小話メモと個人的雑感
本好きの下剋上 〜司書になるためには手段を選んでいられません〜@2、53
ハンネローレの貴族院五年生@43
死にやすい公爵令嬢と七人の貴公子@62
冬の狼@16
三周目の公爵令嬢は全力で前世から逃げる@66
冷笑主義@32
本日の重戦士さんを見守るスレ(更新停止)@15
<Infinite Dendrogram>-インフィニット・デンドログラム-@40
俺の人生ヘルモード(更新停止)@41
閣下が退却を命じぬ限り@72
追放された勇者の盾は、賢者の犬になりました。@70




2017/02/15(Wed) 01:4332
冷笑主義

■重要な部分のみ抜粋年表
1183年  ソテール・ヴェルトール誕生
1184年  シャルロ・ド・ユニヴェール誕生
1198年  ローマ教皇にインノケンティウス3世即位
1200年頃 【シノンの森に死す】 シノン後【掌編:牢の囚人】【柩からの脱走】
1212年  フリードリッヒ2世がドイツ王に即位
1215年  シャルロ・ド・ユニヴェール、フランスにて謀殺【ジェノサイド】
1216年  7月16日インノケンティウス3世没、同日吸血鬼ユニヴェール出現
1250年  フリードリッヒ2世没
1268年  ホーエンシュタウフェン家、断絶
1300年代 第6話【白く冷たく美しく】
1429年  ジャンヌ・ダルク、火刑
1458年  フニャディ・ラースロー謀殺後、ハンガリー王にフニャディ家マーチャーシュ(ラースローの弟)1世選出。
1466年  パルティータ誕生
1484年  ローマ教皇にインノケンティウス8世即位
      第8話【我が屋敷 ただ今メイド募集中】
1486年  第1〜5話
1480後半 【最後の騎士】
1490年  第7話【フィレンツェ】 第9話【カステル・デル・モンテ】
1491年  第10話【ダンピール】 第16話【王家の結婚】 フランス国王シャルル8世、アンヌ・ド・ブルターニュと結婚。
1492年  春、ロレンツォ・ディ・メディチ没。
      【ジェノサイド】
      ユニヴェール死亡から約三ヵ月後、7月25日教皇インノケンティウス8世没。8月、アレッサンドロ6世選出(ロドリード・ボルジア)。それから数日後、ユニヴェール蘇る。 
      第11話【Dr.F】 第12話【エドワード】 第13話【特別】
1493年  チェーザレ・ボルジア(ヴァレンシア大司教)、枢機卿に就任。
      第14話【うちに帰ろう】 第15話【Murders in Ferrara】 第17話【聖女】
      マクシミリアンの娘、マルグリットが帰国。マクシミリアン1世、神聖ローマ帝国皇帝に選出。
      第18話【愛の夢】
1494年  ピコ・デラ・ミランドラ没(毒殺)


■主要人物
●シャルロ・ド・ユニヴェール(1184-1215) Charlot de Univers
 パーテル在住の吸血鬼。生前は吸血鬼始末人(クルースニク)。暗黒都市の入口を守る絶対なる番犬――だが、あくまでも金を得るための労働契約である(本人談)。
 いささか嘲笑の混じる白皙の美貌に冬の月光をもしのぐ銀髪と紅眼、長身痩躯。紋章は黒い蝶(烏アゲハ)。
 だが享楽で婦女子を襲うことはパルティータに厳しく禁止されている(一度こっそり破った時は散々小言を浴びせられたうえに棺桶に鍵をかけて閉じ込められた)。
●パルティータ・インフィーネ(1466-) Partita Infine
 本名はパルティータ・デ・コンティ・ディ・セーニでありインノケンティウス3世の直系12代目。誕生日は7月16日。
 父はフォリア、母はフニャディ・パレストリーナ(ハンガリー王マーチャーシュ1世の妹)。
 ユニヴェールに噛まれてから歳を取らなくなった。作る塩水が聖水になる。
 
●ルナール Renard
 本名、フリードリッヒ・フォン・バーベンベルク(だと魔女キルケが証言)であり、フリードリッヒ2世の孫。
 黒猫。魔女に呪いをかけられ、夜になると黒猫になってしまう青年。
 腰まである艶やかな黒髪、ユニヴェールよりやや低いが高い部類の身長、ぼーっとしているようでいて隙の無い不思議な顔つきと、道化の如く描かれた奇妙なアイライン。服は全身黒。
●フランベルジェ・ド・モントヴァン
 蒼い魔女。カリスの薬学の弟子にして、恋人?。死因はカリスによる殺害。
●アスカロン
 本名はエドワード。魂食者(ソウルイーター)。死因は河への投身CENSORED
●シャムシール
 死因は火刑。獣使い。

■特務隊デュランダル(錬金術によって不老)
●ソテール・ヴェルトール(1183-) sotel=救世主 Weltall=世界
 ユニヴェール生前からの特務隊(デュランダル)の隊長を勤める名門ヴェルトール家当主。悪友。家紋は黄金の竜。長身痩躯、細面の端正な顔。黒髪蒼眼。不死ではないが、ユニヴェールと互角に戦える唯一の人間。
 ジェノサイド後、責任を取って隊長を辞め、分課「オートクレール」を作り隊長に就任。
●ルカ・デ・パリス/サマエル
 ソテールの代わりにデュランダル隊長となった男だが、その実体はフェッラーラでユニヴェールに殺された男の皮を被った死の天使サマエル。パルティータがヴァチカンにいた頃、彼女だけに見えていた執事セバスチャン・クロワ、薔薇十字団のクリスチャン・ローゼンクロイツとも同一人物。
 フォリア・ディ・セーニと何らかの契約を結んでいる。パルティータの父母婚礼時にも約束があり「もし子供が生まれたら、再びボルジアが司教冠を載せるまで自由にさせること」。
 現在はアスカロンの教会からデッラ・ローヴェレ枢機卿が連れて行った聖女カタリナに仕えている。
●ミトラ・マンノウォー
 デュランダルの隊長代理をしていた盲目の武人。ソテールに次ぐ戦闘能力の持ち主であり、ヴァチカン時代のパルティータの師。
●カリス・ファリダット
 参謀官。線の細い麗人で優男。傑出した薬師。
●フリード・テレストル(1475-)
 ダンピールでありユニヴェールの息子。母マリーが死んで、6歳でローマに連れて来られた。ソテールを師として修行中。
●ヴェルトロ・レンツィ
 パリスと共に新規組。パリスの中身が人外と知っている。人間ではない?
●ヴィスタロッサ
 聖騎士。のちにソテールの引き抜きによりオートクレール入隊。デューイの末裔。
●リカード・デューイ
 本名はシリーン・ロードン。史上初の女聖騎士。

■人間側
●アンヌ・ド・ボージュー
 シャルルの姉。摂政。
●フランス国王シャルル八世
●ロレンツォ・ディ・メディチ
●その息子ジョヴァンニ
●神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ三世
●その息子マクシミシアン(=ブルゴーニュ公:ハプスブルク)
 愚直。後にハプスブルク家の礎を築く。
●クンツ・フォン・デア・ローゼン
 マクシミリアンの優秀な補佐官。
●ハインリヒ・クレーマー
 金髪の異端審問官。狂信者。「魔女の槌」作者。
●ヤーコブ・シュプレンガー
 小太りのハインリヒの相方。「魔女の槌」作者。
●シエナ・マスカーニ
 女性として初の枢機卿であり特務課デュランダル長官。金髪碧眼。
●ヴァレンティノ・クレメンティ
 総務局長官代理の枢機卿だったが、ジェノサイドにより失脚。21話にて「オートクレール」の責任者として司教に昇進。
●インノケンティウス三世(ジョヴァンニ・ロターリオ・デ・コンティ・ディ・セーニ)

■暗黒都市側
●セザール・ド・ロートシルト(伯爵)
 背もユニヴェールと同じほど高く、秀麗ながら愛嬌のある顔立ちは人好きがする。が、少々盲目的。妻(予定)だったミレーユ・シャルドネの真意を読めずサヴォア卿に謀殺されたが、最後までそれに気づかず。
●ウォルター・ド・ベリオール
 黒の長い騎士服をまとい、腰には二振りの長剣。一本の短剣。青みがかった黒髪に飾られた顔は美しいというより野生的であり、しかし余計に色気はある。一撃必殺よりも、狩り嬲ることが好きなタイプ。頭が良く、喰えない輩。フランベルジェに一目惚れ。種族はベルセルク。
●メリル・ジズ・メム
 ユニヴェール行きつけのパリの仕立て屋店長。キルケよりも古くから生きており、フェンリルを護衛に珍しい糸の仕入れに良く行くらしい。



