☆10月某日。映画鑑賞。 「TV放送、DVD化、ネット配信一切なし」なんて宣伝文句。つまり、わたしは、目の前ににんじんをぶら下げられたお馬さんのように、映画館めがけて、ひた走る。ひひーん。
☆1987年夏に九州で行われたロック・フェスティバルの映画。 現在だったら絶対に開催中止となるような悪天候でフェスは強行開催。されたらしい。その模様を中心に映画は展開。いろいろ感じた。でも、やっぱり、スクリーンの向こう側の出来事をリアルに感じる事は難しい。この映画に限らず。 どっちかと言えば乾燥肌な自分の背中のかゆみの方がリアルなのさ。かゆかゆ。
☆11月某日。浜松市内のライブハウスへ。 だあこえさん出演。酔い酔いのライブ。これぞ、だあこえ。打上げで歓談。実は、だあこえさん。上記のロック・フェス映画のイベントそのものに客で参加してたらしい。26年前に。「なんで浜松在住のあなたが九州・熊本のフェスに行ってるの?」って話で。ビツクリ。もちろん彼も映画を見たとの事。 彼いわく「当日の(豪雨による)すごさは、(映画で映されてる)あんな程度じゃなかった。もっとすごかった」「映画では放映されてないけどマーシーの『チェインギャング』がめっちゃカッコ良かった!」 彼の言葉はヒロトの唄ん中にもある言葉「リアルより リアリティ」そのものだった、わたしにとって。よいよい。
☆11月某日。日本シリーズ終了。 わたしが好きな球団は今回のシリーズにまったく関係なかった(今シーズン・リーグ4位)。けど、素直に、今回は「楽天、優勝おめでとうございます」。他球団を応援する、こんな日本シリーズは珍しい。わたし以外にもそんな人たちはきっと多かったと思う。おめおめ。
☆10月某日。今年の文化勲章を受章される方々が発表された。 わたしが今の会社を辞めたとして、転職活動をしたとして、次の会社の入社試験を受けたとして、「『ストイック』の意味を述べなさい」って面接官から質問されたら、迷わずこう答えるぜ「高倉健さんです!」 健さん、おめでとうございます。嬉嬉。
☆11月某日。浜松市内のライブハウスへ。家内のバンドも出演。 客席に見慣れない風貌の方々が数人いた。年齢で言えば50歳は超えているであろう。そのうちのひとりの方は登場するバンドそれぞれをしっかり見ながらリズムを取っていた。「おっちゃんノリがいいな」と思いながら彼を見ると出演者のみ所持できる『パックステージ・パス』を上着に付けていた「おぉ?おっちゃんも出演者け?」。 「おっちゃんはどんな音楽を奏でるんだろう」と思う。「どんな味がするんだろう?」って思いながら初めてガリガリ君を喰ったあの暑い夏の日のように。がりがり。
☆ガリガリ君おっちゃんは最後に出演。5人バンドのギター・ボーカル。そして5人のうちのひとりはチェロを弾いていた。ロック・バンドにチェロ。これが意外にもカッコいい。そして楽曲はニール・ヤングの風情で詞は文学青年が書くようなニッポン語詞。これは、おそらくガリおっちゃんの自作曲に違いない。見てるうちに、なんかこう、やられた!というか、くやしい!というか。ありえんトッピングで美味い創作料理を喰わされた時の、あの感じさ。んでMCもおもしろい。話し上手。「くぅ・・・ガリおの野郎・・・」 気付くとくやしまぎれにわたしは自分の爪を噛んでいた。かみかみ。
☆「Don’t trust over thirty (30歳以上は信じるな)」ってロック用語みたいに言われた時代があった。そして、きっと、今はこうなんだろう「Please trust over fifty(50歳以上を信じましょう)」。俺のまわりはカッコいい年上のロックンローラーばっかりさ。 生体的寿命が延びれば、概念的年齢制限も拡がるんだ。のびひろ。
写真は11月某日、浜松のソーン・レコードで遂に購入。JOAN JETT & THE BLACKHEARTSの新作“UNVARNISHED”のアナログ盤。問答無用!もう最高!
|
No.1098 - 2013/11/05(Tue) 22:10:13
|