルトラマンを助ける結果がない(レオだと、ブラック指令と円盤生物を子供たちが倒す展開はありますが)のが批判され、今回は、ウルトラマンが負けても、人間が立ち向かい、最後まで戦うのは、ヒーローものの本当に理想的なものでした。
 さらに、前回行方不明のワタルとマモルが健在で、戦闘機の本体をぶつけて敵に立ち向かうあたり(自分で突っ込む特攻ではない)、生命を大切にするものが勝つ、生き残る、これも日本のヒーローものの伝統を見せてくれました。「ティガ&ダイナ」では、戦闘機も破壊されたスーパーGUTSのメンバーが体で敵に立ち向かい、ふたりのヒーローとともに勝つものであり、超兵器で敵を倒すのではない(98年のエメリッヒ版ゴジラへのアンチテーゼ)ことを見せてくれました。
(2) あきらめないから勝つ!
 今回、電脳空間に入りアスナが救出した件、アスナが、大地の理想を体現したい、あきらめないと言う場面は感動もので、この「あきらめない」ものは、日本のヒーローの真骨頂であり、これについて、日本特撮党党首を自任される鈴木美潮さんの「ヒーローたちの戦いは報われたか」という素晴らしい本が今年出て、月光仮面からウルトラマン、仮面ライダー、スーパー戦隊、メタルヒーローとの系図を追われて、何より共感したのが、ヒーローも人間もあきらめないことをヒーローは教えたと書かれていて、ティガの最終回、あれは宗教的などと、ファンやスタッフからも批判がありましたが、あの最終回で、人間も、大人も子供もあきらめずに戦ったから勝てたと熱く語られて、これは全くその通りであり、これはライダーでも負けても特訓して戦い勝った、ミラーマン(鈴木美潮さんのお気に入り)もあきらめなかったと書かれて、今回もその通りであり、あきらめなかったから、ヒーローは勝てたと思いました。そのアスナ、電脳空間への挑戦が限界になるものの、ルイの強制解除をアスナが拒否したのは感動ものであり、これはヒーローものの本領であり、これだから戦える、勝つのだと思いました。
 今回は、Xioの隊員たちは、基地が破壊されても、最後まで最善を尽くして立ち向かい、そして勝ったものであり、鈴木美潮さんの語られる、日本のヒーローの哲学を、大変理想的な姿でやってくれました。
No.11582 - 2015/12/22(Tue) 21:06:05

ウルトラマンエックス 第22話 虹の大地 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 敵は強化したのが裏目?
 そして、グリーザはスパークドールズを取り込み、第3形態になったわけですが、これが結局裏目に出て、なぜなら、グリーザの取り込んだ怪獣たちは、グリーザの味方ではなく、大地とエックスの仲間であったからで、これはガイアのラスト2話、地球の怪獣たちが、根源破滅招来体の侵略に一斉に蜂起して、侵略者に立ち向かい、その地球怪獣のエネルギーで、敗れたガイアとアグルを復活させる展開がありました。これは、ギンガSでも、敵は怪獣を駒としか見ず、他方主人公は、怪獣は仲間と考えたのが、主人公の勝利にもなり、これは、怪獣は決して悪ではなく、共存も出来るのだと言う、初代マンからのテーマを頂点にしたものでした。すべての怪獣たちとともに戦い、最強の敵を倒す展開は見事でした。
(4) 父、母との再会
 最終回、15年前に行方不明になった大地の父と母と、最期再開し、これは抽象的な展開であり、ただし、これは父と母のことは完全に明らかになったのではなく、まだ展開はあり得て、さらに、他にも解明されていない点もあるので、これは劇場版などに期待も出来ます。それでも、最後、大地の父と母が語り掛ける場面は感動的であり、これが、ウルトラマンの正義だと思いました。
(5) 田口特撮の集大成
 ウルトラでは、ウルトラゾーンで円谷作品に本格的に関わり始められた田口清隆さん、ギンガSでの正統派怪獣ものと、異色作を見せてくれて、今回は初のメイン監督であり、これは、野球だと4番に立つべき人が立ったものであり、怪獣特撮に思い入れの深い田口さんの演出、前回は虚無の怪獣、グリーザの恐ろしさを見せつけてくれて、後編では圧倒的な強さをさらに見せるものの、しかし、人間の信じる気持ち、あきらめない気持ちが勝つ展開は、初代ゴジラからのテーマもあり、これほどの逸材を、ウルトラに確保できたのは大変なことであると思いました。田口さん、第1話での本格的な怪獣特撮でファンを唸らせ、第2,3話も怪獣、SF路線で、第15話の人間ドラマ、第16話のギャグものにも、ユニークな特撮映像を作り、素晴らしいものでした。田口さんは、日本の怪獣特撮を復活させた大功労者です。平成初期の小中千昭さんや村石宏實さんの功績に匹敵します。もちろん、そこへの道を作られた坂本浩一さんやアベユーイチさんの功績も大きいです。
(6) おもちゃ展開をうまく生かす
 ギンガ以降、スパークドールズという設定を利用して、これはメビウスまでにはなかった、おもちゃを利用した展開であり、これも、ギンガ以降、おもちゃを売るためにウルトラマンを作っていると言う批判もたくさんありましたが、しかし、作品を作って、その後おもちゃを売ればよかったのは、昭和時代のことであり、平成の今は、製作費を捻出するために、おもちゃをうまく売る必要があり、実際に仮面ライダーやスーパー戦隊、あるいはプリキュアもこの路線であり(戦隊もライダーも、おもちゃや映画がたくさん売れるので、長い間続いているのです)、ギンガ以降、おもちゃ路線を取りながら、エックスではこれをうまく利用して、いいものを作れたことは評価していいと思います。
 
No.11583 - 2015/12/22(Tue) 21:06:49

ウルトラマンエックス 第22話 虹の大地 考察(続き2) / 棺桶のジョー [近畿]

 そして、総括
 今回、ウルトラマンエックスは、ギンガ以降のテレビシリーズでも最高の水準で、日本の特撮の発展に大きく寄与しました。
 2013年、円谷プロ50周年作品として作られたウルトラマンギンガは、6年ぶりのテレビシリーズとして期待されたものの、ネットでは、それまでのシリーズより少ない予算で作られたため、特捜チームの設定がない、怪獣は全て過去の使い回しなどに批判もありました。しかし、過去のウルトラシリーズは、特撮に法外な予算をかけてやっており、そのために、円谷プロは何度も行き詰ったのです。最近、社長の大岡新一さんが語っておられるように、本来はコストでも勝負する必要があり、過去のように、いいものを作るために、いくらでもお金を使っていいわけではないのです。
 例えば、東映では、第1次怪獣ブームの際に、ジャイアントロボを製作したものの、予算オーバーにより半年で終わりました。が、その後東映は、様々な特撮作品でリストラを行い、バトルフィーバーJ以降のスーパー戦隊シリーズで、巨大ロボットを出して成功を続けています、こういうことは、ウルトラでもやるべきであったわけで、ギンガはウルトラでは初めて、予算的なリストラに本格的に取り組んだ作品であり、これにより少ない予算でウルトラマンを作れる目途が付いたことは大きく、これを成功させた大岡さん始めスタッフの皆さんの尽力は大変なものであったのでしょう。
 そして、2014年のギンガSでは、坂本浩一さんをメイン監督に迎えて、東映ヒーローの要素も取り入れつつ、少ない予算でいいものを作ることが可能になり、また田口清隆さんが第一線で活躍するきっかけになりました。
 そして、2015年、エックスではその田口さんをメイン監督にして、坂本さんやアベユーイチさんが支える形になり、第1話での怪獣特撮の迫力は、平成の最盛期を越えるもので、これだけのものをレギュラーでやれたのは大したものであり、そして、怪獣との共存をテーマにして、さらに、メビウスで行われた過去のヒーローの客演をも、平成ウルトラヒーローが初めてテレビシリーズに、それもオリジナルキャストとともに登場し、これも素晴らしいことでした。
 90年代の特撮復興は、平成ゴジラの興業的なヒットに、平成ガメラが作品的に成功して、そこへ平成ウルトラ、平成ライダーが続いたものによるもので、しかし2004年の平成ゴジラの終了、2007年の平成ウルトラの中断でまた低迷して、しかし今回は2013年のパシフィック・リムと、2014年のギャレス・エドワーズ版ゴジラの成功が重なり、そこへ円谷プロが3年がかりでウルトラマンを本格的に復活させて、これにより、これからもシリーズが続くことが可能になりました。
 特撮は、75年の低迷期開始(ウルトラ、ライダー、ゴジラのレギュラーシリーズなし)以降、さらに78年のスターウォーズ以降、ハリウッドとの競争もありしんどい状態でしたが、今のウルトラマンエックスなら、昨年のゴジラを凌駕するものになり、今後、日本の特撮が発展することを応援したいです。
No.11584 - 2015/12/22(Tue) 21:07:31

Re: ウルトラマンエックス 第20話 絆−Unite− あらすじ / レイゴ管理人
棺桶のジョーさん

みなさんこんばんは

ジョーさんいつも考察・あらすじをありかどうございます。見られないときなど大変参考になります。

なんとあっというまに今年も本日で最後の日となりました。
あと数時間で新しい年を迎えます。

今年は実はわたくし、病気をしまして、ちょっと大変な1年でしたが、こうして無事に新年を迎えることができます。

本当にみなさまいつもありがとうございます。
来年もどうぞ変わりませずよろしくお願いいたします。

みなさんくれぐれもお体にご留意くださいませ。

どうぞ、よい年をお迎えください。
No.11585 - 2015/12/31(Thu) 20:03:12

皆様良いお年を / 棺桶のジョー [近畿]
レイゴさん、皆様こんばんわ。
 レイゴさん、ご病気とのことで、いかがでしたか?私も歯が折れたり、母が入院など、大変な1年でしたが、それでも、レイゴさん、無事に新年を迎えられて、何よりです。
 来年はウルトラマン生誕50年であり、この分だと、2016年は期待できそうです。
 それでは、皆様よいお年を。
No.11586 - 2015/12/31(Thu) 20:54:18
ウルトラマンエックス 第15話 戦士の背中 / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:黒沢久子、監督:田口清隆

 怪獣ゴメスが出現し、Xioは警戒態勢に入る。そこに、神木隊長へ、速達が来る。娘の裕美から、結婚式の招待状で、暇なら来てほしいと言うものである。しかし、神木が電話しても、裕美は出ない。橘副隊長は、行くべきという。
 そして、神木は裕美の勤務先に行く。二人は、裕美の母が病気で、危篤の際にも任務が入り、そして、神木は裕美が行くなとせがむのに任務に向かい、帰ったら、裕美は泣いている絵を残していた。
 ゴメスが出現し、Xioは立ち向かうものの、攻撃も、ウルトライザーすら通じない、大地はエックスにユナイトし立ち向かうが、圧倒的なパワーに苦戦し、ベムスターアーマーで攻撃するが、ザナディウム光線を放つ前に逃げられてしまう。
 Xioの厳戒態勢の中、隊員たちは、神木に、娘の結構式に行くべきと進言するが、神木は任務を優先させ、またもやゴメスが出現、それも、ダークサンダーエナジーで凶悪になり、Xioも苦戦する。大地はエックスにユナイトして立ち向かうが苦戦し、アスナも負傷し、サイバーゴモラも起動できない。と、神木は現場に赴き、サイバーゴモラを起動させ、メンデルスゾーンの結婚行進曲をBGMに、エックスとともに立ち向かい、サイバーゴモラの振動波と、エクシードエックスの攻撃で圧倒し、最後はザナディウム光線で、ようやく倒した。
 怪獣を倒した神木は裕美の結婚式の会場に行くが、だれもいない、と、裕美が、そっと寄り添い、二人でバージンロードを歩くのであった。
No.11564 - 2015/11/03(Tue) 20:11:41

ウルトラマンエックス 第15話 戦士の背中 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 隊長と家族のこと
 今回は、神木隊長主役で、過去にウルトラで隊長の家族は、帰マンの伊吹隊長、ダイナのヒビキ隊長があったものの、この構図は太陽にほえろ!で山さんが、奥さんの死に立ち会えなかった話を思い出しました、今回、神木隊長は過去に、奥さんの死に立ち会えず(そのシーンはありませんでしたが、裕美が泣いている絵を残しただけで、意味は十分に分かり、この描写も見事)、使命を優先させ、そして娘さんと気まずくなる…という展開は、昭和のドラマの定番です。
 が、平成になり、つるの剛士さんも、杉浦太陽さんもイクメンであり、それでも、こういう昭和的な展開は今でも有効で、監督の田口清隆さん、こういう人間ドラマも見事で、田口さんの才能には感服であり、こういう監督を確保できたのは、ウルトラに、そして日本の特撮に大変な収穫です。
(2) ゴメス、実態はゴジラ
 そして、今回、放映されたのが11月3日、1954年にゴジラ1作目が公開されたので、怪獣の日となったものですが、今回はウルトラQの放映第1話に登場したゴメスですが、実態はゴジラで、鳴き声にゴジラの声が入る、ダークサンダーエナジーで背びれが光り火を吐く、もう、怪獣の頂点であり、その強さも、圧倒的で、これは怪獣映画の、究極のもので、街中を暴れまわる、田口怪獣演出の極地で、これが日本の、着ぐるみとミニチュアを使った特撮、オールCGの世界ではない、怪獣のあるべきもので、ウルトラでは、ダイナ「あしなが隊長」に再登場したゴルザ2が、まさにゴジラそのもので、ダイナと死闘を繰り広げ、ヒビキ隊長の教えを思い出したダイナ=アスカの戦いで倒されるものがあり、日本の、特撮はここまですごいのかと思いました。
 そのゴメス、8月にららぽーと甲子園(阪神甲子園球場隣の商業施設)でのエックスとギンガストリウムのショーで、アパテーとともに、マグマ星人に操られる役で登場しましたが、本当にエックスの本篇に出てくるとは驚きで、しかしゴメスは、タイガースの今年の4番の名前であり、トラのゴメスは、来年はこれくらい活躍してほしいとも思いました。
(3)隊長、最前線で戦う
 Xioもエックスもピンチで、そして神木隊長、どこへ行くのかと思いきや、自らサイバーゴモラを操り戦うさまは、これ、自分の体の動きをそのまま操縦するのは、ジャンボーグAがルーツ(ガンダムにもこのタイプあり)で、そしてBGMが結婚行進曲、これ、前述のダイナ「あしなが隊長」でのヒビキ隊長のかっこよさも素晴らしいものでしたが、今回も、素晴らしい世界でした。
(4) 大団円はいつも…
 ラストシーン、戦いを終えた神木隊長が駆けつけても誰もおらず、しかし…という展開は、予想されたもので、感動ものです。
 これは、昭和の様々なドラマの要素もあり、田口さんは80年生まれだから、リアルタイムで見たのは平成の作品ばかりでしょうが、しかしギンガSのメトロンの話で、快傑ズバットへのオマージュをやるなど、昭和作品を相当深く研究され、そしてこういう話も作られて、来年は国産ゴジラも復活するものの、いずれ田口さんにゴジラも撮ってほしいと思わずにはいられません。
 特撮は、2007年のメビウス終了後、常設の怪獣ものの枠がなくなり、もちろん仮面ライダーとスーパー戦隊が健闘していたものの、やはり怪獣映画は日本のお家芸で、円谷英二監督の作品は異なる存在感があり、今、こういうウルトラマンが見られるのは素晴らしいことで、制作スタッフの皆さんに、敬意を表したいです。
No.11565 - 2015/11/03(Tue) 21:03:16

ウルトラマンエックス第16話 劇撮!Xio密着24時 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:中野隆雄、監督:田口清隆

 いきなり、セブン1話の雰囲気で、隊員たちの行動が描かれる。Xio入隊について聞かれるアスナ、特技を聞かれるハヤトとワタル、そして、大地はラボのメンバーとして、日本海溝に怪獣が集中し、日本への怪獣登場の割合は平均の80倍とも語る。
 メンバーをまとめる橘副隊長、と、宇宙人出現の報が入り、Xio出動、不審な男をハヤトとワタルが尋問したら、実態はケムール人で、アスナ、大地も加わり、公務執行妨害で逮捕した。
 Xio基地で、取り調べに答えないケムール人、すると、神木隊長がスーツ姿で取り調べて、かつ丼!を出して、家族の話などを出すと、供述したのである。神木隊長は、地球人が正義と思うと事を誤るとも語る。
 ケムール人の持ち物から、人間縮小機が発見され、グルマン博士は人間を縮小して誘拐するのだと語る。そして、ケムール人の自供から、アジトを知ったXioは、そこを調べると、不審な女がいて、樹液を吸う模様で、アスナが取り調べて、突入し、女は怪しげな関西弁を話すが、実態の女はセミ女であり、またアジトにダダもいたが、Xioにより一網打尽になり、捕らわれた女性は救出された。
 ダダは、ダークサンダーエナジーで地球が滅ぶと供述し、その前に女性を標本にしようとしたというのである。そこに、ラボメンバーがダークサンダーエナジーを紹介、すると、深海怪獣グビラがダークサンダーエナジーに触発されて出現、強化されたグビラに、ウルトライザーも利かない。大地は、ユナイトとエックスに告げるが、ディレクター?に突っ込まれて、行かないと、という意味として姿を消す。すると、ウルトラマンエックス出現、エクシードエックスになり、エクスラッガーでグビラを圧倒して、ザナディウム光線で仕留めた。
 カラータイマーが鳴り、去ろうとするエックスに、ディレクターが、エックスに一言とインタビュー?を試みるものの、もうタイムリミットで、エックスは去る。こうして、地球を守るXioの戦いは続くのである。
 …しかし、Xioメンバーは、番組には不満もあり、そして橘副隊長のことを噂したら、本人登場で、そしてメンバーは出動する。が、橘副隊長は、二人の娘から、番組は良かったとのメッセージを受け取っていた。
No.11566 - 2015/11/10(Tue) 20:09:33

ウルトラマンエックス第16話 劇撮!Xio密着24時 考察 / 棺桶のジョー [近畿]
(1) ウルトラ恒例?悪乗りストーリー、ネタもの
 今回は、テレビの特番でよくある警察密着24時の形態を取って、Xioの活動を広報するタイプの番組を架空で設定し、その中でギャグ的なものもやるもので、これは吉本新喜劇でのネタものの流れを汲むもので、ウルトラではギャグものは定番であるものの、こういうパロディものを見られるとは思いませんでした。冒頭の、地球は狙われているというナレーションから、隊員の紹介は明らかにセブンの第1話を意識して、そして隊員たちの紹介を、架空ドキュメンタリーでやってくれたもので、今までのウルトラであったギャグの話とも少し毛色の変わったもので、そして警察の活動を追ったドキュメンタリーのパロディで、かつての刑事ドラマの形態を取り、中でも、神木隊長がケムール人の取り調べでカツ丼を出す場面など、70年代の刑事ドラマの定番で、太陽にほえろを思わせるものもありました。これも、ウルトラゾーンの流れを見せてくれて、2011年にウルトラゾーンを作ったことが、その後のギンガ以降のシリーズに大きく寄与しました。
 これは良質のギャグで、脚本の中野さんはわれら星雲のギャグ、パロディものも書かれて、こういうギャグものは、昭和だとメイン監督ではなく、つまり実相寺監督のような方が作るものでしたが、今回はメイン監督の田口さんの演出で(平成ウルトラ演出の要の村石さんも、サブを撮ったダイナやマックスではギャグものを撮られましたが、メインティガやガイアではそれはなかったです)、痛快であり、こういう凝った構成のギャグものは、今、特撮ヒーローでは珍しく、ウルトラマンエックスのスタッフに、余裕もある模様で、感心しました。
 なお、ネタ話のウルトラでのルーツは、ウルトラ本篇ではなく、戦え!マイティジャックの、マイティ号を取り返せであり、これは森次浩司さん(当時)をダンと見立ててのゲスト出演で、これは金城さんや満田さんによるウルトラマンとセブンのパロディで、この戦え!マイティジャックはテーマ的にウルトラと近い話も多く、こういう良質のネタものはいいです。
(2) 宇宙人等身大ギャグ
 そして、ケムール人やセミ女、ダダという等身大宇宙人を、刑事ドラマの犯人に見立てて、追跡演出するパターンは、こういうものは他の特撮ものでも珍しく、そして宇宙人の取り調べは刑事ドラマの形態を取り、愉快であり、もちろん、視聴者も楽しませてくれるもので、こういう作品は歓迎です。
 これは、刑事ドラマのパロディであり、40年前の刑事ドラマ全盛期(70年代後半は、太陽にほえろと刑事コロンボの人気で、毎日刑事ドラマが放映されていたのです)を思わせ、脚本の中野さんは年代的に、こういうものをご覧になったと思われ、監督の田口さんも、昭和作品を様々に研究され、完成度の高いものになっていました。
(3) 笑わぬ男が人を笑わす
 そして、グビラ登場で、大地が変身(ユナイト)しようとして、ディレクターから突っ込まれるような演出は、あまり過去に例がなく(マックスの怪獣漂流で、カイトが、ミズキが気絶したので変身しようとしたら、ミズキが目を覚まして出来なかったなどあり)、そして、ディレクターがエックスにインタビューなど、特撮ヒーローものでは前代未聞で、いずれも、ギャグではあるものの、出演者は大まじめであり、バスター・キートンと言う喜劇役者が、笑わぬ男が人を笑わすと言われたネタの再来で、面白いものでした。
 また、エックスとグビラの戦闘シーンも、凝ったアングルで演出し、前回の、ゴジラとウルトラマンのバトルシミュレーションに続いて、怪獣を撮らせたら今、日本一と言っていて田口さんの演出は素晴らしく、ウルトラにとって、田口さんをレギュラーで確保できたのは、不動の4番を確保したことになり、これほど怪獣特撮に長けたスタッフを得て、今後が楽しみです。
(4) そして、ウルトラのテーマは不滅
 こんなギャグの中でも、神木隊長が、「人間が正義だと思うと誤る」と語り、もちろんこれはQ以来の、ウルトラで、力が正義ではないという不滅のテーマであり、そして故郷は地球やノンマルトの使者、怪獣使いと少年のような作品を念頭に置いてのもので、これについて、市川森一さんが、ウルトラマン40年の2006年に、赤旗日曜版のインタビューで「正義の仮面をつけてくるものには注意しなさい」とコメントされたのを思い出しました、こういうギャグの中にも、ウルトラのテーマをしのばせるのはさすがです。また、ラストシーン、橘副隊長の娘二人のシーンも、こういうものはウルトラだと、ティガで、イルマ隊長と息子トモキのエピソード(悪魔の審判と最終回)を思わせるもので、ウルトラシリーズも、一時低迷し、それどころか新しいシリーズなどもう無理とも思われた時期もありましたが、ギンガ以降、少しずつ盛り返し、今は、新ウルトラマン列伝の中で、再放送や総集編とともに新作を細く長く続けるのは、適切だと思います。
 これほどの水準のものを続けて見られるとは、特撮ファンには夢のようであり、円谷のスタッフの皆様に、敬意を表します。
No.11567 - 2015/11/10(Tue) 21:07:47

ウルトラマンエックス 第17話 ともだちは怪獣 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:勝治京子、監督:辻本貴則

 少女サクラは、物騒な東京を離れて郊外の一軒家に引っ越してきた。赤いお化けが出ると言われて家賃が安いからである。と、サクラは赤い珍獣を見つけて、ピグモン、友達になる。
 他方、Xioはスパークドールズを回収、ダークサンダーエナジーのために、未回収のスパークドールズがあると危険だとマモルは言う。
 サクラは、ピグモンと友達になるが、母やほかの人たちがいるときには一緒になれない。そしてサクラは、母とともに、ショッピングセンターの多々良に行く。と、そこへピグモンが現れて、騒動になり、ピグモンは排斥されそうになるが、そこへXioが駆けつけ、ルイの指摘で、ピグモンは害のない怪獣と知らされる。エックスは、大地になぜ人間は自分と違うものを排除しようとするのかと問い、大地は違うものを恐れるのだと答える。 
 だが、そこへダークサンダーエナジーが降り注ぎ、怪獣キングゲスラが現れる。ピグモンは、これを警告するために現れたのだ。パニックになる多々良、その店員を守るために、ピグモンは身を挺して、自分が瓦礫の下敷きになってしまう。
 大地はエックスにユナイトし、キングゲスラに立ち向かうが、強力な毒の光線を持つキングゲスラ、ダークサンダーエナジーにより強化されたものに苦戦し、ベムスターアーマーすら通じない。ルイは、キングゲスラの弱点が背びれと教えて、Xioが攻撃するものの、それすら強化されていた。 
 しかし、大地はエックスとともに反撃、エクシードエックスになり、エクスラッガーで反撃して、ザナディウム光線でキングゲスラを倒した。
 ピグモンは、身を挺して、人間を守ろうとしていたのだ、15年前のウルトラフレアで復活し、そして子供たちと交流していた。…そのピグモン、無事生還して、サクラとともに遊ぶのであった。
No.11568 - 2015/11/17(Tue) 21:03:45

ウルトラマンエックス 第17話 ともだちは怪獣 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 無害な怪獣との共存
 今回はピグモンの登場、昭和では人間の味方として代表的な怪獣のピグモン、少女サクラとの交流があるものの、しかし怪獣としては、第6話でのtE-Ruと似たような境遇もあり、ショッピングモールに怪獣が出るのを警告に来て、しかし怪獣として当初は排除されるのは、ウルトラでは異物を排除する人間が良く描かれる(怪獣使いと少年や、拝啓ウルトラマン様)ものの、怪獣は、ウルトラでは本質的に悪の象徴ではなく、初代マンより、金城哲夫さんの哲学は悪い怪獣を懲らしめるもので、怪獣との共存は昭和から想定されたものの、映像では実現せず、平成では、ガイアではラスト2話で、地球怪獣が根源破滅招来体に立ち向かい、そしてコスモスで怪獣との共存がテーマになり、エックスでは怪獣との共存はテーマとして描かれ、今、世界で戦争が起こる中、考えさせられました。
 また、今回は敵側の怪獣として、キングゲスラが選ばれ、これは超ウルトラ8兄弟に出てきたものの、今回はダークサンダーエナジーで凶悪化し、ピグモンとの対比、エックスでは怪獣の特撮は素晴らしく、着ぐるみとセットによるものを見ました。今回は第6,7話のガーゴルゴン編を撮られた辻本さん、怪獣特撮は見事であり、毎回、こんな高水準の怪獣特撮をテレビで見ていいのかと思うほどです。
 なお、出てきたショッピングモールが多々良と言うのは、もちろん怪獣無法地帯での島の名前に由来し、そして赤い風船も同じであり、こういう昭和オマージュは、ファンにはうれしいものです。
(2) エックスによる、人間観
 そして、エックスは人間が怪獣をなぜ敵と見るのかと大地に問い、自分と違うものを受け入れない人間、そして役に立たないものを排除するなど、これは人間社会の問題を、社会風刺として描き、もちろんこれはウルトラの初期からいくらでもあったもので、武力で悪を排除すると言う発想は日本のヒーローにはあり得ず、ヒーローの最大の武器はヒューマニズムであると、今回も感じました。
 そして、ピグモンが人間を守り傷つき、Xioメンバーが、救護班を早くと叫ぶところは、小さな英雄での展開を思わせました。ヒューマニズムは、怪獣にもあるのだと思いました。
(3) ヒーローものにはカレーが出てくる
 今回、サクラが母親にカレーを作ってもらうシーン、特撮ヒーローもので食べ物と言うとカレーであり、初代マンの、スカイドンの回で、スカイドンが落ちてくるシーンに科特隊はカレーを食べて、ハヤタがベータカプセルとスプーンを間違えるシーンは最早伝説的、タロウでも、カレーを食べていた隊員にパトロールに行かせるなどあり、そしてゴレンジャーで、キレンジャーが変身前にカレーばかりを食べていたのは強烈な印象を与え、今でも戦隊と聞いてカレーを連想する人があるのが、やはりゴレンジャーの人気が今なおあることを示し、初代マンから約半世紀、それでも、カレーは子供たちにとってご馳走であることに変わりはないと思われました。
(4) 最後はヒューマニズムが平和をもたらす
 ウルトラフレアがあり、怪獣が復活したものの、ピグモンのような存在があり、最後、ピグモンが生きていたのは、本当に救いであり、こういう命を大切にする、ヒューマニズムこそが平和を作るのだと感じました。
 なお、円谷プロ社長である大岡新一さんの談話が、週刊現代にありました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20151114-00046235-gendaibiz-bus_all
 大岡さん、映像の質だけでなく、コストでも優位に立てないと勝てないと言われるのは重く、過去、円谷さんは大岡さんの言われるように採算を度外視し、そのため会社に問題も起きたものの、今は建て直し、そして大岡さんは帰マンに思い入れがあり、中でも怪獣使いと少年への思いは、今読んでも胸が熱くなります。
 また、エックス終了後は、Xioのラボチームが新ウルトラマン列伝のナビゲーターをするとのことで、来年春のエックス劇場版、そしておそらくあると推察される、来年のウルトラマン50周年作品へつなげてほしいと思います。
No.11569 - 2015/11/18(Wed) 19:12:53

ウルトラマンエックス 第18話 ワタルの恋 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:黒沢久子、監督:辻本貴則

 オフの日、ワタルは幼馴染の菜々子がバイトする喫茶店に行く、ワタルはまんざらでもない模様だが、ところがそこにハヤトが来て、ややこしくなる。
 ワタルはラグビーで活躍し、菜々子も応援に来るものの、そこへハヤトが来たら、菜々子とハヤトの仲は、ワタルには気がかりで仕方ない、と、そこにダークサンダーエナジーが落ちて、宇宙化け猫ムーが現れ、電磁波により、デバイザーやXio基地の機能にも支障が出る。出動したワタルがムーを撃つと、一旦は退却した。
 Xio基地では、ムーがダークサンダーエナジーを引き寄せていると、ラボチームが解説する。そこへ、ムーがまた現れて、Xioメンバーは出動し、ハヤトは、菜々子からもらったお守りを見せて、ワタルといさかいになる。
そして、電磁波により、Xio基地にあるスパークドールズが実体化する危機になる。そしてダークサンダーエナジーが落ちて地下にあったスパークドールズが実体化し、大地はエックスにユナイトして立ち向かう、すると、ムーは、エックスに懐いてくるのだが、エックスには意味が分からない。
 そして、新たなダークサンダーエナジーにより、レッドキングはEXとなり、エックスは圧倒される。が、ムーはなぜか、エックスをかばう、そして、大地はエクシードエックスになり、EXレッドキングを元に戻して、ザナディウム光線で、スパークドールズに戻した。
 すると、懐いてくるムー、そして、避難していた菜々子が選んだのは、ワタルではなくハヤトであり、そして、ワタルの失恋に合わせるかのように、ムーが泣く、すると、エックスは過去に、ドラコに襲われていたムーを助けたことを思い出したが、ムーは逆にエックスのことを忘れてしまい、そして地球を去る。
 喫茶店で、ギターとともにエックス主題歌を歌うハヤト、ワタルの恋は終わり、一匹の猫が懐いてくるのであった…
No.11570 - 2015/11/24(Tue) 20:48:13

ウルトラマンエックス 第18話 ワタルの恋 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラ初の、恋の三角関係?
 今回は少しコメディもので、ワタルが思いを寄せていた奈々子は、実はハヤトと良い仲だった…という展開、三角関係に近いもので、こういうものがウルトラで描かれるのは初めてと思います。ウルトラでは、セブンでダンとアンヌの間のものが最初で、様々な模様が描かれましたが、今回はXioメンバーの戦闘部隊のワタルとハヤトの、恋のさや当てであり、そして結果を知ったワタルが、身を引く形での結末は面白いものでした。
 こういう、本格的な三角関係をSFヒーローもので描いた最初の例はマクロスで、同シリーズではこれが売り物になり、特撮だと、戦隊のジェットマンで、当時大流行のトレンディードラマに近いものがありましたが、ウルトラではそこまで行かず、大人の結末であったのは面白い結果でした。
(2) 迷惑な猫怪獣、ムー
 そして、今回のポイントの二つ目が、マックス「わたしはだあれ」に出た宇宙化け猫の一つがムーと言う名前で出てきたもので、マックスでは記憶を忘れさせる愉快な展開、それも、第三番惑星の奇跡の後でやって大ヒットでしたが、今回は電磁波を狂わせる、ダークサンダーエナジーを誘導すると言うはた迷惑な役で、しかし過去には、エックスに助けられた経緯もある愉快なキャラクターであり、マックスの時とは異なる面白さがありました。
 そして、レッドキングの登場で、ダークサンダーエナジーによりEX化するのは面白い世界であり、それも、エックスがエクシード化して元のレッドキングに戻して、最後、ザナディウム光線を放つ演出は卓越しており、監督の辻本貴則さんはウルトラでは今回から参加して、いい味を出しています。
(3) ムーの涙
 この宇宙化け猫、ムーをルイがムーちゃんと呼ぶなど、マックスの時とは異なるもので、最後、ムーが記憶を取り戻して泣いて、それがワタルに降りかかる演出は愉快であり、これはウルトラではあまりないものの、青春ドラマでは、過去に事例もありました。
 また、ムーがドラコに襲われていたのをエックスが助けるもの、ドラコは初代マンに2度出たものの、いずれもウルトラマンとの戦いはなく、パワードで、ゼットンのためのデータを集める怪獣(セブン暗殺計画のアロン、ウルトラマン夕陽に死す、の再生シーゴラス、ベムスターの位置)として出て以来で、他にも映画などにも出ているものの、ウルトラマンと一瞬ながら戦うのは、今回はチョイ役ながら、面白いものでした。
(4) 劇中で主題歌を歌う
 最後に、ハヤトがギターを弾きつつエックスの主題歌を歌うシーン、劇中で登場人物が主題歌を歌う(BGMとして流れるのではない)は帰マンとエースにありましたが、エースの復活!ウルトラの父では子供たちが、今だ!変身!北斗と南と歌い、正体がばれるとの突っ込みもありました。
 今回はラスト4話の前のギャグ回でしたが、ラスト4回はシリアス系であり、これも期待しています。
No.11571 - 2015/11/25(Wed) 19:45:24

ウルトラマンエックス 第19話 共に生きる あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:三浦有為子、監督:アベユーイチ

 神木隊長は、スパークドールズの実体化実験に許可を出した。環境の保護のために、それは必須であるからであり、しかし、暴走したら、ゴモラを放棄すると神木隊長は大地に告げた。ラボチームにより、ダークサンダーエナジー100発にも耐えるエナジーシールドが設置され、ゴモラの実体化実験が始まった。順調に行き、ゴモラは実体化に成功して、そして、3分の制限時間の間に、大地の言うことを聞くのである。
 その実験場にダークサンダーエナジーが落ち、一旦はシールドで防ぐものの、ダークサンダーエナジーは過去になく強く、シールドを破り、ゴモラに落ちて、凶暴なEXゴモラになった。暴れ出したEXゴモラを、大地はエックスにユナイトして追った。
 そして、EXゴモラは市街地に出て、これはザナディウム光線で戻すしかないと、大地とエックスが結論付けたら、二人は何者かに連れ去られてしまい、その場から消える。学校の実験室のようなところ、フラスコの中にエックスは囚われた。人工生命体・M1号の仕業であり、共存と言いつつ破壊をする人類をM1号は皮肉る。大地は、ゴモラがダークサンダーエナジーで凶暴化し、M1号が黒幕かと言うが、M1号は、そうして都合が悪くなると押し付ける、人間は共存と言いつつ、都合が悪くなると排除すると皮肉るのである。エックスはゼロのカードでの脱出を図るが、ここでは何も起こらない。
 神木隊長はゴモラの駆除を命じ、ワタルはキングジョーのカードで攻撃、アスナにウルトライザーで攻撃を命じるが、アスナは、ゴモラに、自分を助けてくれたと、説得するのである。傷ついても説得を続けるアスナを見て、M1号はエックスを開放する。
 大地とエックスは、エクシードエックスになり、EXゴモラを元に戻すが、そして、ザナディウム光線によりスパークドールズに戻そうとしたら、ゴモラは自らスパークドールズになり、アスナのところに戻った。M1号は、人類の文明を監視していた。わたしはカモメといい、去って行く。
 大地は、またゴモラと、新たなものに挑むのである。
No.11572 - 2015/12/01(Tue) 21:17:02

ウルトラマンエックス 第19話 共に生きる 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1)「共存」の難しさ
 今回はゴモラの実体化であり、ウルトラでは、大怪獣バトルからゴモラは味方のキャラクターになったものの、今回は、怪獣と共存できるか、であり、そして、人間と異形のものの共存は、同じエックスで、第6話のテル、第17話でのピグモンにあるように、最初から歓迎されたわけではありませんが、しかし、ウルトラでは最初から怪獣は悪とは描かれず、もちろん凶悪な存在もあったものの、本質では、ウルトラマンは怪獣に、悪さをしないように懲らしめるものであり、そして、怪獣を悪用する意志があると、さらに大変であり、それでも、共存しようと努力する人間の姿に、今、世界でテロがあり、それでも、平和にと活動される方があり、エックスを見ていたら、人間はまだ捨てたものではないと思われます。
 今回は、Xioの計画としてゴモラを実体化し、しかし市街地に被害であり、もし現実世界でこういうことが起これば、Xioに対して損害賠償の裁判が起こされるでしょう…と言うより、ゴモラだと、初代マンで、ジョンスン島にいたゴモラを万博のために日本に連れてくる最中に逃げられて市街を破壊したので、以前「空想法律読本」を見たら、これはゴモラを連れてきた中谷博士らが訴えられると書いてありました。が、もしそうなら、ゴジラ1作目では、ゴジラはアメリカの水爆実験が生み出したので、日本がアメリカに損害賠償を請求すべきです。ところが、ゴジラの主役の宝田明さんのお話だと、ゴジラ1作目がアメリカで公開された際に、ラストシーン、志村僑さん演ずる科学者が「水爆実験を続けたら第2、第3のゴジラが現れる」というところが当初、カットされたというのです。アメリカにとって、敗戦国が偉そうなことを言うなと言う意味らしく、その後ゴジラ1作目は完全版もアメリカで公開されたものの、これは、戦争を続けるアメリカを、象徴するようなエピソードでした。
(2) 文明風刺のM1号
 そして今回、もう一つ登場したM1号は、当初これがダークサンダーエナジーを操っていた黒幕かと思いきや、本人はウルトラQで宇宙に飛ばされた人工生命体の姿であり、そして、エックスと大地に、文明批判の観点から厳しい言葉をかけて、「人間は共存と言いつつ、都合が悪くなると排除する」と言うあたりは、現実に、ヨーロッパで中東からの難民の方が来て、受け入れようとしていたら、パリでテロがあれば今度は排除するというものを見たら、全く言葉にならず、このM1号は、ウルトラの文明風刺キャラクターとして、あまりに重いもので、そしてエックスが囚われてフラスコに入れられるのは、セブンの侵略する死者へのオマージュ、さらに、この空間では何も起こらないと言うのは、怪しい隣人のオマージュであり、こういう過去作品へのオマージュを入れつつ、ウルトラの伝統である文明風刺を強烈に見せてくれるところは、圧倒的なものです。
 M1号の声は飯塚昭三さん、大ベテラン声優さんで、主に東映ヒーローやロボットアニメの悪役をされましたが、今回は悪役ではなく、人間を批判する役で、飯塚さんの存在感に圧倒されました。飯塚さんはウルトラだとグレートの吹き替えでタカ派の将軍を演じられ、80才を越えて活躍されるのに脱帽です。
No.11573 - 2015/12/02(Wed) 19:19:41

