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記事No.1324に関するスレッドです

ファミリー・ツリーと道路にまつわる話 / 淳吉郎
月刊や季刊などの音楽雑誌の多くが発刊のたびに巻頭特集を組んだりする。《××年代の○○○シーン大特集》みたいな感じで。
個人的には昔ほど雑誌を買ったり立ち読みすらもしなくなったんだけど、おっ!これは!って内容の時は買っちゃう。
多くの場合、特集の後半戦で登場するのが“ファミリー・ツリー”というやつです。

「なるほどなぁ〜」と思ったり、「えっ!?こんなつながりだったんだ」とかビックリしたり。見てるとおもしろい。楽しい。
「あの時代の、あのすんげーシーンでも、人々が(いろんなバンドを)行き交ってた風景は平成29年になってもバンドやり続けてるボクらと実は似てるじゃん」なんて安心したりね(笑)。

ファミリー・ツリーと似てる存在が道路だと思う。
国道〜県道(都道・府道・道道)〜市道(町道村道)って延々とつながってる。
んで、ふたつに共通してるのは上から下へ、だけじゃなくって横から横へ、下から上へ、って事もあるという点だと思います。大御所バンドの後輩の後輩がそのバンド関連のメンバーに抜擢されるみたいに。市道を走ってても国道に合流できるように。まあ、もともと上も下もないかもしんないけど。

24日(土)は岐阜県中津川市BIG DOORへライブ観戦。
出演はLinus Jet Diner、Unbounded monogram、BEATSEEKER。
初めて訪れるお店:ビッグ・ドアの1間(180センチメートル)のドアを開けるとぷぅ〜んとロックの匂いがした。イェイ!さ。
壁に掛けられた数々のレコード・ジャケットとバンドのポスター。中でも個人的にワオっ!って思ったのがバー・カウンター内の一番奥に貼られたキース・リチャーズのソロ1st『トーク・イズ・チープ』のドデカい販促ポスター。あんなの初めて見たぜ。
ライブはお店のオーナーでもあるオサムさん率いるライナスからスタートし、長野からのアンバウンデッド、そして磐田浜松からビートシーカーへと続いた。本当に楽しいライブだった。サイコー過ぎた。
オサムさん、お世話になりました。

BIG DOORへはクルマで行ったけど、数週間前にネットで場所を調べてて驚愕したんだ。
お店は国道257号線沿いにあるとの事・・・「えっ!?マジすか? あ、あのぉ〜ボクの実家は257号線から東へ200メートル行ったとこだに」。
俺んちのドアから西へ200メートル進んだあと一回だけ右折すりゃぁ、あとはその国道をズンズン行けばオサムさんのお店のドアに着けるんだ。「遠くて近い存在」かつ「近くて遠い存在」ってのは間違いなくこの事だと思うけど。

翌日は中津川の、とある墓園を訪れた。
今年2月に急逝されたロックギター弾きである友達のお墓参りをしました。
同伴してくれたのが彼の従兄弟にあたる中津川在住の方。彼もギター弾きとの事。
お墓の前でお花とお線香とサッポロ黒ラベルをお供えして合掌した。
「イトちゃん、サヨナラね」って気持ちになるだろうなって思ってたけど、不思議なもので「イトちゃん、久しぶり」って、そんな感じでした。

俺ん中にロックのファミリー・ツリーがあるのかどうかはわかんないけど、数年前に浜松の友達が中津川のライナスを浜松に呼んでくれた事、そして福岡の友達が「絶対にジュンちゃん気に入るから」ってスキマノザラシを紹介してくれた事(京都のバンドだけどお墓の中の彼は中津川出身)、そんないろんな事が京都にある碁盤の目みたいなたくさんの十字路のように交錯した2日間だったのです。


☆★☆★☆★
ザ・スリックス、次のライブです。

上空の中村 あの夏
8/5(土)キルヒヘア
開場18:00開演18:30
2000円(お飲み物1杯付)

Stripper
ピンクロリータジュリエッツ
マシス
THE SLICKS
etc.

DJ HimitsuSyounenn
Mum(MUMBLES)

写真とB.G.M.「PAUL WELLER/A KIND REVOLUTION」
先日発表された鮎川さんと並ぶ我が師匠:ポール・ウェラーさんの新作。
細かいコメントって、なーんにもいらんね。「オッケー!イェイっ!」って感じ。
俺ん中にロックのファミリー・ツリーがあるのかどうかはわかんないけど、ツリーがあったとして、その木の上から照らしてる太陽みたいな存在なんです、マコちゃんやウェラーってさ。
よっしゃー俺も新曲つくるぞー!

No.1324 - 2017/06/26(Mon) 17:15:45