愛は時空を越えて 29
―― 霊界の克との対話 ――
飯沼)おぅい、クゥ。 なんか、お呼びのようで・・・。 また今日もあの怖いおじさんからの話なら、「飯沼は留守です」って言っといて。
克)まーたん、こんばんは。 まだ言ってるのね(笑) 心配しなくても、今日は私から少しお伝えするだけですよ。 前回は厳しいことを言ってごめんね。
飯) いやいや、僕もいろいろ思うところはあったよ。 「自己憐憫」という言葉はなかなかきつかったけど、確かにそう言われても仕方がないような心境だったからね。 いい気分転換になった、なんて言ったらまたあのおじさんが出てきたりしたら困るから言わないけど(笑)
克) バカね、まだ言ってる。 あなたがいくら挑発しても、守護霊様は全く取り合っていらっしゃいませんよ(笑)
飯) で、もう夜中の3時なんだけど、今日の受信って何? 多分「ドネーションシップ わかちあい」の設立総会までに伝えてもらう必要があることなんだろうね。
克) まあ、直接の関係はないけど、そうですね。 前のメッセージもそうだけど、こちらから情報を送る時には、たったひとつの意味しかないのではありません。 あのメッセージもあなたに指摘したり叱咤激励しているだけではありませんでした。 あれを読んだ他の人の反応もこちらでは当然注視しています。
あなたはあれから自分に向ける気持ちはずいぶん薄くなりました。 定例会では仲間たちの気持ちに包まれて、かなり吐き出せたみたいだしね。 それでよかったのです。
飯) そうなんだ。 あの時は、ISSINの歌を聴いていたら、お前との日々のことが浮かんできて・・・。 仲間たちの前で、それまで言えなかった気持ちを涙と一緒にずいぶん出させてもらった。 仲間って本当にありがたいと思ったよ。 それから体調もずいぶん良くなったからね。
克) そうみたいだわね。 さて、こちらからのメッセージの意味は一通りではないとお伝えしました。 なかにはメッセージに沿って努力しても結果は思い描いていたこととは違っているということもあります。 それは私が受信していた頃から霊団から伝えられていましたね。 私がこちらに移行したこともそうですしね。 結果は別にして、地上の人間が努力しなければならないことはあります。 そのときにあらかじめ結果を伝えていれば、ほとんどの人は必要な努力をしないでしょう。 努力した結果は、その人のカルマや今生での目的に照らしてもたらされるのです。
なかには結果に不満を持つ人もいるかもしれませんが、地上の結果が全てではありません。 霊的法則から言えば、なすべきことを成し遂げようと努力していれば地上での結果はあまり問題ではないのです。 こちらに戻れば、努力に見合うだけの評価と祝福を受けることになります。 それは地上での成果や結果よりもはるかに大きな喜びであり光栄なのです。 でも、努力しなければ嬉しい結果はもたらされないことは当然です。 ここで言う努力とは、単にこつこつ積み重ねていくというものだけでなく、目標に向かって遣われる心のエネルギーの全てを含んだ意味です。
そして、カルマの解消といっても、ほとんどの人の地上人生は何度もあるのですから、そう単純なものではありません。 もちろんその人の魂の学びの段階(霊格)や魂の傾向に即したテーマがあるのですが、最初の人生から今生までの間に積み重ねたカルマがあるのですから、それほど単純なものではないのです。 例えて言えば、パイプに水垢が何重にもこびりついて、水の流れる空間が狭くなっているようなものです。 再生するたびにカルマを重ねるとは、そういうことなのです。
誰もが最初の人生と同じ境遇に生まれるわけでもありませんね。 あなたの場合も最初の人生では「くに」を統率する者としての立場に生まれ、2度目の人生でも名門の家柄に生まれました。 そこでも自分が為すべきことを成し遂げることができず、今回の人生では決して特別な立場からではなく、過去世よりも厳しい条件の中でテーマの成就を目指すことになったのです。 あなたが今回の人生のテーマに目覚め、努力を続けた結果は知らされてはいません。 テーマの成就のために全力を尽くすのみですし、それでよいのです。 それは他の人に関しても同じです。 積み重ねたカルマを解消したとしても、どのような結果がもたらされるかは人間には分からないのです。 何が埋め合わせになってカルマの解消につながるのかさえ、地上的な考えだけでは及びもつかないことなのです。