ウルトラマンエックス 第19話 共に生きる 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 武力では平和は来ない
 そして、ゴモラが暴れ出して、神木隊長が駆除を決意するものの、そしてアスナにウルトライザーでの攻撃を命じたものの、アスナは武器を捨てて、ゴモラを説得し、これがゴモラを治めて、さらにM1号もエックスを開放するきっかけになりましたが、まさに、ウルトラのテーマである、武力で平和は来ないと言うことの体現です。これは、ジャンアントロボで、偽大作少年に操られ町を破壊するジャイアントロボが、本物の大作少年の声で破壊を止めたのとも似ています(ジャイアントロボでは、最後の数話で、ロボに大作少年の正義の心が乗り移る伏線があり、それが最終回で、ロボが自らを犠牲にして平和をもたらす展開につながるのです)
 これ、2004年のイラク戦争の際に、拘束された高遠菜緒子のお話をラジオで聞いたことがありますが、自分が人道支援のために来ていて、そして丸腰だったから助かったと言われたのです。これと同じで、武器を振り回しても、決して平和は来ないのです。市川森一さんの言われた通りで、信じることが平和のためであるのです。
(4) ヒューマニズムこそが正義
 最後、エックスがザナディウム光線でゴモラをスパークドールズに戻そうとしたら、ゴモラが自らスパークドールズになる展開は、ヒーローものの定番ではあるものの、ヒーローの必殺技とは、乱用や、そして善意のあるものを傷つけるために使ってはいけないという意味があると思いました。
 今回の演出はアベユーイチさん、ベテランであり、ゴモラが町を破壊する展開など、ミニチュアとCGによる素晴らしい特撮で、そしてスタッフのウルトラシリーズ、昭和平成を通してのテーマへの敬意にこちらも魅了されます、ラスト3話、楽しみにしています。

 なお、日本を代表する漫画家の水木しげるさんが93歳で亡くなられました。水木さんと言うともちろんゲゲゲの鬼太郎であり、アニメのテレビシリーズ5作(墓場鬼太郎を入れると6作)は日本のテレビアニメで最多ですが、鬼太郎にはウルトラマンと共通する要素があり、当初、怪奇マンガとして始まった鬼太郎は、アニメ化に際して、鬼太郎が正義の妖怪で、悪の妖怪と戦うと言う展開は、先行していたウルトラマンの要素を取り入れたもので、もちろんこれで大成功しましたが、80年代に鬼太郎のBGM(いずみたくさんの作曲)がLP化されて、それを聞いた友人が、それも複数、鬼太郎のBGMに、ウルトラマンと共通点があると言いました。また、71年の鬼太郎第2シリーズだと、公害等の社会問題をテーマにして、そのために同時期の帰マンやスペクトルマンにも共通するテーマもありました。
 水木さんのペンネームは、神戸の水木通り(かつての繁華街、新開地の西)におられたことからつけられて、神戸にもおられた関西ゆかりの方で、鬼太郎とウルトラマン、時代を超えたヒーロー、キャラクターの存在に、胸が熱くなります、水木さん、ありがとうございました。
No.11574 - 2015/12/02(Wed) 19:20:11
ウルトラマンエックス 第12話 虹の彼方 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:内田裕基、監督:坂本浩一

 大地は、15年前に行方不明になっていた父と母のことを案じていた。そこへ、謎の女戦士、幻影宇宙女王、ギナ・スペクターが、新たなデマーガを起動させる。
 Xioのラボでは、デマーガのスパークドールズに異変が起き、前回デマーガの出現したところに、新たな個体が出現する。Xioは出動し、大地はエックスとユナイトし、デマーガと対決する。ところが、宇宙から謎のエネルギー体がエックスとデマーガに落ちて、デマーガはパワーアップしたツルギデマーガになり、これには、ザナディウム光線も効かず、エックスはこのままでは消滅の危機に立ち、ユナイトを強制解除して、大地を分離し、エックスは消えた。
 大地は傷つき、グルマン博士の看病を受けたが、大地は父、母ともにいる夢を見て、虹の根っこにいいものがあるというのを聞いたところで気が付き、大地はグルマン博士に、デバイザーを通して、電脳空間に行くことを提案し、グルマン博士はこれを受け入れて、大地は電脳空間にエックスを探しに行く。
 アスナは、マモル、ルイとともにデマーガの出現した場所を調べると、ギナ・スペクターが現れ、宇宙の制服と挑発し、アスナはギナと対決、肉弾戦で圧倒すると、ザラガスをスパークドールズから実体化させ、アスナたちを襲わせる。他方、ワタルとハヤトはスカイマスケッティ他でツルギデマーガを攻撃するものの、全く歯が立たない。
 グルマン博士は、アスナに、サイバーゴモラを使用することを指示し、デバイザーでアスナはサイバーゴモラを実体化させ、ザラガスと戦い、サイバー振動波でザラガスを倒す。しかし、これがアスナの限界で、さらにツルギデマーガとも戦おうとアスナはするがもう無理だ。
 そして、電脳空間で大地はエックスを探し、すると、虹が現れて、エクスラッガーを大地は手にして、そして、再びエックスとユナイトできた。これで、大地とエックスはさらに近くなり、新たな力、虹色のエクシードエックスとなり、エクスラッガーでツルギデマーガを圧倒し、通常体で、ザナディウム光線を放ち、デマーガをスパークドールズとした。
 基地では、大地はグルマン博士により良くなったとし、アスナは大地を心配し、エックスは大地の演技を笑う。
 ところが、ギナは新たな配下、マグマ星人とシャプレー星人を従えて、新たな破壊活動を始めるのであった。
No.11556 - 2015/10/06(Tue) 20:53:59

ウルトラマンエックス 第12話 虹の行く先 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 悪の組織が登場
 今回の12〜14話は中盤のクライマックスで、まず、悪の女王、ギナ・スペクターの登場で、こういう女性戦士は、同じ坂本監督によるギンガS劇場版にも出ましたが、このギナ・スペクターは、アンドロメロスに出た悪の幹部の再来で、そしてウルトラファイトビクトリーに出たジュダ・スペクターの仲間らしく、ウルトラだと、悪の組織があっても、エースのヤプールのように抽象的な存在で、東映のように悪の組織が明確化された例は少なく、このような悪の幹部の登場は、しかしギンガとギンガSで定着し、今回はエックスだと、ギンガシリーズのような形ではないものの、悪の組織が登場して、主人公と対決する形を取り、展開も東映的なものがあります。エックスは東映的なものより、伝統の円谷作品を思わせましたが、こういう展開も悪くありません。
 さらに、今回、怪獣は倒したものの、その後悪のエージェントが登場し、昭和ウルトラの宇宙人が悪の幹部になるのは、ギンガシリーズ以降の定番ですが、このような悪の戦士の登場は、新鮮なものでした。
 今回の演出は坂本浩一さん、ギンガSのメイン監督で手腕を発揮し、仮面ライダーフォーゼ、獣電戦隊キョウリュウジャーもメイン監督で、このところ、日本の特撮を支えておられる坂本さん、見事なものでした。
(2) 悪の幹部に蹂躙されるウルトラマン
 そして、デマーガが悪の幹部によりパワーアップ、これはメビウスにもあったものの、今回はツルギデマーガになり、圧倒的な力で、ウルトラマンが窮地に陥り、一体化している人間を分離する展開は、コスモス、マックス、そしてギンガSにもあったものの、今回はウルトラマンも消えてしまう展開で、悪の組織がかなり強力であり、こういう展開は、ウルトラでは珍しいものです。
 ツルギデマーガの暴虐は、ゴジラの名悪役、ガイガンをも思わせて、坂本さんの演出、怪獣も魅力的です。
(3) 異世界に挑む!
 エックスと別れた大地が、電脳世界に挑むこと、これはグルマン博士が、大地とエックスの関係に気づいていることからのもので、そして、異世界への挑戦は、エースで、北斗が、ヤプールを倒すために、メビウスの輪の原理で異次元に挑むことなどあり、またミラーマンでは、物質伝送マシーンで異次元に捕らわれた人を助けに行く展開があり、どれもかなりの危険を伴うもので、こういう危険を冒しても、挑む心が勝利をもたらすものです。
 大地とエックスは強い絆で結ばれて、過去、人間とウルトラマンがこれほど会話する例はなく、双方の信頼が、正義を支える展開は、日本のヒーローの賜物です。
(4) 女戦士vs女戦士
 そして、アスナが、ギナと戦うシーン、さすが坂本監督のアクションで、こういう等身大のバトルはウルトラでは珍しく、しかし、これほどの肉弾戦は仮面ライダーやスーパー戦隊でも最近はあまり見ないもので(宇宙刑事シリーズで、JAC(当時)の俳優さんが激しいアクションを見せたことがありましたが)、こういう本格的なアクション、日本のヒーローものの真骨頂であります。
 また、アスナがサイバーゴモラを操作する展開、これは大怪獣バトルでは、怪獣を操るのはレイのみで、それがサイバーゴモラがXioの武器になったものの、操作する人間に過大な負荷をかけて連戦は無理と言う展開は、ウルトラマンのタイムリミットとともに、ユニークなものでした。
(5) 信頼と勝利
 電脳空間に入った大地が、父と母との会話から、虹を見て、新アイテムを見つける展開で、これはエックスだと、大地の両親を巡る話が作られて、これは、宇宙刑事ギャバンで、主人公、烈が父を探す展開が柱になり、父親役で千葉真一さんがゲスト出演したものに匹敵するのかも知れません(ギャバンで、千葉さんの出られた再会は、当時の特撮ファンを大満足させました)。
 そして、エックスが新しい形態になり、敵を倒す展開は燃えるものです。
 なお、このエックス、と言うか、ギンガ以降、おもちゃを売るためにウルトラマン作っていると言う批判もありますが、これ、虹と言うことで、今年出た、平成ウルトラの脚本家、小中千昭さんの本で、平成ウルトラのプロデューサー,笈田雅人さんとの対談があり、そこで、ティガのタイプチェンジは、おもちゃ会社の要請ではなく、笈田さんがレインボーマンの大ファンで、陸戦用のウルトラマン、空中戦用のウルトラマン、と提案されたことが本来と言われました。もちろん、これによりおもちゃが売れて、ティガはヒットしたのですが、しかしレインボーマンについて、タイプチェンジが商業的と批判されたことはありません。
 スポンサーの商品を、劇中で宣伝するのは、ウルトラでも他の作品でも、昭和からあり、これらの事実を無視して、平成作品を商業的と批判するのはおかしいです。
 
 そして、仮面ライダーは新作、ゴーストが開始し、これは斬新な設定で、第1話から高い評価を得ており、これはウルトラマンエックスの好評で、東映さんも負けてなるものかと奮起した結果でしょう、ウルトラマンと仮面ライダー、そしてスーパー戦隊が競い合い、いいものが出来る状況は、特撮ファンにはうれしいもので、今後のエックスに期待も高まります。
No.11557 - 2015/10/07(Wed) 19:40:01

ガメラ復活! / 棺桶のジョー [近畿]
 皆様こんばんわ、日本の特撮キャラクター、ガメラは今年にて生誕50年で、その新作映像が部分的ですが公開されました。
http://www.cinematoday.jp/page/N0077148
http://www.sankei.com/entertainments/news/151009/ent1510090014-n1.html
http://natalie.mu/eiga/news/162432
http://eiga.com/news/20151009/20/
 まだ、詳細は不明なものの、来年ゴジラとガメラの新作が競演する可能性もあり、そして来年はウルトラマンも50周年で、特撮が一気に活気づいています。
 今夜から、サンテレビでピープロ特撮秘宝と題して、ピープロ作品の部分的な再放送も始まり、今年に入り、特撮が一気に活気づきました。
 そして、ウルトラマンネクサスの主役、川久保拓司さんがご結婚です。
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/10/10/kiji/K20151010011294890.html
 来週はウルトラマンエックスにギンガSのキャラクターがゲスト出演、楽しみです。
No.11558 - 2015/10/10(Sat) 19:02:59

ウルトラマンエックス 第13話 勝利の剣 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:三好昭央、監督:坂本浩一

 雫ケ丘で、ビクトリー(ショウ)が宇宙人、モルド・スペクターと戦い、アリサはヒカルに応援を依頼し、しかし、異世界へモルドはショウとアリサを連れ去る。
 そして、全体の戦い、ダークサンダーエナジーで怪獣が強化したとグルマン博士は語り、そしてモルド、ギナらが大地たちの世界に出現し、モルドはショウに猿轡を付けてしまう。アリサは、異世界に連れて来られたことを知る。ショウは、ビクトランサーを落としていた。
 アリサは大地たちと出会い、そしてショウは脱出に成功、しかし、猿轡のため、ショウは大地と話せず、そんな中、モルド・スペクターが巨大化して出現し、ショウがウルトラマンであることを知った大地はショウの前でユナイトし、エックスとモルド・スペクターの戦いになるが、モルドは強く、エクスラッガーを使いエクシードエックスになり、しかし、それすらモルドには通じず、アリサ、アスナはマグマ、シャプレー星人と格闘になる。そしてマグマ星人も巨大化し、エックスは圧倒され、ビクトリーランサーを得たショウは反撃し、何とか助かった。
 しかし、猿轡を外してもらったショウは大地の戦い方を批判し、エックスの力を使いこなせていないと言い、ショウは、大地を鍛える、他方、ギナもマグマ、シャプレーをなじるが、モルドはグア軍団を呼び寄せるという。
 ショウは竹刀で大地を鍛えて、相手の動きを読めとさとし、ショウは、お前にも守りたいもの、仲間がいると伝え、すると本気で大地はトレーニングに向かう。
 ワンダバXioの中、Xioとアリサは戦い、そして大地とショウのダブル変身で、エックスとビクトリー、ウルトラマンビクトリーの歌をバックに戦い、Xioメンバーとアリサはギナやシャプレーと対決し、ビクトリーとエックスは、特訓の成果で、ビクトリーがマグマ星人を倒す。グア軍団はそこまで来ていると嘯くモルドの前に、ギンガ、ヒカルが登場!モルドの呼ぼうとした軍団は、ヒカル=ギンガが倒したのだ!
(今回は不覚にも録画を忘れ、ウルトラチャンネルを見て今まとめました、考察は明日以降になります)
No.11559 - 2015/10/16(Fri) 20:28:49

ウルトラマンエックス 第13話 勝利の剣 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラ史上初、ウルトラヒーローと特捜チームが作品を越えての共演
 今回のポイントは、ウルトラマンギンガSのキャラクター、ヒカル、ショウ、アリサがエックス世界に登場であり、ウルトラでは過去、ヒーローに変身する主人公が後の作品に出たことは、帰マン「ウルトラの星光る時」いらいたくさんありますが、それ以外のキャラクターが後のシリーズに出るのは、ダイナがティガの続編であるために、ティガのキャラクターがダイナに出たことがあるくらいで、他は次郎とルミ子がエースに出たくらいで、違う作品のウルトラヒーローと特捜チームが共演するのは、ウルトラの歴史で初であり、特捜チームの連携は、ダイナ「滅びの微笑」にあったくらいで、こういう共演は素晴らしいものです。
 こういう特捜チームの共演は、ミラーマンのSGMがジャンボーグAの後半レギュラーになったこともあり、ライダー、戦隊では変身する主人公が後のシリーズに出ることや、宇宙刑事が戦隊にゲスト出演もあったものの、時空を超えての共演は、映画「ティガ、ダイナ、ガイア 超時空の大決戦」以来ウルトラでよく行われ、定番となったものの、今回はギンガ、エックスのファンへのプレゼントです。
 エックスとギンガはスパークドールズという設定が共通し、両者の共演は予想されましたが、今回は坂本さんの演出で、映画並みの盛り上がりで満足しました。
(2) 体育会系の系列
 そして、ショウが大地に特訓を課すこと、これは、セブン(ダン)がレオ(ゲン)に特訓を課したのが最初で、そしてレオがゼロを鍛えて、そのゼロがヒカル、ショウを鍛えて、今回はショウが大地を鍛えるもので、監督の坂本浩一さんは、体育会系の連鎖と言われます。ショウは大地のことをゼロから聞いていたと言うことも新鮮な設定で、
 ただし、レオで、ダンがゲンに課した特訓は、今のスポーツ科学ではナンセンスなものであり、実際、レオの時点では、巨人の星を真似たものでありますが、巨人の星のような、つまりスポ根ものの特訓は今では非科学的なものと見なされており、それで、映画「ギンガS」でゼロがヒカル、ショウを鍛えるシーンがコミカルであったのも、これを考慮したものです。
 そして、ショウが、仲間、守りたい人がいるだろうとして大地を奮起させ、戦術を授かるシーンは、レオの特訓ではなく、ダイナの「あしなが隊長」やレオ「故郷のない男」につながるもので、よく考察された展開でした。
 また、ショウが、レオ「ウルトラ兄弟永遠の誓い」でアシュランにはめられた猿轡が今回も登場し、坂本さんレオのファンと言うことですが、これは面白いものです。ただ、レオの際はダンが苦労して外したのに、今回はグルマン博士の有能さに脱帽です。
No.11560 - 2015/10/17(Sat) 06:27:41

