[ 掲示板に戻る ]

記事No.166に関するスレッドです

パラリン伝説 / タラオ・バンガイ
長谷川一夫サマを、なにげに「長谷川・パラリン・一夫」とおよびするかと言えば、
「新・平家物語 義仲をめぐる三人の女」(衣笠貞之助)に、高峰デコさんが三人の
おんなの一人のお姫様役で出演した際に、長谷川サマからアドバイスがあったそうな。

「ヒデちゃん、髪の毛パラッと垂らすと色気が出るエ〜」と。

デコさんは、この映画を溝口健二が演出すると言うことで受けたが、いざ撮影が
始まると監督は衣笠に代わっていたとか。
昔のお姫様だから、一日中部屋の中に居た筈でと言う解釈で、肌の色を青白く薄い
メイクにし、眉だけぽっぽつと天上眉を描いて出たと言う。
処が木曾義仲の長谷川サマも、巴御前の京マチ子サマも厚化粧、しかもばっちりの
付け睫だったとか。髪の毛垂らして出る色気なんか、私はどうでもイイと思うデコさん
には、とうてい理解出来なかった様だ。水野晴夫氏のインタビューで語っています。

まぁ、そんなことから長谷川サマを「パラリン」と、お呼びする事に相成ったのです。

戦後のパラリン一夫サマの映画で私のベスト1は、市川崑の「雪之丞変化」です。
雪之丞と闇太郎の二役に、昼太郎なる狂言回し(雷蔵)も出て来て楽しいものでした。
正攻法ではなかったので、パラリン・一夫サマはお気に召さなかったらしいのですが。

No.166 - 2007/11/06(Tue) 09:59:33 [p1099-ipbf204fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp]