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記事No.1367に関するスレッドです

行ったり来たりの話 / 淳吉郎
☆新年が明けたばっかりの頃、1970年代の中日ドラゴンズのエースであり、その後もいくつかの球団を監督として率いて優勝に導いた星野さん逝去のニュースがあった。強烈な個性を発射していた人だったから、彼らしい様々なエピソードや語録が紙面やパソコンおよび携帯の画面を飾った。そんな中に「親子がキャッチボールをしてるのを見ると涙が出てくるんだよ」というのがあった。それを読んだ瞬間のぼく自身、涙が出そうになった。

☆野球少年だったひとたちはおそらくみんな「そうそう」って。おんなじ体験、親子のキャッチボールをしてると思う。そして、野球を好きで好きでしょうがない星野さんの人柄。それを簡潔明瞭にしめす発言だと思う。野球はキャッチボールから始まる。ロック・ギターはパワー・コード(ハイ・コード)を押さえてジャァ〜ンって演ることから始まる。お父ちゃんや友達とひとつのボールが行ったり来たり。あこがれのギター弾きの音源と、つたない自分のギターの音が部屋ん中を行ったり来たり。聞き比べて「全然、似てないじゃん」ってくやしがる。あの日々があるから、今日がある。んだ。

☆27日(土)は市内のライブ・ハウスへライブ観戦。メスカリン・ドライブ〜キルヒヘア〜メスカリン・ドライブの2軒を行ったり来たりのハシゴ。メスカリンは友人、タカヤくんのイベント:酒宴。キルヒヘアは長年の友人、ハセくんのイベント:GOOD TIMES。知ってるバンドや初めて観るバンドがメジロ押しな2会場だった。2店はファッション雑誌のモデルのような長い足の方々だったらトコトコと徒歩5分の距離。ぼくはロックンロールが好きな人種なんで45回転のアナログ・シングル盤がクルクルと2枚から3枚まわる時間の距離。ふたつの店を行ったり来たり。

☆ハセくんはビートルズがデビュー前後でカヴァーしてたような往年のロックンロール名曲を演奏するバンド、Sandyでドラマーとして出演。彼らの演奏を聴きながら「メンバー全員、こーゆーロックンロールが本当に好きなんだな。いいね」って俺は何回も首肯した。リスペクトの気持ちあふれるいいライブだったから。メスカリンではthe 1970がトリで出演。バンドのギター弾きでありコンポーザーでもある一葉くん、彼とはいつも楽しく音楽の話ができる仲。ライブを観ながら「ああ、一葉くんは彼のルーツ・ミュージックに根ざしたロックンロールをあいかわらず演ってるな。いいね」って思った。

☆ハセくんや一葉くん、そしてぼくも、ずーっと音楽を続けてる。「死ぬまでやるぜ」みたいな感じか。「あらぁ〜知らんまにこの歳までやってたね」な感じか。ティーンエイジャーの頃と30年以上経過した今現在で行ったり来たり、ひとりで音のキャッチボールしてる感じか。そうかもしれんが違うかもしれん。まあ、俺らは幸せなことにバンドを演れてるし。打てば響くメンバーと一緒に次のゲーム(ライブ)のことを考えてコロコロ転がってるボールそのものかもしれないね。はい、ととのいました(笑)。

B.G.M.「THE SERCHERS/NEEDLES&PINS」
サーチャーズのアメリカでのファースト盤。『NEEDLES&PINS』を初めて聴いたのがラモーンズがカヴァーしたバージョンだった。その時から「名曲だな」って思ってたけどサーチャーズの事を知って「ラモーンズの選曲センスは素晴らしい」なんて逆に感心したり(笑)。『AIN’T GONNA KISS YA』ではウォーっ!ワオッっ!ってなったり(笑)。全曲名曲のアルバムだと思う。

No.1367 - 2018/01/29(Mon) 23:23:45