ウルトラマンエックス 第13話 勝利の剣 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 悪の組織の跋扈
 今回は、前回に続いてギナ・スペクターが跋扈し、兄のモルド・スペクターが参戦し、ウルトラファイトビクトリーで登場したジュダと合わせての、悪の3兄弟で、こういう悪の構成は、戦隊では多かったと思いますが、ウルトラの中のアンドロメロスに出たもので、アンドロメロスは関西では放映されておらず、僕は未見ですが、ウルトラに悪の組織を導入したものがアンドロメロスであり、ギナを演じた佃井皆美さんは仮面ライダーやスーパー戦隊にも出られた方で、これは東映的な設定であり、東映ヒーローも多く手掛けられた坂本監督の、見事なものです。
(4) 特捜チームの共闘
 今回、UPGとXioが出会い、人間がウルトラマンに変身することを知るなど、これは過去のシリーズになかったもので、そしてダイナ「滅びの微笑」では肉弾戦はなかったものの、今回はアリサ、アスナとギナの肉弾バトルの連続で、こういうアクションシーンは、ライダー、戦隊にもあまりなく(特に、女性キャラクターのアクションシーンは、東映ヒーローでも珍しい)、これほどのレベルのものをテレビで見られるのは素晴らしいことです。
(5) 最高の、ヒーローの共演
 そして、ショウと大地のダブル変身で、これは久々、ウルトラ初のダブル変身はガイア49話であり、しかし、メビウスではヒーローの共演は多々あったものの、ダブル変身はなく(映画でダンディ4の皆さんのカルテット変身はあり)、ヒーローの共演、エックスとビクトリーの共闘は、メビウスでも見られたもので、そして、最後、ヒカル=ギンガが乱入して、最高に盛り上がっての前編ラストは燃えました。前編のラストは大抵ヒーローのピンチで終わるのに、この盛り上がりはものすごいもので、感激しました。

 ハリウッドでは、ゴジラvsキングコングも企画されています。
http://www.cinematoday.jp/page/N0077275
 ウルトラマンに、日本の、特撮に栄光あれ、です。
No.11561 - 2015/10/17(Sat) 06:28:19

ウルトラマンエックス 第14話 光る大地、繋がる大地 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:林壮太郎、監督:坂本浩一

 モルド・スペクターとエックス、ビクトリーの戦いにギンガも加わり、形勢不利と見たモルドは撤退するが、時空の歪みが残ってしまい、3人のウルトラマンがこれを封印する。そして、大地はヒカルと出会い、共にウルトラマンで、そして怪獣も仲間だとヒカルは語る。
 ヒカル、ショウ、アリサの3人はXioの基地に招かれて、ウルトラマンになることについて聞かれる。大地は、怪獣との共存について、ヒカル、ショウと話し、ショウはシェパードンのことを、ヒカルはコスモスやセブンのことを語る。
 時空の歪みを閉じられたギナは、シャプレー星人に命じて、闇のエージェント(セブンXに出たマーキンド星人の着ぐるみを使用)から、メカゴモラのスパークドールズを買い、さらに、このエージェントは値が張るが有用な情報もあるといい、ギナは代金をシャプレー星人からもらえと言ったら、シャプレー星人がこのエージェントを惨CENSOREDる始末である。ギナはメカゴモラを暴れさせ、Xioでは生命反応を感じず、ロボットと感知し、Xioはヒカルたちとともに出動する。
 ヒカルとショウは変身しようとしたら、ギナとシャプレー星人に襲われ、変身を阻止され、アスナはメカゴモラに対して、サイバーゴモラを実体化させて対抗する。すると、モルドはXio基地に出現し、破壊工作を行う、Xioの持つスパークドールズを奪い、新たなグア軍団を作るつもりだ。
 大地はヒカルとショウを援護し、ショウはキングジョーの力を使い、シャプレー星人を倒した。アスナはウルトライザーをアリサに渡し、ゴモラ振動波と、ウルトライザーでメカゴモラを倒した。
ギナは撤退し、ギナは合体したら2度と戻れないと知りつつ、モルドと、ギンガ、ビクトリーに倒されたジュダの魂と合体、グア・スペクターとなり、スパークドールズを奪うべく破壊活動をする。そこへ、大地、ヒカル、ショウの3人が駆けつけて、ウルトラ史上初のトリプル変身!エックス、ギンガ、ビクトリーが登場し、大地はエクシードエックスになり、さらにギンガとビクトリーはギンガビクトリーになり、グアを圧倒、エクシードの力と、ガイア、ダイナ、ティガの力で、グアを倒した。
 そして、大地とヒカル、ショウ、アリサの別れの時が来た、再会を信じて、イージスをまとったエックスにより、3人は帰って行った。
No.11562 - 2015/10/20(Tue) 21:05:08

ウルトラマンエックス 第14話 光る大地、繋がる大地  考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラ史上初の、別世界のウルトラマンと特捜チームの共演
 今回は中盤3部作の完結編で、これは、劇場版並みのスケールであり、ポイントはギンガ世界とエックス世界が時空を超えての共演で、ウルトラでは時空を超えての場合は超時空の大決戦や超ウルトラ8兄弟などあり、そして今回は、ギンガでは昭和ウルトラ世界からつながっている設定で、そしてエックスはそれとは別個の世界であり、これをうまく共演させており、また、複数の特捜チームの共演は、ダイナの滅びの微笑であったものの、今回は前作のウルトラマンも共演し、そしてXioのメンバーはヒカルとショウがウルトラマンであることを知っている展開など、過去の共演を踏まえての面白い展開で、ヒーローと特捜チーム、双方が協力するのは、ウルトラでは初めてで、東映のヒーローでもあまりありません。
 その東映は、ニンニンジャーの前回で、メタルヒーローの、世界忍者戦ジライヤと共演、ジライヤのオリジナルキャスト、主題歌、BGMとやってくれて、また東映だと、仮面ライダーは最近だと夏の映画に、次の仮面ライダーがゲスト出演し、そしてテレビシリーズも本篇が終わった後も、特別篇で次作のライダーと引継ぎのようなものをやることもあり、このところ、ウルトラ、ライダー、戦隊が影響しあい、よりよいものを作ろうとしているのは素晴らしいことです。
 そして、今回はヒカルとショウが先輩ウルトラマンであり、怪獣との共存を、コスモスやセブンを例に語るあたり、ウルトラの歴史を踏まえたもので、
(2) 悪の矜持
 そして、グア軍団、第13話では、悪の側のピンチで終わる展開は珍しく、撤退しても時空の歪みを残すあたりは、かなりの悪で、さらに悪のエージェント(マーキンド星人)からスパークドールズを買い、金を払うと見せかけて、CENSORED展開にはビックリ!これはヒーローものでは珍しく、むしろ時代劇の必殺シリーズの悪人が過去、良くやったものでした。さらに、ヒカルとショウが変身しようとしたら、ギナとシャプレー星人が襲う展開も、これは変身時を狙うのはヒーローものではあまりなく、グア軍団が、悪の組織としてかなりのワルであり、もともとウルトラでは、特に第2次シリーズでナックル星人初代を筆頭に卑怯なことを平気でやる悪役がたくさん出ましたが、しかしグア軍団は他方で、ギナが追い詰められたら、二度と元に戻れないと知りつつ合体するなど、野望のためには卑怯なことも、そして決断もする、近年ユニークな悪役であり、しかしこれは3人のウルトラマンと対決する悪としては、これくらいのものは必要と思われるものでした。
 その、ギナ、シャプレー星人とヒカル、ショウとのバトル、アクションに体表のある坂本監督らしい殺陣であり、こういう肉弾戦は東映でも近年はあまりなく、この前ピープロ・特撮秘宝で電人ザボーガーの第1話を見たら、故・山口暁さん演じる大門豊と、シグマ軍団のカンフーアクションがすごいのにビックリで、今回の坂本監督、70年代、特撮ヒーロー最盛期を思わせるものは素晴らしい世界です。
(3) ゴモラvsゴモラ
 その、グア軍団が、メカゴモラを使用し、ウルトラマンが対応できず、アスナがサイバーゴモラを使用して、ゴモラ同士の対決、これはダークロプスゼロにもゴモラとメカゴモラの対決があり(このルーツはゴジラ対メカゴジラ)、怪獣同士の対決はすでに第12話でサイバーゴモラがザラガスに対峙する展開があったものの、今回は地球での特捜チームによる対応で、アスナと、アリサの協力で戦うのも素晴らしい展開であり、ヒーローものの醍醐味を見せてくれます。
 なお、アリサ役の滝さんは、仮面ライダーゴースト第3話にゲスト出演、興味深い役どころで、ウルトラのレギュラーがライダーに出た例はたくさんあるものの、今は、特撮が新たな興隆期にあることを見せてくれています。
(4) 史上初!現役ウルトラマントリプル変身
 クライマックスでは、グア・スペクターに対して、大地、ヒカル、ショウの3人がトリプル変身であり、ウルトラではダブル変身も少なく、メビウス&ウルトラ兄弟でダンディ4のカルテット変身があったものの、現役のウルトラマンのトリプル変身は初で、今回もモルド・スペクターがXio基地のスパークドールズを奪おうとして、ラボのメンバーが抵抗し、そして3大ウルトラマン、ギンガとビクトリーの合体など、いくら凶悪な敵でも、ここまでやられていいのかと思わせるほどのものであり、ともかく、ヒーローの共演の魅力を満喫させてくれました。
(5) そして、絆は未来へ
 この戦いを終えて、元の世界に帰って行ったヒカル、ショウ、アリサ、これはギンガS劇場版で描かれた、ヒーローの共演をテレビシリーズでやったもので、今後、続編、劇場版でのさらなるエックスは特撮の水準も高く、初代マンから受け継がれるテーマを描き、これほどの作品を、今ウルトラで見られるとは信じられません。日本の特撮は、本当に不滅です。
No.11563 - 2015/10/21(Wed) 19:34:16
ウルトラマンエックス 第8話 狙われたX あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
*今回はネタバレ注意!まだ本篇をご覧でない方はご遠慮ください。

脚本:林壮太郎、監督:アベユーイチ

 いきなり戦闘で、ゼットンの攻撃に圧倒されるエックスとXio、エックスはゴモラアーマーで対抗するものの全く歯が立たず、しかし、ゼットンはそんなエックスを前に、なぜか去って行った。
 大地は、ゼットンに対抗するために、新たなアーマーの開発に没頭していた。そこへ、UNVER本部より、当麻博士がやってきて、ゼットンアーマーの開発を支援していた。当麻は、大地の父のことを良く知っていた、そして、大地、ラボのメンバーと、ゼットンアーマーの開発に成功する。
 そして、ゼットンが再び来襲し、大地は、エックスとユナイトし、ゼットンに立ち向かう。そして、開発したゼットンアーマーを装着する、と、エックスの様子がおかしい、アーマーに操られてしまう。
 ところが、そこへ、当麻博士を信用するなとの声があり、そこにいたのは、DASHの隊員服を着たトウマ・カイトであった。カイトは当麻博士と瓜二つで、しかしカイトが当麻博士を撃つと、スラン星人クワイラの正体を現す。だが、エックスは動けず、その間にゼットンが暴れて、ビルが倒壊、逃げ遅れた人が危ない!と、カイトはウルトラマンマックスに変身して(BGMはマックスオリジナル)、この人たちを救う。だが、ゼットンアーマーに操られ、エックスは自由を失い、マックスへ攻撃を始める。
 アスナはスランクワイラ星人に、地球制服が目的かと問うと、スラン星人は、征服ではなく、マックスを倒すため、同胞の敵と嘯き、アスナの攻撃を交わし、襲い掛かる。そして、ハヤトとワタルに攻撃されると、巨大化し、ゼットン、操られたエックスとともに、マックスに襲い掛かる。
 だが、エックスを信じていた大地は、ゼットンアーマーの解除に成功し、エックスは、マックスとともに、スラン星人、ゼットンに立ち向かう。高速分身技で襲うスラン星人を、マックスはマクシウムソードで退け、最後はマックスギャラクシーを召還して、これを倒した。そして、大地はゼットンに、ゼットンアーマーでゼットンのバリアーを破壊し、ザナディウム光線で倒した。
 カイトは、自分がウルトラマンマックス、自分と戦い、未来をつかんだ青年の姿を借りていると大地に語り、そして、信じることの大切さを説き、自分の力をカードとして大地に与え、宇宙に去って行った。
No.11546 - 2015/09/08(Tue) 20:10:50

ウルトラマンエックス 第8話 狙われたX 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 平成ウルトラのオリジナルキャスト、テレビシリーズに初登場
 今回のポイントはマックスの客演を、それもオリジナルキャスト(以下オリキャス)の青山草太さんも登場し、それも、当初、当麻博士として現れたのは偽物と言う凝った構成です。
 このようなオリキャスの登場は、もちろんメビウスで実現し、メビウスには昭和オリキャスは篠田三郎さん以外全員登場したのはご存知のことですが、しかしメビウスで一旦テレビシリーズが途絶え、その後、平成のオリキャスは、映画にはたくさん登場(超8兄弟以降、つるの剛士さんは4回、杉浦太陽さんは3回)したものの、30分のテレビシリーズに平成のオリキャス登場は初です。
 そして、青山さんも、マックスから10年、この間怪奇大作戦セカンドファイルには出られたものの、春のギンガSの映画にも出られずで、しかし今回は満を持しての登場に感激です。
 ウルトラでは、オリキャス登場は帰マン38話のハヤタ、ダン登場に始まるものの、オリキャスが当時の隊員服で登場するのも、帰マン38話以来で、平成では初です。
 また、当初は、当麻博士は偽物で、これはエースで、アンチラ星人が郷に化けていたことなどあるものの、平成では初のことです。
(2) 強敵・ゼットン
 今回のポイントは、ゼットンが圧倒的に強い怪獣として登場したことで、ゼットンはマックス以降、ほとんどのシリーズに登場し、ウルトラに最多登場の怪獣はバルタンですが、しかし平成ではバルタンはコスモス映画版とマックスのみの登場で、他方、ゼットンは、ゴモラ、エレキング、キングジョーとともに、マックス以降のほぼ毎シリーズに出ています。
 そして、ギンガSにハイパーゼットンが現れたのは、最後(ビクトルギエル)のおぜん立てで不満もありましたが、今回は圧倒的に強いものとして、またマックスとの関連もあり、見事なものです。
 今回は、全面にバリアーを張れる、マックス版を意識して、おそらく着ぐるみはマックスで作ったものを使用し、そして番組開始とともに戦闘は、メビウスの、故郷のない男以来で、さらに、当麻博士がゼットンのスパークドールズを持っている理由など、構成が凝っており、さらに、スラン星人の名前は、オープニングはおろか、様々なメディアでも伏せられて、大変なサプライズであり、こういう構成は大歓迎です。
(3) ウルトラマンが敵の計略で操られる!
 今回、ウルトラマンエックスがスラン星人の罠にはまり、アーマーを悪用されて操られる展開、過去にはセブンがダンカンに脳波コントロールされたことがあるくらいで、そして、今回はスラン星人がマックスを倒すためのものであり、ウルトラマンが罠にはまるのは敵にやられる例(セブン暗殺計画、ウルトラマン夕日に死すなど)であり、これは面白いものです。
 それを、大地が尽力してエックスを復活させるあたり、大地とエックスの信頼関係が鉄壁で、これをスラン星人も破れなかったわけで、最後、カイトが大地に、信じることの大切さを説くなど、ヒーローもの、ウルトラの歴史を見事に踏んでいます。
(4) オリジナルへの敬意
 今回、カイトの設定はマックスの最終回の展開を踏まえたもので、もちろんメビウス以降、オリジナルへの敬意は配慮され、今回は、オリキャスの魅力であり、ある意味、マックスのスペシャルフィナーレの後の特別篇であり、メビウスの、故郷のない男でのレオ、思いでの先生での80の登場に準ずるものでした。
 今回はアベユーイチ監督、ウルトラにはネクサス以降参加され、今回のエックスの監督では最古参であり、それで、ゼットンとの対決シーンの描写、往年のヒーローの扱いなど、ウルトラを支えられたアベ監督の、ウルトラへの愛情に溢れる演出も魅力でした。
 第10話には、メビウスのコノミ役の平田弥里さんも登場、このところのウルトラには、ティガで久々に復活、メビウスでオリキャスの登場に感激した頃の空気が感じられ、ザ・ウルトラマンのアニメ化、様々な戦略もあり、今後に期待します。
No.11547 - 2015/09/09(Wed) 18:54:53

ウルトラマンエックス第9話 われら星雲! あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:中野貴雄、監督:アベユーイチ

 ワタルの弟、イサムは大学のラグビー部員として活躍していたが、予選で敗退し、ラグビーをやめると言い、寮も引き払い出る。そんなイサムの辿り着いたのは、星雲荘、名栗、伊刈、春木の3人、しかしかれらは宇宙人のナックル星人、イカルス星人、バルキー星人ではあるが、侵略の意図はなく、地球に平和に暮らしていたのである。
 イサムは、かれらの正体を知り、Xioに通報しようとするが、しかし3人は落とした財布を、通りかかったおまわりさんに届ける、善良な宇宙人である。そして、落とし主より、まんじゅうをもらうのである。
 他方、暗黒星団の、ババルウ星人、ダダ、ケムール人、ゼットン星人が強盗を働く、グルマン博士は、彼らは宇宙の犯罪組織と語る。
 …が、そんな中、星雲荘に隕石が降ってくる、これは、バルキー星人のペット、サメクジラのジェリーである。そこで、3人は正体を見せてしまうが、イサムは問題にしないものの、ばれたと、3人は逃げる。そこに来るワタルと大地、しかし、イサムは、彼らは悪ではないと、ワタルに告げる。
 だが、そこへやってくる暗黒星団のババルウ、ダダ、ケムール、ゼットン星人、彼らの目的はサメクジラで、育てたら怪獣兵器として高く売れるというのである。それで、ジェリーを渡せと言うのだが、ナックル、イカルス、バルキーは、ラグビーで勝負だと告げると、何と、ババルウは宇宙のラグビーの王者と言うのである。決着は3日後である。
 神木隊長は、争いではなく、スポーツで決着を付けるのは面白いといい、警備しつつ、このゲームをすることになり、星雲チームと、暗黒星団チーム、前半は、ババルウが変身能力などを駆使して、汚い手もあり、審判のアクマニア星人も見ぬふりで、51対0で暗黒星団が圧倒する。しかし、イサムは奮起し、後半大逆転、最後のキックを決めて、52対51で、星雲チームのノーサイドとなった。
 イサムはババルウにノーサイドの握手を求めるが、ババルウたちは開き直り、巨大化して、サメクジラを奪おうとするが、大地はエックスとユナイトし、4大宇宙人と対決(BGMは主題歌インスト)、ゴモラアーマーのゴモラ振動波で、4人を吹き飛ばす。
 勝ったのは、イサムのためであり、イサムはチームに戻って行った。
No.11548 - 2015/09/15(Tue) 21:24:31

