[ 掲示板に戻る ]

記事No.1045に関するスレッドです

マジカル・ミステリー・ツアー。 / 淳吉郎
知らない街へ出かけるというのが好き。バイクで。クルマで。トレインで。バスで。まるでマジカル・ミステリー・ツアーさ。

三重県伊勢市に行った土曜日と日曜日。お伊勢参りでもなく。赤福工場見学でもなく。目的地はbamboo bar。バンブー・バー。ビビっ!ビビっ!イェ〜っ!って感じ、語感が。YAMAZENこと山部善次郎さんとルースターズの花田裕之さんの2マン・ライブがあったんだ。伊勢在住のロック仲間が主催。
伊勢までは電車の旅。浜松から名古屋まで。乗り換えて名古屋から伊勢まで。電車2本に乗車。トレイン・トレインさ。レッドライトがブルーに 変わるとあとには戻れないんだ。栄光に向かって走るあの列車に乗ってゆくんだ。ああ伊勢市。南へ下る列車の車窓から菜の花畑が黄色く揺れていた。
バンブー・バー は銭湯がある建物の2階にあった。こりゃもうライブ前から湯上がっちまうぜ。湯上がっただ。You Gatta Moveだ。チケットは完売。素晴らしい。
ライブがスタート。前座は地元のバンドThe Dog Style。主催の友人がベースを担当。カバーとオリジナルを演奏。「俺と同世代のバンドだな」と思える最高なカバー選曲と「俺とロック初期衝動が同じだな」と思えるオリジナル曲。会場の都合もあって今回はアンプラグド・セットだった。本来のエレキ・セットをいつか聴いてみたい。
続いて山善さん登場。いつも通りに会場の盛り上げ方も凄かったが、今回は本当に彼の唄の素晴らしさを見せつけられた。そしてルー・リードの『ワイルドサイドを歩け』、キンクスの『サニー・アフタヌーン』、キャロル・キングの『ユー・ガッタ・フレンド』を自作日本語詞でカバー。泣けてくるようなカバーだった。
続いて花田さん登場。ソロとしてのオリジナル・アルバムを数枚出されているが今回はカバー曲中心の選曲だった。さすがの演奏だった。
最後が二人のユニット演奏:花善。50〜60年代の黄金のロックンロール・カバーでぶっちぎり。そこんとこよろしくな感じ。震えた。
辻坂君、企画お疲れ様でした。ありがとう。

実は今回の我がマジカル・ミステリー・ツアーは土曜日からスタートしてたわけじゃないんだ。
金曜日は仕事を定時で終えるとイングウェイ・マルムスティーンの速弾きみたいなスピードで浜名バイパスをブッ飛ばして帰宅。東京へ行くのさ。六本木にあるBillboard Live TOKYOというお店でGilbert O’Sullivanのライブ。2ステージ入れ替え制というライブで2ステージ目を観た。彼を含め総勢8名のバンド・スタイルでの演奏。1曲目が始まって彼が唄いだす「おーっ!この声!レコードと一緒の声だ!すばらしーっ!しかし人間の声の力というのはこんなにすごいものなんだ!新作を出しながら演り続けてるって事も素晴らしいし。ちくしょー。おいらなんだか感動してるぞ。でも泣くわけにはいかねー。だってギルビーの演奏が始まったばっかりじゃねーか。泣くもんか。泣くもんか。涙は最後までとっておくものさ。ううう、でも泣いちゃいそう。いっそのこと地球の重力が無くなれば涙が流れなくて済むのに。あっ流れちゃう・・・あっあっあっ・・・おえぇ〜〜〜ん、おかぁ〜ちゃぁ〜ん、ギルビー君がいじめるぅ〜」。
46歳の男を号泣さすなんて、まさしく、これこそが、マジカルな、ミステリーな、ツアーじゃないか。だろ。

木曜日は久々にボクのバンド:THE SLICKSのスタジオ練習だった。3か月ぶり。ドラマーがなかなか見つからず。いろいろ考えた。そして決めた。バンドのオリジナル・メンバーである鉄ちゃんこと鉄太郎にまたお願いしようと。彼も「いいよ!」って快く引き受けてくれた。
バンドをやるって事はマジカル・ミステリー・ツアーみたいなもんなのさ。新しいザ・スリックスがすごく楽しみです。

B.G.M.「佐野元春/ビートでジャンプ」

写真はギルバート・オサリバンさんと820光線☆のmiomioさんとザ・スリックスの淳吉郎さん。
「物販購入の方のみサイン会あります」なんて終演後にアナウンス。「えー!」なんてみんな言って、たちまち長蛇の列。彼に何を話そうか並びながら考え「ごめんね、あなたの事、友達みたいにギルビーなんて呼んじゃって。でもボクはキミの楽曲が本当に大好きさ。多くの人々があなたの事をヒット曲が『アローン・アゲイン』だけの一発屋なんて言いやがるけど、そんな奴らはホントにバカだと思うよ。っつーか音楽の聴き方をわかっちゃいないよね。いいかい、ギルビー。キミの事をみんなに教えたくて『淳吉郎ブログ』っつー俺のブログに書き綴った事もあるんだよ。えっ?ブログのアドレスを教えてくれって?教えてもいいけどニッポン語で書いてあるからキミにはチンプン・カンプンかもよ」なんてな事をブツブツ言ってたら、もうボクの番になっているではないか。目の前にギルビーがいる。おもわず「I LIKE YOUR VOICE!」キミの声が大好きだ!なんて言っちゃった。ヨハン・セバスチャン・バッハみたいな髪型をした彼は「サンキュー」なんて言いながらボクの肩を軽くポンポンって叩いたんだ。まるでピアノの白い鍵盤を叩くみたいにやさしくね。

No.1045 - 2013/03/19(Tue) 19:56:25