☆ちっちゃい頃、おじいちゃんに言われたんだ。 「ジュンちゃん、テレビを信じるなよ。この箱の中には魔物が住んでいるんだ。(画面を指差しながら)あいつらがベシャってる事にホントーの事なんてひとつもありはしねぇ」。 「テレビを信じるな!ドーント・ビリービン・テレヴィジョンっ!(Don’t believe in TELEVISION !)」 「いいか、大事なことは3回くりかえして言うんだ!カモン!アフターミー!ジュンキッチーっ!」 おじい:「ドーント・ビリービン・テレヴィジョンっ!」 じゅん:「はい!テレビは信じないっ!」 ・・・以降、それぞれ2回ずつ続く
☆佐野元春という人に興味を持ったのはNHK総合テレビの番組『ソングライターズ』だった。 元春さんが歌詞づくりの点において関心を持つミュージシャンをゲストに招き、その方と言葉づくりについて語り合う番組。 番組の趣旨に興味を持って見てた。「おもしろいなあ」って番組を見てたんだけど、そのうちに佐野元春という人間にもすんごい興味をいだきました。 ゲストの話をうまく聴きながら自分の主張もちょっぴり入れる。 話し上手は聞き上手。と申します。彼はまさにそんな感じ。
☆佐野元春さんのレコードを聴くようになった。今さらながらだけど「カッコいい」って思った。 「ああ、ライブも観てみないとな」って。 おじいちゃんに言われたんだ。 「テレビを信じるな。おまえの目で実際に見たものだけを信じろ」と。 テレビの中の彼だけじゃダメさ。彼のライブを観ないと始まらないぜ。おじいちゃんにも怒られちゃうし。
☆10月4日(土)、浜松のライブハウス・窓枠に佐野元春&ザ・コヨーテ・バンドのライブを観に行った。
☆新旧を絶妙に取り混ぜた選曲と演奏。ロックとか、ポップスとか、なんとかとか、そんな言葉を超越した、まさにグッド・ミュージック、だった。感服。 そして元春さんのMC、おしゃべり。これが、ホントに素晴らしかったんだ。 お客さんへの気配りと、ちょっぴりの社会風刺と、コヨーテ・バンドとのツアーの姿勢、これらを言葉にしてボクが目撃したテレビのあのシーンとおんなじようにステージでも繰り広げていたんだ。感服。
☆「おじいちゃん、テレビを信じてもいいかもよ」なんてね。言ってみようかな。 でも、あのおじいちゃんのことだ、きっとこーゆーに違いない。 「おまえのアンテナを信じろ」。 わかってるさ、だって俺はあなたのマゴなんだよーん。
B.G.M.「WANDA JACKSON / FUJIYAMA MAMA」
写真は10月5日(日)に島田市のカセット・パンク・レコードで買ったレコード。 『THE TIMES / GO ! WITH THE TIMES』と『篠原太郎 / CRYING YOUTH』のアナログ盤。 お気に入りのレコード屋だったけど、残念ながら11月2日で閉店してしまうとの事。 この2枚は初めてお店に行った時に「お、この音源のアナログ盤初めて見つけたー!」って驚愕したものなの。
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No.1160 - 2014/10/08(Wed) 23:02:01
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