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記事No.200に関するスレッドです

りんごの花 / タラオ・バンガイ
知人が津軽のりんごを送ってくれた。
子供の頃津軽の近くで育ったので、りんごは懐かしい。
デリシャスだとか紅玉、ゴールデン・デリシャスの品種の名を聞かなくなって久しい。
サッカリン(人口甘味料)に似た甘さの「印度」りんごの、バカバカしい味?を
時折思い出す。

20代の頃、母の住んでいたその町(故郷と言う意識は私にはない)に帰った際、
当時秘かに憧れていた女人とH市まで買い物に行った。丁度りんごの開花期だった。
バスの中からりんご園の風景を見ていたその人が、「りんごの花って、ほら佳い詩が
あるわねェ」と話かけた。「はぁ〜?ひばりの<りんご追分>かァ?」と私は答えた。
○○子さんの顔に一瞬軽い失望の影が過ぎった。「ううん、そうじゃなくて伊藤整の・・・・」と
○○子さん。更に追い討ちを掛ける私「イトウセイって<チャタレー夫人の恋人>かァ?」
・・・・ダメダコリャ!と思ったのか○○子さんは話を変えた。

最近急に気になって、古本の文庫で伊藤整詩集を買ってみたが、どうも「林檎園の6月」
と言うのが、それらしいのだが・・・・・・・少し恥ずかしく甘酸っぱい思い出である。

りんごと言えばもう一つ大島渚の「青春残酷物語」で、堕胎手術で寝ている恋人(桑野みゆき)
の横で、川津祐介扮する大学生が、りんごを長回しで丸々1個齧るシーンがあった。
青春の敗北感が伝わる名場面だった。確かシナリオのト書きには「青春を食いつくように」と
言った様なことが書いてあった、と思う。

No.199 - 2008/01/24(Thu) 00:46:33 [i125-201-182-91.s02.a040.ap.plala.or.jp]

Re: りんごの花 / 久留米無法松
伊藤整のその林檎の詩、こちらも知りませんでした。
名詩であっても大勢の人に知られずに埋もれていくことも
あるんでしょうね。ひばりさんの<りんご追分>、芸術的に
高尚かどうかはここではふれませんが、作られてから
今日まで大勢の人に愛されているというだけでも
素晴らしいと思いますが。僕も多分、伊藤整といわれたら
<チャタレー>というでしょうね。その時代時代だけに
受けいれられた小説というのも年月がたてば色あせるものですね。

林檎の詩では少女趣味かも知れませんが島崎藤村の<初恋>
が好きです。

No.200 - 2008/01/24(Thu) 11:39:39 [61-24-15-45.rev.home.ne.jp]