| 続きです。
つまり心理の範疇も、また心理の範疇で起きることと世界に起きることも・・・明確な断絶はなくて、なにかの繋がりがあります。 そして、みんなが同様な空想をして、それを事実と見なして会話できたりもします。
また、物理的なことでも、ほかとは完全に独立した個別のものは、知覚されないでしょう。なんだかの法則が、人によって異なることはないでしょう。ほかの生き物と、身体を構成する原子は交換可能でしょう。どの生き物も、見る聞くとかの範囲は違っても基本は、たぶん同様でしょう。どの公園の染井吉野も一本の桜から、挿し木で増えたのです。
そういえば、知覚・・・たとえば眼は単なる窓で、世界と素通しです。こちら、この自分の眼の奥に、空間が浸透しています。これが、見える、ということです。聞くということは、その空間が知覚にとってですが、ない、ということです。
このようにいろいろ《ひとつ》なことの有り様を挙げることができます。たしかに整合性があります。しかし、これが、ほんとうに真理なのでしょうか?例外なく、そうなのでしょうか?
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No.3572 - 2011/07/27(Wed) 10:43:55 |