子供の頃良く見た映画は東映のチャンバラだった。 錦チャン千代チャン、次いで扇チャンが人気だった。 中村錦之助、東千代之介、伏見扇太郎である。 錦チャンは歌舞伎の女形出身なので、デビュー当時の「源義経」の朝日の 批評には「女々しい」と書かれていた。 我々男の子には硬質な千代チャンが断然人気だった。 今見ると能面みたいで白痴的?に見えなくもないが。
女優は千原しのぶ、田代百合子、高千穂ひずるの3人が競っていたが、 これも涼やかな千原さんが、私達子供のご贔屓だった。
駄菓子屋で売っていた面子やブロマイドには、白黒の写真に後から色を塗った 「人工着色」?のものが多かった。チープな感じがいかにも子供だましで、 今となってはなつかしい。
このスチールは昭和13年「蛍の光」(佐々木康)のもの。 桑野通子、高杉早苗(猿之助のおっかさん)、高峰三枝子。 後ろに座っているのは木暮実千代に似ているのだが?
周囲はモノトーンなのに、人工着色で顔だけ白く頬が妙に赤い。 同じものが桑野さんのサイトにも掲載されているが、着色版ではないようだ。 面白いのでここでご紹介してみた。
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No.157 - 2007/10/29(Mon) 23:23:36 [p1111-ipbf203fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp]
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