☆☆ 愛は時空を超えて 88 ☆☆
―― 霊界の克との対話 ――
飯沼)おーい、くぅ。
克子)はーい、まーたん、こんにちは。
飯)福島県に留まっている子供たちだけでなく、避難している子供たちや首都圏の子供たちにも甲状腺の異常が多発している。 甲状腺だけでなく、心音や心電図に異常の見られる子供たち、リンパ節が腫れている子供たちが、首都圏でも増えているようだ。
福島では今も突然に大量の鼻血を出す子供さんが少なくない。 先日の「わかちあい祭り」で出会った子供さんは昨年12月まで栃木県にいて、それから避難したとのことだが、避難先でも鼻血が出ていたそうだ。 僕らが福島に行った時に出会った女性のブログにば、その女性の子供さんも家族で外食中に突然に大量の鼻血を出して40分間も止まらなかったと書いてあった。 数日後にまた原因不明の鼻血が出たようだ。
情報統制されているのでそういう事実はあまり表には出ないが、やはり大変な事態が進行しつつあるとしか思えない。
克)はい。 いつもお伝えしているように、今は地上界の浄化、地上人類の霊性進化の節目にあります。 何においても「今まで通り」が通用しなくなっていくのです。 とりわけ、「金銭における今まで通り」は、完全に破綻していきます。 同時に、隠ぺい・操作された情報も、厳然たる事実・真実によって破綻するのです。
これもいつもお伝えしていることですが、それらが地上の人々の喜びの中で進行していくのか、あるいは未曾有の苦難の中で遂行されていくのかは、まさに皆さんがた人間次第です。
霊界側からはさまざまな計らいによって、喜びの中で人々が「出直し・生き直し」をしてくれるように、働きかけを続けています。 しかし、その一方ではもっと大きな力によって、「今まで通り」が通用しなくなる状況も計らわれていくのです。 それは決して生易しいものではなく、激しい天変地異や経済や情報通信システムの破綻、あるいはテクノロジーの崩壊、病人や半病人の蔓延などというものも含まれます。
多くの人々が今まで信じ、信頼してきた経済システムの崩壊が始まれば、大混乱に陥るでしょうが、それでもまだ人々の多くは目覚めることができないかもしれません。 そういう人たちはわずかな金銭にしがみつくか、あるいは自ら身も心も売った者のようになっていくのです。
飯)はい。 そういう状況が広がっていくのだと思う。 紙幣が紙切れ同然になる状況も現実味を帯びてきている。 福島のことにしても、今の時点ですでに3割以上の子供たちに甲状腺異常が発生しているということは、将来的にどれだけの甲状腺異常が発症するのか、想像すれば恐ろしくなる。 当然のことながら、初期に被ばくしたのはヨウ素131だけではなく、何百何千万人もの人たちがさまざまな種類の放射性物質による被ばくをしているのだと思う。
一般人の年間被ばく限度は、法律で1ミリシーベルト以下に決められている。 しかし、数千万人以上の人たちが1ミリシーベルト以上の被ばくを受ける違法状態に放置されている。 それどころか、土壌の汚染度からすればおそらくは何百万人もの人たちが放射線管理区域の基準以上のところで生活している。 放射線管理区域内には、子供や妊婦さんの立ち入りはもちろんのこと一般人の立ち入りは禁止で、寝食も禁止されているのだ。 1平米あたり4万ベクレル以上のものは持ち出しが禁止されている。
これはガンマー線のみの基準で、アルファー線やベーター線が含まれていたらもっと基準は厳しくなる。 福島原発事故では、アルファー線やベーター線核種も放出されたはずなのに、政府も電力会社もまともな調査計測をしていない。
福島県では平米あた10万ベクレル以上の土壌汚染は当たり前のようになっている。 健康被害が広がったとしても、電力会社や政府は「放射能被曝が原因であると確定できない」という理由で、まともな補償をしないだろう。 それに、そもそも補償の問題ではない。 子どもたちをはじめとして、極めて多数の人たちの健康も人生も破壊されてしまうのだ。