ウルトラマンエックス第9話 われら星雲! 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) スポ根青春もののオマージュとギャグ
 今回はギャグもので、ウルトラでは、セブンとネクサスを除くシリーズにギャグ、コメディものがあり、そして今回は、ギンガでは闇のエージェントを演じたナックル、イカルス、バルキーの3人が、善玉となり登場、声優はギンガの時と同じで、ギンガの闇のエージェントとの関係は不明ですが、愉快なものであり、そしてこの3人の構成は、ダイナのミジー星人の回とも同じです。シリアスものとギャグものを混ぜるのは、平成だとマックスにあり、今回は悪乗りもあり楽しいものでした。
 さらに、暗黒星団という悪の宇宙人も4人出て、審判のアクマニア星人も含めたら宇宙人8人で、ウルトラのテレビシリーズでは、1回に出た怪獣の数は、ガイアの最終2話で、敵怪獣2体に、地球怪獣8体が蜂起する展開が最多、1階に出た宇宙人の数の最多は、メビウス&ウルトラ兄弟の4人が最多で、今回は新記録です。また、ゼットン星人はそもそもケムール人の改造であり、ゼットン星人とケムール人が同時に出るのは初で、さらにゼットン星人が巨大化するのも初めてです。
 そして、星雲荘の3人の人間体を演じるのは、ギンガでそれらの声優を務めた方たちで、特に関智一さん、最近では妖怪ウォッチのウィスパー役で人気、しかし関さんは特撮ファンで、ウルトラでは平成セブンのEvolution5部作に登場され、また今年と去年の仮面ライダーの春の映画で、ショッカー首領の声を、故・納屋悟朗さんに変わって担当され、それも納屋さんの声色をまねて、まるで本当に納屋さんのショッカー首領のように声を出されて、関さんの特撮への傾倒に脱帽、今年はスーパー戦隊が40周年で、ゴレンジャー開始から40年目の日(実際には1週遅れ)の妖怪役を関さんされて、妖怪ウォッチのパロディもされたのです、関さんの特撮愛に、脱帽です。
 今回は宇宙人着ぐるみを使ってのギャグ、コメディで、ウルトラゾーンを思わせるものもあり、愉快でした。
 また、今回のサブタイトルのわれら星雲は、森田健作さん主演の人気ドラマ、われら青春のパロディの模様です。脚本の中野さんも、監督のアベユーイチさんも世代的にこれをご覧になっていると思われ、夕陽をバックに練習するシーンもそれのパロディです。
(2) 日本ラグビーフットボール協会の協賛
 今回は、ラグビーフットボール協会の協賛で、実際のラグビー選手の方が撮影に参加されました。スポーツものなら、こういう団体の協賛はよくありますが、特撮ヒーローもので、スポーツ協会が協力するのは珍しく、そして宇宙人によるラグビー、ラグビーは2019年に日本でワールドカップも開催され、しかしラグビーもフットボールも地上波での定期的な放送は、今はなく、こういう機会で紹介し、本物のスポーツ関係の方が協力してくださるのはありがたいことです。ラグビーは本来、1チーム15人でやり、球技の中では人数最多であり、80年代のロボットアニメ、ダイラガーXVはロボットとしては最多の15機の合体で、それでラクビーにひっかけた命名になっていました。
 また、今回Xioのメンバーが応援して、マモルが草をくわえており、これはドカベンへのオマージュで、面白いものでした。
(3) あっという間のバトルシーン
 最後、ラグビーに負けた暗黒星団チームが巨大化し、エックスとのバトルは短く、1分ほどで、それも、エックスが4人の宇宙人を相手に圧倒するものであり、ウルトラでは、バトルシーンの最短はティガの、青い夜の記憶、これはティガとナターン星人のバトルは1分もなく、故・原田昌樹さんのウルトラ初演出回で、ドラマが多く、戦闘シーンは削ってのこの結果なのだそうですが、今回はラグビーのスタジアムをセットに、凝ったものもありました。
(4) 共生の思想
 怪獣や宇宙人と共生する発想は、初代マンからあり、今回は善良な宇宙人と共生する展開で、こういうテーマもウルトラが昭和から続けてきたもので、宇宙人には善悪あり、地球にいる展開はウルトラQの宇宙司令M774に始まるもので、CG技術等を入れつつ、ウルトラの、あるいは日本のヒーローの伝統を続けるのは、感服しました、今後も期待しています。
No.11549 - 2015/09/16(Wed) 19:11:54

ウルトラマンエックス 第10話 怪獣は動かない あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:柳井祥緒、監督:富田卓

 坂根村では、少女、花が父親の帰りを千鶴とともに待っていた。そこに、怪獣(ホオリンガ)が現れるが、全く暴れず、植物に近いもので、Xioは坂根村の意向で、怪獣を保護することになった。坂根村では、怪獣で町おこしを図るが、Xioは怪獣が弱っており、栄養を補給することを実行する。
 怪獣に、注射の形で栄養を与えようとして、ジオマスケッティ2機による作品であり、しかし、花は、怪獣ホオリンガにやってはいけないと訴え、大地はそれを無視できず、作戦の中止を進言するが、もう栄養注射はされてしまい、すると、怪獣は暴れだす。
 Xioでは、怪獣を安全な場所に移すことを検討し、グルマン博士は、怪獣が地面にホルモンを与えており、その詳細が分かれば解決策はあると語る。花は、大地に、村にある昔の絵を見せて、ホオリンガは過去にも村に来て、山になっていたと語る。花の父親は、村の民話を研究していた。
 そして、怪獣の被害で、村長の作った展望台、橋、銅像が壊れて、怪獣を移動させることになった。しかし、花は、ホオリンガはここにいたいのだと大地に語る。そして、Xioが移動させようとしたら、怪獣は抵抗し、花粉を大量に振りまき、町に被害が出て、村民も、Xioの隊員もくしゃみである。
 大地は、エックスに、ホオリンガを救うことを提案し、エックスは了承し、ユナイトし、エックスに変身する。エックスはバリアー空間を作って花粉を封じ込め、ホオリンガにされた注射を取り除いた。ホオリンガは暴れるのを止めて、山になった。
 そして、花の父が帰ってきて、花は、ホオリンガはのことを話すのである。
No.11550 - 2015/09/22(Tue) 20:29:03

ウルトラマンエックス 第10話 怪獣は動かない 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 無害な怪獣の対策
 今回は、町を暴れる怪獣ではなく、無害なものの対処で、これはコスモスでよくあったものですが、しかし怪獣に非がない例は、初代マンのガヴァドンなどウルトラの歴史でたくさんあり、あるいはヒドラのように、人間側に非がある怪獣もたくさんあり、こういう、怪獣との共存は、ウルトラでは大変に多く、またライダーや戦隊でも、これほどでなくても、敵を一方的に倒すのではないものもあり、こういうものがあるから、日本のヒーローは支持されるのだと思います。
 そして、今回は、無害な怪獣を使っての町おこしで、これは丁度いま、徳島にアザラシが現れて、歌を作る人も出てきていることから分かるように、実際にあり得るものです。この手の話は、タロウの、歌え!怪獣ビッグマッチで、村の湖に怪獣がいて、それを見つけ出して町おこしをしようとそそのかす男が、実は侵略宇宙人で、この怪獣を悪用して世界征服をたくらむ展開があり、これは当時の石原慎太郎参院議員が、ネス湖の水を全部抜いたらネッシーがいるか分かるぞと発言して世界的に顰蹙を買ったのを皮肉ったものなのです。ウルトラで、実在の政治家を皮肉った例はこれくらいですが、しかし70年代の刑事ドラマや時代劇では、田中角栄氏をモデルにした悪役がたくさん出ました。
 そして、怪獣との共存は、実は初代マンから、金城哲夫さんは、ウルトラマンは怪獣を懲らしめるだけで、CENSOREDことへの疑問を出されており、これは日本初のヒーローの月光仮面が、決して殺生をしなかったことにも由来し、日本の、ヒーローの真骨頂です。
(なお、前回、われら青春の主役が森田健作さんと書きましたが、中村雅俊さんの間違いでした)
(2) 少女と怪獣
 そして、今回は少女、花が事件解決のポイントを握る展開、これもウルトラでは、第2次シリーズで子供が主体の話が子供だましと言われたこともありますが、しかし平成ではダイナ以降、子どものことを真剣に描写する話(少年宇宙人や、僕たちの地球を見たいなど)を作り、今回も、メビウス以前なら、太田愛さんが脚本、原田昌樹さんの演出でやられそうなもので、他方、怪獣をめぐるドタバタ騒ぎも描かれ、これは、ガイアの、怪獣の身代金(これも太田愛さんの脚本)のような、良質なものもありました。
 エックスでは、正統派の怪獣もの、ハードSFものがある反面、感動もの、ギャグものと、バラエティに富んだ作風で、これは初代マンがルーツ、平成ではマックスがこのタイプで、実に愉快です。
 また、今回、ホオリンガが花粉をまいて人間が苦しむのを、エックスがバリアーで包んで被害をなくすのは、ネクサスの、ラフレイアの話にルーツがあり(ネクサスのメタフィールドで防いだ)、そして無害な怪獣を浄化してやるのは、もちろんコスモスの流れです。
(3) かつてのレギュラーのゲスト出演
 今回は、千鶴役で、メビウスでコノミを演じられた平田弥里さんがゲスト出演、ウルトラでは、過去の作品にレギュラー出演した俳優さんが後の作品に出るのは多く、例えば佐原健二さんは、ウルトラQの主役の後、セブン、帰マン、80、ネクサスに準レギュラー、レオ、メビウスにゲスト出演(メビウスには、セブンのタケナカ参謀役で登場)、佐原さんはゴジラも最多出演で、もちろん、黒部進さんや森次晃嗣さんたちは昭和、平成ともにたくさん出てられますが、同じ役(いわゆるオリジナルキャスト)で(レオに黒部さんと桜井浩子さんが違う役で出た例や、マックスで初代マン、セブンの役者さんがたくさんゲスト出演あり)、こういう例はウルトラと、そしてゴジラの面白いものです(ただし、スーパー戦隊シリーズだと、宮内洋さんや大葉健二さんのように、複数の作品にレギュラー出演した俳優さんがたくさんいます)。
(4) 良質の特撮、脚本を満喫
 ウルトラマンエックスは、優れたスタッフを擁して、大変に高水準の作品を続けており、平成ウルトラの最盛期を思わせるもので、円谷さんも買収、転売などの大変なものもありましたが、今は、特撮の専門家である大岡新一さんを社長にして、そして営業も優秀な人材がいて、たくさんの企業の協賛を取り付けるなど、活躍し、これに触発されたのか、仮面ライダードライブも終盤で大変な盛り上がりになり(故・川北紘一さんのお話では、東宝が2003年に超星神シリーズを開始したら、東映も戦隊シリーズのテコ入れをしたそうで、これが特撮界を活性化させました)、日本の特撮は不滅です。
 24日21時より、BSプレミアムで、日本特撮ルネサンスという番組があり、進撃の巨人を取り上げ、樋口真嗣さんがメイン、また田口清隆さんもでられるそうです。
 そして、25日に日本テレビで、昨年のハリウッド版ゴジラが放映されますが、2時間枠で、かなりカットされていそうです。
 その2016年のゴジラ、シン・ゴジラと決定しました。
http://www.huffingtonpost.jp/2015/09/22/shin-godzilla_n_8180362.html
http://www.cinematoday.jp/page/N0076684
http://www.sankei.com/entertainments/news/150923/ent1509230001-n1.html
http://natalie.mu/eiga/news/160803
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/09/23/kiji/K20150923011187800.html
 日本の特撮の、未来のあることを祈ります。
No.11551 - 2015/09/23(Wed) 17:05:45

NHK-BS 日本特撮ルネサンスを見ました / 棺桶のジョー [近畿]
 皆様、こんにちは。
 NHKのBSプレミアムで、日本特撮ルネサンスという、進撃の巨人と、ウルトラマンエックスを中心とした特撮ドキュメンタリーが放映されました、ぜひ、地上波でも放映してほしいです。
 ナレーションは佐野史郎さん、進撃の巨人を撮られた、樋口真嗣監督と、尾上克郎特技監督、お二人とも60年代の特撮黄金期生まれで、進撃の巨人は円谷英二監督のサンダ対ガイラを意識して、CGも使うものの、基本は着ぐるみとミニチュアセットで、大変に素晴らしい世界です。
 そして、ウルトラマンエックスからは、エース、田口清隆さんが登場し、田口さんは学生時代から自主制作の特撮映画を作られて、それで樋口さんに認められ、ウルトラではウルトラゾーンから参加され、その田口さんの発言で感銘を受けたのが、ミニチュアでなにが悪い、CGも使うものの、基本はミニチュアと着ぐるみで、ハリウッドのオールCGと異なり、田口さん、着ぐるみのキャラクターだから子供たちがヒーローショーに会いに行ける、花火も、目の前で爆発するから感動的なのであり、精巧なCGでは感動しないと言われて、納得です。また、円谷の大岡新一さんもコメントされ、大岡さんも特撮の現場で指導され、熱いものを見ました。
 さらに、まだ若い世代にも特撮は伝わり、学生で自主制作の特撮映画を作る人たちを、田口さん指導され、田口さんが特技監督を務められた園子音監督も、特撮を初めて使用して、ハリウッドに負けないと言っている時点で負けている、ハリウッドと違うものを、と言われました。
 日本の特撮は、スターウォーズの公開時に、もう時代遅れとまで言われましたが、その後新世代の活躍で、新たなルネサンスであり、今後にも期待したいです。
No.11552 - 2015/09/26(Sat) 11:27:52

ウルトラマンエックス 第11話 未知なる友人 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:小林雄次、監督:冨田卓

 大地はラボチームとともに、サイバーゴモラの実体化の実験を続けていたが、あと一歩のところでうまくいかない。脳波による制御で、これは大地にも負担がかかるとグルマン博士も指摘し、大地は、一度倒れてしまう。神木隊長は、大地に休めと命じ、エックスも隊長の意見に同感というのだが、大地は、いつまでもエックスに頼っていられないと、サイバーゴモラの実体化をしようとして、ゴモラのスパークドールズをエクスデバイザーで解析しようとするが、ゴモラに拒否される。
 すると、宇宙から飛行物体が現れて、神木隊長はXioに出動命令を下し、飛行物体は東京に飛来、黄金のもので、ゴールド星のものではない、グルマン博士は、ペダニウムにより作られた、ペダン星人のもので、すでに7つの文明を滅ぼしたと語り、飛行物体は合体して、宇宙ロボット、キングジョーになり、破壊を始めた。 
 Xioは攻撃を開始し、しかしあらゆる攻撃は通じず、スカイマスケッティは撃墜されてしまい、脱出装置も動かない、大地は仲間を救うために、エックスとユナイトするが、エックスは大地の身を案じる。そして、エックスとキングジョーの対決であるが、大地はゼットンアーマーで火球を放つものの、キングジョーは分離してこれを交わし、さらにザナディウム光線も同じく交わされ、キングジョーの圧倒的な力に、エックスは危機に陥る。
 しかし、アスナは、エックスに立てと、ウルトライザーでキングジョーを攻撃したら、キングジョーは破壊光線でアスナを狙い、大地は、エックスの身でこれを防ぎ、アスナを守った。すると、ゴモラの声が聞こえて、ゴモラは大地に反応し、そしてサイバーゴモラが実体化した。エックスとともに、キングジョーに反撃し、サイバーゴモラの振動波で圧倒し、エックスはウルトラマンマックスのマックスギャラクシーを召還して、キングジョーを倒した。
 サイバーゴモラは成功し、しかし、大地は神木隊長から独断に雷を落とされるものの、ゴモラとのつながりは脳波ではなく、信頼すること、友であることと悟った。
No.11553 - 2015/09/29(Tue) 21:00:37

ウルトラマンエックス 第11話 未知なる友人 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 怪獣との絆
 今回、ゴモラが大地にとって特別な怪獣であり、両親の失踪の謎とかけたもので、そして、ギンガS以来、怪獣は悪ではなく、悪に操られているだけという設定で、サイバー怪獣の実体化は、メビウスでマケット怪獣を使用し、大怪獣バトルで、怪獣がレイの指示で主人公の側に付いた例を経て、今回は、ゴモラの実体化を相当苦労して、そして大地も激しい負担を負い、最終的にアスナを守るために大地が盾になったことでゴモラが心を開く展開で、ゴモラは、昭和では80に再登場したのみで、その後パワードにも出ましたが、マックス以降は大怪獣バトルの主役であるものの、その他の作品にも良く出ており、そして、今回の相手はキングジョーで、ゴモラとともに、第1次ウルトラシリーズでの関西ロケに出た怪獣の取り合わせであり、面白いものでした。
(2) 圧倒的に強いキングジョー
 そして、メインの怪獣がキングジョー、キングジョーは昭和ウルトラには再登場はなく(アンドロメロスの怪獣戦艦のみ)、平成セブンに1回出ましたが、マックス以降はほぼ毎作品に出ており、しかし、セブンに出た初代の圧倒的な強さ(セブンの必殺技を跳ね除けた)はマックス以降ややひそめたものの、今回は大変なもので、スカイマスケッティを初めて墜落させ(昭和の、特にTACとZATは少しやられたらすぐに脱出!との違い)、Xioの攻撃を退け、さらに、エックスの必殺技を分離してよけるのは、平成セブンでワイドショットを避けたものがありますが、それを上回るレベルで、エックスに馬乗りになり圧倒するシーンは、ウルトラ警備隊西へ、の前編のラストを思わせるものでした。
 また、ペダン星人という言葉が出て、ペダン星人はセブンと、大怪獣バトルNEOに出たものの、今回は7つの文明を滅ぼした凶悪な存在とグルマン博士が語り、セブンや大怪獣バトルNEOと異なりペダン星人そのものは出なかったものの、存在感を見せてくれました。
 それにしても、エックスには、バードン、ベムスター、ナックル星人&ブラックキング、ゼットン、そしてキングジョーと、ウルトラヒーローを1度倒したかそれに等しい怪獣が続出して、中でも、ゼットンとキングジョーは初代の強さを見せてくれて、田口清隆さんも言われているとおり、怪獣を魅力的に見せてくれて、素晴らしいものです。
No.11554 - 2015/09/30(Wed) 19:44:42

ウルトラマンエックス 第11話 未知なる友人 考察(その2) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 仲間との絆
 今回、特捜チームの戦闘機が撃墜され、隊員がピンチになり、ウルトラマンに変身する展開は、昭和からたくさんありますが、この展開を見るのは久々で、そして、大地がサイバーゴモラの実験でダメージを受けながら、仲間のために戦う展開も、セブン最終回以来多々あり、エックスでは、こういう伝統的なウルトラの路線を引き継いでいます。
 仲間が大切だから、必死に戦うのはヒーローの真骨頂であり、Xioはメンバー間の不仲もありません。特捜チーム内の不和が描かれるのは、帰マンではMAT内部で郷と他のメンバーの対立があり、その他TACにありましたが、平成ではネクサスのナイトレイダーにあったくらいで、今回はチームワークが良く、そして信頼するから力が発揮できる展開は素晴らしいものです。
(4) 冨田演出の妙
 前回の10話と今回は冨田卓さんの演出で、ウルトラ初演出ですが、前回はファンタジーもの、今回は正統派怪獣ものと、田口清隆さんのギンガSでの位置も継ぐもので、今回、エックスには様々なスタッフが参加して、水準の高いものを作っています。参加する脚本家も多くの方で、仮面ライダー、スーパー戦隊だとメインライターとサブライター2,3人でシリーズを作ることも多いのに、ウルトラだと、昭和から伝統的に多くの脚本家が参加して、いいものを作っています。
 ちなみに、10月のエックスは、13,14話のギンガ客演編でイベント編をやり、今後も期待できます。
 産経新聞にも森次晃嗣さんのインタビューがありました。
http://www.sankei.com/entertainments/news/150928/ent1509280003-n1.html
http://www.sankei.com/entertainments/news/150929/ent1509290004-n1.html
http://www.sankei.com/column/news/150930/clm1509300006-n1.html
http://www.sankei.com/entertainments/news/151001/ent1510010005-n1.html
 東京スポーツにも、森次さんのインタビューがありました。
http://www.tokyo-sports.co.jp/entame/entertainment/452370/
 今後のウルトラに期待してます。
No.11555 - 2015/10/01(Thu) 19:15:13
ウルトラマンエックス 第4話 オール・フォー・ワン あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:黒沢久子、監督:坂本浩一

