ウィーク・デイは職場で労働。 我が業務の激務具合と月に一度、授かる給料の数値(お値段)との対比にハテナ・マーク(?)が星の数ほど浮かんでは消えてゆく日々。俺の夜空はなぞなぞ大会だ。 だから時間外労働といわれる残業をせざるをえなく。小銭を貯めて好きなバンドのライブに行ったり音源購入したり、自分のバンド活動に充てたり。してる。
先週木曜日は残業を1時間減らして帰宅した。 「金には変えられないモノがある」なんつって古今東西から様々な方々がおっしゃられてる通りであり。わたしが60分間の残業対価である1000円札1枚分程の金銭を反古(ホゴ)にして向かった先は浜松のライブハウス:窓枠。80年代初から90年代末にかけて日本の音楽シーンに君臨し続けたロックンロール・バンド、THE STREET SLIDERSのGt.&Vo.担当:HARRYのライブだった。
ハリーのソロ活動のライブは幸運な事に幾度か観ている。2011年4月まで浜松に存在してたルクレチアというロック・バーで観た。ほんとにハママツはロックンロールに関してラッキーな地方都市。そう思います。 ライブが始まった。今回のツアーはハリー、そしてもうひとりサポート・ギターとしてTHE EASY WALKERSのジミーさんが参加。ふたりでのライブだった。
♪ギャァ〜ん♪つって独特なハリーのテレキャス音が響いた。 音ってのは実に不思議な存在。音色とか楽曲とか音源とかを耳にした瞬間って、それにまつわる当時の思い出みたいなものを引きずり出してくるのね。そういえば先日のシナロケのライブに来てくれた会社の同僚も「アユカワのあのギター聴いたら、なんか当時付き合ってた彼女の事とかがよみがえってきた」とか言ってたし(笑)。音って強力なんだ。
今回もハリーの音で、いろ〜んな事が走馬灯のごとく駆け巡りだした。Wild Horsesが脳内の競馬場を「ひひぃ〜ん」つって、ぱっかぱっか走くりまわった。 スライダーズの曲はもちろんいいけど、それよりもソロになってからの曲を中心に演ってたのが、やっぱりぼく個人としてはうれしかった。歌詞の作風があの時代とは変化してる。酒の飲み方、バイクの乗り方、人との付き合い方、とかみたいに年齢を重ねればそれに付随していろんなモノも変化すると思う、人間って。それが自然だし、いい意味で今のハリーはカッコつけてないのかな、とも思う。
素晴らしいライブだった。
B.G.M.「レオン・ラッセルとシェルター・ピープル/(same)」 写真は中村家が物販でそれぞれ買ったハリー音源。左が2010年発表「無常人」、右が2011年発表「土と灰」。
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No.1282 - 2016/10/30(Sun) 15:30:02
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