☆さいこさんが調べてくれました。 掲示板への投稿がうまくいかないそうで、飯沼が代理投稿します。 さいこさん、ありがとう! 。。。。。。。。
こんにちは。 この事件は今でも新しく記憶に残っています。 私はこの事件の犯人はずっと林被告だと思っていました。 あの時のマスコミの情報と映像に写る彼女の様子、砒素を使っての保険金詐欺…。 自分の中で何も検証もしないまま犯人と決め付け、その後の事件の行方にも無関心でいました。 いつだったかテレビで「林眞須美被告の死刑が確定した」というニュースが報道されました。 それを見ていた主人が「この事件、もしかしたら冤罪ちゃうか…?」と言うのを聞いて、この事件が状況証拠だけで、死刑判決が出たことを知りました。 先日掲示板でこの事件に関しても「冤罪説」があるとのヌマさんの書き込みがあって、ネットでこの事件を調べてみました。 この事件は直接的証拠がないまま、状況証拠だけで最高裁で死刑判決が言い渡されました。 動機も未解明です。
事件の概要 1998年7月25日、和歌山市園部の夏祭り会場でカレーライスを食べ、4人が死亡、63人が急性砒素中毒になった事件で、和歌山県警捜査本部は、4人の死因を「砒素中毒」と断定。 10月4日、和歌山県警は、同市園部、元生命保険会社営業職員の林眞須美さん(当時37才)を殺人未遂、詐欺容疑などで逮捕。 夫の元白アリ駆除業、林健治さん(当時53才)も共謀して交通傷害保険金を詐取するなどした別の詐欺、詐欺未遂容疑で逮捕。 12月9日、カレー事件の殺人及び殺人未遂容疑で逮捕。 1999年5月13日、和歌山地裁で初公判を迎え、3件の詐欺事件は認めたことで、分離公判となり、夫・林健治さんに懲役6年を言い渡した。 2002年12月11日の一審・和歌山地裁判決は、世界最先端の放射光施設「スプリング8」を使った科学鑑定結果を評価し、カレー内から採取された砒素と被告宅台所のプラスチック容器などに付着していた砒素が「同一である確率が極めて高い」と認定。住民一人ひとりの行動を検証した結果などから林被告の犯行と判断し、死刑を言い渡した。 2005年6月28日の二審・大阪高裁判決は、「事件当日の昼に被告がカレー鍋の見張りを1人でしていた事実に誤りはなく、次女と2人でいて混入の機会はなかったとする被告の供述は信用できない」などとして、一審同様の死刑判決を再び言い渡した。 2009年4月21日 最高歳第三小法廷は、2審大阪高裁の死刑判決を支持、被告の上告を棄却した。これにより林真須美被告の死刑が確定する。
弁護側の申し立ての一部を抜粋しました。 @ttp://uonome.jp/article/yasuda/412 ↓
当審判決は、被告人が犯人であることにつき、 ?@カレーに混入されていたものと同じ亜砒酸が、被告人の自宅から発見されていること ?A被告人の頭髪からも高濃度の砒素が検出されていること ?B被告人のみがカレーの入った鍋に亜砒素を密かに混入する機会があったこと。 ?C被告人がカレー鍋の蓋を開けるなどの不審な挙動をしていたこと
?@→同鑑定は、あくまでも定性分析にとどまり、その結果から同一物であるとの結論するのは全く不十分であり、その発見経過そのものに不自然な点があって、鑑定資料自体に信用性がないこと。
?A→これは鑑定人の中井が分析したものであるが、同人は、鑑定の嘱託を受けることなく行ったもの(1審中井、34回、一五〇頁)であって、このような検査を裁判の資料とすること自体許されないからである。
?B→被告人は次女と一緒にいたのであり、仮に第1審及び原審判決の認定どおりであるとしても、被告人が一旦自宅に戻ったときは無人であった。 また、毒物混入は、紙コップで入れられたと考えられるから、周りに人がいたとしても、スキを狙って、あるいは味見等を装って容易に混入することができるのであるから、被告人だけがひそかに混入する機会があったとするのは誤りである。
?C→被告人の次女と見誤ったものであって、人違いである。仮に、人違いでなかったとしても、目撃者において、周りを気にしていたように見えたに過ぎず、しかも毒物が混入されていない西鍋の蓋を開けたに過ぎないのであって、およそ、これをもって不審な行為だとすることはできない。 (被告人と見張りをバトンタッチした女性も、次女と被告人がガレージの中で一緒に並んで座って、なごやかに話をしていたと証言している。 近所に住む女子高生は「午後0時から午後1時にかけて、白いTシャツを着て首にタオルを巻き、髪の長い女性が、1人でカレー鍋の周りを歩き回り、西鍋の蓋を開けた。そして、その女性は被告人であった」と証言している。 しかし、被告人が着ていたのは黒のTシャツである。 首にタオルを巻いてもいなかったし、髪も長くなかった。 白のTシャツを着て首にタオルを巻き、髪が長く、そして西鍋の蓋を開けたのは、実は被告人の次女だった。 近所の女子高生は、被告人と次女を同一人だと見間違えたものである。 この目撃証言は、被告人が犯人であると疑わしめるものではなく、むしろ、次女の証言を裏付けるものである。 また、その場所には、4歳になる1番年下の子供もいたのである。 しかも次女は、鍋は違ったとしてもカレーの味見をしたのである。 もし、被告人が毒物を混入したとすれば、そのような危険な場所に子供を連れて行くであろうか。)
