☆みなさんそれぞれの職場でいろんな決まり事があると思います。 国民として法律に従いながら生活してる。けど、そうしながらも社員として会社の規則に従ってる。 まるで中華料理の汁みたいなネバネバの海を泳いでる感じか。
☆自分の部署では隔週金曜日午後2時半から30分間、工場外側の清掃をする決まりがあります。 8月7日の金曜日、ぼくは決まりに従ってゴミ拾いを開始した。ああ、上空からは真夏の太陽がビュン・ビュン照らしてる。 ♪俺と太陽は友達なのさ ヘイ ゴーイン・マイウェイ♪
☆幸か不幸かロックの世界にちょっとだけ足を踏み入れているわたくし。 「人とおんなじ事はイヤだぜ」なんて。そんな気持ち、今は勤務中なんだから捨てればいいのに。いいのに捨てられない、この悲しい性(さが)。か。 国道一号線沿いに在する我が社。わたしは社外へ出てゴミ拾い。
☆車道と歩道を隔てる垣根みたいな部分に新聞紙が落ちていた。持参したゴミ袋に新聞紙を挿入。したと思ったら異臭がした。足元に豆腐のパックが落ちている。スーパーマーケットの豆腐コーナーで『3個パック118円』とかで売ってるタイプの3分の1ね。んでわたしのエプロンと作業ズボンに白濁の液が飛び散っている。ああ白昼から、なんていやらしい光景。か。
☆「あっ!くせっ!」ゴミ袋が臭い。 そしてわたしのエプロンとズボン「あっ!あっ!あっ!ドくせぇーーーっ!」。 と思いながら「もしかして、どっかの豆腐好きなトラック運転手が運転しながら喰い終わったのをポイしたのかもしんない」なんて。 「おんなじだよな。ギター弾きながら唄う人もいるし、タバコを吸いながら絵を描く人もいる。ウィルコ・ジョンソンなんてマシンガンぶっ放す格好でテレキャスター持ってステージ上を右往左往してるぜ。肝心なのは気遣いがあるかどうかだぜ。ただ単に長期放置で豆腐の残りが腐っただけさ」なんて。 上空からはあいかわらず真夏の太陽がビュン・ビュン照らしてる。
☆長年愛用のハンカチを水道水に浸してゴシゴシ一生懸命エプロンとズボンをぬぐった。 でもね、この臭いが消えないんだ。スゴイのさ。 真夏は汗の季節。どんな人でも汗の臭いにビンカンになります。んで我が部署の事務所には消臭スプレーがあるのよ「よし、あれを使って消すしかないな」なんつって。 わたしは3階の事務所に向かってトントントンって階段をかけ上った。
☆3階に着いた。 「えーっ!ジュンくんクッサぁ〜いっ!」 「ジュンさん、ちょっと臭すぎますぅーっ!」 「なんのにおいぃ〜?」 なんて女子同僚のコたち。 今回の投稿の3番目から6番目の☆印の内容を口頭にてみんなに説明しました。
☆「ちょっとジュンさん、お願いだから近寄らないでください」 「○○ちゃん、ボクは今までキミの事を・・・」 「きゃぁ〜やめて〜」 みたいな風景。 ドン引き場面で盛り返そうとアガいてコケるよりはマイナスのまんま(臭いまんま)でブッちぎる。そうさ、俺こそロックンロール? まるで「マイナス1×マイナス1=プラス1」みたいな。 そんな感じ。か。
☆とりあえず会社からは在庫のズボンをお借りして急場をしのいだ次第。 臭いエプロンとズボンは自分のクルマん中に置いといた。あと3時間足らずで帰宅だしね。 午後6時に終業。「ちゃっと帰って洗濯しなきゃあな」なんて駐車場へ急ぐわたし。 ドアを開けた「うぉ〜〜〜くっせぇ〜〜〜!」。 4ドア軽ワゴン車の4枚のウィンドウを全開にして我が家がある東に向かって国道1号線を突っ走ったボクだった。 ルームミラーを見ると西からの陽が差しこんでいる。 俺はあの歌をもう一回唄った。 ♪俺と夕日は友達なのさ ヘイ ゴーイン・マイウェイ♪
みなさま、よい夏休みを。
B.G.M.「外道/(same)」 『ビュンビュン』はB面1曲目に収録。
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No.1212 - 2015/08/12(Wed) 22:27:23
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