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記事No.90に関するスレッドです

ベスト50-50 / インファント@管理人
どういうわけか、配送追跡を見ると、千葉県を出て大阪府に行き、夜9時に
我が家へ届きました。凄く遠回りしちゃったのね。(????)
てなわけで、やっと先程、聞き終わったので、深夜になってしまいました。

しかし、愉快な選曲になりましたね。
あ〜もう眠いから、感想はまた明日。

No.90 - 2010/05/02(Sun) 01:25:58

Re: ベスト50-50 / インファント@管理人
感想で〜す。

1.リクエスト上位50曲を順番に収録

  曲調での並び順には確かに違和感はありますが、この渾沌とした感じがまた愉快
  でもあり、多様性が特徴のザ・ピーナッツらしくて良いような気もします。
  どのバージョンを入れるかという点でも、まあ妥当だろうなあと思います。
  このCDしか買わないという人は少ないでしょうから、こういうのも良いです。

2.最新デジタル24bitリマスター音源

  紙ジャケのシリーズも同様な高音質化を図っていたわけですが、同じデジタルの
  マスターを使ったのではなく、再度リマスタリングしているように聞こえます。
  何の証拠もありません。そう感じるだけです。
  あ、いいな、今度のこれ、という曲が30パーセントくらいあります。
  度重なる改善で、レコード随想に書いた時点より格段に音質が良くなっている為、
  音響的美感の評価点を直さねばならないなあとも思っています。
  アナログレコードの時点では、どうかと思われた録音も素晴らしい音質で聴けて、
  やはり、新規にリリースされるCDは買い逃せないという印象を持ちました。
  どんな違いかというとレコードプレーヤーのターンテーブルを高級化したような
  永続音がしっかりした安定した感じであり、のびのびとした感触です。
  中音域に温もりが生まれ、デジタルっぽさが緩和されてCDじゃないかのような
  心地よい響きになっています。ここ数年での改善はかなり著しいと思います。

3.詳細な録音&初出データ記載

  紙ジャケのシリーズと同様ですが、良いことなので継続するべきです。
  一部、誤記もありますが、わかりやすい誤りなので、大丈夫です。(笑)

4.初出シングル盤のジャケ写掲載

  モノクロだし、LPは省いているので、有意義じゃないかも。

5.全曲歌詩&アンケート協力者名掲載

  個人的には、こういうの要らないな、と思いました。
  むしろ欲しいのは、51位以下の落選した少数派曲目の一覧です。
  わずか5曲しか選べない枠の中に、ファンは何を選んだのか、そこを知りたい。
  ちなみに、私は。「白鳥の恋」、「バイアの小道」、「あれは十五の夏祭り」
  「山小屋の太郎さん」、「恋のオフェリア」なので、2曲が落選です。
  勿論、大納得の落選なので、入らないのは想定内で、「あれは十五の夏祭り」や
  「山小屋の太郎さん」が入ったのは奇跡と思っております。
  入らなかった曲目はサイトで見れるようにでもして欲しいなあ〜。

No.91 - 2010/05/02(Sun) 06:44:15

勝手に解説 / インファント@管理人
せっかくファンが選んだベスト50なので、心情的背景をもっと解説してみたいと
思います。何故、これを選んだのかが私にも理解出来るからです。

01 恋のフーガ     
02 恋のバカンス
03 ウナ・セラ・ディ東京
04 ふりむかないで

  ここまでは解説不要でしょう。

05 モスラの歌

  供給側であるレコード会社、プロダクションなどの思惑とはかけはなれたファン
  の支持が強いことを物語っています。
  そもそも、サウンドトラックのレコードが出るまでに、17年という潜伏期間が
  必要だった作品である。ザ・ピーナッツもナベプロもキングレコードも東宝でも
  古関裕而さんも、これが楽曲として脚光を浴びるなんて夢にも思っていなかった。
  ファンが大人の世代に入り、発言力とか世の中を動かせる地位になるまで実現が
  出来なかったわけで、ボトムアップパワーが産んだ、自主民主的な成果でしょう。
  この時代に至っても、第5位という高い支持があるのは、私達には当たり前でも
  恐らく供給者側には感覚的に理解しがたいことかも知れません。
  しかし……本当に優れた楽曲なのだと私は思います。昭和のベストワンでしょう。

06 情熱の花
07 可愛い花
08 銀色の道

  これらも解説不要でしょう。

09 大阪の女(ひと)

  24ビット処理で最も生々しい肉声が聞こえるようになったと感じる曲です。
  ザ・ピーナッツの地声の素晴らしさをご堪能して下さい。

10 スターダスト
11 シャボン玉ホリデー

  奇しくも並んでしまった2曲は説明する必要もないくらいシャボン玉ホリデーの
  オープニングとエンディングのペアです。
  シャボン玉ホリデーには別のバージョンの録音もありますよ。
  豪華絢爛のスターダストの録音。今回のが一番良く聞こえます。

