そんなテイソーな話じゃないが・・・ 昭和32年にソ連映画を新東宝が配給したことがあった。 「明治天皇と日露大戦争」などの映画を製作した新東宝も、日教組の活動を 描いた「人間の壁」に自社のスターを出して配給したり、そんな頃の1本だった。 原題は「鶴は翔んでゆく」だったが、当時の新東宝の首脳陣(大蔵貢氏?)の 付けた題名が「戦争と貞操」だった。
「ミハイル・カラトーゾフ監督による、戦争が招いた悲劇を現実的かつ叙情的に 描いた悲恋ドラマ!」とのことで、各映画賞を受賞した名作だったようだ。 当時、新東宝はエロ・グロ・ナンセンスのお手軽作品が多く、終戦時の米兵相手の 女性を「女の防波堤」と言う題で映画化する会社だったからか、この邦題には批判 が多かった。朝日新聞か週刊朝日にもそんな記事が載っていた、と記憶している。
封切り後何十年か経って、今はない六本木WAVEの映画館(シネ・ヴィヴァン) で、それは再上映された。その時は題名を原題に戻し、ポスターに極めて小さく (旧題・戦争と貞操)と入れてあった。
あぁ、その時の朝日の映画評に「何故、題名を変えるのか?『戦争と貞操』のタイトルは、 映画の主題を明確に表しているのに・・・」と書かれていた。
ただ、それだけのことで、テイソー?な話じゃないけれど、でも、だが、しかし、何か 暗示に富む話とちゃう?
ん?「ガメラ」の原題は「亀は翔んでゆく」・・・・・・そうだったかもしれないね。
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No.141 - 2007/10/17(Wed) 22:57:49 [p1104-ipbf610fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp]
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