2017/02/15(Wed) 18:2833
第一章 Before 1492

●第1話 暗黒都市の番犬
 ――闇は全てを覆い隠すが、光は全てを照らし出すことは出来ない。それが、彼の口癖である。
 朝課…午前二時 賛課…午前三時 一時課…午前六時 三時課…午前九時 六時課…正午 九時課…午後三時 終課…午後六時 晩課…午後九時
●第2話 死に際の太陽
 パルティータが逃亡を図ったのは、クルースニク関係者だけが身に帯びることを許された紋章が、その兜の前面に刻まれているから……という理由もないわけではない。――交差する剣を背負った十字架……その紋章。
●第3話 パルティータ誘拐事件 前後
 ――何者でもない。善意を持って言えば、何もされなければ脅威にはならないということ。悪意を持って言えば、理由があればどちらにも牙を剥くということ。
●第4話 魔女狩り
「限度を知らずに意識が無くなるまで飲むのは、あの方のどーしよーもない悪癖ね……。そんなにお酒に強いわけではないのに」
「貴女は”僕に”護られていればいいんです!」 ルナールの台詞に吸血鬼の眉がぴくりと動き、だが男の次の言葉は審問官に向けられていた。
「……これが念書だ。私が買ってやるまでに他の奴が上書きしたら無効だがな」「分かりました(ダコール)」 メイドは軽くそう微笑んできた。
  →ユニヴェールは基本的に食事の時は優しく甘く接するが(血がそのほうが美味しい)愛も情も無いに等しいので女好きというわけではない。過去、遊んでいたことはある(ルナール談)らしいが、メイドであるパルティータには手を出す必要はないはず。無意識に惹かれているのか?
●第5話 背約の三使徒
 白十字団(クロワ・ブラーンシェ) ヴァチカン教皇庁直属の精鋭。十三人ひと組の吸血鬼始末人。
 ユニヴェールは元々クルースニクであった。その当時も今と変わらず、クルースニクの中の化け物と呼ばれた。畏怖と皮肉と僻みを込めて。だが彼は死んだ。殺されたのだ。今度は畏怖と恐怖と欠片の羨望を込めて、吸血鬼の中の化け物と呼ばれた。しかも、彼を追って闇に身を落としたクルースニクがいた。ヴァチカンの最高機密機関、クルースニクたちの最高峰、デュランダル隊最大の汚点と言われる――背約の三使徒、である。
 鳶色の髪の彼がパルティータの手をとり恭しく口付けた瞬間、二方向から鋭い睨みが飛んだ。ルナール。そしてユニヴェール。
  →ルナールは名付けで飼い主認定しているっぽく、結構忠誠心も主人愛もある(ユニヴェールが目の前で唇を奪った時は手に噛み付いた)。が、卿の反応はなんだろう。自分の所有物に手を出されてイラっとしたのか、男が惚れたくさいのにイラっとしたのか。
●第6話 白く冷たく美しく
 通称”ローランの剣”。正式には、ヴァチカン教皇庁直属、非公式特務課、デュランダル隊。それは白十字よりも更に上位に位置する、対魔、対暗黒都市に特化した半ば伝説的なクルースニクの精鋭組織だった。
「真の吸血鬼(ユニヴェール)は闇であり、真のクルースニク(ヴェルトール)は光である」
●第7話 フィレンツェ
「私は契約の時に”むやみに人を殺さない”っていう条項をユニヴェール様に飲ませたの」
 ――聖夜(ノエル)が近づくにつれてマズくなるみたいですけどね……? それは誰が試したのだ? 誰がそう言った?
 吸血鬼に血を吸われて吸血鬼にならない人間。聖夜が近づくにつれて血の味がマズくなる人間。そしてそれを自覚している人間。
  →だが歳は取らなくなったので、パルティータの見た目はおそらく17-8歳
●第8話 我が屋敷、ただ今メイド募集中(パルティータ17歳)
 ルイーゼ パルティータの前に務めていたメイド。赤子の時に前々メイドにパリの教会前で拾われ、ユニヴェール邸で育つ。ルナールには「ハルベルト」と名付けていた。パーテル聖騎士隊長シルヴァン・レネックに惚れ、仕事を辞した。実は王の私生児であり、アンヌ・ド・ボージューの異母姉にあたる。
「私は貴方が何者か知っているからこそ、来たのです」「好奇心か?」「牢獄から逃れるためです」
●第9話 カステル・デル・モンテ
「ロートシルトからならお前宛だろう?」「いいえ。今日はユニヴェール様宛です」「――今日は?」「えぇ」
  →「いつも」は自分宛に来ている。
●第10話 ダンピール(フリード15-6歳)
「ユニヴェールという人は、他人に対しての責は最後まで負う人です」
 主の顔から道化が消えた。パルティータは小さく嘆息し、吸血鬼を見上げる。「回避する方法を教えて差し上げます」「私をヴァチカンまで送り届けて下さい。それだけで、ヴァチカンは貴方に楯突く口実を失いますから」
  →ユニヴェールも子の親という認識を優先して、おそらく本気でヴァチカンへの帰還も考えていたはず。
●番外編 最後の騎士
 ブルゴーニュ公マクシミリアンの誕生日会。



2017/02/19(Sun) 03:3635
第二章 中編 GENOCIDE

●2-汝の名は、世界の救世主
「血は争えないものですわね。またもあの御方の血に翻弄されなければならないなんて」
●3-クルースニク・ユニヴェール
 ”悪魔のクルースニク” 規則破りで奔放な、そして脅威の力で好き勝手していた彼らは、そう呼ばれた。
 暗黒都市の王、吸血鬼シャルル・ド・アルシュ シャルロの実父。
「お前は天性至高のクルースニク。そして――重ねられた血により欠点のなくなった最強のダンピール。我が呪われた一族の最高傑作!」
●5-アデュー
 マルグリート王女(愛想のないところがパルティータとそっくり)に毒杯を渡され、あえて一気呑み。
●6-吸血鬼ユニヴェール
「だが……貴様ならたった一言で私を滅ぼせたかもしれぬのにな。残念なことだ」
●7-汝の名は、地上の守護者
「そう、執着だ。ユニヴェールには目的、標的、使命、欲望、そういうものに対する執着が全くなかった。全く、だ。ユニヴェール家が貪欲に力を欲したのに対して、あまりにも全く。……あの男は流れの真ん中に身体を置いて、流れのままに翻弄されるのを楽しんでいただけだった」
「彼女が何故自分の手の中から出て行ったのか。何故ユニヴェールの手の中に行ったのか。ミトラはその答えを渇望しているんですよ、きっと」
「貴方が滅びない限り、私に危険が及ぶことはありません」それだけは疑いない真実だった。この男がどこまで知っているかは知らないが、彼女が巻き込まれているのではない。巻き込まれているのはこの化け物のほうだ。
●9-汝の名は……
 顔こそ冷ややかで理性そのものだが、おそらくは血を求める衝動だけで動いているのは明白だった。この化け物は血に酔っている。
「これがどうなってもいいんですか」突然背後から聞こえてきた女の声に、吸血鬼の動きがぴたりと止まる。ソテールは身体ごと振り向いた。
  →ソテールさえ正気に戻せないと諦めた状態なのにたった一声で動きを止めたのを見て、誰がそれほどの影響を、と振り向いたのかな。ユニヴェール家の狂気さえも押しとどめる声。セーニはあくまでシャルロの主ということを考えると、母方の血がユニヴェール家に影響している? 吸血鬼の生まれた場所とも言われるハンガリーの血が。
●10-裏切り パート2
「私が逃げたのではありません。逃げるべき時のセーニが、私だっただけのことです」
「私にとってのお前は――唯一私の血を分けた息子」
「誰がどうなろうと、私は主を裏切りません。世界が転覆しようと、知ったことではありません」
●12-Memento mori
 浚ったメイドは”ヴァチカン”なんぞという場所とは無縁な、信仰心の欠片もなさそうな娘だった。だがその一方で、あのユニヴェールが何故か娘から一歩退いていたというのも事実だった。信用していないというわけではない。番犬のクセに動かされるのが嫌いな吸血鬼が、罠と知りつつわざわざ取り戻しに来たくらいだ、大事なものだったことには違いない。
  →「暗黒都市の番犬としての発言」以外は、全体的にパルティータに押され気味だからなぁ…
「貴方たちはユニヴェールの左頬も殴ったということです」
●13-Gloria
 ”どちらでもない”――それを双方に知らせるため、吸血鬼は光と闇が互いに手を組み己に牙を剥いた瞬間、その両方を叩きのめしたのだ。
●00-ユニヴェール家の肖像
「ダンピールの血が吸血鬼の肉体を浄化し消滅させるものと仮定した時、ダンピールの血をも凌ぐ血――例えばセーニの血が――消滅せず残ったとしよう。しかしそれはセーニの血であると同時に、すでに私の身体の一部でもある」
  →数回口にしていたパルティータの血によって、滅びを免れた模様
「息子が殺られたのを見て、神から奪い返して来ぬ親がいようか。なぁ?レオナルド」



2017/02/20(Mon) 00:5836
第三章 After GENOCIDE

●失刻編 シノンの森に死す
●掌編 牢の囚人
 彼は物心ついた時からこの部屋に幽閉されていた。もしかしたら、生まれた時からいたのかもしれない。

●第11話 Dr.F
 晩秋。10月頃。
 こんなに近くに美味そうなエサがいて、吸血鬼が味見しないわけがない。本人は人間だと言い張っているが、どうせユニヴェールに喰われていて化け物なんだろう。
  →間違いなく身体的には人間、とのちにゲオルグが診察。
 ユニヴェールの涼しげな顔をのぞき込みながら、ゲオルクはハハーンと自分の顎を撫でた。昔からこの男は分かりやすい。
「先の契約書の中に、私が死んでいいと言うまで死んではいけないという条項があったのを知っているかね」

●第12話 エドワード
 時に氷のように容赦なく、時に好奇心のままドジを踏み、時に己を失うほどの戦鬼となり、時に歴史を掘り起こす思想家であり、時に甘く心を絡め取る女の敵。
「デッラ・ローヴェレ卿がカタリナを養子にしてくださる条件は、本当に魂を浄化できること」
 この男はいつでも”私の物である限り”という但し書きを付ける。そこにあるのは”人間”と”吸血鬼”、”生者”と”死者”その厳格な境界線だ。それは誰も直接には触れないユニヴェール家の不文律であって、吸血鬼は頑なにその境界線を越えようとしないし越えさせようともしない。
 ユニヴェール家は単に力が欲しかったわけじゃない。彼らは、神に並ぶ者、神に反逆しうる者を創ろうとしていたんじゃないか――?

