毎日の通勤時の道すがら、街道沿いには民家やお店や会社などが立ち並んでいる。たまに、建物が取り壊されていることがある。なんらかの事情なのだろう。でも、それって気づいた時には取り壊されてた、って感じ。「あれ?ここにあったのどんな建物だっけ?たしかお店じゃなくって普通の民家だったような気がする、けど会社の事務所だったような気もするし、まあどっちでもいいら。俺にはカンケーねぇし」毎日見ている景色なのに、人の記憶というのは実にあいまいなものです。そして人間ってのはとっても薄情(はくじょー)な生き物。
先日のバンド練習はベース淳三郎の仕事の都合で夜7時からだった。梅雨と言っても実際には夏に片足を突っ込んでるようなもの。『ベンケーの泣き所』ぐらいの位置まで踏み込んでる感じ。だから夜7時前でも世界はまだ明るい。スタジオへ向かう途中、ふっと右側を見た。とある3階建てのビルがある場所。「あぁーーーっ!」ぼくは車内で叫んだ。そのビルが取り壊され、まっさらになっていたんだ。30年ぐらい前、そこでとある楽器屋が営業をしていた。2階がライブ・スペース、そこで何回もライブをした。3階の練習スタジオも多用した。20代前半のぼくのメモリーが詰まった建造物がなくなってしまったんだ。そして、ぼくのメモリーはぼくの心の中だけで存することになったのさ。ぼくがこの世から立ち去るその日まで。結局、建物と人間はおんなじなのかもしんない。
15日(金)は浜松キルヒヘアへライブ観戦。メンバー4人全員がぼくの友人である新バンド、Nowhere-s LINEのデビューかつ初企画『Soul Ingredients vol.1』。彼らはもとより、出演した方々ぜーんぶが初見であり、ぜーんぶが面白かった。まるで初めて訪れた旅先での名所巡りみたいな感じだったのさ。
16日(土)は浜松キルヒヘアへライブ観戦。FLORIANS企画『HEATSHOCK!!』。フローリアンズがまた演りやがった超弩級パンク・パワーポップ・イベント。全5バンドがサイコー過ぎた。でも、うれしかったのはトリ前、トリに演奏した大都市バンドと互角のライブを地元のBEATSEEKER、PHONOSICS、そして主催のFLORIANS(3人のうちふたりは岐阜県中津川市)がやったことだった。イェイ。
17日(日)は浜名湖弁天島のWEST HOUSEにてぼくのバンド、THE SLICKSがライブ。FUMBLERS’ 66企画『FOOLISH HEART INN VOL.7』全8バンド出演。オールディーズ、ロカビリー、ハードロック(ヘヴィメタル)、そして俺らのようなビート系(なつかしい響き!)がそろい踏み。ロック・ガイド・ブックの第一章から第四章までを生で体験できる感じか。うん、たぶんそうだ。いい体験をしました。集まってくれたお客さん、共演のみなさま、WEST HOUSEさん、ありがとう。そして主催のハルヤス、誘ってくれてありがとう。企画お疲れさまでした。
【役員業務終了の日まであと286日】
☆★☆★☆★☆★☆★ ザ・スリックスの次のライブです。
☆7月6日(金) 浜松キルヒヘア《ワタナベマモル新曲発表ツアー》 O/S 18:30/19:30 A/D共に2000円(1d別) 出演: ワタナベマモル トンガラカス tHe bO THE SLICKS
B.G.M.: Nico&Mr.チューインガム
写真は先週、購入したCD「仁輪加/SON RING BO」。熊本のロックンロール・バンド、仁輪加の1stアルバム。ぼくはニヤニヤしながら、うなずきながら、たまに「チクショウ」と思いながら聴いてるのさ。
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No.1393 - 2018/06/18(Mon) 23:24:13
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