☆「もったいない学会」というグループの共同執筆ブログ「ShiftM」から転載させていただきます。 (「シフトムの由来は、Shift M(もったいない)社会。略して、ShiftM) 。。。。。。。
◆Dmitry Orlov氏の『プーチンより西側諸国のエリートへ:遊び時間は終わり』
大谷正幸
2014年10月30日 09:00
前にも紹介したが、2005年4月にエジンバラで開催された石油減耗に関する会議の席でC.J. キャンベル氏は「石油時代の前半が今幕を下ろす。それは150年間続き、工業、輸送、貿易、農業、金融資本の急速な拡大を見せ、人口を六倍に増やすことを可能にした。金融資本は、石油にもとづくエネルギーによって焚きつけられた「明日の発展」を「今日の借金」の適当な担保と信じることで銀行によって創られたのだ。石油時代の後半は今黎明にある。石油と石油に依存するすべて(金融資本を含む)の衰えによって明示されるだろう。それは、現在の金融システムと関連する政治構造の崩壊を予告するものであり、いわば第二次世界恐慌である」と語った。(ASPO NEWSLETTER No 53, Contents No.534 ) そして今、私たちはまさに「政治構造の崩壊」が起こりつつある事態に遭遇している。
本稿は、Dmitry Orlov氏のブログCLUBORLOV 2014年10月29日付けの記事"Putin to Western elites: Play-time is over"の要点部分を訳したものである。読書の秋、英和辞典片手にプーチン演説を読み解くのも一興だろう。
世界の英語圏のほとんどの人々が数日前にソチで行われたバルダイ会議でのプーチンの演説を見逃し、ひょっとすると、その演説を聴いた人々もそれを読む機会を持たず、その演説の重要性を捉え損なった。(あなたのために、私は彼の演説の写しを下に貼り付けている。)西側メディアはそれを無視しようと努め、あるいはその意味を歪めている。あなたがプーチンについて思うことや思わないこととは無関係に(太陽や月のように、彼はあなたが意見をみがくために存在しているわけではない)、これはおそらく、1946年3月5日のチャーチルの「鉄のカーテン」演説以来、最も重要な政治演説である。
このスピーチの中で、プーチンは突然ゲームのルールを変えた。以前は、国際政治というゲームは次のように行われた。国民主権という心地よいフィクションのために、政治家は公然と宣言をしていた。だが、その宣言は完全にショーのためであって国際政治の中身とは無関係で、やがて、彼らは秘密の部屋で秘密の交渉に没頭して、実際の密約が出てきた。以前はプーチンも、ロシアが対等に扱われることだけを期待して、このゲームを楽しもうと努めていた。だが、そういう希望が潰えてしまい、この会議で、エリート仲間や政治リーダーの頭越しに人々に直接語り掛けることではっきりと西側諸国のタブーを破って、彼はゲームが終わると断言したのだ。
ロシア人ブロガーのchipstoneは、プーチン演説の最も重要なポイントを次のように要約している。
1. ロシアはもはやゲームをしないし、つまらないことで秘密の交渉に関わり合わないだろう。だが、集団安全保障を導き、公正さにもとづいて、双方の利益を考慮するならば、ロシアはまじめな交渉と協定を用意する。
2. 世界の集団安全保障システムはすべて今では荒廃してしまった。もはや国際的な安全を保証するものはまったくない。そして、安全保障を台無しにした主体には名前がある。アメリカ合衆国だ。
3. 新世界秩序の建設者たちは失敗しており、砂の城を築いてしまった。新世界秩序のようなものが構築されるかどうかはロシアの決定事項ではない。だが、ロシア抜きでは為されないだろうというのが結論である。
4.社会秩序にイノベーションを導入するのに、ロシアは保守的な手法を好むが、その導入が正当化されるかを考えるために、そのようなイノベーションを調査することや議論することには反対しない。
5. ロシアは、アメリカがずっと拡大してきた「カオスの帝国」によって創られた濁った海(註:murky waters、murkeyは「暗い、陰気な、恥ずかしい」の意味で比喩的にも用いられる形容詞)に魚釣りに行くつもりはなく、また、自らの新しい帝国建設には興味がない。(これは不必要なことだ。ロシアの課題はすでにある広大な領土を開発することにある。)どちらも世界の救世主たることを望むロシアのやることではないのだ、過去のロシアがそうだったように。
6.ロシアはロシア自身のイメージで世界を再初期化することを試みないが、誰かがその者のイメージでロシアを再初期化しようとするならば、その者を許すこともないだろう。ロシアは世界から自らを閉ざすつもりはないが、世界からロシアを締め出そうとする誰かはその愚行でひどい罰を受けることになることは確かだ。
7.ロシアはカオスの拡大を望まない、戦争を望まない、戦争を始める意図はない。しかしながら、ロシアは、世界戦争の勃発をほとんど不可避なことと考えており、それに備えており、なおも準備を続けている。ロシアは戦争を望まないが、それを怖れもしない。
8. ロシアは新世界秩序を今なお建設しようと試みている人々を挫く積極的な役割を引き受けるつもりはない、彼らの取り組みがロシアの重要な利益の障害となり始めるまでは。ロシアは、彼らのそばに立って、彼らが彼らの哀れな頭脳でできるだけ沢山取ろうとしているのを見張ることを優先するだろう。ロシアの利益を無視して、ロシアをこのプロセスに引きずり込もうとする者は、痛みの本当の意味を教えられることになるだろう。
9.ロシアの外交政策およびましてや内政においては、ロシアの政権はエリートや彼らの秘密の関係に頼ることはなく、人々の意志に頼るつもりだ。
これら9つのポイントに、私は10番目を加えたい。
10. 世界戦争を避ける新世界秩序を構築するチャンスはまだある。この新世界秩序は必ずやアメリカを含まねばならない。だが、アメリカは他国と同じことをするだけでいいのだ。国際法および国際協定に従うこと、すべての単独行動をやめること、他の国々の主権を完全に尊重すること。
これらをすべて要約すると、遊びの時間はおしまい、ということだ。子供たちよ、おもちゃを片付けなさい。今こそ大人が決定を下す時間だ。ロシアはこの準備が出来ている。世界はどうだろうか? 。。。。。。。。。