●第13話 特別






2017/01/04(Wed) 11:3429
サモナーさんが行く / 250済

■召喚モンスター
■通常進化(Lv.8→Lv.12→
ウルフ
 →グレイウルフ
  ホワイトウルフ
  ブラックウルフ
ホース
 →バトルホース
  ホワイトホース
ホーク
 →ファイティングファルコン
  バトルホーク
フクロウ
 →オオフクロウ
  ミスティックアイ
バット
 →ポイゾナスバット
  ブラックバット
ウッドゴーレム
 →クレイゴーレム
  マッドゴーレム
  ブロンズゴーレム
バイパー
 →ヴェノムパイソン
  カーズドバイパー
タイガー
 →フォレストターガー
  シュトルムティーガー
スライム
 →レッドプリン
  ホワイトムース
  ブラックグミ
  ブルーゼラチン
  イエロープディング
  クリアゼリー
  グリーンウーズ
ビーストエイプ
 →シルバーバック
  レッサーオーガ

 →護法
  羅刹
赤狐
 →金毛狐
  銀毛狐
スケルトン
 →スケルトンファイター
  スケルトンハンター
  スケルトンソーサラー
ミスト
 →レイス
ウッドパペット
 →メタルスキン
  オートマトン
ライオン
 →ステップライオン
  人食いライオン
大亀
 →フォレストタートル
  マーシュタートル
フェアリー
 →ピクシー
  シルキー
ビッグクラブ
 →カルキノス
ギガントビー
 →ギガントクイーン
  アーマービー
ビッグスパイダー
 →ルームスパイダー
マーメイド
 →メロウ
  ローレライ
シースネーク
 →水蛟
大サソリ
 →デザートスコルピオン
ドルフィン
ドラゴンパピー
 →レッサードラゴン

■ヒューズ・モンスター
カーズドバイパー×人食いライオン
 →キメラ
レイス×ブラックバット×スケルトンソーサラー
 →バンパイア
バット×フェアリー
 →インプ→インキュバス
      サキュバス
ブラックウルフ×ブラックウルフ
 →オルトロス
ブラックウルフ×インキュバス
 →ウェアウルフ
ヴェノムパイソン×フォレストタイガー
 →鵺

■クリエイト・モンスター



2017/01/04(Wed) 11:3530
称号条件

■サモナーさん
●老召喚術師の弟子(仮)→ 老召喚術師の弟子 → 老召喚術師の高弟
 一人目のサモナーのみ。
●家畜の守護者 → 森守の証
 ワイルドドッグ連続160匹討伐(16匹毎にリーダー、80匹目でボス、160匹目でミュータントが出現)
●中庸を望む者(選択によって分岐『秩序を望む者、自由を望む者、自由を目指す者』)
 レムト郊外で夜間に見かける人魂と接触し戦闘勝利
●中庸を知る者
 牛頭馬頭の出てくる洞窟で、最奥の狛虎ペアを討伐。
●森守の証
 レムト郊外の森の迷宮を突破。
●瑠璃光の守護者
 十二神将の試練をクリア。
●海魔討伐者
●呪文目録
 取得魔法技能10種+魔法技能レベル合計30
●呪文辞書
 魔法技能レベル合計80
●呪文図書館
 魔法技能レベル合計160。『封印術』が取得可能に。
●格闘師範
 格闘技能レベル合計50
●ウェポンエキスパート
 武器技能レベル合計50+取得武器技能6種以上
●バトルホリック
 ウェポンエキスパート+格闘師範

■他キャラ情報
●鎮守の森の狩人
●皮革職人の証
●村の行商人
●ドワーフの飲み友達
●復讐の誓い
 PK後、アヴェンジャーへと転職した者のみ。



2017/01/04(Wed) 12:0231
レアスキル条件

■サモナーさん
●高速詠唱50e
 取得魔法技能10種類
●派生属性魔法
 器用20(呪文補正可)+2属性Lv.4=派生属性
 光闇:時空 水風:氷 水土:木 風土:雷 火水:灼 火風:塵 火土:溶
●二刀流
 武器スキルLv.5+器用+連携Lv=20以上
●魔法効果拡大、魔法範囲拡大
 魔法技能レベル合計80?

■他キャラ情報
●無音詠唱
 PK、PKKになると即時取得可能。






2016/05/07(Sat) 22:3416
冬の狼

■人物抜粋
●オリヴィア(通称ヴィ)
 50歳前後(成人は120歳頃と言われている)。精霊種。身長1パッス前後。少年にも見えることから、二次性徴はまだ。
●ウルリヒ・カーン・バルドルバ(ウルリッヒ〜・フォメス・モルデン) / 重量獣種、狼
 統合軍団南領統括長直属部隊長(出向)。であり、元南領第八師団軍団長。(※現在南領上級軍団長は統合軍団長と兼務の熊…)
 サーレル、イグナシオより2歳上。オリヴィアより年下だが男のプライドで黙秘。身長2パッス弱。獣人王家の八男にして末息子で、宗主である実父と双子のようにそっくり。兄弟の中で一番常識があって普通(だが本人にもノウキン病の自覚がある)。親衛隊は超過激派である神聖教炎の信徒だらけ、支配領地も信徒だらけ。拝領は南領の南西地域をほぼ。
●サーレル・ゲルティア / 準重量種、狼
 毒殺魔。幼馴染の恋人がいたが浄化時に亡くしている(カーンは存在すら知らない)。
●イグナシオ・ニーチ・コルセスカ / 重量獣種、狐
 狂信者で爆殺魔。不浄な物を焼くことがライフワーク。
●モルダレオ・メルロス / 重量獣種、虎
 直属隊で二番目に年上。精霊信仰の強い部族の長の家系出身。
●エンリケ・ロメオ・ブランド / 重量獣種、虎
 モルダレオの乳兄弟。医務官の資格持ちで拷問担当でもある。部族内で医者の家系の長男。
●スヴェン・ロスハイム / 超重量獣種、獅子
 筋肉質で海賊のような雰囲気。元審問官候補だが、知的であり文学に対する造詣も深い。好きなもの、美人。
●オービス・ローゼンクラム / 超重量獣種、獅子
 直属隊最年長。少し猫背で吃音気味。手先が器用で、小動物好き。任務を除き女子供には優しい。重量獣種の女性にモテる(使い潰れなさそう的な意味で)。
●ジェレマイア
 祭司長。
●コンスタンツェ・ハンネ・ローレ
 一級審判官。二つ名『廃人製造機』。でありながら純血の王族。
●ヨーンオロフ
 十数年来、コンスタンツェの専属護衛。


■活動報告より抜粋
●20140614 擬態
 獣人の擬態は人族に近い姿を【擬態】と呼び、人族を含め文化的な価値観や美醜は平均的になりシンメトリーなものが美しさの基準とされている。擬態時に獣耳はあるが、尻尾は先祖返りくらい。
●20140819
 ズーラたちは主人公が思う以上にオリヴィアが好き。レベルで言うと食べたいくらいに。何故なら懐かしい匂いがする。故郷の匂いが。
 ヒントは初期の頃……穴の中でオリヴィアがカーンに話した昔話の中。
●20141014 
 オリヴィアはコンスタンツェの言葉は全て社交辞令と受け取り、オロフの予防線も本気とは思っていない。グリモアの影響による混乱であり、それを良い感情であると錯覚することを嫌っているため。実はグリモアの精神支配がなければ恨まれていると主人公は考えている。
●20141020 シュナイ・グリューフィウス
 シュナイは堅物と言われているが、耳飾は高貴な女性からの執着の証ですし、祭りの鈴は奉納するほど。破滅型でいて能力があり弱者に優しく、男女の愛情を疎む。彼自身の無頓着さが周りの女性を不幸にする昼ドラ的な世界。ヤンデレ製造機、またはヤンデレホイホイのニイチャン。依存型のヤンデレ体質。
●20141101 
 登場人物は外人俳優に獣耳コスプレで演技してもらっている感じで想像(作者)。
 王様はマザコン気味でオタク青年、人形愛好家でありながら非常にバイオレンスな部分もあり、ついでに潔癖症。ガチフェチ。
●20141109 みんなの美意識
 獣人女性の美意識ではオービスが美男。厳ついマッスルの優しい男で、外人プロレスラー的な。
 人族では典型的な優男なターク公、一般的に想像する美青年像。
 ヒーローは彼らの世界では美青年ではない。が、私達が見たらカッケーって思える悪人面の色男。
 キャラクター最強美形はエンリケ。オロフはイタリア人設定で、タレ目のニヤケた顔。
●20141126 ゲオルグ・グリューフィウス
 ゲオルグは剣聖の称号持ちの脳筋族で、人族には珍しいくらいのサイヤ人思考。
 剣聖とは――武闘大会(剣技の部)連続優勝の脳筋称号。強い奴大好きな獣人男子にも人気。この流派は脳筋族の間でカッコいいと評判であり、二刀流主体で突き技と華麗な体術を組み合わせたもの。ニルダヌス、サーレル、ザムがゲオルグの流派を学んでいる(カッコいいに釣られて)。とはいえ、獣人よりも筋力の劣る人族が生み出し、五分に戦える技術なので事実として強さの底上げに役立つ。
●20141205 前任の美人巫女頭さん
 彼女は重量獣種としては珍しい色白巨乳美人(銀髪の美しい山羊)。現代で言う北欧美人さん。
 しっかりした優しい娘さんでバイオレンスをちらとも感じさせない見事な猫を被っていたが、卑怯で卑屈な男を見た瞬間、長年の猫が剥がれ落ちました。強烈な右ストレートからのボディ二発、顎を狙い打ち気絶させた所を再び肝臓へのボディブローで覚醒させる。と、踏みつけながらの体変化。ゲロを吐く男を前足で踏みつけた後、子供の怯えた姿に更に激怒、破壊活動をはじめました。牡ほどの角は持っていませんが、突進と前足での攻撃なら鉄扉が吹き飛びます。ちなみにちびっこが怯えていたのは巨大山羊さんにです。
●20141216 ロードザムの嫁について
 美人幼女ちゃんはゲオルグパパの流派で、南領で道場を開いていた人の娘さん。南領浄化で武門一族が滅び、脳筋弟子達に後見人になってくれという話が。サーレルは人に恨まれてなんぼのスパイ活動の男なので除外、著名なニルダヌスは戦犯やらの裁判で処刑寸前、他の弟子も浄化後の混乱でそれどころではなく、唯一お気楽なロードザムが一番差し障りがなかった(当時は結婚予定の彼女もいた:ミアの妹の友達)。しかし養女と彼女は徹底的に気が合わなかったうえ、脳筋は女性の扱いが雑すぎ拗れまくって破局。しかし後見人は続けた。なぜか?
 ――養女ちゃんは桃色の毛並みも美しい、獣頭にほどよく人の造形を持たせた先祖返りの兎さんなのです。俺が守ってやらねば!
 マッスル脳筋一族からか弱い血筋が生まれる訳がありません。美幼女は体術に優れた種族の血を引き、多産の家系故に邪魔な同姓を排除するテクニックを自然体得。ザムは当分独身のままでしょう。
●20141231 地方ごとの新年の過ごし方
 都市部は友人や親類と集まっての宴会。
 北は雪に閉ざされるので普通の一日。
 東は改宗に応じなかったため、領主などが僧侶を招き領民にご挨拶。
 西も特に宗教イベントはなく静かに。
 南……マッスルノウキン共は暦が変わると春を前に部族毎に一番強い奴を決めます。春と言えばマッスルノウキンの誰が一番強いか祭りがあるからです。本名称『部族首長交流会』。浄化後の部族間の融和と交流を目指す大領主主催の会合です。ですがいつのまにか天下一武闘会に。なので大晦日から、部族や領地毎に今年の会合は誰が出席するか決めます(物理)。
 実は交流会参加の理由なら軍でも特別休暇が出ます。因みにカーンは絶対に出ません。領主になって一度顔を出したら、実の父親が会合ではなくバトルに参加していたので(大領主一族が戦闘狂、嫌過ぎる親子対面)…キングオブマッスルとなると夏場の本格的なバトルイベントへの特別出場枠に座れます。脳筋称号への第一歩です。
●20150212
 血祭りとなった中央公園の広さ――東京ドームより広い。
 相当する人員や警備は?――国と神殿の儀式のため公費が当てられている。
 オリヴィアの祭り衣装を見た皆の感想は?
ターク公「とてもお美しいですよ(美辞麗句が続く)。二コルに娘がいたら、こんな風だったんでしょうねぇ(さらに続く)」
シュナイ「よくお似合いです…(誉めようとしたが、殺気を感じて黙る)バルドルバ卿がお待ちです…」
カーン「踊りなんぞ踊らんで、祭り見物に行こうぜ。なぁ」
エウロラ「誉めろよオッサン、イイ歳して照れてる場合かっ」
カーン「照れてねぇ、何言ってやがる」
エウロラ「…」
 他所を向いてる男の耳が態度と逆だ。もう、力一杯娘の方に向いている。
 つーか、じっくり見て目尻が下がったのをバッチリエウロラは確認済みである。
エウロラ「ムッツリ…」
 言った直後にカーンの拳骨による制裁が。
※ムッツリは清楚な感じの女の子とは今まで御縁がありませんでした。なので露出過多の肉食系女子には免疫があるんですが、慎ましい感じの女子には負けます。
●20150404 精霊種の生態
 基本的にオルタスの世界の種族は、交配しても元の種族の割合によって父母どちらかの種族になります。混血といっても構造は混じらず、因子が残ります。これの例外が混合体なんですが、精霊種はこの因子が特殊で性別が♀だと100%精霊種という上位遺伝をする。さらに長い幼体期間に、少しずつ番候補の種族に合わせた成長調整をする(身長や成長を)。が、幼体後半の大人になりかけの頃までそんな変化はありません。成長後にも少しカスタマイズ可能。失恋の場合も、好みはあまり変化しないので似たタイプに突撃することが殆ど。
 ロリ疑惑は打ち消せるが、無頓着に抱っこしようとして外野に怒られる図が見える。さらには、身長が多少伸びても巨体のどーぶつからすれば、やっぱりちっちゃかったりする。
●20150412 冬の狼とはカーンの物語である
 オリヴィア視点から始まったために、読み手にはわかりにくい世界だった。
 そして、カーンという男から語らせると、不思議成分が激減します。彼が如何にしてグリモアを手にしたか? と、いうお話である事がわかりますよね。
 本当に優しいのは、人当たりの良いセイルのような男とは限らない。大人として責任と義務を果たし、その上で弱者への労わりを持ち自然に手を貸せる人物。暴力の世界に身を置きながら、明確な理想と信念を持っている人物。
●20150427 カーンの名乗り
 オルタスの中央王国はこのお話の後、再び戦争に突入する。そしてより混沌とした世界になっていきます。主流は本編でも一番生命力の強い獣人と、多様性に優れた亜人。
 腐土や戦争に対処するために、カーンは正式に武闘派オトーサンの息子として名乗りを上げます。オトーサンは息子とは共通点も多いのですが、女癖だけは最低なんで違います。ちなみにカーンの兄弟はお兄さんが七人お姉さんがいっぱい(継承から外れているんで数えるのが面倒)。七人のお兄さんはすべて、世紀末伝説みたいな人達です。挨拶は拳が基本、性格は獣人らしい大雑把で腕力解決脳筋。継承争いはノウキンの病により現在は三番目の兄ちゃんで落ち着いてます(案外兄弟仲良し)。が、ここに末の八番目の息子登場。容姿もそっくりで高レベル、となればカーンの嫌いなノウキンイベントが! 政治的な事柄まで腕力無双(←そこが嫌いな弟)。
 ちなみにこの名乗りは嫁をもらうためでもあります。特殊な立場のお嫁さんをもらうためには、やっぱりコネも必要です。主に小舅や奴隷や爺や対策で。
●20150701
 『堕落の末路 結』の中で実はとんでもない事を二つほど言っています。解説は次回から順に。
●20150714 オロフ君
 外見設定は、実はカーンと並ぶと体格等ほぼ同じ。カーンが陽に焼けた浅黒い肌で強面の鋭い印象を持つのに対し、オリーブ色の肌にフレンドリーな雰囲気のオロフなんで、誰もその点には気付きません。硬派と軟派、つり目とタレ目、剛腕の大剣と技巧の中型剣。ですがコンスタンツェの専属になるくらい強く、強さの潜在的部分もカーンと同等です。本当はそっくりな二人の印象を一番打ち消しているのがファッションセンス。
 オロフ君はピアスが好きです。両耳にはジャラジャラと輪っかやトゲトゲが。鼻と唇、舌や臍にもアレにもナニにも…。獣人女性の優しさはオロフ君にはキツすぎ、獣人女性以外には彼のファッションは……。
 実は飲食業がしたい。昼間は軽食、夜は家族でご飯も食べれるオネーチャンのいないキッチン系の酒場。そこで資金作りに護衛をしているオロフ君。足をもぐもぐされた時に引退したかったのが本音です。
●20150724 料理
 直属隊の小単位の移動中は、実はエンリケとサーレルがご飯当番でした。彼ら二人を除くとメシマズになるので。
 スヴェンとオービスは狩猟と肉を焼くのが上手ですが、肉だけの、塩味の焼肉祭りになります。
 モルダレオはハッキリ言って味覚障害で、酒の良し悪しは分かるのですがマズイとウマイが常人とはかけ離れています。
 神の国の男はもし、その日が宗教行事と重なるとエライ事に。断食もしますが基本、オレサマ、オマエ、マルカジリ! で自然食を自然に食べることに。
 カーンは年下の兄弟達にご飯を食べさせていたので適当ご飯が上手なんですが、立場上ダメ。
 そのため何故か立候補する毒殺魔、見張り役に料理が普通に出来るエンリケが炊事当番に…。
 主人公は普通に美味しくご飯が作れます。が、果物を使った料理が好きで、放っておくと果物ベースの保存食をせっせと作り貯蔵します。
 そして作中一番の料理上手は、もちろん、お店を持ちたいオロフ君です。
 女性の料理の腕前は――「料理は男がするもんだよ。働くのもね♪(ミア姉さん談)」
●20150824 ハーディン・ブロウ氏
 オロフ君曰く、厳つい渋い感じのオイチャン。神聖教分派の過激派、焼き焼き大好き信徒集団の一員。
 身長はそこそこ、武器はミドルソード。呪術の素養ありで、見た目に反して獣人男性らしく子供に激甘タイプ。義理堅く寡黙で真面目、弟が浄化時に死亡し神聖教の分派に改宗。奥さんはいませんが、孤児を何人か援助しています。元々は南領土の一般兵士で、浄化後に獣人大公家の再編された近衛隊に。後に中央王国の階級で考える大公家の近衛から、獣人社会の階級で考える王家の親衛隊へと移籍。親衛隊は他の軍人とは違い立候補、自ら相手を選び志願する制度です。仕える人物に集まる者は多かれ少なかれ同じタイプになります。何故か、カーンの所に集まる親衛隊のメンバーは、神聖教の分派ばかりだったりします。今のところ正式には公で地位を公表していない為に、統括長預かりで数名の幹部だけが活動中。
 実は以前、名前だけ出てきています。彼が信徒かつ親衛隊だからこそ。彼はカーンを裏切るくらいなら死ぬ覚悟があるからです。
●20151012 カーンの乳母や
 痴情のもつれで絞め殺されたとされるカーンママ。実は刺客に殺られました。ママの実家から監督目的で付けられていた乳母やも、子供カーンを刺客から庇って最後まで大激闘の果てに鉈で滅多切りにされ重症。この事件は実の父ちゃんの別れたばっかりの愛人(人族の貴族女性)が原因だったので、父ちゃんは初めて命の危機に!(←正妻さんにちょん切られそうになりました) 手を出すのは基本自己責任の獣人女性限定にしろ、と脅されました。
 カーンの名前のウルリヒ、真名はウルリッヒ某〜と長いのですが、これは名づけの儀式の時に祖父(白狼)の血が濃いので同じウルリッヒ某にしました。兄弟はすべて、王家の人間がかつて使っていた名前です。乳母やは真名を隠すための名前をあえて、響き違いのウルリヒにしました。義理の父親も他所の男の子供とわかっても、名前を呼ぶだけで躊躇して手を出しかねるからです。
 乳母やは事件を期においとまし、現在はサーレルの弟妹の面倒をみている。
●20151020
 悪霊少年だけは、カーンと同調しているので真実を語っています。それもグリモア情報です。マスターウィザードだったら情報が引き出せるんですが生粋の戦士キャラクターのため、代わりにひそひそ耳打ちする訳です。カーンは限りなく腕力と体力面にグリモアが作用し、呪力はマジックアイテムが必要なため。悪霊少年から話を聞くには、正しく問わねば答えません。
 ちなみにオロフの所属するゴート商会(牡山羊印の請負業)は大口の顧客にモルデンパパがいるので、販売情報はパパの意向に沿っています。ので、本当はパパに直球で聞いてみるのが案外問題解決への一番の近道だったりします。オロフの手紙の偽りの部分――姉妹の説明のところ。以前、誰かが語っていたのと齟齬があります。つまり?
●20151225
 ヤンのアンテナは長命種に特化。女の子に反応した理由は→博愛主義者?→長命種の血が少しでも混じっていると反応する。つまり女の子のパパは……
●20160205
 直属隊メンバーが命の危機にさらされてますが、実は一人だけ最後まで無傷予定の方が。
●20160214
 カーン、サーレル、ロードザム、ニルダヌス → 狼
 ハーディン → 白熊
 イグナシオ → 狐
 ミア、モルダレオ、エンリケ → 虎
 スヴェン、オービス → 獅子
 信徒分派長 → 猪
 超重量獣種だと獅子か熊が殆ど。重量種だと、狼がポテンシャル高めで武器の扱いに長けている。
●20160507 エンリケのあれこれ
 クールでマッドな拷問担当医務官 → 実は根暗で執念深い陰険野郎でネトラレ属性+若い女の子に弱い。怜悧で知的な雰囲気の男は結局イケメン無罪で、弟がグレちゃった。
●20160529 ロシアンルーレットを逃れたモルダレオ
 モルダレオは既に山野から生じた自然の念や祖霊が信仰心を練りこまれて具現化、憑かれており、彼の精神は狂うことなく雑多な念、怨念を受け入れています。つまり、既に凶悪な化物にとり憑かれているので他の災厄が入り込めない。彼の精神構造は特異で、社会性を保ちながらも非常に周囲の影響を受けにくい。だからこそ、直接招待を受けていないのに宮の主は名前を受け取ってしまった。
 モルダレオは浄化により、守るべきものを全て失いました。悲嘆に暮れたが絶望はせず、怒りも悲しみもあったがそれよりも、部族の体面を考えることから解き放たれ気遣う己の群れがいなくなったのでやりたい放題の自由な人に。そして彼独特の思考により、間違いを正し部族の復活に人生を捧げることにしました。この瞬間、精霊=祖霊=怨霊だとして、それをも上回る彼の執念が精霊を支配下に置いた。そしてあの穴にて彼の魂は覚えを得、裁定の夜に悪が地獄へと送られることを知り、主に名が届きました。
 オリヴィアが消えた時、モルダレオは誰にも言わず決めている。オリヴィアこそ精霊の使いであり、魔神こそが魂を捧げる相手と。つまり、魔神(精霊)信仰の信者第一号。モルダレオの方から願った為に、死の淵に立つことはなかったのです。