難しいことはよく分からなくて、上手くまとめられなくてすみません。 他にも色々な疑問点があり、改めてこの事件をもう一度検証したいと思いました。
以下のサイトを参考にして下さい。(@をhに) @ttp://enzai.org/masumi_hayashi/ @ttp://uonome.jp/article/yasuda/412 @ttp://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/adagio/wakayama.htm @ttp://d.hatena.ne.jp/ken-kataoka/
以上です。 勉強不足で、誤字脱字や変な言い回しがあったらすみません。
さいこ |
11/06/2009(木) 17:37:07
No.5728 さき |
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和歌山カレー事件、、 保険金詐欺があって、林が被告を犯人と思い込んでいたところがありました。 さいこさん情報ありがとうございます。 |
11/06/2009(木) 21:30:45
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No.5729 飯沼 |
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前にも書きましたが、欧米の刑事事件の有罪率は60%程度だそうです。 日本の有罪率は99%以上だそうです。
「日本の場合は、裁判で有罪判決が見込める案件に絞って起訴しているから、有罪率が高くなる」という(どこかの大学教授による)説明もあるようです。 それは本当でしょうか?
もしも本当なら、逮捕された後の取調べの結果、「嫌疑なし・嫌疑不十分」による不起訴が非常に多くなるはずです。
しかし、平成15年度の記録を見れば、 『一般刑法犯の起訴率は,55.4%,起訴猶予率は,36.0%で,道交違反を除く特別法違反の起訴率は,73.5%,起訴猶予率は,22.8%となっている。』
「起訴猶予」とは、軽微な犯罪で、訴追の必要がない場合に出される処分のことです。 何かやらかして逮捕されたものの、軽微な犯罪だったので、起訴を猶予されたということです。 重大犯罪で、「起訴猶予」はありえません。
起訴しても有罪判決が得られるだけの証拠が見つからない場合は、「嫌疑不十分」になります。 もしも、この「嫌疑不十分」が非常に多いのならば、「日本の場合は、裁判で有罪判決が見込める案件に絞って起訴しているから、有罪率が高くなる」という説明も成り立つのです。
しかし『道交違反を除く特別法違反の起訴率は,73.5%,起訴猶予率は,22.8%」ですから、その合計は96,3%に上っています。 つまり、「嫌疑なし・嫌疑不十分」は、逮捕された人の3,7%に過ぎないのです。
つまり、軽微な犯罪以外で逮捕された人(道交違反を除く)の96,3%は起訴されている計算になります。 そのうちの99%以上が、有罪になっているのです! 逮捕されたら、「有罪」はほぼ間違いなしなのです。
欧米でも、軽微な犯罪については起訴しないケースは相当あると思います。 とすれば、日本の有罪率99%以上というのは、まさに驚異的に異常な数字です。 欧米の有罪率が50〜60%、日本が99%以上ですから、その差は40%程度になります。 欧米で無罪になった被告の半数が実は真犯人だったとしても、日本と欧米の有罪率の差は歴然としています。(20%程度) 荒っぽく言えば、それが日本の冤罪率だとも言えるのです。
逮捕した容疑者を「有罪」にするために証拠を捏造し、暴力・暴言・姦計によって自白させ、裁判官はそれを知ってか知らずか、検察のシナリオをほとんど全て追認して、「有罪」を言い渡す。
情けない話ですが、今の日本は民主国家でもなければ、法治国家でもない。 どこかの独裁国と大して変わらないか、お上品ぶっているだけ醜悪でもあるでしょう。 。。。。。。。
(裁判以外での)欧米のやり方を見ていたら、欧米が民主国家・法治国家のお手本なんかじゃないことは言うまでもありません。 |
12/06/2009(金) 01:42:25
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No.5744 川口雅子 |
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はい私も林まゆみさんは無実だと信じている一人です。夫の林健二さんは早くから妻の無罪を訴えておられました。「報道では、わしはまゆみに殺されそうになっていたことになるが、もし報道の通りやったら、わしがまゆみが無実だと言うはずがないでしょう。」とのことでした。この事件もマスコミの過熱報道で、彼女が犯人だと世間のほとんどの人々が信じ込まされた事件のひとつだと思います。 あの報道の仕方は確かに異常でしたね。 わたしも長いこと彼女が犯人だと思い込んでいました。 冤罪でしかも死刑とは、こんな理不尽が許されてよいのでしょうか。 |
20/06/2009(土) 21:58:14
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