「私には夢があります。役所が企画した、まるで金太郎あめのような町ではなく、地域の特色にあった町作りの中で、お年寄りも小さな子供たちも近所の人も、お互いがきずなで結ばれて助け合う社会。青空や広い海、野山に囲まれた田園と大勢の人たちが集う都市が調和を保ち、どこでも一家だんらんの姿が見られる日本。その一方で個人個人が自らの意見を持ち、諸外国とも堂々と渡り合う自立した国家日本。そのような日本に作り直したいというのが、私の夢であります。 日本人は千年以上前から共生の知恵として、和の文化を築きました。われわれには共生の理念と政策を世界に発信できる能力と資格が十分にあります。誰にもチャンスとぬくもりがある、豊かな日本を作るために、自立した国民から選ばれた自立した政治家が自らの見識と自らの責任で政策を決定し実行に移さなければなりません。 そして、霞ヶ関で集中している権限と財源を地方に解き放ち、国民の手に取り戻さなければなりません。そのため、国のひも付き補助金を順次すべて地方への一括交付金に改めます。これにより、地方では自主的な町作りやインフラ整備が可能になります。国、地方を通じた大きな節約効果と、そして地域経済の活性化が期待できます。また、地域での雇用が生み出され、若者がふるさとに帰り、仕事に就くこともできるようになります。 国民の皆さんにご負担をお願いするのは、ここにいる皆さんがありとあらゆる知恵を絞って、できることすべてに取り組んでからでいいはずであります。そしてそれが、昨年の総選挙で民主党と国民との約束でなかったでしょうか。 官僚依存の政治に逆戻りさせるわけにはいきません。それはとりもなおさず、政治の歴史を20世紀に後戻りさせることになるからであります。私は代表になってもできないことはできないと正直に言うつもりであります。しかし、約束したことは必ず守ります。 こう断言できるのは官僚の壁を突破して、国民の生活が第一の政治を実行するのは、最後は政治家の志であり、改革のきずなで結ばれている皆さんとなら、長い時代の壁を突破できると信じるからであります。そして私自身は、民主党の代表すなわち国の最終責任者として、すべての責任を取る覚悟があります。 明治維新の偉業を達成するまでに多くの志を持った人たちの命が失われました。また、わが民主党においても、昨年の政権交代をみることなく、志半ばで亡くなった同志もおります。このことに思いをはせるとき、私は自らの政治生命の総決算として最後のご奉公をする決意であります。そして同志の皆さんとともに、日本を官僚の国から国民の国へ立て直し、次の世代にたいまつを引き継ぎたいと思います。」
「私には夢がある」 小沢一郎氏 2010年9月14日 『民主党代表選演説』より抜粋 |
15/09/2010(水) 19:04:17
No.7189 飯沼 |
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民主党の皆さまへ
代表選挙、お疲れさまでした。 私は民主党に期待する者でしたが、今回の代表選挙に関してどうしてもお尋ねしたいことがあり、このような文書を送らせていただきます。 失礼をお許しください。
どのような人たちがどのような経緯で民主党の党員・サポーターに登録するのか、私は知りません。 しかし年間6000円あるいは2000円の会費を負担するのですから、全く無関心な人たちは少ないのでしょう。 その前提の上に、私の疑問を提示させていただきます。
今回の代表選挙の有権者、すなわち党員・サポーター数が342.493人。 投票数が229,030。 棄権した人は、113,463人に上ります。 投票率は66%。 実に、3人に1人が棄権したことになります。
民主党代表選挙における党員・サポーター投票は、2002年に一度だけ実施されています。 その時の有権者数は約31万人で投票率は51.3%でした。 それに比べれば今回の66%という投票率はかなり高くなっています。 しかし前回は民主党が野党時代の代表選挙であり、今回は実質的に総理大臣を選ぶ選挙です。 その意味では前回とは全く違った選挙なのに、投票率が前回よりも15%上がっただけというのは不思議に思います。 総理大臣を選ぶ選挙であるのに、有権者の3人に1人が棄権するというのはどう考えても不自然な気がします。
