☆☆ 愛は時空を超えて 249 ☆☆ ―― 霊界の克との対話 ――
飯)こんにちは。 いつもお世話になっています。
克)はい、こんにちは。
飯)そちらから勧めてもらったので、今月の初めにまた山陰の宿に籠ってきた。 「無条件の祝福と感謝」というテーマは分かっているのだが、やはり今回もその境地につながることはできなかった。頭では分かったのだが、心というか感覚というかエネルギー的にそこにつながるのはまだ無理だと思って、三泊で帰ってきた。今回はつながるまで滞在しようかと思っていたのだけどね。海辺の綺麗な旅館で源泉かけ流しなのに素泊まりはびっくりするほど格安なので、時期を見てまた籠りに行こうと思っています。
克)はい。今回は澱の排出が進んだということで良かったのです。特にこの数か月間、あなたは自分で感じている以上のストレスにさらされていました。蜂窩織炎もストレスによって免疫力が低下したからに他なりません。 「無条件の祝福と感謝」ということは分かっていても、やはり生身の人間としての陰りの思いが生じ続けていました。
飯)そういう状態だったと思う。あと一歩か二歩で風穴が開くと思っていたのに、この時期にこんなにも低レベルな過ちやあまりにも自分なり過ぎる仲間の状態が明らかになって、冷や水を浴びせられたような気持ちになってしまっていた。悠々塾の学びのテーマを踏みにじり、掲示板などで繰り返し伝えていたことが全く無視されていたことに驚き、「今まで自分は何をしてきたのだろう」という気持ちにさえなってしまった。仲間の皆さんも意欲を削がれたようで、掲示板への書き込みもほとんどない状態が続いている。
克)仲間の皆さんの意欲を削がれたという面はあるでしょうが、それよりも今は掲示板などにどんどん書き込める雰囲気ではありませんね。もちろんこの状況を受けとめかねているのも事実です。驚きもしていますし、ガッカリもしています。その意味では大きな戸惑いが広がっている状況ではあります。陰りや自分の気持ち優先の今の地上界にエネルギー的な風穴を開けることの難しさも痛感しているでしょう。
しかし、だからといって仲間の皆さんの意欲が減退してしまっているわけではないと思いますよ。 見せかけの裏の深い陰りやあまりにも自分なりの気持ち優先の様子を目の当たりにして、重い気持ちの中ではあっても、「自分にもそういう面があるのではないか?」と自分を振り返っている人も少なくないのです。 あるいは多少はウンザリしながらも、その人の本来の心を信じてエネルギーを送っている人が多いのです。無条件の祝福と感謝という心に近づいているともいえるのですよ。
仲間の皆さんの多くは日々の暮らしを軸にする一方で、「今のままでは地上界は大変なことになってしまう。地上人類は、我よしを卒業して、共生の喜びに生きる時期を迎えている」ことを知っています。それぞれの魂の傾向や学びの段階は違っていても、雛型成就のプロジェクトに参画することが魂の意志であるから仲間としてつながっているのです。
ですから悠々塾の働きとしては停滞状態といえるかもしれませんが、そういう中でも仲間の皆さんはそれぞれが雛型成就のスタッフとして向上進化を続けているのです。たとえそれが顕在化していなくても、あなたは誰よりもそれを信じなければなりません。それでこそ地上人類の霊性進化の雛型成就のプロジェクトのリーダーなのです。
飯)分かりましたというか、そのつもりでいるんだけどね。 そうは言いながらも、今月の定例会は参加者が少ないかもしれないと思っていた。でもそれは仲間を信用していないのではなく、今回もこういう状況のなかでの定例会になることへの申し訳なさだったと思う。実際にはほとんど今まで通りの参加者になりそうだし、遠方から参加してくれる仲間もいて感激しています。
克)はい。 魂の意志でつながった仲間の皆さんに感謝ですね。
飯)はい。 感謝はもちろんだが、この時期にこんなことで停滞させてしまって申し訳なく思います。 しかし、それでも私たちはもちろんのこと、全ては向上進化の喜びの中にあることも確信している。
そちらから伝えられたのか僕が思いついたのかは忘れたが、以前に芝居の話の喩えがあった。 芝居の出演者にはいろいろな役柄がある。中には悪役もいれば、物分かりの悪い頑固者もいるかもしれない。 それらを含めて、舞台はシナリオに沿って展開していく。 舞台は無数にあって、それぞれの芝居の内容は違っているが、それら全てが向上進化の喜びがテーマになっている。
今の地上界では、一つ一つの舞台のシナリオが分かりやすい向上進化の喜びを表現できる段階ではない。むしろほとんどの舞台では、向上進化の喜びとは懸け離れた諍いや欲得や不調和などが演じられている。
出演者たちはその芝居にのめり込んで、本気になってすったもんだしてしまい、その芝居をなかなか向上進化の喜びに切り替えられないでいる。テーマが向上進化の喜びであることを知っていても、なかなかそうはできない。
共演者がどんな役を演じていても、悪役・敵役を演じている共演者にこそ、無条件の祝福と感謝の心を向けることで舞台の展開が変わると知っていても、自分自身の感情と折り合わず、ぎこちない思いになってしまう。共感を持ちにくい共演者、違和感や反感を持たざるを得ないような共演者に対して、無条件の祝福と感謝の心を向けることは容易なことではない。 そしてその違和感や反感が、舞台という場・その芝居のエネルギーをさらに歪めてしまう。
と、まあこんな感じなのだと思う。
しかし舞台監督や演出家はシナリオをしっかりと把握している。 実際には出演者が本来のシナリオから懸け離れた自分なりの演技をしてしまうことが多いのだろうし、他の共演者もそれに引きずられてしまう場合が多い。出演者たちのほとんどはシナリオも明確に把握できていないのだから。
でも優秀な舞台監督や演出家はそこで自分個人の感情に左右されず、出演者の指導をしながら、芝居のテーマを維持・向上させようとするのだろう。
そして、難しいことが分かっているのに、この芝居に出演してくれている人たちへの無条件の祝福と感謝をベースにして、家に帰ってからもそれを忘れずに出演者の皆にその心を向けて、そのエネルギーを注ぐのだろう。シナリオを無視して醜悪下劣なアドリブを連発するどんな大根役者でも、代役はいない。出演者として舞台に上がってくれていること自体がありがたいことなのだ。
舞台監督・演出家として、時には強く指摘して指導する(気づきを促す)必要がある場合もあるし、実際には自分も出演しているのだから、自分個人の感情に左右されずに無条件の祝福と感謝の心やエネルギーを維持・向上させることはとても難しいことだ。でも本当は、どんな出演者でも、あるいはどんな舞台でも、いずれはシナリオのテーマに沿った「向上進化の喜び」に組み込まれ、融合していくのだ。というよりも、舞台の現状がどうであっても、それも含めて全ては最初から「向上進化の喜び」の中にあるのだ。
今の状態が本来のテーマといかに懸け離れていても、アオムシが成長してモンシロチョウに羽化するように、似ても似つかない現状の深部にすでに本来の道筋は設定されているのだ。葉っぱの裏に産み付けられた小さな卵が、変態を繰り返しながらモンシロチョウとして宙を飛び回るように、最初の最初からすでに本来の道筋は設定されているのだ。
それは自分がそう思うかどうか、そう信じるかどうかなどでなく、全てが向上進化の喜びに組み込まれているということは摂理であり、真理であるのだ。自分がどこまで理解できているか、自分の意識をどこまで広げることができるかという、自分自身の課題・問題であるのだと思う。
喩えが適切ではないかも知れないが、何が言いたいかは分かってもらえると思う。 つまり、同じ舞台の共演者としての意識のままであれば、誰かがあまりにひどい様子を呈している時に、ネガティブな(喜びではない)自分の感情も湧いてくる。 そしてその感情を抑えることや薄くすることに多大なエネルギーを要してしまう。 陰りのエネルギーや混乱にうんざりして、自分もその芝居の出演者であるのに、自分の役割から心を離してしまうことにもなりかねない。
そういう葛藤にエネルギーを費やするよりも、自分の意識のスケールを広げて、優秀な舞台監督や演出家の要素を獲得する方が自分自身の向上進化にもつながるし、実は合理的だと思う。 そういうスタッフが複数名いれば、その舞台のエネルギー場にも作用して、場のエネルギーの底上げにもなるはずだ。
そしてエネルギー場が変われば、半ば自動的にその場における現実も変化していく。 場のエネルギーは、本来のシナリオを忘れて自分勝手・自分なりの見苦しい演技をしている共演者にも作用するに違いない。 もしもすぐにはそうならなくても、もしもこの芝居の中ではそうならなくても、いずれは必ずそうなるのだ。
というような感じで、アタマでは分かってきた気がしている。まだまだ理解の途中なので、うまく文章にはできていないが。