 Xioの基地で、ワタルとハヤトが訓練し、争い、しかしいがみ合ってしまう。そこに、ザラブ星人がベムスターを操り、破壊活動に現れる。ワタルとハヤトは争うが、神木隊長は、アスナにランドマスケッティを任せ、大地、ワタルとハヤトに援護させる。しかし、チームワークが乱れ、ザラブ星人を取り逃がしてしまう。
 ベムスターの攻撃を受けた大地は、ゴモラのスパークドールズを落としてしまい、ウルトラマンエックスにユナイトする、しかし強敵、ベムスターの腹部に飲み込まれてしまい、そのまま、ベムスターは宇宙へ去った。そして、周囲に生命反応はなく、アスナは、大地が死んだのかと悲しむ。
 神木隊長は、個人プレーに走り失敗したワタル、ハヤト、アスナを戒め、侵略者を倒すことを改めて命じた。そこへ、ザラブ星人が再び現れて、神木隊長は出撃を命じる。オール・フォー・ワンを合言葉に、ワンダバXioに乗って、3人は出動し、そして、グルマン博士とマモル、ルイはエックスを救出する研究を進める。
 市街地に現れたザラブ星人に、肉弾戦を挑む3人、ザラブ星人は巨大化するが、ジオマスケッティとの連携で、ザラブ星人を倒す、しかし、グルマン博士は、3人のミッションは終わっていないと諭し、スペースマスケッティで、エックスの救出を命じた、ワタルとハヤトは、宇宙へ出撃する。
 その頃、月では、エックスと大地はベムスターに飲み込まれ、エックスは、大地を溶解液から守るために闘っていた、エックスは、大地が逃げてくれと言うが、一心同体と語る。そこへ、スペースマスケッティが到着し、そしてグルマン博士とマモル、ルイの解析したテレスドンのデータで、溶岩流をベムスターの腹部に放ち、エックスと大地はベムスターからの脱出に成功した。月面での戦い、エックスは反撃に出て、ザナディウム光線でベスムターを倒した。そして、ワタルとハヤトに感謝した、届いていると信じて。
 アスナは、大地がゴモラのスパークドールズを無くして消えたのを心配していたが、そこへ大地は、吹き飛ばされていたと語り、戻り、アスナや、ハヤト、ワタルたちに歓迎されるのだった。

 考察は、明日やります。
No.11535 - 2015/08/04(Tue) 20:27:40

ウルトラマンエックス 第4話 オール・フォー・ワン 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 特捜チームの力量
 今回は、早くも第4話で、特捜チーム、Xioがウルトラマンの危機を救う話で、そして隊員の間に、ライバル意識が、今回チームワークを乱す展開で、これは面白いものであり、冒頭のトレーニングのシーン、これはレオなどで描かれた特訓を合理的に描写したもので、さらに、特捜チームの隊員同士がいがみ合う展開は、第2次シリーズの、帰マンでも描かれ、これは現実社会をリアルに描いたものの、視聴者の不評を買ったところもあり、今回は、面白い展開です。
 平成ウルトラは、昭和作品をよく研究して、昭和で批判された要素を、上手く処理して(メビウスで、昭和作品の舌足らずを補足した)いいものです。
(2) 東映的な、敵の展開
 また、第1〜3話はオーソドックスなウルトラの展開を見せていましたが、今回はザラブ星人が敵幹部として登場し、怪獣を操る展開で、これはギンガ、ギンガSで見せた、東映的に、敵組織のある展開で、今回の監督の坂本浩一さんの意向もあるのでしょう、面白い世界です。
 坂本さんはアメリカで長らく活躍され、日本では大怪獣バトル・ウルトラ銀河伝説でデビューし、その後、ウルトラ、ライダー、戦隊の3大特撮ヒーローですべてメイン監督をされて、今回もザラブ星人とXioメンバーの肉弾戦など、アクションで見せてくれました。
(3) CGによる宇宙戦
 そして、ジオマスケッティが宇宙仕様になり、宇宙へエックスを助けに行く展開、ウルトラでは特捜チームも宇宙に展開する事例は多いものの、これほど初期に行くのはダイナ以来で、それも、ウルトラマン救出であり、さらに、ラボチームが怪獣の力を解析して、2,3話ではウルトラマンに与え、今回は自ら使用し、特捜チームとウルトラマンの協力で平和を守る展開は、燃えます。
 今回の宇宙での戦いは、どうやらCGによる描写で、セットを作らず、グリーンバックで撮影し、CG合成するやり方の模様で、しかしヒーロー、怪獣は着ぐるみ仕様なので、迫力があり、素晴らしいものです。
(4) 特捜チームのウルトラマン救出
 今回はベムスターにエックスが飲み込まれ宇宙にさらわれて、それを特捜チームが救出するもので、もちろん特捜チームとウルトラマンの協力は、初代マンからあり、さらにセブン暗殺計画で、ウルトラ警備隊がセブンを救出したものの、第2次ウルトラシリーズでは特捜チームがウルトラマンを救出する例はなく、ウルトラ兄弟や父、母、キングが救出し、それがファンの批判も受けたものの、ウルトラマンと一緒に活躍する展開は、見ていて燃えます。
 また、今回は巨大化したザラブ星人をXioのみで倒しており、ウルトラマンに助けてもらってばかりではない魅力もあります。
 
 今回のウルトラマンエックスは、ギンガ以来の設定や、CGの多様、怪獣特撮の水準など、ここ数年のウルトラ作品では最高で、これほどのものを今見られるとは素晴らしいことです。
 特撮は、75年のウルトラ、ライダー、ゴジラの休止後低迷し、その後平成になりゴジラ、ガメラ、ウルトラ、ライダーと復活したものの、2004年にゴジラがまた休止して以来しんどい模様(レギュラーはライダーと戦隊のみ)になりましたが、今の円谷さん、大岡新一さんが率いて、そして田口清隆さんや坂本浩一さんたちの尽力で、新たな輝きを取り戻し、今後に、期待します。
No.11536 - 2015/08/06(Thu) 19:03:47

ウルトラボーグ登場! / 棺桶のジョー [近畿]
 こんにちは、暑いですね。
 ウルトラの新しい食玩、ウルトラボーグが発売されます。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1508/07/news141.html
 これはウルトラマンや怪獣を変形ロボ風にしたもので、面白い企画です。
 また、ウルトラマンフェスティバルで、ダイナ、ガイアのブルーレイ発売記念イベントがありました。
http://www.tvlife.jp/2015/08/07/43178
 つるのさん、吉岡さん、高野さんが出られて、これは、素晴らしいものです。
 さらに、怪獣酒場カンパーイのグッズも出ます。
http://m-78.jp/news/n-3256/
 来週は甲子園にエックスが来るので行ってきます。皆様、熱中症には気を付けて、お元気で。
No.11537 - 2015/08/08(Sat) 15:49:52

ウルトラマンエックス 第5話 イージス光る時 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:中野貴雄、監督:坂本浩一

 Xioで、ルイはスパークドールズを解析し、エックスのザナディウム光線で怪獣を人形にできるなら、それを解析してXioにもできる実験を提案、スパークドールズを実験場にXioメンバーは輸送、護衛する。ところが、その最中に、ブラックキングが出現、Xioと戦闘になる。そして、大地はエックスにユナイトするが、その一部を、グルマン博士は見てしまう。エックスとブラックキングが戦い、しかし、その間にナックル星人バンデロが出現、ワタルのウルトライザーを翻弄し、そしてスパークドールズを奪おうとして、自身も巨大化し、ブラックキングとともにエックスに襲い掛かる、と、時空を超えてウルトラマンゼロが出現、バンデロを追ってきた、宇宙警備隊員である。グルマン博士はのことを知っていた。しかし、バンデロは、ルイが乗り、スパークドールズを乗せた車両ごと、時空の彼方へ逃げてしまう。
 ルイを奪われ、大地は落胆するが、宇宙の彼方にバンデロはルイとスパークドールズを奪い、そこを何とか逃げたルイは、本部に連絡する。そこは、宇宙の6.3光年彼方とグルマン博士は言うが、地球の、それも大地の母親が行方不明になった場所である。ところが、そこへウルトラマンゼロが出現、ルイの連絡で、居場所が分かったとエックスに告げ、自分一人で助けに行くといい、エックスも連れて行ってくれと言うと、2万年早いといい、ゼロは一人で行ってしまった。
 そして、Xioでは、グルマン博士が時空を超える実験を行い、しかし、完成すると、大地一人を残して、全員を連れて行った。大地はこのシステムを使い、エックスにユナイトし、ルイとゼロの元へ向かう。
 そして、バンデロはブラックキングにドリルをつけてパワーアップさせ、そこへゼロが現れ、バンデロとブラックキングに立ち向かう。そして、イージスを付けたエックスも現れ、ゼロとタッグを組んで、ナックル星人、ブラックキングと戦う。バンデロは、強いものが勝つのだと嘯くが、ルイはそれを否定し、ゼロはバンデロと対決し、強いものが勝つと嘯くバンデロは、結局ゼロの前に敗れ、そして、エックスはゴモラ振動波とエレキング電撃派でブラックキングを圧倒し、ザナディウム光線でブラックキングをスパークドールズとして倒した。
 ゼロとエックスは、これからも宇宙の平和のために活躍することを誓った。

 考察は、明日以降にします。
No.11538 - 2015/08/11(Tue) 20:59:40

ウルトラマンエックス 第5話 イージス光る時 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラマンゼロ、テレビシリーズ初登場
 今回は、第5話にして初のヒーロー共演で、まず、ウルトラマンゼロ、2009年の大怪獣バトル、ウルトラ銀河伝説でデビュー以来、列伝のナビゲーターなど、この6年間ウルトラを支えてくれたゼロが、30分のテレビシリーズに登場するのは意外にも初です。 
 そして、今回は、ナックル星人バンデロを追っての、宇宙警備隊のメンバーとしての客演で、しかし、Xioの隊員はゼロを知らなかったのに、グルマン博士は噂のゼロといい、この、エックスの世界は、第1話での神木隊長の反応を見たら、メビウスのようにウルトラマンの来ていた世界ではない模様ですが、しかしメンバーにより、ウルトラマンの認識が異なるのは、面白いものです。
 そして、ゼロの登場は、過去、特に第2次シリーズにあったように、ピンチの時に駆けつけるタイプとはやや異なり、しかし、最初の登場でオリジナルのゼロのBGM、後半ではすすめ!ウルトラマンゼロがかかるなど、選曲が凝っており、ファンの気持ちを汲んだ展開に拍手です。
(2) 帰マン37,38話へのオマージュ
 そして、今回のポイントは、帰マン37話、ウルトラマン夕日に死す、と、38話、ウルトラの星光る時へのオマージュで、まずスパークドールズを輸送するのをブラックキングが襲うシーンはまさに、帰マン37話でのサターンZ輸送シーンへのオマージュ、そしてウルトライザーをブラックキングが跳ね返すのも、初代のブラックキングが帰マンのスペシウム光線を跳ね返したことへのオマージュです。
 さらに、後半、宇宙に連れ去られたルイが、バンデロを振り切り、そして車で跳ね飛ばすシーンは、これも帰マン37話の、初代ナックル星人が坂田兄妹を殺害するシーンの逆です。
(3) 新鮮な、ヒーローの共演
 そして、帰マン38話は、初代マン、セブンが帰マンの窮地を救う、実質的なウルトラ兄弟の設定の発端ですが、しかし、この後の第2次シリーズで、ウルトラ兄弟の客演は、あまりに回数を重ねて飽きられ、また最新ヒーローを引き立てるために過去のヒーローを敗れさせる(またはその逆)がファンの不評を買いました。さらに、帰マン38話では、MATが簡単にナックル星人の手に落ちて役に立たない(ナックル星人の、いつもウルトラマンに助けてもらっているくせに、は強烈)ことと、ウルトラ兄弟の登場で、あれなら、ウルトラ兄弟がいたらMATは要らないことになると、ファンの批判を受け、そのため、ウルトラ兄弟という設定は、ファンの間で、一時忌み嫌われていました。
 しかし、ヒーローの共演は、もちろん素晴らしいものであり、そして、平成になり、ティガ「ウルトラの星」で、初代マンの客演が、それまでの作品では思いもつかない形で実現して、これは脚本の上原さんを始め、ウルトラ黎明期のスタッフの発案により、ヒーローの共演は、工夫をしたら素晴らしいことが分かり、そしてメビウス以降、ヒーローが素晴らしい共演を繰り返したのは、言うまでもありません。
 今回は、ゼロが、理想的な形での客演で、そして、野性的な性格のゼロと、オーソドックスなエックス、描写も素晴らしく、また、大地=エックスをルイのところに送るのに、グルマン博士たち人間の尽力があり、人間の力が、ウルトラマンを助ける描写は、素晴らしいものです。
(ただし、ウルトラではありませんが、ライダーとプリキュアが、いずれも春の映画でオールライダー、オールスターを続けているものの、こういう勢ぞろいはたまにあるから受けるのであり、毎年オールスターを続けていて、ファンの批判もあり、まさに第2次ウルトラシリーズが陥った点に似たものを感じます)
(4) 力は正義ではない!
 そして、バンデロが、ルイに、強いものが生き残ると嘯くもの、これは昭和の、特に70年代以降のヒーローものに出てくる悪役の言い分で、しかしウルトラはもちろん、ライダー、戦隊と、あらゆるヒーローもので否定された発想です。
 言うまでもなく、力は正義ではなく、弱いものもいたわる心が正義であり、例えば、宇宙刑事ギャバンの主題歌で、名もない花を傷つけない男になれとあるのはその典型で、ゼロも、エックスも、弱いものをいたわる気持ちがあるから勝ったわけです。
 そして、このバンデロの発言を否定したのがルイであり、実際彼女は生き残り、これは月光仮面以来、60年近い日本のヒーローの歴史の積み重ねで、素晴らしいものでした。
 また、今回、グルマン博士の動きも面白く、さらに、バンデロが何者かと連絡を取っており、これは、エックスでは、ギンガのような東映ヒーロー的な悪の組織(ラスボス〜幹部〜怪獣・怪人〜戦闘員)ではなく、ティガ以降の、平成作品では最後に共通の敵がいる形を取り、これにエックスも習い、エックスは、東映的の要素を取り入れたギンガS、少し趣を異にしています。
 何より、エックスの水準は高く、特撮ファンのブログでの評価も高く、ウルトラや特撮は、90年代に一気に復活したものの、21世紀初頭にウルトラとゴジラが途絶え、常設はライダー、戦隊のみになり、円谷さんもしんどい状態になりましたが、その後体制を建て直し、これほどの水準の作品を見せてくれるのに、感謝したいです。
 今日の特撮は、2013年公開のパシフィック・リムにて、海外で本格的な怪獣映画が製作され絶賛されたのを機に発展し、2014年はギャレス・エドワーズ監督のゴジラがヒットし、そして2015年に日本でウルトラマンエックスがあり、今後の特撮の発展を応援したいです。
No.11539 - 2015/08/12(Wed) 20:53:51

ウルトラマンエックス 第6話 星の記憶を持つ男 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:小林弘利、監督:辻本貴則

 女子高生、優希、和子たちは謎の異星人(tE-Ru、テル)に助けてもらい、それを追っている。記憶喪失のテルは、心無い青年たちにいたぶられ、その模様が動画配信され、それを見て、Xioは出動する。テルは何かをしようとしており、これを通りかかった警官は、破壊行動と思ってしまう。大地は、ここの空気が地球のものではないと知り、これを見たグルマン博士は、ゴールド星人のもので、侵略するような野蛮な種族ではないと語る。
 そして、tE-Ruの行為を侵略と思ってしまった警官が発砲してしまい、tE-Ruは反撃すると、優希に当たってしまい、すると、tE-Ruは別の光線を出し、和子を治療した。しかし攻撃を受けたtE-Ruは、ロボット、ルディアンをスパークドールズから実体化させる。大地はエックスにユナイトするが、エックスは、tE-Ruとルディアンは敵意のないものと語り、そして、ルディアンは停止、負傷したtE-Ruは、Xioのメディカルセンターで治療を受けた。
 そこへ、Xioの上部組織、UNVERの南川長官が現れて、異星人を保護した理由を神木隊長に問い、神木隊長は、宇宙難民の保護と返す。Xioのラボは、tE-Ruの乗ってきた宇宙船を調べる。と、tE-Ruは、石化魔獣、ガーゴルゴンの襲来を警告し、メディカルのメンバーを人質に取り、ルディアンのスパークドールズを要求するが、大地は、自分が身代わりになるといい、そしてエックスは、彼は敵ではない、信用できると大地に諭す。tE-Ruも、大地がエックスと知る。
 そして、ルイとマモルは、tE-Ruの宇宙船が警告を出しているのを知り、そして、ガーゴルゴンが襲来する。tE-Ruはルディアンを実体化させ、大地はエックスにユナイトし、ガーゴルゴンに立ち向かう。

考察は、明日以降にします。
No.11540 - 2015/08/18(Tue) 20:31:23

ウルトラマンエックス 第6話 星の記憶を持つ男 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラ恒例、異星人との交流
 今回も見ごたえがあり、まず、地球に難民としてやってきたtE-Ru、宇宙難民という言葉は、ウルトラ以外のSFものでは使用例はありますが、ウルトラでは初めてです。
 そして、tE-Ruが異星人ゆえに迫害される展開は、帰マン「怪獣使いと少年」を思わせ、警官がtE-Ruを撃つシーンもそうです。こういう、異星人迫害は、昭和ではウルトラのほか、アニメ(宇宙の騎士テッカマン)にもありましたが、しかし現実に、ヘイトスピーチのような、怪獣使いと少年を超えるものもあらわれた今、ウルトラの提起した問題は、大きいものです。
 ある文明(ほかの惑星)を滅ぼした悪が、次に地球を狙う展開は、ヒーローものでは定番で、マックスの邪悪襲来、他に、特にスーパー戦隊によくありました。
 今回のtE-Ruを演じた黄川田将也さん、特撮では2005年に仮面ライダーTHE FIRSTで本郷猛を演じられた方で、仮面ライダーTHE FIRSTはライダー1号2号の世界、平成ライダーのスタッフが新解釈で再現したもの(今でいうリブート作品)、今回は異星人の役で、完成度は高かったです。
 そして、Xioには宇宙難民への対策もある模様で、宇宙規模の活躍もあり、こういう高度な特撮を見られるとは、本当に驚きです。
(2) 特捜チームと上層部
 今回、Xioの上層部、UNVERの幹部が登場して、これはギンガSでもありましたが、今回登場した南川長官は、神山長官ほどのものはなく、しかし、異星人を敵視する傾向は、このエックスの世界だと、侵略宇宙人がかなり現れたと思われ、しかし、神木隊長の、宇宙からの亡命者、難民は保護すべきとの見解で、神木隊長を大地らも支援するのは、このXioの存在感を見ました。
 ウルトラでは、特捜チームと上層部の対立は、初代マン「撃つな!アラシ」が最初で、セブンではなかったものの、帰マンでは、何かと言うと上層部がMATは解散と言い、これは第2次シリーズに共通し、平成では、ダイナのゴンドラ参謀、コスモス映画版、ネクサスでありました。実際には、軍事組織では、上層部の命令は絶対で、このXioの対応は、貴重です。
(3) グルマン博士の活躍
 そして、今回も、ファントン星人グルマン博士が大活躍、ゴールド星人が侵略者でないと告げ、そして傷ついたtE-Ruは敵ではないと解析し、前回も、大地をサポートして、大変な活躍ぶりで、ウルトラでは、科学者キャラクターは、初代マンより活躍していますが、グルマン博士の活躍は、彼が異星人であり、この物語に存在感を見せています。
 ウルトラでも、マックスで、DASHに外国人隊員がいる設定は面白いものであり、この、異星人の存在は、物語に奥行きを見せてくれています。
(4) 信じることの大切さ
 今回はtE-Ruと優希の信頼、優希と大地の信頼があり、これは、信じることの大切さで、エースの最終回、市川森一さんは、武力で平和は得られない、何度裏切られようと、信じて赦すことでしか平和は来ないと言われたことも意味があります。あるいは、レインボーマンで、脇役の一人が、我々弱いものの武器は信じることだけだと言ったこともあります。本当の正義は何か、考えさせられます。
 また、最後に来襲したガーゴルゴン、これはゴジラの名キャラクター、キングギドラを意識したとの説も、特撮ファンから語られ、今回は前後編で、新怪獣2体登場、ギンガ以来、怪獣は過去に作った着ぐるみの流用が多く、これは製作費を減らすためには妥当で、そしてギンガ以来、新作もやって余裕も出来たのか、エックスではかなりのものを見せてくれています。
 そして、特撮は、今回ウルトラを初演出の辻本貴則さん、ウルトラゾーンでは演出もあり、都会のシーンも、ミニチュアセットを最小限にして、CG合成で迫力のあるものをやっており、また群衆が逃げるシーンなども見事で、ウルトラマンを、かつてのように巨額の製作費ではなく、比較的低予算で続ける体制が整ったのは素晴らしいことです。来週も楽しみです。
 この前は甲子園のイトーヨーカドーで、ウルトラマンエックスとギンガストリウムのショーを観に行き、たくさんの子供たちが来ていて驚きました。この分で、来年のウルトラ50年も期待しています。
No.11541 - 2015/08/19(Wed) 20:19:16

