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記事No.1384に関するスレッドです

初めての日にまつわる話 / 淳吉郎
17歳の夏にバイクの免許を取得した。400ccまで乗れる中型二輪免許。免許証が交付された次の日、ぼくは朝早く起きると自宅のガレージに行った。ガラガラとシャッターを上に上げるとホンダ・ベンリィ・125が現れた。単気筒だけど、そこそこスピードが出るスポーツ・タイプ。こっそりお父ちゃんのバイクに乗った夏休みの朝だった。それが、バイクで初めて公道を走った日。

高校卒業後、自分で稼ぐようになってバイクを購入。何台か乗り換えた。いろんな所へ出かけた。運に恵まれず数回、おまわりさんに捕まった。タイミング悪く数回、事故った。そして、今も乗っている。たまに乗るだけ、だけれど。でも、ぜーんぶ、あの夏の日があったからさ。

今年の冬から春への橋渡しのような時期に「本当か!?」って叫んでしまうニュースがインターネットから発信された。18年前に解散したロックンロール・バンド、ザ・ストリート・スライダーズの村越弘明さんと土屋公平さんがJOY-POPSという当時からのユニット名で復活するというのだ。ツアー日程を見て「本当か!? 本当か!? 本当か!?」ぼくは3回も復唱的叫び声をあげてしまった(びっくらマークとはてなマークも含む)。だって全国ツアーの初日が浜松だったのさ!

25日(水)がその日だった。開場時刻に合わせてぼく世代の人たちが続々と集まってきた。遠方の方はおそらく有給休暇、もしくは無断欠勤だろう。地元の方は定時あがり、もしくは無断欠勤だろう。そりゃぁそうさ、バンドは今年デビュー35年なんだから。時間通りにライブはスタート。おふたりがステージに登場した。「ああ、ホントに本当なんだ」そう思った。演奏が始まる。繰り出される数々の曲。ソールド・アウトとなった会場にいるたくさんのひとたちがそれぞれの感じ方をしていたんだと思う。ぼくは「今の音だ」と思った。18年の間隔、それが逆に新しい感覚で響いている気がしたんだ。

そして、なによりも、ツアー初日であるこの日。ハリーと蘭丸のおふたりには、いろんな思いがあっただろう。ちょうどあの夏の日、初めてバイクに乗った時のぼくの気持ちとおんなじように(一緒にするな)。さんざん教習所で練習したって本物の道路は違ったように、復活に向けてリハーサルを重ねた百戦錬磨のおふたりでも本番は感じるモノがあったはず。浜松に集まったひとたちは貴重なそれを体験できたのでは、と思ってます。ザ・ストリート・スライダーズはやっぱり特異な存在。

【役員業務終了の日まであと339日】

B.G.M.「BOYS ORDER/DO THE WILD CAT」
内容はもちろんだけど、このジャケットの“質感”がサイコーにクールでカッコいい!
28日が楽しみ!

☆★☆★☆★☆★
淳吉郎、DJします。

4月28日(土)
MODERN PLOT vol.13
BOYS ORDER“Do The Wild Cat”Release Party
☆浜松キルヒヘア
☆OPEN 18:30/START 19:00
☆TICKET 2,000yen (+1d 500yen)
☆出演
BOYS ORDER (from Osaka)
Suicide TV. (from Gifu)
PHONOSICS
820光線☆
BEATSEEKER

☆DJs: PUJARI,淳吉郎(THE SLICKS)

No.1384 - 2018/04/26(Thu) 23:21:19