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記事No.146に関するスレッドです

石濱朗さん / タラオ・バンガイ
20年位前、九州で見た(聞いた)、TVCFが今でも忘れられない。
熊本の銘酒の宣伝だった。
いきなり男の声のナレーションで「美少年、純生パック、新発売!」地方のTVに
当時多かった、画面の動かないCFだった。
「ビショウネン・ジュンナマパック」の韻が妙におかしくて、笑いが止まらなかった。

木下惠介監督の映画には、美しい少年や青年が出て来る。
監督の「趣味」をとやかく言う人もいるが、清々しい男の子がイイのは判らぬでもない。
石濱朗もある時期「先生のお気に入り」の一人だった。
「少年期」「海の花火」などで、その都会的な「美貌」を謳われた。

石濱自伝(「終演の時」)を読むと、黒澤明の「七人の侍」の美少年役に話があったと言う。
完成した映画では木村功が演じていたが、「美少年」にはいささか年令的にムリがあると
思っていたので、そうだったのか!と納得した。大学(立教)に進学の時期だったので、
師匠の木下が断ったと言う。他社出演と言っても、当時の木下の力を持ってすれば可能
だった筈だから、石濱は現在世界的な名作と評価されている作品への、出演の千載一遇の
チャンスを逃したことになる。

友人の黒澤ファンに依れば、「あれは木村で良かった。木村功の演技力が必要な役だ」
とのことだった。映画では男性だけの集団生活の中で、少年が他の六人のアイドル
或いはペット的存在になっている日常が、上手に描かれていると思う。
村の娘(津島惠子)と恋仲になって、白い花の咲く野原での語り合う場面は、殺伐とした
この映画の中で、唯一の美しいシーンだ。
そんな場面を、この時期の石濱朗の「美少年・純生パック」で見たかった気も、私には
しないでもない・・・・しかし、この頃の石濱さんは確かに「眉目秀麗」ですね。

No.146 - 2007/10/21(Sun) 21:11:41 [p2180-ipbf215fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp]

Re: 石濱朗さん / 久留米無法松
<美少年>は九州では普通にポピュラーな日本酒です。かなり甘口なのでこの名がついたのでは。かといって<美少女>では酒の名前にはなりませんな。まったく反対の<男山>なんていうお酒もありますよね。

石浜明、数ある<伊豆の踊り子>の中では一番適役だったと思いますが。高橋秀樹とか黒沢なにがしでは勉強なんかしそうもない体躯会系ですよね。<惜春鳥>の中では組合運動の闘士でしたか?個人的には小坂一也が好きでしたが。あの映画が出来たころ、まだ会津にはお城が再健されていなかったんですね。

No.147 - 2007/10/22(Mon) 21:12:41 [61-24-15-45.rev.home.ne.jp]

Re: 石濱朗さん / タラオ・バンガイ
「美少年」と言えば、小林正樹のにんじんクラブ製作「怪談」の「雪女」の
挿話があります。村の青年(仲代達矢)と雪女(岸惠子)の出会う場面で、
雪女が青年の顔を見て「美少年だねぇ!」とつぶやくのですが、仲代は美形
ではありますが、年齢的にも「美少年」ではなく、映画館では失笑?が起きました。

余談ですが、二人が野原で交合するシーンがあり、明らかに吹き替えと判る
雪女の乳房ベロンの場面がありました。LDで発売された時にはそのシーンは、
収録されていませんでした。私が見たのは「みゆき座」だか「スカラ座」だか
のロードショーでしたが、一般封切りの際に削除でもしたのでしょうか?
発売中のDVDではどうなのでしょう?

後年、雪女を「雪女郎」の題で藤村志保が演じましたが、村の青年に石濱朗が
借り出されて他社出演しています。歳月は残酷で往年の美少年ぶりはなく、批評
にも「任を得ない」と書かれていました。

No.148 - 2007/10/23(Tue) 10:07:10 [p1248-ipbf212fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp]