一九五〇年に旧国鉄の土讃線で廃線になった旧国政トンネル(徳島県山城町)を使って熟成させた
麦焼酎「蔵の神隠し」の発売が開始された。温度・湿度が最適な上、震動が少なく熟成期間も倉庫などの常温では八カ月程度かかるところを二、三カ月と短くて済むという画期的な利用法だ。
かつて宮脇氏が廃線になったトンネルの有効利用方法について頭を悩ませた挙句「悔しかったら井戸を背負って来い」という言葉でお茶を濁していた。ワインなどの熟成にも利用が期待されているとのこともあり、今後も廃線跡のトンネル再利用ビジネスから目が離せない。