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| 4/3、ついにnitro5とignitionマストが入荷しました。 で、さっそく6.3をセッティングして海に出ました(やや強の予報でしたので)。でも、実際は風がなく、それでもどうしても調子を見たいので風が吹くのを念じ続けて、ついに5時半から15分間走りました。で、さっそくインプレを下記にカキコします。
 
 1.全体の印象
 見た目はいつものnitroですが、細かいところが修正されています。一言で言えばnitro3に戻った印象。
 まず気になったのがフィルムが4より薄くなった感じ。3のフィルムに近い。だとすると3同様ビリビリ破けるのかも。それが証拠にメインパネルに破けるを防ぐフィルムが始めから貼られていて二重貼りになっています。
 また、選手に配付された製品はラフパネルがケブラー・メッシュですが軽量化のためかノーマルになっています。以上のことから全体にかなり軽量化が考えられているようです。実際にも軽いです。
 
 マストスリーブは4より太くなっており、ブームの取り付けるためのマストスリーブ・ウインドウも大きくなっています。ですので、セッティングしてみると風がそこに入り込んで抵抗になるのでは?という印象。
 
 2.セッティング
 まず、マストを通した時、感激します。これはignitionマストのおかげです。カーボンを巻いた痕跡をそのまま残しているのでデコボコしています。それをそのまま鏡面処理しているので、キャンバーを通す時、接点が点になるのでするする入ります(かつてのニールの包帯マストは本当に包帯のようでしたがignitionはビニールテープをぐるぐる巻いた感じ)。また、フット部分の新素材、RHINO TOUGHも抵抗がなく、ほんとマストを通すのが楽になりました。新品でこんなに楽なのは初めてです。
 
 ちなみに、ignitionとFSの重さを量ってみました。下記の通りignitionの方が軽いです。また、トップの方の軽さは尋常ではない!
 あと、ignitionの方が若干細いです。
 
 430 FS=1.4kg(メーカー値1.3kg) ignition=1.3kg(メーカー値1.2kg)
 460 FS=1.56kg(メーカー値1.5kg) ignition=1.36kg(メーカー値1.35kg)
 
 さて、いつも新しいセイルで問題となるのはダウン。最初、プラス2cmぐらいかなと思い(NORIOさんは+3〜3.5cmとか)、将来のチューニング幅2cmも加えてエクステンションを4cm伸ばしてセッティング。すると、これが長すぎ!え?と思い、今度は奨励値通りでセッティング。すると今度はぴったりすぎ。結局エクステンション+2cmで、チューニング。で、楽ぼうくんでクルクルしていると、これはgaastraセイルの特徴なんですがベストの時にフットバテンが逆に反り返ります。で、そこで引くのをストップ。すると−2cm。つまりはラフ長は奨励値通り。アウトは海に出ないと分からないので、とりあえず奨励値通り。
 
 以上の状態で張ると、マストフットからマストトップをつなぐライン上に第2パネルのしわがよるんですが、その時、いつもなら上のパネルから下のパネルにいくに従ってしわがだんだん少なくなっていきますが、5はしわのより方がほぼ同じでブームの上まできます。これは今までなかった。また、情報通り、随分ドラフトが浅く出ます。
 これらは、いずれもignitionマストの影響かと思われます。
 
 また、キャンバーが浮かない!これも情報通りでした。
 以前の、特にnitro1ではファイン・チューニングで1cmぐらいキャンバーが浮いていたので雲泥の差です。
 
 3.海上での印象
 プレーニングして最初にチェックするのはアウトです。ここでまたビックリ。というのは、アウトは奨励値通りで、でも実際にはカニンガムがついているので海に出ると始めマイナス2cmぐらいになります。で、いつもなら、この状態でまだまだ引きすぎ状態で、セイルがつっぱっているはずなんですが、5ではセイルが反対側のブームについています。つまりベスト状態。
 ただ、当日はアンダーでマストベントが少なく、オーバーにならないと正確な位置は不明。
 
 さて、プレーニングしてみると、セイルが軽い!これは、やはりドラフトが浅いためかと思います。走れば走るほど軽くなる感じ。ここがノースと違う所。ノースは常にガツンとパワーを感じますが、nitroは走ると軽い!
 また、セイルが4以上に軟らかい。マストトップやリーチもビュンビュン反応している!これらは、あきらかにignitionマストの恩恵。また、これが走りの軽さに影響していることも事実。
 また、数人の人が客観的に見ていて、「セイルが軽そうだった」と証言しているので、はたから見てもセイルが軟らかいのでしょう。
 
 でも、アンダーとはいえ、あれだけマストがビュンビュンしなっているのに、アウトが奨励値でちょうどいいということは、ブームより下のパネルは相当硬く固定されているのかも知れません。すると、もしかしてオーバーでもこのままのセッティングでいけるのかも。もしそうならカニンガムは必要ないのかも。そう言えば、石野田さんも、RS4のダウンでは同じくカニンガムはいらないかもと言っていました。
 
 4.スピード
 これは、オーバーでないので不明。
 ただ、上述の友人が「速い!」と証言しています。根拠としては、併走していたノースのマッチレース7.8より速かったとか。
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 No.166 2004/04/04(Sun) 11:30:32 |