◆新たに2人が甲状腺がん 福島の18歳以下、計3人 放射線による影響否定
ttp://sankei.jp.msn.com/life/news/130213/bdy13021312510005-n1.htm 2013.2.13 12:50 産経新聞
東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の県民健康管理調査の検討委員会が13日、福島市内で開かれ、18歳以下の2人が新たに甲状腺がんと確定したと報告された。昨年9月に判明の1人と合わせ3人となった。
福島県立医大の鈴木真一教授は「甲状腺がんは最短で4〜5年で発見というのがチェルノブイリの知見。今の調査はもともとあった甲状腺がんを把握している」と述べ、福島第1原発事故による放射線の影響を否定した。
3人のほかに7人ががんの疑いがあるとして、県立医大が検査を続けている。
報告によると、2011年度に1次検査を約3万8000人を対象に実施。うち186人が、2次検査が必要と判定された。
2次検査で細胞検査が必要とした76人のうち、10人にがんの疑いがあるとされ、このうち3人が甲状腺がんと判明した。 |
14/02/2013(木) 11:07:57
No.10715 飯沼 |
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確定診断がなされた3人はすでに手術が済んでいるそうです。 「甲状腺がんの疑い」と言われている10名は、甲状腺の摘出手術を受けてから確定診断がなされるようです。 細胞診の確度からすれば、その10名のうちの7〜8名は甲状腺ガンである可能性が高いとのことです。
未成年者の甲状腺ガンは、100万人に1〜3人の発症率と言われています。
今回の3名、および10名は、2011年度に1次検査を受けた約3万8000人の中の、13名です。 約3万8000人中の186人が、2次検査が必要と判定され、その186人中の13名ということになります。 2011年度の時期の一次検査で、「異常なし」と判定された子供たちが今も本当に「異常なし」なのかどうかすら分かりません。
「(チェルノブイリと違うから)放射能の影響を否定」どころか、チェルノブイリよりもひどい健康被害が発症する可能性があるでしょう。 |
14/02/2013(木) 11:22:39
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No.10717 飯沼 |
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すみません、私の読み違いがあったようです。
確定診断が降り、手術を済ませた未成年者が3名と、そのほかに甲状腺がんの疑いが強い未成年者が7名ということのようです。 |
14/02/2013(木) 20:56:38
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No.10718 祐造 |
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今日の午後、福島県庁に電話しました。 「県民健康管理調査室」のMさんという方が対応してくれました。
子どもたちのエコー検査について、「甲状腺検査の対象者の総数は何人ですか?」と尋ねると、約36万人だということでした。 「で、現在までに検査結果がでている人数は?」と尋ねると、14万9660人という答えでした。 まだ42パーセントしか検査ができていないのに、3人が「甲状腺がんが確定」したことになります。 ということは、少なくとも36万人中、7人の子どもたちが甲状腺がんという計算になります。 事故直後、特にヨウ素被ばくが激しかった「いわき市」の子どもたちはまだ検査されていないので、実際はもっと多いのでしょう。
「子どもの甲状腺がんは100万人に一人」〜〜(フクロウの会発行「子どもたちの尿検査から見えてきたもの Vol、3」より)〜〜だとすると、今の福島の「36万人中、7人」は、なんと通常の20倍の発症率になります。 これは明らかに異常で「有意な増加」です。
それでも「原発事故との因果関係はない」といえるのか!!―――と指摘すると、Mさんは「発症した人数と、検査で得た人数は違うので、比較対象できない」と、わけの分からないことを繰り返していました。 検査で分かった患者もいずれ発症するのだから、数字は同じ意味をもつことぐらい、子どもでも分かるだろうに…。
記者会見で、福島県立医大の鈴木真一教授は、「チェルノブイリで甲状腺がんが発症が増加したのは、原発事故後4〜5年経ってから」として因果関係を否定しています。 でも、児玉竜彦著「内部被曝の真実」によると、ベラルーシでの調査結果ではチェルノブイリ原発事故の翌年には100万人中8人(15才〜18才)の甲状腺がん発症例が報告されています。
Mさんにこのことを伝えて 〜〜「原発事故後4〜5年経ってから」という見解は間違っている。このことを委員に伝えて、発言を訂正するように〜〜と要請しましたが、Mさんは頑なに「直属の上司にのみ伝えます」を繰り返して、どうしても委員には伝えないそうです。 人としての気持ちを全く感じない、まるでロボットと話しているような冷酷さでした。
僕はもう本当に腹が立って、、、 「子どもたちの命がかかっているのに、こんな大事な情報をどうして隠蔽するのだ! お前ら公務員は県民の税金で食わしてもらってるんだぞ! その子どもたちを見殺しにするな! 隠蔽して子どもたちが死んでいったら、Mさんあんたの責任だぞ!」 と怒鳴ってしまいました。 「私たちは県民の健康を見守ってまいります」という機械的お返事でした。
県も国も、子どもたちのいのちなど、へとも思っていないようです。
放射性核種はヨウ素だけじゃない、セシウム・ストロンチウム・プルトニウム・キュリウム…、甲状腺以外にも様々な疾患が増えるのではないでしょうか。 今も「4つの原子炉からは毎時1000万ベクレルの放射性物質が放出されている」 〜〜福島原発告訴団関西支部の冊子より〜〜 そうです。 福島の子どもたちを少しでも早く遠くへ避難させないかんと思います。 無力な自分がもどかしいですが、声をあげ続けます。 |
