女性にとっては全面的な愛情が全てであり、それによって自ずから男性とのSEXがエクスタシーそのものを開示する。
だが男性にとっては、ただ愛情があるというだけではダメなのである。 そこには、さめた知性が必要なのだ。
愛情があればSEXにおいて女性は努力を全く必要としない。 だが男性はある種の努力が必要なのである。
この由に男性の至福への道は、死をかけた何物かを必要とするのである。
男性は一人の女性に対して全面的愛情を感じたとしても、それは一切の問題の解決とはなりえないであろう。
それ故、男性は自己の生命を捨ててもいいという風に生きなければ悟り、至福、エクスタシーに目覚めることはないのだ。
純粋なる坐禅冥想は勿論、全面的な死への道であり、全面的な至福への道であるが、それはごく限られた人々のものでしかない。
そこで男性は、職業、家庭、友情、使命などに生命をかけねばならないのである。
それらが自己満足としてあるのではなく、自己放棄としてあらねばならない。
つまり、自己満足の虚しさと恐怖の構造を理解して、自己満足ではない、純粋に正しい行為を生きつづけるのだ。
たとえ、その行為の結果が完全に失敗に終わっても、である、
自己を豊かにしてはならない。 自己満足を目標にしてはならない。 エゴの肥大こそが虚しさと鈍感さと不安と恐怖の原因であることに気づきなさい。
女性は本当の愛情を自覚した時が、人間的悟り、成熟といってよい。 そしてそこから、そのエクスタシーから、その成熟から、健全な未来の子供達を出産するのである。 愛情のあるSEXからの出産は単に産みの苦しみといった様なものではない。 それは苦しみであると同時にエクスタシーからのエクスタシーなのだ。
愛情あるSEXは女情(誤字??)を自ずから成る性的エクスタシーへ導きそこに女性としての大いなる成熟があるのだ。 これだけで現代女性のかかえている全問題は解決したといってよい。
死んでもいいと言う程の生き方、それこそ現代人は自覚しているといないとにかかわらず、求めているものである。
一般に女性にとってそれは一人の男性との性愛であり、男性にとっては天職とか家庭ということになるのだが、
現状では、そうは問屋がおろさなくなっている。
というのは現代人一般があまりにも快楽、権力、金の奴隷になっているからである。
従って今や天命としての職業なぞありはしないのだ。
警告する! 快楽と自己満足の為に生きるのをやめなさい。 女は女でなく、男は男でなく、人間は人間でなく、家庭は家庭でなく、社会は社会でなく、自然は自然でなくなっているのだから。
本当に正直に答えて欲しい。 あなたはむなしくありませんか?
現代の女性は本当の恋愛を知らない。 現代の男性は本当の天職を知らない。 現代の人間はその天命を知らないのだ。
性的快楽のみを求める女性に、むなしさから逃げるために満足を求める女性に、どうして本物の恋愛が起こるであろうか。
金、権力、地位、名声、快楽を求める男性にどうして本当の天職が発見できるであろうか。
そこで現代人一般は享楽的なSEX、ほんのささやかな趣味娯楽、或いは美容、健康、SEXの様々なテクニックに自閉的な満足を求めているという次第である。
現代文明にとって最も必要なことは、出産、性愛、死という人間としての根本的基盤に目覚めることなのだ。
神秘を知性的に分析して解明するのではなく、神秘を神秘として目覚めるのだ。
この目覚めが実現しなければ、この西洋商工業都市文明は今世紀一杯で自滅するであろう。
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No.5739 - 2017/04/03(Mon) 01:52:06
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