☆“初体験”って言葉はスゴい。そう思います。 イメージがカキ立てられ。想像がピンピンにふくらみ。そうして、ぼくらはみんな“そこ”に飛び込んでゆくんだ。じゃぼ〜ん。って。 初めてお風呂の湯水ん中に顔をうずめた時。こわくて、なかなか目ん玉を開けれなかった。「えいっ!」って開眼すると、なんのこたぁ〜ない。普通に水ん中でも視界は拡がっていた。 初体験をしなきゃ、なーんにも見えないまんまだろうって事さ。
☆6月最終週の日曜日に初体験をした。 実は昨年の7月初旬に実父を亡くしてる。んで、その日は一周忌。そしてお盆も近いって事で和尚様のはからいもあり初盆の供養も一緒に執り行なった次第。まるでギターを弾きながらハーモニカを吹いてるボブ・ディランみたいな感じか。たぶん、そうだろう。 それぞれの供養が終わると和尚様が説教というか、説法というか、法話というか、お話をされた。 おもしろかったのが「中島みゆきさんに『帰省』と言う曲があるんですけど・・・」って言い、その歌詞の紹介をしながらお盆の過ごし方を話されたことだった。いい話だったし「和尚様、中島みゆき聞いてんの」ってビツクリ。 なんかが見えた。
☆6月最終週の火曜日に初体験をした。 ニッポンのロック・バンド、ザ・ピロウズのライブを初めて観たんだ。浜松のライブハウス窓枠で。 ピロウズに興味を持ったのはぼくのバンド、ザ・スリックスのドラマー:スカが彼らのツアーTシャツを着ていたから。「おすすめCDはどれ?」って訊いたら「まず聞くんだったら○○がいいですよ」って言うんで数日後に○○を購入。聴いた。いいバンドだと思った。 そのピロウズが今年の4月に新作を発表した。ツアー日程にハママツの地名があった。ラッキー。
☆会場に着くとSEでザ・フーの2nd「クイック・ワン」が会場内に流れてた。この時点でもうオッケー。俺の別名はロックンロール単細胞。さ。 ステージが始まった。新作を中心にライブが進んでく。にわか仕込みなピロウズ・ファンの俺だけど、知ってる曲も知らない曲もカッコいい。そう思った。 洋楽の匂いを感じさせる楽曲とロマンチシズムあふれるニッポン語の詞の世界。これは、まさしく、ぼくが求めるところとおんなじだな。って。そう思った。 なんかが見えた。 そーいえばアンコール時にメンバー全員が缶ビールを持って登場した。Gt.&Vo.の山中さわお氏はサッポロ黒ラベルを持ってた「なんだよ、やっぱ俺とおんなじじゃん」そう思った。
☆7月最初の土曜日に初体験をした。 浜松キルヒヘアでツーマン・ライブ。浜松を中心に欧州でも活動をしている地元バンド、ベテランのアップタイト。そしてこちらも欧州でここ数年ライブをしている若手のクジャク。 欧州(おうしゅう)ライブ体験バンドの爆音の応酬(おうしゅう)でぼくの耳の奥にあるコマクちゃんがビリビリ、ビリビリとケイレンを起こしてしまい失神状態。すげぇライブだったんだ。 俺の別名でもあるロックンロール単細胞さんが急いで駆けつけてコマクちゃんを押収(おうしゅう)しました。 あ、ちょっと使い方違うなあ。コマクちゃん、なんか警察っぽいぜ、押収なんて。 それよりも『おうしゅう』って言葉で韻を踏もうとして、無理やりに話をでっちあげてる俺の今回のやり方は、どっかの政治機関やどっかの団体やどっかの会社みたいじゃないか。ダメじゃん。
☆これを記してる現時刻は7月10日の0時30分過ぎ。 “ティーンエイジャー”って言葉に感じるぼくのイメージは「夢」とか「希望」とか「初体験」とか。もしかして「幻滅」とかね。そんな感じ。俺のロックンロール初体験は13歳だったし。多感なんだ、10代って。 今日は選挙があります。ティーンエイジャー最後尾におられる多くの方々が“投票初体験”のチャンスに恵まれた日です。うらやましいなあ。俺ん時には無かったし。ぜひとも投票にチャレンジしてくれれば。そう思う。 だって、初体験をしなきゃ、なーんにも見えないまんまだろう。って事さ。
B.G.M.「BOB DYLAN/SERIES OF DREAMS」 俺がボックス・セットなんつー高尚なブツを手に入れた初体験はこれだったと思う。1991年か。もちろんバチッと視界が拡がったよ、ディランの声でね。イェイっ!
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No.1264 - 2016/07/10(Sun) 00:49:24
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