■感想より抜粋
●オリヴィアの設定上、カーンと一緒に並べると犯罪臭が漂うことになるのですが、カーン本人は気が付いていませんが周りの野郎どもは気が付いている。
●頭で考える主人公が恋愛になるには成人してからだと……その代わり、誰かが倍以上オカシクなります。
●カーンの生い立ち…他人を蹴落とし暴力で解決しなければ生きて来れなかった下地があります。オリヴィアフィルターを通せば優しくも見えますが、本来は笑って敵を絞めCENSORED悪役です。
 登場人物の殆どが軍国主義の教育を施されています。今日は良い死に日和、という思想。死が名誉であるという考え、仲間か否かという線引きも非常に強い。ちなみに獣人女性はナイススタイルのドエス美人が多い。
●何故か頑なに歳が幾つか口を割らないカーン
 微妙な男心ってやつです。実は彼、人生経験とは別にちょっぴりお若い。多くの生物が感じる時間と寿命と精神のバランスは、肉体にならうのが殆どです。大人の肉体を持つカーンは十分大人なんですが、肉体と精神年齢が違う彼女を前に少々混乱するのです。子供として扱うには思慮深く、大人としては危うい。そして何より、優位でいたい、という男の本能からズバリ生きてる年数は年下とは言えない――。
●カーンの内面
 無表情の下で考えている事がソフトに感じるかもしれませんが、大方の女の涙には動じません。助けを求めないオリヴィアの涙限定です。そして以前瞳について褒められた時は、無表情で喜んでいたりします。そして彼も人の子なので、可愛い女の子に気持ち悪いとか言われたらダメージを受けます。割と本気で大人の女性に気持ち悪いと言われても動じませんが、オリヴィアに言われたら立ち直れません。
●最終ダンジョン
 カーンさん…頑張ります。そうしないと外野が煩くて、お付き合いどころか文通も許してもらえなくなりそうです。弟、爺や、下僕、可愛いもの好きファン……
●題名に入る狼の生態が、物語の二人を指しています。
 題名は彼の獣の姿を示してもいます。が、自分の縄張りを持つ狼は孤独な生き物ではありません。ちなみにカーンは果物の皮むきが上手です。
●オリヴィアに見たもの
 カーンは清廉な理想の少女を、なので柄にもなく少年のように慎重に自分の気持ちを戒めています。
 シモベは慈愛の母性(理想のママン像)を、なので色々我慢できずホントに子供に戻っています。
 この違いにより傍目にシモベの方だけヘンタイ臭さが漂う結果に。重度のママンコンプレックスは血筋です。
●ちなみにカーンの感覚では、彼女は自分の群の一員であり、リーダーである自分が面倒を見るのは当たり前――というある種保護者思考。
 それが歯止めになっているため、当分は無意識のデレに外野が被害を受けるだけです。溺愛方向に転がってる自覚がゼロの。
●ちっちゃい姉さんの性格
 弟や周りの男子は、彼女の性格を少し美化しています。実は彼女は少し気が強くて口うるさいタイプ。独立心もあるので、過保護にしたり過干渉になると怒ります。そして、構いすぎて怒らせて耳を捻り上げられる未来が、弟に見える…! ずっと弟が喋り続けて煩くなった姉さんに叱られるというプレイに。叱られてニヤツク弟。弟の未来は重度のシスコンです。
●カーンパパ
 悪人ではありません。クズイだけです。女癖が悪く不実。養育費は払いますし女性に暴力は振るいませんが、不実です。でも息子の連れてきた可愛い女の子に軽蔑されたら……実はショックだったりします。
●カーンとグリモア
 本人も自覚はあるのですが、中々ノウキンの病は重かったりします。腕力で物理的に解決してきたので、訳のわからない力を今一つ信用できないのも理由です。悪霊達も今までの主が文系、理系だったので、初の体育会系ノウキン族に戸惑っております。特に本来の主が穏やかだったので、実はグリモアもおおっ!となっています。
●眠りの館もとい猫屋敷
 実は公王様が内装を監修、コンスタンツェが外装設計、施工はジェレマイアと元々手先が器用なオービスがトラップと呪術込みで手がけています。お家に関しての出資はターク公とカーンが。資材調達はコンスタンツェと加工技術が優れたコルテスが担当。神殿と軍が人手を出して立てました。そして猪のオジサン達(カーン親衛隊の焼き焼き信徒)が警衛隊と共に守っています。



2016/05/08(Sun) 23:5720
喪失の章

●Act3 狩人
 案内の男達の胸あたりに私の頭が届く。この男の場合は腰か。蛇の兵隊=粛正者。
●Act18 人と獣と
 カーンと呼ばれる蛇の兵隊の虹彩は、白かった。眼球の白目は青みがかっており、虹彩は黄色の混じった白。影になると境がわからなくなり瞳孔は縦に割れていた。蛇の兵隊と言ったが、男の眼は爬虫類のそれだった。
●Act19 神と子 〜 Act21 人の理
 オリヴィアによるカーンへの昔話。
 「この場所には今でいう人ではない種族が暮らしていたそうです。中央大陸の人種や種族とは異なるようで」 → ズーラがオリヴィアに懐かしさを感じる理由?
●Act36 蝶
 宮の主とオリヴィアの邂逅、そして過去。五十年前に拾われ、教育されながら育つ。
 オリヴィアの欲望とは――自分だけの家族と居場所がほしい。自分の命と同じぐらいの時を一緒に過ごしてくれる、そんな相手が欲しい。だって、一人が寂しかったから。
●幕間 後悔はしない
 「女だったのか」
 「知らなかったのかい? 純粋な森の民は、君と同じく長命で、大人になるまで時間がかかる。彼女は君より大人だよ。まぁ、肉体は子供だけどね」「森の民は君たちより古い血筋さ。王よりも高貴な種族だよ。本来なら、人間が頭を垂れるんだ」「へぇ、君みたいな人間でも、後悔するんだねぇ」
●幕間 精霊の娘
 精霊は耳に特徴。オリヴィアの耳は人より長く尖っていた → 精霊種の証
●幕間 忘却の荊
 壮年の男は長い黒髪を一つにしていた。北の男に多い装いだが、古めかしい。細面の暗い表情の男だ。目の色は薄い水色 → ナリス?
 「貴様は忘れる。受けた恩も娘の運命も忘れる。ここで犯した罪への罰だ。忘れて愚かにも生きるがいい」「人の世に戻れば、供物は長らえる事が難しい。貴様が思うよりもずっと、娘は憐れな末路を辿るだろう。それも、貴様は忘れる。何故、娘が死ぬのか、死んだ後も苦しむのかも忘れる」
 砕けたはずの鏡が、手の中にあった。只、その模様は薔薇と茨が刻まれている。