ウルトラマンエックス 第7話 星を越えた誓い あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:小林雄次、監督:辻本貴則

 地球に襲来したガーゴルゴンに、大地とテルは、エックスとルディアンで立ち向かう。大地はエレキングアーマーを使うが、全く通じず、エックスは、この怪獣は今までと格が違うと大地に語る。そして、ガーゴルゴンは石化光線をルディアンに放つが、大地は自らが盾となり、テルを守った。そして、石化する中で、エックスはユナイト解除を言うが、大地はガーゴルゴンを解析して、目が弱点と知る。テルは、優希に介抱され、ゴールド星の妹に似ていると語る。テルは、大地が自分の身代わりにやられた、大地を必ず生き返らせると優希に語る。
 エックスが破れて、ガーゴルゴンは宇宙で待機しており、ガーゴルゴンは、テルを渡せ、さもなくば地球の全生物を石化すると言ってくる。南川長官は、UNVER本部に応援を要請し、ジュネーヴの本部は、大陸間弾道弾ペルセウスを主要7か国のXioから放つとしたが、テルは、それではガーゴルゴンにエネルギーを与えてしまうと警告し、そしてミサイルは全てガーゴルゴンに吸収されてしまう。
 テルは、Xioに、自分が囮になり、その間にガーゴルゴンの弱点を攻撃してくれという。Xioは、今までエックスに助けられた、今度は自分たちがエックスを助ける番だとして、そこにグルマン博士は、ワタル、ルイとともに、ウルトライザーを3つ開発し、これの同時発射で、ガーゴルゴンの弱点を撃てと授ける。
 そして、テルの操縦するルディアンと、Xioのアスナ、ワタル、ハヤトがワンダバXioに乗って行動開始、ルディアンがガーゴルゴンと対決し、ガーゴルゴンが石化光線を放つと、3人はウルトライザーで目を攻撃し、これを破壊し、すると、石化されたエックスは復活、テルとルディアンも元に戻る、エックスは、さすがXioだ、ウルトラマンの力でウルトラマンを甦らせるとはと大地に語り、さあ、決戦だ。
 主題歌の流れる中、エックスとテル、ルディアンがガーゴルゴンと決戦、しかし、ガーゴルゴンは目を再生するものの、大地はベムスターアーマーを使い、石化光線を吸収、これを跳ね返してガーゴルゴンを逆に石化して、テルがルディアンの総攻撃で、ガーゴルゴンを倒した。
 南川長官は、神木隊長に、いいチームに育ったと語る。そして、テルと優希の別れの時が来た。テルは、優希が星と星をつなぐ希望と語り、ペンダントを渡し、地球を去った。大地は、地球と惑星ゴールドが、いつか心からつながる日が来ると語った。
No.11542 - 2015/08/25(Tue) 19:44:57

ウルトラマンエックス 第7話 星を越えた誓い 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 超・強敵が登場
 今回は前半のクライマックスで、平成ウルトラでは最終回の常連である超・強敵、今回はガーゴルゴン、蛇の怪獣で、相手を石化させる展開は、ゴーゴンの伝説によるもので、そして、3つの首、ゴールド星(金星)を滅ぼすと、ゴジラの名キャラクター、キングギドラへのオマージュで、エックスとルディアンが立ち向かっても敵わない相手、こういう強敵相手のバトルは燃えるもので、そして、ウルトラマンの石化はティガ最終章に始まり、平成ウルトラの定番で、ギンガも最終回で石化され、これはCGを使ってのものと思われますが、完成度は高く、基本は着ぐるみ特撮であり、それをCGでさらに豪華に見せるもので、これほどの水準のものを、今テレビで見ることが出来るとは信じられないことであり、一時低迷していた日本の特撮が、また盛り上がるのに感激です。
 
(2) 人間の絆は強い!
 今回、ガーゴルゴンが、テルを差し出さないと、地球を石化すると脅して、これなら、UNVERはテルを差し出せと言うかと思いきや、本部にはかって抵抗するものを見せたのは意外でした。南川長官、かなり骨のある人物であり、もちろん、これは神木隊長の実績、信頼があるからでした。
 ただし、UNVERからのミサイル攻撃は、結局ガーゴルゴンに吸収されてしまい、これは、日本のヒーローものだと、こういう飛び道具で敵を倒すことは出来ず、正義の力は、破壊兵器ではいけないということであり、そしてグルマン博士とルイ、マモルがウルトライザーのトリプルショット(初代マン、小さな英雄で、科特隊のスーパーガンのトリプルショットで再生テレスドンを倒したことへのオマージュ)が役に立ち、これは、初代マンで、イデや岩本博士の発明は、超破壊兵器ではなく、人類の勇気と知恵によるものが力になったことを引き継ぐものです。
(3) エックスと大地の絆
 今回のエックスは、ウルトラマンと変身する人間が頻繁に会話し、そしてエックスと大地が強い絆で結ばれ、今回、ガーゴルゴンの石化光線を浴びても、大地がユナイトを解除せず、ガーゴルゴンの弱点を解析し、これを元にXioのメンバーがウルトラマンを救う方法を完成させるなど、こういう信頼、友情こそ、本当の正義だと思わされました。
 今回のXioはこれでエックスを助けるのは2度目で、大変優秀な組織であり、頼もしいものです。
(4) 星を越えた友情
 そして、テルと優希、違う星のものが協力することの大切さを説いており、これは、第6話で、怪獣使いと少年的な展開もあっただけに、素晴らしいことであり、エース最終回の、どんな国(星)の人とも仲良くしてくれという主張を、エックスも引き継いでいます。
 今回は強敵相手の総力戦、この水準の特撮を見られて、素晴らしいことです。エックスのエンドタイトルを見たら、たくさんの企業が協賛してくれて、このため製作費も出てこの水準にあるのでしょうが、やはり、ウルトラマンと言うキャラクターの信頼は強く、だからたくさんの企業が協賛してくれるのだと思うと、素晴らしいです。

 なお、10月放映の前後編に、ギンガSから、ヒカル、ショウ、アリサがゲスト出演します。
http://m-78.jp/x/topics/716/
 これ、ギンガ世界との連携は予想されたものの、これは楽しみです。
 また、故・内山まもる先生のザ・ウルトラマンのショートアニメが、ウルトラマンフェスティバルで上映されます。
http://animeanime.jp/article/2015/08/25/24656.html
 これはウルフェスだけでなく、全国で公開してほしいものです。
 このところ、ウルトラマン関係、様々な展開があり、エックスは、NHKで放映されているサンダーバードのCG版より上とも思われます、日本の特撮の発展を応援したいです。
No.11543 - 2015/08/26(Wed) 19:06:06

アニメ「ザ・ウルトラマン」ネット公開 / 棺桶のジョー [近畿]
 こんばんは、ようやく涼しくなりましたね。
 以前に報じられた、内山まもるさんのザ・ウルトラマンがアニメ化され、ダイジェスト動画がネット配信されています。
http://animatorexpo.com/theultraman/
 ダイジェストですが、ともかく素晴らしいアニメで、BGMは冬木透さんの昭和ウルトラマン曲、オープニングは、シューマンのピアノ協奏曲の第3楽章(セブン最終回に使われたのは第1楽章のみ)、エヴァンゲリオンを製作された庵野秀明さんのプロデュース、見事です、ぜひご覧ください。
 ウルトラのアニメと言うと、ウルトラマンキッズのことわざ物語が、初めてDVDになります。
http://yukan-news.ameba.jp/20150903-56/
http://m-78.jp/news/n-3306/
 また、五反田文化センターで、宇宙ミュージアム、桜井浩子さん、ひし美ゆり子さん、西恵子さんと、ウルトラヒロインが出られます。
http://shinagawa.keizai.biz/headline/2411/
 熱中症には気を付けて、お元気で。
No.11544 - 2015/09/04(Fri) 20:44:19

ハリウッド版ゴジラ2014 今月地上波放送! / 棺桶のジョー [近畿]
 こんにちは、ウルトラマンと並ぶ特撮名キャラクター、ゴジラ、昨年公開されたギャレス・エドワーズ監督の作品が、9月25日に地上波放送されることが分かりました。
http://www.cinematoday.jp/page/N0076187
http://natalie.mu/eiga/news/159156
 これ、昨年ヒットし、本家・東宝もゴジラの復活に乗り出したもので、期待しましょう。
 また、科楽特奏隊による、円谷作品カバーアルバムも来月、発売されます。
http://tower.jp/article/news/2015/09/04/n801_kagakutokusoutai
 このところ、特撮コンテンツは、怪獣ものが人気を盛り返して、頼もしい限りで、期待できます。
No.11545 - 2015/09/05(Sat) 15:47:31
ウルトラマンエックス 第1話 星空の声 あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:小林雄次、監督:田口清隆

 15年前、太陽フレアが地球のスパークドールズを怪獣として甦らせ、人類はこれに対抗する特捜組織、Xioを創設した。
 Xioの大空大地隊員は、科学班とともに、スパークドールズを実体化する実験に立ち会っていた。15年前、大地は父と避難の際に、ゴモラのスパークドールズを託され、父は行方不明になっていた。しかし、ゴモラを実体化する実験は失敗するが、大地は、ゴモラから、新たな怪獣の出現することを告げられる。
 山でキャンプをしていた若者たちは、川の水が沸騰し、そして怪獣デマーガが出現した。
 Xioでは、アスナ隊員がトレーニングをしていたが、非常出動で、戦闘機ジオマスケツティが出撃、アスナは地上で車を駆ると、大地からの警告が来た、アスナを避難させる大地、そこをデマーガに襲われる。そして、戦闘機でデマーガをXioは攻撃するものの、デマーガの吐く光熱により被弾し、一旦退却する。
 デマーガは市街地に入り襲い、街が破壊される。その中、大地とアスナはがれきの中を走り、エクスデバイザーの解析で、怪獣の実態を把握する。大地はゴモラのスパークドールズを落とし、それを探すうちにデマーガの攻撃を受けた、だが、エクスデバイザーに光り、大地を包んだ、新しいウルトラマンと、大地はユナイト(unit)したのだ。が、自分が変身したことを自覚せず、高所恐怖症だという大地に、変身し巨大化したと、ウルトラマンは伝える。
 Xioは当初、ウルトラマンを怪獣と認識したが、巨人と認識する。
 そして、デマーガがアスナに光線を発し、これを大地はウルトラマンが盾となり、アスナを守った。しかし、カラータイマーが赤になり、これは、ユナイトの限界だと、ウルトラマンは告げる。
 そして、ジオマケツティは戦闘再開が可能になり、神木隊長は、ウルトラマンの援護を命じる。仲間の援護に、ウルトラマンは感激し、大地とともに戦い、最後、ザナディウム光線でデマーガを倒し、スパークドールズに変えた。
 戦いは終わり、アスナたちは、大地が死んだのかと思ったら、元気で帰ってきた、大地はウルトラマンを、謎の巨人、ウルトラマンエックスと名付けた、エックスは、エクスデバイザーの居心地がいいと言った。
No.11523 - 2015/07/14(Tue) 21:06:21

ウルトラマンエックス 第1話 星空の声 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) 10年ぶり、3年連続新ウルトラマンの登場
 まず、テレビで、短期シリーズながら、新しいウルトラマンが3年連続で登場するのは、ネクサス〜メビウス以来、10年ぶりで、この10年間、メビウスの終了後、ゴジラもガメラも新作はなくなり、唯一仮面ライダーとスーパー戦隊は新作を毎年続けていたものの、特撮ファンにはやはり、本格的な怪獣特撮が見たかったわけで、その要望を100%、かなえてくれるものでした。
 今回、2013年のギンガ第1期は、それまでより少ない予算などの制約に縛られながらも、様々な工夫をして、11回のテレビ作品と、劇場スペシャルを作り、新体制の円谷プロで、新しいウルトラマンを見せてくれて、昨年のギンガSは坂本監督などの尽力で大きくパワーアップし、そして、2015年、俊英、田口清隆監督の元、これぞ怪獣映画というものを見せてくれました。
 主人公が最初から特捜チームの一員と言う設定は、過去に初代マンとティガのみ、あと変則的にコスモスが該当するもので、その他のシリーズは全て、ウルトラマンになった主人公が、特捜チームに入隊する構図であり、そして、今回の特捜チームのXioは、戦闘のための隊員7名と、科学者2名の、大所帯で、過去にはガイアのXIGがたくさんのチームから構成されていたものの、こういう設定を見せてくれたのは、この2015年にうれしいことでした。
 また、新ヒーロー、エックスはアルファベットをそのままヒーローの名としており、過去のウルトラマンでは、エースやタロウでは、単語のイニシャルをヒーロー名としていたものの、これはウルトラでは初のこと(セブンXはオリジナルのセブンと同一キャラクターなので)です。
(2) スパークドールズの設定を新装
 今回、ギンガで使われたスパークドールズという設定、これを形を変えて受け継いでおり、今のところ、エックスは、ギンガ世界とのつながりは未定なものの、スパークドールズはギンガ以来、商業的にも成功し、引き継いだのは妥当です。
 そして、今回は、ゴモラの設定、スパークドールズを人類の手で実体化する展開は、メビウスのマケット怪獣の設定を引き継ぎ、しかし、メビウスは過去の昭和ウルトラの総決算で、それまでの技術の蓄積がある設定したが、今回はそれがなく、こういうものを利用した、面白いものでした。

 後は、明日続けます。
No.11524 - 2015/07/14(Tue) 21:06:52

ウルトラマンエックス 第1話 星空の声 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) 変身の、ユニークな設定
 今回のエックスでは、他にウルトラマンと、変身アイテムを使用しての一体化の設定もギンガから引き継ぎ、しかし、主人公が変身したら、高所恐怖症で、戸惑うという設定は面白く、過去のウルトラでは、変身した主人公が戸惑うのは、ダイナの第1話で少しあったものの、こういう形は、コミック版で、石川賢さんによるタロウにあったくらいで、面白い設定です。
 また、エックスでは主人公とウルトラマンが別の人格を持ち、それが一体化という展開で、過去にも主人公とウルトラマンが別人格を持った例は、コスモス、マックスなどがあり(昭和では、初マンや帰マンの一部にこの設定はあったものの、ここまで具体化された例なし)、しかし、主人公がウルトラマンと対話しながら戦う設定は面白いものです。
 エックスに出てくる、ユナイトは合体を意味し、80年代のロボットアニメでは、合体にこの用語を使った例はあるものの、変身ヒーローでは、東映を含めて初と思われます。
 また、大地がエクスデバイザーで怪獣を解析するシーン、これはメビウスでテッペイが怪獣博士と言われたのが最初(これはオールドファンへの、スタッフの敬意)で、大怪獣バトルのオキ、ギンガSの智也と、脇役の仕事でしたが、主人公が怪獣の解析をするのは、初のことです。
(4) 圧巻の田口特撮!
 さらに、特撮ファンの注目点は、第1話(パイロット)演出が田口清隆さん、円谷作品には、コスモスから助監督などで参加され、ウルトラゾーンで本格的な監督になり、ネオ・ウルトラQや怪奇大作戦ミステリーファイルを経て、ギンガSでウルトラの監督デビュー、その手腕は特撮ファンを驚かせ、洋泉社のムック本では、田口さんの特集コーナーもあるほどでした。
 今回は、山の中に怪獣が出現し、それが市街地に伝わり、これほど大規模な特撮を、それも過去のウルトラと比べると、潤沢な予算もないと思われる中、作れるのは素晴らしく、戦闘機や、基地はCGの模様ですが、ミニチュアセットで、ビルの破壊シーンや、ウルトラマンと怪獣の対決シーンなど、これほどのレベルとは思いませんでした。
 田口さん、最近公開された、園子音監督の映画「ラブ&ピース」で特技監督を担当して、これはウルトラゾーンなども企画された、キングレコードの大月さんのプロデュース(大月さんはキング入社時に特撮を担当され、その後エヴァンゲリオンをヒットさせ、今は円谷プロの取締役のお一人です)で、怪獣特撮は、ゴジラのようなものだけでなく、実相寺的な要素、あるいは、太田愛+原田昌樹的な要素もあり、素晴らしいものでした。
 田口さんは80年生まれで、昭和ウルトラは一切リアルタイムで体験されず、幼少期は戦隊ものにはまり、10代で自主制作映画を作成し、そして平成ガメラの樋口真嗣監督にも師事されて、それでも、ここまでのものを見せてくれるとは、日本の特撮に、大きな希望になりました。
(5) 伝統の展開もあり
 第1話で、怪獣に襲われて、死んだと思われていた主人公が、ウルトラマンに変身して、怪獣を倒し生還、という展開は、初代マンの第1話以来ウルトラではたくさんあり、しかし、これを見るのも久々です。
 また、ギンガ、ギンガSでは敵組織があり、主役組織と対決と言う、東映ヒーローやピープロ作品の定番(どちらも第1話で敵幹部が登場)、しかし円谷、特にウルトラでは異例のものでしたが、今回のエックスは、敵の組織は明確ではないものの存在し、それと戦う展開で、これは平成ウルトラの定番であり、つまり、エックスは、ギンガ、ギンガSの要素と、平成ウルトラの定番のハイブリッドです。
 また、アスナがトレーニングするシーンや、Xioの役割分担など、これもウルトラの伝統を見せてくれて、エックスは22話の予定で、これからの作品も楽しみであり、一時、ウルトラを含む日本の特撮もしんどい状態もありましたが、これなら、去年のハリウッド版ゴジラにも負けません、エックスのスタッフの皆さん、キャストの皆さん、応援しています。
No.11525 - 2015/07/15(Wed) 19:08:57

