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記事No.1394に関するスレッドです

シューベルト『魔王』より / 淳吉郎
「無くて七癖(なくてななくせ)」と申します。たとえば「喜怒哀楽な感情をすべてゴミ袋に入れて可燃ゴミの日に出してしまった、みたいな冷たくかつ無感情なヒト」にもクセは宿っているものさ、と言うことでしょうか。でも実は人間だけではなく、猫や犬を始めとするさまざまな動物にもクセは宿っています。我が家の猫:ミックも、甘えたいときには自身のカギしっぽを家内やぼくのふくらはぎに引っ掛けてくる、などなどいくつかのクセを持っている。そして極めつきは排便時。したばっかのウンコに砂をかけず走り去る、と言うことをたまにやらかすんだ。「ピンポン・ダッシュ便所編」と言えば想像しやすいでしょうか。エコーびんびんな100ワット・マーシャル・アンプで響かせた感じでウンコの臭いが部屋中を席巻するのさ。

先日も便所編がおこなわれた。彼のいいところは走り去って数分後、やはりその臭いが気になるらしく、気づくとトイレの所に戻ってきてカサカサカサと砂をかけ排便業務を完結させてる、ってとこ。ひな祭りの日にお年玉を渡す感じにちょっと似ているか。さすがミック。フェイントを掛けてぼくたちをハラハラさせながらも、いつしか安心させているのさ。これは中村家のバイオリズムの一端を担(にな)っているという責任感のあらわれだと思います。うん、かわいく、そしてサイコー。目の中に入れても痛くない、とはこの事か。たぶんそうだろう。

でも、その日は違った。排便し時間差で砂をかけた後でも、なんどもトイレに行ってる。よおく見ると排便排尿の体勢を取っている。だがしかし、ウンもニョも出てない。「ちょっとこれは変だな」。すぐにインターネットで検索『ネコが何度もトイレに行く』。ヒットした。尿路結石(尿道に石が詰まる症状)の疑いあり。雄猫の3歳から5歳で発症が多い。すぐに病院へ連れて行くべき。ミックは現在5歳。ぎゃぎょぐわぎゃぁ〜。世界中にあふれてる濁音をぼくは一瞬で収集し発声したのさ。わかるら、この気持ち。非常事態発生なんだ。

翌日の午前7時前、勤務先へ電話「飼い猫の調子がよろしくないので午前半休します」。開診時間に合わせてかかりつけの病院へ。予約優先なので待合室でしばらく待機。いろんな大きさの犬やキャリーボックスに入った猫といっしょ。今までと違う新世界にたたずむミックも狭いキャリーボックスの中です。
「わぁ〜〜〜おぉぅ〜〜〜わぁ〜〜〜おぉぅ〜〜〜」
「おい、ミックすげぇ声だな」
「♪かぜ〜のように〜うま〜をかり〜かけりゆ〜く〜もの〜あり〜♪」
「ミック、おまえ、それ、シューベルトの『魔王』だら。いいバリトン声じゃんか。でも、どこで覚えたの、シューベルト。あ、うちにレコードあったか」。
彼の歌声が動物病院にこだましていた。お客様はミックの声に釘付けだった。本当の話さ。

診察の結果、石は詰まっておらずひと安心。膀胱炎ではないか、とのこと。尿意をもよおし排尿させるための点滴処置がされた。帰宅後の薬として尿道への細菌感染を防ぐ錠剤が8日間分処方。午後からの勤務の後、夕方5時半過ぎにちゃっと帰宅。しっかりとニョもされていてオッケーオッケー。黒ラベル片手に今やまぼろしの踊りと言われているネコじゃネコじゃ踊りをひとりで乱舞。ミックは午前中の別世界体験のためお疲れモード全開で不参加だった。ソロ・ダンシングの夜だったが、ん〜〜〜やっぱ、あの踊りはミック&ジュンキッチーで成り立っているんだなと痛感。サイコーなツー・トップで成り立ってるサイコーなロックンロール・バンドやサッカーチームが世界中に存在してるように。ね。その日以降のミックは絶好調です。ありがとう。

【役員業務終了の日まであと279日】

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ザ・スリックスの次のライブです。

☆7月6日(金) 
浜松キルヒヘア《ワタナベマモル新曲発表ツアー》
O/S 18:30/19:30 A/D共に2000円(1d別)
出演:
ワタナベマモル
トンガラカス
tHe bO
THE SLICKS

B.G.M.:
Nico&Mr.チューインガム

B.G.M.「マジカル・ミステリー・ツアー/ザ・ビートルズ」
ちょっとした理由で昨日(24日)は2曲目収録の『フール・オン・ザ・ヒル』を何回も聴いていた。その流れで聴いてます。やっぱスゲぇなあ、このアルバム。
写真の右は数年前、家内が浜松市内の中古盤屋で買った中学校の教材レコードっ! 100円っ! B面1曲目にシューベルト『魔王』が日本語詞で収録。素晴らしいニッポンのバンドマンはみーんな素晴らしい日本語詞でサイコーな洋楽ロックンロールをカバーしている事実をぼくらは知っている。でも、クラッシックでも演ってた!サイコー過ぎます!

No.1394 - 2018/06/25(Mon) 23:57:01