克)はい。 今はこういう理解でよろしいと思います。 しかしそのスケールのエネルギーを使いこなしていくためには、さらなる意識の解放とトレーニングを要します。 これからも節目節目で日常を離れて、どこかに籠ることをお勧めしておきます。
そのスケールのエネルギーは人間のみならず、農作物をはじめとするあらゆる生命、あらゆる現実に作用します。
まずはあなた自身が「今まで通り」から自分を解放することです。 このスケールの意識・エネルギーを自分のベースにして使いこなし、仲間たちにダウンロードできるようになってください。 エネルギー場が変われば、現実も必ず変わるのです。
あなたが言う「舞台」というエネルギー場に、本当の意味での無条件の祝福と感謝のエネルギーが注ぎ込まれ、それがベースになってきた時の「現実の変化」はあなた方の想像をはるかに超えたものになるはずです。
しかし、いつもお伝えしているように、地上でのことが全てではありません。 地上は極めて限定的な境涯です。
ですからその真実を踏まえ、地上での現実がいかなるものであろうとも、自他の向上進化にとって必要なものであるからこそその現実がもたらされていることを肝に銘じてください。全ては向上進化の過程であり、いかなる現実も向上進化の喜びに包摂されているのです。あらゆる生命・あらゆる事象に対し、分け隔てのない無条件の祝福と感謝のエネルギーを注ぐことで、自他の向上進化が促されるということです。
もちろん向上進化に向けてその次元での働きかけも必要ですが、そういう場合でも無条件の祝福と感謝の意識・エネルギーを揺るぎないベースにできていれば、その効果は飛躍的に増大するのです。 繰り返しますが、エネルギー場が現実を造るのですから。
そもそも「分け隔てのない無条件の祝福と感謝のエネルギー」は、今の地上のレベルをはるかに超えた愛のエネルギーです。 地上の人間ならではの「地上に生きる自分としての感情」をはるかに超えた、高次の愛のエネルギーです。それを自分や場のエネルギーのベースにすることで、地上的制約を超えた健やかなる喜びが現実化していくことになるのです。
今の悠々塾でその意識・エネルギーにつながる準備ができているのは、やはりあなた(飯沼)でしょう。 無条件の祝福と感謝の意識・エネルギーは、地上的な相対的なものではなく、向上進化の喜びとセットになった絶対的な摂理のエネルギーです。あなたといえども決して容易くはないでしょうが、本気になれば必ずつながることができますし、その意識・エネルギーをベースにしていけるはずです。あなた自身がそこに向かいながら、仲間の皆さんにダウンロードしていけばよいのです。
お互いに未完成・不十分ではあっても、方向性はすでに共有できているのですから、それなりにでも作用していくのです。Bさん・さきさんと共に、積極的にダウンロードを再開していただきたいのです。
これも繰り返しになりますが、あなたは費用のことなどに気を遣わずに、その意識・エネルギーにしっかりつながるために日常を離れる機会を増やす必要があります。地上的制約を超える意識・エネルギーを獲得するのに、地上的制約に囚われているのは自己矛盾であり、それでは地上的制約を超えることは難しいでしょう。
飯)分かりました。 どうしても日常を離れなければその意識・エネルギーにつながれないとも思わないが、自分の中の地上的制約は解消・解放していきます。
克)はい。動機に制約を含めないようにという意味です。 それとあなたも地上の人間ですから感情の陰りも生じます。その陰りの感情を抑え込むことは健やかなことではありません。それよりもむしろどこかでぶちまける方がマシです。あるいは楽しく気晴らしをするとかの方が良いのです。 でも、ずっと海を見ていたり、ゆったりと温泉に浸かって、感情の澱を解消・昇華できれば、その方がテーマの意識・エネルギーにつながりやすいのは当然でしょう。
飯)はい。改めてよく分かりました。 今回は僕の文章化がイマイチだし、受信も不安定だったと思う。 でも長くなったし、ここまでにしたいと思います。
克)はい。 この数か月間、いろいろと本当にお疲れさまでした。 ようやくこちらの意図するところに着地できそうですね。
この機会をもたらしてくれたお二人にも感謝申し上げます。 これからどうしていくかは、本人次第ということになりますが、それでよろしいのです。 仲間の皆さんがたは、くれぐれも自分の感情に引きずられないようにお願いします。 それは誰のためにもなりません。