党員・サポーターの投票用紙は往復はがきの返信部分で、その上部の欄に指示する候補者の名前を書いて投函するだけです。 投票者の名前は記入しません。 しかも目隠しシールなどもないため、葉書を見れば記入された候補者名がすぐに分かります。
今回の平均投票率は66%ですが、もちろん選挙区によってばらつきがあります。 90%台の選挙区は皆無で、80%台の選挙区が6ヵ所あります。 三重3区(岡田克也氏の選挙区)84%、香川2区(玉木雄一郎氏の選挙区)82%、新潟4区(菊田真紀子氏の選挙区)81%、岩手4区(小沢一郎氏の選挙区)81%、宮城5区(安住淳氏の選挙区)80%、新潟2区(鷲尾英一郎氏の選挙区)80%です。 岩手4区と新潟2区が小沢氏が勝ち、それ以外は菅氏が取っています。
ここで意外なのは、小沢一郎氏の選挙区である岩手4区の投票率が決してダントツに高くはないということです。 地元の党員・サポーターのほとんどは小沢氏の支援者だと思われます。 実際の得票も小沢氏1462に対して、菅氏106票にすぎません。 その選挙区の投票率が、81%というのはむしろ不自然に低いと言えるのではないでしょうか? 小沢氏1056票に対して菅氏126票の岩手1区の投票率ですら75%、1384対99の岩手2区で76%。 1772対234の3区は68%ですから、全投票率のほぼ平均値しかありません。 投票率70%台の選挙区は83ヵ所程度はあります。 小沢氏の地元岩手の投票率にすれば、やはり低すぎるという気がします。
また全選挙区のうち、投票率が50%台の選挙区が46選挙区、40%台が4選挙区あります。 40%台の選挙区のうち3ヵ所は沖縄選挙区です。 沖縄は2002年の代表選挙のときの投票率も低く、今回は民主党に対してしらけてしまっている有権者も少なからずいるとは思いますが、それにしても沖縄の4選挙区全ての投票率が40%台・50%台というのは低すぎるような気がします。
全国300選挙区のうち、50選挙区の投票率が50%・40%台なのです。 50もの選挙区で有権者の2人に1人は棄権しているのです。 実質的に総理大臣を選ぶ選挙の有権者の投票率にしてはあまりにも低すぎるという印象を拭えません。
穿った見方かもしれませんが、どう考えても私には不自然に思えます。 それは私だけが感じることではありません。 ネット上では「不正選挙」の疑念が湧きあがっています。
私は「不正があった」と断定するつもりはありません。 しかし、党員・サポーター票は短期間の間に全国各地から茨城県内の郵便局止めで郵送され、倉庫に保管された後、東京都内に搬送されて開票作業が行なわれたと報道されています。 投票用紙は投票した候補者名がむき出しになっているのですから、保管倉庫内で何者かが小沢一郎と書かれてある投票用紙(葉書)を片っ端から抜き出そうと思えば、それは可能です。 もしも、茨城の倉庫内で投票用紙を候補者別に分別していたならば、もっと簡単に不正はできるでしょう。 もしも何者かが小沢氏への票を5万枚廃棄したとすれば、34万人の有権者のうち棄権者は6万人あまりになり、投票率は81%になります。 党費や会費を負担している党員・サポーターによる総理大臣を選出する選挙ですから、この程度の投票率でも決して高すぎるという印象はありません。
繰り返しますが、私は「今回の選挙に不正があった」と断定しているわけではありません。しかし、天下の公党であり、今や日本の政権与党である民主党が、代表選挙においてこのような疑念を抱かれること自体、恥ずべきことでありましょう。 まさかとは思いますが、万一にでもそのような不正選挙を企てた輩が日本の政権与党の中枢、あるいは日本の政府の中枢にいるなどということがあれば断じて許されるものではありません。 これは小沢氏を支持するとか、菅氏を支持するとかの問題ではありません。 もちろん小沢氏の敗北が受け入れられずにゴネているのでもないことをご理解ください。 終わってからいろいろ言うことを小沢一郎という人物は決して好まないことを十分に承知の上です。 本当に不正の可能性が明らかになりかければ、小沢氏は民主党の信頼失墜を防ぐために、むしろ追及の動きを抑える側にまわるのでしょう。 ですからこれは小沢氏のためなどではなく、総理大臣の選出に不正の可能性があるのならば、真っ当な日本を希求する人間として、決して看過できないことだからです。 一定以上の人々が不自然さを感じ、疑念を抱いているのですから、民主党としての「説明責任」が発生すると思うのですが、皆さんいかがでしょうか?
