 | 新田 隆之さんより Nature『太陽光の長波長は人体を通過し視覚機能を全身的に改善する』 2025年7月 https://nature.com/articles/s41598-025-09785-3 〜衣服6層を貫通する近赤外線、ミトコンドリア機能を向上させる驚異の仕組み 太陽の光を背中に浴びるだけで、目を完全に遮断していても色の見分け能力が大幅に向上する。ロンドン大学の 研究チーム 発見したこの現象は、人間の体が想像以上に光を通すこと、そして現代のLED照明生活が私たちの健康から重要な要素を奪っていることを明らかにした。 — 「人間の体って実はかなり透明だ」。そんな驚きの事実が最新の科学研究で明らかになった。太陽光に含まれる赤外線が胸を通り抜け、目に一切光が届かない状態でも視力を改善する。この発見は、私たちが当たり前だと思っている現代の照明環境について、根本的な見直しを迫るものだ。 🔷太陽光を背中に浴びたら胸の向こう側で光が測定された 研究者たちは7人の被験者に上半身裸で太陽光を背中に当て、胸の前側で光の強さを測定した。すると驚いたことに、太陽光がしっかりと胸を通り抜けていることが判明した。特に800-870ナノメートルの赤外線は最もよく通過し、赤外線カメラで撮影すると胸を透過した光がはっきりと写った。血管は黒く映ったが、骨は透明に見え、人体の意外な透明性が浮き彫りになった。まるで人間の体が、特定の波長の光に対しては薄いカーテンのような存在だったのだ。 🔷普通の服を6枚重ねても赤外線は素通りしていく 「服を着ていても効果があるのか」という疑問に答えるため、研究チームはTシャツ、シャツ、ウールセーターを重ねた計6層の衣服で実験した。結果は衝撃的だった。850ナノメートルの赤外線は、可視光の約100倍も簡単に衣服を通り抜けた。つまり普段着ている服は、この健康に良い光を遮る障壁にはならない。冬のコートを着ていても、太陽光の恩恵を受けられるということだ。 🔷目を完全に隠しても色覚が16%も向上する不思議 最も驚くべき実験では、被験者の頭をアルミホイルで完全に包み、目に光が一切届かない状態で背中に赤外線を15分間当てた。24時間後に色の識別能力を測定すると、青と黄色の区別で7%、赤と緑の区別でも改善が見られた。目への直接照射を含む通常の実験では、青黄色識別で16%、赤緑識別で9%もの向上を記録した。「光は目からしか入らない」という常識を覆す結果だった。この結果は光が目以外の経路で視覚系に影響を与える「アブスコパル効果」の存在を示している。 🔷現代のLED照明は太陽光の健康成分をカットしている ここで問題となるのが現代の照明環境だ。私たちが日常的に使っているLED照明は400-650ナノメートルの範囲に限られ、太陽光に豊富な長波長の赤外線がほとんど含まれていない。研究者らは「人類は進化の過程で太陽光と共に発達してきたが、現代の人工照明はその重要な成分を欠いている」と警告する。LED照明に多い青色光(420-450ナノメートル)は心拍数を上げ血圧を下げる作用があり、健康な赤外線の不在がこの悪影響を増強する可能性がある。 進化的に太陽光下で発達した人類にとって、現代の人工照明環境は自然の健康システムから切り離されているのかもしれない。 図:850nm光による手の透過実験 850nm近赤外線は人体組織を容易に貫通し、主な吸収体は静脈血のみである。骨も光を透過するため透明である。これにより、体表面への光照射が深部組織に到達し、ミトコンドリア機能を改善できることが証明された。 原題:Longer wavelengths in sunlight pass through the human body and have a systemic impact which improves vision (2025) - Glen Jeffery, Robert Fosbury, Edward Barrett, Chris Hogg, Marisa Rodriguez Carmona & Michael Barry Powner https://x.com/Alzhacker/status/1943131686642090270
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No.4234 - 2025/08/04(Mon) 09:33:01
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