 | Chihiro Sato-Schuh 氏 【野草の入浴剤】 夏至をすぎたら、庭のあちこちにホワイトヤロウの花が満開になってきた。ヤロウの花は、いい香りがして、お茶にもなるけれど、うちでは欧州ヨモギとスギナと一緒に煮出した汁をお風呂に入れている。ヤロウの花は、香りがいいだけじゃなくて、肌にいいらしい。虫さされや日焼けで肌が荒れているときも、すっと鎮めてくれるようなところがある。 お風呂に野草を入れるようになったのは、2020年の2月頃だった。正体のよくわからないパンデミック騒ぎが始まって、何が効くだろうとあれこれ調べていた。普通、流行病のときには、症状のパターンがはっきりしているので、どういうパターンなのかがわかりさえすれば、ホメオパシーのレメディを1種類か2種類に限定できる。それが限定できれば、誰でも簡単に治せるようになるので、たとえパンデミックに発展しても、何の問題もないはずだ。 ところが、症状のパターンの情報がちっとも入ってこなかった。ドイツのホメオパシーのサイトも見たけれど、症例が少なすぎて、パターンがつかめないとある。インドではすでに流行しているという話だから、インドのホメオパスたちはすでにレメディを見つけているだろうと思った。インド政府が、予防的にアルセカムを勧めていた。あの頃は、人がとつぜん呼吸困難で倒れる動画が中国から来ていたから、アルセニカムは合っているように思えた。アルセニカムは、死の恐怖を感じて、息苦しくなり、呼吸困難におちいったりする。そのことからして、急激に肺炎を起こすのではなくて、心理パニックがパンデミックの原因なのじゃないかと思った。しかし、あの画像も、実はやらせだったことが、あとでわかったわけだった。 その頃、マダガスカルでヨモギのドリンクが効くということを発見して、マダガスカルの大統領が、これをアフリカの他の国にも配ろうとしていた。それで、ヨモギが効くのかと思って、庭に生えていた欧州ヨモギを煮出して、お風呂に入れてみたわけだった。すると、これが実に快適で、ウィルスだか何だか知らないけれど、何でもかんでも浄化してくれそうなすっきり感だったのだ。身体も温まるし、浄化力もパワフルなようだ。それで、ヨモギのお風呂に入っていれば、どんなパンデミックが来ようと問題ないなと思った。 それから、マダガスカルのヨモギドリンクは、世界保健機構が認めなかったとか、毒を入れたらお金をやるとかいうことを言われたとかいう話で、大統領がブンブン怒っている動画が拡散されていた。この大統領は、アフリカだからってバカにしているのか、と怒っていたけれど、その後、ハイドロクロロキンもイベルメクチンも禁止になって、腎臓やられることで知られていた抗ウィルス剤だけが推奨されていたから、アフリカだからとかいう問題ではなかったことも、あとでわかった。 それで、庭の欧州ヨモギを煮出した汁をお風呂に入れて入っていのだ。感染予防とか何とかいうよりも、身体中生き還るようで、全身の細胞が生まれ変わるかのようだ。身体が緩んで血行がよくなり、温まる。こういう感じになっているときは、循環が活性化しているから、身体はどんな問題でも治してしまうのだと思う。 そのうち、スギナが入ると肌や髪が生き還ることがわかり、スギナも入れるようになった。それから、ヤロウの花が肌荒れにいいことがわかり、それも入れるようになった。どれも、庭にいくらでも生えてくる野草だ。 夏の間は、そのたびに庭から野草を摘んできて、煮出してお風呂に入れている。冬に使う分は、今のうちに摘んで干しておく。それでこの頃は、ヨモギやスギナやヤロウを摘んでは、干している。 ヤロウの花はいい香りがするので、花束みたいに束ねて、部屋のデオドラントみたいに使っている。この香りは神経を鎮めてくれるので、ベッドのところに置いておくと、よく眠れるのだ。それで、よく乾いたら、花のところだけ切って、紙袋に入れておく。これで、来年また咲く季節まで、干した花をお風呂に入れることができる。 野草は、食べたりお茶にしたり薬にしたり、いろいろ使えるけれど、お風呂に煮出し汁を入れるのは、実は最も野草のパワーを全身に感じることができる。住んでいるところに自生してくる植物は、その人に必要なものだというけれど、野草のお風呂に浸かっていると、庭の野草に守られているというのを、しみじみと感じるようだ。
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No.3369 - 2023/07/04(Tue) 05:50:29
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