幸か不幸か、党員・サポーターの総数が500人以下の選挙区が数十ヵ所もあります。 その人たちの電話番号なども把握できていると思います。 いくつかの選挙区の有権者一人一人に投票したか棄権したかを確認することは決して難しいことではないと思います。 この際、少々の手間を掛けても国民や民主党支持者の疑念を晴らすために、実際に確認作業をしていただけますよう、お願いいたします。
2010年9月15日 飯沼正晴 |
15/09/2010(水) 19:13:20
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No.7190 さき |
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Re: 「私には夢がある」『民主党代表選演説』より抜粋 |
引用 |
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小沢さんが代表選に立候補したスピーチを聞いた時に、ああこの人はできることなら自分が立候補なんかしたくない、自分が総理大臣なんかになりたくない、誰か他の人がちゃんとやってくれさえすれば、と思っている、そういう人なんだと思いました。 地位や名誉、私利私欲じゃなく、皆のため、国のために自らの身体を張って働くことを使命とする志士ですね。 政治家って信用してなかったけど、自分の信念と自分の言葉で語る小沢さんの演説を聞いて、政治家っているんだなと思いなおしました。 代表選の結果がどうあれ、自らの信念に基づいて進むのみ。 これからは一兵卆として、、という言葉に何の迷いも疑いも感じなかった。 小沢一郎カッコいいやん!と思った。
今回の代表選はこの国の現在のありようを映しているのでしょう。 記者クラブがいかにひどいかということも見せつけられました。 3人に1人が棄権、300選挙区のうち、50選挙区の投票率が50%・40%台という、ぬまさんがあげてくれた数字には同じような疑問を感じました。 同時に、この国の現状が、このありさまがどんなにひどくても、ここに甘んじ、ここで諦めるわけにはいかないなら、そう思った者が自ら立ち上がるしかないやんと、そう思いました。 政治にかかわるとかいう特別なことではなく、この地に生きる生きる人間としてあたりまえの声をあげていくってことです。 この場につどう皆さんと「自分も皆も幸せに」という願いを、この地上で形にしていきたいです。
◆右上の家マークから、14日の民主党臨時党大会 代表選での両候補の演説、意見表明が聴けます |
15/09/2010(水) 21:51:49
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No.7191 飯沼 |
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Re: 「私には夢がある」『民主党代表選演説』より抜粋 |
引用 |
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某民主党消息筋の話では、昨日の12時頃までは小沢陣営は国会議員票250票近く固めていたようですね。 つまり菅さん陣営は160票あまりということだったようです。
菅さん陣営は12時過ぎに220席を予約してホテルでそう決起集会を持ったのに、参加議員は130名程度でした。 ショックを受けた菅さんは、縁起かつぎのカツカレーに手もつけずにすぐに退席してしまったそうです。
その直後、党員・サポーターの票数で6対4、ポイント数で200以上の差で菅さんが勝っているという情報が、菅さん側から小沢陣営の議員たちに流されたそうです。 もちろん、党員・サポーターの開票結果は、国会議員の投票が終わるまで厳重に秘匿される取り決めになっていました。
ところがそういう非常に重要な取り決めが破棄されて、党員・サポーターの開票結果が小沢陣営の切り崩しに使われてしまったようです。 それで、勝ち馬に乗るつもりで小沢さんに投票するはずの中間派議員や、浮き足立ってしまった小沢陣営の議員たち47名が雪崩を打つようにして菅さん支持に乗り換えたということです。
ですから、午後2時から国会議員の投票が始まる時には、すでに両陣営ともが「結果」を知っていたのです。 小沢さんは負け戦を知りながら、あの堂々たる演説をしたのだと思えば今さらに胸が熱くなります。 そして、負け戦が分かっても最後まで小沢さんを支持し続けた議員が199名もいたことに、小沢さんは心からの感謝をしておられるそうです。
日本一新・縄文革命はまだ終わってなどいません。 人と人との信頼に基づく結束はさらに強まり、遠からず表舞台に立って働く日が必ずくるに違いありません。 |
15/09/2010(水) 22:08:49
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