冷笑主義
■重要な部分のみ抜粋年表 1183年 ソテール・ヴェルトール誕生 1184年 シャルロ・ド・ユニヴェール誕生 1198年 ローマ教皇にインノケンティウス3世即位 1200年頃 【シノンの森に死す】 シノン後【掌編:牢の囚人】【柩からの脱走】 1212年 フリードリッヒ2世がドイツ王に即位 1215年 シャルロ・ド・ユニヴェール、フランスにて謀殺【ジェノサイド】 1216年 7月16日インノケンティウス3世没、同日吸血鬼ユニヴェール出現 1250年 フリードリッヒ2世没 1268年 ホーエンシュタウフェン家、断絶 1300年代 第6話【白く冷たく美しく】 1429年 ジャンヌ・ダルク、火刑 1458年 フニャディ・ラースロー謀殺後、ハンガリー王にフニャディ家マーチャーシュ(ラースローの弟)1世選出。 1466年 パルティータ誕生 1484年 ローマ教皇にインノケンティウス8世即位 第8話【我が屋敷 ただ今メイド募集中】 1486年 第1〜5話 1480後半 【最後の騎士】 1490年 第7話【フィレンツェ】 第9話【カステル・デル・モンテ】 1491年 第10話【ダンピール】 第16話【王家の結婚】 フランス国王シャルル8世、アンヌ・ド・ブルターニュと結婚。 1492年 春、ロレンツォ・ディ・メディチ没。 【ジェノサイド】 ユニヴェール死亡から約三ヵ月後、7月25日教皇インノケンティウス8世没。8月、アレッサンドロ6世選出(ロドリード・ボルジア)。それから数日後、ユニヴェール蘇る。 第11話【Dr.F】 第12話【エドワード】 第13話【特別】 1493年 チェーザレ・ボルジア(ヴァレンシア大司教)、枢機卿に就任。 第14話【うちに帰ろう】 第15話【Murders in Ferrara】 第17話【聖女】 マクシミリアンの娘、マルグリットが帰国。マクシミリアン1世、神聖ローマ帝国皇帝に選出。 第18話【愛の夢】 1494年 ピコ・デラ・ミランドラ没(毒殺)
■主要人物 ●シャルロ・ド・ユニヴェール(1184-1215) Charlot de Univers パーテル在住の吸血鬼。生前は吸血鬼始末人(クルースニク)。暗黒都市の入口を守る絶対なる番犬――だが、あくまでも金を得るための労働契約である(本人談)。 いささか嘲笑の混じる白皙の美貌に冬の月光をもしのぐ銀髪と紅眼、長身痩躯。紋章は黒い蝶(烏アゲハ)。 だが享楽で婦女子を襲うことはパルティータに厳しく禁止されている(一度こっそり破った時は散々小言を浴びせられたうえに棺桶に鍵をかけて閉じ込められた)。 ●パルティータ・インフィーネ(1466-) Partita Infine 本名はパルティータ・デ・コンティ・ディ・セーニでありインノケンティウス3世の直系12代目。誕生日は7月16日。 父はフォリア、母はフニャディ・パレストリーナ(ハンガリー王マーチャーシュ1世の妹)。 ユニヴェールに噛まれてから歳を取らなくなった。作る塩水が聖水になる。 ●ルナール Renard 本名、フリードリッヒ・フォン・バーベンベルク(だと魔女キルケが証言)であり、フリードリッヒ2世の孫。 黒猫。魔女に呪いをかけられ、夜になると黒猫になってしまう青年。 腰まである艶やかな黒髪、ユニヴェールよりやや低いが高い部類の身長、ぼーっとしているようでいて隙の無い不思議な顔つきと、道化の如く描かれた奇妙なアイライン。服は全身黒。 ●フランベルジェ・ド・モントヴァン 蒼い魔女。カリスの薬学の弟子にして、恋人?。死因はカリスによる殺害。 ●アスカロン 本名はエドワード。魂食者(ソウルイーター)。死因は河への投身CENSORED。 ●シャムシール 死因は火刑。獣使い。
