「MUJI」や[LOFT]、「HANDS」の、結構一等地に最近 まかり越して売られているもの、それは「湯たんぽ」らしい。 エコロジーだか、ノスタルジーだか知らないが、わざわざ「こじゃれた」 カタカナ雑貨店に行かなくても、ホームセンター等でも勿論扱っている。
確か映画「サザエさん」の何作目かに、中身を温めようと湯たんぽをコンロにかけて、 そのままノリスケさんの新婚家庭に押しかけ、沸騰して蓋が「ポンッ!」と飛んでしまう 音で、フネさんがあわてて帰るシーンがあった様な気がする。
私は子供の頃は寒い処で育ったので、薪ストーブの上には何時もお湯がシュンシュンと 沸いていたので、寝る時にそれを入れ、朝丁度イイ温度になった中身を洗面器にあけて 顔を洗ったものだ。ひねるとお湯の出る今では考えられない光景だろう。
今の湯たんぽはセラミックやプラスチックのものも多いが、当時はブリキだった。 タオル等で巻いていても、年に何回かは火傷をした。 母が湯たんぽ用の袋にと、古くなったセーターを解いて、細い糸は何本か 引き揃えて棒針だか鉤針で編んで作ってくれた。 なんせ余り絲の再利用だから、色々な色が混じって不思議な味わいがあった。
後年、池袋の西武で「MISSONI」のニットを初めて見た時、子供の頃の 湯たんぽの袋を思い出して、ひとり笑ってしまった。世界広しと言えど天下の 「MISSONI」で、湯たんぽを思い浮かべるのは私だけだろう。
湯たんぽを今年は奮発?して、布団の中で「チエミのスタンダード。アルバム」 を聞こうと思う。14歳・・・・・それよりもっと前に、戻れるかも知れない。
|
No.180 - 2007/11/20(Tue) 19:12:54 [p2228-ipbf207fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp]
|