ティーンエイジャーの後半から10年間ぐらいか、身近にいる年上の方々の多くから言われた。 「若いっていいねぇ。俺もジュンちゃんぐらいの歳の頃に戻りたいよ」 「?」 外国人から外国語で話しかけられた感じさ。 若さっつーのはリアルに実感や体感するより、あとあとになってから存在に気付くものかもしんない。 寝小便に気付いた時はもう遅いみたいな。あとの祭りな、あの感じ。
今の職場で働くようになって15年経過した。 当時からおんなじように働いてる同僚の顔々を眺めてると「みんな歳喰ったなあ」「疲れた顔してんなあ」と思う。 「きっと俺もそうなんだろう。自分の事を一番知らないのは自分なのさ」そう思うんだ。
おかしなことに週末の出先で会うような同世代の知り合いにはそれ(加齢感)をそんなに感じない。長い付き合いの友人には「昔と変わんねえなあ」とも思う。 「きっと俺もそんなもんなんだろう。べつにどっちでもいーけど」さ。
アンチ・エイジングもモア・エイジングも、どっちでもいいんだ。 能動でも受動でも、もうどっちでもいい。 ふたつは生鮮料理専門店:生きる亭のどんぶり鉢(側面には「生きる」って記されてる)の中でコロコロしてるだけさ。 あるいはライブハウスのステージと客席みたいなもんさ。 時間が来たら終わっちゃうんだ。
2014年7月23日。シーナ&ロケッツが通算18枚目のアルバム「ROKKET RIDE」を発表しました。 前日の22日、仕事が終わると友人が経営する浜松市浜北区のBOOK&CDショップ:FAVORITE BOOKSに寄った。 発売日の一日前に購入。帰宅してロケッツの新作を聴く。この流れは30年前に初めてロケッツのレコードを新品で買った日から変わってない。
あの日の鮎川 誠は36歳。中村 淳は17歳。 この日の鮎川 誠は66歳。中村 淳は47歳。 ふたりはあいかわらず19歳違いのまんまなんだ。 中村はあいかわらず鮎川のギターに耳を澄ましてるんだ。 シーナの声が聞こえるんだ。 シーナ&ロケッツが部屋で鳴ってるんだぜ!
30年間なんにも変わってない。 それはとってもいいことだ。
写真;今回のアルバムに収められた写真の中でボクの一番お気に入りの写真です。
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No.1145 - 2014/07/27(Sun) 00:39:13
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