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記事No.1015に関するスレッドです

灯りの話。 / 淳吉郎
もしボクと会話をしたとする。んで「なんか今日のジュンちゃんは元気がなさそうだね」なんて感じたとしたら。そしたら話題を転じてみよう。RCサクセションやザ・ブルーハーツの話題に。忌野清志郎や甲本ヒロトや真島昌利の話題に。たちまちボクは元気になるはずさ。しゃべり続けるはずさ。滑走路の上を離陸せずに走り続けるジェット機みたいに。
今年、生誕45周年のボクだから。RCやブルーハーツのリアルタイム世代。だがしかし、ふたつのバンドの素晴らしさに気付いたのは90年代に入ってから。ふたつのバンドの音源でそれぞれ最初に買ったCD、RCは「Baby a Go Go」、ブルーハーツは「DUG OUT」。どちらもふたつのバンドの実質的なラスト・アルバム。当時は「気に入ったバンドの音源を買うんだったら最新アルバムから買おう」って決めてたような気もする。この作戦は功を奏した。その後、ボクは清志郎とヒロトとマーシーに近づきたくて全速力で匍匐前進(ホフクゼンシン)を始めたんだ。ギター片手に「援軍で参りました」って。
9月17日の日記で高倉 健さんの事に触れた。気に入ったら次は彼の映画を観るしかないら。もちろん最新作を。

土曜日は浜松市内の映画館へ。高倉健主演「あなたへ」。出演されてる方々の演技、作品自体のストーリー、スクリーンの中の空気感、を楽しんだ。そう、ボクは映画館で高倉健の映画を初めて観てるのさ。まるで自部屋のスピーカーから聞こえる“声”と“演奏”と“楽曲”を楽しんだあの日のように。健さんの演技は“演技”のさらに一歩向こう側から出てきてる気がした。白人ミュージシャンのブルース演奏と黒人ブルースマンが演るブルースの違いのように。派手なストーリではないし派手な演技シーンもない映画。なのにそこから伝えてくる彼の演技。すごい。もっと彼の映画を観たくなったんだ。

日曜日はロロのキラーQ企画にDJで参加。窓の外は台風。リーゼントのローラーが50’Sミュージックにあわせてノリノリなように強風にノリノリで我が軽ワゴン:カモメのジョナサン号(仮称)はロロに舞い降りたよ。相方DJ:プジャリと雑談。18時半過ぎからDJ開始。プジャリから。20分後に交代。彼の選曲に刺激されて「んじゃぁ俺の一曲目はザ・コーズのサム&デイヴ・カバー『ホールド・オン・アイム・カミン』から行くぜ!」なんつってヘッド・フォン片耳にあてて曲の頭出しをしてたら「ボンっ!」って音と共に部屋が真っ暗。レコードも止まる。停電さ。しばらくするとJAR&JAHのベース:華丸さんがアコギ片手に登場。ろうそく灯る暗い部屋で笑いあり盛り上げありのアコギ・ショー。感服した。「これがメジャー・フィールドで演ってる人の底力なんだ」って事をまざまざと見せつけられた。いい時間になってお開き。駐車場に着いた瞬間に「パッ」と街灯やビルの明かりが灯った。停電復旧。いい一日だった。

写真は今朝のマイ・スクーター。強風でカバーが飛ばされないように強くしばっておいたら逆効果だった。多くの人が唄うように風にまかせりゃよかったのか。でも結果次第でなんとでも言えるしね。答えは風の中じゃなくって風のあとにあるもんなのか。

No.1015 - 2012/10/01(Mon) 23:03:03