■特務隊デュランダル(錬金術によって不老) ●ソテール・ヴェルトール(1183-) sotel=救世主 Weltall=世界 ユニヴェール生前からの特務隊(デュランダル)の隊長を勤める名門ヴェルトール家当主。悪友。家紋は黄金の竜。長身痩躯、細面の端正な顔。黒髪蒼眼。不死ではないが、ユニヴェールと互角に戦える唯一の人間。 ジェノサイド後、責任を取って隊長を辞め、分課「オートクレール」を作り隊長に就任。 ●ルカ・デ・パリス/サマエル ソテールの代わりにデュランダル隊長となった男だが、その実体はフェッラーラでユニヴェールに殺された男の皮を被った死の天使サマエル。パルティータがヴァチカンにいた頃、彼女だけに見えていた執事セバスチャン・クロワ、薔薇十字団のクリスチャン・ローゼンクロイツとも同一人物。 フォリア・ディ・セーニと何らかの契約を結んでいる。パルティータの父母婚礼時にも約束があり「もし子供が生まれたら、再びボルジアが司教冠を載せるまで自由にさせること」。 現在はアスカロンの教会からデッラ・ローヴェレ枢機卿が連れて行った聖女カタリナに仕えている。 ●ミトラ・マンノウォー デュランダルの隊長代理をしていた盲目の武人。ソテールに次ぐ戦闘能力の持ち主であり、ヴァチカン時代のパルティータの師。 ●カリス・ファリダット 参謀官。線の細い麗人で優男。傑出した薬師。 ●フリード・テレストル(1475-) ダンピールでありユニヴェールの息子。母マリーが死んで、6歳でローマに連れて来られた。ソテールを師として修行中。 ●ヴェルトロ・レンツィ パリスと共に新規組。パリスの中身が人外と知っている。人間ではない? ●ヴィスタロッサ 聖騎士。のちにソテールの引き抜きによりオートクレール入隊。デューイの末裔。 ●リカード・デューイ 本名はシリーン・ロードン。史上初の女聖騎士。
■人間側 ●アンヌ・ド・ボージュー シャルルの姉。摂政。 ●フランス国王シャルル八世 ●ロレンツォ・ディ・メディチ ●その息子ジョヴァンニ ●神聖ローマ帝国皇帝フリードリッヒ三世 ●その息子マクシミシアン(=ブルゴーニュ公:ハプスブルク) 愚直。後にハプスブルク家の礎を築く。 ●クンツ・フォン・デア・ローゼン マクシミリアンの優秀な補佐官。 ●ハインリヒ・クレーマー 金髪の異端審問官。狂信者。「魔女の槌」作者。 ●ヤーコブ・シュプレンガー 小太りのハインリヒの相方。「魔女の槌」作者。 ●シエナ・マスカーニ 女性として初の枢機卿であり特務課デュランダル長官。金髪碧眼。 ●ヴァレンティノ・クレメンティ 総務局長官代理の枢機卿だったが、ジェノサイドにより失脚。21話にて「オートクレール」の責任者として司教に昇進。 ●インノケンティウス三世(ジョヴァンニ・ロターリオ・デ・コンティ・ディ・セーニ)
■暗黒都市側 ●セザール・ド・ロートシルト(伯爵) 背もユニヴェールと同じほど高く、秀麗ながら愛嬌のある顔立ちは人好きがする。が、少々盲目的。妻(予定)だったミレーユ・シャルドネの真意を読めずサヴォア卿に謀殺されたが、最後までそれに気づかず。 ●ウォルター・ド・ベリオール 黒の長い騎士服をまとい、腰には二振りの長剣。一本の短剣。青みがかった黒髪に飾られた顔は美しいというより野生的であり、しかし余計に色気はある。一撃必殺よりも、狩り嬲ることが好きなタイプ。頭が良く、喰えない輩。フランベルジェに一目惚れ。種族はベルセルク。 ●メリル・ジズ・メム ユニヴェール行きつけのパリの仕立て屋店長。キルケよりも古くから生きており、フェンリルを護衛に珍しい糸の仕入れに良く行くらしい。
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