15/02/2013(金) 02:30:07
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No.10719 さき |
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祐造さん問い合わせありがとうございます。 念のために、
>「現在までに検査結果がでている人数は?」と尋ねると、14万9660人という答えでした。 まだ42パーセントしか検査ができていないのに、3人が「甲状腺がんが確定」したことになります。
↑↑ すでに14万9660人検査をしたのですね。 ただ今回の10人が疑い(うち3人が甲状腺がんの確定診断) というのは2011年度に検査をした約38000人のうちです。 すでに検査をした残り約11万1千人の二次検査の結果などはまだ発表されていません。 約38000人のうち10人が疑い(すでに3人が確定) という割合だと疑いのある人はもっと多くなると考えられます。 |
15/02/2013(金) 11:05:13
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No.10720 飯沼 |
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分かりやすく整理してくれた人がいるので、抜粋しておきます。
「県民健康管理調査」のうち、 平成23年度の検査人数−−−−38,114人 B判定(血液検査などの二次検査が必要)−−186人(うち二次検査検査終了者151人) その151人のうち細胞診が必要と判断された人−−−−85人 その結果、悪性または悪性の疑い(おそらくほとんど悪性)−−10人 そのうち手術が終わった人−−−−3人
ここまでが今回の報道の中身です。 しかしこれは昨年の3月(1年前)までに検査を受けた人だけの結果なのです。
平成24年度に検査を受けた94,975人のうち、 二次検査必要者は549人もいるのですが、 その結果はまだ発表されていません。 そのうち同じく6.6%が悪性であるならば、 新たに36人が悪性ということになります。
さらにヨウ素の初期被ばくが一番多かったであろうと最近報道されたいわき市は、 平成25年度の検査なのでこれから検査が始まります。 。。。。。。。。。。。。。。
祐造さんも書いていますが、放射性ヨウ素の被曝による甲状腺ガンだけでなく、さまざまな核種に被曝によって甚大な健康被害が蔓延する可能性があるのだと思います。
何よりの問題は、今も「放射線管理区域」に該当する汚染地域にきわめて大勢の子供たち・大人たちが暮らしていることです。
国や福島県の考え方・やり方はすでに明らかです。 彼らは、福島県民の健康よりも、県としての機能や財産価値や県職員の生活などを優先することに決めたのです。 実際問題、福島県の大半の地域が「放射線管理区域」として財産価値を失えば、不良債権の山となります。 福島県だけでなく、日本の経済が破綻するでしょう。 彼らにはそのリスクを超えて、住民の健康も生活も経済も健やかにできるはずがないのです。
全国の地方都市は人口減や産業衰退に疲弊しています。 福島をはじめ関東東北からの移住希望者はこれから増えていくと思います。 いくら政府やマスコミが隠ぺいしても、実際の状態を目の当たりにするわけですから、「できるものなら子供を連れて移住したい」と思う親が増えるのは当たり前です。
若い世代を受け入れたい地方都市と、移住を希望する人たちをどうつないでいくのかが非常に重要です。 地方都市には財源がないので、地域通貨などを発行して「物々交換的な地産地消」を促進しなければ成り立たないでしょう。
政府や政治家などに依存していてもロクなことにはなりません。 そもそも、例えば「国防」ということにしても、いくらカネをつぎ込み軍備を増強しても、日本全国にある原発を攻撃されたら、核ミサイル以上のダメージを受けるのです。 日本の原発は全て海岸沿いにあるので、その気になればいくらでも攻撃できるでしょう。
「防災対策」も然りです。 地震の活動期に入り、巨大地震や巨大津波が予測されているのに、原発をそのままにしたり再稼働をもくろむような連中の「防災感覚」は狂っているとしか思えません。 彼らの「防災」は本音のところでは、「利権の口実」なのだと思います。
ああいう連中をアテにしていると、とことん搾り取られて捨てられれ、泣きを見るのは庶民ですよ。 |
15/02/2013(金) 11:07:38
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No.10721 祐造 |
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>ただ今回の10人が疑い(うち3人が甲状腺がんの確定診断) というのは2011年度に検査をした約38000人のうちです。<
あっ! そうだったんですね。 分母を勘違いしてました。 すみません。
ということは…。 通常は「子どもの甲状腺がんは100万人に一人」なのに、今回の検査結果(3人ががん確定)は、「100万人に79人」の割合になりますね。
もしも「悪性または悪性の疑いのある10人」が全員がんと確定したなら、「100万人に263人」。 通常の263倍の発症率です。 ショックです。
これは大変なことになります。 チェルノブイリ事故と同じか、それ以上の健康被害がもう始まっているのだと思います。 |
16/02/2013(土) 01:30:24
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No.10722 さき |
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福島県の県民健康調査のHPから 甲状腺検査の実施状況及び検査結果↓(PDFファイルです) ttp://www.pref.fukushima.jp/imu/kenkoukanri/250213siryou2.pdf |
16/02/2013(土) 10:39:33
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