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記事No.7440に関するスレッドです

透明詩集から / hato
1970 5/28


ぼくは大きくなったら
でんきれいぞうこになります

大きくて白い2ドア ノーフリーズの
きれいなでんきれいぞうこになります
ぼくの大すきなバナナや
みつまめのかんづめをたくさんいれて
お母さんや弟が
扉を開けてくれます
ぼくはいつもコードから
でんきを食べて
台所に立っています

おとなりには
流し台とかトースターとか
電子レンジなんかがいて
朝になったら
おはようございますって
お母さんに 教わったとおりに
ご挨拶をします

そうしてお母さんに
タマゴを出してあげたり
小さくなったハムを又 うけとります
おひるになったら
お母さんが 買ってくる
シャーベットや
おにくなどをうけとります
夜は遠くの
テレビの声をききながら
みんなの笑い声を聞いています
夜の間には
お父さんのウイスキーに入れる
氷をつくったりします

そおして時間がたって
ぼくもだんだん
古くなって
こしょうしてしまいます
そうしたら お母さんがぼくを
ちりがみこうかんしてしまうのです

No.7435 - 2020/10/06(Tue) 10:19:23

Re: 透明詩集から / hato

1970 7月


わたしの胸に鳥が落ちた

わたしはとって
本にはさんだ
本は少し厚くなった
のを忘れていた

開いた本から
鳥が降って来た
おし花の様に
ひらたくなってたけど
重かった
私はひろって
パリパリ食べた
のを思い出した

開いたノートから
樹の花が降って来た
花吹雪だった
やがて 花びらいっぱいの 私の上に
雨が降り出した

No.7436 - 2020/10/06(Tue) 11:14:19

Re: 透明詩集から / hato

1970.12.10


午前1時になると
夜の道路が
音を立てづに
燃え始める
導火線の様に
町をかけめぐり
空気をオーラの様に
輝き渡らせる
一日の昼を燃やし
つくさせる
その時 夜の町を
歩く者は
炎に身をつつまれ
灰となってくづれ落ち
空虚の内に閉じる
時間を失う

その
ことに依って
炎は自分自身を閉じ
ふたたび
夜の星は開く
さわやかな風が吹き始めると
町には、おでんやが
再び現れ
深夜営業の
スナックが
ジュースボックスの流れ
に依って
さざめきと笑いと
活気をただよわせる
ラジオの電波が
しみわたって行く。

No.7438 - 2020/10/06(Tue) 11:32:03

Re: 透明詩集から / hato

10月に入って、漸く涼しい・・というかもう、朝晩には冷えを感じます。季節の移り変わりは切なくも、これがなんともいえず、。数年ぶりに、御前崎の漁港に行きました。

No.7439 - 2020/10/07(Wed) 20:23:32

Re: 透明詩集から / hato

ubik0101さんの釣果は、手のひらサイズのシマダイ。白黒くっきり模様に、つぶらな瞳がチャーミング。こんにちは!して、すぐに海に戻しました。

こんな漁港のひとっとき、ちょっといいのです。

No.7440 - 2020/10/07(Wed) 20:30:15