2016/05/09(Mon) 19:5521
欺瞞の章

●ダイレイ・リドニア・トゥーラ・ド・アモン・アイヒベルガー侯爵(青馬候、長命種)
 長男イエレミアス → 体から血を抜かれて死亡。夜毎夢に出る。外見上は長命種だが、医学的には短命種。グーレゴーアの異母兄。
 次男(三男)グーレゴーア・レイバンテール(廃嫡) → 外見長命種、医学的には短命種。書類上は血の繋がりのない甥。シュランゲ出身の欲深い奥方アレンカ。
 甥(フリュデンの政務官)
 ライナルト・リドニア(ラース、次男) → 長命種。候の最後の息子。長男の母と己の母が姉妹。
 エリ(エリカ・ナルトリア) → シュランゲ村唯一の生き残り。先祖に長命種があるため突然変異で生まれれ、隠し子として育てられる子。侯爵と同じ一族。
●Act51 廃村
 「ウルリヒ・カーンだ。だから、ウルだ。家名やら何やらでもっと長いんだがよ。お前とも中々付き合いが長くなったからな。ウルと呼んで良いぞ」
 そのように、愛称とやらを呼ぶ仲ではない。
 「カーン様とお呼びします」「お前なぁ…まぁ良いけどよ」
●Act54 輪の中へ
 井戸の中から空を見上げ、白い蛇たちが助けようとしてくる描写 → エリ視点だよなぁ…
 優しい人だった。こんな醜い者にも優しかった → 誰??
●Act55 窓の外
 蛇だ。白い蛇がいる。よく見ると、とても愛嬌のある顔をしていた。
 ――ありがとう 私の可愛い子供を助けてくれて だから、私の小さな力をあげます → 地母神の力で腐った魂が見えるようになる
●Act56 宿場の夜
 エリに滋養になるようにと飴を含ませていると、カーンが珍しそうにしていた。あんまりしげしげと見られたので、小さな固まりを食べさせる。殊の外気に入ったらしくもっと欲しいと言い出した。次の宿場で菓子を買ってやるからくれと言う。エリが少し笑ったので、飴はエリとカーンに半分こにして渡した。 → カーンは意外と甘いもの好き?
 オルタスで顔に入れ墨をするのは罪人か、野蛮な者と蔑まれていた。
 部下たちが酒や女を楽しみに言っている中、普通の顔で留守番するカーン → 欲が強いほうではなさそう
●Act60 中原の魔物 上 〜 Act71 中原の魔物 下
 青馬の呪い。青馬の王は、馬の姿をした神。トゥーラアモンの過去の領主が、報いを受けたと言われている。
 昔話では領主は気狂いになり、領民も女子供ばかりが衰弱し、領主が落馬で死ぬまで続いたとされている → 流行病を青馬。骨肉の争いを青馬の呪い、と。
●Act69 信じずとも
 サーレル、カーンと軍部に向かって手紙を書く。
●Act82 明日は来ない
 青い男の語るシュランゲ村の真実。
 特殊な金属を加工する技術を持ち、貴重で、取り扱いが難しいため門外不出とされ外界との交流も少ない(鉱毒ぽい)。強欲な女が村を滅ぼし、逃げた。シュランゲの村民はそもそも村に縛られていたのではなく、地母神を封じていた。封じると漏れた力で特殊な金属が取れた、だけ。祟り神(=七つ首の大蛇ナーヴェラト)を封じていた祭司の一族。
●Act84 婆様
 すまないねぇ、御同輩。ちょっとばかり、見逃しておくれ。元に戻すには、だいぶ、命が必要だ。刈り取って、捧げないと輪が閉じないんだよ。まぁ、人間なんざ生まれた時から罪人だ。諦めてもらうしかないねぇ
●Act90 命の器
 グリモア初使用。
 トゥーラアモンの城塞そのものが巨大な魔法陣であることを見る。長命種になりたかった奥方が呪陣を横領。
●幕間 砂の王国
 中央大陸王国は軍国であり、軍部の三分の二、将校の八割が獣人族。
●幕間 呪われし男
 「お前、呪われてるよ。それも盛大にな」
 どうして子供だけ無事だと思うんだ? おめでたいねぇ、お前ら。
●幕間 暁の棘
 一大隊(150の騎兵、補給込みの500)がトゥーラアモンに増援として出発。
 それも何故か、彼女は孤独に死ぬような気がして、珍しく、本当に珍しく気鬱だったのだ。



2016/05/09(Mon) 23:4122
哀歌の章

●ターク・バンダビア・コルテス(第14第コルテス公爵)
 第八師団軍団長タニア・カーザ
 バットルーガン → オービスの甥。
 ビミン(ビミィーネン)
 レンテ(レンティーヌ) → ビミンの母。夫はカーンの従兄弟であり、南領浄化の発端となった強毒性の疾病流行の原因。
 ニルダヌス → ビミンの祖父。中量獣種。
 オンタリオ公主ニコル・コルテス(ニコル・エル・オルタス) → 公王ランドールの三人の妹の一人。あと二人はランドールの異母妹と、精霊種と前王との間の血の繋がりのない妹。準人族。成人と共に東公領の八大貴族筆頭コルテス家に輿入れ。嫁いで10年と経たずに、風土病で亡くなっている――と一般に伝わっているが実際はシェルバンにより弓で暗殺されている。唯一の正妻。
 キリアン → コルテス公の非嫡出子だが血の繋がりはない。母はシェルバン公の娘で、出身を偽ってコルテス公に嫁ぎのちにCENSORED。彼自身は、宮の使者に「シェルバンの血族全てに、災いと罪に見合った罰を」望む。
 クラヴィス・オルウェン → 俗称「黒のクラヴィス」異端審問官が最初に学ぶ邪教徒。が、グリモアの語る記憶において邪教徒は彼の父であり、異父兄弟の妹を生贄に国を滅ぼそうとした父を阻止し、諸共に塩の柱となって罪を贖った。
●Act118 魂の底
 精霊種は長命種よりもさらに少し長生きで、獣人と違って死ぬまで老けない。長命種よりも不老不死に近い。神の力を分け与えられたと言われる精霊の子孫、神様の使い。特徴として真名が親でも血統の色でもなく神の言葉(=神言)で出来ていることと、耳が尖っていること。エルフ耳か。
 ――つまりお前等の分まで、この子は魂まで呪われたのさ。
●Act123 お礼?
 もしも、困ったら、助けてあげる。水の中、以外だったら、どこでも。だけど、お願いは、よく考えて。一度、呼んだら、お腹いっぱいになるまで帰らないから。内緒。お友達の、名前を呼ぶ。本当に、苦しいときに、呼ぶ。
●Act127 挿話 怒りの矛先
 彼ら同重量の雄を集団にする。と自然、順位付けをしないと気が済まないのだ。人族で言う同位は認めない。つまり、力こそ全てという原始的な雄の縄張り争いをし始める。
 あの男は、目印もない瓦礫の中から娘を掘り返した。気が狂ったように、無心でだ。まぁ、今回は自分の縄張りに他の重量獣種がいたから切れたんだろうが。「まぁ春は遠いが、あいつら動物だから。ともかく気に病む必要はない」
●Act137 野良猫
 「勝手に死なれると不愉快だ。だから、俺の移動先にするように押した」「死ぬという前提が嫌すぎます」「お前は馬鹿か、俺がいれば死ぬ訳がなかろう」
 その理屈に口が開く。横顔は冷たく聞いた言葉も素気ないが、意味を考えると泣きそうになった。――あぁ、この人の方が、馬鹿だ。
●Act138 絵札
 来年の同じ頃、カーンは中央で仕事漬け。誰かに相当恨まれてるのでその頃に刺されそう。すごい女難の相(オリヴィアを助けるためのあれこれか…)。
 オリヴィアは寝ている。目を覚まさない。誰も、眠りを邪魔できない。深い眠り。味方も敵もわからないような争いに巻き込まれる。
 カーンが贈り物 → 銀の拵えに紫の小さな水晶が付いた髪飾り、耳にも飾り
●Act139〜141 挿話 夜の遁走曲 上中下
 領主、それも大領主と呼ばれる者は、権利を得た者のみが座る → 中央で兵役を最低20年勤めて人権を得ていること
 モルダレオ、エンリケは南領浄化のときにニルダヌスが娘孫を隠れ蓑に、何かを持ち出した、という噂があり二人は確信している。
●Act144〜145 孤独の岸辺 上中
 オリヴィアから見てどんなふうに自分が見えているのが怖くなったカーン → 死人の霊にまみれている姿を見られたくない?的な
 肘から手首にかけて、藍色の紋様が取り巻いていた。私の体を取り巻く紋様と同じものだった。制約の証、グリモアを介した供物としての恭順の印。
●Act147 金柑
 果物が好物なオリヴィア → 普段真面目腐った顔をしているが、好物を食べるときだけニコニコしてるくさい(無自覚)。餌付け的に渡されるのはそのせいでは……
「あいあい、剥いてやるから、食えよ」「これも食べなさい」何故か、軍団長からもう一つ金柑を受け取ることになった。肉争奪戦後に戻ってきたモルガナにももらった。
●Ac148 湿地にて
 無傷で罰則なしは23人。どう見ても新人には見えない。カーンに聞くと、第八に流れてきた移動組で、傭兵崩れや他の師団で扱い難い兵士で、大凡新人という言葉が不似合いという者ばかりとか。女性6名含む。 → 移動組であるミ・アーハ・バザム、パトリッシュ・エイク、ロード・ザム、モルドビアン、ユベル・ノートらがここで参入。
 説明の間に金柑を取り出す。すると無意識にカーンは手に取ると皮を剥き、実を私に渡した。
「質問、いいですか?」「何だユベルノート」「巫女さんは、団長の隠し」
●Act150 挿話 煉獄への道程
 彼の中では全て、整合性がとれていた。義理の息子へ与えた事も。娘によって、運び出した事もだ。
 長い間、自分を失っていた。支配された奴隷だった。 → 自我が抑え込まれていた?
 あの手帳を、私は何処へ隠したのだろうか? → 新しい悪魔の名前と、新しい苗床が書かれている?
 マレイラ人族地域の襲撃を、獣人の陰謀であると東の貴族は強硬に抗議した。が、内地から支援に向かわせた兵隊がまるで獣人のように肉体を変異させ殺戮を始めた。野蛮な行為をしているのは東マレイラの人族であり、獣人への侮辱行為である。中央の幕僚本部にも届けられ公王と元老院の目に触れた結果――見せしめのために、中央軍は東の騒動に対して静観の姿勢。
●Act159 夏の空に言葉を喪う
 獣人が本能的に擬態を解く時は、理性が焼ききれる程の感情に支配されているからだよ。だってそうじゃないか。誰だって自分が殺されそうになったら、頑張るだろう? 君が死ぬ、それは自分が死ぬことだからね。君と彼は、表と裏だよ。同化した魂は双子だ。片側が死ぬと、同じだけの恐怖と痛みと憎悪に支配される。
●Act159 帰路にて
「彼女は公王の係累ですか?」 から公王ランドールと、三人の妹姫の関係が語られる。前王が精霊種の番を殺し、人妻を無理矢理後宮に入れたことも(オリヴィアの実母)、精霊種を野蛮に狩り集めたのが北方であったことも。
「俺がガキの頃の話だ。お前は生まれてない」 生まれてるし、ガッチガチの当事者なんだよなぁ…。
●Act175 孤独の岸辺 下
 獣人の成人は亜人と同じく早く、20年くらいで成人。寿命は亜人の三倍が平均。長命種が五倍。精霊種は長命種より少し長め。カーンは少し特殊で死ぬまで外見に変化はない。
 で、旦那っておいくつなんですか? 結局教えてもらえなかった。
●Act181 モルソバーンにて1〜
 モルソバーンを治める氏族アーベラインの長を目覚めさせるために、オリヴィアに見える糸を辿ることに。カーン、イグナシオ、ザムの三人と。
 彼等にも聞こえるだろう、この唄は、人に新たな感覚を与える。本来は狂気の世界にある力。生きて覗けば、狂人になる。魔に触れなければ得られない力。その感覚を開く。私の唄が届く場所にいる、この世界の住人へ。
「別に伝える必要はない。此奴等には、お前の声が聞こえてる。お前が喋る度に耳が動く」「娘は、喋れない。声が出ないんじゃない。無いんだろ? 怪我や病気で喋れないんじゃない。声が無いんだ。いつからだ?」
「カーン、いつまで落ち込んでいるんだ」(落ち込むではなく、怒っているの間違いでは?)
●幕間 そして彼らは招かれる
 娘は、命を削っている。真面目くさった顔をした、小さな娘の姿が朧に薄れる。薄れるだけではない。姿の色までが消えていく。何処かで、納得していた。娘は、精霊種だ。
●Act190 モルソバーンにて10
 マーセス・ベイラム → モルソバーンからシェルバン公の妾の一人として嫁いだエッダ・ベイラムの息子、シェルバン公の次男。モルソバーンの地下にて蜘蛛の異形と成り果てる。
●191 願い事ひとつ
 ニルダヌスの命の紋様は、奇妙な捻れを二つ含んでいた。胸の所と腹の所だ。循環する命の輪が、そこで奇妙な角度で捻れている。もしかすると、それが加工をした傷跡なのかもしれない。
 →193ラストにて、獣化を解除している?