12 恋人よ我に帰れ

  解説書にはさよならピーナッツの印象が順位を押し上げてると書いてありますが、
  ザ・ピーナッツ・ファンには常識ですが、エド・サリバン・ショーで披露した曲。
  その意味での支持が圧倒的に強いのだろうと私は思います。
  さよならピーナッツで歌ったのは、その背景があったからでしょう。

13 ローマの雨
14 さよならは突然に

  これらも解説不要でしょう。

15 コーヒー・ルンバ

  この曲には有名な西田佐知子バージョンがあり、ザ・ピーナッツで聞かなくても
  と思うのは、ピーナッツ盤を聞いたことがないと思われる人です。
  異なった風味のアレンジで楽しむ。ここにポップス音楽の醍醐味があるのです。
  正調コーヒー・ルンバではないかも知れないけど大変に心地よい楽曲になってる。
  いつもレコードやCDを聞いてると、この曲にかかるとほっと心安らぐのです。
  この時期の録音が、また気持がいい。
  添付した画像はピーナッツ伝説というムック本のコラムです。
  (画像をクリックすると拡大されます)
  歌としての<日本語の表現>がとてもうまいのです……と書いてありますね。
  本当にそうですね。そもそもザ・ピーナッツの歌には歌詞カードなんか要らない
  のではないかと思われます。全部の歌詞が完璧に間違いなく聞きとれますからね。

16 明日になれば

  一時期、ベスト盤にも入らず、忘れられたような感じもありましたが大変な名曲。
  さすがにファンはちゃんと知っているのですね。

17 恋のオフェリア   
18 恋のロンド
19 愛のフィナーレ   
20 情熱の砂漠

  これらも解説不要でしょう。凄い曲ばかりだもの。

21 私と私

  これも供給側の憶測を裏切っているであろう強い支持が、ここに結実している。
  原由子さんのカバーがあることもファンには重要な曲であることを物語っている。
  http://homepage.mac.com/infant/home/270.html

22 東京の女(ひと)

  これは解説不要でしょう。

23 こっちを向いて

  シャボン玉ホリデーのメイン・プロデューサーが作詞した歌であります。
  この番組のスタッフは、皆、ザ・ピーナッツに恋をしていると断言出来ます。
  勿論、個人的なそれではなく、音声、照明、カメラみんながそうだったでしょう。
  そういう思いが滲み出てるのです。切なくてロマンチックで素敵な楽曲です。
  弦楽器の扱いがチャーミング。うちら祇園の舞妓はんの挿入歌でもあります。
  ふりむかないで、のアンサーソングとも言われていますが、ペアを組むとしたら、
  「二人だけの夜」じゃないかと私は感じます。

24 夢で逢いましょう

  夜遅すぎる時刻で、子供だった私は見たことがないのですが、日本テレビ系列で
  ザ・ピーナッツがレギュラー出演していた「魅惑の宵」のエンディング・テーマ。
  シャボン玉ホリデーのスターダストに相当します。
  来週迄さようなら、それまでは夢で逢いましょうね、という感じなのでしょう。
  アナログLPでも二つのアルバムにダブル収録されています。
  オブラートに包んだような柔らかい音色の宮川さんのピアノで歌うピーナッツ。
  絶品ですねえ、こりゃ。

25 指輪のあとに

  これも解説不要でしょう。
  ディスク2は、また後で……。

No.94 - 2010/05/03(Mon) 10:42:52

勝手に解説(2) / インファント@管理人
26 心の窓に灯を

  当然の選出。説明不要でしょう。

27 二人の高原

  ザ・ピーナッツ・ファン以外には意外と思われるかも知れないが、選ばれて当然。
  映画「私と私」でも歌われたが、まだメロディーが進化中であったようです。
  この歌が好きな人がたくさん居るのは嬉しい。

28 お別れですあなた

  私はあまり好きじゃないが、ベスト盤の常連曲。定番かな。

29 ブギ・ウギ・ビューグル・ボーイ

  原点回帰のような、NHK紅白での最後の歌唱が印象的。録音はライブのみ。

30 ジューン・ブライド

  何故かメーカーが選ぶベスト盤からは排除されてしまう大変な名曲。
  ファン選出だからこそ、ここに登場したと言える。入って当然。

31 南京豆売り
32 若い季節
33 ガラスの城
34 悲しき16才

  お馴染みの曲であり、順当な選出。

35 山小屋の太郎さん

  私もリクエストした曲でありながらも同好の士がこんなに多いとは思わなかった。
  これこそご同慶の至りというもので、やったぜベイビーですな。(ふる〜い)
  ザ・ピーナッツ・ファンでないと、例えば家内などは、なにこれ? よくこんな
  レコード出したもんだね、と呆れております。特に「太郎さん」が変なようで。
  しかし、このような歌、ザ・ピーナッツしか歌えないんじゃないのか。
  屈託なく明るくて楽しい。今の世の中、なんか忘れていませんか、という歌です。

36 愛のゆくえ

  個人的にはあまり好きではありません。
  天から楽想が舞い降りて来たという感じがしない。人工的な感じがするからです。
  苦心惨憺、一生懸命にいい歌を創ろうとしたような努力作のようで重苦しいです。
  選出されるに相応しい立派な作品に仕上がってはいるのですが……。

