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記事No.1158に関するスレッドです

大型ショッピング・センター。 / 淳吉郎
☆デパート。デパートの屋上っていうのは昆虫や小動物、たとえば夏だったらカブトやクワガタを売ってるとか、ゲーム・センターがあったり、してね。キッズたちの夢があるんだ。
それは、わたしの小学生時代の風景であって、つまり、それは昭和の風景です。

☆百貨店。ここに来るお客さんは老若男女を問わないイメージ。んでデパートよりちょっとだけ硬派、なイメージ。かな。
百貨というからには100種類の商品があるんだろう。けど実際にはおそらく100種類以上の物品が並んでると思われる。そこへ行けばなんだって手に入るんだ。
狭い空間でひしめきあってる。みんなおんなじ、みんなちがう。
まるであなたの街や俺の街の音楽シーンの中のバンドみたいに。

☆21世紀になってから大型ショッピング・センターというものが台頭してきた。
それは、駅やバス・ターミナルがあるような市街地から遠く離れた広大な場所に巨大な建物、巨大な駐車場をかまえてる。クルマを所有している人たちだけを的(マト)にしぼってる感じがする。
んで週末には多くの人々が集合するんだ。きっと魅力的な場所なんだろう。建造物のデザインもアカ抜けてるしね。
でも正直な話、ボクはちょっと苦手で。アカ抜けてんだけど店のこだわりとか味付け、匂いとかが薄い感じがするんです。つまんない。そんな風に思っちゃうのさ。
俺はとっても上手いカバー・バンドより、自意識にこだわったオリジナル曲を演ってるバンドが好きなんだ。たとえ下手でも、それはあんまし問題じゃない。

☆週末にクルマで外出をする。大型ショッピング・センタ−に向かう道路は大渋滞さ。
イライラしはじめたおいらはひとりごちる。
「おめーら暇だなあ。んなつまんねーとこ行かずに部屋で読書しろや。もしくは映画を観なさい。レコード聴くのもサイコーだぜ、休日はよお。お酒も飲みましょう。あんなとこ、バカが集まる場所だぜ」。

☆21日の日曜日、午後から浜松市内の大型ショッピング・センターへ行きました。ぷぷぷ。
なんと、ボクが大好きなミュージシャン、泉谷しげるさんが無料ライブを演るとのこと。わわわ。
新作のCDもしくはDVDを買うと終演後のサイン会と握手会の参加資格がもれなく授与されるとのこと。よよよ。
CDを購入して開演を待った、ビール飲みながら。15時ぴったりに泉谷登場。うぉー。

☆一曲目は『のら犬』だった。わお!ショッピング・モールでこんな曲、一曲目に演るか?
ふんとにライブやテレビで観る泉谷そのまんまのライブが始まった。
ステージ横に貼られた紙《ライブの撮影および録音を禁止します》を見ると
「バカヤロー!こんな場所で撮影なんて禁止できるわけねーだろっ!おまえら、どんどん撮れ!」。

☆ライブの途中からもうひとりサポートでギターが登場。藤沼伸一さん。
アナーキーがボクの出発点。だから彼の登場にわたしは
「おっー!ふじぬまーっ!」。

☆客席はすごい人数だったけど、ミュージシャン・泉谷を観たい人よりも有名人・泉谷を見たい人の方が多かった気がする。だから、ライブ自体の客席のノリはイマイチ。まあ、しょうがないか。
でも泉谷は手加減抜きだった。客席をあおる。コール&レスポンスをしつこく要求する(笑)
5曲目でやっとみんなが知ってる曲『春夏秋冬』が登場。結果的に次の6曲目が最後の曲になったんだけど、この曲が個人的に大好きな『野生のバラッド』だった。
ビックリしたのが曲が始まったら客席が総立ちになったのね。こんな自然に総立ちになる風景なんて初めて見た気がする。

☆泉谷は何回「バカヤロー」と叫んだんだろう。
この日の大型ショッピング・センターにもある意味、多くのバカが集結した気がしたんだ。

B.G.M.「JOAN JETT & THE BLACKHEARTS / I LOVE PLAYIN’ THE FIRE」

写真は泉谷しげるさんから頂いたサイン。こっそり自宅から25年前に発売された詩集も持参。
詩集を差し出すと「いるんだよなーこーゆーの持ってくるヤツ」って言いながらサインしてくれた。
「おっ!これ持ってるんだ!ありがとなー」なんて彼が言うはずない(笑い)

No.1158 - 2014/09/22(Mon) 22:09:56