11月某日の午後3時過ぎ、実家におもむいた。 ひとりで暮らしてるお母ちゃんとの会話。そして、春をながめる余裕がないわけではなく、夏をのりきる力もないわけではなく、かといって秋の枯葉に身をつつむどころか、冬にさしかかる今現在、強靱なその骨身をさらけ出し続けてるのは実家の庭先でラジオ体操をしてるように伸び伸びな樹木、その伐採作業をした。 「手の掛かる作業後の夕食はお母ちゃんの手料理だよな」って期待してたら「たまには外食しよ」って言うんで日本そばのお店にて親子ふたりで食事。 若干5時間そこそこ一緒に過ごしたけど、感じたのは「やっぱり親子だな」ってこと。ステージ上では、しかめっ面でプレイしてるミックやキースもブルース・マンと共演するときにはニコニコしちゃうように。血は争えないのさ。
11月某日の午後7時過ぎ、高校時代の友人が浜松市浜北区で経営する本屋:フェイバリット・ブックスLにおもむいた。 店内に設置されたこたつにくるまり、美味しいコーヒーとクッキーをほおばりながら、お互いの近況報告。彼がおしゃべりしぼくが聞く。ぼくがおしゃべりし彼が聞く。多くの人々がこのことを「会話のキャッチボール」って名付けるんであろう。そうさ、確かにぼくらふたりはボールの無いキャッチボールをしていた。 もし、ウマが合わなかったり、ノリが違ってたら、お互いが投じたボールは相手のグローブをかすめてコロコロとどこかへ向かって転がってゆくだけだろう。でも、どっかの草むらに転がったそれはボールなんかじゃなく、単なる“球体の物質”なだけ。意味がない存在さ。商品棚や部屋に飾ってあるだけでなんにも弾かれていないビンテージ・ギターとおんなじように。 彼とは卒業して30年以上経過してもこうしてたんたんと続いてるのがいい。
同日午後9時過ぎ、フェイバリット・ブックスLをあとにし遠州鉄道の通称:赤電にて浜松市中区で知合いが経営するバー:JAJAKAにおもむいた。 重力ゼロの地平からふわふわと舞い上がったような彼女の軽快な対応。そしておいしいお酒とおいしい料理。さらには店内に設置されたカラオケ用のスクリーン上にユーチュー映像をタブレットから自由にリクエストできるというお店。カッコいい。くるくると33回転のレコードのように酔いがまわったぼくと女房はザ・フー数曲とラモーンズやジェネレイションX、そしてザ・ローリング・ストーンズのライブ映像を延々とリクエストし続けた。 ちなみにそん時、店内にいた30代前後のお客さんの会話の中にモーターヘッドとかニルヴァーナとかメタリカ等のバンド名がひんぱんに出ていた。音楽好きが集まってたんだ。 ぼくらふたりは精算終えてお店を去る際に『モーターヘッド/エイス・オブ・スペード』をセッティングしておいたのさ。置き土産として。 おそらくあいつらはその後もぼくらの血を受け継いで粋な音楽を店内で流してくれたんだろう。だといいけど。
B.G.M.「伊東ミキオ/GO AHEAD」 2001年の作品。曲によってはバリバリなモッド・ジャズ・テイストの曲もある。すげぇなあ。 ☆★☆★☆★ ザ・スリックスの次のライブです。
-modernedge enterprise presents- 1/13(土)浜松キルヒヘア 開場/開演18:30 前売/当日 ¥2000(1d別)
SUNSET BARIQUANDS HAZAN SWERVE THE SLICKS
DJ:MASA68
写真は「モリクン/ザ・ベリーベスト・オブ・モリクン」 4曲目『中3の歌』がすっごくお気に入り。「ニッポン語パワーポップってこういう事なんだろう。こんな曲、俺も作ってみたい」って思ったんで、ギターコードを分析したらもう、うなるばかり、うなるばかり。ん〜〜〜。
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No.1353 - 2017/11/27(Mon) 21:00:07
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