37 浮気なあいつ

  引退真際に発表されたので話題になるヒマもなかったわけですが、名曲です。
  裏面の「よこがお」も素晴らしい。両方選ばれても良かったのに。

38 手編みの靴下

  歌詞とアレンジを変えただけで「逢いたくて逢いたくて」で爆発的大ヒットです。
  したがって、名曲であることは絶対的な事実。
  むしろ、ねっとり感がない「手編みの靴下」は清清しい爽やかさがあります。
  メロディーは一緒でも、ここは別世界。

39 哀愁のヴァレンティーノ

  いやはや、これも供給側はびっくりの結果でしょう。拍手喝采です。
  この幻想的な空間がファンにはたまらない。これは企業側には理解出来ないこと。

40 月影のナポリ
41 砂に消えた涙

  ポピュラーのカバー曲がもっと入選してもいいのになあと思いますが、代表的な
  曲として収まったという感じ。
  月影のナポリはカヨちゃんとの競作だし、砂に消えた涙はミコちゃんと競ったと
  いうことですが、こちらはLPアルバムのみの収録。
  それでも、ザ・ピーナッツのが良いとか、ザ・ピーナッツのも聞きたいといった
  強い思念があるのでしょうねえ。

42 インファントの娘

  私が大好きなのはレコーディングバージョンの方なのですがサントラになるのも
  当然なので納得です。
  アナログレコード時代では聞いたことがある人は極めて少ないはずですからね。
  とにかく夜の洋上のモスラと小美人の乗った馬車がオーバーラップする幻想的な
  あのシーンに流れていて、この曲は大変に印象に残ったはずです。
  小美人がなぜ唐突に日本語で歌ってしまうのか、映画のウソは楽しいですねえ。

43 かえしておくれ今すぐに

  この歌も作り手、売り手側の思惑では入って来ない曲でしょう。
  もう皆さん忘れて下さい。なのでしょうが、私達がザ・ピーナッツを忘却出来な
  いのと同様に、人命の尊さを歌い上げたこの曲もまた永久の命を持っていた。
  個人的には度々聞きたい曲ではありませんが、残しておくべき名曲の名唱です。

44 スーヴェニール東京
45 HEUTE ABEND

  物珍しさだけじゃなく、ヨーロッパでザ・ピーナッツが絶大な人気を得た理由は
  これらの曲を聞けば納得しちゃうはずです。
  とっても良い歌であり、またザ・ピーナッツに似合ってます。
  そんなに長い付き合いじゃなかろうに、よくザ・ピーナッツの持ち味を活かした
  明るくて楽しくて、ちょっぴり哀愁もある曲を作ってくれたものです。

46 パパはママにイカレてる

  カバーポップスなんだけど、これ全くザ・ピーナッツでなきゃ出ない味わいです。
  コーヒールンバでも書いたことですが、オリジナルがどうであろうが宮川さんの
  お茶目さが存分に発揮され、また楽器の全ての音が効果的に使われています。
  録音がまた素晴らしい。望みうる最高の出来です。空気感が素敵なんだなあ!
  良い録音とは、全ての楽器が表に並ぶというようなものではありません。
  くっきり、はっきりが良いのではないのです。それは心地よさとは別であります。

47 エピタフ

  これは話題性の勝利でしょう。21世紀になってから生じた新しい話題です。
  ザ・ピーナッツの世界は、まだ閉じていないのです。
  過去のアルバムがCDで蘇ることで新しい発見が新しい人々によって生まれます。
  私達、リアルタイム世代では見出せなかったお宝です。凄いことだなあ!

48 あれは十五の夏祭り(スク・スク音頭)

  これは私も驚きました。
  自分で応募した曲でありながら、まさかベスト50に入るなんて!
  この曲を選んだ方々に個人的に逢いたいなあ。などと思ってしまいましたよ。
  へえ〜、こんなことってあるのか。まだ驚きは去りません。
  とっても幸せな気分になりました。

49 離れないで

  恋のフーガのB面で、ザ・ピーナッツとしては珍しい筒美京平さんの作曲。
  ひょっとするとこれ大変な名曲ではなかろうか。そんな感じがしますよね。
  どっぷり歌謡曲という感じがまた逆に新鮮だった。
  筒美さんが多様なのか、宮川さんのアレンジの力なのか、わかりませんが。
  そして意外というと変だけど、けっこうな大編成の弦楽器群の伴奏付きですしね。
  サウンド的にも聴き応えがあるのです。ソロ歌唱のところもいいよね〜。

50 青空の笑顔

  最後はもう徹底的に脳天気に明るい曲が入りました。超健康ソング。
  流行歌としてはどうかと思いますが、売れなくたって楽しけりゃいいんだよなあ。
  こういうタイトルの曲は今の世には存在出来ないでしょう。
  もう宮川さんの好き勝手。道楽のような作品。これがいいんです。

No.95 - 2010/05/03(Mon) 15:09:17