克)はい。 このままいけば、そういう状況に陥ってしまう可能性は十分にあります。 ですから霊界側は悲惨な状況を喜びのなかでの進化・向上に切り替えていただくように、働きかけを続けているのです。 悠々塾につながる皆さんは、極めて重大な役割を担っています。 皆さんがたはまだあまり実感が持てていないようですが、希望と喜びのなかで向上・進化の道を進むことができるのか、絶望と混乱の果てに向上・進化の道筋に至るのかの鍵を握っているのです。
いくらそう言われても、皆さんがたは未だに「なぜ、自分のような者が、そういう重大な使命を担うグループにつながっているのか?」「ほかの人はともかくとして、自分に関しては全くそういう役割を担う人間であるとは思えない(だって今までの人生を振り返っても、自分なんて過ちや至らなさをたくさん抱えた、取るに足りない人間に過ぎないのだから)」という疑念が大きい状態です。
確かに、皆さんがたの一人ひとりが、いくつもの過ちや至らなさを抱えていることは事実です。 しかし、それは誰であっても向上・進化の過程にあるのですから、当然のことです。 そういう意味で言えば、私たち霊界の者も同じです。
そういうこととは別に、皆さんがたは今の時代にあって、人としての善良さにおいて際立っているのです。 自分ではそうは思えていないとしても、こちら側はあなたがた自身よりも的確に査定してきたからこそ、悠々塾とつなげたのです。
今の雛型としての悠々塾にとって、頭数は問題ではありません。 職業や社会的地位や収入・財産や預貯金の額も何の関係もなく、年齢や学歴はもちろん、知識の量や頭脳の明晰さ、話し上手か口下手かなども全く関係ありません。 中には相手を思う情の深さゆえに、相手が自分の意見を聞き入れてくれなければ腹を立てて「いなくなってしまえばいい」などと口にしてしまう人もいますが、もちろんそういうことは改めなければならないにしても、愛情の濃さはちゃんと査定しています。
ただただ、弱い立場・大変な状況におかれている人や生命に対する共感と思いやり、そしてそれらに対して実際に自分が手を差し延べずにはいられない(止むに止まれぬ)行動力、すなわち地上に生きる人としての善良さが条件の全てであり、唯一の基準なのです。
それに付け加えれば、自分が権威・権力を振りかざしたがるのではなく、自分の優位性を軸として人と関わろうとするのではなく、同じ人間として「共生・共存」することを喜びとできるかどうかです。
なぜならば、「違いを超えた(広い意味での)共生の喜び」こそが、これからの地上人類の進む道筋であるからです。
飯)僕もそう思います。 先日、定例会で話をしていて、「生命系」というイメージが急に広がった。 今の世で貫かれている「物質・金銭系」に対する、「生命系」というイメージだ。
人体を無数の部品で組み立てられた極めて精密な機械のようなものとして見るのが「物質系」だとすれば、「生命系」は1個の細胞に数百〜数千のミトコンドリアが生息し、健やかさの維持・増進のために絶えずダイナミックに動いて働き続けており、人体とはそういう細胞が60兆個も集まって構成されている、生命の有機的集合体であるという見方をする。
「物質系」で言えば、「精密機械である人体をより効率的に動かすこと」が健やかさになる。 「生命系」の見方では、「ミトコンドリアや腸内細菌などの無数の体内生命が働きやすい環境を提供すること」によって、結果的にそれら生命の集合体である人体の健やかさに直結するという捉え方になる。 物質系ではコントロールや効率性が求められ、生命系では構成する生命同士の協調や共生が重視される。
もちろん人体についての見方だけでなく、両者の違いはあらゆる分野に及んでいて、同じものでもその切り口によって全く異なったものになってくるのだと思う。 今や世界も人生をもを支配している金銭にしても、元々は物質的生活を効率よく進めていくための媒介・道具として使われ、普及していったのだった。 それ以前は、必要とする者同士の物々交換だったり、米などの穀物や布や貴金属などが基準物資となっていた。
金銭という腐りもせず、劣化もしない基準物資の大量流通は、人間の価値観や生活を大きく変えてしまったのだ。
