| (1) 閉鎖空間の戦い 今回は総集編が半分で、実質的に15分ほどのものでしたが、閉鎖空間に閉じ込められるのは初代マンのブルトンの話以来の定番で、その後の異次元的な世界も、ウルトラマンや、あるいはミラーマンのような円谷ヒーローの定番です。ただ、今回は時間が短かったせいか、ややドラマが急ぎ足であったのは残念でした。今回、ネットでも総集編は要ったのかと疑問の声もありました。 (2) リングでの戦い 今回、ダークガルベロスとギンガの決戦が、プロレスやボクシングのリングのような感じで、それもたくさんの観客の下で戦うという展開、これはウルトラだと死闘!ダイナvsダイナで、偽ダイナとの戦いに、グレゴール人によりプロレスのリングのようなものが設定された例がありますが、このリングの戦いはむしろ東映の定番で、仮面ライダー2号では、プロレスラーを改造した怪人ピラザウルスと、本物のリングで戦うシーンがあり、その他、スーパー戦隊でもリングのバトルがあったと思います。 そして、ギンガがマントを羽織っての登場、ウルトラヒーローのマント姿はこのところおなじみですが、今回はリングでのバトルを想定しての展開で、面白いものでした。 なお、今サンテレビとMXテレビでやっているファイヤーレオンは、決戦時にサバイブフィールドと言って、ヒーローのベルトがプロレスのリングになり、そこでヒーロー、ファイヤーレオンと敵(この場合はバイオレスラー)の戦いが行われます。また、円谷作品だと、アステカイザーもプロレスをテーマにしていました。 (3) 異次元の戦い ダークガルベロスとの決戦、相手が分身して、こちらも分身は、マックスvsバルタンの戦いでもありましたが、こういう閉鎖空間での緊迫感は昭和ウルトラのセブンvsプロテ星人などの戦いで行われた、円谷特撮の伝統です。 (4) ヒーローの正体が分かっている これもギンガの特徴で、主役グループの5人にヒーローの正体が分かっており、また今回柿崎巡査にもばれましたが、これはウルトラでは異例、と言うか、ヒーローの正体というものは日本の伝統で隠すものであり、月光仮面では最後まで正式に正体が明かされなかったものです。ウルトラだとヒーローの正体がわかること=最終回の伝統があり(昭和ではセブン、エース、タロウ、レオ、80、平成だとダイナ、ガイア、コスモス、マックス)、東映ヒーローでもヒーローの正体がこれほど広く知られている例はあまりなく、今回のギンガだと今での伝統によらないものになっています。 (5) ナックル星人のキャラクター バルキー星人に続いての敵エージェントにナックル星人ですが、オリジナル(帰マン37,38話に登場)はわが国のヒーロー史上最も卑劣な作戦を取った悪として知られていますが、今回はオネエキャラ、あまりの違いに唖然です。面白いものです。 次回はウルトラ名物?変身アイテム盗難であります。 |
No.11382 - 2013/11/20(Wed) 19:08:07 |