2016/12/31(Sat) 01:3528
降臨の章

●登場人物
 グリューフィウス家 → 夫人フェリン(ディーダー・ボルネフェルトの従姉)、長男シュナイ(実はヤンデレ)、長女リアン(死した父親を反魂したときの子供)、夫の母親ドゥルの四人家族。故人としてゲオルグ(剣の達人であり、コルテス公の友。詳細は20141126日記参照)。
 エウロラ →
 ミシェル → リアンの友人。
 セイル → 踊りの教師役をしていた男。
 ゲルハルト侯爵 → 典礼長官。コンスタンツェの伯父。

●197 春の兆し
 寂しさを抱えながら、庭園にてひたすらカーンの帰りを待つオリヴィア。呼び寄せられたアーベラインから公王府にいるあるお方の話を聞く。精霊種の産む子供についての注意とオリヴィアの身の危険も。
●198 悲しい約束
「お前が、年老いて死ぬまでの暮らしを、領地において支えると誓う。安心して婆さんになれるように、毎日、お前の好きな果物を差し入れしてやる。どうだ?」
●204 兄と妹
 ディーダーにとって鈴は魔除けの呪具であった。それは他者にとっても守りとなった。つまり、呪具としての性質を持つほどの儀式を鈴は通過した事になる。あれは受け取った者を、人の境界の中に押しとどめた。そして手にした者は、人らしさを失わずにすむ。それは人への祝福であるとも考えられる。鈴は、ディーダーによって呪具になったのはない。とすれば?
●208から






2016/09/13(Tue) 20:2527
吉田沙保里ネキ

●霊長類最強女子
●「私、本当に自分が女で良かったと思っています。男だったらきっと、試合で何人か相手をCENSOREDますね」
●公式戦勝率が95%以上(305勝15敗)
●あまりに強すぎて階級を変えた選手がたくさんいる(伊調馨、登坂絵莉、2012年金メダル小原日登美)
●吉田沙保里を避けるあまり全ての階級に強豪が散らばり、結果、金を総なめする女子レスリング日本勢
●もともとは55kg級の選手だったが、あまりに強すぎたので世界的に他の級に人が逃げ、オリンピックから55kg級が排除された
●「ライバルたちはみんな私のタックルを研究して対策をしてくるので、タックルで倒した」
●外国人選手が合同練習を申し出るもあまりにハードすぎて帰国
●リオデジャネイロ・オリンピックにて53kg級決勝戦で(米)ヘレン・マルーリス選手に敗北し、自身初の銀メダルとなり、個人公式戦連勝記録を206勝でストップ。実に2001年全日本選手権準決勝の山本聖子戦以来、約15年ぶりの敗戦。
●↑以降、五輪3連覇、世界選手権13連覇。世界大会優勝記録は男女史上最多の16大会連続優勝。
●世界大会で獲得したメダルは27枚。内訳は金26、銀1、銅0。
●過去の大会から『五輪主将を務めた選手は苦戦する』というジンクスがあり、色んな選手や競技団体から断られまくったそれを快諾する器のデカさ
●ちなみに旗手にも同じジンクスがあったが、2012年ロンドンオリンピックで金を取り打ち破っている。開会式、閉会式ともに旗手を務めた。
●今回金メダルを取った登坂選手と土性選手が子供の頃に憧れていたのが吉田沙保里選手。トップに君臨し続けるすさまじさ。
●世界ランキング829週1位(=NARUTO連載前〜連載終了後)までずっと1位
●ヘレン・マルーリスは12歳のときアテネで吉田選手を見て憧れ、両親の反対を説得しレスリングの道へ。自分の圧倒的強さと活躍がやがて自分を倒す選手を産み出す…ってスポコン漫画のよう
●ちなみに15年前に敗北した山本聖子選手の元教え子

●現役続行と、東京五輪でのコーチ兼選手としての打診。
 「次が東京じゃなければ引退していた。自国開催のこんな機会は絶対ない」






2016/05/01(Sun) 01:3815
本日の重戦士さんを見守るスレ

■雑メモ
・VRMMO【Re:Zeilurth】通称ゼイル
 中央都市アインフェリア、北方都市ザインフェリア、東方都市ラインフェリア、南方都市マインフェリア、西方都市ウェインフェリア。
 ダンジョン攻略最大制限人数30人。
・重戦士さんprpr
・最前線攻略ギルドのなんたら騎士団『神聖十字騎士団』『暗黒九龍騎士団』
・重戦士さんの素顔は天使(リア容姿)。性別も天使
・中央都市大図書館地下書庫【Zeilurth : Chronicle】
 地上部のおよそ十数倍の大空洞に、積み上げられた書架が三次元的に組み合わされ覆い尽くしている。そこにあるのは独自言語で書かれた書物ばかり。

「気合いだ。気合いが全てを解決する」
「我、最後に泣いたのおぎゃあって生まれてきたときだし」






2016/04/25(Mon) 00:1711
死にかけて全部思い出しました!!

■情報メモ
・双子(とされているが……) →バスチア王家の人間は蠱毒を宿せない
 姉 クリスティアーナ・ディアーヌ・ルラ・バスチア(王位継承権第一位)
 妹 バーティミウス・アリアノーラ・ルラ・バスチア
     古代クレセリア文字の世界有数の識者(魔術文字、クレセリア・マーリン・コード)のため賢者姫とも。英雄姫。人魚姫。
     左足が上手く動かせない。奇妙な痣がある。相当上位の水の神霊の痣。
     竜宮の主曰く「王魚の血を継ぐ体」。王魚曰く「孫」。ニィジー・ジンと異母兄妹の可能性あり。

・イリアス
 隻眼。「荒野のイリアス」。風の神霊使い。
 嫁の名前は「アリア」。一年連れ添っただけ。 → 古代クレセリアのアリアノーラ? その時代から生きてる?いやまさか。

・乙女ゲーム「スティルの花冠」攻略対象+α
 シュヴァンシュタイン公爵(=ミスター・プリンス)
 ノーゼンクレス公(バスチア王国自治区ノーゼンクレス地域支配者)
 ジャービス・セプティス・ルダ・エンプウサ(国内北方)
 エンデール・エンフ・バルド・ラジャラウトス(隣国皇太子、双子の弟、ゲーム内未登場)
    「月と水底のめぐりあわせによる再会を」(36-許すという事は)
 ソヘイル・ムニール・バルド・ラジャラウトス(双子の兄、傾世のソヘイル)
 ダンダリオル子爵
 ニィジー・ジン(海賊、赤褐色の髪、瞳の色四→五に、王魚の孫)「あんたが親父にそっくりだから」

・タソガレ
 「七ツの瞳には、あなたが最初に触れろ」(12-異郷の皇太子)
 「――ああ、共鳴しているのか」大柄な体の、煌めく七色の色の左目の誰か。(13-七ツの瞳/夢の中、荒涼とした大地にて)
 「七ツの瞳に触れれば、そのようなことにはならなかっただろう」「その時は訪れたのに、機を逃した」「あれはあなたが手に入れるべきものだった」(31-強行軍)
 「あなたは七ツの瞳を蘇生させられる」(40-恐れる理由)
 「第三の目が覚醒する」「導にして標。息を吹き返す力を示す復活の標。目覚める力がすでにあることを知らせる」(46-旗印、魚に剣)
 「月の雫で歩みを消し、星屑であたりを照らしなさい」「災厄の炎と虚無の闇はいまだ目覚めず。それを渡してはいけない」「滅びの歌は完成しなかった」「最後の最後、歌う力すら失った。哀れな生き残り。あれの無念と滅びなかった力はまだこの世界に漂っている」(50-それは残酷なほど)
 「希望の光はすでに妄執が喪い。さすが人魚姫、希望さえ御する」「聴禍の風と貪欲の地はすでに目覚めた。それを示す蘇生の水は帰るべき場所に。あと三つ、目覚めの時を待つものたちがいる」「力は七つ。憑神の咒は希望の光の光で目を覚ますだろう。あとの二つもしかり。災厄の炎と虚無の闇はいまだ主を待ち続けている」(64-信ありきは)
 「光は目覚めを促す吉兆。水に囚われながらもその力は絶大。希望を示すそれは真の光。災厄は光なければ目覚めることは叶わず。さあ人魚姫、真なる剣を抜き放て。無念に囚われた人間を終わらせるために」「七つの力それぞれの名前。聴禍の風。貪欲の地、蘇生の水。災厄の炎と虚無の闇。そして憑神の咒に希望の光」「それら全てを集めた時、失われた歌が完成する。それは福音か呪いかは誰にもわからない。強力な力を求めるならば、それら全てを覚醒させろ」(74-暖かな隊商)
 風<炎<地<水<風

・王魚
 鱗の姿の偉丈夫、でも胸がある。(15-王魚は語る、亡国を)
 「やはりここにいたのか、人魚姫」「お前は吾の息子の娘だ。人間はそれを孫と言いやるのだろう?」(61-腐敗した主)
 『災厄たる"希望の光"はその魂にひれ伏し、虚像の主はすでに亡い。人魚姫は覚醒し、海に寄り付いたものはもう贄を求めず。災厄の切れ端たる使者は現れることはないだろう』(62-吼える怒声)