ttp://www.shiftm.jp/show_blog_item/265 上のアドレスにプーチン大統領の演説の本文が掲載されています。 |
07/11/2014(金) 23:38:09
No.12623 飯沼正晴 |
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「新世界秩序」とは(ウキベディアから)、
「新世界秩序(しんせかいちつじょ、New World Order、略称:NWO)とは、国際政治学の用語としては、ポスト冷戦体制の国際秩序を指す[2]。また陰謀論として、将来的に現在の主権独立国家体制を取り替えるとされている、世界統一政府による地球レベルでの管理社会を指すものとしても使われる。 (中略)
このことから新世界秩序や、いわゆるグローバリゼーションとはアングロ・サクソン帝国主義の言い換えに過ぎないのだと言われている。 。。。。。。。。
☆プーチン大統領は、今年7月の演説で以下のように述べているそうです。(「真実を探すブログ」より引用)
プーチンは演説の中で新世界秩序計画(NWOアジェンダ)について正式に発表しました。プーチンが「NWO(新世界秩序)のアジェンダ(計画)は世界中を刑務所にする」と述べました。演説でプーチンは、ウクライナ情勢についてや、西側諸国による終わりなき侵略行為で世界中が戦争状態になってしまっているとも話しています。
Vladimir Putin confirms the views long held by many ‘conspiracy theorists’ of the NWO’s plans to turn the entire planet into a ‘prison’ in this newly released video report from Russia Today.
In a video that should go viral across the planet, Putin talks about the Ukraine and the West’s unending desire to ‘dictate to others’ while turning the world into ‘a global barracks’. 。。。。。。。。 |
08/11/2014(土) 11:03:24
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No.12624 飯沼正晴 |
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なぜ唐突にこのような投稿をしたのかと言えば、 「世界は政治的にも経済的にも自然活動においても、混乱の坩堝(るつぼ)にある」ということを改めて意識に入れていただきたかったからです。
弱肉強食のグローバリゼーション経済はマネーによって世界ひとつらなりであり、今や中国・アメリカ・日本だけでなく、どこから世界経済破綻〜社会崩壊が始まってもおかしくない状況です。
しかし破壊されるのはあくまでも弱者の人生・生活であり、戦争や大混乱の度に富をさらに膨大化させてきた階層の支配が強まるのです。 一部の人たちにとっては戦争ほど儲かる商売はなく、皮肉なことに今や医療もまた効率よく一部の人たちの富を増大させるシステムになっているのです。 原子力産業ももちろんそうです。
この数千年の間、世界はカネと物質を集めることを善とし目的とする価値観で動かされてきました。 その結果、格差は世界的にも地域的にも個人間でも大きくなり続け、あらゆる種類の社会的弱者が生活や人生そのものを奪われています。
プーチン大統領の演説は、「新世界秩序」とは別の政治・経済的勢力が存在しているということだと思います。 もちろんプーチン大統領が善であるということではなく、「2大勢力を拮抗・対立させて、総体として支配を強めていく」というやり方が常套手段なので、そういう意味に受け取るべきでしょう。
しかし、プーチン大統領が「NWO(新世界秩序)のアジェンダ(計画)は世界中を刑務所にする」と述べたことは正しく、世界中の人々がカネ・物の奴隷にされようとしているのです。
霊界側は断固としてそれを認めないと、私は思っています。 人間の欲望・都合によるシナリオよりも、最終的には霊界側のシナリオが優先されることになっているはずです。
地上界というところは、霊界の写し世となるために紆余曲折を経て、艱難辛苦のなかで学びながらここまで来たのであり、今はまさに地上人類の第2幕の終盤、第3幕への過渡期なのだと思うのです。
克が受信した「このままいけば地上界はどうなるのか」というメッセージにあるように、ここで人間が気づき、価値観や生き方を変えていかなければ、今の文明が再起不能なまでに破壊される大混乱の中で、「やり直し」に導かれるのでしょう。
今の世の中の価値観や枠に従属することをやめて、自分を含めた生命や心に健やかな喜びをもたらすことに喜びを見いだしながら、素直にしなやかに生き直していくことだと思います。
金銭・物質系から生命系へ、です。
そして、宇宙に瀰漫する生命エネルギーは、私たちの内にも周囲にも同じようにあり、私たち自身がその一部でもあるのです。 やがて私たちはそのエネルギーに完全に同調し、使いこなし、肉体や病のみならず金銭物質をも含めて、全てを皆の喜びとして健やかに回復・再生させていくことができるようになるでしょう。
今の人間は、悠然たる大河を流れる氷の塊のようなものです。 大河は生命系・摂理の譬(たとえ)です。 大河に生きる生命たちを威圧し、あちらこちらにぶつかりながら、氷塊どうしもぶつかりあいながら、自分自身をも砕きながら流れているのです。 自分も水であることを思い起こし、元の水に戻れば大河の流れに溶け込んで、その一部として地上人生を健やかに、心おだやかに全うできるのです。
肉体や金銭物質や自分(の思い)への囚われが薄くなれば、自ずと瀰漫する生命エネルギーへの同調がスムーズにできるようになるのです。
今がその時。 地球の活動や太陽の活動にも「異変」が起き始めている今、改めてそう思うのです。 |
08/11/2014(土) 12:12:47
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