私の母は日本の三大美男子を「森雅之、上原謙、そして作家の丹羽文雄」と いつも言っていた。
子供の頃良く言った言葉に「親ばか ちゃんりん 横丁の風来坊」と言うのがあった。 私の父母も世間並みの「横丁の風来坊」だったが、母はその上に「猫ばか・・・・・・・」 で、子供の頃飼っていた猫を、あろうことか愚母選定?の三大美男子のお一人 上原謙様に似ていると、自慢していた。昭和○○年の私の誕生日に、写真館で 「ウエハラ」様と撮った写真が、添付のものである。 彼は性格の優しい真にいいコだった。ある時、外で喧嘩して片目が潰れて帰って来た。 母は、母の兄が医者だったので、ペニシリンを貰って来て「ウエハラ」様に打った。 翌日、眼球が落ち一命を取り留めた。その後、片目はいつもぽっかり開いたままだった。 (当時、私の住んでいた田舎に獣医は1軒あったが、農耕用の馬牛が専門だった)
父が亡くなった後、気が付いたら「ウエハラ」様も居なくなっていた。黄泉路の旅を 父に付いて行ったものと思われる。母はまたもや「横丁の風来坊」よろしく 「名猫の誉れ」と、自慢していたが・・・・
現身の上原謙氏をお見かけしたのは、チエミさんの音楽葬の時である。 我々一般のファンは増上寺の会場の外に居たが、中の式次第が終わり、出席者が 帰られる時、車で来た方は足早に車の方に行かれたが、そうでない方々はクローク に寄られて、預けてあったコートを着て帰られた。そんな中にデューク・エイセスの4人と、 上原夫妻(2度目の奥さんで後から離婚でもめた)が居らした。 皆さん、チエミさんの死を悼んで下さっているのが良く判る、お姿だった。 (余談だが、その後たくさん集まったファンも、会場の中に入れて貰え、献花が出来た。)
私の上原さんのお薦めは『朝の波紋』『あらくれ』共にデコさん主演の映画である。 『朝の波紋』は当時の三大美男子、池部良、岡田英次、上原謙競演で、『あらくれ』には 森さんも出ているが、お二人とも普段とは違う役柄で面白い。
上原さんには我が家の猫のこと?や、チエミさんのお葬式のことも含め、今日まで勝手に 親しみを感じている。
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No.196 - 2008/01/13(Sun) 00:28:04 [i219-165-224-81.s02.a040.ap.plala.or.jp]
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