・閑話
 1- 主役の男はイリアス? 体は持って一年。
 2- 幼いバーティは体が弱く、7つまで生きられないだろうと見られていた。バスチアでは魔性の証とされる赤い髪、純銀の瞳。数年前、異母兄(継承一位)を『蠱毒の術に操られて王子を殺害した』とされている。
 3- アレは罪の子。予言の子。中央世界を塗り替えかねない。罪が具現化した子供。咎を背負い罪深き出自の子だと気付かれては、破滅するのは彼女のほう。アレが気付く前に、知る前に。
 4- 悪魔との契約。首以外を1、2年貸すことと交換に30年の命。人間では、なくなってしまうが。
 5- 過去の蘇生の水? 足に突き立てられた剣。時が来れば抜ける。
 6- 襲われるクリスティアーナ。猩々緋の髪=バーティのようだが、肉体描写がソヘイルぽい。体を借りているのか? バスチアの血のみが継ぐ虚無の闇。

【七ツの瞳】
 血が薄れていく七つの民が最後に残した、一族を守るために作り上げた瞳状にも見える力の結晶。七つの民族を象徴する、七色の宝石。七つの民とは――古きまじないに通じた人間とも獣とも竜とも判別のつかない者ども。右目に神の力を、左目に世界を有したとも。その力を軽々操った巫女アリアノーラ。その孫がクレセリア王国を沈め、七ツの瞳を滅びの歌で砕いた。
 ズリアの灯り『まれなる満月』のモデル。

【ラジャラウトス建国神話】
 神が左目から零した涙が形を変えたものである魚の王(=王魚)が地上に上がり、人の姿をとって王となった。

【七つの民の末裔】
 虹の目を持つ、人であって人でないもの。魔性でありながら魔性ではないもの。使用する力は並みの物ではなく、今の魔法使い程度なら赤子の手をひねるほどの労力しか使わないだけの、力を支配する者ども。強大にして凶悪。古代クレセリア文字は元々末裔が使用してした。赤い酒を贄として捧げる風習を持つ。東の古い唄にある。

【古代クレセリア石版】(48-三つの目は応えを求める)
『汝失われた姿を求めし者よ、滅びにより屑となりし大いなるものを請う者よ、我ありは再生の導にして復活の標、我わりは求めし者がこの世にあるを知らせる時。星屑で姿を照らせ、真に残るは愛か力か? その全ては○○――。吾は七つのひとつ、三つ目が目覚めた時に瞳を開く。我あるならばすなわち再生を復活はすでに』
 石版の塞いでいた奥の扉の中に、丸く青い宝玉。――ようやく、まみえることができた。
 「悪いな、あんたにこれは譲らねえ」 →イリアスがとりこんだ?。足の痣の形も変化した。

【人魚姫】
 七つの民の女の長。王魚の血を色濃く引く。膨大な力を御する耐久力のある魂を持った存在。



2016/04/25(Mon) 00:2112
56 / 王弟殿下

「それは俺が真実を知っているからだ。そしてこの真実はあまりにも罪深い。自らで気が付かなければ、意味がない」
「一つだけ言えることは、バーティミウス姫の赤毛だ」



2016/04/25(Mon) 01:3013
86 / 本性はあらわされ

ウルム=災厄の炎。その切れ端。

「二つが宿るこの体ならば、俺はそれができるんだ」 →もともとの風と、青い宝玉の水?
「俺が生きる為に災厄の炎が必要だった。引き剥がすには『依代の死』しかない」
「俺がCENSOREDまで、あんたに死なれたりすると困りますからね――恨みを呑んで死なれたら特に」



2016/04/30(Sat) 21:3514
87 / 決意

「風は焦っている。十八年前の二の舞を繰り返さないために」 →18年前に一度体を崩壊させ、18年かけて再生させたイリアス
「あの炎を、ウルムを受け入れたあの戦場で、この身は人を捨てたのだ」 →閑話4の視点はソヘイルだった可能性






2015/10/24(Sat) 07:231
(No Subject)

■春日望美
高校2年生
160cm
・戦姫(いくさひめ)
・姫将軍
・戦女神
・神子姫
・源氏の神子
・伝承の神の子
・神に愛でられる清らかな美しい方

■神子観
▼一周目
 運動神経は非常に良く、容姿端麗で頭も良い。凛々しい美人。責任感が強く、優しい。実は天然。ゆえに、熱を測るためにデコをひっつけたり、小さな怪我を舐めたり、男心を揺さぶることを簡単に誰にでもする(将臣だけ素で対応)。心を許した相手に対して激しく無防備。
 他人の心の機微に非常に聡いが、色恋となると途端に鈍くなる(のちに無意識で退くことと重なり、さらに色恋から遠ざかる)。料理は経験が少ないのであまり上手くなく(というかもっぱら殺人的と評判)、体を動かすことの方が好き。
 ただし、後の「勇ましい戦女神」の片鱗はこの頃から見え隠れ。源平の世で過ごす時が経つにつれ、それがどんどん表に出てくる。京に跳ばされてのち、剣術、体術、古流柔術等を密かに鍛錬し続け、かなりの腕前……になるのは、3周目あたりから?。
 初めて人を斬ったとき、衝撃と気持ち悪さで一人隠れて嘔吐(三草山)。
 初めて人を殺したとき、衝撃はあったもののそれを上回る慣れの為に吐くまでには到らず、一人で泣く。人の死に対してそこまでの衝撃を受けない自分が悲しく、恐ろしい。まるで獣のようだと思う。

▼二周目以降
(一周目→将臣(望美にとって一番近しい人は将臣な気がするので)→九郎→ヒノエ(+裏熊?)→弁慶→六波羅の銀編→譲→景時→敦盛→リズ→誰かのED)
 URAKUMAどこいれてくれよう!

 現実から眼を背けず、問題の解決策を探り前を向き続ける強い女性。しかしその強さは弱さと紙一重であり、少しつつけば一気に全て崩れてしまいそうな脆さを有するものである。逆鱗を己のエゴで使用することに強い罪悪感。
 一度目の運命の京で仲間を見捨て、自分だけ生き延びたことを悔い、動くことの出来なかった過去の己を罪だと思って責任を感じている。故に、どれだけ辛いことがあっても誰かに頼ることをせず、全て自分の内に抱え込み苦しむ。全て話して、頼って、縋ってしまいそうになる己を自覚し、そんな自分が情けなく腹立たしい。己に甘えを許さない。周りにも厳しいが、自分に対しては倍以上に厳しい。
 全てを失う苦しみと悲しみを知っているが故に、自分よりも他人を優先しすぎるきらいがある。周りから見て痛ましく、哀しくなるほど他人に優しく、もう少し頼れよ、と言いたくなるような雰囲気がある。
 戦闘では常に先陣に立って戦い、己の怪我を厭わず皆を守ろうとする。そのために自分が傷つくことに全く頓着していないので、ある程度で周囲が止めなければ数日は安静が必要な怪我を負うこともしばしば(片方の視界が閉ざされても残った目と耳と気配だけで戦おうとする程)。実戦でないと本気を出せないタイプなので、練習試合や模擬だったりすると、無意識のうちに加減してしまう。本気を出せば還内府、九郎とやり合っても腕力以外では勝てるほど。鬼強。
 戦で人と斬り合って高揚する自分が許せず、逝った者達の鎮魂を祈りつつ、戦場跡で泣くこともあるが、それは挫けそうになっている自分を叱咤し無理矢理引きずり起こしているような誓いなので、常に一人で行う。怨霊達を苦しみから救ってやれなかったことを悔い、戦場跡で深夜、一人で鎮魂の意を込めた舞を舞う。それは美しく儚く淡い夢のような、哀しみと慈愛の溢れた優美な舞。
 全てを失った深い衝撃と絶望と悲嘆を知るからこその、弁慶や九郎でさえも驚くような強い決意を秘めている。深い決意があるものは決して他人に明かさないし、中々その秘密を悟らせもしないが、普段の些細なことでは嘘が苦手でよく顔に出る。しかし、決して話せないことだと静かに微笑んでかわしたりする。
 大切な人を守りぬくという決意は固く、そのために自分が大怪我をしようが、それで守れるなら躊躇いは無い。致命傷にはならないよう気をつけているが、その見極めが非常に厳しいので、周囲は気が気ではない。今の自分に色恋に呆けている暇も許しも与えていないので、色恋の気配を察すると無意識に退いて避けてしまう。追われると逃げる。けれど自分は見つめるだけで追いはしない。
 相手に甘えてしまうだろう自分が何よりも許せないため、あえて己を苦境に置くことを好む。
 苦しんで、泣いて、傷ついて、血を吐いて。
 それでもなお、痛ましいほどに一人で立ち続けようとする人。

▼恋愛ED
・ヒノエ
 熊野本宮大社住まい。別当の正妻。街で神子姫大人気でヒノエ軽く嫉妬。夫が留守の時は街に下りてチンピラ退治(余計人気がアップ)。
・弁慶
 5条大橋の近くで凄まじい鴛鴦夫婦っぷり。
・将臣
 元々、夫婦以上恋人未満の関係。なので、結婚しても全然変わらない関係。

▼よく考えてみると(by ROCCA)
 チモEDの神子なんて、チモを手に入れるために何回運命を上書きしたんでしょうか。ひとりのEDを迎えるのにかかる時間が最短でも1年として、八葉+朔白龍+大団円で11年。10年以上も同じ季節を巡って巡ってずっと戦いの中に身をおいて戦って剣を振るい、何度も何度も繰り返し繰り返し・・・正気の沙汰じゃないですね。その修羅の道の中でも彼女が彼女のままで、少女のままの可愛らしさや人間らしさや失わずにいられたのは、恋をしていたからなのかもしれません。

▼平泉での知←神←銀
 チモのことを好きとかきらいとかそういう恋愛感情ではなく、ただただこの世界に生きていて欲しかったといつまでも引きずってしまう神子が、銀の中に知盛を探してしまう奥州の一周目。自分を通して他の誰かを見てるとわかりながらも惹かれていく運命上書き前の銀もけなげでよいですよね・・・あなたの望む知盛になってしまいたい銀。




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