映画の「サザエさん」のスチールで、私は珍しい1枚を持っていた(現在行方不明)。 それは銀座松屋の前で、チエミ・サザエさんとワカメ&カツオの3人が立っているもので、 何が珍しいかと言えば、松屋の建物の外側に懸垂幕(ふんどし、とも)が下がっていて、 「銀座に空中階段出現」と書いてあるのだ。
空中階段とは何ぞや?それは多分エスカレーターのことだろう。 当時、エスカレーターをすべて空中階段と言ったのか?と思ったが、東京育ちの 元・坊ちゃんに依れば、それは松屋の構造上から出た表現だろうとのことだった。
銀座松屋は建物の中央部に吹き抜けがズドンとあり、その脇にエスカレーターを設置 したので、エスカレーターで登ると吹き抜けを横にして、あたかも空中を昇っている 様な感じに思えるからとか。
銀座松屋だけの限定表現かどうかは別として、「空中階段」と言う表現はおしゃれだと思う。 高層ビルジングを「摩天楼」と言うのに匹敵する。 野村芳太郎の映画に「踊る摩天楼」と言う和風ミュージカルがあったが、「歌う空中階段」 があっても良かった気がする。
(画像は松屋ならぬ銀座松坂屋屋上。和光の時計や今はない森永の広告塔が見える。 成瀬「秋立ちぬ」の1シーン。当時、デパートの屋上にはこう言った遊戯施設があったよね)
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No.188 - 2007/12/03(Mon) 17:26:38 [p1213-ipbf205fukuokachu.fukuoka.ocn.ne.jp]
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