正月だったり、クリスマスだったり、各種競技の開幕試合だったり、個人的な記念日だったり。 それが再び巡ってきた時に言うのは「もう一年経ったのか」。 一年間なんて地球が一回転しただけだ。 でも、回転するスピードが最近ちょっと速くなったような気がする。だから言うんだ。 「はえーなー。もう一年経ったのか」って。
誕生日が来て、ひとつ歳をかさねて。 「(ミュージシャンの)○○さんはこの年齢で(アルバム名の)□□□を作ったんだよなあーまったく俺は追いついてねーな」ってひとりごちる。毎年毎年。 だがしかし、人間対人間として考えた場合、その人とぼくの命の重さはおんなじなんだろう。きっと。いや、あなたとその人もおんなじ。みんなおんなじはずさ。 年齢も国籍もレコードの売り上げ枚数も関係ないんだ。もちろん体重だってカンケーない。 命の重さはみんな一緒だと思う。
残念なことに他人の命をおもちゃのように扱う人々がいる。風船をパチンて割るように扱うのさ。昔も今も。つい最近も。 そんな人たちは日頃どんな歌を口ずさんでるんだろう。 希望の歌か。絶望の歌か。愛の歌か。憎しみの歌か。天使の歌か。悪魔の歌か。
先日、友人のアコギ企画に行った。キラちゃん主催『もろもろのうた』。 ナカニシ、ナリちゃん、キラちゃん。カタカナで書くと外人みたいだが3人ともボクの友人のニッポン人。 マイネーム・イズ・ジュンキッチー!ハウ・ドゥーユードゥー?(ジョニー・キャッシュ『スーという名の少年』のライブ盤風に) イベント・タイトル通りの諸々の唄がそこで鳴っていた。3人それぞれが、それぞれの歌を唄っていたんだ。 オリジナル曲を演るという事。それはその人の生き様や生活が出てくるんだとあらためて実感できた夜だった。 いい夜だった。
ある夏の日、シーサイド・テラスに腰かけてると轟音が鳴り響いた。 海辺で遊ぶ磯ガニはあわてふためき走り出したんだ。 カニはヨコ歩きが得意だがタテ歩きは不得手。 ぼくらはタテ歩きが得意だがヨコ歩きはちょいと苦手。やってできない事もないけど。 みんな自分の歌しか唄えない。 あの人はどんな歌を唄うんだろう。
B.G.M.「JD McPHERSON/SIGNS & SIGNIFIERS」 ファンブラーズのドラマー;吉川くんと先々週の練習後の雑談で音楽談義。先週はお互いのお気に入りを貸し合った。 彼が貸してくれたたくさんのCDのうちの一枚がこれ。2012年の作品なのに収録されてるオリジナル曲は50年代〜60年代の匂いが充満!
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No.1184 - 2015/02/10(Tue) 23:37:48
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