「物質・金銭系」は、「より多くを得るために。自分の側がより多くの利益を得るために」が基本原理であり、それを軸としてつながり、広がっている。 人間の属性のあらゆるものが、その基準で査定され、条件化されてしまう。
高学歴が社会的地位や高収入につながるということになれば、高学歴を得るために効率的に勉強し、結果としてそれ以外の分野では非常に未熟なままの、人間力に劣るエリートが輩出されていく。 今まで通りの機械的判断で通用する時はそれでもやっていけるのだろうが、未経験の事態が発生して総合的に考えて判断しなければならない局面がもたらされれば、全く役に立たないということになる。
金融経済の破滅的混乱が始まっており、すでに金銭の基準は乱高下している。 王様の乱心によって社会が混乱し、人々の生活が破壊されるように、貨幣価値の乱高下による破滅的混乱は必至だと思う。
その上、社会を統率する立場の者たちには混乱に対応する能力・人間力が欠如しているのだから、これから先の時代は実にひどいことになっていくような気がする。 まさに「物質・金銭系」全体が崩壊していくのだという気がしている。
それに代わって、「生命系」が見直され、新たな意味を持って展開し始めるのではないかと思う。 人体に必要なエネルギーを生成するにしても、物質系と言える「解糖系」よりも、文字通り生命系の「ミトコンドリア系」の方が、20倍近くも少ない物質(食糧)から同量のエネルギーを作り出せるのだそうだ。 ミトコンドリアと、その肉体を持った人間の意識(エネルギー)が共生の喜びに満たされるならば、今の物質系医学の常識をはるかに超えた現象がもたらされるに違いないと、僕は確信している。 今まで僕らが経験してきた幾つもの奇跡的な治癒や改善は、きっとそういう「生命系」の原理に基づいていたのだと思う。 違いを超えた生命同士の自由な喜びによる共生は、結果的にお互いにとっての喜びを提供するに違いない。
それは決してギブ&テイクということではなく、自分の喜びとして、生命存在に向けて無条件の愛や祝福や感謝を注ぐこと。 生命系とは、あらゆる生命が喜びでつながっていくということであり、それを喜びとすれば自ずと全てが健やかに変化していくのだろう。
なんか、まだ全然まとまっていないが、それでも自分の中では大きなスケールで実感も実態もあるんだ。
克)はい、それはよく分ります。 というか、その意識にあなたがつながるように、こちら側ではずっと導きや計らいを続けてきたのですから。
あなたの言う「生命系」のつながり・広がりには、光の霊たちと地上の人間たちも含まれているのです。 「生命はひとつらなり」とはそういうことでもあります。 そしてあなたが思っているように、「生命系」が喜びで満たされたならば、今の常識をはるかに超える喜びの現象も当たり前のように顕現されていくのです。 それはヒーリング(医療)や農の分野に留まるものではなく、地上界の全てを生命相互の喜びの共生の場に組み替えていくことなのです。
あなた方が思いをめぐらせながら神武東征の逆コースを辿り、ホープさんが議員になったことも、そのためのものでした。 あなたにはゆっくりと旅にでも出て、さまざまにイメージを広げ、思いをめぐらせていただきたいところですが、それが難しいのであればせめて神武東征の拠点になった(とあなた方が考えている)島での祝勝会を行ってください。
飯)はいよ。 そうするつもりではいるんだけど、お互いなかなか都合がつかなくてね。 でも、予定を繰り合わせて、なるべく早い時期にその島に行くことを計画します。
とにかく、僕らが思い、行なってきたことの全てが「生命系」の展開につながっているのだと思う。 その視点をさらに確かなものにしながら、働きを広げていきます。
克)はい。 そのつもりで、もっともっとイメージを広げてあらゆるラインで「生命系」の復権に向けて展開していってください。
飯)うん、ありがとうね!
克)いえいえ、こうしてあなたと共に働けることが嬉しいのですよ。
(2012・5・29) |
30/05/2012(水) 09:08:10
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