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記事No.1101に関するスレッドです

ナマビンバイ。 / 淳吉郎
年齢を重ねるとヒトはどうなるか。
たとえば、シワが増える。近眼なのに対象物を離らかした方がよく見える。減ったり無くなったりするものが増える。自分の生活のスピードより世間のスピードの方が明らかに速いと感じる。とか。
そして、わたくし個人的には、誕生日というのものに執着がなくなる。とか。なのです。嬉しくとも悲しくともなんともない。一年間の中の単なる「365分の1の日」という。んな感じ。
自分自身にはそうでも、自分以外の人物の誕生日は、やっぱりお祝いしたくなる。特別な人になればなるほど。ね。一年間ハッピーでいて下さい。なんて。「1日×365!」という。んな感じ。

11月23日はシーナ&ロケッツのヴォーカル;シーナさんの誕生日。そしてシーナ&ロケッツ自体もバンド・デビューの日。35周年なんだって!WOWっ!
東京・西麻布にあるSuperDeluxeというライブハウスでの記念ライブ・イベントに行った先週の土曜日。
大好きなロケッツが♪ガーン!♪ってライブを演ってくれれば、それだけで最高。なのだけども、今回はちょっとだけ欲張りをした。「あの曲を演ってくれたらウレピーなぁ」って。
『VINTAGE VIOLENCE』という曲。10月末にルー・リードさんが亡くなられた。そして、それ以降のロケッツのライブでは毎回この曲が演られている、との情報をキャッチした。鮎川さんが演奏前にルーの事を語ってから曲が始まるという。俺は「やっぱりそうか」と思った。ルーの代表曲『ワイルドサイドを歩け』を初めて聴いた時に直感したのが『VINTAGE VIOLENCE』だったの、実は。曲の“質感”が同んなじだったのね。「アンサー・ソングってこういう事なのかな」とか勝手に想像したり。
そしてロケッツのライブに何度か行ってるけど、この曲を生で聴いた事が一度もないのでした。「今回やっと聴けるかも」って思ったんだ。

ライブがスタートした。まずは鮎川さん、奈良さん、川嶋さん、そしてゲスト・キーボード中山さんの4人で演奏。ロケッツのライブに行って、鮎川さんのギターの音を聴いた瞬間「あぁ、またここに帰ってきた」と思ってしまいます、いっつも。野良猫が一日中ずっと遊びまわってて、んで夕刻になると自分の棲家(すみか)に戻ってくる感じに似ている。
数曲後、鮎川さんがルーの話をされた。「キターーーっ!」解かるら?そん時の俺の表情。ついにナマの『VINTAGE VIOLENCE』だ。生ビンバイさ。なんかビア・ガーデン、もしくはピンク・サロンの用語っぽいな。曲のイントロが鳴った時のわたしの気持ち、それは浦島太郎が玉手箱を開ける瞬間の気持ちに等しかったと思う「なにが出てくるんだろ?どうなってしまうんだろ?楽しみだな」。
太郎が箱を開けたら煙が出てきて爺さんになっちまった。
淳吉郎が生ビンバイしたら高校生ん時に初めてその曲を聴いた“あの日”に戻っちまった。

数曲後、シーナさんが登場。もう、なにも言う事は無いでしょう。クィーン・オブ・ロックンロール・ハート。そのものさ。シーナさんを観るたびに思うのはその存在感。
人間って面白い生き物で、綺麗とかハンサムだから「存在感がある」とは限らないと思う。綺麗じゃなくてもハンサムじゃなくても存在感ある人もいっぱいいるしね。あなたの周りにもきっといると思います。
そして彼女は綺麗、そして、存在感があるんだ。その日も多くの女性ファンからの「シーナっ!シーナっ!」という黄色い声が西麻布のライブハウスに響いてました。

ライブ終了後、お客さんも参加自由のアフター・パーティがお店にて。
終了間際に鮎川さんと直接『VINTAGE VIOLENCE』について会話をする事ができた。
ボクはボクの思いをそのまんまお伝えしたし、鮎川さんもその曲にまつわる話(誕生秘話みたいな)をボクに教えてくれました。ジグゾーパズルがぱっちりハマったぜ。

終電がとっくに無くなった時刻にお店を出ました。タクシーでホテルに戻った。
料金支払い時、気分がいいわたしは「キープ・ザ・チェンジ(運転手さん、おつりはいいですよ)」なんて外国人みたいな言い方をしてホテルのロビーに向かったのさ。

写真のタイトルは『鮎川家と中村家』。この4人で一枚の写真に納まるのが、実は結婚時からの夢でした。うれしい。

No.1101 - 2013/11/27(Wed) 23:34:29