その意味では人智をはるかに超えた摂理・法則のなかであなた方は生きているのです。 前回の守護霊様が伝えた、『彼の現状はカルマに即して当然辿らねばならぬ過程ではあるが、あなた方の雛形において彼が最後の挑戦者である。彼ほど大きなカルマを背負った者はあなた方の雛型にはもういないのである。』という言葉を、決して一面的に捉えないようにしてくださいね。
もちろん、彼が今の状態を脱することは彼自身にとってもあなた方が担う雛形にとっても、必要不可欠なことではありますが、それで全てが一足飛びに変わるかといえばそういうものでもないのです。 今、どうしても越えなければならない時期を迎えているということで、それを越えた後はまたふさわしく計らわれていくのです。 ちなみに彼の場合は、自分の頭で考え、自分の心を(絶えず)遣わずにはいられない状況がもたらされるでしょう。 人の気持ちや心の変化を思い知ることもあるでしょう。 それが現段階での彼を育てるということになります。
誰にとっても、本当の意味で地上に生きるということは、自分の心を遣い、動かし、自分の頭で考え、言動するということなのです。 人の喜びと同時に自分の喜びに向かって、喜びを感じながら自分の心と頭を遣って実際に生きることが健やかな人生なのです。 曲がりなりにもそうしてきた者には気づきによってさらに喜びがもたらされるでしょうし、ほとんどそうはしてこなかった者には気づきに伴ってふさわしい埋め合わせの期間がもたらされるでしょう。 地上での過ちや至らなさは、できれば地上で埋め合わせて、人生の次の段階に進むことが望ましいのです。 そのようにしてもたらされた状況もまた、大きな意味からはカルマの解消の過程であるのです。
飯) お前が伝えようとしていることの意味はおおよそ分かるよ。 だけど、どうしてそれを設立総会までに伝える必要があるの? もうすぐ夜が明ける時間だよ。
克) それはここで言葉にしてお伝えすることはできませんが、あなたには分かるはずです。 自分の頭と心を目一杯に遣えばね(笑)
飯) あのね、笑ってる場合か? いくら何でも眠くて、頭も働かないよ。 と言ったものの、分かったわ・・・。 まあ、これはお前が吹き込んできた思念だろうけどね。
克) 地上の人間独自の考えや心の遣い方って、本当はあんまりないのですよ。 大半はその人がそのとき共鳴している霊的階層からの影響を受けているものなの。 今はこの話にはこれ以上触れないけどね。
話を戻すと、あなたは地上的価値観や常識に縛られずに、霊的法則に適っているかどうかを基準にして物事を考え、心を遣っていくべき人なのです。 そして事の大小にかかわらず、それを地上で顕現していく人なのです。 それでよいのですよ。 十分に吟味したのであれば、自信と誇りを持って自分の心と頭が導き出した方向に進んでいけばよろしいのです。 自信と誇りを持てるからこそ確信と言えるのですし、そのエネルギーがまた次の導きと計らいを引き寄せ、道を切り開いていけるのです。
飯) もう朝の5時前だ。 外では鳥が鳴き始めたよ。 新しい夜明けってわけか。
克) そうですよ。 あなたがたは新しい地上界の夜明けに向けて進もうとしているのです。 そういう自分に自信と誇りを持っていただきたいのです。 あなたがたの喜びと幸せのために、地上人類皆の喜びと幸せのために、どうぞ自信と誇りを持ってドネーションシップを出航させてください。 くれぐれも自分としての喜びを疎かにせずにね。 それを求め大事にするからこそあなたがたも地上に生きる喜びに満たされ、同じ喜びを求めている世界中の人々との接点を強く持てるのだと理解してくださいね。 あなたがたのことを私はもちろん、霊界側でも応援しているのです。 「明日のくに」を目指して、胸を張って大海に漕ぎ出してください。
さきさん、大丈夫だからね。
飯) はいよ。 頭はボーだけど、言ってくれてることの意味はよく分かったよ。 ありがとうね。
(2007・5・11) |
11/05/2007(金) 05:19:13
No.2097 飯沼 |
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おはようございます。 一行、書き漏れていたので追加しました。 |
11/05/2007(金) 09:51:28
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