[ 掲示板に戻る ]

記事No.1378に関するスレッドです

温度差と春の到来の話 / 淳吉郎
ようやく春になった。今冬もインフルエンザが世間(せけん)を席巻(せっけん)した。運悪く病魔に取りつかれてしまった人々。彼らは回復後、口々に自分のその死闘を、それぞれの言葉で第三者に伝えた。会社や、趣味の集まりや、インターネット上で。A型、B型というスタイルの話はもとより「今年は熱がそんなに上がらない感じだった」とクールに語るヒトもいれば「次の日、イッキに40度までいっちゃって体温計がブンブンとフル回転。THE WHOのピート・タウンゼントの右腕も顔負けだったに」なんて熱っぽく申す者もあり。「まったくもって人間っつーのはそれぞれの温度で生きてる生き物なんだなあ」と感じる冬の終わりの日々であった。

『温度差』という言葉がある。絶妙な言い方だと思う。赤道直下と両極の凍土地帯。ヒマラヤ山頂とあなたやぼくが住んでる地帯。そんな場所で生活を営(いとな)む場合の温度の違いを指すこともあるが、ナニか共通なモノをするにあたっての「(やる気などの)熱量の差」を表現するときにも多用されます。「今後のバンド活動におけるメンバー間の温度差を感じたので解散を決めました」みたいな。でも、そのリーダーの言葉、それは事実であると思う。ヒトの心の中って、そう簡単には改ざんできないのさ。

木曜日の夜、わたしは21時30分過ぎまで部屋でギターを弾いてた。家内はバンドの練習で22時過ぎに帰宅。彼女は部屋に入るとファン・ヒーターのスウィッチをオンにした。「おい!なによ!こんな暑いのに。もう春だに」「えーっ!だってまだ寒いじゃん!」まあ、わからんでもない。だって、さっきまで、俺はTHE WHOのピート・タウンゼントよろしく右腕をブンブン振り回しながらTHE SLICKSの曲を演奏してたんだ。身体が熱いのさ。
「寒かないら」
「え〜〜〜だって三寒四温だに」
「あ、うん、そうだね。3時間遊んで4時間寝るネコもいる」
「山の中にたたずむシオンさん」
「・・・?」
「山間シオン」
「・・・3拍子のワルツで踊ったあとは4ビートのジャズで酒を飲もう」
「アメリカの16代目の大統領」
「・・・?」
「リンカーン(林間)」
「・・・ありがとうございました〜! 自分、明日、早いんで先に失礼させていただきま〜す!」

【役員業務終了の日まであと366日】

☆★☆★☆★☆★
今週末はこちらへどうぞ! どんな体温の方でも熱くなるイベントです!

2018年4月1日(日)
上空の中村《良い宵》
☆浜松キルヒヘア
☆open 17:00/start 17:30
☆料金 2,000円 (お飲み物1杯付き)
☆出演
そのひぐらし
SWERVE
Anonism
せんべい
パピコ
☆DJ 淳吉郎(THE SLICKS)

写真は家内との会話のあと、寝室へ行った際の先住者。あ〜〜〜ゴッホが俺んちにいたら『春の到来』ってタイトルでサイコーな絵の具の匂いあふれる作品を描いてくれたと思う。

No.1378 - 2018/03/30(Fri) 23:37:03