この数か月間のことがなければ、あなたもここまでのリアリティを以ってこの気づきを得られなかったでしょう。
全ては地上人類の霊性進化の雛型成就というプロジェクトのシナリオ通りに進んでいます。 皆さんもさらに意識を高めて、自分の利益・都合や自分なりの気持ちを軸にする生き方を卒業して、他者・皆に喜びをもたらすことを優先する生き方に移行してくださいますように。 それが死後の喜びのみならず、地上人生における幸せを実感できる唯一絶対の方法であると、私は断言いたします。
飯)分かりました。ありがとう!
(2025・11・17) |
18/11/2025(火) 11:06:54
| No.43196 飯沼正晴 |
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「愛は時空を超えて 249」、アップしておきます。
何だかやけに長いですね。 頑張って読んで感想などもよろしくお願いします。
文章として組み込めなかったのですが、受信中に、
「新しい地上界に全ての人間が残れる(再登場できる)わけではありません。むしろ今のままではかなり少数の人しか、新しい地上の残ることができないでしょう。 新しい地上界よりも進化が遅れている天体に送られることも含めて、全てが向上進化の喜びの中ではあります。 しかし、自分という個霊が類魂から分離されて、馴染みのない天体・境涯で生き直す・学び直すことを喜びに思える者はいないでしょう。
あなた方はそういう雛型も担っていることを改めて肝に銘じで、悠々塾を通じて提示しているテーマを喜びの中でクリアしてくださいますように。 その正念場を迎えている仲間がいることをお伝えせずにはいられません」
と、意識で伝えられ続けていました。 |
18/11/2025(火) 11:37:35
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| No.43197 飯沼正晴 |
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昨日に受信・筆記して、ざっと読みなおしただけでアップしたので、改めて読みなおして何カ所か手直ししました。
感想やご意見、よろしくお願いします。 |
18/11/2025(火) 13:55:45
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| No.43198 さき |
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ぬまさん 愛は時空を越えて、ありがとうございます。 蜂窩織炎はだいじょうぶでしょうか。 本当にお疲れ様です。ありがとうございます。
うんざりして、心が萎え、意欲が削がれる 切り替えようと思っても思っても、そこでエネルギーを使っています。昨日はやっと一区切りと切り替えようと思った矢先のあまりの言動に我慢できず、自分の感情、怒りをぶつけてしまいました。 そうじゃないとやってられない!生身の自分がいます。
>そういう葛藤にエネルギーを費やするよりも、自分の意識のスケールを広げて、優秀な舞台監督や演出家の要素を獲得する方が自分自身の向上進化にもつながるし、実は合理的だと思う。<
至言です。 後追いではなく、エネルギー場を変える、ということでもありますね。 全然遠いですが、向かう方向はわかります。 どれほど困難なことかも実感しています。
>重い気持ちの中ではあっても、「自分にもそういう面があるのではないか?」と自分を振り返っている人も少なくないのです。あるいは多少はウンザリしながらも、その人の本来の心を信じてエネルギーを送っている人が多いのです。 無条件の祝福と感謝という心に近づいているともいえるのですよ。<
みなさんに会いたいです。 定例会よろしくお願いいたします!
PS >これからどうしていくかは、本人次第ということになりますが、それでよろしいのです。 仲間の皆さんがたは、くれぐれも自分の感情に引きずられないようにお願いします。それは誰のためにもなりません。<
重いです。 |
18/11/2025(火) 22:16:40
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