先日、東京・下北沢へ行った。 SHEENA & THE ROKKETSのライブだったんだ。 今まで幾度かシーナ&ロケッツのライブに行った事があります。 いつでも「おー!ロケッツのライブっ!楽しみだなー!」なんつって。 それは“胸のときめき”だとか“揚げたてポテトのカリカリ感”だとか“バッター空振り三球三振”だとか、そんな突き抜けた感覚ではないんだ。 ただただ夏の夜空に打ちあがる花火を心待ちにしてビール片手に河岸の草地にたたずむ、わたしはそんな感じの男、大好きなシナロケのライブ前には。 だけどが今回は、ちと違った。 “ドキドキ”してたんだ。 生まれて初めてアレをアレした時のあの感じとおんなじドキドキ。 鮎川さん、奈良さん、川嶋さんの3人はTHE ROKKETSと名乗らず、今までとおんなじバンド名、SHEENA &THE ROKKETSで活動を始めたのさ。 生まれて初めて3人でのシナロケを俺が観る事になったのは5月2日だった。
ライブが始まった。 始まり方は今までの4人シナロケ・ライブと同様に鮎川さんがメイン・ヴォーカルをとる曲でスタートしました。 そしてある点(曲)を境にわたしの心身は別次元に移動した「えっ?この曲、演っちゃうの?マジすか?」。 我が職場でも事あるごとに「マジすか?それヤバいっす。マジすか?」と社内電話で応答するワコウドがおられます。 いつしか、わたしはマジすかを連発する彼の事を「マジすか野郎」と命名していた。 ところがどうであろう、この有様、下北沢のライブハウスでおいらは「マジすか」を連発しちゃったの。 ライブの後半はそんな選曲の連打だったのさ。 浜松出身下北沢産マジすか野郎の生誕だ。
4人時代の曲を3人で演った。 3人になってもTHE ROKKETSではなくSHEENA & THE ROKKETSって名乗り続けるバンドの演奏をライブで実体験した。 ビツクリしたし、スリリングだったし、安心したし。 あの熱い演奏、3人は客席はもとより天国のシーナに向けても演奏したんだろうか。 案外、彼女はステージのスポット電燈のちょっと上にいたのかもね。 そうさ、彼女は太陽みたいにステージを照らしてた、そんな気もするんだ。
2015年5月2日は鮎川さん67回目の誕生日。 今年のバースデイ・ライブはいつもとちょっと違ってた。 「鮎川さん、今年はちょっとさみしい誕生日だけど応援してます」なんて気持ちで俺は浜松から飛んでったのに「おう!淳吉郎!お前はどうなんだ」って逆にギターで尻をヒッパタかれた気分だったのさ。
写真は下北沢のレコード屋で購入したCD。4月に発売されたRANGSTEENの3rdアルバム『ZERO』。 このアルバム聴いてても俺は尻をヒッパタかれた気分になっちゃったよ。いいアルバムです。
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No.1197 - 2015/05/10(Sun) 05:37:42
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