ウルトラマンエックス、大好評! / 棺桶のジョー [近畿]
 こんばんは、今日は台風で神戸も大荒れでした。
 新たに始まったウルトラマンエックス、特撮ファンの評価は極めて高いものがあります、マイナビニュースで、報じられています。
http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0715/mnn_150715_5588718836.html
 また、新作ガンダムが、ウルトラマンエックスを思わせるとの記事もありました。
http://otapol.jp/2015/07/post-3367.html
 そして、ウルトラチャンネルで、オールCGの画像が公開されています。

 これは、ファンの間では、来年のウルトラマン50周年の作品の予告(7・7とあり、これは円谷英二監督の誕生日)との予測もあります。
 この映像に関する記事もありました。
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1507/17/news116.html
http://news.biglobe.ne.jp/entertainment/0717/blnews_150717_4858283272.html
 台風の影響はまだあります、皆様、お元気で。
No.11526 - 2015/07/17(Fri) 18:00:50

ウルトラマンエックス 第2話 可能性のかたまり あらすじ / 棺桶のジョー [近畿]
脚本:小林弘利 監督:田口清隆

 高校生がXioの基地を見学していた。そこに、Xioメンバーのファントン星人グルマン博士が現れ、Xioのメカを開発しているのである。
 見学を終えた高校生は、神木隊長に怪獣を倒したい、それが正義だからと言うが、神木は、何が正義か考えるべきと諭し、基地では、橘副隊長は、何が正義かと聞かれて、被害を出さないことと語る。
 一方、エクスバイザーにエックスをユナイトさせた大地は、エックスと会話していた、が、それをグルマン博士、不思議そうに見るが、グルマン博士はマモル、ルイと新技術を開発していた。
 そして、郊外、民間人が車を走らせていると、建物が破壊されているのを確認、そして、そこに怪獣バードンが現れ、彼らをさらっていった。これを察知したXioは出動、ワタルとハヤトがジオマスケツティで出撃、大地とアスナはマモル、ルイのラボメンバーと地上から活動する。
 そして、バードンが巣としたものに、民間人がいて、そしてエクスバイザーは、バードンの腹部が冷えており、本来マグマにいるバードンが、産卵するのだとマモルとルイは判断する。民間人救出のため、地上、空中で作戦開始(ワンダバXioが鳴り響く)、しかし、バードンは強く、空中、地上とも苦戦する。
 ジオマスケツティは攻撃中にバードンの襲撃を受け、墜落の危機になり、これを救うため、大地は高所恐怖症をものともせず、ユナイトし、エックスに変身する。しかし過去にタロウとゾフィーを相次いで倒した嘴を持つバードンに、エックスも、Xioも苦戦する。ワタルとハヤトは、バードンの毒袋を攻撃するのに成功した。
 ここで、グルマンは、ゴモラのデータと、エックスをユナイトさせることを提案、マモルとルイはデータを送り、これをエックスは理解できないが、大地はゴモラのデータカードをエクスバイザーにユナイトさせ、その結果、エックスはゴモラアーマーをまとう姿になった。ゴモラアーマーによりバードンのくちばしを防ぎ、ゴモラ振動波でバードンを倒した。
 これにより、民間人は無事救出、そしてバードンはスパークドールズになり、これは殺したことにはならず、共存の道を取ることを、大地は知るのであった。
No.11527 - 2015/07/21(Tue) 20:19:58

ウルトラマンエックス 第2話 可能性のかたまり 考察 / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ウルトラ初、異星のキャラクターがレギュラー、正義の哲学
 今回も、ウルトラの伝統の上に新しいものを見せてくれたエックス、まず、基地を高校生に見学させること、これは過去に平成ウルトラにもありましたが(ルーツは昭和の、80の5代目バルタンの回)、そこにファントン星人グルマン博士登場、これはメビウス7話に出てきたキャラクターですが、メビウスの際には地球の言葉がしゃべれなかったのに、今回は日本語で会話しています。
 このような、異星のキャラクターが特捜チームの一員と言う設定、ウルトラでは初で(もちろん、ウルトラマンは異星人ですが、それを除く)、しかしSFではこういう組織の一員に異星のキャラクターがいることは、スタートレックのミスタースポック以来、日本でもたくさんあります。
 ファントン星人の存在は、エックスの世界と、メビウスの、つまりM78宇宙とが交わる可能性も示しています。
 そして、神木隊長が、高校生に正義について語るシーン、もちろんこれもウルトラの定番で、今年、北海道の神谷先生による、ウルトラマンと正義の哲学という本が出たように、ウルトラでは、そして日本のヒーローでは、正義は暴力ではなく、ヒューマニズムに裏打ちされないと意味がないものであり、これは前作、ギンガSで、神山長官が、ヒューマニズムの裏打ちのない超兵器を作って、結局自分の首を絞めたように、ヒーローとは、暴力で正義をやるものではないという思想は、今も健在です。
 日本だと、ウルトラマンだけでなく、仮面ライダーやヒーローのショーに集まる子供たちは行儀がよく、ヒーローと写真を撮るために並ぶ時も列を乱さず、これは、宮内洋さんの言われるように、ヒーロー番組は教育番組だということが、実感されます。
(2) 特捜チームの役割分担
 今回、特捜チームのXioは、メンバーが実働隊員8人と、ラボ(研究員)2人の10人は、ガイアのXIGを除くとウルトラ最多で、しかし役割は完全に分担され、隊長と副隊長が本部で指揮、それをオペレーターふたり(タケルとチアキ)、現場へは戦闘機はワタルとハヤトが専門、地上で大地とアスナが、ラボとともに活動と固定化され、過去のウルトラだと、どの隊員も戦闘機や専用車を受け持っていたのに、今回はユニークで、しかし実際の組織だと、陸上の部隊と航空部隊は別々の人材がやることが多く、今回はリアルなものです。
 また、戦闘機ジオマスケツティは、自動車がコックピットになり、戦闘機と合体するもの、これは70年代のロボットアニメにたくさんありましたが、自動車が操縦席になる最初のものは、マッハバロン(メビウスに、サリーゴーが引用された)であり、そして合体する自動車により機能が異なるという設定も面白いものです。
 戦闘機の描写はCGを使っている模様で、もちろんこれは問題なし、CGは、日本の特撮ファンでは、平成のウルトラやライダーの初期にまだ完成度が低かったことや、何より、98年のエメリッヒ版ゴジラで、20世紀のうちには拒否反応もありましたが、しかし平成ウルトラ復活から19年、CG技術も進化し、見事です。
 そして、今回、ジオマスケツティが攻撃され、それを救うためにウルトラマン登場の図式、過去にもたくさんありましたが、久々であり、さらに、ジオマスケツティは1,2話共に攻撃を受けても、修復して戦闘再開なのは面白いです。これがTACやZATなら、脱出!で戦闘機は墜落というところでしょう(だから、エースやタロウの世界は、戦闘機を使い捨てで、防衛予算が破産すると、昭和のファンには言われました)。

 後は、明日続けます。
No.11528 - 2015/07/21(Tue) 20:20:36

ウルトラマンエックス 第2話 可能性のかたまり 考察(続き) / 棺桶のジョー [近畿]

(3) ワンダバBGM登場!
 今回、Xioのバードンへの作戦開始とともに、ワンダバBGMが流れました。
 ワンダバは、帰マンのMATのテーマとして作曲され、今やウルトラを代表するBGMであり、その後昭和作品は、同系統の曲が(未使用曲も含めて)作曲され、平成ではダイナ、コスモス、メビウスに続いての登場です。
 そして、ダイナ以外は冬木さんの作曲で、今回は小西貴雄さんの作曲のものらしく、しかし、ワンダバは燃えます。
 第2話では、大地がようやく正式な変身、これは平成ウルトラだと、第1話の変身は変則的な形で変身し、レギュラーの変身は第2話からと言うのが、ティガ〜コスモスまであり、今回のエックスは、いい意味での原点回帰の姿勢があり、ウルトラの伝統に基づく展開は素晴らしいものです。
(4) 人間とウルトラマンの協力
 そして、Xioの解析したゴモラのデータを利用して、ゴモラアーマーとする展開、ウルトラマンと人間の協力は、シリーズを通して何度も描かれたものの、こういう、人間の技術がウルトラマンに武器を与えるのは初の展開です。
 これは、スパークドールズの解析を人間側が行い、その結果をウルトラマンに応用するもので、しかしこれに関しては、エックスは承知しておらず、面白い展開でした。
 今回はカードによる武装の強化で、これは近年の平成ライダー(ディケイド以降)にある展開を応用したものですが、ウルトラとしても面白い展開で、こういうものをおもちゃ第一主義とか批判する声もありますが、しかしウルトラを含めて、特撮・アニメ作品は、テレビ局から支給される製作費だけでは、制作費用を賄えず、おもちゃやDVDの売り上げにより製作費を回収する必要があり、実際仮面ライダー、スーパー戦隊が長く続いているのは、このビジネスモデルが確立しているからで(2012年の朝日新聞に記事がありました)、ともかく、これだけの特撮をテレビシリーズとして見られるのは、ギンガ以降のマーチャンダイジングの成功のためであり、シリーズの存続のためにおもちゃの展開を積極的にやるのは、むしろ評価すべきと思います。
(5) 怪獣との共存の可能性
 エックスでは、怪獣を倒すとスパークドールズになり、これはギンガも同じですが、怪獣を敵として見るのではなく、共存すべき相手として見るものもあり、これはコスモスのテーマ(ガイアの末期からあり)、単なる勧善懲悪ものではない、ウルトラの伝統を見るものがありました。

 ちなみに、岡山では、森次晃嗣さんが、セブン展に関して、トークショーを行われました。
http://www.sanyonews.jp/article/204421
 また、5月に出た、椎名高志さんによる、ウルトラマンネクサスのコミック版についても、記事がありました。
http://ddnavi.com/news/249285/
 これは僕も買いましたが、ネクサスが異色作ゆえに、椎名さん取り組まれ、ネクサスのテレビシリーズをうまくコミカライズし、そして番組短縮のために描けなかった最終回を今回書下ろしで、素晴らしいものであり、プロデューサーの渋谷さんと、主役の川久保さんの対談、まんが編集者のコメントなど、ムック本並みの完成度で、このところ、特撮関係のムック本は極めて充実しており、ライターさん、編集者さんの熱意が、新たな特撮ブームを呼んでいます。
 ウルトラマンエックス、これからにも期待です!
No.11529 - 2015/07/22(Wed) 18:12:26

ウルトラマンエックス 劇場版決定! / 棺桶のジョー [近畿]
 こんばんは、暑いですね。
 昨日よりウルトラマンフェスティバルが開催になり、プロレスラーの北斗晶さんもオープニングに佐々木健介さんと参加、このリングネーム、北斗はウルトラマンエースの北斗星司隊員に由来するというのを語られ、ウルトラのもと影響力に驚きました。
http://www.hochi.co.jp/entertainment/20150723-OHT1T50089.html
http://news.mynavi.jp/articles/2015/07/24/ulfes/
 そして、ウルトラマンエックスは、来春に劇場版制作が決定です。
 来年2016年はウルトラマン50周年であり、これは記念作になる可能性もあり、大いに期待できそうです。
 皆様、熱中症には気を付けて、お元気で。
No.11530 - 2015/07/24(Fri) 19:14:05

ウルトラマンエックス 第3話 夜を呼ぶ歌 / 棺桶のジョー [近畿]

脚本:中野貴雄、監督:田口清隆

 冒頭、ファントン星人グルマン博士は昼寝である。そして、アスナがオフを控えて、靴を買い、そして翌日のエステを予約していた、そこに、都内での地震の報が入り、大地とアスナが地下に偵察に行く、と、謎の女が現れて、叫ぶと、怪獣テレスドンが現れた。
 謎の女は、エステの女と顔が照合され、大地とアスナはオフを装いエステに潜入する、と、謎の女は正体を現し、テレスドンを呼び、夜に破壊活動を行う。大地とアスナは、トレーラー、ジオポルトスとジオマスケッティを合体させ、ランドマスケッティにして、キャノンを撃つと、テレスドンは地下を潜り、ランドマスケッティの後方から現れ噛みつき、これから逃れるために、テレスドンの弱点である光を、発光弾を放って光らせ、一旦は退却させた。
 グルマン博士は、ウルトラマンと同等の能力を持つ、ウルトライザーを開発し、Xioに託す、そして、夜に再びテレスドンが出現し、大地とアスナは攻撃を受け、アスナは気絶し、大地はエクスバイザーを落とすが、エックスの呼びかけで取り戻し、エックスとユナイトし、変身する。しかし、強敵、テレスドンに苦戦する。すると、ワタルとハヤトがウルトライザーを使用し、エックスを援護し、マモルとルイはエレキングのカードをエックスに託し、大地はこれを使用し、エレキングアーマーをまとい、テレスドンに反撃、鞭で打撃を与え、エレキング電撃で倒した。
 大地と、ワタル、ハヤトはアスナを助けるが、謎の女がアスナを狙ったものの、アスナの靴が壊れてよけられ、そして大地たちにより狙撃され、謎の女は消えた、が、テレスドンのスパークドールズとサングラスを残したものの、生死不明である。
 アスナは、靴を壊すわ、副隊長に怒られるわ、であったが、隊員たちがカンパし、アスナに新しい靴を買い、その発案は、副隊長であった。

 考察は、明日やります。
No.11531 - 2015/07/28(Tue) 21:00:05

ウルトラマンエックス 第3話 夜を呼ぶ歌 考察(その1) / 棺桶のジョー [近畿]

(1) ティガ「悪魔の予言」へのオマージュ
 今回、ウルトラマンエックスは、様々な要素を含みながら、基本線は平成ウルトラ、ティガやメビウスを思わせるものがあり、今回は、地底人という点で初代マンの地上破壊工作の要素もあるものの、僕にはティガの、第3話、悪魔の予言を思わせました。侵略者が死者の姿を借りて工作することや、夜のバトルなどであり、今回はセットとCGを駆使した特撮で、素晴らしいものでした。これなら、去年のギャレス・エドワーズ監督のアメリカ版のゴジラより上だと思いました。
 そして、メインのメカ、ジオマスケッティが、トレーラーと合体すると地上戦仕様になるもの、こういう合体のパターンは、70〜80年代のロボットアニメにたくさんあり、しかしウルトラではこれが本格的なものであり、この3年、ギンガと、特にギンガSは東映ヒーロー、特にスーパー戦隊シリーズの影響を受け、良い点を取り込んでいましたが、エックスでは、平成ウルトラと、様々なSFアニメの要素が見られます。
 今回は、地底女、消えたものの、これはティガのキリエロイド的な存在になるかも知れないと思いました。
(2) 本格的なミニチュア+CG特撮
 そして、今回は、都会のセットと、CGを組み合わせた特撮であり、爆発など、CGを使用している模様ですが、全く不自然ではありません。
 CGは、平成ウルトラだと、90年代ウルトラ(ティガ、ダイナ、ガイアを平成3部作とよく呼ぶのはご存じのとおりですが、今年出た小中千昭さんの本によると、その後も平成ウルトラはたくさん作られているので、小中さんは90年代ウルトラと呼ばれており、こちらの方が妥当で、これを使用します)の段階では完成度に問題もありましたが、21世紀に入り飛躍的にCG技術が向上し、特にウルトラマンゼロ登場以降は素晴らしく、そして、基本は着ぐるみとミニチュアで、それをCGでより良くするというやり方は、素晴らしいものです。
(3) 科学技術、発明の要素
 ウルトラでは、特捜チームに科学者、発明家がいるのは初代マンよりの伝統ですが、大抵一人であり、今回はファントン星人グルマン博士と、マモル、ルイと3人も技術スタッフがいて、グルマン博士がベテラン、他の二人が現場担当と、これも過去にない布陣です。
 また、グルマン博士の発明は、今回ウルトラマンと同じ能力を持つウルトライザーを発明し、このルーツはイデの発明したマルス133で、メビウスではメテオールという技術もあり、今回は特捜チームの技術力と、ウルトラマンの対応が面白いものです。
No.11532 - 2015/07/29(Wed) 20:05:51

ウルトラマンエックス 第3話 夜を呼ぶ歌 考察(その2) / 棺桶のジョー [近畿]

(4) しゃべるウルトラマン
 さらに、エックスの特徴は、ウルトラマンがよくしゃべることで、ウルトラのテレビシリーズで、ウルトラマンがよくしゃべる例は少なく、その分ウルトラマンゼロはよくしゃべるものの、今回は変身前もしゃべるのは面白く、今やっている仮面ライダードライブだと、主人公の相方(ベルトさん)がよくしゃべり、会話するシーンがあるものの、このエックスだとユニークです。
 また、地底女のエステへの潜入捜査で、大地がスーツ姿になり、ウルトラでは昭和で、ダンがウルトラ警備隊西へ、でポートタワーの前でスーツ姿を披露、郷が最終回でスーツ姿などあるものの、平成では異例であり、近いのは、ダイナの怪獣ゲームで、アスカとリョウがテレビクルーを装い潜入捜査する場面があり、面白い世界です。
(5) 隊員たちの個性
 今回、Xioは大所帯ですが、隊員たちがみんな個性的で、現場部隊、オペレーターなどあり、そして、今回は副隊長がアスナにいったん厳しく当たるものの、その後配慮するなど、ドラマ面も良いものでした。
 今回の、パイロット(1〜3話)を担当されたのは田口清隆さん、ウルトラゾーン以降、円谷作品の主力になり、本篇、特撮共に素晴らしい出来で、このシリーズ、期待できそうです。
 そして、何と故・内山まもる先生のザ・ウルトラマンが、ショートアニメ化されると、円谷公式で発表です。
http://m-78.jp/news/n-3236/
 このところ、ショートアニメは、グリッドマンもやり、円谷さんの制作、意欲的で、期待できます。

 また、ミラーマンを演じられた、石田信之さん、ガン治療で苦闘中です。
http://www.asahi.com/and_M/interest/entertainment/Cfettp01507280051.html
http://www.oricon.co.jp/news/2056726/full/
 石田さん、5月に発売されたミラーマンのBGMのCDでインタビューもあり、ミラーマンは様々な苦境を越えて平和を守ったヒーローで、石田さん、応援したいです。
 猛暑です、熱中症には気を付けて、お元気で。
No.11533 - 2015/07/29(Wed) 20:06:37

ULTRAMAN n/a 新聞に取り上げられる / 棺桶のジョー [近畿]
 皆様こんにちは、猛暑です、神戸も35度です。
 産経新聞に、7月16日、円谷チャンネルに上げられた動画「ULTRAMAN n/a」についての記事がありました。
http://www.sankei.com/premium/news/150801/prm1508010007-n1.html
 これ、ファンの間でも話題になっており、こういう新聞記事が出ることは、ウルトラマンが一時の低迷を脱して、本格的な飛躍に入った証拠でしょう。
 また、ウルトラマン仕様のi-phoneケースも発売です。
http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1507/31/news139.html
 皆様、熱中症に気を付けて、お元気で。
No.11534 - 2015/08/01(Sat) 15:25:04
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