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記事No.1383に関するスレッドです

まったくもってうってつけな話 / 淳吉郎
21日の午前中は所用にて浜名湖の西側に位置する街、湖西市にあるスポーツ複合施設を訪れた。緑あふれる小高い大地の一角にある施設。所用は、所用として、所用をするべき場所に、キチンと存在していたが、あえてその日は所用をしない方法を選んだ。選択肢はひとつあるよりふたつのほうがいい。ふたつあるよりみっつのほうがいい。そこからひとつだけ選ぶのさ。一台のレコード・プレイヤーでは1枚のレコードしか聴くことができないように。ぼくが選んだのは、広い駐車場の中でも木陰がある部分にクルマをこっそり駐めて車内で読書をすることでした。

左右の窓ガラスを20センチメートルほど下げて、持参した本を読み始めた。大好きな作家、いしいしんじさんが3年前に発刊した小説。ゆっくりゆっくり読んでる最中で、やっと3分の2まで読み終えたところ。起承転結なんて言葉がいくつあっても足りないようなストーリー。だから、この先の残り3分の1でストーリーはどんな終焉を迎えるんだろう。でも、その答えは簡単、「最後にならなきゃわかるわけない」って事さ。ちょうどぼくらの一生がそんな感じなのとおんなじように。

読みながらコンビニで買ったナタデココ入り白ブドウジュースを飲んだ。窓の外では数種の小鳥がぴよぴよ鳴いていた。この日、読んでいたストーリーの一部がぼくのある部分をはげしく揺さぶった。初めてクルマの中で涙を流しながら本を読んだ。フロント・ウィンドウの向こう側は芝生が斜め上方に向けて生えている地形。そのてっぺんは舗装路。右から左へ向けての坂道。マフラーを改造した原付バイクがぶぉんぶぉんって音を出しながら駈け上がっていった。ジュースをもう一回飲んだ。よく振っていなかったんで口の中がナタデココのつぶつぶだらけになった。まったくもって本を読むにはうってつけな4月の晴れた日の午前中だった。

午後はTHE SLICKSのライブ。午後3時半に豊橋AVANTIに到着。客席フロアより60センチメートル以上高い位置にある広いステージ。東京ドームでライブを演ってるミックやキースの気分でリハーサルをした。夜6時に開場、7時に開演。ぼくたちは2番目に出演。フル・スウィングな演奏をしようと思っていた。ボールに当たろうが当たらなかろうが、ホームランになろうが三振になろうが、お客さんに受けようが受けまいが、カンケーねぇ、フル・スウィング。うん、できたと思う。そして、豊橋まで来てくれた浜松の音楽仲間のみなさん、豊橋に住んでいる音楽仲間のみなさん、共演のMACA、KYOW-YAのみなさん、DJのやったかくん、AVANTIのみなさま、ありがとうございました。まったくもってロックンロールにはうってつけな4月の晴れた日の午後だった。

【役員業務終了の日まであと342日】

B.G.M.「JACKIE WILSON/GREATEST HITS」

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今週末は淳吉郎、DJします。
サイコーなメンツだいね。みなさんよろしく。

2018年4月28日(土)
MODERN PLOT vol.13
BOYS ORDER“Do The Wild Cat”Release Party
☆浜松キルヒヘア
☆OPEN 18:30/START 19:00
☆TICKET 2,000yen (+1d 500yen)
☆出演
BOYS ORDER (from Osaka)
Suicide TV. (from Gifu)
PHONOSICS
820光線☆
BEATSEEKER

☆DJs: PUJARI,淳吉郎(THE SLICKS)

写真は豊橋のロックンロール・バンド、SCRAMBLEのBa.&Vo.中島さんが撮ってくれたもの。ありがとうございました。

No.1383 - 2018/04/23(Mon) 23:10:19