|  | 大和本草から〜 フジバカマ 貝原益軒は新葉のおひたしが好みだったようです〜
E.Aoki 簡訳ーーーーーーーーー 和名フジバカマ または アララギとも言う 古い歌にラニとも読めり 八雲抄にも 蘭をフチハカマ、ラニと言うと書くと賜う 葉は麻に似て両岐あり 香り良し 干してまた香ばし これ真蘭なりや 野にあり秋、紫白花を開く 古歌に、フジバカマを多く詠めり 国信の歌に、秋の野に むらむら立つる蘭 むらさき深く 誰か染めけぬ 若葉は湯びきて食すべし これ芳香美味凡菜に優れたり 試しに食し その香味を知り得し 若い葉を揉んで添えると言えり その性また良し 詩経楚詞などに 詠みせし蘭 これなり 大昔は沈香檀香龍麝など諸香は まだ来ない中国ゆえに 蘭を甚だ賞す 今の蘭というものは 葉は大葉の麦門のごとく 花の香り良きものなり 大昔の真蘭ではない遯斎閑覧に書かれた 今の麦門冬と言うものではなく 真の蘭なり
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No.4199 - 2025/06/17(Tue) 14:44:10 |